270 食人村忌譚
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
アイリスが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ゆり、エツコ、イルマ、櫻子、ミナカタ、ススム、錠、イスルギ、志乃、リツ、鬼丞、源蔵の12名。
村中を渡り歩き、
村中の耳に届くところとなった、
その出鱈目な歌は、
いつか途切れた。
(#0) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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ハイハイ。相思相愛って奴だな。 石動さんも喜ぶよ。
[まさに言葉通り>>1:285、惚気を双方から聞かされた気分だ。 ご馳走様と口にしたら、流れでおかしな考えに 取られても仕方ないから噤んだまま]
食べて食べられて。 お互い欠けることない兄弟愛か。
麗しいけど、あまり人前では言わないこった。
平等に村の命を繋ぐ命になる。 [不公平もある気がするのは判っているし、 彼が特別兄に依存しているから、俺の前で言う分には 強く咎めるつもりはなかった]
(0) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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火に当たったままでも火傷するから気を付けろよ。 生きたままとろ火で芯まで焼かれた肉には なりたくないだろ?
[さっさと話題を変えて、錠の具合を見れば あまり良くはなさそうだ]
これ以上悪くしなければ痕は残さず治る。 血行を良くするには温めるだけじゃなくて 自分で動かさないといけないぞ。
[指を摩る背中>>1:289にも、彼がやれる事を 付け足して、彼が村の話>>1:292をするなら 今度は俺が耳を傾ける]
(1) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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脳髄か。 傷みやすいし、近い人が持っていくから あり付けないのも有り得るな。 食べたことはないだろうが、進君の脳髄なら 食べたがる連中は多いだろう。
櫻子ちゃん、また子供が出来たのか。 村には良いことだが、負担にならないといいな。
愛理ちゃんは……前からおかしな唄や おかしな事を言うと 思ってたがいよいよ変な事言い出してたな。
もしかしたら悪い風邪でも貰ってるのかもしれん。 捕まえることが出来たら診とくわ。
[そんな感想を1つ1つ律義に返し、 出来た軟膏を貼り方、頻度を説明して1度処置した後。 求める薬を用意すると、散歩ついでに 車椅子を押してまた送って行くくらいはしただろう*]
(2) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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明くる時、出鱈目な歌を口ずさむ少女は、
愛理は、死体となって発見された。
無残な死体、明らかに獣などにやられたのではない、
人間に殺された、有り様で、見つけられた。
――「理由」のない殺人は、村において、絶対の禁忌である。
食らわれねば、
許されざる罪、その一つである。
その罪を見出し、裁かんために。
村の要の一たる――権力者たる翁によって、程なく、一部の村人が集会所に集められる事になるだろう。
そして、下される。
許しが。 命が。
(#1) 2017/11/25(Sat) 01時頃
その罪を裁くためならば、
裁き、許すためならば、
殺しても、許されると。
――殺せ、と。
(#2) 2017/11/25(Sat) 01時半頃
盗み食いをした犬が、赤い口で遠吠えしていた。**
(#3) 2017/11/25(Sat) 01時半頃
巫女 ゆりは、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 01時半頃
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あーあ。 やっぱりまた増えてるのか。
[盛りの家畜は増えるのが早い。 鼠よりはマシだが、と。 草を潰す音に力が籠る。
やはり早く年頃の女は潰しておかないと。
さてどうするか、と意識は明後日。 そぞろで作った調合の量が間違えていたとしても、 石動が弟を食べる日が近くなるだけだ**]
(*0) 2017/11/25(Sat) 01時半頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 01時半頃
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―回想:進の来訪―
はーい?
[こんこん、と控えめに扉を叩く音>>1:294がする。 首を傾げて、扉を開けた。]
勿論! 一口だけなんて言わずに、食べてってよ。
お礼?そんなのいいのに。 ……なら、今度サツマイモをお裾分けしに行くとき 運ぶの手伝って。私一人じゃ大変なんだよね。
[そんなことを言いつつ、進を招き入れて、 机に出したのは、牛の舌の味噌煮の椀と、 炊き立ての米をお茶碗一杯分。]
(3) 2017/11/25(Sat) 01時半頃
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おかわりもあるから、いっぱい食べて。
……あ、江津子おばさんに届けに行くから、 一人分は残さないといけないけれど。
[彼が腰を落ち着けるようなら、 その向かいで頬杖をついて、彼と、食される料理たちを眺める。 良くある光景だ。
ふと、幼いころの光景を― 私と、進と、それから、ゆりとで囲んだ食卓を思い出す。 進の為に握ったおにぎりと、おまけに自分たちの分も作って。
懐かしいそれを思い出して、感傷に浸ってしまったのは、 きっと、昼の源蔵とのやり取りのせい。**]
(4) 2017/11/25(Sat) 01時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 01時半頃
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―容の家―
いつもありがとう。
……感謝の気持ちを、どうしても形で伝えたいんだ。 お裾分けのサツマイモか……勿論!
[ホッとした顔で、敷居をくぐる。 机の前、椅子に腰かけて 出てきた味噌煮になっているものをみて、容を見て 本当に食べて良いのかと皿を見て ごくりと喉を鳴らし、箸をとる]
――――頂きます。
(5) 2017/11/25(Sat) 02時頃
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[命を頂く。 牛の舌は、蕩けるほど柔らかかった。 味噌の他に食欲を増進させる香味もする。 一口だけ、と言ったはずが 白米は瞬く間にススムの胃に収まった]
美味しいよ……これ、 何でお肉がこんなに柔らかいんだろう
味噌の味も、すっごい……
[舌を細切れにして口に運び、噛みしめるように味わって 白米を一口、二口、もうひとくち。 すっかり腰を落ち着けてしまって、向かいで食事を見守る容へ美味い、美味いと箸を進める度に口にする。 幼いころは、己も図々しいもので 彼女らと食卓を囲む事に対価が必要など思いもせずに 与えられるままに喜んでいたけれど 何故、食事を与えられるのか かんがえるようになってからは、素直に味わう事を忘れてしまっていた]
(6) 2017/11/25(Sat) 02時頃
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[対価を約束したことで、味わう事の罪悪感が薄れた。 空になった茶碗 味噌煮の椀に残った汁の上に白飯を落として食べたら きっとまた同じ味が楽しめるだろう そう、思いは過ぎったけれど お替りまでは要求し辛い]
これ、江津子さんも、きっと喜ぶよ。 美味しいごはん、ご馳走様。
[だから、ゆっくりと箸をおいて 食事と、作ってくれた容へ 感謝の両手を合わせる]
お裾分けに行く前の日には声をかけて。 朝一で迎えに行くからね。
[帰り際、そんな約束など交わして容と別れる。 翌日、思いもよらぬ話に巻き込まれる等、その時のススムには知る由もなかったから**]
(7) 2017/11/25(Sat) 02時頃
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[其れは完全にススムの失態であった。
牛の舌を味わう事で 不味い人の肉など矢張り不要だと 決意も新たに先ず向かった愛理の元 その辺の農家から持ち出した鉈を手に夜着姿で 夜這いでもかけるかのようにそっと、忍び込んだ
眠る彼女へ、一振り。 峰の方で頭部を殴って目覚めぬようにし 倒れた彼女の首を刃の方で掻き切った。 すっぱりと割れた首の皮の間から、どくどくと血が流れ 床に溜まってゆく
命を奪うというのは 思ったよりもあっけない]
(*1) 2017/11/25(Sat) 03時頃
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[彼女を吊るそうとしたところで この家に、丁度良い縄が無い事に気が付いた。 これでは上手く解体出来ない。 出来るところまで、と足先から刃を入れ皮一枚剥ごうとしたが 肉と皮の境目を綺麗に削いでいくのは至難の業だった。 足首を超えたあたりで、下脚の肉に刃が食い込んでしまった。
皮を剥ぐのはあきらめ、一度鉈を引き抜いて 頭部を切断しようとする。 何度も何度も首に刃をふるい、漸く胴体から離れた頃には 随分体力を奪われてしまっていた。 これ程力のいる作業を、江津子はこなしていたのかと 改めて知る事実が一つ]
(*2) 2017/11/25(Sat) 03時頃
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[満足な血抜きもしないまま、愛理の衣服を切り裂いて 内臓を取り出そうと、後肢を開き 陰部をあらわにして、鼠径部からゆっくりと力を込めて 臍へ向けて刃を入れる。 仔を孕ませる子宮から、摘出しようと思ったのだ。 腹の皮をぺろりと捲ったその向こうに 望む部位があった。 けれどススムには、其れが”そう”である確信がない。 何より灯りを付けぬ作業では、これ以上進めるのは困難だ。
知識だけを手にした初めての解体は その時点で断念する事になる]
(*3) 2017/11/25(Sat) 03時頃
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[僅かな落胆はあったが これから始める殺処分の一人目を終えた事への満足感はある。 次はもっと準備をして、うまく捌いてみせよう。 失敗を糧に、成長すればいいと 反省を胸に、汚れた衣服のまま家へ戻る。 転がった頭と、下腹部を割いた胴体を放置して。
脱ぎ捨てた衣服に使った鉈を包んで、炉の中へかくしておいた。 夜着が無くなってしまったが、致し方あるまい。 次からは汚さぬように気を付けなくては
身体にこびりついた血を水で洗い清め 寒さに身を震わせながら、薄い布団に潜り込んだ。
ススムはすっかり忘れていた。 己にとっては理由のある殺人が 家畜共にとっては、禁忌に触れてしまう事を**]
(*4) 2017/11/25(Sat) 03時頃
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おいしい。 あけのしん、おいしいね。
あけのしん、うまれかわれたかな。 生まれ変われたのかな。 だったら、いいなあ。
[食事の後、娘はそう言って、笑った。 あけのしん。あけのしん、 けらけらの笑いながら、軽やかに、 そのまま部屋から、神社から、去ろうとして、 振り返る。ゆりを見つめ、]
あ、
ゆりさま。
(8) 2017/11/25(Sat) 03時半頃
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ゆりさまは、
誰か。 一番、食べたい、人、 なんて、
いる?
(9) 2017/11/25(Sat) 03時半頃
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[唐突なような問いを。 脈絡もない、意味もないような問いを。 娘は常の、白痴美の笑みに、向けて。
そのままあてもなく去っていった**]
(10) 2017/11/25(Sat) 03時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 03時半頃
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―前日・自宅― [遅い昼食の後、男は再びトンテンカンと椅子を作る作業に戻っていた 丞さんが家に来る頃には無事、椅子も完成していたことだろう
そうして、その日はそのまま家で過ごし、何事もなく眠りについた**]
(11) 2017/11/25(Sat) 06時半頃
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―回想:深夜―
[明日>>0:238と、そう言ったから。 進が帰った後、私は慌てて家を飛び出した。 夜の顔をした村を駆ける。
程なくして辿り着いた江津子おばさんの家からは、 灯りが窓から漏れ出ている。誰かが動く音もする。 どうやら、彼女は家にいるらしい。安堵に息を吐いて 扉を叩きかけたところで。
振り向く。奇妙な音がした。 目の前の家からでなく、幾らか離れた家の中から。
そこは、確か、愛理の家だった。]
(12) 2017/11/25(Sat) 08時頃
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[目は悪くない。耳もいい。 けれど、間は悪い。誰よりも。
だから、聞こえてしまった。
何かを殴るような鈍い音。 何かを引きずるような音。 非力な愛理とは結びつかない―― そう、牛舎などで時折聞くような、不快な音。]
(13) 2017/11/25(Sat) 08時頃
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[脳裏を過ったのは、神社を飛び出したあの日のこと。
扉の向こうを見てしまえば、全てが変わってしまう。 見てはいけない、これ以上、聞いてはいけない。
気付けば私は、弾かれたように踵を返していた。 鍋を彼女に手渡すことなく、行きと同じく それを抱えたまま、私は家に逃げ帰った。]
(14) 2017/11/25(Sat) 08時頃
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[あの音が何だったのか、何が起こっていたのか。 朝には嫌でもそれを知ることになる。
唯一つ、私に言えるのは、江津子おばさんは、 それが起こったときに家にいたということ。 あの音の主が、彼女ではないということ。
即ち、今の私が心から信用できるのは 彼女だけということだけだった。**]
(15) 2017/11/25(Sat) 08時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 08時半頃
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―深夜/自宅で―
[行燈に灯が揺れる中、行李の中を探っていく 櫻子に纏わす古着>>1:173を探すも、 出てくるものは、闇に溶け込むような、黒衣ばかり 一人息子の大美の服は、独り立ちの日にすべて託した 着飾る彼女に相応しい衣を探るうちに、 昔のものへ、昔のものへと遡り――――]
……まだ、残っていたんですね
[広げて掲げてみたものは、フリルのついた洋装のドレス 黄ばみ、霞こそすれど、優雅な白は、そのままに 遠い遠くの彼方を彷徨う、かつての記憶を蘇らせる]
(16) 2017/11/25(Sat) 16時半頃
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―回想/40年前の出来事―
[古事記>>1:250の冒頭を飾る神、 『イザナギ』を祀る神社があったという 遠い遠いかの地へ参りに、馬車で山道を揺られていた
廃刀令を守らぬ賊に、襲われたのはその時のこと 家族も御者も切り捨てられる中、 1人山へと逃げ込んで、彷徨ったのは幾日か
もはやこれまでと運命を受け入れようとした刹那、 辿り着いた山村は、少女を迎え入れてくれた ゆっくり休んでいくといい さあさ、これをお上がりなさい
いくら休んでも構わない 食べてしまって、構わない
ただし――――――――]
(17) 2017/11/25(Sat) 16時半頃
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[ともに食事を交わしたならば、 もう、ここから出ては、いけないよ――――
『イザナギ』の妹であり、妻でもあった夫婦神 お産がもとで命を落とし、黄泉の国で食事をとった 『イザナミ』がそうで、あるように]
―回想/40年前の出来事―
(18) 2017/11/25(Sat) 16時半頃
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―深夜/自宅で―
長い、時が経ちましたね
[それから早40年、いくつも戸惑いを持ちながら、 因習>>0:#0を受け入れ生きてきた 進の気持>>1:162と近しいものもあったのだろうか 自分もまた、役立つべく、一員なるべく、 血濡れた生業を選び取り、懸命に生きてきた]
たくさんのことが、ありましたね
[けれど、時折突きつけられる、 生まれに端を発する、根元の違い>>0:70 狂っているとは言わぬまでも、 溶け込み切れず、異物を孕んだ『余所者』の意識が、 己を捕えて、放さない。 真の幸は得られぬのだと、同じ性の我が子さえも、 手放す>>1:23ほどに、囚われている]
(19) 2017/11/25(Sat) 16時半頃
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[掲げたドレスが、視界で霞む 耳も、はるかに遠くなった 石女の牝牛を一撃で屠ったかどうかも、 もはや分からなくなっており>>0:7 逃げ出した鶏>>1:42の存在にさえ、 気づけぬことも、ままにある
若い容>>13とは、もう違う 年をとった 五感も鈍った 業を受けついてくれる若者>>1:215も、 今日、できたと言えるのかもしれない
運命(さだめ)の時は、存外近いのかもしれませんね
この時、寂しく微笑んだ江津子の元には、 容の気配も、近所の狂乱も、 ついぞ、届いていなかった*]
(20) 2017/11/25(Sat) 16時半頃
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―翌日/自宅―
進さんは、道具を持っていらっしゃるんでしょうか……
[櫻子への古着、結局選んだおそろいの黒衣を手に、 腰の鉈を撫でながら、呟いた 江津子は鉈一本で、すべてをこなす ならば、いずれはこれを託すべきかと思案している最中、 戸口を叩く音に気付いて、表へと顔を出す そこには、幾人かの村の者 気色ばんで、口々に話しかけてきた]
愛理さんが……亡くなられたんですか …………殺され、た
[若いまま死んでいく者も多い>>1:293村ではあるが 聞かされた『絶対の禁忌』に目を見開く 立ち合ってはいないまでも、聞かされる現場の惨状 それは、人の手による、凶行]
(21) 2017/11/25(Sat) 17時半頃
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……申し訳ありません 私は、何も聞いていません 見ていません……
[幾らか離れた場所での出来事>>12ゆえに、 見聞きしたものはないかと問われるも、 こんな答えしか導き出せない
『些細なことでいいだ 何か気付いたことはなかったかい』
ごめんなさい 分かりません
『何でもいいんだ 何とか思い出してくれないか』
本当に、何も分からないんです
無為の問答は、幾度か重ねられ、 やがて、場にいる誰かが訝しげに、 こんなことを、口にした]
(22) 2017/11/25(Sat) 17時半頃
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『おかしいなぁ、気づかねぇはず、ないんだけどなぁ』
[瞬間、体の中で何かが弾けた ふるふると、小さく体が震え、 指が、無意識に腰へと向かう]
私を……疑って、いるんですか……
[『余所者』――――だから? これだけ長い時を忍んで生きてきたのに、 『余所者』だからと疑っているのか
人の口には戸は立てられぬ 熊を殺せど、男を震えあがらせど、 江津子の正体を伝え聞いているものはいたことだろう 知ってしまった者に乞われれば、 口外せぬことを条件に、 こっそり異国の話を語ってやったこともある それは異端なことではあろうけど、 だからって だからって――――]
(23) 2017/11/25(Sat) 17時半頃
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[このまま沈黙が続いていれば、怒りにまかせて腰の鉈を、 振るってしまっていたかもしれない]
そうですか……翁様が集会所へと
[門前の者の代わりに感情を殺し、飲み込んだ 分かっていたことではないか 平時の時ならいざ知らず、有事の時となるならば 異端を抱えた自分が、たとえ後ろ指をさされたとしても それは、やむを得ないことなのだと]
すぐに、参りましょう
[腰に鉈を引き下げて、古着の黒衣を手にしたまま、 集会所へと歩みを進めた*]
(24) 2017/11/25(Sat) 17時半頃
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――昨日 >>247>>254――
[二人に挨拶を行えば櫻子は手を振って見送ってくれた。 櫻子は志乃から見れば裏表なく自然に接しれる友達、小さな頃は一緒に遊んだり色々駆けまわったことは覚えてる。 江津子さんは逆に歳が離れてるせいかそんなに話したりとかはしていない。元々社交的でもなく人見知りなどをする志乃は二人が一緒にいるのは少し話づらくもあった。]
さてと、分けられるかな?
[ボロ屋敷に帰れば草束を種類別に分ける作業を繰り返す。 匂いや形、食んで味なども確かめてみながらいくつかに分けていく。しかし量は多い。いつしか日は暮れて夢中になってたせいか、食料を貰いにいくには少し遅い時間。 仕方なくお腹が鳴くのを我慢して、布団にくるまると、眠って忘れるためその日は早く眠った。]
(25) 2017/11/25(Sat) 18時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 18時頃
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――朝 自宅――
うう……ひもじい。
[起きてすぐに志乃のお腹は鳴く、 草束すら食べたくなってくるのを我慢して、着付けを済ませると畑に行こうと考えた。 その日に愛理が大変になってることはまだ知らない。 早くても畑作業ならもう誰かいるかもしれないと考えて期待して出かけていく*]
(26) 2017/11/25(Sat) 18時頃
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―― 帳面 ―― 当月
愛理殺さるる 娘の家宅 首落ち胎裂かれし死体あり
老翁 人をして数人を集わしめ その下手人たる輩見つけ許し与えんを命ず
(27) 2017/11/25(Sat) 18時頃
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―― 翌日:源蔵宅 ――
そんで 俺かい
[今朝方の村には喧騒があった。 気の触れたような女の、家。 まだ死にとおいはずのそこで、食になるべき肉が生まれた。 男の家に使いの者が現れ、召集を告げる。 硝子板の奥で皮肉気に瞬き、わらい、 筆と紙束を手に取った]
―― 別に 行かねえってこたないよ 何考えて俺を呼ぶだかわかりゃしねえが ……いや、温情てこともある、行くとも
下手人たりうる奴を集めてるんだろ どんな面がそろうか 見物じゃないか
(28) 2017/11/25(Sat) 18時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 18時頃
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―集会所―
[ここには、ひと際大きな家屋が立つ 一通りの設備が揃い、細かく部屋の区切られた 居住もできる、複数階建の建物だ。 翁の命>>#1>>#2は、外の広間で行われた]
酷い…………
[どれほどの者が、ここに集っていたのだろうか 『命』>>27の対象となるものは、伝え聞けたことだろう その場にいないものにも、やがては伝わることだろう]
(29) 2017/11/25(Sat) 18時頃
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|
[ここまでで、どんな経緯を辿ったってきたのか、 茣蓙(ござ)に包まれた愛理の遺体も、この場にあった]
全員、死んで構わないということですね
[去っていく翁の背を見て呟く 拘束はされないと言われた しかし、愛理の死体は置いて行かれた 『命』を受けた者たちだけ、関係する者たちだけで、 全てを解決しろと言う証左だろうか 事実を受け入れるのは少し、時間がかかってしまったかもしれない]
(30) 2017/11/25(Sat) 18時頃
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|
どなたか、手伝っていただけますか
[どれだけ時が過ぎたころか、 やがて、江津子は茣蓙に包まれた愛理のことを、 集会所の炊事場へと運ぼうと提案する]
弔わなくては、なりませんから――――
[解体し、調理をし、ここにいる者たちで食さなければと 誰かとともにいたとしても、 その後は口数も少なくなって、 黙々と手を動かして行ったことだろう* *]
(31) 2017/11/25(Sat) 18時頃
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|
―― 集会所>>29 ―― [そこに集った面々がすべてかは知らず、 男は一つ一つを眺め、また、つまらなげな息を吐いた。 いくつかの姿を認め、視線がとどまり、息を詰めたがそれはそれ。 翁の語るが進めば男は視線を戻し、 筆を執り、>>27数行をそこに記した。]
……、江津子さん>>31 俺も手伝おう 勝手場の戸を開けるくらいはできる
[江津子の声かけに筆をおき立ち上がる。 「戸を開けるくらいは」――などと口にはしても、 運ぶに一助となることだって、勿論のこと、可能だった。 身丈の意味での適任はほかにいようが、できないことはない。運ぶ立候補者がいれば、宣言通りの「露払い」となるが]
(32) 2017/11/25(Sat) 18時半頃
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―― 炊事場への道中 ――
俺らで食っていいというなら、 混じる下手人も愛理を食うことになる
せめてあれの死出のみちと転生を祈ってもらおう
[道中が幾人であれ、男はそんなことを口にしながら 運び、あるいは扉をひらき。 「儀式」に用いられることもある集会所、 解体、腑分けに適した作業台へ肉塊が運ばれる]
(33) 2017/11/25(Sat) 19時頃
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――……これもやわかいおんなだ 誰ぞが食いたがる部位も、食い方もあるだろうが、 希望のなかったところは つみれにしてもらってもいいだろうか
[「俺がそう食いたい」と、ごち。 また、大した手伝いにはならないが、と 断りを入れつつその後の作業に指先を浸さんとして*]
(34) 2017/11/25(Sat) 19時頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 19時頃
|
―― 昨日 / 朝餉の席にて ――
1番、食べたい、人?
[>>9唐突な櫻子の問いに、私はしばし言葉を失った。 そんなことを考えたことはなかった。 例えば、幾度となく私に精を吐き出してきた ミナカタのあの逞しい男根が 他の村人に食されることがあれば、 それはとても残念なことのように思えた。 彼の男としての象徴を、女として独占したい自分がいた。 自分の浅ましさに、目を瞑りたくなる。 そして、何よりも許せないのは――……]
家族とひとつになれないのは、寂しいことだわ。
[ぽつり、と櫻子に呟いた]
(35) 2017/11/25(Sat) 19時半頃
|
|
[父の石動とは、肌を重ねる瞬間だけ親子になれた。 もしも、父が死んで、自分がその肉体を食べること能わねば 私が親子として、父と“ひとつになれる”機会を 永遠に失ってしまうような気がした。
そして、次に浮かんだのは姉の顔で。 私の知らないところで、姉が死んで、 その血肉が全て食われ骨に成り果てるようなことがあれば それは狂おしいほどに許しがたいことだと思った。
……――小さく、首を振る]
肉を食い、食われることで 私たちはひとつに……家族に、なれるのよ。櫻子。
[吸い込まれそうな程に深い漆黒の色を湛えた櫻子の瞳を 私はじっと見つめた]
(36) 2017/11/25(Sat) 19時半頃
|
|
私の可愛い櫻子。
[櫻子の肩を抱き、その眼球を舌で優しく“舐める”。 夜に彼女の身体を慰めるとき、よく行うように。 約束>>0:142は忘れていまいかと、確認するように]
櫻子が私よりも先に亡くなることがあったら ちゃあんと食べてあげるわ。 そうしたら私たちは本当の家族になれるのよ。 ……とても素敵ね、櫻子。
[蠱惑的な声で呟く。 卓袱台の上にあった明之進の血肉は全て平らげられていた。 朝餉の席はお開きになり、櫻子もやがて神社を去った*]
(37) 2017/11/25(Sat) 19時半頃
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|
――集会所に向かう途中――
[作物でも頂けまいかと畑へ向かう途中、村の慌ただしい様子が気になって志乃は足を止める。聞けば集会所に集合の知らせ。 その理由に愛理の名とだけをけば大層に心配し、畑に向かう脚は集会所へと目指して向けられる。 最近は弔うことが多い。この呼び出しもやはりそれなのだろうか。 志乃にとって愛理はこれまでの知っている人からはより身近な人。 続いた弔いに向かう足も自然に早くなる。途中で誰かを見かけたなら声をかけ、共有とばかりに集合について話しただろう*
(38) 2017/11/25(Sat) 20時半頃
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|
― 昨日の ―
[日もそれなりに傾いた頃合い、リツの家に辿り着き、出来上がっていた椅子と包丁を交換した。>>11 椅子や机というのは、何気なく座っているが存外作るのは難しいものだ。ぐらつきなく、傾きなく、座り心地は二の次にして、しっかり身体を支えてくれる頑丈さはあって欲しいが、あまり重くてもよろしくない。 その場で一度座ってみることとし、丞はうん、うん、と何度も頷いた]
研ぐのに ちっと気合を入れすぎちまったが こりゃぁ ちょうどいい
[それでもやはり、切れすぎるから注意しろ、と言い置いて、丞にしては珍しく、上機嫌が顔にも出、家へと帰っていったのだった。
―――日常。 それは、翌朝に食べた卵の味で、一度幕を下ろすこととなる]
(39) 2017/11/25(Sat) 21時頃
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― 集会所 ―
へぇ、 へぇ 死んだんじゃなくって、 殺された、と
[隠しきれない血だまりに染まる茣蓙。 冬の戯れに作ったこともあるが、どれも酷い出来で結局自宅にしかない。あれはちゃんとしたやつだ。ちゃんとした茣蓙が、もう使い物にならなくなっている。 江津子の声かけ>>31と源蔵の答えを聞きながら、農業と研ぎの仕事以外はたいして働きやしないこの男は]
俺が運ぼう
[と声をかけ近づいた。 はみでた腕の一部は白いが、しかし白いところを探す方が難しい]
(40) 2017/11/25(Sat) 21時頃
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真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 21時頃
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料理は誰ぞに頼むが、切れ味が悪くなったらすぐ研ごうか
[とかく、人を切るのは骨が折れる。 ましてや若い女ともなれば、それなりに脂ものっていよう。 弔いの席で丞が役に立つといえばそれくらい。
料理が出来ぬわけではないが、つみれなんてついぞ作ったこともないし。 源蔵につられて開いた唇はすぐに引き結ぶ。希望は、ただの味の嗜好だ。たとえの話でいえばいくらでも声に出来るが、目の前に死人がいればなかなか口に出せるものではない]
(41) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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[集会場の炊事場は、きっと外の世界とは趣が異なるのだろう。此処は、肉を捌くに適した場所だ。血を洗い流すことになれた空間だ。
そのただ中に茣蓙ごと愛理を下ろし、あとは一歩二歩後ずさって、さて、あとは、普段の己の仕事の成果も見れるだろう。
手を合わせるにはまだ早い。それは、いただく時までとっておこう*]
(42) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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― 朝・自宅 ―
[あまり眠る事が出来なかった。 痛む頭を押さえながら起き上がり、朝食の準備をする。 簡単に味噌汁と焼いた肉に米だけのもの。 これが料理上手な容や江津子ならばもう一品や二品増えるのだろうが。 残念ながらそのような細やかさは存在しない。
そろそろ錠を起こそうとした、その時だった。 荒々しく戸を叩く音がしたのは。]
愛理さんが死んだ? ……誰かに、殺されて…ですか。
[朝も早くからの訪問者が告げるのは愛理の死。 それは無残に殺されていたという。 それを聞いて息を飲み、僅か目を見開いた。]
(43) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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[だが驚いてばかりはいられなかったのは。]
集会場に集まれとは。 それは私達を疑っているという事ですか。
私はまだいい、疑われる事は気持ちのいいものではありませんが。 身の潔白の保証のしようもないのは確かです。
ですが、錠は違うでしょう。 脚の悪いあの子が健康な若い女性を殺せるとでも本気で考えているのですか。 ああ、それとも、
(44) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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これを機会に処分しようとでも思っているのか。
[声を荒げる事はなかったが、苛立ちは滲んでいる。 暫しお互いに口論し睨み合っていたが相手はどうにも引く様子はなく。]
身の潔白を証明しろというのなら、いいでしょう行きますとも。 しかし朝食を食べる時間ぐらいはあるんだろう。 無理矢理連行する必要はない。 言われた通り集会場には行く。
来なかったのなら、その時はその場で殺すなりすればいいだろう。 咎人として裁くのならば君の罪にはなるまいさ。
[結局こちらが折れる事になった。 その頃には錠も起きていただろう。 朝食を食べた後、錠を連れて集会場へと向かう事になる*]
(45) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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― 昨夜・ミナカタ宅 ―
そこらへんは心得てるつもりだよ。 けどまぁ、やっぱ一番いいところをたくさん食べたいっていうのは、事実かな。
[>>0しかしミナカタの言うとおり、あまり大っぴらに言うのは避けたほうがいいのだろうか。 ひとまず、進とそんな話をしてしまったということは、伏せておこう。]
あぁ、生きたまま焼けてしまうのは、それはやだねぇ。 死んでからなら、どう調理されてもいいけれど。
……そうか、よかった。 ただでさえ不自由な身なのに、これ以上肉が汚れたら、食べるほうも厭になってしまうかもしれないからねぇ。
[>>1どうすれば治癒が早いか、ミナカタの話に耳を傾け、頷く。 できるだけ、兄の手を煩わせず、自分でやるようにしなくては。]
(46) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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− 夜なべ仕事 −
[錠を送って帰ったが、過保護な兄の姿は無かったか。 見かければ床擦れを悪くしないように 軟膏の塗り方も説明して、薬が必要な者がいないか 村を巡り終えれば今日の仕事は終わりにしてもいいだろう。
帰ったら干した薬を取り込んで、 使った分だけ補充して、明日に干す予定を立てて。
何も変わらぬ夜に聞こえるのは囲炉裏の中で ぱちり、と炎が爆ぜる音。
愛理が唄っていた唄も、彼女の家で起きた音>>13は 届かないまま、何が起きたかを知るのは 呼び出されてから>>#1]
(47) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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− 朝・集会所へ −
……悪い。何言ってんだから判んねぇから もう一回言ってくれ。
[遣いは集まれと言うだけで詳細はあまり語らなかった。 ただ強張った表情が良くない理由だと言うのだけは 理解して、もう一度尋ねて、返る答えに 眉間の皺を深くした]
愛理ちゃん持病なんて覚えが。 殺された? 誰に?
[当然の立て続けの質問にけんもほろろに お前たちで処理しろと告げる権力者。
他に集められた顔ぶれを見て。 どんな基準だと皺は伸びぬまま。 罪の証と言わんばかりに置いて行かれた 愛理だった肉と江津子さんの言葉>>30が耳に残る]
(48) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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まだ若いのに、可哀想に。
[他にも各々思うところを口にする者もいる中で 手伝いを申し出る源蔵と丞に任せるつもりもなく。 はみ出た腕に導かれるように、 そっと茣蓙を軽く捲って、肉となった愛理を見た]
何が目的なんだろうな。
[落ちた頭に、裂かれた腹。削がれた脚。 統一性のない傷に頭を傾げながら、 運ぶのにまだ力がいるなら、俺も手伝おう*]
(49) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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―回想:昨夜・自宅にて―
[ひとつ、確信を得たのは 先に何かしらの対価を提示しておけば、 彼はすんなりと食事を口にしてくれるらしいこと>>6。 対価なく差し出されるものに対して、 思慮深い彼はその裏側を勘繰ってしまう。
働かざるもの食うべからず。 食うのであれば、責務を果たせ。 実際、村ではその方が正しいし、 無償で得られるものなど、殆ど無いのだろう。
けれども、私が欲しいのは物ではない。 ただ、相手の喜びを得られればそれでいいのだけれど、 如何せん、それは多くにとっては理解しがたいもののようだ。]
(50) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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はい、お粗末様でした。
[彼と、瞬く間に無くなった白米と味噌煮を見比べて、 私はへらりと頬を緩ませる。 食べ盛りの年頃なのだから、もう少し、と勧めてはみたけれど、 置かれた箸>>7が、再び持ち上げられることはなかった。]
今年は豊作だったから、かなり大仕事になるかも。 頼りにしてるからね。
[手を振って、彼の背を見送る。 良くある、一日の終わり。 けれど、その日は未だ仕事が残っていた。 一回り小さな、蓋のついた鍋を手に取る。
尤も、それを届けたい相手に届けることは 出来なかったのだけれど。**]
(51) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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[茣蓙の中身を確認しながら理由を探す。
俺が選ばれた理由。
不穏な心持を勘付かれたか、それとも 秘密裏に始末してくれると思ったのか。
どちらでも構わない。 大っぴらに家畜を処分出来る理由をくれたのだから。
出来ればいない事を願ったが、 大変覚えの良い2人の顔を見つけて思わず苦笑する]
狙いは良かったな。
[視線が止まったのは早々に人間と家畜の違いに 気付いた人間へ。 唇だけだったがちゃんと解を出した男に 向ける視線は誇らしげで、眉間にも皺などあるはずもない]
(*5) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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[それから、櫻子や愛理、ほかにもいくつか世間話をした。 散歩がてらに送ってくれるという申し出は、ありがたく受けたろう。
そうして、その夜は何事もなく更けて……]
(52) 2017/11/25(Sat) 21時半頃
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ま、少しばかり派手な騒ぎになったが。 大っぴらに屠殺出来るようになったと 前向きに考える方がいい。
[だが男たちも出てきたのは面倒だな、と 呟く中で、そうだと今更のように声を挙げた]
これ、お前が殺った、で合ってるだろう?
[今更、今更の答えを求めて向けた視線。
少しずらして兄弟で呼び出されたその兄へも視線を向け]
もしかしたら、願いが叶うかも、な。
[だとしたら。どうする?と目で意思を探る*]
(*6) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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―― 翌日 / 集会所――
巫女として残念に思います。 まさかこの村に禁忌を犯す者がいようとは。 平穏は取り戻さなければなりませんね。
[毅然と私は皆の前でそう告げた。 許せない。そう思う気持ちは本心だ。 “巫女である自分”まで下手人の候補に挙げられている。 その事実にも深い憤りを感じていたが それを顔に出すことはない。 私がまだ巫女として未熟ということなのだろう]
下手人には死をもって許しを与えましょう。
[それが巫女としての勤めであるのですから]
(53) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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―→ 炊事場 ――
ええ、弔いましょう。
[>>31江津子に頷くと 茣蓙にくるまれた愛理の首を軽々と手に取った。 巫女服が血に濡れることは厭わない]
可哀そうに。さぞや無念だったでしょう。 でも大丈夫です。 私たちはこれからひとつになるのですから。
[苦悶の表情を浮かべた愛理の死に顔。 その冷たく紫に変色した唇に、そっと口付けを落とした]
(54) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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[愛理殺害と聞いて真っ先に思い浮かんだのは昨日の教え子との会話だった。 村を滅ぼすと言っていた。 まずは孕む腹を持つ女からとも言っていた。 そしてそれに提言したのは己だ。
あの時、何気なく愛理がいいのではないかと言ったのは確かに私だ。
だから彼は愛理を殺したのだろう。 村を滅ぼすといったその言葉のままに。 何故、死体を隠さなかったのかと責めたい気持ちはある。 だが手を貸すと言ったのは嘘ではない。
どうやってここから抜け出すか。 それを考えねばなるまい。]
(*7) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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死出の道が安らかであることを。
[巫女からの祝福を施すのであった] 炊事場に着けば、愛理の解体と調理を手伝った]
つみれ汁のご所望がありましたね。>>34 すね肉を挽きましょうか。 つみれにするには、そこの肉がいっとう良いですから。
[そう言って、肉を綺麗に骨から削ぎ落してゆく]
……羨ましい。
[ぽつり、と呟いた。私も食べられたい。この子のように]
(55) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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[四肢を落とされ、首を落とされ。 胎を裂かれ、臓物を煮込まれる。
裸体どころではなく、 自分のすべてを村人たちに曝け出し、食してもらう。 そして、ひとつになる。
この子は、幸せな子だ。私も、こんなふうに]
……あら。
[味見をするために、その血肉を少し口に含む。 首を捻った。普段はこんなことはないのだが。 不可解な顔をして、作業に戻った*]
(56) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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[疑われれば殺される、ならば殺したい相手へ疑いを向ければいい。]
(*8) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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[いかに自分から、教え子から、そして弟から疑いを逸らし。 そして集会場を脱して安全を確保すればいいか。 考えれば考える程に分が悪いこの状況を抜け出す方法。 それを考え、やり遂げなければ。
目まぐるしく脳内を思考が巡る。 最悪、自分が疑われて殺されるのならば。 その時は教え子だけでも逃さなければ。
弟は、私が死ねば死ぬ、そうでなければならない。 だから今考えるべきは教え子の安全確保*]
(*9) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 22時頃
発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 22時頃
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[昨日の、箱に収まった甘露煮>>1:153 温かさがうすれたそれは、舌にやわらかな甘みを乗せた。かすか頬が緩んだとて、一人の縁側、見とめるものはいない。 弁当箱を返さねば、と過った翌朝は>>28使いの登場で崩れた。
やはり、これが食べるべきだったかもわからないな――
江津子の声かけに答えた鬼>>40の腕を見て、 喉を過ぎていった甘みを少なからず思い出した。 土を耕す痩せぎすの、牛蒡の手。茣蓙から枝垂れた腕とどちらが細いか。] では ……、すまないが力仕事は頼んだ 愛理も俺に地面を引きずられるは嫌だろう [>>49ほかに声が上がるなら、その声の持ち主に、>>32少しく留まった視線を思いだし、眉根を寄せ、けれど人手があるに越したことはない。なにしろ解体は力がいる。運ぶ際、枝垂れ腕の床に痕を残す懸念がある小男より適任なのは傍目にもわかる。*]
―― >>31>>32>>40>>49 ――
(57) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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― 明くる朝 ―
[新たに処方してもらった薬のおかげか、その夜は膝の疼きもなく、とてもよく眠れた。
そして翌朝。 いつもであれば、兄の声で起きるのだが、この日は扉を叩くけたたましい音に起こされた。]
ん……なに。 兄さん、何かあった……、……の……?
[問おうとして、聞かなくても聞こえてくる会話。]
愛理が? え、それで、集会場にって……?
[何事なのかと、文字通り布団から這い出し、兄のそばへ向かおうとして]
(58) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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…………わっ?!
[突然の荒げられた声>>45に驚いて、転んだ。 すぐに半身を起こしなおし、ずるずると近寄ってゆく。]
落ち着いて、兄さん。 うん、けれど朝餉の時間くらいは欲しいな僕も。 それが終わったら、兄さんと一緒に集会場へ向かうから。
[来訪者からの言葉に、兄に同意示すよう頷いて、その場はいったん帰ってもらう。 何にせよ、ひとまずは食事をして、薬を飲んでからだ。]
(59) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 22時頃
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−朝− [呼び出しを受けたのは、容の家に行くより前だった。 丁度学生服に袖を通した後のこと]
集会所?
[何故集まるのかを知らぬまま 向かった先で、愛理の話を知る。
先へと動き出す大人たちを眺めながら ススムは不思議そうな顔で首を傾げた。 愛理が殺された だから疑わしきが集められた そこまでは聞いたが、理解出来ない この人選が*]
(60) 2017/11/25(Sat) 22時頃
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―朝・自宅にて―
[小さな鍋は届けられることなく、中身もそのままに、 ぽつんと台所に置かれていた。
手伝いに来てくれるらしい進へのねぎらいに、と。 蒸かしたサツマイモを調理する手も、今日はゆっくりだ。
言いようのない不安は、一晩経っても離れることはなかった。 あの音が、今も聞こえるような気がする。 微かとはいえ、身の毛がよだつような、嫌な音。
あの音が何だったのか。何が起こっていたのか。 それは、程なくして遣いの者から知らされることになる。]
(61) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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……愛理が?
[嘘、と、漏れ出た声が掠れる。 それなら、あの音は、あの扉の向こうでは――。
彼らに連れられ、集会所に向かいながらも、 私の頭の中では、あの音が木霊していた。]
(62) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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―― 炊事場 ――
[>>34手伝いを申し出はしたが己よりも適任がいる>>56 要望が通る様子に、]
巫女様の手を煩わすのは、 ……ああ、いや、 ……お願いします
[一度止めかけたが食い下がるでもなく。 その解体>>56は江津子の業も見れたろうか 肉を分け入って白々とした骨をさらすのを、 粒々とした黄色の脂肪がのぞくのを、硝子板に映すことは。
ひとまず小さいといえどもその場の 足を引っ張らないよう数歩足を引いた先、 >>42運び手でもあった鬼]
(63) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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―集会所にて―
[愛理の亡骸は、酷い有様だった。 まだ、誰かが弔った訳ではないらしいというのに。
集会所には、見知った村人の顔が在った。 何時ぶりに顔を合わせただろう。 妹の声>>53には、愛理から視線を外さぬまま、私も頷いた。]
私にも、弔わせてください。 ……綺麗にしてあげなきゃ。
[調理となれば私も手伝わない理由はない。 江津子おばさん>>31と、妹>>55の後に続いて、 私も包丁を握り、捌かれた肉をつみれにするために細かく刻む。]
(64) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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―早朝・村の外れ― [コーン、コーンと早朝の森に音が響く コーン、コーン。と根元を削られた木がメキメキと音を立ててついに倒れた頃 男の所へと翁の使者がやってきた]
お?おはよう。珍しいな。こんな所に来るなんて 集会場?良いけどなんだってまた…
愛理が、殺された…?まさか
[信じられないという風に使者へと言葉を返す]
(65) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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[この村は殺人自体は禁止されていない ただし、目的のない、無意味な殺人は許されない この村に住む者なら誰だって知っている 村を出てはいけないという禁忌と並ぶ村の中で最大と言っても良い禁じ手だ
愛理は確かに少々あれではあったが、それだからと言って殺される程かと言われればそこまでではない
なのだから愛理が殺される理由なんて無い。はずだ]
(66) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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…… あれもあんたの手塩にかけたもんかい
[野菜作りよりも、研ぎ師としての印象の強い男に、 昨日まで生きていた肉へ差し込まれる刃物を指して]
きれいなもんだが、 あんたは肉を切らなくていいのか
[などと、といかけをひとつ*]
(67) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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―集会場―
まあ、来いって言うなら行くけどさ
[憮然とした様子を見せつつも、使者に従って集会場に赴くと それが真実であると告げるモノがあって]
こりゃまた…なんだってこんな ああ。弔ってやろう。このままじゃ可哀想だ
[愛理を弔おうとしていた他の面子に頷きながらも、手伝える事があるのなら手伝った]
(68) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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[手を動かしながら、ない頭を使って考える。 下手人は、何を思ってこのような行いに出たのだろう。 ましてや、頭を切り、腹を捌き、肉を削ぐなど。
炊事場にいる顔を見回す。 江津子おばさんは、あの音の主ではない。 なら、誰があのような真似をする?出来る?
……そもそも、下手人は一人なのだろうか?]
……っ!
[思考を遮るように、指先に鋭い痛みが走る。 ぷつ、と、血の赤が指先に浮き出た。 包丁の先で切ってしまったらしい。]
(69) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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最悪……。
[こんな情けない真似をするのはいつ振りか。 血の球を舐めとって、はぁ、と息を吐く。]
ごめんなさい、手を切ってしまったので 外で、洗ってきます。
[丁度良く、刻む作業は終わっていたから 肉を丸める作業は誰かに任せて、 自分は汚れた手を洗うため、水場へと。**]
(70) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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源蔵は、調理場が十分なら食卓の用意もおこさねば――などと思いつつ*
2017/11/25(Sat) 22時半頃
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[愛理を抱き上げた時に落ちかけた頭は、咄嗟にゆりが拾い上げた。 ミナカタの力>>49を借りることになったのも、普通の遺体と違い、それが不安定だったため。 ただ重いだけじゃなくて、頭以外にも零れそうなものをなんとか茣蓙の中にかきよせて、そして、あとは女衆に任せることにした。
開かれる前から開いていた愛理の身体。 思わず見入るは、刃物の仕事。 肉を、筋を、脂を、時には骨をも断ち切る仕業に、場に相応しくない満足が満ちる]
(71) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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― その朝 ―
……? おはよう、?
[次の朝。娘を起こしたのは、日差しでも、鳥の声でも、隙間風でもなかった。声をかけられ、揺さぶられて、ぼんやりと目を開いた、傍らには、男が一人立っていた。 然程親交のあるではない、ただ褥を共にした事はいつかあった程度の、男。 男はそのまま、目を擦る娘を立たせて]
あいり? ……あいり、死んじゃったの? どうして?
あいり、殺されちゃったの? どうして?
[並べられる説明に、娘は、ただただ、疑問符を浮かべる。浮かべながら、逆らうもなく、ふらふらと男が歩くについていった]
(72) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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あいり。 死んじゃったんだ。
[呟く、表情は希薄に、やや下向いた視線は、遠くを見つめるようにあった]
(73) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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[かけられた声>>67に、は、と源蔵の顔を見下ろす。 視線の先を見抜かれたか。意識しなければ合わない視線は、気づかぬうちに観察されているような、そんな心地すらした]
おおよそこのために研いでいるんだよ 俺が、切りたいわけじゃあない
んなもん。切らなくったって程度はわかるさ
[研ぐ前と研いだ後。その差を知るに野菜くらいは切るけれど、たとえば、試し切りだとか。肉をもってするつもりはない。 米も、野菜も、刃研ぎだって、実用がなければやりはしない。この村では確実に求められている。だからやるのであって――]
(74) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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……きれいなもんだろ
[それでも、覚えた満足を口に出す。 常ならば、それは臆せず声にしていいはずのものだ。 遺体を弔う行為に必要なそれ。 痛みを感じぬ身体に、さらに傷をつけぬように確実に開いていくためのそれ。
実際に切り分けることはしなくても、それも確かに弔いの形であればいい*]
(75) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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鬼丞は、イルマの背中に視線を投げた。
2017/11/25(Sat) 22時半頃
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― 集会所 ―
? いっぱい、人、いる。 みんな、呼ばれたの? おはよう!
[そして集会所に辿り着く。と、集う面々を見て、場違いに明るく響く挨拶をした。説明はされた。男なりに噛み砕いて説明されて、ただ、娘は、理解出来てはいなかった。 愛理が死んだ、殺された、という事実以外は。――疑心と殺意を呈された事、己がそれに加わっている事、そんな、状況は]
…… あいりぃ。
[だから。 娘は、血まみれの愛理の傍らに膝を抱えて座り込み。それが運ばれていっても、その赤をじっと、ただじっと見つめていた]
(76) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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―集会所―
[巫女のお言葉>>54を受けて、小さな源蔵>>32、 丞>>40やミナカタ、みなに携われて、 愛理が炊事場へと運ばれていく 源蔵の言葉>>33に頷いて、声がふっと零れ落ちる]
その方はどんな思いで、愛理さんを召し上がるんでしょうね
[ミナカタの問うた目的>>49よりも、 少し、先を行く疑問]
源蔵さんの記録の中に、記されてはいませんか
[なんて口にしたのは、特に答えは求めもしない、 場を和ますための軽口ではあったけれど]
(77) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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私も、それをいただきたいと思います
[『食べたい』>>34とは言わないが、つみれの申し出にはそう頷いた ゆりの作るつみれ汁>>55を、後にいただくことになるのだろうか 丞の申し出に>>41にありがたく頷いたけれど、 捌いていく刃は、昨日もらったままに鋭利なままだ]
丞さんも、精をつけられて>>1:276ください
[普段なら抵抗のある言葉であっただろうから、 源蔵にかけたのと同じ、特に答えを求めもしない、 軽口の続きだったのだろう*]
(78) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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[集会場へ入れば意外な面子が揃っていた。 不本意ながら己が疑われるのは分からないでもない。 不審な行動をしたつもりはないし、そもそも殺してもいない。 だが巫女であるゆりや薬師であるミナカタがいるのは何故だろう。 彼らは村でも重要な役目を持ち、それを遂行しているではないか。
暫し考えに耽るも、愛理を弔うというのならそれを手伝うと名乗り出た。 男手は沢山あったから他の者がやるというのなら大人しく引いたが。
愛理が運ばれていくのを見送り、大人しく集会場内を見渡す。 身の潔白を証明するのならば犯人を見つけなければならないわけだが。 どうにも誰も疑う事が出来ない。
彼らとは顔馴染みであるし、疑いにくい*]
(79) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 22時半頃
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― 集会場 ―
[兄に連れられ集会場についた頃、ほかの村人たちは、どれくらい集まっていたろうか。]
やぁ……。 愛理が殺されたって聞いたんだけど……なんだろう、ひとまずは弔いが先かな。 僕に手伝えること、なにかあるかな。
[忙しなく動き回る村人たちをみて、少しだけ眉を下げる。 こういう時に、自分ができることなんて、実際のところありなどしない。 邪魔にならぬよう、すみのほうでおとなしくしていることがせいぜいだ。]
(80) 2017/11/25(Sat) 22時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 23時頃
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[願いが叶うかもなどと。 どうしてこの状況でそんな呑気な事を言っていられるのだろう。 だから探るような問いかけるような視線>>*6には呆れたような視線で返した。]
願いが叶う前に死んでは意味があるまい。
[迂闊に聞かれたら即座に罪人として吊し上げられてしまうだろう。 故に密やかにぽつり、と呟いた*]
(*10) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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[見上げた、年少じみた男の視線。 距離があるものでもなく下がった鬼の眼>>74を 受け止めるは硝子板の内側で。]
――…… 鬼にも親の顔ってやつだねえ
[「切らなくともわかる」それは世に送り出りだしたあとの、親の、子を思うが様にも伺える。 この村で“男親”で担う役割などほとんどないだろうに、相槌にそんなことを口にした。]
(81) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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[解体には、様々な人々の力を借りただろうか やがて、腕や腿の一部をもらい、小さく切って串を通す 両手の指の間で多数の串肉を挟み込み、 囲炉裏のある宴間へと持っていこうとしていたところ 水場へ向かう容の背>>69>>70に、 邪魔をしない程度に言葉を贈る]
大丈夫ですか お気をつけてくださいね
[料理が得意な彼女が手を切るなんて、 常ならぬ心中にあることは、存分に、察しが付く 一昨日の約束を無下にしてしまったことも詫びたいが]
お気を強く持たれてくださいね
[こんな言葉を送るのが精一杯のことだった そして、自身は串肉を炙ろうと、宴間へ向かっていったのだった*]
(82) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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――これぁ、あんたの刃物と、 あそこの女衆の手際に惚れたが言うけどな、
時折、あれで切らりゃあ、肉もあたりまえ骨もそうだが、 もっと もっと、なんぞ、 肉のうちにあるやわこいもんまで、 すっぱり、いきそうに思う
江津子さんの振り下ろすときなんぞ、特にな
[にわかに言葉の具体性は薄れ、 硝子板の奥の視線は解体さるる女に向かう 気の触れたような、憑かれたような様相で歌を口ずさんだ女。 ―― 記録に残すに能わぬ言葉は少しく、常と様相が異なる。 望むがような、焦がれるがような音を言葉の響きの舌にのせ]
(83) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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[それからまた、ふ、と視線を持ち上げた]
あんた、
弔いのためでなく刃物ふるうつもりはあるのかい
[突如切り替わる質問は、]
―――― そんな はものでも、まだきれいなもんかい?
(84) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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源蔵は、問いの内容に反して柔らかな響きのまま*
2017/11/25(Sat) 23時頃
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[巫女の祝福が聞こえる>>55 羨ましいとの唱えはどこへ掛かるのか、 今聞いても良いのだろうかと視線だけが追いかけた]
丞さんと江津子さんの腕あってこそって奴かな。
[つみれ汁にもなるらしい愛理の肉。 長年の経験が2人の言動の端々から見て取れて。
さてこの2人が愛理をあんな風にして殺す理由は あるのだろうかと何度傾げても角度が足りぬ首を 反対側へ曲げながら]
どんな思い。 少しでも思う事があるなら殺しはしない気もするが。
[調理する江津子さんの疑問>>77が耳に届くと 考えたつもりで答えたが、 続く彼女の軽い口ぶりがあちことに飛ぶ様子に 何があった?とそちらの方に意識が向いてしまった]
(85) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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―宴間へ―
錠さん……大変なお体なのに、 ご気遣いありがとうございます
[両手の指に串肉を差して進んでいく道中、 すれ違った錠の声>>80に、足を止めた 身重な櫻子もそうであるが、足の不自由な錠までもなぜと、 改めて疑問がよぎるも、今はそのことは口にしない]
では、囲炉裏で肉を焼きたいと思っているんですが、 灰に刺した肉の焼きを、一緒に見ていただけますか 私も、ご一緒におりますので
[囲炉裏であれば、足の不自由な錠でも、 寝転がりながらできるかもしれない もし、手伝ってもらえるのなら、 彼の体をそこまで運ぶつもりで、問いかけた*]
(86) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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――集会場――
[到着すれば面々に挨拶をし、愛理のことを聞けば肩を落とす。]
愛理ちゃん死んじゃったんだ…… そっか……殺されたんだ……
[なんだか他人のように思えてしまう。 現実ではないようなそんな感覚。 その中で座りこむ櫻子の姿が見えた>>76そっと肩を叩き気落ちでもしてないかと伺ってみるけれど彼女は相変わらずなのかな*]
(87) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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[弔いの準備は女性陣がやってくれているのでそちらに任せて 集会場の壁に身を預けながら集会場の中を見回す]
それにしても、なんだって愛理なんだろうなぁ
[ふと口を漏れたのはそんな疑問 何か原因があって愛理が殺されたのか、それともたまたま愛理が選ばれただけなのか
考えてみた所で答えは出ずに、小さくため息をこぼした]
(88) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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[しかしこれも彼女なりの気遣いだろうと 容への気遣い>>82に、あぁ、と安堵したように 息を吐いた]
間に合うか判らんが、香草持ってきた方が良かったか?
傷薬はいりそうだな。 [包丁で容が怪我をしたようだ。 そこまで深くないなら、あり合わせで出来るだろう。
外に生えている野草や木の葉を捥いで 手当でもしてやろうかと容の元へ]
怪我はどうだ?
[首尾よく彼女が見つかれば、簡易だが 口の中で噛み潰した草の塊を傷へと押し付けようと*]
(89) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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[親の顔、という言葉には思い当たるものがなく、肩を竦めるにとどめた。研いだ刃を子と思うこともない。村の男らしく子種は撒いてはいるが、それが生まれ落ちたか、あるいは生き延びたか、と気にすることもない]
どうも、 あんたにしちゃあ ふわっとした物言いだね
やわこいもんて、なんだい 腑のことじゃあ、ないんだろ
[それは、名をつけていいものでもないのかもしれない。 この村でだって、あんまり頭がおかしいこといやあ、何かが憑いたといわれることもあるが、そういうものだろうか。 あるいは、―――知ったこっちゃない。そう、鼻を鳴らす]
(90) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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[呆れた視線が飛んでくる>>*10 ぽつりと呟かれた心配事に、 この状態を好機としない慎重さに 俺の方が呆れてしまった]
動けるときに動かないと、機会は二度と訪れない。
願いが叶う前に死にたくないなら。 願いを邪魔する奴を殺せばいい。
[さすがに声高に宣言まではしないが、 こんな事態を利用しない手はないのだから。 俺の声と彼の声の質が違うのは仕方ないだろう*]
(*11) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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[容が厨を離れ、水場へと向かう背中を視線で追う。
容はゆりの姉だ。 愛した女の胎から産まれた女。 胸をちり、と嫉妬で焦げるような気がした。
しかし哀れな女でもあったので、同情の念もあるし。 神社を飛び出し妹であるゆりとも会わないとの話は耳に入っている。 どちらかと言えば己に近しいようなそんな気持ちもあった。
愛しい相手に振り向いて貰えなかった同士のような憐憫の情。 そんなものを向けられても彼女は嬉しくはないだろうけど。
そうでなくとも容の性情は好ましいものだ。 多少卑屈であれども根本は年頃の可愛らしい娘。 そんな娘が愛理をあのように無残に殺すだろうかとの疑念。]
(91) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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さて、誰が愛理を殺したのでしょうね。
[遺体をじっくりとは見ていない。 切り口は鮮やかだっただろうか、それとも不慣れなものだっただろうか。 鮮やかなものであったのなら容疑者は絞れてくるのだが、そう安易に考えていいものか分からない*]
(92) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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[料理が出来るわけでもなく、 実際に人を解体したこともない ススムにできる事と言えば、この場に集められた人々を眺めている事くらい。 かんがえても、けれど、理解出来ず]
……どうして。
[腑に落ちぬという風、ぽつりと零す。 >>88同じような呟きを聞き、貌を上げた]
僕には、わからないよ。 これから、どうすれば良いのかも こんな事、教わってない……
[ため息が二つに増える*]
(93) 2017/11/25(Sat) 23時頃
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……俺ぁよ、 めったに振るわねぇよ
なんでもいいんだ 人でも、鬼でも。 わからんもんでも
[かたいものでも、やわこいものでも。 それを切るのにかわりはない]
今は知らねぇ、 もしかしたら 愛理を殺した奴を殺すかも、ってぇ 言いたいんだろ?
[言外を推し量るは得意としない。 この場において、思わせぶりのような源蔵の言葉を、まっすぐ受け止めればそういう意味になる。 それでもいい。相手が人でも、獣でも、構わない]
(94) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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あぁエツコさん。 いつも、調理任せっぱなしですまないね。
[>>86串に刺した肉を運ぶエツコを見れば、軽く身を乗り出すようにして、頭を下げた。]
そういえばこの間分けてもらったおかずのお礼もまだだったっけ。 美味しかったよ、ありがとう。
うん、肉焼きの番なら、僕にでも務まるかな。 脚を冷やさないようにしたほうがいいし、ちょうどいいよ。
[申し出には、快諾。 けれど串肉を持った彼女の手を、これ以上煩わせるのも申し訳なく]
いや、このくらいなら、自分で……。
[多少の距離なら、四つ這いで移動できるからと。 ガタゴトと身を揺らし、自力で車椅子から降りようとした。*]
(95) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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そいつが、 ……刃を持ったやつが 切りたいもんが切れりゃあいい 刀ってそういうもんだろ
[言葉にするうち、これではまるでただ刃物に魅せられているかのような、奇妙な居心地の悪さというかきまりの悪さを感じ、顎を擦る]
それなら、 そいつぁきれいだろうよ ……ま、ここでする話でもないわな
[ふと周囲を見渡し、うん、となんでもなく頷いた]
道具ってのは、 使うためにあるってことよ あんたの持つ筆だってそうだろうが
(96) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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櫻子は、エツコの姿に、猫の事を思い出しなどした。
2017/11/25(Sat) 23時半頃
櫻子は、エツコの姿に、猫を思い出しなどした。
2017/11/25(Sat) 23時半頃
錠は、エツコに、いつぞやの料理の礼を、改めてした。
2017/11/25(Sat) 23時半頃
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[集会所に見えた男>>*5の声。 間違ってはいなかった、と僅かに瞳を細めた。 失策ではなかったのだ、と安堵した貌]
……理由のある殺人なのに 死体を見ても、理解されないのは、 彼らが人間の理屈にたどり着いていないから
可哀そうな皆 生かしておく価値はありませんね。
僕の、初めての解体は失敗しました。 でも、初めての間引きは成功しましたよ。
[>>*6問いかけに応える貌は、優等生のよう 少しばかり、周囲の人間を下に見る風も滲んだ。 先生は何故浮かない貌なのだろうと、思いもしつつ*]
(*12) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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邪魔者を殺すというのなら。 まずその邪魔者を見極めて殺さなければ。
私としては疑われて処刑されるのは避けたい。 ですが公然と殺せる機会でもあるので、誰かに疑いを向けたいと思います。
誰がそれに相応しいか考えねば。 現状私は疑わしい方に傾いているでしょうからね。
(*13) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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鬼丞は、炊事場より出て集会所の血汚れを流そうかと考えた*
2017/11/25(Sat) 23時半頃
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シノ。
[肩を叩かれると、娘は振り向き、其処にいた姿を仰ぎ見て]
あいり、死んじゃったね。 どうして、死んじゃったんだろう。 あいり、死んじゃったから。 みんなで、食べてあげなきゃ。
[笑みではない、薄い表情に。ぽつりぽつりと、呟くように言葉を返した]
(97) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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とんでもございません 炊事は女の勤めですから 容さんの繊細さにはまだほど遠いですが、 そう言っていただけると、とても嬉しいですよ
[常のように微笑みを意識し、錠>>95に返す 快諾をもらいながらも、冷やさないほうがいいとの言葉に、 足の不具合を察しとる]
……女子が殿方を見下ろすものではございません 肩でよければ、遠慮なく
[そう言って、肩を貸そうとかがみはしたが、 固辞するならば、それ以上の申し出はせず どちらにしろ、宴間へと辿り着くと、 火をくべ、灰に串を差し炙り始めたことだろう ぱちぱち、と爆ぜる囲炉裏に、愛理の肉が焼かれていく]
(98) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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エツコは、生の肉に火が通っていくのをぼんやり眺める*
2017/11/25(Sat) 23時半頃
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[聞こえて来た声>>93 ススムの方へと視線を向けると、よう。と軽く挨拶をして]
ああ、確かに分かんねえな 俺にもさっぱりだ
だが、やる事は決まってる 愛理を殺した奴を殺して食う。それだけだ
[淡々と、当たり前のように]
(99) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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そいつがなんで愛理を殺したのか。それは分からね だが、犯した罪は裁かれなきゃならない だから食うんだ。そいつの罪が許されるように
それが、俺たちが愛理のために出来る事であり 愛理を殺しちまった奴のために出来ることだ*
(100) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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……にしても、獣の仕業……とかじゃないんだろう。 この村の禁忌を知らない者は、子どもだっていないはずだし。
よっぽど腹が減ってたか、愛理に恨みが…… ……何を恨むかなぁ、あの子に。
[独り言ちて、勝手に疑問符を増やす。 たしかに、櫻子とはまた別な意味で、奇妙なところがあった娘だが、誰かに恨まれるようなほどではないとは、少なくとも自分は思う。]
(101) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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[進の目が細くなり、貌は明らかに安堵を浮かべる>>*12 人間と家畜の違いに気付いた時の様に 祝福したいが、この場で出来るわけがない。
だから満足げに頷くだけ]
どんな殺人だって理由がある。
ただ殺してみたかった、すら立派な理由。 死んだ肉に群がる姿……昆虫か豚のようだ。
[初めての解体は失敗した。 江津子の刃物捌きが一層それを浮き上がらせる]
(*14) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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机の上や頭の中だけで完璧に出来るわけはない。 こればっかりは経験の差が出る。
それよりこれで1つ。 群れの絶滅に近付いた。
[進が認めた成功と失敗は素直に俺も認めよう。 だが彼はまだ若い。 吸収する伸び代は誰よりもあるだろう。 だから幻滅などするわけもない]
(*15) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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うん……そうだね。 どうしてなんだろう。私に聞かれてもわからない [仰ぎ見られれば、腰を降ろして隣に座り先ほど櫻子が見てたように赤を見つめる。>>97]
食べたら少しは愛理も浮かばれるのかな? いけない…… 私、変だね。 すごく大変なことなのに食べることばかり考えちゃってる
[どうしてこんなに悲しくないんだろう。身内のはずなのに。 驚きはしたものの心は落胆は見せても平静のまま、不思議に感じながらお腹に手で抑え、おなかがすいてるのを抑えた。*]
櫻子は愛理のこと好き?
[彼女の気持ちでも聞けばこういうときの普通の感情もわかるのかな。]
(102) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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いやぁ、女傑のエツコさんにそう言われると、なんだか少し恥ずかしいなぁ。 あれかな、僕もまだ男として、少しは役に立つのかな?
[>>98それならと、軽い冗談交じりに返しながら、有難くエツコの肩を借りよう。 囲炉裏端に腰かけて、両脚をだらりと、生きたまま焼けぬ程度に火に近付ける。 焼くのはこっち、愛理の肉だ。]
そういえば腱と軟骨、また余計に分けてもらっていいかなぁ。
[ぱちぱちと舞い上がる火の粉と灰を見つめながら、今度の軟骨は進の言うように塩焼きもいいかなぁ……とか考えていた。*]
(103) 2017/11/25(Sat) 23時半頃
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邪魔者? ……この村全部、って言ったらまた頭を抱えるんだろう?
有象無象の集まりの場合、1つ2つ支えがあると それに集まり結束する。
それを崩せば蜂の巣を突いたような騒ぎになるから それに乗じて、と言いたいが。
頼りにするとしたら……年長か。
[野生の群れは群れの中心の雄を殺しただけで まとまりがなくなる]
(*16) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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勘付かれて争えばこっちも怪我しそうだしな。
[刃物の扱いに慣れている江津子や丞を暗に指しながら。 逆に彼らだけを生かして若いものから屠っていけば 群れはどうなるのか、少しばかり気にはなったが 混乱を避けるように口には出さなかった]
あんたは迂闊な事を言いやすいから気を付けな。
[昨日で十分判っただろう?と 忠告しつつ、さて俺は誰に狙いを定めようかと 眠気など吹き飛んだ頭で獲物を探す*]
(*17) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[>>90問われれば眉間にしわが寄る。]
らしくねえのは承知の上だ、……――
内腑でなくてな、 もっと どこにつながるかもわからんなにかだ 前の生まれの悪いことやら 次に生まれるときに そんでもなお持ってるもんだ
[宿世の業、後世にもちこまれるもの それらを言葉にするのは能わず、ぐずる子に似た仕草で首をふり]
(104) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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そんなんを、あんたのもんなら切れると思える 脳みそのしびれる鈍色だ、あれが分け入ればなんでも、なんにもなくなるような、……――俺もたいがいなことを喋っているな。あんたの、おにの名前に 惑わされたか知らん
[ふ、とわらい捨て、息を吐く。 一呼吸のうちに、いましがた口にしたことをも吐き切るようにして、気を変える。]
(105) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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罪を雪ぐにゃ、誰だって下手人を殺してやるだろ
[>>94言葉の意味すら腑分けし 解剖するそれへ 首肯と訂正を混ぜて]
その途中で、違うやつを疑うかもわからん 俺を疑うやつもいるかもわからん
――そうなったときに、殺すでも、死ぬでも、 あんたの刃物がいいと思ったからな 良いを汚すは忍びないが作り手のお墨付きをもらった 心置きなく使える
(106) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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―宴間へ―
分かりません 子供だって知っている禁忌を破るほど、 特段の事情があったのでしょうか
[錠の口にしていた疑問>>101を受け取り、 肉を焼きながら思考をめぐらす]
私には、翁様……村の皆様のご判断にも、 よく分からないところがございます 私はまだしも、錠さんや、櫻子さん 失礼ですが、下手人探しに不向きと思える方を入れながら、 ゆり様や、ミナカタさんのような、 村にとってなくてはならない方にも命を下していらっしゃいます ……なりふり構わない姿勢>>30を、感じているんです それが、なぜなのかは分かりませんけれど
(107) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[そして、続いた言葉に少し笑いながら]
錠さんに男がご立派でも、私の女は枯れておりますから
[囲炉裏端に、向き合うように座り込み、 ぱちり、ぱちりと炙りだす]
腱と軟骨……ですか つみれ鍋に少々軟骨は用いているかもしれませんが、 まだ、残っていると思います
[そこでふっと、言葉を区切り]
この人数では、一度に食べきれませんからね なにか、おつくりしましょうか
[必要ならば、一そろい取りに向かうつもりで口にした*]
(108) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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エツコは、が先に口にしたとき>>107は、まだ肉の焼ける思考を巡らしただけである*
2017/11/26(Sun) 00時頃
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[まあ ふるう機会が本当にあるかはべつだが。
とは会話の終わりを伝えんがためのもの。]
柄でもねえこた 言わんほうがいいな 腹がむず痒くてかなわない
つみれも出来上がる頃合いだろ あんたも弔いの用意に行くといい
[と、肉を運んだ際の汚れを示した*]
(109) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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うん。 あいり、みんなで食べたら、きっと喜ぶ。 みんなで食べたら、また、会える。
[頷き、村の教えを口に乗せる]
あいり、きっと、おいしいよ。
[シノの言葉を肯定する、同意する、腹部を押さえる仕草を見れば、同じように、緩やかに膨れる腹を押さえた]
うん。あいり、大好き。 遊べなくなるの、さびしい。 シノは、あいりのこと、好き?
[問いには首を傾け、同じ問いを返した]
(110) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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江津子おばさん。ありがとうございます。
[お気を強く>>82と、声をかけられて頭を下げる。 集められた面子は、皆、馴染みのある人物ばかりで、 誰かが愛理を殺したなどとは、正直結びつかない。
とはいえ、彼女は、彼女だけは 唯一、自分が潔白を知っている人間でもあった。 すとんと胸に落ちたその言葉に、強張っていた頬が緩んだ。
もし、彼女を既に疑う人間の存在>>23を知っていたなら、 大声で彼女の潔白を叫んだだろうが、 悲しいかな、今はそこまで気が回らなかったのだ。]
(111) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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年長者、特に聡い者は厄介だろうな。 それに当たるのは私から見れば薬師殿なわけだが。
[迂闊な事を言うな、と言われてしまえば口を噤まざるを得ない。 ちらりと多少恨みがましい視線を投げるもすぐに視線を逸らし。 同じように様子を眺めている。
皆誰を疑っているのだろう。 様子を見ている限り、誰の事も疑えずにいる、そんな感じに見受けられる。 何か一押し、事件でも起きれば状況は動くだろう。 そんな事件をどう起こそうか、それが問題だ*]
(*18) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[水場へと、ぱたぱたと駆けていく。 ふと、目が合った。>>91
石動先生。 進に勉学を教えていて、ゆりが父と慕っている人。 なおかつ、錠さん―弟を大切に扱っている彼は、 立派な兄でもあって、 卑屈な姉は彼のような立派な人間になれそうもない。
母が生きていた頃は、時折神社で顔を合わせることもあったし、 その後は、錠さんに食事を届けた時にお会いすることもあった。 とはいえ、どこか遠い人のようだという気持ちは拭えない。]
(112) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[>>99問の答えは、ススムが欲したものとは少し違った]
でも、集められた皆 ここにきてから誰も、名乗り出てくれないよ。 どうして? 名乗り出てくれないなら、 僕ら……誰を殺して食べればいい?
[皆、一様に愛理の死に驚き その後弔いの準備を進めている。 同じ様子にしか見えない皆の中で、 誰を殺して食べればいいのかと、言葉を付け加えて問い返した]
罪を裁くために 殺された愛理と、殺した人の為に 食べなくちゃならないのは、わかってるよ。
それで、誰が殺したの……?
[リツは知っているだろうか。答えを求める眼差しを向ける*]
(113) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[いつだったか、知識も学もない娘は、 先生、と手を上げて彼に問うたことがある。
「子は、親と同じ才がありますか。 同じ立場に成り得ますか」と。
その問いは巫女である母、 それから、父であればと夢見る男の職を 見比べた、子供なりの素朴な疑問だった。
私も、あのような立派な人間になれたら、と 唯々夢見ていた、あの頃。]
(114) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[その時の彼の答えがどうであれ、 それが否であったということは、 今の自分がよぅく知っているのだけれど。
我に返る。血の球が割れて、指に血が滴っていた。 案外深く切ってしまったらしい。
止まっていた足を動かして、私は水場へと駆けていく。*]
(115) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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―炊事場外・水場―
あー、もう。
[赤く濡れていた指先が綺麗になる。 代わりに、冷たい水が沁みた。 幼い頃―料理を始めた頃以来だった。 こんな間抜けな真似をするのは。
当然だ。愛理があんな姿で殺されて、 それを行った者が、私たちの中にいるというのだから。 傷口を舐める。慣れ親しんだ、鉄の味がした。]
(116) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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ごめんなさい、大した怪我じゃないよ。
[やってきた男―時折夢見る姿に、目を少し見開いて、 安心させるように、怪我をした左手を振って見せる。
存外深かったらしい傷口から、再び血が滲んだなら、 その傷の程度が彼にも分かっただろうか。 押し付けられた緑の塊>>89には、痛みに顔を顰めて、 けれど、抵抗するようなことはしなかった。]
ありがと。 これなら、明日には治っちゃうかも。
[軽口めいたことを言って、笑って見せる。
暫し流れた沈黙。少し上にある彼の顔を見上げた。]
(117) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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いやぁ、僕が不向きだというのは、その通りだから仕方ないよ。 けどたしかに、なんで集められたのか、いまひとつ分からない人選だよね。
まぁ、僕や櫻子は、もしかしたら…… ……いや、やめよう。
[>>107もしかしたら、兄が言伝に来た村人に食って掛かっていたように、これを口実に処分するつもりでは……とも思ったが。 それを口にすることは、こうして世話を焼いてくれる人たちに、申し訳ないような気がした。]
なりふり構わない、かぁ。 まぁ何らかの根拠がある、とは思いたいけど、下手人扱いっていうのは気分がいいもんじゃないよね。
(118) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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……ミナカタさん、あのね。 私が今から言うこと、信じてくれる?疑わない?
[答えを、彼の思惑を推し量るように、 その表情を、伺う。*]
(119) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[>>*15経験の差。 そうだ、自分は其れがまだ圧倒的に足りていない]
……昆虫や豚と、僕は違う。 次はもっと、うまく出来るよ。 失敗の原因を考えて 次に活かす事が出来る
[それから、こそりと教師と薬師の話を聞いた]
年長、支えになるモノ
[なるほどと、江津子を思い浮かべた。 聡い年長者、というと後は石動とミナカタ。 後者は有り得ないと候補から即座に外した]
じゃあ……江津子さんかなぁ
(*19) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[いつだったか、まだ学生だった頃の容に問いかけられた事がある。]
子は親と同じ才があるかと問われたならば否と答えましょう。 親と子が似るのは血のせいだけではありません。 生活や習慣、向けられる感情など環境に寄るものが大きいのです。
貴女には貴女の良さがあるでしょう。 それを誇ればいい。
私は、娘よりも貴女の方が好ましい。
[そこに愛や恋は勿論なく。 同士のような存在だと思っているが故に湧く親近感が好ましく思わせる。 この時のこの答えを彼女がどう感じたのかは知らない。 知らないが、未だに距離を開けられている事を考えれば。 きっと望む答えではなかったのだろう*]
(120) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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へぇ、へえ そんなもんが切れるなら、たいしたもんだ
[源蔵の姿に囁かれる噂は知っている。 丞はそれに対して興味がない。相手が源蔵でなくとも、前世がどうとか、食べる理由だとか。この村に生まれた人間として信じていないわけではないが、ただ興味がないだけだ]
でもな、 さっきも言ったけどよ 振るうやつが切りたいもんを切れりゃいい
[切れると思えば切れる。 疑いを持ったり、対面するものの存在から目を逸らせば、刃の鋭利さなんて関係ない。そうすれば絶対に切れないだろう]
(121) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[調理場を覗いてみる。 そこにいたのはゆりだけだっただろうか。]
ゆり、どうした。
[不可解な表情をしたのが目に入った。 理由が分からず疑問の視線を投げかける。]
君は巫女だろう、この村を支える大事な存在。 なのに何故君がここにいるんだ?
君は我々を裁く裁定者なのか?
[誰が誰を殺したのか話し合い、決める為に必要なのは裁定する者。 彼女がその為に呼ばれたのならば納得がいく。 何故なら巫女はこの村の中心なのだから*]
(122) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[などと、話しながらの囲炉裏端。>>108 こんな時でも、肉はやはり旨そうだ。]
はははっ、それは残念。 しまったなぁ、あと10年早ければ、まだ僕も多少は動けたってのに。
[一番の盛りの時期、不自由な脚を圧して、杖をついて女のところへ通ったこともありはした。 だがその頃は、若い女ばかりを好み、エツコに対しては性的な興味を向けることはなかった。 いま思い出すと、青臭くて勿体ないことをした気がする。]
へぇ、つみれとはまた。 こんな時になんだけど、ご馳走だねぇ。
やあそんな急ぐものじゃないし、けどそうだね、手が空いてる時にでも、ひとつお願いしても構わないかな。
[せっかくの申し出だ、急かすことはしないが、有難く受けておくことにしよう。]
(123) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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は、 はは 鬼、とはまた 俺の見目にぴったりだと思わねぇか?
[愛理を運んだ時のまま、ぞんざいに羽織った着物の前身を赤く汚して、骨ばった指で少し薄くなった頭をかく。 その姿はまさに鬼だろう。 目尻も鼻も、こけた頬も、研いだように尖っている。こんな場所で響かせる笑い声だって、あるいは似つかわしいかもしれない]
そこまで褒められちゃあ仕方がねぇ
あんた、ちゃんと刃物は持ってるかい 持ってないならいい
ひとつ、 研いでやるよ
[肌身離さず持つ小刀を見せる。 短い刀身に似合わぬ刃ぶりは、人体を腑分けすることを学んだ村人ならば、的確に使えるだろう。道具は、道具としていつか振るわれるかもしれない]
(124) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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錠は、囲炉裏端で、肉の串をくるくると回している**
2017/11/26(Sun) 00時半頃
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誰だろうなぁ…
[ススムからの問い>>113 呟いてそこに居る面々を見回す]
正直な所、さっぱり分からん
[お手上げだという風に首を振る]
そもそも分かっているならこんな風に集められる事も無かっただろう この中に居るのか、居ないのか
[顔見知りばかりの空間。まあ、村人は全員顔見知りのようなものなのだが この中に犯人がいるとは思いたくなかった**]
(125) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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錠は、イルマもいるなら、今日は本当にご馳走が出そうだと、ちょっと思った**
2017/11/26(Sun) 00時半頃
抜荷 錠は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 00時半頃
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[源蔵の返事がどうあれ、今は刃研ぎをしたい気分だった。 手を合わせて、愛理を食べて、そして―――そう、疑われているのだったか。 殺したいという気持ちはないが、殺されるつもりもない。 綺麗に食べないのならば、殺されるのは可哀想だ。
促されるまま、血濡れ、薄汚れた手を洗おうと外に出る。 会話の締めくくり、思い出したように残した言葉は、]
多分、俺ぁよ 最後は俺が研いだ刃で終わりてぇんだよ
[生きた時か(それは、殺されるということか) 死んだ後、―――つまりは、村の日常か。 どちらかしかないのならば、叶いそうな願いではあった**]
(126) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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エツコは、鬼丞に話の続きを促した。
2017/11/26(Sun) 00時半頃
エツコは、源蔵に話の続きを促した。
2017/11/26(Sun) 00時半頃
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− 炊事場外・水場 −
[俺を見る目がいつも弁当を差し出す時より 丸く見えたのはこんな時だからだろう>>117 もしかしたら殺されるかも、なんて思っているか どうかは尋ねる事もせず、傷口をじっと見つめて]
大した怪我じゃない、って言って 泣き付いてきた奴は多いんだよ。
[戯言は聞かない、とばかりに傷に簡易の軟膏を押し付る。 痛みに歪む表情に、耐えたご褒美とばかりに 頭を撫でようかと手を伸ばしかけた]
(127) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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容ちゃんの手が台無しになったら、 旨い飯にあり付けなくなるからな。
[軽口に軽口で返したが、すぐに途切れて 生まれる沈黙に、何か言うべきかと 思考する頭に真剣な声>>119が届く]
……ん?どうした。
容ちゃん、今まで俺に嘘とか言ったことないだろ? 仮病を使ったこともないし。 疑わない?って念押しするってことは大事なことだろ。 そんな大事な事、疑えって言われても疑わないぞ。
[お前がおねしょしてる時から知ってる、と 安心させるような軽口と共に。 極力追及するような口調は避けて、彼女を見つめた*]
(128) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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鬼丞は、源蔵の手に馴染む刃物の大きさを思った**
2017/11/26(Sun) 00時半頃
イスルギは、ゆりの返答をじっと待つ**
2017/11/26(Sun) 00時半頃
真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 00時半頃
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―囲炉裏場―
……そうですね、やめましょう お弔いの場にもふさわしくないと思いますし
[錠の言いたいこと>>118は察して、打ち切った 人ではないが、家畜をその運命へと導いてきたのは、 他ならぬ、江津子自身だ 囲炉裏を囲う会話>>123の中では、 それは、本当に残念ですね、とくつくつ笑って返していく]
ゆり様の、お手製のつみれ鍋です ありがたく頂戴するといたしましょう
[腱と軟骨の申し出には、さらばとこくりと頷いた 焦げ目がついた肉の串を、幾度かひっくり返していく]
(129) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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錠さん 先ほどのお話の件ですが
[ぱちり ぱちり と暖を受けながら、 やがて、また、ぽつりと口にした]
私たちは、下手人扱いというだけでなく、 下手人を裁く立場でもあります 錠さんは、その当人と対面した時、相手を裁くことができますか
[十代の頃から足を患った彼に、 命を絶つ経験が備わっているのかどうか 言葉にしたのは、そうした心配が半分で]
私は、錠さんが仮にそうであるなら、 遠慮なく、裁かせていただきますよ
[微笑みを浮かべたまま、けれどはっきりと明言した 万が一、万が一への決意の表明だったのか いや、この言葉すらも、覚悟をうながす 『配慮』の一端だったのかもしれないけれど*]
(130) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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おねしょなんかしてないよ!
[揶揄う言葉>>128に頬を膨らませる。 子供の頃、良く晴れた日に時折干されていた布団の話は 今は関係ない。また別の話だ。
とはいえ、それもすぐに真剣な表情へと戻って。 私は口を開いた。]
……私、昨日の夜、江津子おばさんに 料理を届けようとして、家まで行っ、て、 その時、おばさんは、家にいたみたいなんだけど、
[あの音を思い出して、声が震えた。 割烹着の裾を握りしめて、息を吐く。]
(131) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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ん、私も好きだったよ。 うん…でもみんなで食べるんだから またすぐ産まれ変わってくるよ! [問いかけ>>110に応える途中にスンスン鼻を反応させて肉の焼ける匂いを感じ取ると、案の定お腹は鳴ってしまう。]
……今の聞いてないことにしてね? 今焼いてるのかな?私達も食べに行こっか?
[>>107肉が焼ける匂いはどれも同じ、彼女の解体はもう終わったのだろうか、櫻子に手を差し出して食べに行こう?と彼女を誘う。犯人探しだとか、そんなことよりもいつものように、彼女を弔ってあげないと。 今は他は考えないようにして彼女が手を取れば匂いにつられて向かおうか**]
(132) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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愛理の家の方から、妙な音がしたの。 何かを殴ったりするような、変な音。
何の音か、その時は分からなかったけど、 もしかしたら、その時、……愛理が。
[殺されてたのかもしれない、と、 吐き出すように呟いて、 堰を切ったように、言葉が溢れる。]
(133) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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私、怖くなって逃げたから、その後は知らない。
でも、その時、おばさんは家にいたの。 灯りもついてたし、誰かが動く音もした。 おばさんだけは絶対に下手人じゃないの。 私も違うの。
……信じて、お願い。
[目頭が熱くなる。泣いたところで、叫んだところで 何かが変わるわけじゃない。
だから、泣くことだけはせずに、 縋るように、ミナカタの着物の裾を掴んで、 その顔を見上げた。*]
(134) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 01時頃
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―リツと― [>>125同じように見渡した面々は 其々に話をしているが]
……必ずいる、って確信はないよね 疑わしい人、というだけで。
それにしたって 巫女様や錠さん櫻子さん…… どうして彼女等まで呼ばれたんだろう 何処に疑う要素があったんだろう。
[居るのか、居ないのか。 リツの言葉に、呼ばれた皆の呼ばれた理由を 改めて考え込んでしまう。 弔いの準備がで来るまでは、 リツの傍ら暫く集会所の様子を黙って眺めている**]
(135) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 01時頃
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[>>121ぞんざいな物言いは、 本心からそう思ってのことだろう。]
俺の渾身の口説き文句だぜ おざなりにあしらいやがって、金輪際聞かせてやらん
[そのあしらいにふさわしい軽口で幕をおろさんと口にする。 宿世後世。生きる前と死した後。 そこに業の続かぬことを――と愛理の躯にも、 憑かれた顔をした母親の右手の平>>0:153にも思いこそすれ、己自身の断ち切るを願うは少し異なる。]
(136) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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[鬼が誉め言葉になるか、と 眼鏡の奥で一二度、瞬きを重ね その間にも網膜に移るは>>124まさしく幽鬼じみた姿。 切らるるべく肉もない、骨ばかりの目立つ、食いでのなさそうなそれ。 笑う顔に、少しく抱いた驚きがあれども、]
―― ……口説かれてくれるたぁ おにも優しい 遠慮はしないぜ、後払いもなしだ…… これを
[「頼めるか」との言葉とともに、 差し出されるのは子供の手に収まるほどの短刀。 古いそれはもっぱら紙を断つのに使われていた。 袂から出されたばかりの刀は男の体温がのっていて、 けれどすぐに冷え、 >>126受け取られる手の、血濡れた掌にのる。]
(137) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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……父さん。
[少なくとも、この場では会いたくない人と出会った。 私は父が下手人だとは考えられなかった。 考えたくなかった。>>122 巫女として平等に容疑者達を疑うことが求められる。 しかし、私は父相手に冷静でいることができない]
裁定者、ですか。
私はそのつもりでこの場に立っておりますが。 翁が実際に、何をお考えになって 私をここに呼んだのかはわかりません。
考えたくはないことですが、 巫女である私自身を本気で疑っているとしたら……
(138) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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それは、私がまだ巫女として未熟なのでしょう。
[感情を排し、淡々と巫女として、言葉を紡いでゆく]
私は死者の声に耳を傾け、 裁定者として、巫女として この場に立つだけです。
しかし――……
[巫女の仮面が、一瞬、外れかける。 そっと背伸びをして、 石動だけに聞こえる声でつぶやいた]
(139) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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ごめんなさい。父さん。 私には、あなたを疑えません。
もしも私が巫女の任を心半ばにして全うできず 私があなたよりも先に死したとき、そのときは。
[口元に薄らと笑みが浮かぶ]
(140) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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どうか、母の時のように私を食らってくださいね。*
(141) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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そりゃおねしょに効く薬を調合してやったからな。
[膨らんだ頬が可愛らしい>>131 少し緊張が緩んだろうかと思ったが、どうやら この程度では収まらない内容のようだ。
彼女に釣られ、表情は真剣なものへ移り変わる]
……。
[堰を切った様に語り出される 彼女の知る事件の一端>>131>>133>>134 この胸が抱えるには重すぎる内容だ。
着物の裾を掴んで見上げる顔に 涙こそ浮かんではいないが、辛そうに見えて。
俺は彼女の背に手を回し、強く抱きしめた]
(142) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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……良かった。 江津子さんも、容ちゃんも無事で。
もし愛理ちゃんの家を覗いてたら、 容ちゃんも殺されてたかも知れないんだろ? 良かった。 無事で本当に良かった。
[信じてと訴える娘の無事を不謹慎にも喜びながら。 何とか乱れそうな彼女の心を宥めようと言葉を探す]
(143) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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こんな状況じゃ誰が誰を信じていいか判らないから。 信じる相手がいると言うのは良いことだ。
どんな時も心の拠り所が出来るから、な。 江津子さんも容ちゃんと言う味方がいるのは 心強いだろう。
それで下手人の姿は見てないんだな? それなら下手人の方も気付いてない可能性が高い。
俺に話してくれたのは有り難いが、誰彼構わず 今の事話すのは危険だから。
無茶はするなよ。
[上から落ち着かせるように掛けた声は 彼女にどう届くのか**]
(144) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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[その場から、おにの立ち去るを見送る。 地獄に帰るでもなし、 あの鬼の居場所はこの村だ――であれば地獄はこの村か]
あんたが斬られる時にゃあ、 業はきられずにいてほしいな 一度の生きた死んだで終わらせるに 鬼の腕は勿体ない
[あの腕が、こうして集会場に集められていることは ありがたくもあり惜しくもあった。 ごちる言葉はもう届くまいと知りつつ、 知っているからこそ、続き、]
――――……
(145) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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そんでも、人を殺さぬままの鬼がいるかい 人に殺されぬままの 鬼が いるかよ
本当に、本当の鬼になったら、 あれはいったいどんな刃物を研ぐろうなあ
(146) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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[それは果たして墨に残されるのか。 たとえば、己の死んだ後で。
残されねば、誰が語り継ぐか、この村に鬼がいたこと。 伝え語られる御伽話のように、寝物語として、 褥に影添える幽鬼がいれば面白いことだろうに、と。 玩具じみた眼鏡を押し上げて、次に進に渡す>>1:216は 鬼の話にしようと。そんなことを続けざまに浮かべて ――けれど渡せるのかもわからないことに気づき 男もその場を後にすることにした*]
(147) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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やれやれ。 目撃者がいるとは面倒だな。
しかも江津子さんの確実な味方となれば。
どっちも厄介だな。
[容の身を抱きしたのは、苦虫を潰した表情を見せない為。 この面倒ごとは2人に知らせなければなるまい**]
(*20) 2017/11/26(Sun) 01時半頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 01時半頃
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―囲炉裏端―
[錠からはどのような返事が返ってきたのか 肉を回しながら、やがて江津子は串の1つを灰から抜き出し 澄んだ声で紡ぎだした]
私は、私は、 私ばっかり 私ばっかり きっと知ってる――――
[それは、目の前の肉となった、少女の歌>>#2 聞き覚えたそれを歌い終えると、 独り言が錠に向けてか、微笑みながら口にした]
愛理さんが、焼きあがったようです 先に、お弔いをさせていただきましょう
[湯気の立つ肉に歯を立てて、彼女の名残を咀嚼する 新鮮な肉の風味をふくみ、ごくりと喉へと落とし込む]
(148) 2017/11/26(Sun) 01時半頃
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また、この村に帰りゃんせ――――
[ミナカタは言っていた
『少しでも思う事があるなら殺しはしない気もするが』>>85
思うこともなく、ただ腹におさまっていくとしたら、 それは獣に食われると同じことではないだろうか
そうでなければ、少しは慰めにもなるのだろうか 余所者の自分であったとしても、ここは通じるものがある 愛理の冥福を祈りながら、一本しっかりと平らげた。
錠に、礼するとともに、動けぬようなら手を貸して、 やがて、その場を離れたことだろう 幾ばくかは囲炉裏端に残したかもしれないが、 手にいくつかの串を取り、行きかう人々に配りながら**]
(149) 2017/11/26(Sun) 01時半頃
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―― 炊事場から離れ ―― [男も研ぎ師も炊事場から離れたのは >>122石動の来る前のこと。 炊事の音の合間に会話、 それがどこまで支度をする巫女に届いていたかは知らねど そうそう近い距離でもない、 炊事場からまだ離れていなかったことも知られていなかったのかもしれない。
愛理の肉の先導した道 そこを歩くは、つい先ほどの>>77言葉を想起させる。]
(150) 2017/11/26(Sun) 01時半頃
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[『どんな思いで 召し上がるんでしょうね』 『記録の中に、記されてはいませんか』
難しい問いだった。 戸を開きながら、あのとき返したのが]
「今回が、初の記録になるだろう」――なんて、
……本当に帳面にしるすかもわからないものを よくそう答えたもんだな
[一考すべきか などと足を止め*]
(151) 2017/11/26(Sun) 01時半頃
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源蔵は、エツコの言葉をしばし思うなどし*
2017/11/26(Sun) 02時頃
発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 02時頃
巫女 ゆりは、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 02時半頃
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? わかった。 ひみつに、するね。
[秘匿を望む意思もわからないまま、ただ娘は素直に了承して。やがて漂う匂いと、シノの誘いに]
うん、食べる! あいり、食べる!
[性急がちにも頷いて、 引かれるままに立ち上がり、歩み出した**]
(152) 2017/11/26(Sun) 03時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 03時頃
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[ミナカタの言葉に、改めて痛感する。 江津子おばさんも、私も、あの時、 下手をしたら殺されていたのかもしれないのだ。
再び震えそうになる身体に、>>142温もりが染み渡る。 頭を彼の胸に預ける。 記憶にはない、けれど、何処か懐かしい気持ちになって、 私は瞼を閉じた。]
(153) 2017/11/26(Sun) 13時半頃
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こんな小娘の話、信用できないって言われそうだもん。 ミナカタさん以外には、未だ、誰にも。
[妹――巫女様の言葉なら兎も角、私の言葉など 信用してくれる者が、一体どの位いるだろう?
怪我をしていない左の手は、未だ、彼の服の裾を握ったまま。 まるで、小さな子が、親に縋るかのように。]
ありがと。無茶なんてしないって。 あんな恐ろしい真似されたら堪らないよ。
……信じてくれて、ありがと。
[震えは収まっていた。 少し高い位置の男の顔を見上げて、私は笑った。]
(154) 2017/11/26(Sun) 13時半頃
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[いつの間にやら、良い香りが漂ってきている。 既に料理は出来上がってきているようだ。]
引き留めてごめんね。 愛理、弔いにいかなきゃ。
[名残惜しい気持ちはあれど、私は彼から身体を離す。
薬草が良かったからだろうか。 指先の血も、もう、止まっていた。
そうして私は彼と共に 皆が集まる場所へ向かおうと、踵を返しただろう。**]
(155) 2017/11/26(Sun) 13時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 14時頃
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―集会所―
[串焼き肉をふるまいながら、炊事場へ戻って行った ゆり>>141や、石動>>122はこの場にいたか 会話が聞こえてしまったとしても、 分け入ることは決してなく、 一礼をして作業に取り掛かかっていく
そぎ落とされ>>55、仕込まれた肉>>64に、 叩いた軟骨>>108も織り交ぜて、つみれとすると 薄い醤油仕立ての汁で、こつこつと煮込んでいく
具は、あまり彩りがよいわけではない もともとさほどの蓄えはされていなかったのだろう
椀によそったつみれ汁の上に、 僅かばかりのネギと生姜を薬味として添えた
つみれ汁が出来上がれば、配って回る 串焼き肉と同様に、望む者の手には渡ったことだろう*]
(156) 2017/11/26(Sun) 16時半頃
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―集会所/2人の若者と―
生まれの近い方に弔われることは、 愛理さんにとっても慰めとなるかと思います
[料理を手渡していく最中、 会話を交わしていたリツ>>125と進>>135にも、 串に刺され、あるいは椀に入った、愛理の亡骸を差し出した 彼らの会話の内容が聞こえていたかは定かではないが、 交互に2人を見やりながら、ぐっと近づき声を潜める]
時に、リツさんと進さんに、ご提案があるのですが……
[周囲に聞くものがいないか警戒するように、 ぼそり、ぼそりと囁いていく]
(157) 2017/11/26(Sun) 17時半頃
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私たち3人で、夜への警戒を強めませんか 私は今宵、周囲を哨戒するつもりでおります
[愛理は夜に襲われた、 下手人は人目に付くのを避けているのではないか ならば、有事に備えて村を見回ろうというのは、 先より考えていたことだった もっとも、同行は求めない 具体的に何をするかの提案も、するつもりは毛頭ない]
互いに、警戒を怠らないとの意識の共有ができるなら、 現状の打破に繋がることも、あるのではないでしょうか
[五感の衰えた自分だけではなく、 力では勝る、若い2人の力もあれば ……もっと言ってしまうなら、 3人の誰かが下手人であったとしたら、抑止力にも繋がろう その場合、残る2人は危険にさらされるかもしれないが]
(158) 2017/11/26(Sun) 17時半頃
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[いくら警戒をしていたとしても、 心より信頼のおける者同士かも分らぬ間柄 ばらばらと動くやり方は、穴だらけだろうとは思う けれど、源蔵の言を借りるなら、手探りとなる、 「初の記録」>>151となる凶事ならば]
やれることは、やっておきたいと思うのです
[断られても、所詮口にしたのは、注意喚起程度の内容 残念です と微笑むだけで、それ以上は食い下がらない もし同意してくれるのならば、武器の携帯を促して、 頼りにしています との一言を、添えていたことだろう
それだけ告げると2人のもとを早々に離れて、 自身も、愛理の弔いを続けるつもりだ*]
(159) 2017/11/26(Sun) 17時半頃
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―集会所/自室と定めた部屋―
[江津子は、集会所の一室を自分の寝床にしようと定めた 拘束はされないならば、自宅に帰るものもいるかもしれないが、 一人暮らしの自宅に帰って、何があるとも思えない]
お洗濯どころでは、なくなってしまいましたね
[櫻子のために持ってきた替えの黒衣>>24は、 畳んで部屋の床に置いたまま 部屋の片隅に座り込み、つみれ汁をそっとすする]
美味しいですよ 愛理さん
[慣れ親しんだ、人肉の味 生きている者を食べたいは願わぬまでも、 こう思えることは、村の一員の証だろうか 単純に、そうで言わねば死者が不憫だと 思うがゆえかもしれないが こりりとした軟骨の触感を、目を閉じて味わった**]
(160) 2017/11/26(Sun) 17時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 18時頃
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― 囲炉裏端 ―
ふうん、それは楽しみだ。
[>>129ゆり特製の鍋となれば、喜ぶ男衆も多そうなものだけれど。 返す言葉には、いまひとつ熱量がない。 なるべく表に出さぬようにと思ってはいるのだが、どうにも眉が寄ってしまう。 それを誤魔化すかのように、また身を屈め、串焼きの向きを変える。]
……。 ぅん?
[>>130そんな折の問いかけに、瞬いた。]
そりゃね、そうだろうさ。 誰がやらかしたことなのかは分からないけど、下手人が見つかったんなら、裁きを受けんのは当然じゃないかな。
……あぁうん、そうだね。 もし仮に僕なんだとしたら、の話だけど、そうなるのは仕方ないことなんじゃないかな。 だから逆に、もしエツコさんがってときは、勿論、手を下す手伝いをするつもりだよ。
(161) 2017/11/26(Sun) 18時頃
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……そうか、もしかして。
エツコさん、僕があんまりそういう場に立ち会うことがなかったから、気を使ってくれたのかな。 いや、けど大丈夫。 ここまで動けなくなる前は、普通に参加することもできていたし、知識も兄さんからしっかりと教わってるからさ。
[ありがとう、と付け加え、また肉の番をしていれば、ふと聞こえてくる澄んだ声。>>148]
…………?
その歌……は……?
[かすかに、聞き覚えのあるような。 だがそれを思い出しきる前に、歌は終わり、肉が焼けた。]
(162) 2017/11/26(Sun) 18時頃
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うん、いい加減みたいだ。 それじゃ皆には悪いけど、先に弔いをさせてもらおうかな。
[彼女に倣い、焼きあがった串を一本、手に取るとしよう。 ほかに誰か来たのなら、その人にも**]
(163) 2017/11/26(Sun) 18時頃
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―集会所にて―
[戻った頃には、料理は殆ど出来上がっていた。 盛り付けなどの作業があれば、それを手伝ったのち、 おばさんから受け取った串焼き>>149を頬張った。]
あんまり手伝えなくてすみません。 いただきます。
[受け取りつつ、頭を下げて、 そうして、江津子おばさんだけに聞こえるような 小さな声で囁いた。]
(164) 2017/11/26(Sun) 18時頃
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私、江津子おばさんの味方だからね。 おばさんが悪い人じゃないって、私、知ってるから。
だから、何にも不安にならなくて、大丈夫だよ。
[引き留められたなら、信じてほしいという前置きと共に、 ミナカタに話した内容を>>131>>133>>134 彼女にも語るだろうが、そうでないなら 片手に串焼き、片手につみれ汁の椀を受け取った私は 集会所の隅で、ひとり、腰を下ろした。
手を合わせたのち、温かな料理を頬張る。 咀嚼しながら、視線を賑やかな方へと向けた。]
(165) 2017/11/26(Sun) 18時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 18時頃
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[思い出すのは、ミナカタとの会話だ。 昨日、一つ間違えれば、私も、 江津子おばさんも死んでいたのかもしれない。 その事実が、重く、心にのしかかってくるような気がした。
無茶はしない。確かにそう言った。 けれど、それ以上に誰かを疑いたくもなかった。 なら、やるべきことはひとつだけだった。]
(166) 2017/11/26(Sun) 18時頃
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[丁度いいじゃあないか。 巫女に成れない女など、いてもいなくても変わらない。
探そう。愛理を殺した者を。 それだけが、私にできる唯一の事だ、と。 身の程を知らない女は笑う。
守るべき相手が、同じようなこと>>157>>158を 考えているなど、夢にも思わずに。**]
(167) 2017/11/26(Sun) 18時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 18時頃
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[ゆり本人が言うには裁定者としてここにいるわけではなく。 容疑者としてここにいるようだ。 真っ先に巫女を疑うなど一体何事か、と翁に問いたいが生憎とここに翁はいない。]
未熟など。 お前が村の為に尽力している事は誰でも知っている。
それに、お前が未熟だというのは先代を馬鹿にしている事になるだろう。 それは赦されない。
[先代巫女はゆりはいい巫女になると言った。 だからゆりはいい巫女でなければならない。
己もまたゆりとは違った意味で彼女を疑えない。 彼女を疑うという事は愛した女を疑うと同義だから。]
(168) 2017/11/26(Sun) 19時半頃
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先に死ぬなどありえん。 巫女を疑うなどあってはいけない。
[だから否定をした。 なのに、彼女の口元が弧を描いていたから。 それを目にして開きかけた口を閉じた。
耳元にかかる吐息に僅かに肩が揺れる。 囁かれた言葉が脳内に沁みて理解するまで数秒。]
(169) 2017/11/26(Sun) 19時半頃
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ゆり、まるでお前は死にたがっているようだが、どうして。
[ぽつり、と呟きを返した。 それはもしかしたら誰かの耳に届いたかもしれない*]
(170) 2017/11/26(Sun) 19時半頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 20時頃
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――集会所――
私にも弔わせてください。
[櫻子と一緒につみれ汁を貰い>>156、大事そうに抱える。’ いつ見ても見知った人が料理になっているのを見るのは不思議な感覚、自分も死んてたならこんな感じでみんなに食べられていたのだろうか。死の状況は来た際に多少聞いているけれど、 獣ではなく人で間違いないのだろうか。 小さな小さなお椀に分けられ、かつての体をしていない愛理を少し哀れに感じて、志乃は江津子に聞いてみる。]
あの……解体は江津子さんがしたんですか? 愛理、ほんとに人に殺されたんでしょうか?
[変わり者ではあったけれど、害があるような子でもない、ここに志乃はどうして実感が沸かないのかようやく理解した。 愛理が殺される理由。それがわからないから死んでることに違和感を感じてるのかもしれない。*]
(171) 2017/11/26(Sun) 20時頃
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―― 集会所: 縁側にて ――
[>>149>>156江津子の手によって 串にささった肉や、椀物になった愛理が配られた。 男もそれをあやかって]
巫女様や女衆にばかり働かせちまった できることなら、なんでも言ってくれると助かる
[江津子の性格だ、こう言われても用立てを言いつけることはないかもしれない。逆に気を遣わせて、この身丈でできる範囲のささやかなものを――錠とともに肉を炙ったことはしらなかったが――いつか言わせてしまうのかもしれないが、それはそれ。何も言わずに受け取るのも座りが悪い。
そうして男の手には、希望した通りのつみれがあるのだが]
(172) 2017/11/26(Sun) 20時半頃
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[少し惑うたように、持ち上げ、 おろし、――――まあ仕方ないか とでもいうように 眉根を寄せながら口に含んだ。
火の通った肉は、囲炉裏で焼いただけあって かすかに炭のにおい。歯を立てたそこから脂がにじむ。 年頃の娘相応、焼かれた後も柔らかな肉から、 鶏のそれとも豚のそれとも異なる、独特の匂いがはなに抜ける。
――、ん、 と詰まったような音を鳴らし、 肉をつみれの汁と一緒に飲み込み]
(173) 2017/11/26(Sun) 20時半頃
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[まるく形作った すね肉捏ねた肉団子をかじる。 やわらかに結びつき、膨らんだ肉の合間に ほとんど透明な軟骨が覗き、 こりゅ と音を立てた。 ぬける生姜が、季節を添える。
希望通りだ。 男の眉根が すこしゆるんで、]
(174) 2017/11/26(Sun) 20時半頃
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――…… う˝ ぇ
[安堵も刹那、 かみ砕いた肉と汁が 食道を戻る。
とっさに抑えた右掌、指の合間から、滴り]
……、……
[さきよりずっと 顔がゆがんだ。 男の左手があたりを移ろい、探すが、目当てのものはない。 >>1:159薬湯に用いるそれは、自宅に置いてきたまま。 玩具じみた胃の腑は、薬なく、物を入れるに能わなかった。]
(175) 2017/11/26(Sun) 20時半頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 20時半頃
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[人を殺す ―― という禁忌。 その“常識”を破ったものを、実行者を探す場で
弔いのものを口にする“常識”を果たせないというのなら それは、手がかりのない暗中で、 後ろ指さす行灯になることもありうる話だ。
それをわかっているから、男は、 わかっていて、それでも、]
―― っ
[こみあげるものを押し込むには、手も、胃の腑も、玩具めいている]
(176) 2017/11/26(Sun) 20時半頃
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[水音とともにこぼれた幾何かは 眼前の地面に落ちて、じわじわと面積を増やした。
椀と、串と、 汚した手を見る男の呼吸は、荒いまま*]
(177) 2017/11/26(Sun) 20時半頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 21時頃
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[父から紡がれる言葉>>168は、 私は心の底から望んでいたものであった。 巫女として、私は父に認められている。 熱い感情が胸の内から湧き上がるのだ]
……ですが。
[先に死ぬなどありえん、と石動は言い切った。 その言葉には、妄信めいた響きすらあった。>>169 微かに息を吐く。つ、と石動の胸に指を這わせる]
父さん。 巫女は死して初めて、巫女になるのですよ。
[薄らと浮かべた笑みは、より深く。母を思わせる妖艶さ]
(178) 2017/11/26(Sun) 21時頃
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死して届かぬ存在になり、人々に食され 初めて巫女は巫女になるのです。
[ほら、あなたも死した母に囚われている。 死して食されぬ限り、私は一生母には勝てない]
私が跡取りの女児を未だ産めていないことが 気がかりですが――……
姉さんがいます。 私が死しても、巫女の家系は続くでしょう。
[からりと言い切ると、調理に戻るだろう*]
(179) 2017/11/26(Sun) 21時頃
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[目の前にいる娘が愛した女の面影を宿して。 胸に指先が触れると疼くような熱を感じた。
ああ、眩暈がする様。
娘に先代の面影を見た事はない。 重ねた事もない。 そのはずなのに。]
死して初めて巫女になるというのなら、それに相応しい舞台があるだろう。 咎人として裁かれるのも。 理由も分からず無為に殺されるのも巫女には相応しくない。
だからその様な事を軽々しく言うものではないよ、ゆり。 まるで誘っているようで。
死を招く蝶のようだ。
[その身体を掻き抱いて唇を貪りたいなどと思ってしまった。]
(180) 2017/11/26(Sun) 21時半頃
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[調理に戻るゆりに嘆息し。 一瞬伸ばしかけた腕を下ろし、そのまま何も言わずに調理場を去る。
人の集まる場所へと戻ればつみれ汁が用意されていた。 腹も空いていない事もあったが、どうにも食べる気がしなかった。 しかしここで食べないと余計な疑いが掛けられそうで。 仕方なく汁を啜りつみれを食べる。
胸やけがして吐き出してしまいそうだ。 時間にして数分の事だっただろう食事は。 しかし苦行に満ちて、気が遠くなるほどに長く感じた*]
(181) 2017/11/26(Sun) 21時半頃
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[食器を戻しに行く最中、 えづくような声>>175が聞こえて、私は振り向いた。]
源蔵さん?大丈夫?
[咄嗟に男に駆け寄った私は、 饐えた臭いに、少し顔を顰めてしまって、 慌てて首を振った。 彼に手を伸ばして、子供のようなその背を摩る。
彼が落ち着いたのを見計らってから、着物の上に 着ていた割烹着を脱いで、彼の口元に差し出した。]
(182) 2017/11/26(Sun) 22時頃
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ちょっと待ってて。 お水、汲んでくるね。
[そこまで離れた場所ではなかったのが幸いか。 程なくして、水が注がれた椀を、彼へと差し出した。]
飲める?無理はしないで。 ゆっくりでいいから。
[ちら、と目に入った、床に転がったもの―― 食されることのなかった、愛理の命の欠片に目を伏せて、 再び、彼の狭い背へと手を伸ばす。 彼が落ち着くまで、その背を摩ろうと。*]
(183) 2017/11/26(Sun) 22時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 22時頃
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―― 囲炉裏端 ――
[人々に混ざり、つみれ汁を食す。 そこに櫻子の姿>>152を見ただろうか]
ねえ、櫻子。 少し話をいいかしら。
[隣に腰掛け、目線を櫻子に合わせよう]
愛理とよく一緒に遊んでいましたよね、櫻子。
櫻子にとって、愛理は大切なお友達。 ……そうでしょう?
[口調は穏やかなまま、しかしてその視線は真剣だ]
(184) 2017/11/26(Sun) 22時頃
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櫻子の一番食べたい人。 ……もしかして、愛理だったの?
[ぽつり、と落とした呟きは、薪の弾ける音に消える。 昨日の櫻子の問い>>9になぞらえたそれは、 しかしてその言葉の裏に孕んだ真意を表に出すことはない。
パチパチという音と、あたたかな火の明かり。 表面上は穏やかな時間。
櫻子の反応はどんなものであっただろうか]
あまり深い意味はないわ、櫻子。
[張り詰めた空気が弛緩する]
(185) 2017/11/26(Sun) 22時頃
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ひとつ、お願いがあるのだけど。
[薄らと笑みを浮かべて、櫻子の耳元で囁こう]
今晩、お清めをいたしましょうか。 集会所の一室でお待ちしております。
[そっと、櫻子の孕んだ腹を撫でた*]
(186) 2017/11/26(Sun) 22時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 22時頃
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―回想/集会所/志乃と櫻子―
[志乃の呼びかけ>>171に頷いて、 彼女と櫻子に、つみれ汁を手渡した 弔辞めいた常套句も交わしたかもしれないが、 問いかけられる1つ目には、私だけではありませんが、 と控えめに返すも、続く問いに、瞑目する]
獣は、頭を断ちません
[犬の食い痕>>#3があったのは事実であるが、 疑問の余地を残すことがないほど、 そう、きっぱりと、言い切った やや、迷いを覚えつつも、言の葉を積む]
(187) 2017/11/26(Sun) 22時頃
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一説には、心とは心の臓にではなく、 頭に宿ると言われております
[かつて、40年以上も前に、 医術を心得ていた父が、そう口にしていたはずだ]
なぜ、愛理さんをそうしたのか、理由は分かりませんが 心を体から切り離す所業は、人の手によるもの他なりません それは、とても残念なことですが……
[だから、弔いましょうと続ける]
分かたれた愛理さんが、再び1つとなれるよう
[志乃に向け、深々と一礼をすると、 続いて、櫻子へと向き合った]
(188) 2017/11/26(Sun) 22時頃
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櫻子さん 昨日お話ししたお洗濯の件>>1:175ですが
[ついっと、集会場の一室>>160の方を指さして]
あちらに、お着替えをご用意しております お召しのものを代えて、置いておいていただければ、 お洗濯してから、お届けいたしますね
[いつ取りに来ても、手渡しも構わないけれど、 仮に、『おそろい』>>1:170が必要なことがあれば、 それは容易に、手にすることが可能だろう 今さら、それが必要になるかは、分からないけれど 彼女を身ぎれいにしてあげたい気持ちは、今もある
2人に再び礼をすると、せわしなくその場を後にした*]
―回想/集会所/志乃と櫻子―
(189) 2017/11/26(Sun) 22時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 22時頃
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―― 集会所:縁側 ――
[口を覆った手から零れる、溺れるに似た音。 >>182背をさすられるにも、>>183言い置かれるにも、 返すべき礼は咳こむ音に溺れて言葉にならなかった。
視界にある花柄の割烹着を、 汚れていない手に預かり――汚すに忍びなかった―― 言葉を返せたのは、 彼女――容の戻り来てから、ようやくのこと]
、 っ、 ふ
……ぅ まん、 汚しては、ないと思うが
(190) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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[割烹着から手を放し、水の入った椀に手を伸ばす。 口を濯ぐよりさき、口を覆っていた右掌へながし その水は、>>183容の視線も落ちた先、 愛理のかけらを押した]
―― ―― 愛理を、はきだしてしまった
[男の次いだ言葉も、同じものをさししめした。 「弔いのものなのに」と繰り返し*]
(191) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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[エツコが用事で去った後も、まだしばらく、囲炉裏端で火の番をしていた。 ミナカタに言われたよう、生きたまま焼けぬようにと、時折足の位置を変えはしていたが、やはり感覚が少し薄い。
そうしていれば、やがて、ほかの料理も出来上がったようだ。 軟骨が混ぜ込まれているというつみれ汁を受け取って、在りし日の愛理の姿を思い浮かべながら、啜る。]
はぁ……。 そういえば、兄さんは……
……っ?
[椀を片手に、ふと周囲を見回した時か。 縁側にいる源蔵が不意にえずくような声>>175をあげた。 喉につみれでも詰まったか。 すぐそばに容がいたので、心配はないだろうと思ったのだが]
(192) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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源蔵……? どうした源蔵、具合が悪いんならミナカタさんを
[>>191呼んでこようか、と言いかけ]
……誰かに、呼んできてもらおうか。
[こんな時、すぐ動けない自分が、もどかしく思うこともある。 せいぜいできることといえば、彼に這い寄り、背中をさするくらいだろう。*]
(193) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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―リツの傍らで― [周囲を見渡し、 ススムは自分の考えたことを垂れ流すように 愛理を手にかけた理由をひとつひとつ考えていく]
例えば僕が殺すなら 覚えたての解体作業がしたかった 食べたことのない脳髄やはらわたを口にしたかった そんな理由が思いつく ……だから、多分僕が此処に呼ばれたんだろうけど
彼女が何故手にかけられたのか ほかの理由が思い浮かばないや……
どうして、誰が、彼女を殺したんだろう。
[ため息を一つ。 先程から二人で何度ため息をついたことか。 ふと人の影に顔を上げる>>157]
(194) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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江津子さん……ありがとう
[何処まで彼女が聞いていたかは、問わない。 自分が彼女を殺す理由を上げたけれど ススムは冤罪を被る可能性を考えていなかった 他の誰に聞かれても、自分は胸を張って言える。 理由のない殺人は、禁忌だと知っている。 するわけがないと]
提案……
[差し出された串と椀。 どちらにしようと迷って、串を頂く事にした。 手を合わせてから、串を受け取る。 提案を聞き>>158、ススムは首を傾いだ]
周囲、というのは村中を三人で歩くという事でしょうか ……殺した人は 愛理さんだけを殺したかったわけじゃない?
(195) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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―回想/縁側にて源蔵と―
[串と椀を、年齢にはか弱い腕へと引き渡す 縁側のちらりと見やれば、 平静に見える村の風景も拝めただろうか 源蔵からの申し出に、少し思案し、口を開く]
そうですね 源蔵さんのお知恵で、 下手人を判別していただけると助かります
[彼が何者であったとしても、無理は承知の戯言だ 記録の中に何か残っているとは思えづらく、 源蔵がその当人なら、口を割るはずがない]
もしくは、これは私の希望なのですが――――
(196) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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[地面へ吐き出されたそれらを口にするのは躊躇われる。 かと言って、どうしていいのかも分からない。 源蔵>>191のひとりごちるような言葉にも、 私は、困ったような顔のまま、何も言えず。
丁度、這い寄るようにして此方へと来てくれていた 錠>>193へ、視線を向けた。]
……私、ミナカタさん呼んでくるね。 何か、薬、持ってるかもしれないし。
錠さん、源蔵さんの様子、見てあげて。
[お願い、と、矢継ぎ早にそう告げて その場を後にしただろう。まるで、逃げるかのように。*]
(197) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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[そう、口にしながら向けた視線は、 遠い山々へと向けられる]
ここで起こった顛末を、これまでの通り、 余さず記録していただきたく存じます 流るる輪廻の中で、何が起き、どんな結末を迎えたかを
[昨夜感じた予感>>20が、去来する 運命の時を迎えたとしても、記録に残されているならば、 自身の生きた一端は、語り草として、 いつかは故郷に届くのだろうか そう感じてしまったのは事実であれ、これもまた、 無理は承知の戯言となってしまったのかも、しれないけれど
そう言って、その場を後にした だから、その後の源蔵の容態>>175については、 少なくともこの時はまだ、知らぬまま**]
―回想/縁側にて源蔵と―
(198) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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[集められた皆も 集会所に拘束されるわけではない、と聞いている。 見張りというなら、村中を見張る必要がある]
……そんな事が起こらない為に 事前に、備えておくという事ですね。
[大変な事だ、と思ったけれど >>158理由を聞いてススムは神妙な貌で頷いた]
僕が力になれるなら 僕に役割が出来るなら 手伝いたいです。
[種馬としての自分ではない、役割。 不謹慎だ、と流石に喜ぶ真似はしなかったが どうしたら良いですかと方法を聞き 終えた後で、愛理の串と向かい合う]
(199) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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[串にささる愛理の肉を、ススムは一口、一口 少しずつ時間をかけて食べていく。 昨日、容に出された料理をあっという間に平らげた少年とはまるで食べ方が違うのを、共に人肉を食した事のある人間ならば、知っているだろう。
少しでも長く味わう為に 少しでも長く弔い、死者の転生を願う為に 死した肉の相手を忘れぬ為に
だから、人肉を口にするときは 丁寧に食べているのだと 食事の遅さを指摘されるたびに ススムは自分の考えを口にする]
(200) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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[臭い、まずい、固い。 男よりは幾分柔らかい女の肉とはいえ 完全な草食でない人肉の味など知れている。
可能な限り小さく噛み切って 舌の真ん中に乗せ、そのまま空気と一緒に丸のみにする。 そうする事で味も硬さも感じずに済む。 鼻から抜ける臭いだけは、どうしようもないから 何度も何度も手を休める。
苦痛な時間、ススムは次の得物を見定めていた*]
(*21) 2017/11/26(Sun) 22時半頃
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あれは俺に 食われたかないんだろう
[せき込む音の合間、 そうつぶやいたのは軽口のつもりで >>197口早な容の背を追いかけはすれど、 皮肉な冗句と示す口元は、受け取った椀に隠れれば、 見えはしないままだったろう。 硝子板の奥、虚ろげな視線は去っていく背中をちらと見て、すぐ落ちた]
食われるなら偉丈夫な、 男前がいい、 なんて 言われちまうかもしれない
(201) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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[少し食べては祈り 少し食べては、咀嚼する様子も見せず 暫くそのまま味わうかのように目を閉じる。
囲炉裏が見えるその場所で リツはどの部分を食べていたろう。 ふと、錠が縁側の方に声をかけている姿が見えた]
……?
[縁側から容が立ち去る姿が見える。 何かあったのか 食べかけの串を手に、思わず意識が其方へ向いた*]
(202) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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[そうだろう? とあとから首傾げは>>193錠のほうへ。 「おまえは食えたか?」と場にそぐわない軽口に軽口を重ね]
すまんな、錠にまで来てもらって
…… しまった、 "ミナカタ殿"を呼ぶことじゃないといいそびれちまった*
(203) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 23時頃
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― 源蔵の刀 ―
は、 っはは、 そりゃあ恐れ入った
[懇親の口説き文句ならば>>136、もっと食いでのあるやつか女にすればいい、とはこの場に相応しくないつまらない冗句だろうと笑い声で隠しておく。 目の前にいるのは、幼いなりに固い口調のくせして、なかなかどうして面白みのある男だった。
たまには、等分を考えることなく、ただひたすら研ぐのも悪くない。だからこうして、大人しく刀を受け取ろう。>>137 己が持つよりも小さなそれは、正しく使い込まれている馴染む質感を伝える。この感触と、ひとたびの会話。それだけで刃はずいぶんと研ぎやすくなる]
(204) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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―回想/囲炉裏端/錠と―
[串肉を回しながら、錠の答え>>161に耳を澄ます 「逆に」の言葉を聞けば 『手伝い』ですか と、 小さく問い返してしまったかもしれないが、 続く言葉>>162を耳にしたなら、ゆっくりと頷いた]
そうでしたか 失礼なことを伺ってしまい、申し訳ありません
[それでも、心中では腑に落ちない部分が残る 自分は何を心配しているのか もしくは何を、懸念しているのか―――― しばし迷ったのちに、火箸を手にし、灰中へと突き刺した]
(205) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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お礼の言葉を頂戴した以上、 もう少しだけ、お節介をさせてください
[そう言って、ザッ ザッと音を立てながら、 火箸を幾度も、幾度も灰の中へと突き立てる]
位置的にも、踏ん張りでも、 一撃というのは難しいと察します
[突き立てる速度が上がっていく 幾度も、幾度も突き立ててから―――― やがて、その手を止めると、 火箸を囲炉裏の端へとことりと置いて、差し出した]
私であれ誰であれ、 決して、お手を止めませんよう
[弔いの食事を始める前の、ほんの細やかな閑話であった*]
―回想/囲炉裏端/錠と―
(206) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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――>>187>>188>>189――
……。 そっか‥… やっぱり殺されたんだね…… 惨い‥…・酷いことするね……
[江津子から改めて聞かされると、胸にどんよりと怒りのようなものが芽生えていくのを志乃は覚えた。 惨い、あまりに惨い… 実感のなかった死が少しずつ胸を埋めていく。 志乃は愛理の惨殺体は見ていない。櫻子に話しかけるときに一緒に見た血の痕とこのつみれ汁のみ そのせいか現実味を帯び始めた死に弔うために食していたつみれ汁に急に吐き気を催し始める。]
(207) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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……う‥…
[櫻子に江津子が話している際には口を抑えて、去っていった後は、つみれ汁を置いて、厠にいくことを櫻子に伝えただろう。*]
(208) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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[つみれ汁をなんとか飲み込んで全て腹に収めてしまった。 近くにいた江津子に視線を向ける。]
ご馳走様です、江津子さん。 貴方はこの現状をどう考えますか?
どうも翁はここにいる我々を愛理殺害の容疑者だと考えているようですが。 しかしどうやって犯人を捜せばいいんでしょうね。
私も、貴方も長くこの村に暮らしてきて皆をよく知ってます。 知っているからこそ誰かが愛理を殺害したなど信じられません。 信じられません、が。
[つみれ汁の入っていた椀を置く。]
(209) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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このまま誰も疑えません、犯人はいませんと言ってはいられません。 翁がそれを許しはしないでしょう。
誰をも断罪しないのならば、きっと我々全員が咎人として裁かれる。 そのような未来が見えるようです。
ですから、誰かを疑わねばならないし、告発しなければいけない。 いけないんですが難しいですね。
ええ、私はどなたも愛理を殺したようには見えません。
[少なくとも表面上は誰も疑っていない。 疑っていなくとも守らなければならない大事な人がいる。 故に、理由なき疑いを向けなければならない。 例えば、外の世界を知る人物であるとか*]
(210) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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[シノと共に、皆の集う方へと向かう。つみれの入ったお椀を受け取ると、そのまま近くに腰を下ろした。つみれを――愛理の一片を――娘は匙に掬い、口に運んで]
――おいしい。
あいり、おいしいね。
[食しては、顔を綻ばせた。 一心に、食しゆき、]
? ゆりさま。 何?
[ふと、かけられる声。 隣に座る姿を見て、首を傾げた]
(211) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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[人が死んだというのに―――否。人が許されることなく殺されたというのに丞は随分と上機嫌で肉が焼けるのを背にした。
鬼という字を「おに」と読むのは、それこそこの村に生まれた子なら一度はすることだ。少ない記録と口伝によれば、昔は「鬼」の姓を持つのはもっといたとか、いないとか。人を食らうという性に対して、誰ぞが自ら名乗り始めたとか――。
それらもいつかは忘れ去られることだろう。 血を繋ぐを大事とせず、喰らうことにより命を繋ぐを先んじた村人だけが残れば、鬼は何も残しやしない。 筆がその意味を全うすれば、話は別だ。 記録する意思を持つ者が見届けることが出来るかは、巫女にだって到底わかりゃしない*]
(212) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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[ミナカタの姿はどこに在っただろう。 集会所はさほど広くはないはずだ。 その姿を見つけるまで、さほど時間はかからなかったと思う。]
ミナカタさん! 源蔵さんが、具合悪いみたいで、 ……料理も、吐き出しちゃってて、 その、私、どうすればいいのか、分からなくて、
[昼と同じように、矢継ぎ早でそう告げて、 ミナカタがそちらに向かうのであれば、 その背を見送ったと思う。]
(213) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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どうした源蔵、喉詰まりでもしたか? あぁうん容、わかった、頼むよ。
[>>197ミナカタを呼びに行ってくれるらしい容に頷いて、源蔵の背に手を置き、さする。 兄と同じくらいの歳と聞いたはずなのに、こうしていると、まるで童の背でもさすっているかのようだ。]
そんな、食われたかないとか。 ないだろそんなこと。 だったら僕も、食べらんなくなってしまう。
[>>201冗句の類だろうと、軽く笑い飛ばそうとするが]
(214) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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[――食べられたくないなんて、そんなこと。 向けた背へとかけられた軽口>>201を、 否定するのが是だったのだろう。
けれども、こうも思ってしまうのだ。 吐き出され、総てを食べられなかった愛理は、 一体どうなってしまうのだろう、と。
縁側の方へ視線を向け、けれど、そこへ戻ることはせず。 ただ、戻った大部屋の隅で、ちょこんと腰を下ろす。 周囲を見回す。何かを、探すように。*]
(215) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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へ?
あぁ、うん。 囲炉裏で焼いた串を、先に一本いただいて……それからつみれ汁も、今しがた。 味のことを言ってるんだとしたら、そうだなぁ、容が作るもののほうが、好みかもしれないけど。
[>>203変なことを聞くやつだと、軽く苦笑し]
いやぁ、なんともないならないでいいけど、診てもらって悪いこともないだろう?
(216) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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− 水場で容と>>153>>154>>155 −
[腕の中にいるのは昨日まで美味い飯を 皆に配ってくれていた明るい優しい女ではなく。 突然起きた禁忌に怯える小さな子がいた>>153
胸に頭の重さがかかり、信頼も預けてくれたのだと悟る]
小娘ね。 自分の価値は自分で決めるもんだ。
自分で小娘だと思ってたら周りもそうとしか扱わんぞ?
[小娘で終わらせちゃダメだろ?と ぽん、と胸に預かる頭に軽く手を置いた。 間近で見れば見るほど、俺の髪に良く似ていて。
娘がいるとしたら、こんな感じだろうかと 錯覚するが、彼女が娘なんて贅沢過ぎるだろう]
(217) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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よし。 無茶はしない。 約束だ。
[未だ俺の服の裾を掴む左手に 約束を絡めようと小指を伸ばす。 約束が成されたか、果たされるかは 先にならなければ判らない]
別に引き留められたとか思ってない。 あそこに俺が出来そうなことは無かったし、 怪我人が出たらそっち行くのが俺の仕事だ。
[どうやら愛理の弔い料理は出来たらしい。 匂いと共に、容に誘われるまま 食事の場所へと向かう事に*]
(218) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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――厠――
うっ……
[志乃は厠に向かい、体調の異変で吐瀉をした。 愛理のつみれ汁にはほとんど口に出来ず、空きっ腹の中から出てくるものは昨日の残りが少しと胃液ばかり、水など欲しいところはあったけれど、愛理の残りがあるかと思うと調理室にはとても足は運べなかった]
うう‥…
(219) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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それにしてもなぁ、こいつは……。
[ずる、ずると縁側に腹ばいになり、吐き出された愛理を拾い上げようと腕を伸ばす。]
食べてやらんとまずいだろうし。 容が戻ってきたら、ちょっと濯いでもらうかなぁ。
[土さえ落とせば、食べられないこともなかろうと。 しかし生憎、肉にはまだ手が届かない。*]
(220) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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そうそう。 自分の価値を決められないから家畜のままなんだよ。
[自分の娘とは知らないからか、 いや、知ったとしても同じことを口にするだろう。 俺は家畜を娘に持った覚えは無いのだから*]
(*22) 2017/11/26(Sun) 23時頃
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[水場に向かう際、ミナカタと容とはすれ違うこととなったかもしれない。村の中では大きな建物とはいえ、結局集まるべき村人の数が少ない。 どこぞに誰かがいれば、なんとなく気配でわかるものだ。
桶に水を汲み、広場の血の跡を流す。 肉の焼ける匂いが本格的になれば、牛や豚を焼くのとは違うその独特な香りに鼻を鳴らす。 桶を戻しがてら串焼きの肉を取りにいく。脂がのっていたからか、ぱちぱちと火のはぜる音は耳障りが良い。 串を二本ほど取り、また広場に戻った。 土にしみこむ赤を眺めながら、愛理を弔おうと考えたのだ]]
(221) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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―現在/石動と―
[部屋でつみれ汁を平らげて>>160、 器を下げに戻ろうとしたところで、 石動から声をかけられた>>209 問われる疑問、そして、迷い……だろうか]
愛理さんを殺害された下手人を見つける術は、分かりません 信じたくない気持ちも、石動さんと同じですよ
[彼が食事をしていた光景>>181は見ていないが、 空けられた椀で、完食していたことは知れた 続けられる、石動の見据える仮の未来 うかがえるのは、やはり迷い>>210なのだろう おそらくは、自分と同じ懸念>>30も抱いている]
せずにすめばよかったんですが、同感です 同じ感を抱いているのですから、ざっくばらんに申しましょう
(222) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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うん。 あいりと、私、いっぱい遊んだよ。
[にこにこと笑みを浮かべながら。 ゆりの問いかけに、返すは肯定]
うん。 あいり、大切な、おともだちだったよ。
[肯定、]
いちばん。 一番、食べたい、人?
[その言葉には――疑問符を浮かばせた]
(223) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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[難しいとの迷いはきっと、せねばならないの裏返し]
翁様も、他の村の皆様も、おそらくは私たちを見捨てております やむを得ないことではありますが、それしか手段がなかったのです 仮に、下手人を捕まえて食したとしても、 どうして、彼らをそう納得させられるのか
[下手人を捕らえて、大団円 そんな未来は見るには、今のままでは儚い夢 確たる証拠がない限り、それを皆に示せぬ限り 生き残ったとしても、元の村人として受け入れられまい]
私も、どなたも愛理さんを殺めたようには見えませんが、 村の方々が、納得できる手段を探り、とるしか、ないのでしょうね ……この村が、『因習』に囚われている限りは
[最後に漏れ出た一文は、紛れもなく、『余所の思想』であったのかもしれない*]
(224) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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[>>214>>216錠の述べる、食えた肉に 胃酸の味の残る口を拭いながら]
てこた、愛理は俺よりおまえが好みだったんだろ 小男より足の悪い美男、だ
みんな誰それにどこ食ってほしい ナニ食ってほしい、 そんな希望があるくらいだ 愛理もそう思ってても俺は悲しくもならん 胸も尻もまだ残ってるはずだから、 気ぃ悪くしないなら容の手料理で食ってやれ
[軽口のオチとしてはオチになりきらないそれで締め つっかけに足を通し、縁側から降りた。]
(225) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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……? わかんない。
[ふるり、緩く首を横に振る]
私、でも、あいり、おいしかったよ。 もう遊べないの、さびしい、けど。 食べられて、嬉しいよ。
みんな、いなくなったら、さびしい。 みんな、食べられたら、嬉しい。 みんな、だから、私は、食べたいよ。
うーん。…… 食べたくない、けど、食べたい? のかも? みんな。
[淡々としたようにも語る、合間、悩むように首を傾け傾け、指先を唇にあてては爪先を噛み、ぱたぱたと足を交互に上下させ、しつつ]
私は、だから、 ゆりさまも、食べたいよ。
(226) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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[腹ばいになって錠が手を伸ばす>>220それ 横からすくい上げ、水のなくなった椀におとしていく]
食えねぇのは、お前の足と似たようなもんでな 薬師殿のお力でも治らんから、余計に手ぇ煩わしても――……いや、悪い、おまえのが治らないと決めつけてるわけじゃない
――、だから、 ……人に食わすもんでもなかろ 容には世話をかけはなしだ、おれがやるよ 洗って、今度は吐かんように流し込もう
[言葉の途中は言いよどみ、だからこそ、 愛理の肉への打開策は少し早口に 目の前で食わないことに通じることを言う*]
(227) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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− 集会所・宴間 −
[独特の匂いの元は囲炉裏端の串から。 人間の肉や脂が蕩ける匂いは 豚や牛や鶏とはまた違う]
さすが江津子さんだ。 綺麗なお仕事をされますね。
これなら愛理ちゃんも身綺麗になるでしょう。
[彼女の腕を疑うはずもない。 串を抜きながら、江津子さんに顔を近付ける 容の様子を見て>>165 約束は守ってくれそうにないな、と 少し諦めたような視線をちらり向ける。
あの気質は誰から受け継いだのだろう]
(228) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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なるほど貴方はよく物事が見えている。 見え過ぎている程です。
翁が我々を見捨てている、は私も感じてはいましたが。 そうはっきりと口に出されると……。
[表情は暗く、眉は顰められる。 江津子の言葉非常に分かりやすい。 分かりやすいだけにずっしりと重く圧し掛かってくるようだった。 しかし最後の言葉は。]
(229) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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因習に囚われているなどと。 私達は何に囚われているというのです?
貴方は村を否定したいのですか? 私達の行っている事が間違っているとでも言いたいのでしょうか。
貴方は因習とやらを壊したがっているんですか。 そうだとすれば成功かもしれませんね。 愛理を殺した事によって我らは揺れている。 村全体が騒めいて足元が崩れるような心地ですよ。
[向ける視線に険が混じる。 まるで、因習とやらを壊す為にその行為を行ったのではないかと。 そんな疑惑が視線に乗って江津子へと突き刺さった*]
(230) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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[そう紡いだ娘は、また、笑顔に戻っていた]
? うん。 いいよ。 おきよめ、する!
[「お願い」には、悩みなく応じた]
(231) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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俺も頂きますよ。
[3本串を抜くと、皆思い思いの場所で 弔いの食事に浸るようだ。
俺も何処かで食ってみようと思う頭に 入れ替わりになった丞の背中が浮かんだ>>221]
(232) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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[少しして。 ススムは困った顔で石動たちの元にゆく]
……今宵、江津子さんとリツさんと 見張りに回る事になりました。
[彼らを手にかける事は、不意をつけば出来るだろう。 二人一度には無理だけれど、どちらか片方なら。 その際に、残ったひとりには確実に見つかってしまうだろう。 どうしたものかと、知恵を借りに]
(*23) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 23時半頃
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[弔いというのに喉に通らず、愛理を殺した者が誰なのかも見当もつかず。残虐に殺したものがいるかもしれないその恐怖は消えていない。 理解すればするほどこんな集会から帰りたい衝動が胸を駆る。 ここにいて探せと言われて探せるほど心も強くもない。
動けない身体をだるそうにしながら厠の外に出て壁に手をつくと、ふらふらと座りこみ、気持ち悪さに項垂れている。*]
] ……どうして私はここにいるのだろう。
[集会場で犯人捜しなんてしたくもない。
(233) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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[ひとつ、大口あけて頬張った。 素直に美味しいと感じた。 年をとっていたわけじゃないし、病気を患っていたわけでもない。 健康な、若い女の肉。 下手人は愛理を食べたのだろうか。 新鮮ならば生でも食べることは出来ただろう。 人肉は生食には向いていないと聞いたような気もするが……あれは、いつのことだったか。学校での授業だったかもしれない。 もう一口、と頬張れば遠い記憶はすぐに消え去った]
(234) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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− 水場 −
[そこに丞の背中はまだあっただろうか。 見つければ、簡素な挨拶と共に少し距離を置いて 立ったまま串に口を付ける。
昨日食った爺さんは漬けて保存していたから 肉らしい味を感じるのは難しかった。
しかし愛理の肉は全てが固まる前に調理されたせいか しっかり柔らかさが残っていて、女性特有の 脂肪の多さから、男が食うには食べ応えのある 美味い肉だった]
(235) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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丞さん、愛理ちゃんと深い知り合いでしたか?
[深さの種類も程度も問わない] 俺は妙な唄を唄ってるな位の認識で、 彼女には手を出したいとは思わなかったし、 愛理ちゃんも特に病気になる事もなかったから。
(236) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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ありがとう。 本当にいい子ね、櫻子は。
[この村に下手人がいるとは思いたくなかった。 あるいは、この物知らぬ娘であれば 無知ゆえに禁忌を犯すこともあるのかもしれない。 私が櫻子を呼び出したのは、そんな理由]
……夜を楽しみにしているわ。
[櫻子の無邪気な笑顔>>231に、目を細める。 つみれ汁を、啜り。愛理を弔った*]
(237) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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―― 夜 / 集会所の一室にて ――
[静かな、静かな夜であった。 櫻子とふたりきり。衣擦れの音だけが響く]
……ねえ、櫻子。 あなたが愛理を殺した下手人なの?
[櫻子の瞳を見つめ、妖艶に囁く]
ああ、でも。 もうそんなことはどうでもいいわ。
[するり、と巫女服を脱ぎ捨てれば 月光に照らし出されるのは白磁器のような裸体]
(238) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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お清めをしましょう。 私の可愛い櫻子。
もう我慢できないの。約束、覚えているわよね。
[櫻子の唇にそっと口付けを落とす。 それは、巫女の祝福だ]
その瞳を、私にちょうだい。 そしたら私たちはひとつに――家族になれるのよ。
[身体を重ね、甘い言葉を囁く。 私の右手に握られていたのは、神楽用の剣だった。 巫女の舞で使われるそれは、手によく馴染んだ*]
(239) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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殺されたって言っても何で呼び出し食らったか さっぱり理解出来ないんですけど。 丞さんには覚えありますかね?
[生前は妙な事を口ずさむから 近寄らなかったが、こうなってみると もっと彼女の事を知っておけば良かったと。
取敢えず彼女と集められた人間たちの 関係性でも探ってみるかと尋ねてみた*]
(240) 2017/11/26(Sun) 23時半頃
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いや俺は、夜の相手としては、女衆から敬遠されているからねぇ。 なにせほら、自分でろくに動けない。 好きに胤を搾りたい子には、都合いいのかもしれないけどね。
というか、そんなこと言うなよ。 今までだって、こんな食べられないなんてことはなかったんだろう?
[>>225嫌われた相手の肉は、体が受け付けないなんてこと。 実際あったら、たまったものではないと首を振る。]
尻に胸か。 僕は、脂肪分の多い肉は、あまり好きでないのだけどね。 容が柔らかく煮込んでくれるなら、それも悪くなさそうだ。
(241) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2017/11/27(Mon) 00時頃
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[ミナカタが傍らに来ても、視線をあげた程度で特に挨拶はしなかった。もっとも、口の中に愛理がいたというのもある。がたの来始めている身体の中では、歯はまだまだしっかり健康だ。 ゆっくりと咀嚼すれば肉の味がじわりと広がる]
深い、ねぇ……
[歯に挟まった切れ端を、ただの串になった一本目でとろうとしながら、うん、となんとなく頷いた]
(242) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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[串を持って離れる時だったか、それともその後か。 進が相談にやって来た>>*23 さすが江津子さんだと感心しつつ]
ついでに悪い情報。 容が昨日の夜の事知ってた。
と言うか江津子さんの家の近くを訪れて 愛理の家から不穏な物音を聞いたらしい。
幸い顔は見られてないみたいだが……。
[どうするか、と少し唸った後]
(*24) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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いい機会じゃないか? 容が信用している江津子さんに、リツ。 3人で見回りしている時に、別の場所で 誰かが死ねば、お前の身の潔白は証明される。
[ちらりと石動を見て、これなら少なくとも進の 安全は確保されるぞ?と言いたげに*]
(*25) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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[石動の視線と、その言葉>>230とで、 自分の言葉>>224が、失言と言えるものであった気がついた 続けざまに湧き出てくる言葉の数々 それらを、一つ一つ聞きながら>>230、常と同じように微笑んだ]
ありのままを、お伝えしたまでですよ 因習に囚われていないのだとしたら、 なぜ、石動さんは、先ほど迷われていのでしょうか
[まだ、動じることはない 石動の口にしていることは、まだ江津子の琴線には触れていない だから、穏やかな口調のまま、落ち着いて言葉を返す]
(243) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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否定はしておりません ただ、私は『そうでないあり方』も、 知ってしまっているだけです
[微笑み交じりの、告白]
『40年』過ごした村のありようは、 否定するには、私の一部となりすぎていますから
[はぐらかしても意味はない 『余所者』であるという告白を今、はっきりと石動に告げて]
では、改めて、伺います 石動さんは、『誰も殺したようには見えない』私たちの中で、 どうやって下手人を探し、この禁忌に幕を下ろそうとされるんでしょうか
[受けた疑惑を正面から受け止め、 石動へと、問いかけた* ]
(244) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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別に、よく知らねぇなあ 年も年だ。 あいつも俺に用はなかったろうよ
[米やら野菜やら、分け与えたことはあるが、それは狭い村での助け合いみたいなものだ。 見た目と名前がどうあれ、丞は他者と接する時は、比較的まっとうに口を聞く。相手がまっとうであれば、だ。 しかしそれも用があればの話だし、愛理がまっとうな会話が出来たかというと、……ここまで考えて、肩を竦めた。 死んだ人を悪く思うものではない]
(245) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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[よいしょと肉に手を伸ばすが、届くより前に、源蔵が拾ってしまった。>>227 元々、源蔵が口から出したものだ。文句はないが。]
僕の足と? いやぁ、けど、今までは食べられたんだろう?
……あぁ、まぁ……日に日に悪くなっちゃいるけど、薬も変えてもらったし、兄さんにもいつも世話してもらってるし、そのうち動くようになると思うよ。
[実際のところ、自信はない。 だがいつか治る、治ると。 そう思い続けるのには、兄にこれ以上の負担をかけたくないという思い……いや、これ以上の重荷となれば、兄に愛想をつかされてしまうのではないかという不安、そちらのほうが大きいか。]
そうか、なら。 今度は…………
[ふと感じた、言葉の違和。]
(246) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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なぁ源蔵。 肉は、嫌いか?
[彼の母のことや、生い立ちは、以前にも聞いたことがあったから。 けれど、まさか食えないなんてことがあるのだろうかと思いながら、怪訝に問いかけた。*]
(247) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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さて、 あんたはミナカタだからな 殺され方を良く見ろよ、って話だったかもしれんな
[薬師は医師とは違う。人間の身体ということにおいては、この村の住人は皆それなりに知識を持っている。だからこれは、実を伴わない憶測だ]
俺は、 ……さてね、 いかにも人を殺しそうな顔、だからじゃねぇか
[はぐらかすような言葉選びだが、丞にその意図はない。 本気でそう考えていたし、そう思われもするのだろうと、源蔵との会話でも思ったくらいだ。 なにせ、「おに」だ。 もう一串を口に運びながら、やはり食べたかったのかもしれない、と下手人のことをおもった*]
(248) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/27(Mon) 00時頃
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―回想/集会所/容と―
[串焼きを振れまわっていた時のこと、 頬張る容>>164が小さな声で、こちらへと囁いてくる その言葉を耳にして、はっと目を見開いて]
容さん、ちょっとお待ちください 『知ってる』とは、どういった意味なのですか
[集会所の隅へ向かう彼女を引き留めれば、 耳にするのは、昨夜の出来事 渦中の一端に触れていた、証言者の告白>>165 その全てを聞き終えて、ほっ、と小さく息をついた]
(249) 2017/11/27(Mon) 00時頃
|
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よかった 容さんがご無事で 巻き込まれることなく、お怪我もなくて
[不安であったのだろうと思う 怖かっただろうと思う あの時、包丁で手を切ってしまった>>69のも、 居合わせたことに発した、感情の表れだったのか それなのに、彼女は――――]
そんな目にあったのに、私なんかを慰めてくれるんですね 強い容さん とても、救われましたよ
[『大丈夫だよ』の言葉を改めて噛みしめた 娘のような歳なのに、こんなにも気遣って
娘のような――――]
(250) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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……常ならぬ、状況です 容さん、くれぐれも、お気を付けくださいね
[抱きしめたくなる衝動を抑え、 重なりかけた、はるか昔の赤子の幻想を、振り切った 彼女は、確かに、江津子の庇護のもとから、 断ち切ってしまったのだ 庇護の……守る力なんて、 自分にはありはしなかったのだから
けれど…………
立派になりましたね、容さん そんなお姿を見ることができて、本当によかったです 心の中でそう呟いて、彼女を見送ったのだった]
―回想/集会所/容と―
(251) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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|
―部屋の隅にて―
[小娘などでは、と。そう言われたことを思い出す。 とはいえ、非力な女であることには変わりない。 真正面から問い詰めることなど出来やしないし、 かと言って下手人がボロを出すのを待ってはいられない。
そうであれば、取るべき手段は一つ。 一日中、誰かを見張っておく。
その途中に、もし、“何か”が起こったなら、 即ち、それは昨日の夜と同じこと。 信じられる相手が増えるということだ。]
(252) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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そうでないあり方を知って、考え、その結果『因習に囚われていれば』何も変わらないと貴方は言うのでしょう。
私は、現状がその因習を壊れる予兆に思えてならない。 その切っ掛けは愛理が殺害された事だ。 貴方には愛理を殺す理由がある……こうなる事を予見していたのでは、と思ってしまうんです。
[誤魔化す事もなく余所者であったと告白する女を見る。 まるで動じる事もなく微笑みすら浮かべてこちらを見ている女。 動揺して時折肩が揺れ、視線が揺れる男と比べて随分と落ち着いている。]
……下手人探しなど出来ぬと思っていた。 しかし今は貴方が疑わしい。
だから今、疑わしい人を殺せと言われたなら迷わず貴方を殺しますよ。
[落ち着きなく視線は揺れていたが。 腹を括ってしまえばその視線も定まっていく。 女を真っすぐに見つめ返し、答えを出した*]
(253) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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|
[そう考えていた私の耳に、男の声>>230が突き刺さる。
決して、声を荒げている訳ではない。 責め立てている調子でもない。
唯、淡々と、けれど、疑念を持った目が ――私が、唯一 心から信じられる人へ、向けられていたから。]
(254) 2017/11/27(Mon) 00時頃
|
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違うよ!江津子おばさんは違う!
[下手人がどこにいるか分からない。 誰彼構わずその話をするな、と。>>144 そう言われたことも忘れて。 彼女の方も>>244冷静に応対しているのも構わず、私は叫んだ。
叫んでから、視線が向けられたなら、我に返って。 けれど、取り繕うような真似はしなかった。
私が潔白を知っている人。 その人を疑わせる訳にはいかない、と。]
(255) 2017/11/27(Mon) 00時頃
|
|
……私、昨日の夜、江津子おばさんに 料理を届けようとして、家まで行ったの。 その時、おばさんは、家にいた。
[語る。ミナカタや、彼女本人に 話したこと>>133>>134と、同じことを。]
私、下手人を突き止めてみせるから。 だから、私を、おばさんを、信じて。 ……お願いします。
[向けられる視線がどのようなものだったか。 それを見ることはせず、 深々と頭を下げて、私は彼らの言葉を待った。*]
(256) 2017/11/27(Mon) 00時頃
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イスルギは、エツコの目をじっと見つめ反応を待つ
2017/11/27(Mon) 00時頃
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―回想・ススムと― そうだな。あくまで疑わしいってだけだ。 歳が近いとか、仲が良かったとか或いは……
[歳は近いが、愛理と仲が良い奴が居たのかはしらない 錠さんや櫻子へと視線を向けた際、出かかった口減らしという言葉は呑み込んで]
まあ、、特に理由なんか無いのかもな
(257) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
|
殺された理由じゃなくて殺す理由……か 俺が愛理を殺す理由
……無いなぁ。歳は近いし、何度か世話になったことはあるが 俺と愛理はそれだけだ
何で殺したのかは殺した奴に聞いてみるしかないんじゃないかな
[ススムの言葉に自分だったらと考えてみたものの、それらしい理由は1つとして思いつかないのだった*]
(258) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/27(Mon) 00時半頃
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―弔いの品と江津子―
ありがとう。江津子さん
今回は災難だったな。愛理。 この村にまた産まれて来たら、また会おう
[しばらくして、弔いの準備が終えると 江津子から手渡された串に別れの言葉を告げて、そのまま肉を喰らう]
(259) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
|
愛理は、まあ、――ああいうやつだったからなあ あれの褥での好みなんぞわからんが
まあ、「食われたくない」だの、 「好み」だのはもちろん冗談だ 死ぬ前になにを思っていようが 生きているやつが食うのに なんも影響ない 容の料理中でも、 愛理は「火加減もうすこし弱く」なんて注文もつけられん
[少し長引いてしまった軽口の最後。 錠の言葉>>241に返しながら、
「どう食ってくれ、なんて果たされるか分かりもしないもんだな」と呟きを添え]
(260) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
|
提案……ですか?
[江津子からの言葉 ぼそりぼそりと囁くその様に、こちらも声を落とす]
警戒……? まあ、こんな事になっちまったし、愛理を殺した奴が死にたくないってなら、確かに警戒は必要かもな。
やられる前にやれって奴か
[江津子に言われて初めてその可能性に思い当たる 疑われていると分かった以上、犯人が逆にこちらを殺そうとするのは十分に考えられる]
分かった。そういうことなら付き合うよ 江津子さんが一緒なら地獄の鬼だって捕まえられそうだ
[江津子の言葉に小さく頷いて、その場を離れる江津子を見送った*]
(261) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
|
――……そうか ……なら、 なら、おまえがまた走れるようになったら 使い走りでも頼ませてもらおう
[そのうち>>246。 その言葉に額面通りの希望が、期待が込められているとは思いにくい、けれど男はひとつ頷いた。一方、錠の兄のことが口端に上がれば、すこしく眉根が寄る。過るものがあったせいか、錠の言葉裏にあったものには気づかず、
「今まで食べられたんだろう」 その言葉に少しく言いよどむ音。 >>247次いだ質問にも 同じく、言いよどむの間を開けて]
(262) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
イルマは、エツコたちの反応を待っている。
2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
容は江津子を庇うのか、厄介だな。 下手人を探すつもりもあるらしいし、あまり動かれると君達はやりにくくなるのではないか。
先に容を始末した方がいいのかもしれんな。
[ぽつりと呟いた声が2人に届いたかは分からない。]
(*26) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
|
……、なんだろうと 食えはする 食えはするが、 誤魔化しがないと胃の腑が受け付けん
だからいつもは、 “ミナカタ殿”の薬湯を飯時に用意するんだが 今日はおいてきてしまってな このざまだ きちんと食えなかった
[見た目で分かる以上の不具を口にするのは淀みがち、 食べるための「誤魔化し」が必要なのだと低めに*]
(263) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
|
まぁそりゃ知らないだろうな。
丞さん、刃物関係しか興味ないでしょ。
[深い関係があったらあったで少しは驚くか、 むしろ感心したかもしれないが。 丞の返答は大体予想通りだった>>245
愛理が自分のところの刃物を研ぎに 足繁く通うほど豆には見えなかったが、 良く知らないのは俺も同じ。 推測は推測のままだ]
(264) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
|
殺され方見たって、何したいんだろうなって 思った位だな。
[お互い呼び出された理由の推測がぞんざい過ぎて>>248 逆に面白くなってしまう。 大なり小なり解体の知識は持っているはずだ]
そうだなぁ。 頭と腹と脚でばらばらだから。
試し?
[何を試そうとしていたかの推測を 丞にさせようとしたところで、容の声が聞こえて来た>>213]
(265) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
|
ミナカタは、エツコの作った串を慌てて飲み込んだ。
2017/11/27(Mon) 00時半頃
源蔵は、イルマの割烹着に目を落とし
2017/11/27(Mon) 00時半頃
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[石動の言葉が強まっていく>>253 それが殺意へと変わっていくのも感じ取る 彼の弟である錠と、下手人であれば互いを殺すと交わしたことも、何かの因縁なのだろうか]
そうですね 疑わしい人を殺すのがこの因習であり、 私もそれに、従うつもりです 石動さんの行動を、決して否定はいたしません
[ただ……と口にし向かう手は、その腰へ、 数多の命を啜い続けた、丞に研ぎ澄まされた凶器]
覚えない罪で殺されるほど、私は達観してはおりません 殺すというのなら、それなりのお覚悟を――――っ
[腰の鉈を、一思いに抜き放とうとした刹那]
(266) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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[聞こえてきた容の叫び>>255 力を込めた凶器は、鞘から僅かに刃を見せたところで、 ぴたりと止まる
続けられ、自分にも話された内容>>256 おそらくは、危険を賭した、告白
強いですね 優しいですね けれど、それらは口に出すことなく]
……この場は、いかがいたしますか
[腰の鉈に触れたまま、石動に問いかけた]
(267) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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[容が割り込んできた。 思いがけない人物の登場にやや興奮していた熱が引くのを感じた。]
それは、確実に犯行が行われていた時間と一致しているのですか? 貴女の証言の信用度はどれ程のものでしょう。
それが分からない限りは私も考えを撤回する気はない。
下手人探しには期待しているよ。
[容に向ける視線は探るようなそれ。 どこまで彼女を信じればいいのか、それを探る視線。]
――――――…少し、頭を冷やして来る。
[失礼する、と江津子と容に言葉を投げるとその場を離れた*]
(268) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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―厠の近く― [弔いの串を食べ終えた後、つみれの汁も頂く 食べ終えた後、意を感じて立ち上がると、厠へ行くとその場に居た人たちに告げて集会場を離れる]
……ん?シノ!どうした、どっか痛いのか?
[厠へ向かう途中、蹲るシノの姿を見つけると>>233、慌てて駆け寄って声を掛ける]
(269) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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― その夜 ―
[愛理を食した、その後には。娘は暫くの間、集会所の中をうろうろとし、集う面々に近付きつ離れつ、常通り時に静かに時に賑やかにしていただろう。 夕刻近くもなれば、娘は集会所をふらふらと出て。点在する村人の目などは気にもとめず、惹かれる木の葉や花びらやを見つけては拾う、「たからものさがし」に勤しんでいた。 常通りに、遊んでいた。 常通りでなかったのは、その衣服だ。薄汚れはしていても鮮やかな色合いの着物ばかり着ていた――母がお下がりにくれたものだ――娘は、黒衣を纏っていた。江津子に渡された、彼女と揃いの、それを。
村がその色に染まった刻限にも]
(270) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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え、源蔵がどうした?
具合悪いって……何してんだ。 薬はまだあるって言ってたくせに。
丞さん、話の途中ですみません。
[はぁと盛大に溜息を吐くと、慌てて源蔵の元へ 向かおうとして一度足を止める]
丞さん。 人を殺しそうな顔をしているから、と言うなら。 あなたは殺して、ないですよね?
[それだけを確認して足早に水場を後に*]
(271) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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エツコは、石動の言動>>268に、鉈の柄からゆっくりと、その手を放していった
2017/11/27(Mon) 00時半頃
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僕の疑いが晴れるのは嬉しいですね。
容さん……間の悪い人だ。 江津子さんは、状況的にも頼りになる女性です。 どちらも早めに潰しておきたいのですが
僕は動けない 江津子さんは殺せない なら、お手数ですが、先生にお任せするしかないでしょうか。
[>>*24>>*25ミナカタの言葉を経て、ススムはそう結論付ける。 石動に頼みに行く頃には、>>*26彼の中でも同じ答えが出ていたろう]
(*27) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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おい、源蔵。 昨日の威勢はどうした?
[戻った時には既に源蔵と錠の2人の間で 話は終わっていただろうか。
薬に関しては明らかに不愉快さを隠さない。 具合は?とじろじろと源蔵を見ていれば いつものような口が返ってくるだろうか。 それとも神妙な言葉でも出てくれば これは重症だと嘆くつもりで]
源蔵、お前今日何処で寝る?
まぁいい。 こっちで寝てもいいように、 薬持って来てやるよ。 後、家にも薬追加で持って行ってやる。
[こればっかりは有無を言わせずと力を込めて]
(272) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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食われ方にわがままを言えるんだったら……そうだなぁ。 僕は、甘辛く煮るか、じゃなきゃカリッと揚げてほしいなぁ。
[>>260食の好みは、今のうちに容あたりに伝えておけば叶うだろうか。 まぁこれはあくまで、自分が食べる際の好みだし、食べられる側になるときは、食べる人の好みとなって、一切れも余さず食べてほしいと思うのだけど。 ……できれば、少しでも多く、兄に。]
なに使い走りなら、今でも少しくらいは、なんとか。 リツに車椅子を直してもらって、おかげでだいぶ楽なんだ。 毎日家で寝てるより、多少は体を動かしたほうがいいしな。
[随分な安請け合い。 ただ、毎日多少なりとも、外の空気を吸うようにはしたほうがいいから。 その口実替わりなのだと。]
(273) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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―宴間― [リツが離れた後、聞こえた容の声。 食事を終えて、そちらへと向かう。 >>255こんな状況で、叫んだ内容は よくよく聞けば>>256彼女が”見た”というだけ 集められた全員が疑わしいこの状況で 彼女の言い分をそのまま信じられるかと言われれば 其れはススムにはわからない]
……せめてもう一人いたなら 信憑性もあがるのに。
[悩ましい、とため息。 その点江津子の提案は、理にかなっていると思った。 三人で見張れば、目も増える。 万一三人の中に犯人が居ても、抑制になる。 それを自分から提案する江津子は 一番犯人から遠い存在だと、そう見えると思った]
(274) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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私に動けという事ですか。 いいでしょう、江津子さんの殺害なんとかしてみせましょう。 どうせ彼女が死ななければ疑いは何れ私の方へ向く。
[言ってはみても気は思い。 問題は江津子をどうおびき出すか、だ。 これは一緒に見回りをするらしい教え子になんとかしてもらうしかない。]
(*28) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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[刃物に興味があるというよりも、研ぐ行為とそれによって変化する……頭の中でこねくり回した否定は、結局は形にならず、「まあそうだな」とミナカタの言葉>>264を肯定するにとどまった]
試し、というと どれくらいで人が死ぬとか、 どこが一番美味しいとか 、 ……気にするな、思いつきだ
[愛理を見ての言葉というわけでもない。 首を振れば、ミナカタを呼ぶ声に、こちらは気にするな、と手を振る。串にはまだ肉がついている。水を用意しなかったせいで、喉に少しからまっているが、串を返すついでで水を汲めばいいだろう]]
(275) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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げしゅにん、?
ころして。 ううん。ころして、はないよ。 私は、あいり、ころしてないよ。
[闇の中。床の中。娘は、ゆっくりと言葉を紡いだ。問うに返す、否認の言葉を。其処に深刻な色はなく。瞳は、動揺も恐怖も疑心も何もない、果てない受容の漆黒ばかりを湛えていた]
ゆりさま。
ゆりさま、
[口付けが落とされる。 黒衣を脱ぎ落とす。 瞳は、白い、巫女を見据える]
(276) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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→囲炉裏端― [江津子が刃をしまう姿。 石動が頭を冷やしに行くと出ていく姿。 両方を見遣り、どちらを追うか少し迷って]
……僕は
[結局どちらにも駆け寄れずに、その場で足を止めた。 俯き、囲炉裏端に腰を下ろす。 こんな時にどうしたら良いか、など 教わっていなかった。
せめて見張りをがんばったら 少しは役に立てる処が見せられるだろうか。 武器を調達しておくように言われた事を思い出す。 江津子のように鉈を扱えるわけでもないススムは 少し困ったように囲炉裏の火を見詰めている*]
(277) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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ちょっと家に源蔵の薬を取りに戻ってくる。
他に薬いる奴はいないか?
[どうせ取りに戻るなら大盤振る舞いの勢いだったが、 丁度顔を覗かせた場所では何やら 江津子さんと石動さんと容ちゃんが 言い合っているように見えた]
……何騒いでんだ? 俺も含めて皆興奮ししすぎだろ。
[落ち着けよ、と言い残して一端家へと戻り、 頼まれものがあれば、それも含めて持ってくる]
(278) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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[>>263それよりも、肉だ。 たしかに、たまに腐っていたり、病のせいでひどく臭かったりな肉もあるけれど、今日のはそんなことはない。 それを、誤魔化しながら、とは。]
そりゃ……難儀、だな。 けどそんなら、猶更、ミナカタさん呼んで薬をもらったほうがいいんじゃないのかな。
じゃなきゃ、せっかくの弔いが……
[低い声を聴きながら、眉間に薄く皺を寄せる。 どうにも、喉奥に骨が引っ掛かったような、そんな違和。 だが確証持てずにいるうちに、ミナカタがこちらへやってきた。]
(279) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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江津子さんは、僕らと一緒に居ます。 出来るなら、手にかけたい処ですが……
容さんの方が、きっと始末しやすいと思います。
[できますか、先生 と。 刃を向ける先をやんわりと訂正する*]
(*29) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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……それ、聞く意味あるか?
[最後の問い。>>271 それは、誰であろうと否定を返すだろうに、と皮肉げに笑ってみせ、それから、ミナカタが背を向けて、その姿がまだ見える頃、思いついたように独りごちる]
あぁ、 試し斬り、ってやつか
[その線もあるな、というくらいの事。 最後の一欠片を咀嚼しながら、懐から取り出したのは、源蔵から預かった小刀。指の腹でゆっくりと刃を押し、切れる手前で力を抜く。
血を吸えば、その刃はもう元には戻れない。 いくら研いでも、不思議と残るものがあるのだ]
(280) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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容なら一人でいるだろうから。 それなら恐らくは大丈夫。
(*30) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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[体を重ねながら。 揺れる吐息の狭間に。 紡がれる言葉。 語る巫女を、 ゆりを、 娘は、ただ、見据えていた。
遠い、銀のきらめきを、見て、目を丸く瞬き、]
[細める。
緩やかな。穏やかな。静寂の、微笑を。 娘は、その面に形作った]
(281) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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あぁミナカタさん。 話はあれかな、容から聞いてると思うけど。
………。
[ミナカタと源蔵が話すのには、口を挟まず。 ただ、ミナカタの言葉に、幾度か頷いた程度。]
(282) 2017/11/27(Mon) 00時半頃
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そうですね…… 私も、頭を冷やさなければなりませんね みっともないところを、大変失礼いたしました
[鉈の柄から手を放し、今のところは、と、 去り行く石動>>268に深く首を垂れる 鉈を抜こうとした仕草は、彼にどんな思いを宿らせたのかは分からないけれど]
容さん……申し訳ございません 安心してと言っていただいたのに、 私も、少し冷静ではなかったのかもしれません
[頭を下げていた>>256容に向けて微笑みを送り]
先ほどの言葉>>165とあわせて、 2度も救っていただき、ありがとうございました
[距離は空いたままだったかもしれないけれど、再度、頭を下げたのだった*]
(283) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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有難う御座います、先生。 ……これで、僕の疑いは晴れるし 目撃者は消えて
女がまた一人、減る。
良い事ばかりですね。
[食事を世話してくれた記憶を忘れているわけではない。 けれど、あれは巫女の姉だ。 家畜の群れのなかの一匹に過ぎない]
(*31) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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そういや、僕らはどうしたもんかな……。
[ここと家との往復で、兄の手を煩わせるくらいなら、このまま皆と集会場に泊ってしまったほうがいいか。 そんなことを考えて]
ミナカタさん。 薬、取り行くんだったら、僕のもお願いしていいかなぁ。 多分僕らも、ここにこのままいたほうが都合良さそうだし。
[尤もそこは、兄次第なところもあるけれど、一応自分はここに残るつもりであると、伝えておこう**]
(284) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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[弔いを終えれば、疑われていることも忘れたように、常と変わらず家に戻ることにした。集会所では、満足に仕事は出来ないし、そういえば、今朝は畑仕事を全て放り出していた。 一日くらいはいいだろう]
明日、嵐が来るわけでもなし
[もう一つの仕事。 口説き文句だけで請け負った刀を、ぐらつかぬ椅子にどっしり座って、研ぐことにしよう。 これは、切るためか。それとも、守るためか。持ち主の意思に沿うように、研ぎ師は心を無に、ただ仕事を全うする**]
(285) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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いいよ。
あげる。 私の、目、あげるよ。 ゆりさまになら、あげる。
ゆりさま。
(286) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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[論理的な彼の言葉に、私は何も返すことが出来ない。 愛理の家からの異音だって、 言うなれば、勝手な想像でしかないし、 私の言葉を真実だと証明するものは、 当の本人であるおばさんすら持っていないのだ。
淡々と、それでも切り上げられた>>268やり取りに、 私はうつむいたまま、へなへなとその場に座り込んでしまう。 頭を下げた江津子おばさん>>283にも、 疲れたような笑顔しか、返すことが出来無かったと思う。
愛理を弔ったその後は、どうなっただろう。 私はただ、妹のいないであろう神社に忍び込んで、 一枚の手紙を書く。万が一、何かあったときのために。]
(287) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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「かかさま」。
(288) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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俺の仕事増やすんじゃねえよ。
[ブツブツ言いながら、抽斗が幾つもある薬箱を 背負って戻って来た頃に、まだ人は残っていただろうか。
言った通り、源蔵の為の薬も、錠の為の薬も。 傷や火傷の薬も持参した]
(289) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2017/11/27(Mon) 01時頃
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[とはいえ、書くことはそんなに多くない。
江津子おばさんは、下手人ではないこと。 私がこの眼で見たから、間違いないということ。
自分に何かあったときには、丞さんに 自分の頬と舌を分け与えてほしいということ。
そして、神社の巫女であるゆりには、 何があっても生きていてほしいということ。
それらをしたためて、自分の部屋の、小さな机の下へと置く。 何も無ければそれでいい。 ただ、何かヘマをしてしまったときには、 きっとゆりが―妹が、この手紙を見つけて、 おばさんを守ってくれるだろう。]
(290) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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―その夜が来るならば―
[このまま何事もなかったならば、 その夜、江津子は集会所の周辺を、鉈を腰に下げ見張っていたことだろう 力になりたいと言ってくれた進>>199や 付き合うと言ってくれたリツ>>261は、どうしたか 江津子は同行までもは求めるつもりはなかった>>158けれど、 一緒に来てもらえたなら、とも夜を見張ったかもしれない
五感の衰えた自分の元に、夜の闇が覆いかぶさる*]
(291) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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[夜、月明かりだけが照らす夜の村は、 昼のものとは似ても似つかない。 人の声もなく、一寸先すらも見えないようなそこを、 私は歩く。 疑っているわけではない。 ただ、信じるために、その人の元へ向かう。
その場所は、――。**]
(292) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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[武器になるもの、と 思考が巡って考えたのが、丞の存在だった。 彼はけれど、鍛冶屋というわけではない。 自分の刃物を持っているわけではないススムには 研いでもらうものがない]
……リツさんか江津子さんに聞いておけばよかった。
[ため息をひとつ。 此処へ来てから何度目かは、数えるのを止めた。 どれ程自分が役に立とうと意気込んでも――]
結局、僕はひとりじゃ ろくに役に立たないのかな
[役に立ちたい、認められたい 雄としての役割以外が欲しい。 こんな状況で不謹慎と言えるかもしれない思考を胸に ススムは何とか武器を調達しようと集会所を後にした*]
(293) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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言われた通り、錠の分も持ってきたぞ。
[ここにいた方が都合が良さそうだと口にする錠>>284に 答えるように薬も、軟膏も持ってきた]
こっちの方も俺で手伝えそうなら手伝ってやるよ。
[こんな事態に陥って、床擦れの手当を 忘れてしまってはかなわない。
幾枚も葉に包んだ軟膏を見せて、 今日の治療は?と声をかけ、必要なら塗りもしただろう]
(294) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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[>>273調理法に目を細めて、 筆を執るかのような仕草で指を軽く曲げた。 >>196>>197江津子に言われたことが後をひいているのか、 常日頃なら残しはしない類のそれを脳裏にひっかくように。
とまれ容のいるうちは、その希望は安泰だろう。]
いまのおまえを動かすぐらいなら 自分でやっちまったほうが気が楽だ
それに、他人の世話に時間つかうくらいなら、 石動の世話を焼いてやるほうが ――……まあ言われんでも焼いてるな、きっと
(295) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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[無事にたどり着けるなら 錆びた農具の柄部分を手にしたススムが 江津子とリツの前に現れる事になる。 刃物は見つからず、近くの農家にあった 捨てられた農具の柄のところを貰って来たのだ。 よくよく考えれば 殺傷力が必要なわけじゃない。 威嚇が出来れば 其れで役割が果たせると、思って**]
(296) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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[>>279 薬湯になるもとは己の家にあり、 “ミナカタ殿”が日頃持ち歩いている類のものでもない>>1:165から、
つまりは自分の横着なのだと そう口にするのがはばかられたのは年長の見栄じみたもの。 不随して、>>272当の“ミナカタ殿”が現れたのもあった。 開口一番のそれに 眉間のしわが深くなる]
―― ――
[仏頂面のひとつふたつの頷きで、会話には事足りるだろう。 ぐうの音までは言わないのだが]
いらん世話かけた 錠 “ミナカタ殿”
(297) 2017/11/27(Mon) 01時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
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