103 善と悪の果実
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狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、守護者が1人、降霊者が1人、追従者が1人、賞金稼が1人、人犬が1人、囁き狂人が1人、人狼が2人、邪気悪魔が1人いるようだ。
|
ちょっと!そこの貴方、何をしているの! 聞いたでしょう人狼がいるのよ、はやく見つけて処刑なさい!
(0) 2012/09/24(Mon) 02時頃
|
――魔女の宴――
女主人の声が響いていた。
邸に番犬として放たれた犬の中に、狂犬病を持つものが現れたのだという。
決して参加者の耳に届かぬ場所で使用人へ怒号を飛ばす。
命を受けた使用人は急いで庭と向かっていった。
「お客様、そろそろパーティが始まります。
どうか大広間へと。」
使用人は告げた後、招待客を全員大広間へと案内していく。
その後ろでカチャリ、カチャリと閉じられていく扉の鍵。
やがて邸は街から孤立し、たった一つの孤城となる。
外には放たれた狂犬病発症の番犬。
出て行く術を絶たれたことに、招待客はまだ気付けない。
(#0) 2012/09/24(Mon) 02時頃
どの使用人の口からか、女主人は参加者について聞き及ぶ。
招いたはずのない姿があっても、柔らかな笑みを浮かべるだけ。
少女が会いたがっていたと聞けば、そっと瞳を伏せた。
(#1) 2012/09/24(Mon) 02時頃
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善と悪の果実も ………
[くしゃり。赤い布のたてる音は、少女の耳には湿って聞こえた]
…嫌ね
[くちゃり、ぴとり。 赤は嫌いだって何度言っても、よく似合うよと笑う父親を
嫌いにはなれなかった]
(*0) 2012/09/24(Mon) 02時頃
|
煤に汚れた小さな子供。
門前で喚く女の夫。
歌を忘れた麗しき歌姫。
道を踏み外した実直な警官。
遊び惚ける豪商の三男。
挨拶をよこした夕闇の伯爵。
男女の境に立つ学者。
闇夜を渡る家業の青年。
虚栄を彩る籠の中の娘。
(#2) 2012/09/24(Mon) 02時半頃
「分け隔てなく丁重に扱いなさい。」
そう言って、彼女は大広間に出た。
(#3) 2012/09/24(Mon) 02時半頃
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[大広間へと通され、隅の方で高い酒をかっ食らう。 この建物内に幽閉された事には、まだ気付いていなかった。]
(1) 2012/09/24(Mon) 02時半頃
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「お集まりいただいた皆様、今宵はお越し下さり誠に有難う御座います。
これより御見せ致しますは『善と悪の果実』。
知恵の実とも、禁断の林檎とも称されるもの。
この街の、この国の、いかなる技術を用いても解明できず
音を届けることのない自鳴器。
残念ながら音色をお届けすることは叶いませんが
この美しい姿を是非、皆様にご鑑賞頂きたく存じ上げます。
パーティも盛大に、どうぞお楽しみくださいませ。」
(#4) 2012/09/24(Mon) 02時半頃
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[>>0:206>>0:214ブロンドの少女と擦れ違った瞬間。 髪が靡き、髪飾りが舞い−]
あぁ…大丈夫ですか?
[>>0:218落ちた髪飾りを拾い上げる少女の手元を見ると、強く握り締めている指の間から花の色が零れていた。]
壊れていなければ良いのだけれど…
(2) 2012/09/24(Mon) 02時半頃
|
大広間の高い壇上。
強固な警備と共に飾られた『善と悪の果実』。
挨拶と共に華麗に鳴り響くクラッカーと舞い散る金の紙吹雪。
幻想の世界へ迷い込んだ光景を背に
魔女のような女主人は大広間を後にした――…**
(#5) 2012/09/24(Mon) 02時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/24(Mon) 02時半頃
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―邸内を彷徨っている最中―
[>>208黒衣の青年がスイッチを入れて眺めている機械。 くるくる回る歯車と、−どうやら飲み物が作られているらしい−そのからくりを興味深げに見つめた。]
ごきげんよう。 面白い機械ですわね。
[好奇の視線で歯車の動く先を追っていく。]
(3) 2012/09/24(Mon) 02時半頃
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いえ …大丈夫 ほとんど布ですもの
[安っぽいともいえる、貴金属はほんの小さな飾りだけのそれ。 きゅ、と手に握り締めて女性に微笑み、首を振った]
あら…そろそろ始まるようよ お姉様も招かれたのでしょう…?
[広間へ行きましょう、と促す。 片方がとれ、危ういバランスを保つ髪をさらりと流して、首を*傾げた*]
(4) 2012/09/24(Mon) 02時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/24(Mon) 02時半頃
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………。
[ジェフ殿、ペラジー殿と別れ、一人きりになる。 貼り付けていた笑みがようやく剥がれ落ちた。 無に等しい表情。 ただゆっくりと屋敷内を歩き、目的の男を捜す。 その度に足枷は揺れ、微かな音を立てていた。
まるでその足を急かすように。
まるで命を急かすように。]
(5) 2012/09/24(Mon) 03時頃
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………――っ、く くくく。
(*1) 2012/09/24(Mon) 03時頃
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―宴―
[>>1 放蕩息子にちらと視線を流す。 相変わらず、と呆れたような白眼視の後
つと、夕闇伯は窓の外を見た。 騒がしさは此処までは届いてこない。 使用人が歩いていくのが見えただけだ。 だから、まだ、気づかない。
グラスを運ぶ使用人の一人がもう間もなく、と声をかけてくる。 一つ頷くと闇色はゆっくりと立ち上がった。]
―――さて、
[大広間に現れしは栄光の名を持つ館の主。 禁断の林檎の持ち主――夕闇伯は笑みを深めた。]
(6) 2012/09/24(Mon) 03時頃
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>>4 そうですわね。参りましょうか。
あ、でも、少し待って…
[少女の手をそっと解き、飾りが汚れていないか確認してから 柔らかい髪の、飾りを失った右へと、慎重に付け直す。 元通りになったのを見てから、微笑んで。]
…さぁ、行きましょうか。
私はコリーンと言いますの。 貴女のお名前を、教えて頂いても宜しいかしら?
(7) 2012/09/24(Mon) 03時頃
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[濡れた烏の色は、闇よりも深い。 罪と命を塗り重ねた色。 温度のない、ニタリとした笑みを湛え。 喉の奥を不規則に鳴らした。]
犬は、飼い主に従順なんかじゃない。 喉笛を噛み千切る機会を、今か今かと狙っているんですよ。
――大人しいふりをして、ね。
[濡烏、鉄錆、酸化した銀、煤にまぎれた―――赤。]
(*2) 2012/09/24(Mon) 03時頃
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―邸内・エントランスホール―
[男を捜すうち、コリーン嬢と共に歩く僕と同じくらいの歳の子を見た。 こんな幼い歳で社交に出向かねばならないのか。 艶のない髪が揺れている。 そこに飾られた可憐な花へと視線を向け、こちらに気付くようなら目礼を添えた。]
ミスター。 ご気分はいかがです?
[見つけた男は、まるで何かを恨み殺すような眸をシャンデリアへと放つ。 その眸に、重なるのは――。 また表情を笑顔へと置き換え、彼の傍へと僕は移動する。]
(8) 2012/09/24(Mon) 03時頃
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[赤く彩られたその髪飾り。 熟れた果実のような色。 金を彩るその赤に、濡烏はつうと細まる。
まるで罪の証のようじゃないか。
金の林檎に滴る赤を髣髴させて、僕は笑った。 そう、―――わらったんだ。]
(*3) 2012/09/24(Mon) 03時頃
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随分と顔色が悪かったので気になりまして。 申し送れました、僕はアントーニオ。 このような場にそぐわぬ身ですが、よろしければトニーとでも。
[小さな背を折ってみせるその所作は、彼の目にどう映ったのか。 子供らしからぬ子供、紳士のような下賤。 不可思議な印象には違いないだろう。]
おや、パーティも始まるようです。 よろしければご一緒頂けませんか? 子供には、宴というものは何分肩身が狭いのです。 ミスターが気分を害されなければ、ですが…。
[使用人に促されたところで、男へと声を掛けた。 それから彼の服を引き、爪先立ちで耳打ちをひとつ。]
(9) 2012/09/24(Mon) 03時半頃
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――それと。
そのような表情では何かをやらかしてきたと公言しているようなものですよ、ミスター。 うまくやり過ごしたいのなら、表情は隠すものじゃない。 作るものです。
何があったかなんて野暮なことはお聞きしませんが。 よろしければ僕がフォローに。
よろしければ…、ですがね?
(10) 2012/09/24(Mon) 03時半頃
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[それは言外に、僕も招かれざる客だと潜ませて。 彼に向けた笑顔を、言葉を、彼がどう受け取るかは任せることにした。 君の悪い子供だと思われたなら、それはそれ。 耳打ちに頷くようなら、服の裾を子供らしく握ろうか。
やがて僕は歩き出す。 大広間へとたどり着けば、やがて盛大なパーティの始まりだ。 舞い落ちる金の紙吹雪に、まぶしさを覚えながら。 僕は壇上の栄光と、その果実に、目を細めていた**]
(11) 2012/09/24(Mon) 03時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/24(Mon) 03時半頃
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[きらきらしきは紙吹雪。 掌の上にそれを受け止めながら、 恍惚と善と悪の果実を見つめた。]
―――嗚呼。
[吐息交じりの感嘆が、*宴の喧騒に蕩けていく*]
(12) 2012/09/24(Mon) 03時半頃
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嗚呼、あれが『善と悪の果実』。
[呟いた言葉はパーティの喧騒に紛れ。 その眼差しを知れるのは、そう。 同じような高さの視界を持つ者以外にありえない。
自慢げに披露する魔女の、露になった白い喉笛を見つめる眸。
今か今かと、時を待つ。 濡烏の眸を向けて――…**]
(*4) 2012/09/24(Mon) 03時半頃
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―テラス/回想―
御機嫌よう、トニー君。 先ほどは目礼のみで失礼しました。
[テラスで出会った小さな烏へ、微笑みを向ける。 参加した右足のプレートは、まるで枷のようだ。 けれど立ち居振る舞いは、彼が聡明であることを示していた]
お気遣いを申し訳ありません。 また宴の席で、お話ししましょう。
[深い礼へ此方も頭を下げて、見送る]
(13) 2012/09/24(Mon) 08時頃
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―邸内―
[屋敷の中へと足を向けつつ、思い起こすのは刺青の者こと。 奇妙な身体を、 興味本位で一度だけ買われることはままあったが。 何度もその刺青を指でなぞったことがあったから]
―――――……。
[自然な足取り、すれ違うように豪商の息子の傍へ寄り。 そっと窺うように顔をあげた]
御機嫌よう、ミスター。
[間近で見つめ、"彼"だという確信を得てなお、 本心を押し隠す様に静かに微笑みを向けていた**]
(14) 2012/09/24(Mon) 08時頃
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ペラジーは、宴が始まれば、幻想的な光景に、ほうと息を一つ吐き。**
2012/09/24(Mon) 08時頃
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楽園に果実が落とされるというのならば。
―――――…私(わたくし)は、蛇になりましょう。**
(*5) 2012/09/24(Mon) 08時頃
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─邸内─
[窓から望む庭の風景も闇に沈む頃。 邸内は、灯り始めたガス灯やシェードランプの深い橙色の光に照らされている。
談笑する人々の声を背後に遠くしたまま煙草をポケットから取り出したとき。 近づいて来る足音があり、顔を向けた。]
「お客様」
[灰皿を載せた盆を手にした使用人が、男の傍らに立つと頭を下げた。]
「間もなく始まりますので、大広間の方へどうぞ」
[言いながら灰皿を窓脇に据えられた小さなテーブルの上に置く使用人の腕を一時目で追った後。]
…いや、いい。解った。 広間に行くとしよう。
[灰皿の礼を言いつつ煙草をポケットに仕舞い、窓を離れる。]
(15) 2012/09/24(Mon) 09時頃
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……へぇ。 アレが、例のアレ、ねぇ。
[綺羅びやかに飾り立てられた、黄金の林檎。 林檎というモチーフは中々に業が深い。 禁断の罪悪であり、叡智への誘い(いざない)であり。 チロリと指先を舐めれば、 手首に飾られた黒瑪瑙の腕輪がじゃらりと揺れる。]
(16) 2012/09/24(Mon) 09時半頃
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[声掛けられて、そちらへ視線をやる。 らしくない優雅な淡い笑みで着飾ってはいるものの、 確かに馴染みの娼婦だった。 いや、娼婦と言い切るには多少いろいろと語弊があるが、そこは詳しくは語るまい。]
なんだ、お前も……来たのか? [呼ばれたのか?という問いでは無かったのは、自分同様コイツも勝手に来た可能性が… いや、エバ家と取引のある実家とは違い、コイツには後ろ盾も無い。 上手いこと誰かを騙すなりして、くすねてきたとしてもおかしくは無いだろう。
金払いのいい時だけ擦り寄ってくる猫の名を、問うた事はない。 己も名乗らぬ。 後腐れのないビジネス関係なら、そんなものだ。 身体重ねるときに名を呼ばせる性癖も無いし。]
(17) 2012/09/24(Mon) 10時頃
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オルゴールだってェ話らしいが……。
[ちらと見るはまた、件の果実。]
本当にアレはオルゴールなのかね。 螺子も継ぎ目も無く、誰一人音を聞いたこともない。
鳴らぬオルゴールはオルゴールって呼べるのか? 本当は、ヨ。 只の金メッキの玩具で、それらにみんな担がれてるとか、そんなんじゃぁ…ねぇよな?
[声潜めて白フードに囁く言葉は、近くにいるものには聞き咎められるかもしれない。]
(18) 2012/09/24(Mon) 10時頃
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[不躾な感想を口にしている者が居る一方で、 夕闇伯は壇上の果実の側に歩み寄り、興味を隠さず見つめる。 遠い朧月に焦がれるような佇まいだ。]
かつて歌わぬ小鳥は 殺してしまわれたというが……こうも扱いが違うものかね。
[す、と取り出したのは細かな細工が施された真鍮のオペラグラスのようなものだ。壇上にあり、手にとって見ること叶わぬ禁断の果実の機構、意匠を具に鑑賞、或いは観察するためのもの。]
(19) 2012/09/24(Mon) 10時頃
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[眺める姿は、ある種この果実を 妄信しているかのようにも見える。 細めた瞳に揺らめく感情の色がある。 自身でも自覚しているかどうかは分からないが。]
やはり美しい ――……叶うならば是非手に取って 構造を実際に眼にしてみたいものだな。
[オペラグラスを眼からずらし、 切れ長の眼を細めた。 使用人は失礼のない程度に夕闇伯の様子を窺っている。 ――少々、機械いじりや蒐集癖で浪費が過ぎるところがある、というのも有名な話なのだ。]
(20) 2012/09/24(Mon) 11時半頃
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[光をはじく沢山の欠片の向こう。 この場にいる全員の眼差しを受け止め、 その姿を現した魅惑の果実。
どれほど、この瞬間を待ち望んでいただろうか。 音色は届かずとも、その黄金は見つめる者全てに 何かを語り掛けているに違いないだろう。 その曲線に、舞い散る吹雪の煌めきを映す様は、 林檎そのものが息衝いているようだ。
恋焦がれていた果実に少しでも近付こうと 人垣の隙間に身体を滑り込ませて、行ける所まで前に進み。
瞬きや、息をすることすら忘れ去ったように、 唯々黄金の果実を目に焼き付ける。**]
(21) 2012/09/24(Mon) 11時半頃
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─広間─
[パーティーの開始を告げる場には、少々出遅れたようだった。 感嘆の声や、所々、小さな拍手の余韻が引いて行く中、広間の扉からは遠い壇上に目をやる。 輝く金色が見えた。
少なくとも人々の噂に登るその姿に、男も興味が無い訳では無い。 人の間を縫うように脚を運びながら広間の中央へと近づいて行く。
と、行く手に見覚えのある姿を見つけて立ち止まる。>>16 その傍らに、白いフード姿。 男は、眉を顰めた。
言葉を交わしているらしい2人の様子を暫く眺めていたが。 一旦、やり過ごす事にして脚を向ける先を変えた。
パーティーは、まだ長い。 今宵の一世一代の見世物を見逃す心配は無いだろう。]
(22) 2012/09/24(Mon) 12時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/24(Mon) 12時半頃
|
[>>18刺青の男の声が聞こえたのか、]
今は音が出なくても いつかその声を聴く方法が見つかると信じています…
[だから、そんな事は考えない と言いたげに 視線は果実から逸らさぬまま独白する。 誰に聞かすともなく呟いた言葉は、 周囲の音に掻き消されてしまいそうな程小さなものだった。]
(23) 2012/09/24(Mon) 12時半頃
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―回想―
ええと、ごきげんよう。
「機械が回す飲み物を眺めていれば 背後より声を掛けられて>>3ゆっくり振り向く]
美声ですね。
[振り向いた先には黒いロングドレスを纏った女性。 耳に心地良い声に相応の、 美しい容姿を備えているように感じた。 おそらく招待客の一人だと当りをつけて]
(24) 2012/09/24(Mon) 13時頃
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ええ、この機械を見つけたらつい使ってみたくなって。 じっと眺めてたんだけど、貴女もこういったものに興味が? っと、招待客の方だよね。自分はオスカーと言います。
[礼儀というものは、付け焼刃ではやはり問題だ。 同じ招待客だと疑われないよう なるべく丁寧な口調で自己紹介を行ってから 名前などを伺う会話をする暇はあっただろうか。 兎も角、使用人の案内に従って大広間へ足を踏み入れた**]
(25) 2012/09/24(Mon) 13時頃
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― 宴の始まる前 ―
[解かれた手の中、首の落ちた花が再び息を吹き返すが如く、ブロンドに赤が、舞い戻る。 触れる指は細く、少女のそれとは大きく違っていた。瞳を伏せ、動かぬよう息を細く吐いた]
ありがとうございます
[微笑みには視線を合わせ、礼をすれば、一度口を引き結び、名を返す]
ポーチュラカ・ブロワと申します コリーン姉様ってお呼びしてもよろしいかしら
(26) 2012/09/24(Mon) 13時頃
|
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― 大広間へ ―
[広間に向かう途中、薄汚い子供と目が合った。 まだ小さいのに、と。 おそらくこの屋敷の中で一番身長の低い少女は思う。 もう子供ではないという自負を持って、少年の礼に、少しだけ膝を屈め挨拶を返した]
大広間はさぞかし…
[煌びやかなのでしょうね、続く言葉は飲み込まれ 開いたままの口を左手で慌てて隠した]
(27) 2012/09/24(Mon) 13時半頃
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[人の間を進む中、一人の男の姿が目に止まる。>>19 黒い礼服姿、真鍮製のオペラグラスを手に、遠い金の果実を眺める横顔。
先刻、この男に向けられた嫌悪、もしくは、警戒。 暗く冷たい視線を思い出した。
―― 夕闇伯。
その名は、警官であれば大抵の者は知っている。 つまりは、互いに疎ましい間柄ということだ。 彼の横を通り過ぎようとして、ふと、その呟きが耳に届く。>>20]
―― 手に取られてみたい、とお思いですか? 流石に、この警備だと難しそうだが。
[すれ違い様、彼の耳元に囁くように言う。 伯爵がこちらを向けば、薄い笑みを浮かべて見せてから。 目礼をした後に、その場を去っただろう。]
(28) 2012/09/24(Mon) 14時頃
|
|
[広間を出たものか一時、悩んだところで。 一際目を引く、黒いドレス姿の女が目に止まった。>>23 屋敷を訪れた際に挨拶を交わした事を思い出す。
その傍らにある、小さな人影。 立ち姿から育ちの良さが判る少女だ。 見ている間、二人が会話を交わす様もあったかも知れない。
ちらりと先程の刺青の方を向く。 少し考えてから、通りかかった使用人を呼び止める。]
ノンアルコールを二つ。それと女性向きのカクテルを。
(29) 2012/09/24(Mon) 14時頃
|
|
[垣間見えた少年の笑みに瞬いた、その瞳には 不快も不安もそこにはなく、ただ理由を思う不思議と、好奇心がのぞいていた]
…変な子、使用人かしら?
[おそらくは招待客――果実に惹かれた一人だろうとは思うものの、同列に扱われることへの抵抗は薄れずに、視線を逸らした]
(*6) 2012/09/24(Mon) 14時頃
|
|
[先程の2人が知り合いなのであれば、様子は見ておきたかった。 金と時間を持て余しているだけの放蕩息子だけであれば、さほど気にとめる事もなかっただろうが。
腕にかけたコートを持ち直し、女と少女の傍へと向かう。]
―― 失礼。淑女様方。
[声をかけ、こちらを向く目があれば一礼した後、穏やかな笑みを作る。]
もうご覧になられましたか? 黄金の林檎は。
(30) 2012/09/24(Mon) 14時頃
|
|
― 大広間 ―
[後ろで閉じられた扉。演出だろうと気にもとめず、その場に集う大多数の人と同じように、少女の視線は壇上へと吸い寄せられる]
お姉様………綺麗
[ほお、というため息と潤む瞳は女主人と ――そして、禁断の果実へと向けられる]
(31) 2012/09/24(Mon) 14時頃
|
|
…御機嫌よう、ミスター
[礼を返し、微笑と共に首をかしげた]
遠くからじゃ良く見せませんわね
[叶うならば手にとって 誰も聞いたことがないという、その音色を響かせてみたいと、口にすることはなくとも、その想いは多かれ少なかれ広間に集う者の心にあるだろうが]
(32) 2012/09/24(Mon) 14時半頃
|
|
[首を傾げる少女の言葉に、小さく息を漏らして笑う。]
…もう少し近くに行ければいいのですがね。 この人では。
[言いながら周囲を見渡す。
焦がれるように先程まで黄金の果実を見つめていた女。>>21 それから、見上げてくる少女の顔。二人を交互に見る。]
まぁ、始まったばかりだ。 いずれ、近くで見るチャンスもあるでしょう。
[程無くして使用人が運んできた飲み物を受け取る。 中身を聞いてから、二人へと促す。]
アールグレイアイスティ。いかがです?
[少女にグラスを差出しつつ笑む。 黒ドレスの彼女には、細身のカクテルグラスを勧めた。]
(33) 2012/09/24(Mon) 14時半頃
|
|
[林檎に引き寄せられていくコリーンについていったものの、それでも前へ進むのには限度があって]
皆…同じものを見てるのが少し怖いわ
[同じものを見て、 同じ想いを抱くかは、わからねども]
ありがとう 少し喉が渇いていたの
[受け取って、言葉と同時に急速に乾いていった喉を潤した。きらきらと光る空気は紙吹雪の名残か。 背を追うこともできなかった、グロリアの消えたおくの扉をちらりと見やる]
(34) 2012/09/24(Mon) 14時半頃
|
|
[>>28 手を伸ばせば届く場所にある果実を眺める もどかしさのある蜜月の時間は、 煙草のにおいと男の声に遮られる。
敢えて、声をかけてきた。 囁くような声の方を、鋭さ帯びた切れ長の眼で流し見る。そこに笑みはない。]
―――、……美しいものを手に入れたい。 自然な感情であると思うがね。
無論ただの、……戯言であるよ……。 嗚呼……よもやこんな席では職業病は出すまいな?
[貴婦人が持つ扇のように 口元をオペラグラスが半分隠す。
対する男は薄笑みを浮かべている。 立ち去る背へ、暫し意図を考えるように視線を向けたまま。彼が身を持ち崩しているとまでは夕闇伯の知るところではないゆえに――だ。]
(35) 2012/09/24(Mon) 14時半頃
|
|
[しかし、戯言と謂った。
―――果たしてそれは、真に本心であると謂えるのか?]
(36) 2012/09/24(Mon) 15時頃
|
|
[怖い、と言う少女の言葉。>>34 その幼さの残る面差しを暫し見つめる。 ここに渦巻いているであろう、羨望や欲を遠からず感じとっているのだろうか。 世に疎いであろうと思われる裕福な家の子供にしては、その視線は多感なようだ。
飲み物の礼を言われれば、軽く頭を下げる。]
それは良かった。 ああ…、申し遅れまして。 私は、ジェフ・エイムズと申します。 お二人は、ご同伴で?
[主には、少女に向けた問い。 貴族の幼い娘が、よもや一人でこのような場所に居る事もなかろう。 少女の大きな目が遠くの扉を追う先へ、男も目を向けたが。 彼女が探していたものには気づかぬまま。]
(37) 2012/09/24(Mon) 15時頃
|
|
……、――
[――あの、果実の輝きにあてられたのかも知れぬ、 と、オペラグラスを再び眼に当てることは今は控え、 テーブルからグラスをひとつ手に取った。 やはり、酒ではない。
警官は歌姫と少女の方へと向かったようだ。 一瞥するのは、やはりこの場の“異質”が気にかかるためであった。
>>11 人の合間からトニーと、 挙動不審であった男の二人連れを見つけると、 何の気まぐれか、――或いはこどもの足首に見えるプレート故か、緩やかに歩み寄って声をかける。]
……見えているかね?見るならば近くがよかろうよ。 ところで……彼が連れかね?
[と、トニーが服の端を握っている相手を、流し見た。]
(38) 2012/09/24(Mon) 15時頃
|
|
[その途中、先程すれ違った伯爵の姿が目に入った。
―― 戯言。
隠された口元は、何を浮かべていたのだろうか。>>35 こちらの挑発に、狼狽える事さえなかった切れ長の目がちらりと脳裏に過る。
その場所を離れて行く黒い礼服の後ろ姿から目を逸らし。>>38 冷えたグラスを傾け、強い酒をあおったせいで微かに熱く感じる喉を潤した。]
(39) 2012/09/24(Mon) 15時頃
|
|
ポーチュラカ・ブロワと申します
[ブロワの名はどの世界まで届いているのか。 事業が失敗してから暫くは続いていた裕福な暮らし。その元手がどこにあったのか、父が何をしていたのか――]
いいえ、先ほどお会いしましたの
[姉様、と呼ぶのを許されていれば つけてくれたの、と髪飾りを見せる時に甘い声で名を読んだだろう。 ジェフが貴族ではないことには感づいても、さすがにそれ以上のことはわからず、自分のそれよりも少し色の薄い金を、光を反射する瞳で見つめていた]
(40) 2012/09/24(Mon) 15時頃
|
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[少女の口から出た、ブロワという家名には少しばかり覚えがあった。 かつては事業家としても名を馳せていた貴族の名だ。 当家の夫人が他界した後は、事業に失敗し家名も落ちぶれ、社交界から姿を消しているとも聞いたが。
会ったばかりだと話す少女が、少し甘えるような目で黒いドレスの女を見上げる様を見つめる。]
そうでしたか。 やはり、女性同士であれば打ち解けられるのもお早いようで。
[言いながら少女に微笑みかけ。 ふと、見上げてくる目に気がついたように瞬く。 そして笑顔に戻った。]
私も招待客ですよ。 身なりがこうな物で、仕事でいるのだろうと思われる方も居るようだが。
[無粋な気もし、自らの職業まで口にするには至らなかった。]
(41) 2012/09/24(Mon) 16時頃
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お仕事?
[思いもよらないことを言われた、と 可笑しそうに肩を揺らせばグラスの中アイスティーも揺れる]
ジェフ様は何をなさって暮らしているのかしら
[直球な言葉も子供ならば許されるだろうと思ってのこと]
(42) 2012/09/24(Mon) 16時頃
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[自分の物言いに笑われてしまったと思えば、困った様に首を傾けて見せ。 率直な問いを投げられれば、隠す事も無いと答える。]
警官です。 以前、こちらのお屋敷の警護にあたらせて頂いた事がありまして。
[言った後、グラスを傾ける。 アイスティは残り少なくなろうとしていた。]
(43) 2012/09/24(Mon) 16時半頃
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―邸内・大広間―
夕闇伯、どうも先程は。
[舞い散る紙吹雪もおさまったころ、やってくるのは夕闇の伯爵。 先は会話も軽くしか交わさず、非礼を詫びるように頭を下げた。 半ば無理矢理連れて来る形になったともとれる男を見上げ。 少し、思案する。
名前は適当に合わせられたとて、詳細を知らぬ男の連れと語るか…。 しかし、ジェフ殿には既に顔見知りでないと知れている。 足の銀を微かに鳴らし、口を開いた。]
いえ、先程お会いしたばかりです。 僕が迷子になってはいけないと、こうして下さっているのですよ。 小さな僕には、とても有り難いです。
[笑みは両方へと向けて。]
(44) 2012/09/24(Mon) 16時半頃
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あら、
[それはおそらく予想してしかるべき職業だったろうが、少女にとっては瞳をめいっぱい開くのに価することだった]
………そう
[瞳の色を隠すように、アイスティーを傾ける]
面白いお仕事でしょうね 私も早く働きたいのよ
[取り戻した子供らしさを誇張するように、すれ違う使用人に空になったグラスを預けると、両手を組み合わせる]
(45) 2012/09/24(Mon) 17時頃
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…僕が近づくと、果実が汚れてしまう気がするのです。
[ふと僕は自分の手に視線を落とす。 それは大人と繋いだ方の。]
それにあんなに高い壇上だと、僕は近付いた方が見えません。 残念ですが、遠くから見つめるのがお似合いでしょう。
[困ったような笑顔を、今度は夕闇伯に向けた**]
(46) 2012/09/24(Mon) 17時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/24(Mon) 17時頃
ポーチュラカは、冷えた手で口元を隠し笑った――**
2012/09/24(Mon) 17時頃
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[返ってきたのは素直な反応。>>45 それがどういった意図であるかは汲めぬまま笑みを見せ。]
面白いかと言うと…まぁ、どうでしょうね。 お仕事、ですか? [少女の暮らしぶりまでは解らないが。 貴族の娘が口から出るとなると訝しむ程ではあっただろう。 しかし、深くは触れず。]
まぁ、警官だけは。 よした方がいいかも知れません。
[そう言いながら自分のグラスも使用人の盆に返す。]
(47) 2012/09/24(Mon) 17時頃
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少々、煙草を。 淑女の前では失礼に当たりますからな。 それでは。
[少女と女に一礼すると、その場を後にする。 広間内を見渡し幾つかの顔を認めた後。 壁際のサイドテーブルの横に移動すると、煙草の煙をくゆらせ始めた。**]
(48) 2012/09/24(Mon) 17時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/24(Mon) 17時頃
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―大広間にて>>44>>46―
[やはり年齢には似つかわしくない落ち着きをもってトニーは答える。 先ほどのことは別段気にしていないことを 態度で示しつつ、笑む少年と、男を見た。]
……そうであったか。面倒見のよい事だな。
[とらえ様よっては含みを持たせたように聞こえる口調だった。 少しの間、男の方を静かに見つめる。]
(49) 2012/09/24(Mon) 18時頃
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――汚れる?
[トニーの答えを繰り返した。 少年は手を見る。小さく銀のプレートが鳴る音がした。]
ふ、随分と気を遣う。 ……そうそう禁断の果実は汚れはすまいよ。 そも、汚れていないものがあるかね……?
[この街に、この世界に――と、夕闇伯は可笑しそうに謂う。]
殊勝なことだな。 とはいえ身の丈を弁えるのも……長生きするには必要か
[そうして、低く笑ったのである。]
(50) 2012/09/24(Mon) 18時頃
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――>>8回想・エントランスホールより――
[シャンデリアの硝子は、まるで万華鏡のように 邸内のあらゆる美しい調度品や明かりを反射し、輝く。 そこに一色異彩を放つのは 草臥れた色、青白い顔を歪めた、男の姿だけ。
その硝子の彩にまた一点、色が加わる。 浅黒い肌に煤の色。掛けられた声に視線が吸い寄せられ、下がる。ハンカチで口許を押さえているとは言え、目の色を、瞬時に取り繕えなかったのは。 使用人の子供だろうと、間違った見当に油断してのこと。]
……、迷子かい? 坊や。
[柔らかく首を傾いだ、その後に。]
(51) 2012/09/24(Mon) 20時頃
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[貴族に仕える使用人の子供とは これ程までに教育が行き届いているものなのだろうか。 いっそ不気味に思える程、礼儀を心得た言動に。何故だか――…背筋が凍えた。]
あ、ああ……… 少し、酔ってしまったみたいでね。
おじさんは、ジョセフ、…と。好きに呼んでくれたまえ。
[合間、使用人の控えめな声が重なる。パーティの開幕を告げる、合図。]
……… そうか、一人じゃあ心細いだろう。 失礼を承知で、トニー。 君も、招待客なのかい。
[容姿、服装ひとつにしても 言動を除けば、とても貴族の息子には見えない。 怪訝な顔で尋ね、服を引かれるがまま、頭を垂れる。 ――…そうして、耳を震わせる囁きに頭を打ち抜かれた。 頭が真っ白に塗り潰され、そうして、"楽園"の蛇のような、声>>10]
(52) 2012/09/24(Mon) 20時頃
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―大広間−
鳴らない自鳴器ね……。 あれが『善と悪の果実』か。確かに綺麗だ。
[黄金の芳香が、陽炎のように揺らいで見えるほど 欲望、羨望に満ちた視線が果実に集まっているのを感じる。 錯覚とは分かっていても、幻想的な世界を共有してしまう]
(53) 2012/09/24(Mon) 20時半頃
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どんな構造になっているんだろう。
[数奇者というか、蒐集家達の熱意には瞠目する。 詐欺を行っていた時には、珍しい動植物や鉱物の標本 技巧機関を持つ、手の平サイズの精巧な機工人形など 貴族達の蒐集欲を満たすものをよく取り扱ったりした。 勿論、自分は金銭に代わるものとしての価値 それだけしか見出していなかったはずなのだが]
流石に新聞で謳われるだけのことはあるね。
[不本意ながらも魅せられたのを渋々認める表情で 壇上の周りをくるくると回り、自鳴器を眺めて歩いた]
(54) 2012/09/24(Mon) 20時半頃
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あ……あ………、
君は、此処は、何なんだ。
[青白い顔、得体の知れない何かを見詰めるような、目。 何より、小物が最も恐れている一点を射抜かれたことによる、恐怖心。表情を、挙動を取り繕うのに、また暫く時間を要した。
―――…そうして、出した答えが。]
畜生、 …とことん今日はツイてない。
[YESよりもNOよりも、負け犬の遠吠えで、吐き捨てる。 同じ土俵に居るとも思えない、招かれざる客に一瞥をくれ その言動と裏腹に――…服を握る指先は細い。 いざとなれば、子供の、その細い首も一捻りで。そんな妄想を抱きながら、大広間に辿り着く。
絢爛に輝く金の紙吹雪。 壇上に実る果実も、男の目には、もう。]
(55) 2012/09/24(Mon) 20時半頃
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――大広間――
[散らばっていた招待客の姿が、大広間に点在している。 その視線を一身に受け止める黄金の果実。 妻を出し抜いて目にした栄光の象徴に、男の目は、更に澱む。
子供に握られた服の角度が、何よりも重い。]
……… ッ!
[近寄る闇色>>38に顔が強張る。 ―――ああ、如何答えたものか! 青褪めた顔をハンカチで隠して、目尻だけが柔らかく歪に笑う。冷や汗ですっかり背中が冷たい。 子供が発した"夕闇伯"。それは、燦然たる噂話の中で、男にも聞き覚えがあった。]
… 御機嫌よう、ミスター。 いくら屋敷の中とは言え、子供一人では危ないからね。 それに、連れのいないパーティも味気ないものだから、ね。
[最後は、色黒の少年に、笑みを落とす。]
(56) 2012/09/24(Mon) 21時頃
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チッ。
[未知の構造とか、そういった物に惹かれる柄じゃない。 こんなところで涎を垂らして宝石箱を覗き込んでいる自分が 餌を口開けて待つ雛鳥のような、途轍もない阿呆に思えて この時ばかりは、舌打ちを抑えられなかった]
あー、ミスター?
[分厚い絨毯に吸われた男の足音は、殆ど聞こえない。 壇上の傍から静かに退くと、 少年に裾を掴まれた背の高い男性>>55を見かけて声を掛けた]
調子は良くなった? 奥さんと仲直り出来ているといいけど。
[ただ、様子を見る限りでは、妻らしき人物は傍に居ない。 金の紙吹雪が降った後の其処には、 窓越しに見かけた色黒の少年と紫水晶の紳士が居た]
(57) 2012/09/24(Mon) 21時頃
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―回想―
[>>24声を掛けた青年がこちらに振り返り。 唐突な美辞を受けて一瞬きょとんとしたものの その表情はすぐにほころび、 口元に手を翳してくすくすと笑いながら]
ありがとうございます。
[と返した。 オスカーと名乗った青年の『招待客の方』と言う表現から察するに、主催側の方だろうか、等と考えつつ。]
私はコリーンと言います。
そうですわね。 こういう機巧は見ていて楽しいから好きですわ。 詳しくはありませんが、飽きませんもの。
[それ以上会話する間もなく、どうやらメインイベントへの誘導が始まったらしい。 人の流れに乗って、大広間へと足を向けた。]
(58) 2012/09/24(Mon) 21時頃
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[年齢不相応に落ち着いた少年と比べると これまた年齢不相応に、落ち着きのない男が際立つ。 額に浮かぶ冷や汗を拭いながら、漸く笑う口唇を晒した。]
偶然、俺が通り掛かっただけの話です。
………貴方こそ、もっとお近くで見られないのですか。 いえ、本当は見るだけの物ではないのかも。知れないが。
[偶然、といやに強調して返す。 視線が重なることはない。さながら蛇に睨まれた蛙のように。]
(59) 2012/09/24(Mon) 21時頃
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[貴族を、黄金を嫌悪している所為か。 歪なパーティの織り成すどこか澱んだ空気に当てられてか。 壇上の"栄光"よりも、ただただ、年端のいかない少年に竦み、恐れ、どす黒い感情が胃に鉛を詰める。
耳に届く、門前で交わした声>>57 振り向いた顔には恍惚も高揚もない。ただそれは、彼も同じだったかも知れないが。]
ご機嫌よう。 ………君も、もう黄金の果実、は良いのかい。
[遠目にだが、壇上近くで果実を眺めていた後ろ背を、見ていた。 舌打ちがもしも耳に届いていたならば、こんな質問もしないのに。男の耳には足音も、舌打ちも届いていないようで。]
ああ、……… 心配をかけたね。そんなに酷い顔を、していたかな。 ―――妻は病気で、今日は来られないんだ。
[代わりに連れ添う色黒の少年と、闇色。 二人にそれぞれ視線を投げ掛け、ぎこちなく笑う。]
(60) 2012/09/24(Mon) 21時半頃
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―回想―
>>26 気にしないで下さいな。 せっかくの可愛らしい華が欠けていたら、もったいないと思いますもの。
[少女の名乗ったブロワという名前には聞き覚えがあったが、その家の実情までは知るに至らず。]
…ミス・ポーラチュカ、どうぞ宜しくお願い致しますね。
[自身の呼び名については笑顔で了承した。]
勿論。そう呼んで頂けると嬉しいですわ。
[大広間へ向かう途中、ポーラチュカが何か言いかけたようだったので首を傾げて少女を見遣ったが、そのまま口を噤んでしまい、上手く聞き取れないままだった。]
(61) 2012/09/24(Mon) 21時半頃
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―大広間>>56>>59― [強調される“偶然”。 夕闇伯は、相手の目をひたりと見つめている]
ああ……。 先程最前列で堪能してきたところでね。
しかし、特等席にはほど遠い。
……――――いかがされた、 そう萎縮せずともよいだろうに。
[落ち着きのない男へ、 わざとらしく指摘する。 く、とちいさな笑いと共に、だ。]
冷たい飲み物でも運ばせてはどうかね……?
[からかうような色を乗せた囁きの後、>>57もうひとつ、別の声が向けられた。]
(62) 2012/09/24(Mon) 21時半頃
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―邸内―
――――――…はい。 私(わたくし)も、禁断の果実を一目見たくございました。
[己のようなものに招待状が来るはずもないことを、 眼前の男ならば予測できるだろうが。 追及する様子がないことに、ほうと小さく息を吐く。 …まさか彼の方までも、 父の招待状を使って此処にいるとは知らなかったが]
さて、鳴らぬからこそ価値があるのかもしれません。 音を聞いてしまえば、 楽園から追放されてしまうかもしれないでしょう。
[潜められる声に、くすくすと肩を揺らしながら囁く]
けれど。
(63) 2012/09/24(Mon) 21時半頃
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嗚呼、確かに玩具である可能性もありましょう。
実際に触れてみなければ、本質は見えないもの。
[果実へ歩み寄る夕闇伯を一瞥した後、 柔らかな眼差しは男の方へと]
…貴方様が、今宵の宴にいらっしゃったのは意外でした。 あまりこうした御伽噺には興味がないのかと。
[敢えてそんな言い方をして伸ばした指先は、 彼の胸元の刺青に触れるか触れないかで降ろされた]
(64) 2012/09/24(Mon) 21時半頃
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[こちらから声を掛け、振り向いた男の顔には 招待客の多くに見られるような、 一種の熱病めいた黄金の果実への執着が感じられなかった。 おや、と心中微かに驚いて、なるたけ無邪気な声を出す]
ああ、あれね。ついじっくりと見てしまった。 やっぱり新聞に載るだけあって凄いよ。 よかったら貴方も近くで見てみたら……
[果実の周りを彷徨っていた様子を観察されていたらしい。 言葉を途中で切り、瞳だけで笑って。 背の高い男の瞳を、からかう様な動作で下から覗き込む]
いろいろと、気が変わるかもしれないよ?
[くすりと含み笑いを余韻に残し、失礼、と居住まいを正す。 その場でオスカーという名前を名乗った後、名前を聞いて]
貴方の顔色といったら、 そうだな……刑場に曳かれる罪人の様に青ざめてたよ。
(65) 2012/09/24(Mon) 21時半頃
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[一拍置いて、思い出したかのように付け加える]
勿論、冗談だけど。 奥様の病気が早く治るといいね。
さっきは少し揉めただなんて言ってたけど、 奥様がご病気なら、労わってあげようよ?
[ぎこちない笑みに合わせる様、 冗談ですよ、とおどけた仕草で笑みを浮かべた]
(66) 2012/09/24(Mon) 21時半頃
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―>>21>>23の後、大広間にて―
[『善と悪の果実』に見入って、どれほど時間が経っただろうか。 一瞬だったような気もするし、 とても長い時間だったようにも感じる。
まだまだ果実を見ておきたい気持ちではあったが、 そう言えば共に大広間へやって来たポーラチュカは 何処にいるのだろう、と考えるに至り、周囲を見回す。
…少し離れた後方で、壇上を見詰めながら溜息を零す ポーラチュカの姿が目に入った。 黄金の果実に後ろ髪を引かれる思いをしながらも、 目を閉じれば焼き付いているその輝きで自分を納得させ、 少女のもとへと歩み寄る。]
(67) 2012/09/24(Mon) 21時半頃
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―――――…ふふふっ。
(*7) 2012/09/24(Mon) 22時頃
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―大広間>>65―
おや、……奥方が臥せっているとは。 このような特別な日に――勿体無い、いや 残念なことを……。
[青年と怯えた男のやり取りに、 するりと感想を滑り込ませる。 男の青白い顔は、なるほど薄暗い世界で始めて手を染めたものが見せるそれに似ている。 ――そんな感想は、おくびにも出さぬまま。
さて、この黒色を主とした青年の物腰、どこぞで見たか、と記憶を探る。]
(68) 2012/09/24(Mon) 22時頃
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綺麗な紫水晶ですね。
[傍に居た夕闇伯>>62にも声を掛ける。 果実が据えられた壇上の傍、 手に持ったオペラグラスが印象的だった人物だ。 あしらわれた紫水晶が、煙るような雰囲気に良く似合っている]
どうされました?
[記憶を辿られている様な気配。視線の配り方。 僅かな振る舞いから感じたのは気のせいだろうか。 少しの警戒心と居心地の悪さから、微かに身じろぎをした]
(69) 2012/09/24(Mon) 22時頃
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( 禁断の果実を前にした、蛇の集まりか? )
[色黒の少年、闇色に続き、濡れ羽色の青年。 異色な顔ぶれに小物はすっかり竦みあがり、その印象を得る。 ――― ならば、その果実を手にする女主人は。]
貴方から見ても、素晴らしい物なのですか。あれは。 特等席……… 矢張り、鳴らないのか。
[>>62本来、オルゴールとは見るものではなく聞くものだろう。 庶民の印象を語るも、指摘されれば更に、蛙は竦む。 返す笑みも如何しても不恰好で、ぎこちない。]
ああ、ああ、いや、咽喉が渇いた所為だろうな。 此処はどうにも暑くていけない。 ――君、君。
[帽子の鍔を落ち着きなく整えながら、使用人を呼ぶ。 随分と迷って結局水を一杯頼み、彼は何か、と視線を向けた。]
(70) 2012/09/24(Mon) 22時頃
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―大広間―
[>>30ポーラチュカの傍に戻った後、 門前と…テラスでも見掛けた男性がやって来た。 ごきげんよう と、こちらも笑顔で一礼して、挨拶に答える。]
私は先程、ここより少し近付いて見てきた所ですわ。 神秘的な輝きに吸い込まれそうでした。
もっと近付いて見ることが出来たら、というのは… つい、思ってしまいますわね。
今、この場に来るまでは、本当に一目見ることが 出来るだけでも良いと思っていましたのに… 一つ願いが叶ったと思えば、既に次の願いが生まれているなんて、我ながら我侭なものですわね。
[自然と差し出されたカクテルグラスを両手で受け取り、]
お気遣いありがとうございます。頂きますわ。
(71) 2012/09/24(Mon) 22時頃
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―大広間―
―――…私は、もう少し近くで見物して参りましょう。
今宵、禁断の果実を瞼の裏に焼き付けて。
手を伸ばしたいという欲が起こらぬ様に。
[男を覗き込むようにして、口端に微笑みを浮かべて。 学者はゆっくりと、"林檎"の飾られた壇上へ近づいていく]
(72) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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嗚呼――――――――…。
きみが、愛おしい。
(*8) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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[青年>>65が表面上に映す、無邪気な色に 一種の安堵と、底知れのなさを感じる。 夕闇伯へと、気軽に声をかける姿から汲み取ったのかも知れない。
―――…男の浮かべる顔と言えば青白く 双眸の青だけが、執着とは違う、芽生えかけのなにかを点していた。そう、例えば、誰かに対する悪意。]
俺は……ああ、この子が近寄りたがらないものだから。
君にとっても、素晴らしい物かい? あの果実は。
[夕闇伯に向けたものと同じ問いを預け 此方を覗き込む目の色に、少しだけたじろぐ。 ――…ああ、今日は如何にも年下に茶化される一日だ。]
気が変わる、とは……気分転換になる、という意味かい?
[そして、お互い名乗っていなかったことを今更思い出して、最早突き通すしかない偽名を、彼に明かす。]
(73) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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―大広間>>69―
嗚呼……ありがとう。これは気に入りでね。
[指先で紫水晶を撫でながら答える。 大広間の明かりを映しこみ、 深い色をいっそう際立たせている。]
なに、知り合いから伝え聞いた誰ぞに 君が似ている気がしただけでね。 まあ、些細な話だ……
[グラスを傾け、視線を林檎のほうへと再び向けた。 怯えた男の抱いた感想どおり、 群がるのは知恵の実を求める御伽噺のようでも、ある。]
(74) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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魔性だな、あれは
[>>70 林檎を見たまま、答えた。 唇の端は再び上がる。]
歌わぬならば歌わせてみたいものだがね……
(75) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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ッ!?
[過剰に示す、反応。 思わずと言った態で、色黒の少年に目を落とす。
ここで、早まって妙な一言を告げなくて、良かった。 ――間を置いて撤回された"冗談"に、あからさまな安堵を見せる。]
はは、は……… 君の冗談は苦いな。 ちゃんとベッドで休ませて来たよ。
毛布を引き摺ってでも此処に来たい、顔をしていたからね。彼女も――…運が悪い。 それに幸い、学者殿に薬を相談する約束だ。
[口約束でしかないだろう、それも藁にも縋る思いで付け加え。 水を受け取る為使用人を呼びつけた際、彼も何か入用か、目を向けた。]
(76) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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[ゆらりゆらりと壇上へ近づく白い影。 周囲の喧騒も、何処か遠く。
人の波と擦れ違う折、 被っていたフードがぱさりとはずれた。 艶褪せたストロベリー・ブロンドが背に靡く。 露わになった髪の右横には黒い蝶の髪飾り。 学者の身分とは不相応に、 それは繊細な造りで高価を伺わせるものだった。
昔から身に着けていたものだ。 かつての仕事仲間の彼には、見覚えがあるかもしれない。 其れは彼の時計と同じく、時を経ても褪せることなく――]
(77) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/24(Mon) 22時半頃
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―大広間―
[>>34怖い、という少女の言葉を受けて、会場内を見回してみる。 …たった一つの禁断の果実に集う、人、人、人。 己もその魅力に強く強く惹きつけられている一人ではあるが、 ポーラチュカのその感想を、おかしいとは思えなかった。
>>37テラスで風が運んできたものと同じ名前を、 改めて本人の口から聞いて]
自己紹介もまだでしたわね。失礼致しました。 私はコリーンと申します。 どうぞ宜しくお願い致しますわ。
[同伴かと言う問いにはポーラチュカが答え>>40 親しみを込めて名前を読んでくれる少女を、 愛おしげに見詰めた。]
(78) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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[そうして、妻の話題に一区切り付いたと思いきや 夕闇伯>>68からも掛けられる声に、ハンカチを持つ手に、力が籠もる。 彼の静かな声は、心臓まで竦み上がるのだ。]
はあ………
[額の汗を拭う、間。]
しょ、招待されたのは妻でして。 土産話をたんと持ち帰る約束なんですよ。
[勿論、そんな約束などしていない。 嘘の上塗りに齟齬はないか、頭を巡らせるのに男は必死で、綺麗に隠された彼の感想に気付くことも、また。]
(79) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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[不思議な色だ。 彼の青い双眸を見つめたときに湧いた感想。 どちらかと言えば、自分がよく知っている世界に似て 少し違う、その少しが決定的な隔たりになるのだろうか]
実は美術品や芸術品も少し扱ってて。 その観点から見れば、金銭的な価値は凄そう。 素晴らしい物を見れたという感動も、勿論あるよ。
[取り扱う芸術品など、勿論ただの贋物。詐欺の小道具。 自分にとっても、と聞かれればはぐらかす様に答え]
そうだね、気分が変わってしまうかもしれない。
[男性の心中こそ知らず、僅かに真剣味を帯びた声で纏めた]
(80) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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[――それは幼い貴族の少女にも、 見覚えのある髪飾りだっただろうか。
まだ、ブロワ家が栄華を誇っていた頃。 遠い遠い昔。 学者が捨てられた時。
父母が最後の情けにと、持たせた髪飾りだった。 彼らは学者が其れを売り払って生活を凌ぐと考えたのだろう。 しかし、学者はそうはせず、髪飾りを大切に持ち続けた。
黒い蝶の髪飾りと対になる、赤い蝶の髪飾り。 かつてはブロワの屋敷に置かれていた筈だ。 今はもう、売られてしまったのかもしれないが]
(*9) 2012/09/24(Mon) 22時半頃
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惑わされましたか。
[夕闇伯>>75に、とつり、脊髄反射だ。]
そもそも、あれは本当に歌えるのかすら。 あるいは――… 歌うのは主人の前でだけ、か。
[ともすれば貞淑な妻のようだと 情熱が今ひとつ足りないからこそ、渇いた声で。]
(81) 2012/09/24(Mon) 23時頃
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[>>43警官然としている人だったから。 仕事の事については、やはりそうか、と納得したのだが。
>>45ポーラチュカの様子が、急に大人しくなったように感じて 彼女に視線を向ける。 笑っては、いるのだけれど… 警察にあまり良い思いを抱いていないのかしら、と 薄っすら考えてみたものの、 それは根拠の無いただの思いつきのようなもの。]
[>>47警官だけはよした方が というジェフに] 実際にお仕事なさっていると、きっと色々あるのでしょうね。 お疲れ様です。
えぇ。それでは、また。 [去って行く姿に一礼した。]
(82) 2012/09/24(Mon) 23時頃
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ええ、とってもお似合いです。
[紫水晶を指先で撫でる夕闇伯>>74を見つめて、笑みを零す。 ガス灯やランプの暖かな光源が石に揺れて、眼を細めた]
そうですか、蒐集家の方々のお手伝いをしておりますので そちらの方面から噂が零れたのかもしれませんね。
[詐欺を働くコツは、などとのたまう心算は無いが 踏み込む度胸と思い切りが大事だとは思う。 かつての杯の話題を出すときがくればしらばっくれよう。 蒐集家の繋がりは複雑怪奇に過ぎるから。 思わぬ穴に落ちるかもしれないし。]
真鍮で出来た天球儀のリングも複雑で見ていて楽しいですが 一体あの自鳴器はどんな構造で作られているのか 色々想像してしまって、一寸気になりますね。
[知りたいと思う欲こそ、果実を勧める蛇の好物なのだろうか]
(83) 2012/09/24(Mon) 23時頃
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―大広間>>79>>81―
[竦みあがる一挙手一投足を 揶揄するように眺めながらの夕闇伯は言葉を紡ぐ。]
然様か。 ならば、尚のこと前に出て ゆっくり見るべきであろうな、 ……もっとも、言葉で尽くせるとは謂いがたいか。
[ほんの少し首を傾いだ。視線を林檎から 男へと戻したのだ。>>81 黒髪が、さらりと流れる]
……――そうやもな?
[ふ、と笑い含み]
……――誰も聞いたことがないのでは何とも謂えぬがね……主人の前でだけ、というのはなかなか詩的な話ではないか。
(84) 2012/09/24(Mon) 23時頃
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―――――…嗚呼。
[けれどその歩みは、 壇上からはやや距離ある場所で止められる。 禁断の果実を囲う人の群れは、まだ引くところを知らず。
男性にしては華奢な体に、其処へ割って入る力はなく。 女性にしては長身の姿で、隙間へ入り込むこともできず。
結局は髪を揺らしながら、 遠慮がちに果実を見上げるにとどまるのだ]
(85) 2012/09/24(Mon) 23時頃
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[此方を見上げてくる目には 茶化す色が残っていたか、それとも―――見透かす色か。 探られる心地を覚え、特有の居心地に眉がもぞつく。]
失礼ながら、古美術商か目利きか何か、かな。 此処の主人は如何にも あちこちに伝手を抱えているようだが…
―――…金銭的な価値、か。
[視線は、魔性と評された果実に吸い寄せられる。 真にも迫るその言葉に、惑わされる。]
(86) 2012/09/24(Mon) 23時頃
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―回想―
[カクテルを渡しながら、ドレスの女の話に頷く。>>71]
そうでしたか。実は、私は未だよく見ておりませんもので。 それほど素晴らしい物であれば、私も一目はしておかなければ。
[ちらりと壇上に目をやった後、目の前の女に目を戻す。 やや熱っぽく、黄金の林檎の事を口にする彼女の様子に微笑んだ。]
貴女の我儘であれば、楽園の天使も許すでしょうがね。
[さらさらと口にする言葉は、女を前にすると出る悪い癖だ。]
(87) 2012/09/24(Mon) 23時半頃
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ミス・コリーン。あぁ…、中庭では失礼しました。
[彼女がテラスに居た事には気づかないまま。 名乗りを終えた後に目礼する。
少女の言葉を受けて周囲を見渡す横顔。>>78 そして、その目が慈しむように少女に下ろされる。
仲よさげに連れ立って見える様子には、再度笑みを作って見せた。]
(88) 2012/09/24(Mon) 23時半頃
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君をどうか、僕だけのものに。
(*10) 2012/09/24(Mon) 23時半頃
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[―――このままでは萎びてしまうのではないか。 一人ハンカチを濡らす男が危惧を覚える頃に 使用人が、綺麗に磨かれたグラスを手に、渡される。 硝子越しでもよく指が冷え、ほんの僅かに、余裕を覚え。]
………ああ、貴方の言葉に遠慮するのは、難しいな。
何か。 上手い口上はないものでしょうか。
[>>84言葉に尽くせない感想とは、と 青年の口にした金銭的な価値も重なって、果実に視線が吸い寄せられる。遠目にも燦々と輝く金の栄光。 視界の端で、対極的な黒もまた、揺れている。]
………、冗談に聞こえないのが、また。 ああ――…誰も、と言うのに、あの主人も含まれていないのか。気になってね。
[既に姿のない女主人を探すよう、視線は大広間を一巡。]
(89) 2012/09/24(Mon) 23時半頃
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―― …まぁ、どのような職業にも苦労は付き物と言いますし。
[仕事の事に触れられれば、ゆるやかに首を横に振るだけでそれ以上は続けず。 うらぶれた警官が、自慢気に口にするような話もあるはずが無い。
少女を気遣う女の様子に、男は気づいたように顔を上げる。>>82 見知らぬ男が女性二人連れの元、長居するのもあまり良くは思われないだろう。 煙草を吸いに行くと告げ、二人の元を離れて歩き出す。
耳に残る、心地よく甘く胸に響くような女の声。 それを反芻しつつ、やがて壁際に辿り着くと煙草の箱を取り出し火を点けてから暫し一人。
広間の人々の様子を眺めた。]
(90) 2012/09/24(Mon) 23時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/24(Mon) 23時半頃
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[喧騒はまだ収まっていない。 もう一度壇上に視線を走らせる心算で、頭を巡らせれば 様々な男女の波間で揺れる白い影>>77が眼についた]
― まだ着けていたのか ―
[口の中だけで呟かれ、 空気を震わせず音にすらならない言葉。 あの髪の色は結構気に入っていた。 ストロベリーの”混じった”珍しい金髪。 その事情を深く詮索したことは無かったが、 それなりに付き合う間、何となく分かった気にはなっていた。 留まっている黒い蝶は、随分と目立ったものだったが]
(91) 2012/09/24(Mon) 23時半頃
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変わんねーな。
[目線も合わせない、主語も無い、褒め言葉。 ガチガチと懐で鳴る懐中時計の螺子を、 乱暴に掻き回してやろうか、と一瞬だけ思うぐらいには]
あー、うぜえ。
[変わらない持ち物に、愛着が湧くことはあるんだろう]
(92) 2012/09/24(Mon) 23時半頃
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[居もしない蝶を探す目は 巡り巡って壇上に落ち着く。 確かに好奇心は確かに、胸に在るが―――
汚れるからと、壇上に近寄りたがらなかった少年が気に掛かる。 巡るのは、耳に落とされたあの言葉。 最早蛇に惑わされているのか果実に惑わされているのかも、分からない。]
態々惑わされに行く、気が知れない…
[ハンカチで口許を抑え、毒づく。 それは違えようもなく男自身に告げたもので、なのに、壇上に近寄ろうと言うのだ。]
君は、君は、如何する。 矢張り此処で見ているかい。
[惹かれるがまま一歩踏み出す前に、少年に、そう告げる。]
(93) 2012/09/25(Tue) 00時頃
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―広間>>83― [笑みを深めて、賛辞への答えとした。 金銭的価値は無論高かろう、 それ以上に蒐集家の心を擽る逸品だ。]
――ほう、そうなのかね。 それはそれは――…… では私の趣味も知れているだろうな、
[くく、と喉を鳴らす笑い。 変り種の蒐集家、その中でも自分が気に入ったものならば節操無く集めているという夕闇伯だ。なかなかの散在具合であるとも謂う。]
佳い趣味をしている、 天球儀は見ていて飽きぬもの、だがあの林檎はそれ以上であろうな。
[好物を目の前にした瞳のきらめきが在った。]
(94) 2012/09/25(Tue) 00時頃
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[>>89 男の声に、そうだろう、と 鷹揚に頷いた。]
遠慮など此処では何の得にもなりはしない。 そうだな――― 俗っぽく謂えば 好事家ならば私財を投げ打ってでも……と謂うであろうがそれでもまだ、足らぬな。あれには。
[男の視線が吸い寄せられる様は やはりあの果実に誘われるようであり。 群がる人々を見下ろす黄金は沈黙を保ったまま。]
……ふむ、……あぁ…… グロリア殿も聴いたことはない、と 私はそう見ているが?
……聴いてしまえば抑えられまいよ、黙っていてもにじみ出てしまおう。
(95) 2012/09/25(Tue) 00時頃
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ヴェスパタインは、ウェーズリーのほうではなく、また林檎を見ながらの答えであった。
2012/09/25(Tue) 00時頃
ヴェスパタインは、ジェフの姿が見えなくなってから、また微かに煙草の臭いを感じ口元に手を当てる。
2012/09/25(Tue) 00時頃
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[色黒の少年は何と答えただろう。 服を掴むその手を離しただろうか、それとも―――
返されるのがYESでもNOでも拒むことなどない。 ただ、脅迫概念にも似た目を、滲ませて。渦巻く悪い妄想は、どれ程、少年に伝わるのか。]
失礼。
一目、妻の代わりにあやかって来ようかと。 ―――良い、夜を。
[濡れ羽色と夕闇伯に 水を煽っても尚掠れた声で告げ、酔いもせず覚束無い足取りで、その場を離れた。]
(96) 2012/09/25(Tue) 00時頃
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ああ。 果実を眼に焼き付けてくるが佳い。 いい夜を。
[檸檬水のグラスを掲げて、男を見送る。]
(97) 2012/09/25(Tue) 00時頃
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ああ、損に……… 損になるのは、ごめんだ。
金を詰んでも手に入らない代物と言うのは 俺にはとても面妖な物に映りますよ。
[だからこそ、魔性と呼ぶに相応しいのだろう。 蜜で蝶を惑わす花よりも毒々しい―――果実に吸い寄せられるよう、男の足取りはふらりと離れ。 ふと。振り向き様の、青褪めた顔が笑う。]
貞淑な妻ではなく、生娘の間違えだったか、いや… ………もしも、誰の耳にも届いていないのならば。 一度は歌いたいと。 そう、思うだろうな。
[そうして、小物は萎縮の態を崩さず、彼>>95に背を向けた。]
(98) 2012/09/25(Tue) 00時半頃
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純粋な古美術商というより……。
[>>86に少し考えるそぶりを見せた後。 ウェーズリーと夕闇伯、二人に向けるよう言葉を紡ぐ]
ちょっと変わったものを取り扱うことが多いですね。 虹色に光る鸚鵡貝に曲線装飾の金の持ち手が絡む杯とか。 極彩色の羽が綺麗な南国鳥の剥製に歯車を詰めたオートマタ。 くすんだ銅の円形部品に蜂蜜を閉じ込めた首飾り。 暖めたら蜂蜜が硝子の向こうで生き物のように動き出すので 悪魔が閉じ込められた琥珀だなんて言われて、難儀しました。
[指折り数えて、思い出すかのように話し、時折苦笑する。 もちろん全てでまかせの贋物のガラクタだ。自分なら要らない]
(99) 2012/09/25(Tue) 00時半頃
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[いつもの癖で、営業熱心な人物の振りは疲れるが、 果たして、今ではどれぐらいの効果があるのかも怪しいだろう。 恐らく好事家の興味は、禁断の果実に向けられているだろうから]
ええ、夕闇伯のご趣味は、聞き及んでおりますから。
[口の端で笑みを深めて、一礼をすると]
それではこちらもお暇しようかな。ではまた。
[場を離れるウェーズリーに軽く挨拶を済ませると 夕闇伯にも告げて、自分もほぼ同時にその場を離れた]
(100) 2012/09/25(Tue) 00時半頃
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――壇上の前――
[美しい金細工を目の前にして レディの囀るような談笑も耳に、ちらと届く。
そうして、青に映る実の彩りは。 男に高揚感を与えるどころか、更に言い知れない焦りを思い出させ。暫し、微動だにせず。 あれ程身を冷やしていた汗は、いつしか引いていた**]
(101) 2012/09/25(Tue) 00時半頃
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[グラスを手放した少女に問い掛ける。]
ミス・ポーラチュカは、 近くで黄金の林檎を見なくても良いんですの? もし行くのなら、お供しますわ。
…とは言え、今からあの人垣の中に入っても、 なかなか近寄れないかしら…?
(102) 2012/09/25(Tue) 00時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/25(Tue) 00時半頃
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ええと…
[ジェフを見送り、コリーンに向き合えば困ったように視線を泳がせて]
今は…いいわ 沢山の人で胸いっぱいなの
[とくん、と跳ねたのはいつだったか。 少しだけ常より早く脈をうつ胸をそっと左手で押さえた]
(103) 2012/09/25(Tue) 01時頃
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姉様はさっき前にいらしてたわよね やはり近くで見ればもっともっと 素晴らしいのかしら
[グロリアを見た時か、林檎が現れた時か 警官を目の前にしていると知った時か――
早く働きたい、それは本心なれど具体性は欠片もなかった。 ただ、「警官だけは」…その言葉には>>47 神妙に頷いたのだけれど]
(104) 2012/09/25(Tue) 01時頃
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[後で、とは言っても気にしてしまうのは仕方ない。 気のないそぶりをする人でも、この場にいる者ならば誰もがあの果実を意識している]
………あら
[どこを見ても、視界に入るうち幾人からは果実を見ている。 そうして広間の中を見渡していれば、目に留まるのは、見覚えのあるストロベリーブロンド。 宴の始まる前に言葉を交わした――彼。
その髪で羽を休める黒い蝶]
(105) 2012/09/25(Tue) 01時半頃
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[>>99 グラスを傾けながら 濡れ羽色の青年に相槌を打つ]
……――ほう、 それはなかなかに興味深い。 悪魔が閉じ込められたとは、なかなか。 紹介してもらえるのかね。
[面白半分に尋ねる。詐欺師の苦笑と知ってか知らずか――]
(106) 2012/09/25(Tue) 01時半頃
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[母が最後まで大事にしていた髪飾り。 赤い蝶は、羽ばたくことができずに、ずっと屋敷に囚われていた。その羽を広げたまま、震えることすらできずに、ただ、ずっと。
そして今も、少女の手の中に。
対となるものがあるとは知らず、ただ母の形見として布に包んで持ち歩いていた。 待つ者のいない屋敷にはおいていけないと、鍵のかかった箱から出して、懐へとしまいこんだ。 ただ、持っているだけで、一人ではない気がしたから]
(*11) 2012/09/25(Tue) 01時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/25(Tue) 02時頃
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……素敵な髪飾り
[腕にかけていた、小さなバッグ。光沢のある薄紅のそれはペーパーバックくらいの大きさで何も入らなさそうだけれど少女の手にはちょうどよかった。 そのバッグと、髪飾りの間を何度か視線は泳ぎ]
…気のせい ね
[意匠の細かさまでは見て取れることがない微妙な距離。 コリーンに様子を聞かれれば人に酔った、と答えただろう]
少し座らせて頂くわ コリーン姉様はどうか楽しんでいらして?
[壁の花となるべく、椅子を目指して歩き始める。人の柱をぬって歩くのも、小さな少女には一苦労だ]
(107) 2012/09/25(Tue) 02時頃
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―大広間―
不甲斐ないですが、子供は大人の力を借りずして暮らして行くのは至難ですから こうしてお優しい紳士が手を差し延べてくれることは、至極恐悦の極みかと。 ミスター…ジョセフ、有難うございます。
[大広間での会話(>>49>>56)。 感謝の辞を述べた笑顔は変わることなく、薄気味悪い色となってジョセフ殿を襲うのだろう。 濡烏の眸が彼を捕らえる度、ざわつき、動揺し、畏れ。 そんな様子が伺えるのだ。(>>60)
先に、好きに呼んでもいいとされた名を口にする(>>52)。 幾つかの問い。 それにはひとつも答えなかった。]
(108) 2012/09/25(Tue) 02時頃
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[迷子か。 心細いか。 招待客なのか。 僕は。 此処は、何なのか。
――YESでもNOでもない。
その答えは未だ、貼付けた笑顔にすり替えておこう。]
それから夕闇の伯爵、貴方様も。 宴なんて子供には詰まらぬものと、お声掛けして下さったのでしょう? 細やかな気遣いが出来る…僕も、そんな大人になりたいものです。
[ついと眸は夕闇を映す。 夕闇よりも深く深い黒に、その姿を灯し。 果実の話(>>50)となれば、聊か眉を下げた。]
(109) 2012/09/25(Tue) 02時半頃
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汚れを知るからこそ、穢したくないと思うのでしょうか。 僕は、あれに触れるのが、恐いのかも知れません。
[だから近づかないのか。 だから近づけないのか。 栄光まとう果実は眩しくて、僕は目を細めるばかりだ。
鳴かぬ鳥。 黄金の。 知恵の。 善と悪の。 禁断の。 数多呼び名がある程に、人を魅了する果実。
遠くから、細めた眸を向けるばかり。]
(110) 2012/09/25(Tue) 02時半頃
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[――否。
細める眸は果実だけを見ているのではない。 この大広間を見渡しているのだ。
誰がどんな表情をしているのか。 反応を窺っている。
出し抜く為の算段を。 あれを奪う計画を。 だから近づかず、遠巻きに。
恐怖や畏れなど、とうの昔に失った。]
(*12) 2012/09/25(Tue) 02時半頃
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|
[壁に用意された休憩用の椅子。 林檎から離れた場所は空いていて、ゆっくりと腰を下ろした。 コリーンになおしてもらった髪飾りを気にして、ふ、と息をつく。
林檎に近づけないならば一度退席しようか、と思うも 一度離れてしまえば、もうそれを目にすることは出来ないような予感がして 腰をかければ低くなる視界、見えなくなった林檎の方をむいたまま、行儀良く足を揃えて座っている]
(111) 2012/09/25(Tue) 02時半頃
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どうすれば近くで見られるかしら
[グロリアに頼めば、と 幼い思考がゆきつくのは単純な帰結。
パーティーが終わったら、今度こそ会いに行こう。
金銭の無心というもうひとつの目的は、林檎を目にした時から頭の中から消え去っていた]
(*13) 2012/09/25(Tue) 02時半頃
|
ポーチュラカは、広間を見渡している**
2012/09/25(Tue) 03時頃
|
[新たにかけられる声。 黒の青年は白と共に中庭でみたコントラストの片側。]
ご挨拶遅れてしまい申し訳ありません。 僕はアントーニオ。 トニーとでもお呼び頂ければ幸いです。
[小さく頭を下げ、オスカーの名前も耳にした。 僕は彼を直接知ることはない。 けれど彼が闇を纏い生きるなら。 夕闇伯と似たルーツを辿るのならば。 右足の足枷に見覚えがあること、無きにしもあらずか。
あの、研究施設のことを。]
(112) 2012/09/25(Tue) 03時頃
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―大広間>>109― [褐色の子供との交わした言葉を思う。]
――……さてな? 単純に好奇ゆえかもしれぬぞ?
[グラスを傾け、トニーの額に 戯れに寄せもした。]
あれに触れれば、そうだな、 変わってしまいそう、か?
……あれは 魔性の果実だな。 私の持つどの蒐集品とも、違う。
[声に微かに熱がこもる。己の胸元に触れるのは、湧き上がるざわつきを抑えるためのように見えた。]
(113) 2012/09/25(Tue) 03時頃
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[彼を見る眼差しは、羨望を隠す。 髪、肌、身長。 子供が大人に向けるそれとはやや違う何かが、滲み出る。
ジョセフ殿にかけられた声で(>>93)、その色も消えてなくなった。]
僕はやはり、こちらで。 その果実はきっと、人を狂わせてしまう。 それ程にまばゆい魅了が詰まっている。
[ふと下げた顔。]
ジョセフ殿、近付かれるなら…気をつけて。 もしも心を奪われて、あれを独り占めしたいなんて………
(114) 2012/09/25(Tue) 03時頃
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……―――誰かを手に掛けたり、なさいませんよう。
[ニタリと浮かべた笑み。 声と表情が彼に届いたかは知れぬ。
あれを奪うだなんて誰かが言い出さないと限らない。 それは勿論、僕も例に漏れることなく。
それぞれに、魅力を宿すものが目の前にあるのだ。]
(115) 2012/09/25(Tue) 03時頃
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……ふふ。
[次に笑う顔は、あの大人びた笑顔だった。 掴んでいた手を離し、逃がす。 林檎に吸い寄せられていく背中を見送ってから、夕闇伯へと烏は向いた。]
好奇なら光栄に存じます。 僕のような者の、何にご興味をもって頂けたのか。
[笑みの合間にそんな言葉を告げる。 戯れの行動には、額を押さえて見せたりもした。 触れたグラスが冷たかったんだ。]
触れる以前に、変わってしまうのやもしれません。 グロリア様は恐ろしい果実をお持ちになったものです…。
[しかしどこにも畏れを見せない僕は、夕闇伯が自分の胸に添える手を見ていた。]
(116) 2012/09/25(Tue) 03時半頃
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恐ろしい果実を持つ貴女は、さしずめ魔女のようだ。
[そこにはいない女主人を思い、唇が弧を描く。 あの林檎を盗み出せば、恐らく一生を楽に暮らせるだろう。
見せびらかすから悪いのだ。 目の前にちらつかせるから悪いのだ。
“魔女”は磔にしなくては――…**]
(*14) 2012/09/25(Tue) 03時半頃
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……夕闇伯は、いかがです?
[押さえる胸を、指を見つめながら 濡れた烏は小さく笑った**]
(117) 2012/09/25(Tue) 03時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/25(Tue) 04時頃
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―大広間―
[髪端に揺れる黒い蝶]
[暗い世界で不用意に其れを覗かせようものならば、 たちどころに奪われてしまうかもしれない。 或いは盗品であると嫌疑をかけられののしられるかもしれぬ。 それでも"彼"の前では、 戯れによく髪を飾っていたものだったが。
…けれど今は宴の場。 ならば隠す必要もないだろう。]
――――――……。
[禁断の果実の間近へ寄ることを諦め、 肩より長い髪を背に流したまま、引き返して向かうのは、 壁際で煙を燻らせる男の元]
(118) 2012/09/25(Tue) 06時半頃
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|
[その最中、壁際の椅子にかける少女の前を通過する。
黒い蝶は彼女の眼からもよく見えるだろう。 それは偶然を装うようで、 敢えて行った行為であったのだけれど。
行儀よく座る姿へ数瞬のみ視線を向けて、 にこりと柔らかな微笑みを浮かべた]
…お疲れですか? レディ。 どうかご無理なされませんように。
[囁くような声は、彼女以外には聞こえまい。 今はまだ、そう声をかけるにとどめて]
(*15) 2012/09/25(Tue) 06時半頃
|
|
宴を楽しんでいらっしゃいますか。
ミスター・ジェフ。
[学者は変わらぬ微笑みを持って、髪を靡かせる]
いけませんね。 折角の禁断の果実を傍で見物しようと思ったのですが、 …方々の熱気に先にやられてしまいました。
[口惜しそうに、けれど何処か楽しげに]
貴方様は、もう近くでご覧になりましたか?
[問いかけて、壇上へそっと視線を向けた**]
(119) 2012/09/25(Tue) 06時半頃
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[去り際、どこか面白半分のように>>106尋ねられれば 勿論ですよ、と微笑んで、商売用の深いお辞儀をした。 足枷の少年とは、挨拶を取り交わし>>112]
よろしく、トニー。 こちらもオスカーで構わない。
[馬鹿げた姓を呼ばれると、 自業自得ながら流石に面倒な気がするのでそう告げ。 ちらりと彼の右足に意味ありげな視線を走らせた]
黄金の林檎には様々な呼び名があって そんな多面性と、君の多面性はちょっと似ている気がするね。
[子供の容姿に似合わぬ落ち着きと言葉遣い。 もう一度プレートを視線でなぞり 囁く様な感想を耳元に残して、その場を後にすることにした。 それから、壇上の近くに歩み寄り、もう一度禁断の果実を眺めている**]
(120) 2012/09/25(Tue) 07時半頃
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[>>116大人びた表情を 夕闇伯は佳きものとして受け取っているようだった。]
――――そうだな、 変わった装飾品、とか……?
[プレートを指すのは明らかである。 無論、それだけではない風だが。 額を押さえるしぐさを、愉しげに見下ろしもした。]
まさに禁断、といったところか。 ……なれば、グロリア殿は既に果実に堕ちているということになるか?
[戯れ半分、もう半分は夕闇に紛れた。]
(121) 2012/09/25(Tue) 09時頃
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実際、触ってみなけりゃ本質はわからねェってのは、 同意だな。 見た目は豪華で見事でも、ハリボテだってこともあるし、 逆に、貧相で大したことねぇと思ってたのが、 意外と化けることだってあるしなぁ。
[よそ行きに取り繕ったペラジーの様子>>64を見下ろして、 するりと密やかに腰を撫でる手つきは、意味深。]
ま、たまにゃァな。 面白いことをやってるもんだと思って、ねぇ。
[近くで見物してくる、とするり離れていく姿を見送って、 招待客の様子を一歩引いて眺める。
あの林檎は、確かに魅惑的だ。 ……誰に魔が差そうと、おかしくはない。]
(122) 2012/09/25(Tue) 10時頃
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――― ……
[>>117胸を押さえた指先はそのままに――]
魅せられる、のは 間違いない。
……魔性、と。謂ったとおりだ。
[歌いもせぬ林檎へ向け、囁くような声はわざとか無意識か、甘さを帯びたものだ]
(123) 2012/09/25(Tue) 10時頃
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魔性、ね。
[金の輪が飾る耳が拾い上げたのは、蒐集家の言葉。 それに頷くようにもう一度遠目に林檎を眺める。]
継ぎ目もなく艶やかな、鏡面仕上げの金、か。 覗きこんで見えるのは、案外てめェのアホ面かもなぁ。
[ある意味それは本質を突いているのかもしれぬ。
黄金の林檎。 ただ高価なだけではなく、権威と謎を秘めている。
アレを目の前にして、自らの欲望と葛藤せずに済むものは少ないはず。 曝け出されるのはきっと、人間の醜い面だろう。]
(124) 2012/09/25(Tue) 10時頃
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|
[黄金の林檎へと視線は自然吸い寄せられる。 見つめていると、そう、トニーの謂うように 内側からじわりと滲み出てくるものがあるのを自覚せざるを得ない。]
あぁ、……――それを貰おうか
[軽い酩酊ににも似た感覚、 それに誘われたのであろう、普段めったに口にしないアルコールのグラスを使用人から受け取った。
その一連の動きの中で、 白い人物>>122の腰を撫ぜていた放蕩息子と聞き及ぶ男が視界に入った。]
……――しかし、 ああいった手合いに価値の分かるものかね――……
(125) 2012/09/25(Tue) 10時半頃
|
|
……あぁン?
[厭味ったらしい視線を、不躾に見返してガンつける。 コトを構える気は無いが、辺りに殺伐とした空気が漂ったろう。
大柄な自分の容姿が、ことさら威圧的なのは自覚がある。 小太りでハゲた小柄な父親には、似ても似つかないが、 くすんだ赤毛は、後妻としてハインツ家に入り込んだ母から継いだものだ。]
(126) 2012/09/25(Tue) 11時頃
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|
[漂う殺伐とした不穏な空気。 宴の場に相応しくないものではある。 緩やかに腕を組んで、己よりも背の高そうな豪商の放蕩息子を見下すように横目に見た。]
―――、……ふん、 父親に似ず―――
[粗野な男だ――と、夕闇伯は思う 威圧的な態度が気に食わぬ、と隠しもしない態度は反感を買いやすく、実際伯に、敵は少なくない。]
(127) 2012/09/25(Tue) 11時半頃
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ケッ、……お高くとまりやがって。
[二人の間に漂う不穏な空気に、周りはどう反応したか。
好事家の男。女のように伸ばした髪に、スカした見なり。 ここが普通の酒場であれば次の瞬間には…と思わなくもない。
苛立ちや、あたりのとまどいや、注がれる視線のギラギラした欲望や。 そんなものを映して、黄金の果実は静かに輝くのみ。]
(128) 2012/09/25(Tue) 12時頃
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……場末の酒場で相応に在ればいいものを。
[この館の女主人が客人を「平等に扱え」と使用人には命じているが、客当人は知ったことではない。 見下した視線そのままの言葉を紡ぎ、 グラスに口をつける。 はじけるシャンパンの泡は黄金色。
もしこれが林檎の色であればと思えば 露に剥がされていく心地がする。知らず、知らず。]
(129) 2012/09/25(Tue) 12時頃
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[それとなく注視していた招待客。 例の刺青の男が夕闇の伯爵相手に気色ばんでいる様子を、男は離れた場所から眺めていた。
一触即発、にも見えなくは無いが双方共、男には良い面識は無い。 仲裁に向かうような理由など元からなく、内心では成り行きを面白く思いながら冷ややかな目で見守る。
ふと、かかる声に気付きそちらを向いた。]
(130) 2012/09/25(Tue) 13時半頃
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[最初に目が止まるのは、ややくすんで見える桃色がかったブロンドの色。 テラスでグラスを合わせた時と変わらぬ穏やかな笑みを暫し見つめる。 煙草をふかし、彼女に笑みを返すまで少し間があった。]
どうも。ミス・ペラジー。
[楽しんでいるかという問いかけには応えず。]
生憎、私も未だ林檎を見れておりませんでね。
[煙草を持つ掌を口元にあてたまま暫く、浅黒い肌のその顔を眺める。 そして、視線を刺青の男の方にやって示した後、再びその顔に目を戻した。]
行かないんですか? お連れさんが何やら揉めているようだ。
(131) 2012/09/25(Tue) 13時半頃
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[離れた場所から注視する間、男は、刺青の腕が白いローブの腰に馴れ馴れしく回されるのを見ていた。 少なくとも、顔見知り程度の関係ではあるまい。
あの刺青の男にも、幾らか賭博の借りがあった。 この女が声を掛けてきた事も加えて不振に思わずにはいられず、男は、自分の身体が微かに強張るのさえ感じる。
それは、日常を何かに蝕まれ始めるのを危惧するあまりの、怯えなのかも知れないが。
薄い笑みを顔に貼り付けたまま、男は目の前の女を見詰めた。**]
(132) 2012/09/25(Tue) 13時半頃
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ヴェスパタインは、粗野な男を横目に見たまま、一口シャンパンを嚥下する**
2012/09/25(Tue) 16時頃
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[>>103困り顔の少女の返事を聞いて] そう…無理はしない方が良いでしょうね。 落ち着くまで、少し休憩したら如何かしら。
せっかくのお披露目ですもの。 今すぐでなくても、見たくなった時に近付いてみると良いと思いますわ。 [小さな身体には、会場に漂う ある種の熱気が堪えるのかも知れないと考えながら。 先程聞いた、怖い、という言葉が蘇る。]
(133) 2012/09/25(Tue) 20時半頃
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[>>105何かに気付いた様子の彼女の視線を追うと、 その先に居るのは、白と朱の上に止まる黒い蝶。 中庭のベンチで二人が話していた光景を思い出して訊ねる。] あの方は、お知り合い? [蝶と、少女の手元の間を往復する視線を不思議に思い どうしたのか訊ねると、『人に酔った』との答えが返ってきた。
本当に疲れているのだろう。 休むために、壁際の椅子の近くまで、 少し危なげな足取りで歩いていく彼女を見送ってから、 壇上を見上げた。
魅惑の果実は、未だ大勢の視線を惹き付けて止まず。]
(134) 2012/09/25(Tue) 20時半頃
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[最初に受けた感銘らしきものは消え、 どこか値踏みするような光を湛えた視線で、壇上を見つめる。 そうして、どれぐらい禁断の林檎を眺めていただろうか]
なに……?
[囁くようなざわめきが、波のように背後から伝播してくる。 視線をやれば、 刺青の男と夕闇伯の間に、険悪な空気の漂う様が見て取れた]
やれやれ、なんだか楽しそうだな
[傾いた微笑を浮かべつつ、そっと呟く。 とはいえ、当人らに聞き咎められると面倒だ。 ついうっかり地金が出てしまわないよう、気をつけねば]
(135) 2012/09/25(Tue) 21時頃
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やあ、また会った。 魅惑の果実の味はどうだった?
[壇上を見上げるドレスの女性>>134を見かければ 先ほど少し話した美声の女性だと気づき、声を掛ける]
だけど。
鳴くことの出来ない自鳴器って、何だか少し可哀想だね。 輝くばかりの容姿を備えていても、ただ在ることができない。 そのために作られたものだとしたら、我慢出来ないと思うよ。
[それとも、あれは自鳴器では無いのだろうか。 ただ人によって模られた 役割の枠に嵌るものでは無いのかもしれない。 取り留めの無い思考の泡が弾けて、曖昧な笑みを模った]
よくわからないな、自分でも何を言っているのか。
(136) 2012/09/25(Tue) 21時頃
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[ポーチュラカと別れたのは、もう一度、近くでじっくりと 果実を眺めたいという気持ちが湧き上がっていたため。 そうして人垣に近付こうとした時。
>>126沈黙とざわめきが、波紋のように広がるのを見た。 刺青の男の不機嫌な声が、空気を支配したかのように。 男が睨み付ける先には、夕闇伯。 こちらも剣呑な雰囲気を醸し出している。]
…どうしたのかしら…
[仔細な会話までは聞き取れていなかったが、 仮に一目見ただけの人間であっても、 この二人が正反対の性質を有している事は 想像に難くないだろう。
秘宝の前で、これ以上の悪態を吐くことも無いだろうと 気を取り直し、様子を見るために、近付き過ぎない程度に 壇上前へと歩み寄って行く。]
(137) 2012/09/25(Tue) 21時頃
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―大広間・窓際―
……おや、それは残念。
貴方様が近くで林檎を見てたなら、 ぜひ感想を伺おうと思っていましたのに。
[男の様子に微かな躊躇を認めても、 受け止める微笑みは穏やかなままで]
嗚呼、そんな。連れだなんて。
[けれどその話題が刺青の男へ触れた時、 初めて表情を曇らせ、やや苦い困ったような笑みになる]
(138) 2012/09/25(Tue) 21時頃
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私(わたくし)のような者を連れてくださる方など、 …そんな奇特な方など、何処にもいらっしゃいません。
ねえ、ミスター?
[そう言って、くすりと肩を揺らして、男の顔をじっと見上げる。 やがて漸く思い出したかのように、 流れる髪をフードの内へ仕舞い]
あのお方は、きっと、 いつもあのような調子なのでございましょう。
[取り成しに行く意思はないという風に、 そっと彼の傍らに控えたまま]
(139) 2012/09/25(Tue) 21時頃
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[>>136どうだった?と問われれば]
素晴らしかったですわ。 美しさは勿論の事、心奪われる不思議な魔力を 持っているようで…まさに、禁断の果実と呼ぶに 相応しいと感じました。
…オスカー様は、お優しいのですね。 あの果実も、きっと、歌えないことを悲しんでいるのでしょう… 私には、あの果実をどのようにすれば歌わせてあげる事ができるのか、分かりません。 ただ、いつか歌えるその日まで、生き長らえることができるよう大切にしてあげて欲しいと… グロリア様なら、きっとそうして下さるでしょうけれども。
悲しみで萎れてしまう前に、あの果実に音を届けてあげたいですわね…
[俯き、少しだけ寂しげに微笑むが、すぐに表情を取り戻して]
そんなこと。オスカー様のお話、とても興味深いですわ。
(140) 2012/09/25(Tue) 21時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/25(Tue) 21時半頃
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心奪われる魔力、あの自鳴器に相応しい表現だね。 否応なしに人を惹きつける 人が惹きつけられる、かな。そんな魅力を確かに感じる。
[私も貴女と同じように思いますよ、と賛同の表情を浮かべ 続く言葉には、微かな含羞の色を載せた声が柔らかく否定する]
自分が優しいだなんて、勘違いしていると思うよ。
[毒の滴る果実は、さぞ芳しい芳香を放つだろう。 そうなれるように、自らの人生に科す誓いの一つ。滑稽だ]
(141) 2012/09/25(Tue) 22時頃
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[館の主の名前を出した時 はたと、大広間に通されてすぐの挨拶の後 一度も栄光の姿を見かけていないことに思い当たった。 何処に行ったのだろう、というぼんやりとした疑問は しかし、そのまま誰に問い掛けるでも無く。
閉ざされた世界で与えられた煌びやかな時間を享受し その外で進む事態に気付くはずも無かった。]
(142) 2012/09/25(Tue) 22時頃
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さあ、どうやれば歌えるようになるのか。 それを知りたいとは思うけど。自分にも難しいかな。
いつか、用を成す在り方と、 思い通りに廻る機構が、交わる日が来る事を願って。
[驚いたことに、半分ぐらい本心が混じっているのかもしれない。 禁断の果実の魔性が心に伝播したかのように、戦慄した]
ええ、グロリア様なら、きっと大切にしてくれそうだ。
……萎れる前に、もぎ取る不届き者が出ないといいんだけど。
[最後の呟きは微かに。寂しげな彼女の表情を見て取ると]
そんな表情は似合わないよ?
[内心を糊塗するように、冗談の調子を交えて告げる]
(143) 2012/09/25(Tue) 22時頃
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[――猫や、獣は威嚇するとき眼を見、 先に逸らしたほうが気圧された、という掟があると言う、が。
見ようによっては縦に長いようでもある 夕闇伯の瞳孔は、気に入らぬという感情を隠すことなく放蕩息子を見据えていた。 小さく鼻で笑う様まで見せる。
見かねた使用人が間に入らなければ、 さて――どうなっていたことか]
(144) 2012/09/25(Tue) 22時頃
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[視界の端で、白い布地がふわりと翻った。 わずかな一瞬だけ、余所に注意と視線が外れる]
……?
[ペラジーととある男が話しているのを見て、 美女が良くやる仕草の真似 裏社会で何となく癖になった、で、柳眉を持ち上げた]
あの男、どこかで見たことがある顔だな。
[呟きは静かな声で。視線は彼女を一度通り彼へ。 解れた記憶の糸は、直ぐにスルスルと脳内で体を成す。 賭博に溺れた、そしてこれが大事だが、警官じゃないか。 仮面の下で、ぞっとするような酷薄な笑みを浮かべた]
(145) 2012/09/25(Tue) 22時頃
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[横を向き、煙草の煙を吐き出す。]
近くに行ってみようとは思いましたが。 まぁ、あれが無くなる訳もないでしょうし。 後でゆっくりと見に行きますよ。
[目を戻しても、そこにあるのは穏やかな笑みを浮かべた顔。 だが、その色に微かに苦いものが混じったのを見る。>>138 彼女の表情が何を言おうとしているかまでは解らなかったが。
続いた言葉には薄く細めていた目を僅かに開いて見せた。]
(146) 2012/09/25(Tue) 22時頃
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それは ――…、失礼しました。
[連れではない、と告げるその言葉を額面通りに受け取った訳でも無かったが。 謝罪した後に溜息を吐き、煙草をサイドテーブルの灰皿に押し消す。]
どうも…、余計な事を勘ぐる癖がありましてね。 ご不快に思われたでしょう。 謝罪いたします、ミス・ペラジー。
[もたれていた身体を壁から離し、女に目礼する。 そして、白いフードの中へ仕舞われる不思議な色の髪と、その指先を目で追う。>>139 傍らに立つその気配に、何事か考えるように黙った後。]
貴女は変わっているな。
[低く、呟くように言った。]
(147) 2012/09/25(Tue) 22時頃
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[>>141青年の言葉に、そうですよね、と相槌を打ちながら、 続く否定の言葉に困ったように首を傾げる。]
…だって、あの黄金の果実の事を可哀想だと言う方って なかなか居ませんわ。 ついつい、眩しい姿に目が行ってしまいがちですもの。
[青年の言葉の奥底にある考えには思い至る訳も無く。 ただの謙遜だと受け止める。]
(148) 2012/09/25(Tue) 22時半頃
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>>143 機巧にはお詳しそうですけれど、それでもやはり、分からないものですのね…
[現代の技術では届かないという、謳い文句通り。]
ええ。その日が来ることを、願って止みませんわ。
[青年が本心を隠そうとしている等と思ってもみず、 戦慄にも気付かず。 だが、呟きにはしっかりと答えた。]
禁断の果実に手を出せば、罰を受けるに決まっていますわ。 そんな人は居ないと思いたいですわね。
[似合わない、と言われて、今度はしっかりと微笑む。]
…ありがとう。
[否定されそうな気がしたので、そういう所が優しいのだと思う とは、心の中で言うだけに留めておいた。]
(149) 2012/09/25(Tue) 22時半頃
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[困ったように首を傾げる彼女を見ながら ふふ、と微かな自嘲の色を滲ませて唇を緩める]
確かに可哀想ってのは変だったね。何でだろう。
[何故そんな感想を彼女に話してみる気になったのか。 黄金の優美な曲線で描いた鏡面を輝かせるために、 皆で強い光を当てると、後ろの影が濃くなるような そんな捻くれた感想を抱いていたのかもしれない]
禁断の果実、美しい自鳴器の音色は聴けないけど そう言えば、コリーンの声は美しいね。 何かやってるの?
[事情は知らず、そんな感想を漏らす]
(150) 2012/09/25(Tue) 23時頃
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――回想・大広間――
[濡れ羽色>>99の語る、でまかせの古美術品。
歌わない至高の果実が壇上に飾られている為か 小物の興を惹くには、その口振りでも充分だった。]
オスカー殿の客に、妻が含まれていないことを祈るよ。 きっと彼女気に入りの品が在る。
[冗談とも本気とも知れない、離れ際の弁。 特に琥珀に興を惹かれたが――― その理由を告げるよりも前に、青褪めた顔は、凍る>>115]
(151) 2012/09/25(Tue) 23時頃
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―――…そうですね、禁断の果実が消えてなくなる訳もなし。
[ジェフの言葉に同調するように静かに一度頷くが]
けれど、お気をつけてくださいませ。 どうか後悔なさいませぬよう。
今宵この宴においては、 果実を狙う人の子と、蛇が潜んでいるようにも存じます。
[僅か声を潜めて、囁くように告げる言の葉。 縁起でもないことを告げながら、 語り口は何処か楽しそうでもあり]
ええ、ですが。 かの林檎を目前にすれば、それも無理のないことでしょう。
(152) 2012/09/25(Tue) 23時頃
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[くゆる煙が押しつぶされる]
思慮深いのは美点だと思いますよ、ミスター。
[謝罪の言葉に、気にしていないと小さなお辞儀を返す。 やがて低くつぶやかれた声に、瞳を数度瞬かせた]
おや。よく、言われます。
――――…変わり者はお嫌いですか?
[警官の心中までは分からないままに。 ゆったりとした口調で、学者は彼を見つめる]
(153) 2012/09/25(Tue) 23時頃
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>>150 珍しいけれど、変、ではないと、思いますの。 [青年の真意は見えずとも、 そう間違った感想では無いだろう。]
私、ですか?
[どう説明したものか、少しだけ逡巡して]
…今は、お休みしているんですけれど。 歌い手をやっておりましたの。 お褒めに預かり恐縮ですわ。
(154) 2012/09/25(Tue) 23時頃
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分からない、誰か分かる人が居るのかな。
[先ほど目にした禁断の果実。 目蓋に焼き付けた構造の未知も、魅力の一つだ]
罰……か。禁断の果実を徒に齧ると、 よく聞く話しでは、楽園から追放されたりするけど。
[ちらりと鋭い犬歯を見せて、鷹揚にくすり笑う]
そうだね、そんな人は居ない事を祈ってるよ。 あれがもう見れなくなるなんて、ぞっとしないから。
[こっくりと頷くと、大仰にお辞儀をするのだ]
どういたしまして。
[口角に、直ぐ消える薄い微笑みの残滓を曳いて]
(155) 2012/09/25(Tue) 23時頃
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[相手は年端もいかぬ子供なのに。 何故、こうも揺さぶられ、脅える。]
ああ、………そうか、"いい子"にしているんだよ。
[>>114子供に告げるには低い。 釘を刺す冷たさで告げ、妖しく笑う口を、咽喉を締め上げてしまいたい衝動を堪える。小物は、いっそ可哀想なほど、口唇まで青褪めていた。 欲望を指摘されたからではない。 強者の立場を、弱者の立場を突きつける少年の言動に。 衝動的に妻の招待状を盗んだ、あの時と同じ、あるいはそれ以上の。]
…少し近くで、見に行くだけだよ。 それは、舞台か何かの台詞かい。 はは……、参った、な。
[少年の言葉は、果たして他の者の耳にも届いたか。 ――指が剥がれ、逃がされた男はそれも確かめず 壇上の近くまで人を縫い、逃げるような背中であった。]
(156) 2012/09/25(Tue) 23時頃
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[>>145何かに気付いたようなオスカーの視線があった方を 見遣ると、テラスで話していた組み合わせの二人がいた。 綺麗なストロベリー・ブロンドは仕舞われてしまっていて、 勿体無いな、と思う。]
(157) 2012/09/25(Tue) 23時頃
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そう、やっぱり。 歌い手とか、日常的に音に触れている人かなって 何となく思ってたんだ。
[>>154には感心した様子で、相槌を打つ。 今は、休んでいるとの言葉を聞いて 何となく、それ以上詮索するのは控えた]
貴女の耳に、あの自鳴器の奏でる音が、いつか届きますように。
美しい音色なのか、物珍しい音色なのか、 さて、踊りだしたくなるような音色なのか、 今から楽しみでたまらないよ。
[自鳴器の音色を、まだ聴いた事のない彼女の歌に掛けて。 暫く談笑した後、頃合を見てその場を辞することになるだろうか]
(158) 2012/09/25(Tue) 23時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/25(Tue) 23時半頃
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――回想・大広間――
[でまかせの品を述べた後、視線を揺らめかせ ジョセフと言った男の離れ際の弁に興味を持った]
さて、それは営業努力の結果次第。 自分にとっては運良くだけど、貴方にとっては運悪く?
今日、楽しませて頂いた記憶をよすがに 奥様には特別価格をご用意させて頂きますよ。
[撥条仕掛けの単眼鏡をわざわざ取り出し、 何の酔狂か、瞳に被せる仕草をして見せた。 この物品の用途は別にあるのだが、稚気には勝てず]
もし、本当に、お会いすることがありましたらね。
(159) 2012/09/25(Tue) 23時半頃
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[>>158深く追求しないでいてくれた事に感謝しつつ]
ありがとうございます。 果実が歌う事を思い出した時には、きっと 素敵な音を奏でてくれるのでは無いかと思っていますわ。
オスカー様にも、あの果実の仕組みが解明される日が訪れますよう。
[適当な所で会話を終えると、一礼し、喉を潤すために 飲み物でも貰おうかと使用人に声を掛けるだろう。]
(160) 2012/09/25(Tue) 23時半頃
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――壇上の近く――
[点ったばかりの果実への熱情も すっかり萎縮し、挙動不審に泳ぐ目が、林檎に移る何度目か。 男の尖った声>>126が耳に届き、振り返る。
明らかに険悪な色を持って、夕闇伯に迫る刺青の男。 ただでさえ和やかと今ひとつ言い難い広間の空気が、更に張り詰めたのを。萎縮した男は、敏感に察する。 此処がただの酒場であれば、それすら肴になるのだが。]
ああ………
[使用人が仲裁に割り込んだのか>>144 それまでの流れを眺めてから、一転して、警官然とした男を。目が、追い掛ける。 傍らに寄り添う学者殿の、どちらも仲裁に割り込む風はない。]
(161) 2012/09/25(Tue) 23時半頃
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[一度、肯定した後に返される囁くような声。>>152 それには、フードから僅かに覗くブロンドの色や浅黒い肌を見る視線を、見上げてくる目に止めた。
一時置いた後に僅かに顔を上げ周囲を見渡し。 それから、再度目を合わせると笑む。]
蛇と人の子、ですか。面白い喩だ。
[微笑を湛える女。 時折、楽しげな、それでいて暗い光が過るのが見える様な気がする。]
(162) 2012/09/25(Tue) 23時半頃
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[柄の悪い男との仲を疑った事を思慮深いなどと言われれば、男は苦笑する。 先程、自分が見せた態度を前にしてもなお平然としている、まだ歳若く見える女。
変わり者は嫌いかと聞かれれば、少し言葉を選んだ後。]
淑やかな女性は魅力的だ。 だが、貴女はそれとは少し違う気がする。 ―― ミス・ペラジー。
[その名前を呼んだ後に、深い色の瞳を覗き込む。]
まぁ、謎めいた女性は、それ以上に魅力的ですがね。
[女の目の奥にあるものを探るように、そして男の生来の性は、誘うように。 女を暫く見つめた後、笑みを浮かべて細められた。]
(163) 2012/09/25(Tue) 23時半頃
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―大広間―
[右足に絡みつく視線。 それを受け止めて尚、変わることなく浮かべる笑み。]
オスカー殿、と。
[立場を弁えるのか、敬称を含め改めて呼ぶ。 耳に落ちるのは囁くような音。 楽園を彷徨うものを誘う蛇の声か、それとも。]
僕は多くの面など、まだまだ。 大人になればいい意味でも悪い意味でも、たくさん使い分けなくてはならない。 …という認識程度しか兼ね備えていません。 あの林檎のように、人を惹きつけるような存在には程遠い。
[小さく首を振って困り顔を見せた。 次には、ふと声を潜め。]
(164) 2012/09/26(Wed) 00時頃
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貴方様の方が、余程。
[あの林檎のようだ、と。 言外に潜めた音は、笑みに隠した。]
(165) 2012/09/26(Wed) 00時頃
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[去りゆく背を見送る。 オスカー殿は壇上の近くへと。 そして夕の闇が傍に揺らめき、優雅な仕草で戯れる。]
おや、さすがは“夕闇伯”。
[右足を揺らし銀を鳴らせる。 それはわざと、これのことかと確認をするよう。 目を細め、唇は弧を描く。]
なあに、何の変哲もない装飾品ですよ。 いや―――ラベルとでも言っておきましょうか。
[戯れには戯れを。 闇には闇を。]
(166) 2012/09/26(Wed) 00時頃
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グロリア様も既に…。 だとすれば“楽園”を追放されてしまうやも知れませんね。
[輝かしいそれを眺め、甘くこぼれる夕闇伯の声を聞きながら。 僕の視線は夕闇伯を移したまま。]
貴方ほどのお人でも、魅了されてしまうのですね。 それはそれは、なんて果実だ。
[ふふ、と。]
(167) 2012/09/26(Wed) 00時頃
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[やがて空気は張り詰め、不穏さを醸し出す。 体躯のいい刺青の男。 テラスで見た…ジェフ殿が背を向けた男だろう。 二人の醸し出す空気に、僕は表情を変えることなく。 片方を見、もう片方を見。]
…“いい子”にしているよう、言われましたしね。
[そんな一言をこぼした。 子供の僕が仲裁に入ったところでどうしようもないだろう。 近くにいた使用人に頼み、切欠を作らせた。]
夕闇伯、シャンパンのお味はいかがです? 僕もいずれ、貴方と杯を交わしてみたいものだ。
[夕闇と刺青の間に立ったとて、僕の背では壁にもなりはしない。]
(168) 2012/09/26(Wed) 00時半頃
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[一度視線を刺青へとくれる。 乱闘騒ぎなどしてくれるなよというようでもあり、どこか… …その乱闘を望むようでもある。 濡れた烏の色を向け、小さく一度だけ頭を下げた。 仲裁に入る身、満足に挨拶も出来まいと気を使ってのことだが それが彼にどこまで届くか…。]
そういえば、あれは歌わぬオルゴールだとか。 パーティに参加なされているコリーン嬢も、歌を生業にしていると聞き及んでいます。 お知り合いだったようですが、彼女の歌を聞いたことは?
[野暮な言葉をかけるつもりはない。 さらりと話を摩り替えるようにと選んだ話題だが さて、こちらもどれほど夕闇に届くのか。]
(169) 2012/09/26(Wed) 00時半頃
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夢のある話は嫌いじゃないんです。 此処は、"楽園"でございますから。
[比喩に比喩を重ねて。 笑う学者は、ほうと小さく息をつく]
ふふふっ。それに夢想するのは、自由ですしね。 …あの果実がこの手の中に納まったとしたら。
[そっと胸の前で両手を合わせ、それから彼の手に静かに触れる]
ジェフ様も、人の子にも蛇にも生り得るのです。
――――――夢想の中でならば。
[にこりと何処か無邪気ですらある笑みを浮かべて]
(170) 2012/09/26(Wed) 00時半頃
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あら、やはりお上手ですね、ミスター・ジェフ。
今宵の私(わたくし)は、 貴方様のご先輩に感謝をしなくてはいけないでしょう。
[探るような、誘うような眼差しを、まっすぐに見つめ返す]
そのように慣れぬ褒め言葉ばかり頂いてしまえば、 いつか本気にしてしまいます。
―――――私の本質は唯、望まれるがままに。
[さらりと頬の横で、髪が流れた]
(171) 2012/09/26(Wed) 00時半頃
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それぞれにパーティを楽しんでいらっしゃる様子ですね。 あまりこのような場所に呼んで頂く機械は少ないですが… ここでの出会いが、なにかしらの繋がりになることもあるのでしょうか。
[ふと、遠く見えたのはジェフ殿とペラジー殿。 いまだ僕には彼なのか彼女なのか分からぬ人と、どこか親密そうにしている。 そこに何か芽生えるのかと、子供は興味を示すようでもあり。
けれどどこかその眸は、氷のように冷たい。]
(172) 2012/09/26(Wed) 01時頃
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[烏の眸は射る。 そこには冷たい憎悪と羨望を持って。]
……………。
[言葉はない。 ただただ、“男女”と思わしき二人を見詰めている。]
(*16) 2012/09/26(Wed) 01時頃
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― 腰を落ち着ける前、コリーンと ―
ええ、先ほどお話したの …そういえば、父様と母様のお知り合いらしいわ
[また話したい、そう思っても今はよく頭が回らなかった。 椅子の近くまで送ってくれたコリーンに微笑み、いってらっしゃい、と手を振った。 自分よりも背の低いものなどいない。 それは当たり前でも、やはり息がつまりそうだった。 ほんの少し高い踵も疲れを助長させるばかり]
見栄をはることなかったかしら…
[その程度のことならば、見栄と自覚できる。 幼い虚栄に溜息をついた]
(173) 2012/09/26(Wed) 01時頃
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[学者は冷たく射るような視線に気づき、 そっと烏の少年へと視線を向ける。
向けられる其れがどんな色を帯びていようとも。 ただ、穏やかな微笑みで]
(174) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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[パーティが始まる前からの言動と言い 楽園の魔女とも言うべき、女主人が呼び寄せた警備ではないのかも知れない。 ――確信を得るような事象など何ひとつ得ていないが。
得ていないことが、枷となっているとも思わずに。]
手に掛ける、など――…
[ハンカチの裏側に毒づく。 小物の目にも、確かに果実の持つ魔性の美を、感じるが。 一匹の蟻が林檎を運べないように あまりに不釣合いな存在を前に、それに、手を伸ばせない。
―――屋敷の外に待つ、くそったれな人生。 この魔性を目の前に。果たして、戻れるものかと。]
(175) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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[ただ、"蛇"はその強い眼差しに灯る意思を感じて]
――――――――…ふふっ。
[小さく、小さく、笑ったのだ]
(*17) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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[ここを“楽園”と喩える女の言葉には、小さく息を漏らして笑った。
仕事柄、特権階級の裏を知ることも少なくない男には、この林檎の宴と煌びやかな目の前にある光景は、その喩が陳腐に思える。 それを自分自身も口にしながら。]
貴女の言うように、蛇の紛れ込む禁断の楽園かもしれないが。 夢を見るのは自由だ。
[林檎を胸に抱くように、前に合わせられた細い手。 その手が静かに自分の方へ伸ばされるのを見れば、触れた時に指先を緩く捉まえる。
邪気無いように微笑みを浮かべたまま、真っ直ぐに見つめる目。 首を傾け、口元に緩い笑みを浮かべて返した。]
(176) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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[言い聞かせるよう繰り返した声は 誰かの耳に届きでもすれば、如何様な印象を与えるだろう。
男の顔色は変わらず*青白い*]
(177) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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夢の中の蛇、か。 いっそ蛇になれるのなら、まだ楽でしょうね。
[取った掌の滑らかな浅黒い肌に、口づけを落とすように頭を下げる。 それから顔を上げ静かに手を離すと、流れるブロンドを包む白いフードに指先を触れた。]
綺麗な髪だ。フードは下ろされては如何かな?
[女の目を覗き込み暫し見つめた後。目礼する。]
また後程。ミス・ペラジー。
[そして、男は脚を運び出し、女の前を離れて人波の中へと入って行った。]
(178) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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― 壁際で、一人 ―
[幾人か、声をかけられた。 大丈夫か、だの。何か持ってこようか、だの。 美味しかった檸檬水を渡されて微笑みを返したり、 あとはずっと――周囲を観察していた。 見覚えのある顔は、大抵視線があうと面白い表情になった。
それに対してもにっこりと、ただ笑みを返すだけ]
(179) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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[黒い蝶が、羽ばたいている]
……… ぁ
[小さく洩らした声をかみ殺して、唾を飲み込む。 赤い蝶が眠る薄紅よりも、ずっと鮮やかな流れるストロベリーブロンド。 近くで見ればそれはやはり同じようで でも自信がなかった。 赤い蝶を起こして確かめる気はなかったけれど]
……ええ もう随分よくなりましたの
[少し強張った笑顔。 今はまだ、見送るのみで]
(*18) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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[返る視線の先。 それは女性的な、穏やかな笑み。 そこに返すのは濡れた烏の色と、届くはずもない呟き。 すぐに野暮な視線は外し、夕闇の君へと。]
……さて、人の波は疲れてしまいますね。 僕はそろそろお暇させて頂きます。 先に場を辞すること、お許し頂ければ。 どうかごゆっくり。
[恭しく頭を下げて、歩き出す。]
(180) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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…………ふっ。
[笑みには笑みを。 黒く塗りつぶされ、光さえ灯らぬこの眸に “蛇”のような女の顔を刻み込んだ。]
(*19) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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[観察していれば、夕闇伯と男のやり取りも目にはいっただろう。 刺青の男に覚えはなくとも、似た雰囲気を――屋敷で見たことがあった。いつも父親の部屋に直接入って、言葉を交わしたことはなかったけれど、怖くて、怖くて。 いつも隠れていた。
今は――どちらを怖いと思ったのか。 答えを出さぬまま、目を逸らす]
(181) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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ああ、申し訳ない。 僕に宛がわれた部屋はありますか?
[使用人に声をかける。 平等にと命を受けているからか、招待状を見せた時の非礼さはない。 けれどその眸に侮蔑の色を隠せていないようだった。]
有難う御座います。
[気に留めることもなく、部屋の場所を聞くと二階へ向けて歩き出した。 大広間の扉の前、一度この宴全体を見回すために振り返って。]
(182) 2012/09/26(Wed) 01時半頃
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[そうしてまた、グロリアが去っていった扉を見やる。 追いかければ、追いつくだろうか。
彼女が去ってから時間が経ちすぎたことはわかっている。 すぐに追いかけられなかったのは――]
此処からだときらきらしてることしかわからないわ
[黄金の林檎は遠く、小さく、けれども手に取ればきっと、驚くほど重いのだろう]
(183) 2012/09/26(Wed) 02時頃
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豪奢ですね。 皆、幾分と浮かれていらっしゃる。
[喉を鳴らして―――嘲う。]
精々、禁断の実に狂わされてしまわぬよう。
(184) 2012/09/26(Wed) 02時頃
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[一触即発の空気を破ったのは、横から差し出された水のグラス。 氷とライムの入ったそれを一気に呷って、使用人へと突き返す。]
ぁー、興が削がれた。 先に休ませてもらうぜ?
[酒と喰い物を運んでくるようにと告げ、 ずかずかと荒っぽい足取りで広間を出る。
年端も行かぬガキどもや、場にそぐわぬ程に萎縮した男などを威圧的な眼差しで睨めつけながら。]
(185) 2012/09/26(Wed) 02時頃
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[そして齧れば――
蜜が滴るほど甘いのだろう]
(*20) 2012/09/26(Wed) 02時頃
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[届きはせずとも、不気味な視線は青白く怯える男の背を撫でた。
大広間を見渡し。 壁際に佇む少女を捕らえつつ。
一瞥し、扉をすり抜けた*]
(186) 2012/09/26(Wed) 02時頃
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[少女の髪の赤へ。 そして林檎と似た色の髪へ。
その視線の先。 ――否、その眸。
甘い林檎の蜜を啜ろうとする、そんな眸を烏は捕らえる。 微笑を向けたのは、扉をすり抜けるほんの一瞬前。]
(*21) 2012/09/26(Wed) 02時頃
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[ややあって、挨拶をせぬまま広間を出た。向けられた視線。全てに返す微笑みはもう尽きて。 使用人に、自室とグロリアの部屋の場所を聞いて。
哀れに思ったのか、場所だけは教えてくれた。 きっと、会うかどうかはグロリアの気まぐれなのだろう]
……もう、随分遅かったのね
[分厚い雲に遮られ、月も星も、見えなかった。 善意も悪意も、見えなかった]
(187) 2012/09/26(Wed) 02時頃
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[微笑を作ることに疲れた一瞬の隙 向けられた笑みに返すのは、感情の灯らない空ろな瞳。
無意識に撫でた薄紅の褥に眠る蝶が目覚めるのは いつのことか――]
(*22) 2012/09/26(Wed) 02時頃
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