73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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― 食堂 → 廊下 ― [食事を食べ終わり盆を下げる。 正体不明のマシュマロはポケットに入れて 自室に戻ろうと食堂を後にする。 抱えた鮮やかな姿とシーツはあれど 寝汗をかいたこともあり、 衣類の交換、シャワーの使用をしたかった。]
[廊下に出れば相変わらず薔薇のにおいが酷い。 フィリップは、白いシーツを靡かせながら 鮮やかな姿を抱えて歩いた。 ……途中、人の声がして隠れた。 個々の部屋がある廊下でなにやらやられると 近づけなくて困る、と フィリップは身勝手に思いながら。
……確か、生徒会長と同じ学年の 名前と髪が長い人、だった。 どうやら、怪我の治療?をしているようだ。]
(7) 2011/12/25(Sun) 01時頃
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へ、ぇあ、 は……はい。 こ…こんばんわ……生徒会長
[鮮やかな色合いは見慣れているはずなのに 白との対比のせいか目を奪われて。 すれ違う位置になる前に逃げるのを忘れた。 おかげで素っ頓狂な声で、挨拶を返す。 任期は終わっているだろうに、役職で。
……ただ、向かう先があるようで、 立ち止まられなかったのに安堵しつつ。 個々人の部屋があるほうと逆に行くなら見送って。]
(19) 2011/12/25(Sun) 01時頃
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フィリップは、個室郡で騒然とした様子に緩く首をかしげて。
2011/12/25(Sun) 01時半頃
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[生徒会長を見送った後、 何か騒然としている部屋へ近づく。 シーツがひらひらとなびく
…………戸が開いていた。 そこには銀糸が気を失って? それと同学年のノックス、後はよく知らない人、 その奥に医務室で見た姿。
どうしたのだろう、と、 さすがに意識を失っている様子には 無関心を貫けずやはり緩く首を傾げた。 フィリップの腕の中で鮮やかな姿も 真似するように同じ方向に首を傾げた。]
(23) 2011/12/25(Sun) 01時半頃
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[話しかけられた。びっくりした。 ぎゅっと、色鮮やかな姿を抱きしめつつ、 名前も知らない人物の部屋など知らなかった。 と、いうか……]
……誰が、どこ、とか知らない……
[慌てて首を横に振りながら。 ただ、自分に聞くぐらいだから 彼もわかっていないのだろう。]
……医務室。
[に、とりあえず運んだほうが?と 続く文は口にしないまま。]
(25) 2011/12/25(Sun) 01時半頃
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え……あ……フィリップ
[てきぱきと自己紹介と、他の人への指示出しをする。 なるほど3年らしいと思いつつも ベネットの勢いに飲まれ、詰まりながら名を返す。
ただ、ノックスを部屋に残す様子に 一つ二つ翠が瞬いた。 銀糸は大柄ではないが気を失って重そうではある。 小柄な姿に手伝ってもらう様子でもなく。 細身の先輩一人で運ぶのだろうか?]
………重そう……
[ただ、手伝いをするかと言えば違って 色鮮やかな姿を抱いたままその様子を見る。]
(28) 2011/12/25(Sun) 01時半頃
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フィリップは、ノックスが泣いていることには気づいていない。
2011/12/25(Sun) 01時半頃
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[細身の身体で重い紙の束である 本を運んでることを当然知らない。 ただ、ずいぶん人に好かれそうな様子で つなぐ言葉は、逆に余裕を感じさせる。]
……ん。そう。
[実際に運ぶ足取りもきちんとしてれば なんとなく安堵を思いつ、 銀糸を運ぶ姿を見送る体制という風に壁によっかかる。
医務室で見た姿もついていく様なら それもその場で見送って]
(34) 2011/12/25(Sun) 02時頃
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[ベネットと言う名の先輩はそのまま見送られていく。 それにしても、あの銀糸はどうしたのだろう? この部屋が彼の部屋ではない、と言うことは 尋ねにいって倒れた……]
……くしゅん
[ただ、思考は長く続かなかった。 寝汗と冷たい食事で冷えた身体によってくしゃみ一つ 被っているシーツを直しながら。 きっと、薔薇の匂いに寄って倒れたんだと めまう匂いに強引に結論付ける。]
(42) 2011/12/25(Sun) 02時半頃
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[シーツの端っこで鼻を軽くぬぐってるとき 一陣の風という名の部屋に駆け込む姿に 目を瞬かせる。>>45 なんだったんだろう、あれは。 ……硬直から脱したフィリップは ようやく自分の部屋に戻り着替えを手に シャワー室へと時折くしゃみをしながら。 が、すぐに>>46を見つければ 傷跡を隠すようシーツを引っ張りながらも 泣きそうな様子には翠が瞬き、足が止まる。 相手は通り過ぎようと言うのに]
…………
[こういうとき、どうすればいいかわからず、 じっと翠で見た。未だ、ポケットのマシュマロが 彼がくれたものと知らないまま]
(47) 2011/12/25(Sun) 03時頃
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[相手の足が止まる。 ただ、そのことよりもこぼれ始めた雫に 色鮮やかな姿を抱えた腕に力がこもる。]
…………寂しい…のは、良くない……
[翠で見つめているだけで、 フィリップまで、傷が痛む錯覚。 同じように痛い、のだろうか? シーツに伸びる手を拒まむことも、 後ずさることもしなかった。
ただ、同じように手を伸ばした。 見ているだけで痛い、その雫を拭おうと。]
(51) 2011/12/25(Sun) 03時半頃
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[名前がまともに呼べていても フィリップにはそれが誰かわからない。 ただ、それが少し前、彼が言っていた>>1:256 傍にいけない、の主語だとも。]
[色鮮やかな姿が、フィリップの腕から抜けて そのまま方へとよじ登る。 フィリップ自身は……誰かの代用、ならば 捨てられる以前に、拾われてもいない。 それなら酷く痛むことはないだろう。 だからシーツが引き寄せられるがままに、 涙を拭いながら、もう片手で抱き寄せた。 昔、本でそんな光景を見たことがある。 一度もしたことがないけれど、それを頼りに。]
…………傍に、いる。
[代用品はそう呟いた。 寂しくて痛くなることが収まるまでだろうけれど。 だからこそ、そう言えた。]
(54) 2011/12/25(Sun) 04時頃
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[はじめて抱きしめた他者は、 鮮やかな姿より大きく硬く、 それなのに、泣いて震えているからかか細いと思う。 だから、今だけは、噎せ返る様な薔薇の匂いも心地よく]
[未だ傷が歯形になっていることさえ知らず、 謝罪の意味は、代用品にすることへだろうか?と 代用品は緩く首をかしげる、が。]
………寂しいって、泣いてると、痛いから。
[別に、相手のせいだけじゃないと。 ただ……罪悪感を感じているならば。 細く震えるうなじが、淡く光って見えてそこに歯を立てる。 その白さを朱で汚そうと。 軽い痛みの罰を罪悪感に与えようと。] [腕の中の姿はどうだったろうか? ただ、代用品は泣き止むまで抱きしめていた。]
(56) 2011/12/25(Sun) 04時半頃
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[そうして、泣き止んだのならば腕を解いて。 代用品はフィリップに戻ると、 泣きはらした顔を隠すように、 被っていたシーツをかぶし。 抱きしめたとき落とした着替えを拾って 色鮮やかな姿と一緒にシャワー室へと消えた。]
(57) 2011/12/25(Sun) 04時半頃
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― シャワー室 ― [ふと見た鏡に映った頬が噛み跡だったことに気づいて フィリップはまた翠を瞬かせる、が。]
……………っん
[歯型が、薔薇の香りと、 白く光るうなじを思い出させる。 そこを、朱に汚したんだと思うと、 酷く熱が集まるのに気づいた。
……フィリップは湯量を多くしシャワー音を大きくすると シャワーに打たれながら熱へ指先を伸ばす。 色鮮やかな姿は、見ない振りして跳ねる水で遊んでいて。 そうして、フィリップはそのまま 小さな吐息をこぼしながら熱を*開放させた*]
(58) 2011/12/25(Sun) 04時半頃
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― シャワー室 ―
…………っ
[残滓を洗い流した後だった。まず最初に誰かが入ってきた。 随分慌ててるのか、駆け込んできた様子の物音。 すでにあるシャワー音にしていているのかいないのか、 けれど、無効からも水の流れる音がすれば 気づいていても我関せずなのだろう、と 安堵していた、が。
向こうの水温が途切れる前に出よう。 と、思っていたのもつかの間、 外から声がかかり、もうひとつの水温のほうからも声がする。 先ほど銀糸を運んだ先輩、ベネットと 同学年で医務室の鍵を持つセレストだ。
フィリップはそっと、水で遊ぶ鮮やかな姿を抱きかかえ 飛び出さないようにしながら息を潜めた。]
(77) 2011/12/25(Sun) 11時頃
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[薔薇の匂いの話に、エリアスの名と姿が一致しないまま ただ、多くが匂いに困惑している様子がわかる。 そもそもこの匂いはいったい何なのだろう?と やっと本格的に疑問を持つに至る。
ただ、話がプライベートな内容に向かっている気がする。 盗み聞くのはよくない、とは思うが しかし、セレストは声の位置から入り口近くにいる様子。]
…………
[先輩の声が聞こえる。豊かさ、の単語に 先ほどの小柄な姿の様子を思い出す。 豊かさより、酷く苦しくて痛い様子を思い出す]
……それに、お前がいるし……
[水遊びをしたそうにたまに身じろぎする鮮やかな姿を そっと撫でながら呟く。 ただ、腕が余っている気もして、困惑した。]
(87) 2011/12/25(Sun) 11時半頃
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[会話を聞いていればどうやら後暫く待てば また無人になりそうだとわかりほっとした。
ただ、盗み聞きしていいレベルとは思えず、 その点で狼狽する。 狼狽する間に、物音がして、 セレストは退室し、人の気配は自分だけになったと気づく。
……そっと、衝立の奥から出てきて 戸口に向かおうと。]
(99) 2011/12/25(Sun) 12時半頃
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[暫く戸口の気配をうかがう。 いくつかの声、物音、扉の閉まる音。 ……そして静寂。
いまだ、と思ったので 戸口をあけた……ら、 (丁度立ち上がったところだったとは知る術もなく) そこにはセレスとがたっていて。]
あ…………う
[戸口から入る冷気が身体を冷やすのか、 盗み聞きをしてしまったことに、気持ちが冷えるのか。]
……ご、ごめん……ききたかった、わけじゃ……
[ただ、色鮮やかな姿だけが、マイペースに ぬれた身体を軽く振るっていた]
(111) 2011/12/25(Sun) 13時頃
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フィリップは、ベネットが、いないことにはほっとし。
2011/12/25(Sun) 13時頃
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― シャワー室:脱衣所 ― [どうやら気づいていなかった様子。 なら、なお更後もう少し慎重に動けば 完全犯罪成立したのに、と 唇引き結ぶ姿に罪悪感は増す。 こう言う時、薔薇の匂いが酷くうっとおしく。]
え……っと。
[セレスト本人が自身の非を認めているから と、自分に言い訳をする気持ちと 引きつった笑みに、罰の受け渡しに、迷う。]
えっと………俺は、フィリップが、好き。
[言葉だけ聞けばナルシストだが、 そう言って突き出すのは 水を切るように震えた色鮮やかな姿。 フィリップが、フィリップと名づけた。 それを口にして、足が震えるのは冷気のせいとしておく]
(119) 2011/12/25(Sun) 13時半頃
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― シャワー室:脱衣所 ― [畳み掛けるように降る推測に、 最初、翠を一つ、二つ瞬きさせたが だけれど、言葉が募るほどに震えが強くなる。 先ほどとは違った感情で。
すぐにセレストは謝ったが フィリップの中では、 降り積もる言葉は馬鹿にされたように感じ 今度はフィリップが口を引き結び。]
………馬鹿っ!!嫌い!! いなくなっちゃえ!!
[床に転々と水滴を垂らしたまま歩み寄ると 色鮮やかな姿……フィリップを抱えていないほうの手を 勢いよく振り上げる、セレストのその頬を叩こうと。]
(126) 2011/12/25(Sun) 14時頃
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嘘だ!そんなの嘘っぱちだ! 本当は嫌いなくせにっ
[乾いた音が脱衣所に響いた。 痛みを与えながら、自分の手が痛いことを気にした。
セレストが口にした言葉に 馬鹿にされたと思ったフィリップは 馬鹿にする相手の言葉なぞ信じられず。 じり、と後ずさり、 セレストが出て行くまで翠で睨み付ける。 ふいていない身体から、水滴が、一つ、二つ滑り落ちて。 鮮やかな姿……フィリップは、 音に、雰囲気にセレストとフィリップを交互に見た。]
(130) 2011/12/25(Sun) 14時頃
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フィリップは、モリス達が戸の向こうにいること知るすべもなく
2011/12/25(Sun) 14時半頃
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……そうやって、好きって言う嘘をつき続けるんだ……
[この人は好きという嘘をつきながら これから自分を馬鹿なやつと見るのだろう。 セレストがもう一度言っても、 翠は否定と拒絶の色をセレストの瀬に投げる。
………彼が開けた扉、その奥に人影がある様子には 唇をまた引き結んだ。 ただ、名も知らぬ姿が戸にぶつかるのには 目を丸くはしたけれど]
(138) 2011/12/25(Sun) 14時半頃
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[小柄な姿がこちらが見えなかったように セレストと誰かがいて向こうが見えず フィリップも気づかなかった。]
――……くしゅん
[シャワーを浴びてから身体もぬぐわず長時間 これでは暖めにきたんだか、凍えにきたんだか。 誰もいなくなってから ろくに身体も拭わず用意した着替えに袖を通した。]
――……………っ
(148) 2011/12/25(Sun) 15時頃
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[ただ、上着を被りながら、胸が苦しくなり 目をぎゅっと瞑る。その端から雫が毀れる。 いつだって、馬鹿にされる、頭がおかしいといわれる ……否定されて、そして捨てられる。
ひとつの妄執が盲失を引き起こし、 また新たな妄執を作り上げる。
ただ、色鮮やかな方のフィリップだけが、 その様子に気づくと肩に乗り まだ湿ってはいたが身体を摺り寄せて。
フィリップはそのまま、ずるずると床にしゃがみこめば 鮮やかな方のフィリップを抱きしめて 声を殺して雫を落としながら。 *薔薇の匂いは、今は遠い*]
(149) 2011/12/25(Sun) 15時頃
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― シャワー室:脱衣所 ― [ようやく涙が途切れて。まだ震える息で深呼吸ひとつ。 薔薇の香りと同時に、凛とした冷たさが胸に染みる。 フィリップは鮮やかな方のフィリップを もう一度ぎゅっと抱きしめて、少し笑う。 鮮やかな方も頬に身を寄せた後 トン、と肩に上った。]
この薔薇の匂いが、強く閉めた扉を 緩ませたんだ。だから、また痛い目にあうんだ。 どうせ、俺は拒否される……捨てられる……
[胸裏に染み入る冷たさを刻み込むように呟く。 セレストに対する罪悪感はない。 別の視線で相手の痛みを 想像する思考は持ち合わせていなくて。 想像できるのは自分の痛みと類似系ぐらい。
先ほどまで来ていた服を持ち上げた。 ……ポケットに入れていたマシュマロが転がる。]
(185) 2011/12/25(Sun) 20時半頃
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…………
[その白さに、あの、項を思い出す。 しがみ付いて、沢山泣いて…… ……フィリップはマシュマロを拾うと口に含んだ。]
――……甘い……
[あの時のような微かな血の味はない。 腕の中に暖かさもない。 フィリップは、マシュマロを飲み込みながら 脱衣所を後にする。]
(186) 2011/12/25(Sun) 20時半頃
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― 廊下→談話室 ― [息の残像が残る廊下で窓を見た。 窓の外は雪こそ止んだが暗い。 随分いろいろあったような気がするが、一晩の出来事。 きっと、夜明け前だろう。 そんなことを考えながら寒さに腕をさする。 ただ、夜明け前では?と思っていたため 普段なら消して近づかない談話室に近づいた。 それは戸から聞こえる爆ぜる音、火の気配に 消し忘れの小火とか勘弁して。と 思いながら、そっと戸を開く。
……人の姿があることに ぽかんと、なるのはその数秒後]
(198) 2011/12/25(Sun) 22時頃
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フィリップは、聞こえたロバ何とかの発想に翠を瞬かせる。
2011/12/25(Sun) 22時頃
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― 談話室 ― [居たのはロバ何とかと、医務室に居た小柄な中等部の子。 ベネットがオスカーと呼んでいたか。 火の爆ぜる音に、ロバ何とかが長々話している。
……匂いの、原因? 香水の類、なんだろうか、これは? それにしては鼻が麻痺しない、ような気もする。]
……何やっているの、こんな夜中に。
[なんにせよ、夜も深けきっと夜明けも近いであろうに。 基本無関心なフィリップも、 さすがに後輩にしか見えない面々にそう言葉をこぼす]
(213) 2011/12/25(Sun) 22時半頃
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[鳥元気かといわれれば、 鮮やかな方のフィリップが返事のように 翼を広げて、フィリップの視界をさえぎる。 鮮やかな方のフィリップにとって、 ロバ何とかは遊んでくれた認識、なのだろう。 ……どちらのフィリップにもそれが嫌味とはわからなかった。]
……暗いし……
[違うのだろうか?首を傾げながらも長い夜には内心頷いて ただ、続いた言葉には思案する。 ミルウォーキが元副会長とは気がつかないが。]
うな……………
[思い出したのは小柄な姿のうなじが淡く光っていたこと。 口にしかけたが、 シャワー室で思い出した時したことを思い出せば、 一度ゆるく首を振って。]
(228) 2011/12/25(Sun) 23時頃
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………………… ……一年生の銀髪の子が倒れて医務室。 それと、エリ……アス?が
[変に黙って追求されるのはまずいと シャワー室で聞こえたこと(>>76 >>80)から 情報を必死に手繰り寄せた。 セレストを思い出せば、緩く怒りが燻ったが ……ロバ何とかも似たような事を だんまりしているとは知らない。]
……人為的、なのかな……
[ただ、いつまでも慣れない鼻、 体調不良が起こるほどの匂いにぽつりと。]
(229) 2011/12/25(Sun) 23時頃
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[ただ、鳥の先輩、そう口にする小柄な姿は 香水ではないと言う。 ……人為的を疑うフィリップは こちらの言葉に確かに頷けた。
ただ、詩文めいた言葉が微かに聞こえれば、 それは何かわからないけれど。]
[時間がわからない。 薬を飲み寝たり起きたりしていたから 時間の感覚が怪しいと思っていたけれど 違うのだろうか?と ロバ何とかも、時間はわかっていない様子。 鮮やかな方のフィリップに視線を感じつつ]
……時間の感覚、ない?
[と、二人を見た]
(233) 2011/12/25(Sun) 23時頃
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俺は……寝たり、起きたり、したから……
[過剰摂取した薬剤もあれば、 それらが、時間感覚の鈍化、眩暈を 薔薇の匂いと関連付けることを鈍らせる。]
……でも、皆、そうなのは、変。
[伸びる腕にフィリップは無言でそうすることには 相変わらず気に留めることもなく、 鮮やかな方のフィリップは毎度のごとく 遊んでもらえるのかと逃げることないどころか うっかりすれば指をあまがむ]
(244) 2011/12/25(Sun) 23時半頃
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[談話室、ロバ何とかの居る窓から望めるのは中庭 小柄な姿からの返答を受け 何かを握りながらそこを見ていた彼は 鮮やかな方のフィリップの挨拶に奇妙な反応を返す。 フィリップには不思議な反応だが、 鮮やかなフィリップには、それは面白く写った。]
[ただ、人のフィリップはロバ何とかの荒い語気に身を竦めて。 ただ、必死に思い出した情報は 言及されたくない箇所から逸らせたようだ]
また、やられた、とは聞いた。 けど、俺は詳しくない。セレストが詳し …………外に、出られない……?何、それ…… 封鎖?っていうこと?伝染病……?
(260) 2011/12/26(Mon) 00時頃
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[けれど、銀髪の方なら倒れるを見たが エリアスは誰かもわからない。 相変わらずセレストの名に軽く怒りは燻られながらも。 けれど、それはすぐに驚きに掻き消える。 外に出る気などないが、出られないとなると…… まさか不思議な力とは思わず、物理的閉鎖化と。] [ただ、ロバ何とかも こちらに近づいてくるのには困惑一つ。 薔薇の匂いが強くなることはないが、 近すぎて落ち着かない。 ただでさえ、色鮮やかなフィリップに触れようとする姿もあり 妙に人口密度が偏って、所在無げな視線一つ向ける。]
……薔薇の……せい……でも、なんで……
[原因が薔薇だとして、では薔薇はどうして? フィリップは鮮やかなフィリップと 格闘する姿に視線を向けつつ思案する。] [……色鮮やかなほうは、すっかり遊んでくれてると 誤解して、攻防戦にヒートアップしていたが。]
(261) 2011/12/26(Mon) 00時頃
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フィリップは、ベネットがいっていた話などを思い出しつつ。
2011/12/26(Mon) 00時頃
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………襲わないよ……
[ロバ何とかの言葉に、フィリップは言葉で 鮮やかな方は翼で抗議の意を示す。 確かに、先ほどあまがみに痛がられはしたが せいぜいその程度。 ただ、鮮やかな方は威嚇的仕草のため ロバ何とかに視線を向けたから 確か、オスカー……の手につかまる。 鮮やかな方のフィリップはちっと悔しそうに見た後 その手の中でおとなしくなる。]
[まさかそれ以外の可能性、情欲の虜に フィリップは考えが至らず。 そもそも、オスカーの変調に気づく程人を知らない。]
(268) 2011/12/26(Mon) 00時半頃
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[鮮やかな方のフィリップは睨み付けられても 先ほどの侮辱から、 オスカーに触られつつもロバ何とかに威嚇一つ。 フィリップはそんな鮮やかな方の様子に、 あれれ、と、翠を瞬かせた。]
……話に聞いただけ。よくはわからない。 セレストは……2年の嘘つき。
[情緒不安定と思われているとは知らず、 補足するように短く言葉を落とす。 けれど、続いた言葉に、翠は丸くなった。 後、内容の一部に顔が熱くなる。 会話をろくにしないフィリップは、 当然人と性的な話を交わしたこともなく。 未知過ぎててらいもなく項に噛み付いたり 逆に、些細な単語で赤くなったり。]
………あ、あれは、下卑た御伽噺っ そ、れなら、俺だって、君だって、オスカーだって……
(274) 2011/12/26(Mon) 00時半頃
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[唇をかむロバ何とかの深刻さにあわない 落ち着かない様子で詰まりながら返す。 違うよね?と、翠はそうであって欲しいと願望も含みながら]
(276) 2011/12/26(Mon) 00時半頃
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[眼鏡を抑えながら淡い色合いで覗き込まれると 医師の診察を受けているようだと、 妄執で医者に引っ張って連れて行かれたのを思い出し あまり気持ちのいい記憶ではなく、 軽く眉をしかめたが。 逸らしたかった話題がこんなところで持ってきて 記憶に囚われている場合じゃなかった。]
な、ななな、ないよ、覚えなんてっ うなじが、白くて焼きついてはなれないだけで でも、その、性よ……溺れるって、 言うのは、あの、えっと……せ、せいこ……ぅとか
(287) 2011/12/26(Mon) 01時頃
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[どうすれば納得してくれるのか? 煙の巻き方も、覆い隠すことも、反撃も 会話スキルが0では到底難しく。 言っているも同じの弁明をしながら ロバ何とか、から目を逸らす。 なんとなく、彼が衣類を緩める行動まで、艶帯びそうで。 こういう時に限って薔薇の匂いが酷く感じる。]
……と、ともかく、 そりゃ、実際そうなら、 そうしなきゃいけない、とは俺も思う、けど。
後、その……衣類はきちんとしているほうが、 実際そうなら、良いとっ
(288) 2011/12/26(Mon) 01時頃
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[ロバ何とかの言動に酷く顔を赤くするフィリップと オスカーの手に触れられおとなしくしている鮮やかなほう。 普段なら人が増えることは嫌なことだけれど、 同じように痛む姿と声であること ……それと、泣いた様子を消し さっぱりさせていることに 安堵の表情を見せて、頷いた。 そうした後、一歩、ロバ何とかから距離をとる。]
(297) 2011/12/26(Mon) 01時半頃
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ちが………
[同じ痛み方をする小柄な姿が来る前、 フィリップはロバ何とかの言葉に とうとう弁明を考え付く余裕もなく 顔を赤くしたまま、至近距離のロバ何とかに首を振って否定の意を表す。 まさか、自分自身にそう言った欲が淡く向けられたとも気がつかないまま。
憎たらしいほど冷静な下級生は その憎たらしさを増す笑み一つ。 けれど、服装を正す様子には、 まだ顔は酷く熱いが安堵を覚える。
そこに、戻ってきた姿に、さらに安堵を覚えて。 随分フィリップは落ち着き始めた。 ……ある意味オスカーよりも色々未熟な精神は ロバ何とかに言われたことを 実際にするのをその姿で妄想するには至らず]
(304) 2011/12/26(Mon) 02時頃
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…………?
[対人スキル0でも辛うじて同じ痛み方をする 小柄な姿の様子に首を傾げた、が すぐにその首傾げは、別の疑問に行き着く。 ”マシュマロ”]
……食堂で、マシュマロ置いた?
[と、オスカーと鮮やかな方のフィリップに 近づく姿に緩くたずねる。]
(306) 2011/12/26(Mon) 02時頃
|
フィリップは、ロバ何とかの言葉はそれを補足するようにも聞こえ。
2011/12/26(Mon) 02時頃
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[髪色に比べ色素濃い瞳には覗き込まれても安堵する。 そして、謎のマシュマロは、謎ではなくなった。]
……うん… 甘かった。
[こくりと頷きながら、先ほど飲み込んだ味を思い出す。 今は血の味も薔薇の匂いも遠く、淡く笑った。]
[ロバ何とかの言い分>>310には翠を丸くしたが。 随分我侭なんだなぁ、と。
だいぶ落ち着いて着たら少し疲れた。 人に接するのも。 だから、もう一歩下がってソファーに腰掛けた。 鮮やかな方は相変わらずオスカーが遊んでくれている。 それをぼんやり目視するうちに、*気がつけば舟をこぎ始めた*]
(312) 2011/12/26(Mon) 02時半頃
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|
― 回想:談話室>>349 ― [鮮やかな方のフィリップがオスカーに抱きしめられ ぬくぬくと目を細めている時だった。 その質問がされたのは。]
――……
[思い出すのは、まず、最新の記憶 つい先ほどのセレストの言葉。 そして、次に手繰り寄せられるのは…… 結局、たとえ何度も尋ねられようと フィリップは、フィリップの名を 談話室であかすことなく。]
[そのまま、気持ちが沈むように眠りに落ちる。 フィリップが目を覚ますのは 誰も居ない談話室と誰がかけたのかブランケット。 そして、肩でこっくり、こっくりしている 鮮やかな方のフィリップ]
(437) 2011/12/26(Mon) 21時頃
|
|
…………
[寝入り前の感情が最悪だったため、 暫くソファーの上に足を引き寄せそこに顔を埋めた。 そうして、暫くしてから、 ブランケットの持ち主 ……候補は三人を探す必要もあり、 火の始末をしてから談話室を後にした] ― 談話室→廊下 ―
(441) 2011/12/26(Mon) 21時半頃
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|
― 廊下 ― [暖炉の暖かさが抑えていたんだろうか? 廊下に一歩足を進めれば、 薔薇の匂い、酷くなっているように思う。 鮮やかな方のフィリップの背を撫でるのは縋るように。 ふと眠る前の話を思い出す。 薔薇の精霊の話、外に出れない……封鎖されている? それと集団ヒステリーだとか、 性欲に溺れ同性を求める話だとか。
閉じ込められたことに驚きはすれど それ自体はかまわなかった。 外にいきたい所なんてない。] [集団ヒステリーの話は、人付き合いのない自分には あまり縁のないことか、と。 それはそれで、みな大変そうではあるし 主の教えから考えればよろしくないことは明らかだが。] [ただ、銀髪の一年生が意識を失った あれも関係するならば……]
(449) 2011/12/26(Mon) 21時半頃
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………ん?
[考え事をしながら廊下を歩いていれば 鮮やかな方が前方に視線をやる。 …………先ほど、談話室であった姿。 ブランケットの持ち主候補の一人、だ。 普段なら柱の陰に隠れるフィリップも ブランケットのことがあれば、 そっと近づいてみる。]
(456) 2011/12/26(Mon) 21時半頃
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フィリップは、近づいたが人が増えるといつものように柱の影に。
2011/12/26(Mon) 22時半頃
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[自分から声をかける。] [そういう時、どうすれば良いか? そこに迷い、考え事をしているらしきオスカーに 声をかけあぐねていたところで、 (元)生徒会長が彼に声をかければ、 今更不自然かもしれないが、 いつもの柱の陰に隠れるフィリップになる。]
(472) 2011/12/26(Mon) 22時半頃
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フィリップは、オスカーが聖徒会長にする質問に目を丸くしつつ聊か頬が熱い。
2011/12/26(Mon) 22時半頃
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わっ……
[元生徒会長も質問に面食らった様子。 むせたのまでは、内心共感を感じながらも。
柱に頭をぶつけるとは思わなかった…… それも丁度隠れている柱に。 突然の元生徒会長の行動に 鮮やかな方のフィリップは 軽く羽ばたいて反対の肩に飛び移り フィリップは小さく驚きの声を上げる。
………これでばれない自信がない。 きまづい視線で二人を見た]
(478) 2011/12/26(Mon) 22時半頃
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[鮮やかな方のフィリップは仮初の名前 ……あだ名と言うほうが正しい呼びかけに 頷くように首を上下させる。 きまづそうな人間のフィリップを気にする様子もなく。]
えっと……これ、誰がって、思って…… 盗み聞きしてたわけじゃ。
[持っていたブランケットを差し出しながら弁明一つ。 聞いてしまった内容を思い出し、 また、微か頬が熱くなる。
薔薇の匂いはこう言う時ばかり気になる。 精霊のお話、御伽話に捕らわれかねない。]
(482) 2011/12/26(Mon) 23時頃
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す、すいません……で、でも 俺も驚きました……
[オスカーの質問に。 (元)生徒会長の額ぶつけに。 (元)生徒会長の驚きぶりにとっさに謝罪したが こちらも、こちらでかなり驚いた。
ただ謝罪の後は、どう、生徒会長が 質問に答えるのか。 無知による純粋。そんなことを思いながら 聊か顔が赤いまま柱に背を預けつつ二人を交互に見た]
(491) 2011/12/26(Mon) 23時頃
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………そう、ロバートと、 カ ルヴィ ン [ロバートはロバ、何とかだろう。 そうすると……今まで名前を知らなかった あの同じ痛み方をする小柄な姿は カルヴィン、ということがわかる。 なんにしても、二人に絞られたのはわかって、 フィリップは柱に持たれながら頷きブランケットを抱える。]
[鮮やかなほうは、 「リベンジマッチ、ランド1ファイッ!」という声を どこかで聞いたかのように、 周囲の空気など知らず無邪気に遊び始める。]
[多分第一ラウンドは鮮やかなほうの勝利だろう。 元生徒会長が説明を始めるのに オスカーの意識がそちらにいけば 彼なりの勝利として、彼の服の袖をくちばしで引っ張る。 その間もフィリップは翠で元生徒会長を見ながら]
(501) 2011/12/26(Mon) 23時半頃
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[知識がないわけではない。実践がまったくないだけで。 そういった類の話をしたことがないだけで。 だからこそ、改めて音として聞くと 気恥ずかしさがあり、熱くなる顔を 手の甲で触れ冷やしながら聞いた、が。]
……………わかんない、な
[そう呟いた。] [どうして溺れられるのか? 人とかかわる事は、拒絶や廃棄を引き起こす。 性的接触を行う相手であればなおの事傷は深く。 ……それは、友情、恋愛自体にいえる事なのだけれど。]
(507) 2011/12/26(Mon) 23時半頃
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……その後、すごく、すごく、痛いよ。
[オスカーの相変わらず無邪気な質問。 ただ、それにつんのめるには 思考がフィリップの妄執の中に埋没していた。
鮮やかなほうは 駄目と言われればおとなしくなり、 勝ったからか、余裕の表情で 「撫でてもいい」とばかりに見上げてたが。]
あ……気持ちがなければ、痛くも、ない?
[と、口にした後、 ふと、代用品になったときを思い出し。]
(520) 2011/12/27(Tue) 00時頃
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…………
[ゆるく笑み、不理解を、いい、という (元)生徒会長に視線を向ける。]
わかるとき、痛いなら、気づかなくてもいい……
[気づく、という言葉に いつか、それらがあるのだろうか?と 気づくことが一般なのだろうか?と 数度首を振る。もう痛みはたくさん。 翠には怯えの色が浮かんで 手はブランケットを強く握った。]
(524) 2011/12/27(Tue) 00時頃
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[鮮やかなほうのフィリップは オスカーのキスに嘴をすり寄せる。 無邪気な一人と一羽。 フィリップはその様子に少し、眉を寄せた。]
……じゃあ、いつか、 酷く、酷く痛い目に、あうだろうね……
[みんな、好き。 その言葉に、好きがたくさんあることがわかる。 フィリップにとって 好きがたくさんあるということは、 拒絶され捨てられて、痛い、が たくさんあるということ。]
(527) 2011/12/27(Tue) 00時頃
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[イエス!!アイ ステイ!] [(元)生徒会長が思案し、フィリップとオスカーの 言動に慌てふためく中、 オスカーがフィリップをまっすぐに捉えた。 ……フィリップは、そのことで我に返る。 しゃべりすぎている、と。 薔薇の匂いが心の戸を緩くしてしまうのか。]
痛いのは……
[ただ、質問をそらすすべも知らず。 知っているのは視線をそらすこと。 だから視線を逸らしながら フィリップは自分の胸に手を当てる。 ”ここ”が痛いのだというように。
経験のないフィリップは 身体が痛んだ事はないようだ]
(537) 2011/12/27(Tue) 00時半頃
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