211 【腐女子と】冬にゃこ【炬燵です】
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[やがて精も狂気も摩滅すれば、空が白むまでのほんの一時、拘束するごとく守るごとく、腕の中に閉じ込めて添い臥した。
朝になれば、国を背負う勤めに戻らねばならぬ。
再会の約束ひとつなく、身体に烙した被虐の痕と一枚の絵のみを逢瀬の証しに。*]
(*172) enju 2015/01/15(Thu) 00時頃
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− 偏食のススメ >>*168 −
花留に任せていれば心配なかろう。
[心安く名を呼んで信頼を示し、己は指一本動かさずに、花留に口を養わせることに恐縮の素振りもない。 花留が説明する料理に軽く相づちを打ちつつ、精進された味を堪能した。
花留の身体も次第に近く寄り、ついにはどちらが臥所の主かわからぬほど。 華奢な重みが撓垂れ掛かってきても、ナオエはむしろ迎え入れるように身体を向けた。]
息を弾ませているね。 疲れたかな。 熱がある?
[額を触れさせて体温を調べんと近づける。]
(*175) enju 2015/01/15(Thu) 00時頃
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− 陰翳礼賛 >>*179 −
[両手の中で震える稚児は小鳥めいて、惑乱の囀りもまた興をそそる。]
こんないといけな者の心まで奪ってしまうとは、わたしも罪なこと。
[いけしゃあしゃあと言って述べ、胸に宛てがわれた繊手を逆に辿り、袖口から手を差し入れて体躯を抱き寄せる。]
では、食後の甘茶と水菓子をいただこうか。
(*249) enju 2015/01/15(Thu) 20時頃
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[むろん、それは花留自身をつまみ食い、という意味でしかない。]
見えぬのだから、それ以外のすべての知覚で味わせておくれ。
[囁き、摩り、舐って、嗅ぐ。 衣擦れの音に混じる呼気は、肌にこもる熱は、硬い毛のない滑らかな肌に屹立する仏塔は、あらたかに把握された。
そして稚児の反応もまた拙くはなかった。 接吻けて口腔を侵し、舌先に真珠の牙を探り当てれば、なるほど、この手で廃業に追いやった見世の子かと知れる。]
これも歓喜天のお導きだろう。
[稚児が袂の数珠を抜き取り、肌を転がす。]
(*250) enju 2015/01/15(Thu) 20時頃
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− 猫鍋闇鍋ミルク鍋 >>*209 −
[セシルは口足らずに可愛いことを言う。 ついばむような接吻けのシャワー。 自ら輪を開きながら、男の勲に腰を沈めてゆく健気なぼく様に、はやくものぼせかけた。
湯の中では、波紋が大事な部分にナチュラルモザイクをかけてしまうのが、逆に新鮮だ。]
おまえの中は涼しいの
[湯よりはわずかに低い体温に包まれる快感に爪先を反らせた。 プシーがこれからどうしてくれるのか、楽しみでならない。]
(*251) enju 2015/01/15(Thu) 20時頃
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− 煩悩の数だけ >>*255>>*256 −
陽が高いか。 ならば、誰か外を通りかかるやも。
[煽りながら、わざと音をたてて耳を舐る。]
いけないと言うが、おまえの身体は、もうこんなに、熱くなっているよ。
[零れる酸い匂いは太陽を浴びて実る柑橘を思わせた。 鼻腔いっぱいに吸い込む。 触れれば落ちなん風情の稚児は自ら帯を解いて、念者の手を導いた。 かつて、初めての結びつきの時とは逆で、彼の成長と募らせた想いを愛しく思う。]
(*269) enju 2015/01/15(Thu) 22時半頃
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まこと、我らは罪深い。 煩悩を数えてみようか。
ひ、 ふ、 み、 よ、 い、 む、 な…
[菩提樹の数珠に稚児の滴らせた甘露をまとわせ、ひくつく穴へと呑ませてゆく。 目には見えずとも、読みあげる数字がそれを補ってくれる。 果たしていくつまで保つだろうと微笑んだ。]
(*271) enju 2015/01/15(Thu) 22時半頃
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− 埋伏 >>*254 −
それを渡しなさい。
[ケイが胸に抱く巻物を引き取り、開く。 ずっと握っていたのだろう、ケイと巻物とは同じ薫香がした。 ナオエの知らない香りだ。]
(*274) enju 2015/01/15(Thu) 22時半頃
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[記された返書の文字は、見まごうべくもなくあの男の手蹟。 才気走った顔を思う。 周旋された手際もまた、充分に期待を約束するものだった。]
今朝方──こちらもすべての布石を終えた。 これで、ヒノモトは100年、あるいはそれ以上の平和を享受しよう。 よく橋渡し勤めた。
…聞こえているか。
[問う声に答えたのは、掌から水をこぼすような儚い呼びかけ。]
(*275) enju 2015/01/15(Thu) 23時頃
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……、
[受け応えするだけの知覚と知性は損なわれていないとわかる。 だが、二人きりの場とはいえ、その名を呼ばせたことはない。
あの蜘蛛めは、過たず毒を埋め込んだのだ。]
無視無欲に徹してきた忍びが、人として生きるようになったか。
…それで、 何を望む。
(*276) enju 2015/01/15(Thu) 23時頃
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− 執行執事 >>*260 −
[切れ切れのサイラスの声が窮状に揺れる。]
待てというからには、ご自分で脱いでいただけるのですね。 急いだ方がよろしいかと。 汚してしまう前に、ね。
[張りを増した股間の布地にヌメるような眼差しを投げた。 これは清拭ですと言いながらサイラスの首から肩へ唇を伝わせ、ズボンの裾を踏んでズリ落し、脱がざるを得ない状況に追い込んでゆく。]
(*279) enju 2015/01/15(Thu) 23時頃
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− 猫ちゅるちゅる >>*273 −
おぅ、 入って る。
爪たてても、いいじゃけぇ
[胸にしがみつくセシルを深く貫きながら甘やかした。 たまにちょっとナニの付け根に力を入れて、グイと中で当たる角度を変えてみたり。]
(*280) enju 2015/01/15(Thu) 23時頃
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− 稚児行列>>*283>>*284 −
[このような状態の中でも、相手を褒めあげる稚児。 それがどれだけの躾の成果か察せぬ身ではない。 可憐な喉が振り絞る懸命な声を、ナオエは愛でる。]
出してしまったのかい? そんなに気持ちよかったか。 ならば、後ろは塞いでしまおう。 こうして──
[自身の雄に数珠を巻き付け、花留の中へと挿入する。 ゴロゴロと転がる珠が擦れ合い、予測できない快感をもたらした。]
ああ、 おまえと共に楽を奏でているようだ。
[薄い腰を掴んで引きつけ、イくよと告げる。]
(*289) enju 2015/01/16(Fri) 00時頃
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− 傀儡師 >>*285>>*286 −
おまえがダメかどうかは わたしが決める。
[その目は静かにケイを見据える。
ゆらめくケイの身体は操り人形めいて、だが、望むは肉の交歓。]
(*290) enju 2015/01/16(Fri) 00時頃
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[ケイの前に立ち、その顔を見下ろした。]
口でしてみせよ。
[指示はそれひとつ。]
(*291) enju 2015/01/16(Fri) 00時頃
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− 猫笛 >>*292>>*293−
[命の奥底からこみあげる叫びとともに、花留の身体は跳ね上がる。 その瑞々しい快楽を貪って花留の中に思いの丈を放った。 事の成った後は脇息に身体を預け、甲斐甲斐しい後始末の手並みを堪能する。]
花留の顔を見る為にも、わたしは視力を取り戻さなくてはね。 おまえの心づくしに報いたい。
[これをやろう、と取り出したのは一本の竜笛。]
(*300) enju 2015/01/16(Fri) 00時半頃
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視力が戻った暁には、わたしは若湖寺に掛け合って、その笛を買い戻そう。 おまえの心が変わらぬならば、失くさずに持っていておくれ。
[表立っての稚児の売買は禁じられている。 ゆえに、楽器や書物を取り引きし、その世話をする付き人を一緒に引き取るというのが習わしだ。]
陽の下、また月の下にて、共に奏でようぞ。*
(*301) enju 2015/01/16(Fri) 00時半頃
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和算家 直円は、メモを貼った。
enju 2015/01/16(Fri) 00時半頃
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− 乗馬のお時間でございます>>*324>>*325 −
[戸惑い躊躇うサイラスの初々しさ、ジーンズと下着を一気に脱ぐ潔さに眼鏡の奥の眼を細める。]
ご協力ありがとうございます。
[考え直す隙を与えず、テキパキと床に落ちた服を一抱えに持ち、正面からサイラスを検分する。 見ないで、と言われたことなど猫耳東風。 それは、外から穢れを持ち込んでいないかチェックすることを口実に、サイラスを視姦するかのごときねっとりと絡みつく視線であった。]
鎖骨よし、乳首よし、ギャランドゥよし
ペニスと尻尾も、ご立派でございます。
[確認した、という合図に白手袋の長い指でそっと撫で上げた。]
(*379) enju 2015/01/16(Fri) 23時頃
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お入りいただいて結構です。 どうぞ
[服はランドリールームに運ばせていただきます、と宣言し、 ソックスだけという誠にアレな恰好のサイラスをリビングの乱交会場へと送り込むのだった。*]
(*380) enju 2015/01/16(Fri) 23時頃
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− 忍者外伝 −
[ようやく捕縛した敵の忍びは芯のある男だった。 その才は惜しいが、これだけ手を尽くしても裏切らぬとなれば死んでもらうしかないかと腹をくくったところに、ケイからの申し出がなされる。]
功労者のおまえがそう望むのならば──島流しで手を打とう。
[自分でも悩んでいたところだ。 ケイがこちらの意図を読んでくれたのかもしれない。彼が誰かに執着するなど、珍しいことであろう。 命は奪わぬ、とケイに約束し、人払いした後、鳴神に会いにゆく。]
(*382) enju 2015/01/16(Fri) 23時半頃
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さて、おまえの処分は決まったぞ。
ただ、チャンスを与えてやってもいい。 明日の朝までにおまえがそうして縛られたままで、三たび、わたしの槍を折ることができたなら──
[闇は一段と濃さを増して鳴神を包んだ。*]
(*383) enju 2015/01/16(Fri) 23時半頃
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− 鳴く蛍 >>*296 −
[ケイは膝行してナオエの腰に顔を埋めた。 口で「何を」するのか、過たず理解して。 かつてのままのケイであれば、無垢な戸惑いを見せたろうに。
ナオエは返書を床に投げ捨てる。 巻物の軸が外れ、一枚の絵が現われた。 あの男が描かせた、ケイの姿。]
…よくも見事に堕ちたものよ。
[ちゅぷ…と、この場で零れる水音がオーバーラップする。]
(*388) enju 2015/01/16(Fri) 23時半頃
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[拙い舌遣いながらも、それは性愛のなんたるかを知った者の技だった。 なけなしの理性がもたらす悩ましげな色は、かえってその淫蕩な行為を際立たせる。 身体の内側から、官能が匂い立つようだ。]
おまえはもはや、忍びとして使い物にならぬ。
[ナオエはケイの頭を引き寄せ、彼の口の中へ精を吐きだし、嚥下させた。]
(*389) enju 2015/01/16(Fri) 23時半頃
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望みを、叶えてとらす。
[ずっと欲しかった。 でも、護り続けて来た、 その戒めを破って、 ケイを、 抱く。
内襞に仕込まれた媚薬の力も借りて、一昼夜、尽きることなく交わり続けた。]
(*390) enju 2015/01/16(Fri) 23時半頃
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[水色の夜明け、]
おまえはもはや、こちら側の人間になってしまったのだよ。
[言祝ぎ、また憐れむように告げ、うち臥した背に手を滑らせる。]
(*391) enju 2015/01/17(Sat) 00時頃
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おまえを蘭潭に弟子入りさせよう。
いや、その前に、 彫り師・要を呼んで、おまえの身体に墨を施させる。
[抱かれた直後の弛緩した身体に針をいれ、生きた絵画に仕立ててゆく計画をうっとりと語る。]
水辺の情景、そこに、わたしとおまえの精を混ぜた白粉彫りで蛍を飛ばそう。 おまえが火照る度に、仄かに浮かぶ蛍だ──
(*392) enju 2015/01/17(Sat) 00時頃
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[眼鏡を顔に戻しかけ──部屋の隅に放った。]
これを機に、わたしは国政から手を引くことにする。 新しい住まいを普請し、共に暮らそう。
後は斎洲が上手くやるだろう。 政事も閨事も奥手な子だが、これからの世はその方が適している。
新しい邸宅は、季節になぞらえた四つの楼を繋いだもの。 蛍、おまえが住むのは夏の楼だ。 灰色の目をした蘭潭には冬の楼、 若い笛人には春の楼を、 秋の楼には、嗣子争いに敗れて藩主の慰み者になっている異母弟・奏殿を迎えて。
[愛するものたちに囲まれて暮らす、その幸せ。*]
(*394) enju 2015/01/17(Sat) 00時頃
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− 猫廻し (オフレコ風呂) −
[ショータイムに歓声ならぬ、甘い、あるいは野太いよがり声が響くのは通常営業なのでBGM代わりにしていたが、セシルの巧みな愛技は直に性感を責めてくる。]
お お、
もう、保たんッ
[声と共に一点に昇華された欲望を解き放つ。 ほどなく、ふたりの結合部から白い濁りが滲んで、周囲を猫の大好きなミルク色に染めるのだった。
まだまだ浸っていたいけど、そろそろ〆のラーメンタイムですかね。 マタタビで出汁をとる作業にかからなくては。*]
(*403) enju 2015/01/17(Sat) 00時半頃
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− キャットタワー −
外へ出てゆく猫たちを見送りましょう。
[そんな口実で、皇子をキャットタワーに登らせて。 降りる段になれば、きっちり教育係モード。]
あなた様ならば、出来るはずです。 さあ、わたしと一緒に飛びましょう。
ちゃんと飛べたら、ご褒美にキスして差し上げます。
[今日もラブラブ主従生活。*]
(16) enju 2015/01/17(Sat) 01時頃
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なーご!
(17) enju 2015/01/17(Sat) 01時頃
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