6 偽りの聖戦《イミテーション・ジ・ハード》
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[偽りの追憶――――《Imitation memories》 憎むべきは誰なのか。愛すべきは誰なのか。 ――暁の真実は、《鍵》の中。]
(8) 2010/03/22(Mon) 01時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/22(Mon) 01時半頃
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―始まりの終わり・白亜の鳥居《ディジョン・ゲート》 跡― ――……ッ!? [其処に5人のジーニアスの姿は既に無く、地に伏せた1人のジーニアスの姿が在るのみ。傍に寄らなくとも、事切れて居るのが判る。] ……何が、あったんだ……? [無惨に崩れた白亜の鳥居《ディジョン・ゲート》。左の翼をはためかせ近付けば、微かに遺る、力の軌跡。] いや、まだ大丈夫――追える。 [す……、と虚空に左手を伸ばす。 刹那。 湖面が、揺らぐ。]
(12) 2010/03/22(Mon) 02時頃
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[揺らぐ、 揺らぐ。 揺らいだその向こう、 ――視えたのは。] [《鍵》に向かって伸びる、小さな手。] ――――なッ……!? [瞬間的に後ろへと翔ぶ。 しかし鏡の世界の住人は、純白(しろ)を逃がすだろうか。]
(13) 2010/03/22(Mon) 02時頃
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[嘆きの河の水面が、鏡の向こうのその姿を捉える。 捉える。 ――――捉えれば。] [ ――ぴし。 ] ……ッ!? 《鍵》が―― [竪琴が僅かに、軋む。歪む。 楽園への《鍵》。 監獄への《鍵》。 嘆きの河の流れを、塞き止める、《鍵》。] ――誰なんだ。 誰なんだ、きみは……!?
(14) 2010/03/22(Mon) 02時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/22(Mon) 03時頃
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[《鍵》がそうさせるのか。 鏡のように煌めく湖面に映った、鏡の世界の、住人。 しかし閉じられたままの《鍵》では、まだ。――まだ、触れられない。] [――――ずきり。] [痛む右眼を押さえれば、湖面の住人の姿は消える。流れる祭門の血が、鏡を紅に染めてゆく。] ……誰。 きみは、誰。 [リンデルに――真冬の奇跡《スノゥドロップ》に覚えたものと同じ。同じ、感覚。 ……どこかで、出逢った? 現在(いま)ではない刻。どこかで。――何処かで。]
(17) 2010/03/22(Mon) 05時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/22(Mon) 05時半頃
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2010/03/22(Mon) 05時半頃
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――《Δεσμευμένη κόκκινο》
(22) 2010/03/22(Mon) 11時頃
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[確かにそう、詞が、聴こえた。] [ずきり。] [また、右眼が、痛む――] ……まさ、か…… おまえは、聖戦《ジ・ハード》に関わる、者なのか―― [その姿は見えずとも、この声も届いているのだろうか。]
(23) 2010/03/22(Mon) 11時半頃
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[ああ、そうだ。やはり純白は彼を識っている。 それはいつかの記憶。真実の記憶。 ――おそらく、冥府へと堕ちる前の――――] ――――っ……! [見えないなにかが、こちらへ伸びてくる。 純白は拒まない。拒めない。圧倒的な力が、避けきれない呪縛が、子を親の許へと引き寄せる。 ――――しかし。 《鍵》が、拒む。]
(26) 2010/03/22(Mon) 12時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/22(Mon) 12時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/22(Mon) 12時半頃
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[ キィイイイイ…………ン ] [銀の竪琴が、光輝(ひか)る。まるで泣くように、鳴く。] 《鍵》、が…… 共鳴している……のか……? Δεσμευμένη κόκκινο―― ――囚われの王《クレプス・キューレ》 ……おまえは、いったい……? [その光は、純白を包み――何処かへと超越(と)ぶだろう。 祭門の遺した力を追って。あるいはもっと大きな力が働けば、其処へ。]
(29) 2010/03/22(Mon) 13時半頃
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Παίρνετε από 《Ηλύσιον》. Αν έχετε ένα κλειδί, για πάντα. Αλλά να θυμάστε ότι τα πιο σημαντικά πράγματα. Πάντα.
Σπάει το κλείδωμα, η πόρτα είναι ανοιχτή. Θα είναι το πραγματικό πράγμα. Για να είναι το πραγματικό πράγμα.
Πάντα. [そう告げたのは、冥府の王。 楽園への鍵には、一つの小さな、亀裂。] ――――永久に。 [呟くように、*繰り返す。*]
(30) 2010/03/22(Mon) 13時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/22(Mon) 13時半頃
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[逃げる力と、喚ぶ力。 見えぬ運命の神が選んだ導は――――] ―失われた清水の地《ロス・アクウィエス》― [リンデルの伸ばす右手。その手の中の鏡より放たれた光が、ヒトの象(かたち)を成してゆく。 ばさり、白き羽根を舞い散らせるそれは、彼女の予測したとおりの銀ではなく――――純白(しろ)。] ……おや。 ずいぶんと、おかしなところに導かれたものだ。 [それは運命の鎖《リーニュ・ディスタン》の導きなのか。 暁が超越(と)んだのは、宵の許。] やあ。 全員無事…………のようだが、数が違うな。途中ではぐれたのかい? [翔太の姿が見当たらないが、力の存在は確かに感じられる。それどころか、一つ、多いか。]
(42) 2010/03/22(Mon) 19時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/22(Mon) 19時頃
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2010/03/22(Mon) 19時頃
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>>51 ふむ。 [リンデルの視線の先に、眼を向けて。] では、追ってみようか。 [詞が紡ぎ終わらぬ間に彼女を抱き上げ、欠けた翼で天空(そら)を翔る。 ともすれば、空中に浮かぶ巨大ななにかを、リンデルが見つけるだろう]
(57) 2010/03/22(Mon) 22時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/22(Mon) 22時半頃
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――那由多の創世を司る天宮《ツァールロス・ヒンメル》…… [天空の天宮。空中の要塞。 中心に聳え立つ塔。その頂上には―― ――世界樹《ユグドラシル》] 彼は、無事のようだけど。 [嘆きの河の水面が、聖母(はは)の肩の上で囀ずる白雀の姿を捉える。] ……行ってみるかい? [舞い散る、世界樹の葉。ざわめく翆、それより上に、まだ何かあるようで。]
(73) 2010/03/23(Tue) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/23(Tue) 00時頃
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>>74 [軽く微笑んで頷き返し、彼女の身体を抱いたまま、翠の中に白を散らし更に上へと舞い上がる。 その上に在ったもの、それは―――― 無 。 忽然と空が割れ、何も無い空間が拡がっていた。]
(76) 2010/03/23(Tue) 00時半頃
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>>77 [その時だった。] [那由多の創世を司る天宮《ツァールロス・ヒンメル》。 その要塞から、雨のように影が降り注ぎ―― ――1つの黒い、大きな影が――――地上に産まれた!]
(79) 2010/03/23(Tue) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/23(Tue) 01時頃
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>>80 おそらくは、ね。 [世界樹の上に降り立ち、一際丈夫そうな梢の上に彼女を降ろして] この地にも……崩壊は、始まっているようだ。 こんな光景は、前、にも、どこか、で―――― [ ずきり。 ] ――ッッ……!! [突如、右眼に激しい痛みが走る。 ややよろめきながらも、反射的に、手で瞼を抑えた。]
(86) 2010/03/23(Tue) 01時頃
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―――― 聖、戦 《τζιχ άντ》 の 幕 開け 割れ る Ου ρανός Βροντ ή ――――“κόκκινο” σε ληνό φ ως Φεγ γάρι――――つ、き [――左手が、リンデルの右腕を掴む。]
(89) 2010/03/23(Tue) 01時半頃
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――――私の月は、何処だ。 [詞を紡ぐ純白の右眼が、血の色に染まる。]
(90) 2010/03/23(Tue) 01時半頃
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[呪いの唄>>88に、嘆きの河の水面は凍りつき。 唇は、ゆっくりと、弧を描く。] Σούρουπο――宵闇―――― ウィ・ナ。 [ゆっくりと、旋律を奏でるように。] ――私の月(せかい)を奪ったのは―――― おまえ、か? [詞を、紡ぐ。]
(91) 2010/03/23(Tue) 01時半頃
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>>92 答え、ろ―― [純白(しろ)が、右手を伸ばす。] おまえ が―― [伸ばす。] おまえ が [伸ばした先は、リンデルの細い首筋。 ふわり、と微笑むと、指に力を篭める。]
(96) 2010/03/23(Tue) 02時頃
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――生まれゆく暁を見届ける宵と、死にゆく宵を見送る暁。 枢機卿を示すは王冠。 その下で交差する剣は我ら。 紅と蒼、互いの切先は相手に向いて? ――――《απομίμηση》
(101) 2010/03/23(Tue) 02時半頃
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[ ――――ギィイイイイイイイイ……ン ] ――――っっ……!? [突如、《鍵》がまるで電子が共鳴するような声で鳴く。 その音は泉より出し銀《コリーン》の鼓膜を破り貫き、闇の気配を遠ざける。 ――右眼の血は、嘆きの河の流れに洗われる。 純白(しろ)は右腕から血を流したまま、蒼の双眸を何度か瞬かせ。] …………え? あ? えっと…… ……っすまない、私はきみになにか、しただろう、か……? [とても申し訳なさそうな表情(かお)をした。]
(102) 2010/03/23(Tue) 02時半頃
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>>107 [まるで何が起こったのか判らない。右腕の傷にも気付かぬまま、苦しむリンデルの姿を見つめる。嘆きの河の水面は、微かに揺らいで。] [――――以前(まえ)にもこんなことがあったようで。] [彼女の許へと伸ばせぬ左手を、宙に止めたまま。 そこで、ようやく《鍵》が鳴り止んだ。] っ大丈夫、か……!? [はっ、と弦を爪弾くように、唇を開く。]
(109) 2010/03/23(Tue) 03時半頃
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……覚え、て……ない。なにも。 私は、きみに―― [怯える翠に、水面が揺らぐ。] ――きみに、なにを……? [いつ。どこで。 胸の奥のどこかが、*痛む*、ような。 ――これは、真実?それとも、偽り?]
(111) 2010/03/23(Tue) 04時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/23(Tue) 04時頃
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―冥府の流れ《Αχέροντας》― [死の水面に沈みゆくσεληνόφως. 欠けたΦεγγάρι,引き戻そうと手を伸ばす。] ――流れに逆らい、得たものはΤιμωρία. ――二度と戻れぬ、輪廻のめぐり。 Πάντα. ――――Δεν επιστροφή.
(129) 2010/03/23(Tue) 12時半頃
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[左に眠る《Αλήθεια》―真実と、右に宿る《απομίμηση》―偽り。 ――その左手で掴もうとしたのは誰の手? ――その右手で奪おうとしたのは誰の命? 偽りに歪む暁の《αναμνήσεις》。純白の立ち入れぬ領域。 純白(しろ)の内側で、紅(あか)が、歪む。歪む。 歪んで、渦巻く。] ――……っ、―― [痛みを宿すのは、右。 悼みを宿すのは、左。]
(133) 2010/03/23(Tue) 12時半頃
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月を奪ったのは、 《Αυτός》 《Σούρουπο》 [白と紅、交差する矛盾。]
[どちらが《Αλήθεια》?] [どちらが《απομίμηση》?]
(134) 2010/03/23(Tue) 12時半頃
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――――違う。 違う。違う、違う。 『彼女』じゃない。 憎(いとし)いのは、彼女ではない。 [月と太陽のたゆたう《Αχέροντας》。 蒼と紅を引き裂く《Αχέροντας》。]
(135) 2010/03/23(Tue) 12時半頃
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[ ぴしり。 ] 宵《ウィ・ナ》。 私の、《Σούρουπο》宵。 私の――――――――Φεγγάρι? [真実を識る《鍵》に瑕が、またひとつ。]
(136) 2010/03/23(Tue) 12時半頃
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―現在・創造の上、崩壊の下― [突如、辺りの空気を震わす闇の波紋。 肌に、鼓膜に、網膜に、びりびりと振動が伝わり。] ――ッッぁ……――!! [再び、痛む右眼を――――否。 疼 く 、右眼を左手で覆う。] ……これ、は……! [全身の血液の循環が速まる感覚。それは、眩暈すら伴って―――― ――>>0:151(あのとき)駆け巡ったのと同じ。同じ――] ――……漆黒の王《モーリオン》……ッ!?
(139) 2010/03/23(Tue) 13時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/23(Tue) 13時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/23(Tue) 13時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/23(Tue) 15時頃
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[漆黒の王《モーリオン》。 我が父。我が愛すべき父。――憎む(あいす)べき、父。 嘆きの河の水面が、揺れる。 彼方に覚醒(めざ)めたその姿を、揺らいで映す。 ひろがる、波紋。歪む、景色。その中に――――聖母(はは)を、視た。] っ母上!!……父―― [思わず翔び出そうと、翼をはためかせようとして、気付く。 世界樹《ユグドラシル》を護るように張り巡らされた、幾何学模様の結界。それは泉の銀《コリーン》の力か世界樹の子《べネット》の力か、それとも『彼』の――もうひとりの紅(あか)の?] ――なんだこれは。 [冥府の流れに逆らった罰。裏切りの報い。 ――その左手はまたしても、愛すべきものを護れずに虚空を掴む。]
(152) 2010/03/23(Tue) 15時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/23(Tue) 15時半頃
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[――届かない、と判(し)れば、静かに手を下ろす。 嘆きの河の水面は凍りつき。 耳障りな唄を詠い続ける銀へと、向けられる。] …………だまれ、音痴《カコフォニー》。 [リンデルを庇うように、前に立つ。無意識に、左の翼までもが彼女を護ろうと。] ――闇の手先が、ここにもいたか。 [楽園《エリュシオン》への鍵。開き掛けた鍵。 壊れかけた《鍵》を握る手に、力が篭る。]
(158) 2010/03/23(Tue) 16時頃
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[どこかで聴いた憶えのあるような、懐かしさを孕む詞を、リンデルの唇が紡ぐ。 ああ、やはり、そうだ。 愛しき月。愛しき宵。 ――月が昇(かえ)る天(そら)は、宵闇。] ……リンデル。 私の傍を、離れないで。…………今は。 [いまは、未だ。 運命の鎖《リーニュ・ディスタン》を分かつ流れは、《鍵》が塞き止めているから。] 銀……ザックの言っていた、銀、か。やはりおまえは、偽りの力持つ者《イミテーション・ジーニアス》と関わっているのだね。海よりも深く。私たちよりも、ずっとずっと深く。 [銀《コリーン》を見据える双眸。その左には、微かに。 朝陽のような光が宿って。]
(173) 2010/03/23(Tue) 18時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/23(Tue) 20時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/23(Tue) 21時頃
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[ からん ] [銀色の弦を、弾く。その音色には今は、なんの感情も存在せず。] ……人間は……利用し…… 恩恵を受けながら…………――だと? [ああ、目の前の泉は知らぬのだろうか。 死した人間の魂が、流れ着く場所が何処なのか。 決して逆らうことは出来ぬ流れ。凍てついた流れ。 絶望を与え続ける、その流れの名を。] ――――――――《κωκυτός》 [小さく呟いた詞は、風に乗って消えるだろうか。]
(190) 2010/03/23(Tue) 21時半頃
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おまえの詩は、もういい。 [じゃらん、と適当な和音を奏で] ――『あるじ』とは、なんだ。 誰のことだ。 漆黒の王《父》のことか。それとも―――― ――冥府の王《ヴァルキュリア》―― 黄昏の皇女《ヴァーミリアンライト》のことか。 [コリーンへ双眸を向け、問う。 憎む(あいす)べき王(ちち)の名と。 もうひとりの、憎む(あいす)べき王(めがみ)の名。]
(198) 2010/03/23(Tue) 22時半頃
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[ぴしり、ぴしり。] [銀に輝く《鍵》。漆黒の王の覚醒(めざ)めの余波か――それとも、もうひとつの《鍵》の消滅のせいか――徐々に歪(ひず)む、歪(ゆが)む、楽園《エリュシオン》への鍵。] ――《鍵》が壊れれば、《楽園》の扉は開く。 そうしたら、君は本来あるべき姿へと戻る。 在るべき、姿へ。 永久に。 ――二度と、戻ることは出来ないよ。 [再び現世へ暁を産み落とした、もうひとりの『親』。冥府の王。 『彼』の詞が、紡いだその旋律《ことば》が、脳裏に浮かび。] ……戻る場所(ところ)など、初めからひとつ。
(200) 2010/03/23(Tue) 23時頃
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[《αναμνήσεις απομίμηση》 偽りの記憶《memories》。 蘇りつつある、水底の追憶《memories》。 《鍵》が壊れるのは、おそらく――――もう、すぐ。] [嘆きの河の水面が、遠い風景の混沌《カオス》を捉える。] ……そろそろ、出しては貰えないものだろうか。 [茨の結界はともかく――世界樹の種子の張り巡らせた結界を見やり。]
(206) 2010/03/23(Tue) 23時半頃
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……ッッ!? [突如、背後から――リンデルの手の中の鏡から、声が届く。] おまえ、は…… [湖面に映った、少年の声。《鍵》を授けた、王の声。 ――しかし考えている時間は今の純白には、ない。] 二人を、なんとかすれば――…… ……………………、わかった。 [両方の瞼を閉じ、じゃらん、と《鍵》をかき鳴らす。 次に眼を開けたときには、その右眼は――金色に。 ともすれば、その音色は稲妻のように]轟き。]
(218) 2010/03/24(Wed) 00時頃
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組曲【聖戦】 第二楽章 〜黄昏《ragnarok》〜 [リンデルとコリーン、そして純白(しろ)の足元に、月詠の民《ルナ・イリューシュカ》の紋章《エンブレム》が浮かび上がり―――― ――暫くの間は、その陣の外側からの干渉を総て拒絶する!]
(219) 2010/03/24(Wed) 00時頃
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>>212 ――ッ、大丈夫、だ……! [おそるおそる尋ねてくるリンデルには、そう答えたが。 3人ぶんの、紋章《エンブレム》。 現在(いま)の純白(しろ)の力で繋ぎ止められるか。それとも――] [ ――――ぱきり ]
[――――暁が覚醒(めざ)めるのが、先か。]
(221) 2010/03/24(Wed) 00時頃
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