155 楼夢館
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[匿う>>2、とは一体。誰から、とか、何をしたのかされたのか、等聞きたい事は山ほどあったが、全て眠気の前に敗れ去った。]
……一晩?
[クローゼットから換えのシーツを引っ張り出し、掛け布団と枕を床に下ろしてベッドのシーツを取り替える。流石に、使用済みのベッドに寝かせるのも申し訳なかった。本当なら枕や掛け布団も換えるべきだろうが、眠いのでこれで勘弁してくれないだろうか。 掛け布団と枕を元の位置に戻し、取り去ったシーツを適当に畳む。そして再度クローゼットからクッションと毛布を引きずり出した。]
ベッド使っていいよ。
[言葉少なに了承の意を示し、自分は窓際に移動する。クッションを枕代わりにすれば、一晩くらいは余裕だろう。]
(6) 2013/12/10(Tue) 10時頃
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―真夜中→朝・自室― [クラリッサの謝罪>>7にはなにも返さず、ベッドにたどり着いたのを確認して明かりを消した。窓際の毛布にくるまれば、一瞬で寝入ったことだろう。
そして、朝。いつもの時間に目覚めた…は、大変混乱していた。]
…………へ?
[ベッドで眠るクラリッサを発見して十数分。彼の衝撃は今だ、彼を固めていた。 あまりにも眠すぎた為、寝る前にクラリッサが訪ねてきた事は全く覚えていない。]
(15) 2013/12/10(Tue) 15時半頃
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―夕飯前― [ドリベル、ヤニクと別れた後、…はススムとマユミを探して歩いていた。一通り回ったが、二人の姿は見当たらない。ならば、部屋にいるのだろうかと、先にマユミの部屋を訪ねたが、ノックをしても返事はなかった。]
じゃあ、ススム様の部屋かな。
[クルリと踵を返し、昨日訪れたばかりの部屋へ向かう。たどり着いたドアの前で短く息を吸った。ノックを二回した後に、]
失礼します、ロビンです。 ススム様はいらっしゃいますか?
[返事はあっただろうか。]
(17) 2013/12/10(Tue) 15時半頃
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な、んで、クラリッサ……
[大きく目を見開きながら、つっかえつっかえ声を絞り出す。パシリと額に手を当てて、寝る前のことを思い出そうとした。が、一向に出てこない。 ここは、腹をくくるしか無いか。]
俺、何かした?
[うっかり素の口調になったことに、…自身気がついていない。]
(37) 2013/12/10(Tue) 21時半頃
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―ススムの部屋前― ドリベル様より、お言付けがございます。
[失礼します、と頭を下げてから、先ほど承った言葉>>1:258を反芻した。]
ジャニス様と夕飯を共にするのか、と。
[そこまで言った時、部屋の中からマユミ様の声>>25が聞こえてきた。]
こんばんは、マユミ様。 マユミ様へもドリベル様から、お言付けが。 ジャニス様と夕飯を共にされますか?
[出来れば、今返事を聞きたいところだが、その要望は飲み込んだ。]
(38) 2013/12/10(Tue) 21時半頃
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何も、ない?
[安心したように、膝から床に崩れ落ちる。理性は硬いほうだと自覚しているが、どうにも自分は眠気に弱い。寝る前の記憶をすっ飛ばし、眼鏡をなくしたことも多かった。 ノロノロと立ち上がりながら、クラリッサの話>>41を聞く。 『匿った』の単語に、何か記憶が引っかかった。そこからズルズルと思い出す。]
……そうだった。夜中に。
[だんだんと、頭が回り出す。目を閉じて平静になろうとしていた所、額に暖かいものが触れた。目を開けると、目の前にはクラリッサが、至近距離で。]
はい、思い出しました。 寒くなかったですか?
[心臓に悪いなあ、とコッソリぼやいた。]
(46) 2013/12/10(Tue) 22時頃
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おそらくは。
[マユミが少し不思議そうな顔をした>>47のには気づいたが、そのことには触れなかった。 色々と感づいてしまったことも多かったが、それにも触れなかった。]
では、ドリベル様には「構わない」とお伝えいたします。
[でも、一つだけ。]
……差し出がましいようですが、窓を少し開けたほうが良いかと。
[小声で言った。 ススムには聞こえただろうか。]
(54) 2013/12/10(Tue) 22時半頃
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……昔からの癖で。眠くなると記憶がなくなるんです。
[すこし不機嫌そうに言う。続いて発せられたクラリッサの言葉>>49に、よかったと呟いた。]
はい、僕は大丈夫でした。 風邪を引いては行けませんから。
[それよりも、だ。]
詳しくは聞きませんが、何かまたありましたら、いつでもどうぞ。 寝ぼけていても、部屋には上げますから。
(55) 2013/12/10(Tue) 22時半頃
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[クラリッサの様子を、それとなく見守る。口を開いて何かを言いかけて、また閉ざしたのはいつもの事として、でもひとつ気になった。
口に何かあったのだろうか。
生憎と、部屋に飲み物はない。 ポリと頬をかいて、大丈夫とおそらく嘘をつくクラリッサ>>61に溜息を付いた。大丈夫では、無いくせに。]
そう、ですか。 うがいをしてはいかがでしょう。スッキリしますよ。
[それだけ言うと、クローゼットを開けて服を取り出した。流石に着替えはしないが、それ以外の準備を進めていく。]
……そうですね。朝は忙しいですから。
[言外に、自分は迷惑ではないと言ったが、気づいただろうか。]
(76) 2013/12/10(Tue) 23時半頃
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―ススムの部屋前― かしこまりました。その様にお伝えいたします。
[難儀な家だ、とは思う。 だが、どうこうしようとは思わなかった。関係のないことだ。]
……失礼致しました。
[ススムの背に礼をし、その場を辞す。 そう。母親の治療費が稼げるだけの仕事であれば、なんでもよかった。そこに住む人の関係性には興味がない。 ただ、]
換気してください、とストレートに言えばよかったかな…
[隠す気無いよな、と天井を仰いだ。 さて、ドリベルに伝えに行かなければ。]
(94) 2013/12/11(Wed) 09時頃
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[別の場所に移動しようとした時、微かに感じた違和感に足を止めた。次いで名前を呼ばれ、チラリと後ろを見やれば、クラリッサが服の裾を摘まんでいる。 さて、どうしたものか。一度目を閉じて、振り向いた。そして、クラリッサの額に手を当てる。]
大変だ。熱があるようですね。これでは、今日は動けないでしょう。
[棒読みでそう言うと、額に当てた手に力を込めて、クラリッサをベッドに押し戻した。テキパキと掛け布団を掛け、カーテンを閉める。]
トレイル先輩達には伝えておきます移動も辛いでしょうから、ゆっくりお休みください。後で、朝食を持ってきます。
[早口でそれだけ言って、クラリッサの視界を奪うように毛布を掛けた。その隙に手早く着替える。]
おやすみなさい。
[そう言って、バタリと扉を閉じた。]
(99) 2013/12/11(Wed) 13時半頃
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……さて。
[首に手を当てて、クルリと回す。お二人の返事は聞けた。あとは、ドリベルに伝えればいい。]
どちらにいらっしゃるかな。
[まずは、自室に向かうことにした。そこにいなければ、廊下を回るつもりで。 てくてくと歩き続け、ドリベルの部屋の前にたどり着く。]
失礼します。ドリベル様はいらっしゃいますか?
[はたして、返事はあっただろうか。]
(100) 2013/12/11(Wed) 13時半頃
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[少しの沈黙の後、微かな物音と共に扉が開いた>>103。 ……何かあったのだろうか。頬が濡れて、目が赤い。その疑問は言葉にはならなかったが。]
お二人からお返事を言付かっております。 マユミ様からは、構わない、とのお答えを。 ススム様からは、どちらでも、と。それと、
[ここで、一旦言葉を切った。言いにくいなあ、と声にはせずにボヤく。]
『共にして欲しいのか、して欲し くないのか、僕にはそれじゃあわからない。 ーーわかりやすく言って』 そう、おっしゃいました。
[さて、どのような反応をするだろうか。]
(105) 2013/12/11(Wed) 17時頃
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かしこまりました。 それでは、夕飯を部屋に運びましょうか?
[一礼し、そう提案する。疲れているよう>>107だし、何か一口でも食べられればいいと思って。]
いえ。それと、もう一つ。 メアリー様とクラリッサは見かけませんでしたので、何も報告することはございません。
[様子を見てほしい、と言われたが会えなかったことを言った。これで、彼女に頼まれたことは報告し終わったことになる。]
失礼致します。
[もう一度、頭を下げた。]
(125) 2013/12/11(Wed) 23時頃
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[さて、強引に休ませてしまったが、どうしようか。 とりあえず、朝食は持っていくとしても、ごまかすのは今日一日が精一杯だろう。 そんなことをつらつら考えていると、前から来たメアリー>>115に呼び止められた。]
おはようございます、メアリー様。 これから、仕事に向かうところです。
[挨拶とともに頭を下げた。 聞かれたのは、クラリッサのこと。上手い言い訳も考えついていないのに、と内心で溜息を吐き出す。勿論、顔には出さなかった。]
先ほど部屋を出た時、クラリッサと会ったのですが、どうも熱があるようなので僕の部屋で休ませました。 風邪を移しては、大事ですから。
[どうにか、これで納得してくれないだろうか。]
何か伝言がありましたら、代わりにお伝えしますが?
[止められなかったらごめん、クラリッサ。]
(127) 2013/12/11(Wed) 23時頃
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[伝言は断られてしまった>>131。まずい方向に話が行きそうだ。 顔を近づけてきたメアリーが何をするのか、一瞬で察した…はさり気なく一歩後ろに下がった。追撃がなければ、キスは回避したことだろう。
深入りしたくないのも理由の一つだが、それ以前に女性と至近距離になるのは苦手だ。昨夜は眠さで考えが回らなかったので、それすら考えられなかったが。]
お気持ちだけ、有り難く頂戴します。 あ、お待ちください。
[失礼とは知っていたが、手首を掴んで引き止め>>132る。それも、すぐに離したが。]
風邪が移ってしまうかもしれません。それに、クラリッサが寝ているかもしれません。 せめて、お昼ごろにしてはいかがでしょう。その頃には、起きているかもしれませんし、体調も少しは良くなっているでしょうから。
[これで引き止められなかったら、お手上げ侍である。]
(135) 2013/12/11(Wed) 23時半頃
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はい、かしこまりました。 何かありましたら、お呼びくださいませ。
[最後に軽く礼をして、その場を立ち去った。 後ろでドアが閉まったことを確認して、そっと息を漏らす。]
……難儀だなあ。
(136) 2013/12/11(Wed) 23時半頃
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恐縮です。
[どうやら、止められないようだ。>>138 それに、嘘と見破られてしまったかもしれない。どうも、嘘をつくのは苦手なようだ。]
そう、ですか。 お気をつけて。
[クラリッサ、ごめんなさい。 再度、心のなかで謝った。]
(140) 2013/12/11(Wed) 23時半頃
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―朝食後・玄関先― [食べた後の食器を片付け、玄関先へと向かう。郵便屋が毎朝届けてくる手紙を受け取ったのは、此処に来て初めての事だった。いつもは、他の人が受け取っているから。]
ゼルダ様宛が、これと……これか。これは……え?
[仕分けをしている最中だった手が、唐突に止まる。差出人は、母が入院している病院から。宛先は、自分。 初めての手紙に、手が震えた。今まで、受け取ったことなどなかったから。
ソロリとそれを、ポケットに滑りこませる。残った郵便物の仕分けを終わらせると、用具入れへと忍び込んだ。 震えの止まらない手で、それを開ける。 中に入っていたのは、一枚の紙だった。
『お母上の墓地が共同墓地へと移されました。 お亡くなりになってから二年経ちましたので、これを最後の通知と致します。』
力の抜けた手の中から、紙が滑り落ちていった。**]
(154) 2013/12/12(Thu) 01時頃
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