73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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あやま、本当に辛そう……。
[宙に浮いた手は、相手の言を聴いて伸びきる。 脇を支えるように抱え]
香りがしないって言われてもなぁ。 休むなら、エリアスの部屋に行った方がいいんじゃない? 保健室は、先生いないし……。
[言葉を告げる間に、熱っぽい体温が伝わってきて、 看病に慣れていない少年は、とても困った顔をした。]
(113) 2011/12/23(Fri) 20時頃
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何って?
[何のことに対して言っているのか判らず、首を傾ぐ。]
喉が痛い……喉飴食べる?
[手を差し伸ばしながら、提案一つ。 喉飴は、部屋にかえらないとないのだけれど。]
(*38) 2011/12/23(Fri) 20時頃
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図書室?
[あのエリアスが自分の部屋にと、仮初でも言うなんて! 熱でもあるのか?と思って、 実際熱っぽいことを思い出したりなんだりするうちに 提案された箇所に、んーっと小さく悩む音。
熱あるのに、寒そうな所で大丈夫か?というのが、 その理由ではあるけれど。 病気が長い彼が言うことだから、従うべきかと、頷くと その身を支えるように歩きだした。]
(115) 2011/12/23(Fri) 20時半頃
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こっち?
[唇に触れられれば、少し驚いた顔をするけれど。 こっちが何を指すのか判ってないない少年は、 その後、見開いた眼を瞬かせる。]
んー……こんな風になっちゃった理由は知りたいけど 話せる状況だったりする?
[体調的にとは、暗に。 触れられた唇が、何故か熱くて。 ふっと、いつか、似たような感覚を夢で覚えたと思いだす。 あれは……いつ、だったろう。]
(*40) 2011/12/23(Fri) 20時半頃
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眠って貰ったって、エリアス大丈夫なの?
[艶やかな声に、ぞわりと背を走るもの。 触れられた唇が、熱くて……―――。]
そりゃ、ぎゅってするのはスキンシップだから。 でも……―――
[ようやっと彼が言いたいことが、なんとなく判る。 精気って?とか、色々思うことはあるが、 戦慄く唇は音を紡げない。
ぎゅっとするのと、キスは違う。 それでも、抗いがたい衝動は……オスカーの存在に 今はようやっと止められている。]
(*42) 2011/12/23(Fri) 21時頃
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― 図書室へ ―
オスカー、重かったら無理するなよー。
[共にエリアスを支えようとするオスカーに声かけて、 力の抜けたエリアスを図書室に運ぶ。 ようやっと辿り着いたのは良いものの、 さて、これからどうしたものかとぐったりしたエリアスを見降ろして、うーんと唸った。
とりあえず、ソファに寝かせてはみるのだけれど。]
(120) 2011/12/23(Fri) 21時頃
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1人にって言われてもなぁ……―――。
[エリアスの言葉に自由になった手で、後ろ頭を掻く。 気のきく同室の後輩が、まめまめしく看病する様をアイスブルーに収めながら、すんっと鼻を啜る。
薔薇の香り遠い場所に来た筈なのに、 それでも薄く香る香り。ずくっと痛むのは……―――。
はっと息を吐く。 その間に、オスカーに伸びるエリアスの指先。 その動きが妙に艶めかしくて。 気がつけば、食い入るようにその光景を見ていた。]
(134) 2011/12/23(Fri) 22時頃
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誰でも、いいんだ……?
[かけられる甘い声に、咎めるでなく零す音。 誘うような色に、そのまま囚われるように ヒントを貰っても尚、オスカーに伸ばされる 指先の動きを見詰め続ける。
その続きを、本でなく知りたいというように。]
(*45) 2011/12/23(Fri) 22時半頃
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あー……、俺お邪魔だったかなぁ。
[ガン見していた2人が夢から覚めたような姿に、 唯一人まだ夢を見ているような瞳で、歌うように呟いた。]
(157) 2011/12/23(Fri) 22時半頃
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って、オスカー?
[逃げなくてもいいのにと、声をかける間もなくかけて行く姿。 困ったように頭を掻いて、けれどオスカーを追いかけるでなく、その場にとどまったのは、腐っても病人を置いていけなかったからか。]
えー……変な想像ってなにさー。 じゃあ、そういう関係じゃないのに、 ちゅぅしようとしてたわけ?
[しかし、その割にはしっかり揶揄って。 じゃあ、俺ともできちゃったりするのかなーと、 冗談めかした顔で、紅が走る相手の顔に顔を寄せた。]
(164) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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[揶揄っちゃ駄目と言われても、止まらないのがこの男。 しっかり揶揄って、顔を寄せるのは、耐えてる訳でなく、その逆。
エリアスはノックスのことを嫌っているが、 その逆はそうではなくて。 それでも、キスをしたいかと言われれば、 否というのは通常時では即答なのだけれど。
――……身に穿たれた棘は、 確実に欲望という名の根を張っていた。 それは、抗えないほど。]
(*48) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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―――〜〜……っ!?
[冗談のつもりで近づけた顔。 熱を孕んだ相手の手は熱かったか、 それとも逆に冷たかったろうか。 それに意識を向ける間もなく、頬に添えられた手に導かれ 唇と唇が合わさる。
日頃、あれだけスキンシップ過多の少年であるけれど、 口と口を寄せる接吻けは初めてのこと。 驚きに口を開けば、意図せず触れる感触は相手の唇か、 それとも舌と舌が絡むのか……それは相手次第で。]
(176) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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[合わさる唇と唇。 そこからじわりと毒が染みいるように、広がる熱の感覚。
初めての筈なのに
嗚呼、この感覚を知っていると思った。]
(*49) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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[初めてだから、どうしていいかなんて判らなくて。 それでもいつもと立ち場が逆になるけれど、 彼の行動を止めるという動きが出来なかったのは、 驚愕の所為だろうか。
それとも、無意識に止める気がなかったのだろうか……―――。 嗚呼、接吻けの間に間に吸う酸素が、酷く薔薇の芳香を含んで。 犯されるのは、正常な判断。]
――……やー、笑わない、けどさ。
[内心で、俺のファーストキスがぁあああああっ と、叫びはしていたけれど。 いつもは見せない相手のしおらしい姿に、 ふにゃっと身体の力が抜けた。]
俺も、どっか、おかしいのかも。
[それでも、どうにかエリアスを支えつつ、ぽそり。]
(190) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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俺のファーストキスがぁああああああ!!!
[モリスに答える訳でないけれど、 薔薇の声ではしっかり叫んでいたとか。]
下手ってしょうがないじゃんかーはぢめてなのにっ。 俺は、やればできる子なんだよ!!!
[ちょっと打ちひしがれて、ピントの外れたことを言った。]
(*53) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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やー、そういう意味じゃなくて。
[なんだよもう人のファーストキス奪ったんだから、 もうちょっと可愛く振る舞ってくれたって! という、思いはうちにそっと秘めておく。]
忘れろって言われたって……。
[薔薇の香りの中、知ってしまった感覚。 足りないと無意識に身体が求めるならば、忘れられるものではない。]
っと、震えてる癖に、無理するなよ。
[離れようとする相手を、支えようとする。 しかし、それでも離れようとするならば、無理強いはしないけれど。]
(198) 2011/12/24(Sat) 00時頃
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違うんだよー、エリアスでエリアスじゃないのに 俺の唇奪われたんだよぉ。
って、混ざるって何?これ以上ナニする気?
[2人の会話に、プチパニックっぽく騒ぐ。 ナニっと言って、聴いて知っているあれやこれやの知識が、 ぼふんっと脳内で開花して、頬を赤らめた。]
(*57) 2011/12/24(Sat) 00時頃
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ノックスは、セレスト(エリアスの保護者)の声を聴きつけると、涙目でヘルプミーした。
2011/12/24(Sat) 00時頃
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うわん、セレスト助かったよー。 俺じゃ、どうしていいか、判んなくって!
[どちらかと言えば奪われた身であるので、 後ろめたさは、エリアスに比べればない。]
お邪魔なんかじゃないよ!
[かといって、にこっと笑って見せた表情は いつも通りかと言えば、謎だけれど。
二人の間の不穏な空気を微妙に感じて、 そそそっと足が後ろに後に動く。]
うん、じゃあ、保護者が来たことだし 俺は先に行くね?
[流石に、1人で運ぶのがキツイなら手伝おうか? なんて言葉を放つまで頭は回らない。 そのまま、何事もなければダッシュでその場を後にするだろう。]
(213) 2011/12/24(Sat) 00時半頃
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交尾って、なんだか響きに浪漫がないなぁ。
[ぽっと赤くなりながら、妙な所にこだわりを見せる。]
うーん、薔薇ちゃんの望みは精気を得ること? 枯れそうっていってたから、そうしたら枯れない ……のかな。
でも、俺、愛の営みっていうくらいだから それは、恋愛として好きな人としたいなぁ。 ちゅぅは、またしても、いいかもしれないかもしれないけど。
[モリスが汚いとかなんとか言っている裏で、 ぼそぼそもそもそ何か言っていたのは、 エリアスの保護者が来る前くらいの話。]
(*62) 2011/12/24(Sat) 00時半頃
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ノックスは、欲望はスポーツで発散すべし!とばかりに廊下を疾走*
2011/12/24(Sat) 00時半頃
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― 回想 ―
[裡に溜る熱を発散させる為に廊下を走る途中。 同室の先輩に会って、きゅきゅっと急ブレーキ。 オスカーについて聞かれれば、件の話を掻い摘む。]
エリアスが薔薇の香りでちょっと酔ったみたいで
[若干しどろもどろになったのは、 オスカーは未然で逃げれたけれど、自分はという 後ろめたさがあるから。 部屋に戻れと言われれば、その後ろめたさを誤魔化すように 「先輩もオスカー見つけたら2人で早目に帰ってきてね!」 と、いつものように抱きつくけれど。
直ぐにぱっと離した訳は……―――。]
(329) 2011/12/24(Sat) 15時頃
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うーん、やっぱりエリアスだけじゃなくて 俺もおかしいよなぁ……。
[洗濯を回収して辿り着いた部屋で、しょぼーんと一人呟く。 身体に溜った熱は、人肌に触れただけでまた復活してしまって。 こんなことだと、オスカーぎゅっとしてぬくぬくできないじゃないか と、自分の机の上に突っ伏す。
自分だけでなくて、寮内のあちこちが桃色なのは 残念なのか幸いなのか気がついてなく。]
(330) 2011/12/24(Sat) 15時頃
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あ、そうだ、二人が帰ってくるまで MamとDadに、手紙でも書いておこうっと。
[自分で慰めることも考えたけれど、匂いとかで2人にばれるのは 流石に恥ずかしかったりする訳で。]
えーっと、出だしは たまには手紙もいいかなーって思って書いてみたよ、かな? クリスマスディナー食べれなかったの残念ってことも書いてっと。
[自分の父と母を呼ぶ名称も幼く。 幸せのほほん家族で、甘やかされて育てられたひとりっこが、 未だ穢れを知らぬような、淡い金髪を揺らしながら、 手紙を書くこと暫し後。 気がつけば澄んだアイスブルーは閉じられ、 机の上でスピスピと惰眠を貪っていた*]
(332) 2011/12/24(Sat) 15時頃
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[セックスをどう伝えるか、悩んでいる間に どうやらモリスの相談コーナーになっていたようで。
モリスの秘密を知って、どうしよーと、おろおろと するものだから、会話に挟まることもなく。]
えーちょっとまってー。 モリスはともかく、 俺には想い告げるような相手いないよー。
[言葉を発したのは、最後になって。 将来情熱をかけられるものを見つけること叶ってなく、 それは人に対しても未だ*]
(*83) 2011/12/24(Sat) 15時頃
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― 自室 ―
[夢から現に意識を引っ張るのは、何だろう。 それは、音と温度。]
うん……?
[それでもそれは、起こす筈なのに心地良く。 結局、まどろんだまま、促されて再び夢に落ちる。
けれど、心地良かった温度は、離れて。 それを求めるように、手が無意識に動く。 その手は、ベッドサイドに座る彼に、届くだろうか。]
(407) 2011/12/24(Sat) 22時半頃
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[声に、うっすらとアイスブルーが開く。 けれど、氷が解けたような、まどろみから抜け切れぬ ……熱に浮かされたとも見える色。]
……あったかいよ?
[言葉を否定して、悪戯に笑う。 寝起きで加減を知らないのか、取られた腕を力任せに引いた。]
あっためて?
[薔薇の香りに酔ったように、求める言が唇から零れる。]
(418) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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[夢から目覚めさてた声は、2つ。 1つはベネットのもので、もうひとつはエリアスのもの。]
うん?どーしたのー……
[寝ぼけた声が、モリスの後を追うように問う。]
(*89) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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ねぼけてないよー……。
[明らかに寝ぼけた声で、ぎゅっと腕の中に捉える身体。 髪に鼻先を埋めれば、シャンプーと薔薇の芳香が混じり香る。 もぞっと押し付ける下半身。 いつもと違うのは、その香りの所為だろうか。
まるで、眼を逸らした仕置きというように。 慾をベネットに知らせた。]
(429) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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むにゃ……。
[未だ夢現。2人の会話は聴いているけれど、脳みそには届いていないようで。]
(*95) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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んー……?
[未だ、意識は眠りに近い。 だから、か。無意識にある慾が口からでる。]
ぎゅってするのも好きだけど ちゅってするのも気持ちいいよ、ね
[受け答えになっていない言の葉。 エリアスとの接吻けは、嗚呼、気持ちよかったのは確かで。 オスカーが帰って来たのには気がつかない様子。 抱き締めた人の顔を覗きこんで、コツリと額を合わせる。 逃げないのならば、本能のまま唇と唇を合わせようと。]
(444) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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[ベネットが先を紡ぐ言葉を呑みこむように、合わせる箇所。 エリアスの時と違い、自ら求めた接吻けは、積極的に。 拒まれぬなら、唾液を呑み込めぬほどの……――。]
好きな人と、したい? 俺もそう思ってたけどね……。
[まるで、忘れさせてあげようか?という風に、 彼の黒い髪を優しく撫でた。
と、そこで初めて、オスカーの声を音として認識した。 そちらに向ける眼は、眠りからは醒めているけれど、 熱に溶かされたアイスブルー。]
オスカーも、ちゅぅする?
[湯たんぽにする時の気軽さで、微笑んだ。]
(459) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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