25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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知りたければ、調べればいい。
[書庫にいけば答えは見つかる。 敢えて答えるつもりもない。]
(*86) 2010/08/04(Wed) 19時頃
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読み違えも甚だしいな。
[それは結構な切り返しであったように思う]
言ったはずだ。 遠回しな言い回しは好かんと、ついぞさっき。 大体、失せものなど
[少しだけ、間が開いて息を吐き出した]
私には、ない。
(*88) 2010/08/04(Wed) 19時半頃
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…ああ。
[上手い返事が思いつかず、男はただ息を吐き出すのみに留めた。 寝てくるといいながら、その足は自分を追い越して行かないことを 不思議に思えば自然と首を傾げる。 男が先日、彼の白拍子を何処へ運んだかは知らなかった故]
…本当に眠る気があるのだか。
[遠くなっていく背中に聞こえぬ程度の声量が一つ。 呆れたように呟いて、それから思い出したように庭へと出た]
(575) 2010/08/04(Wed) 19時半頃
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何だ。この返答では不満か。
[どう聞いてもその言葉尻は上がっていて、 息を一つ吐き出す]
…それで。 何処に迎えに来いと言うんだ。
(*90) 2010/08/04(Wed) 19時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 19時半頃
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[無言の答え。 それが意味するものは推して知れとばかり 男は答える言葉を作らない]
…立ち上がれない? お前は子供か。
[呆れたように呟いて、息を吐き出した。 花と聞けば目を細め、もうすぐその花の後姿も見えるだろう頃]
(*92) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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−表庭− [パチリ、パチリと。 音を重ねながら、歩みは進む。 草を踏み、木々の間を抜けて池に沿って進む。
そのなかで、ふと。 先程のあの二人はどうしたのかと思いながら向かっていけば 幾らか遠く、鈴の花の後姿と思しきもの。 少しだけ足を止めた]
(577) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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成程、まあ、それは確かに道理やも知れん。 随分老成した子供もいたものだ。
[納得はすれどそれよりも先にまず呆れが生まれる。 軽い笑い声に肩を竦めれば溜息は重く一つ吐き出される]
(*94) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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…?
[足を止めたまではよかった。 何をしているのだろうと思って見ていれば]
おい…?
[派手な鈴の音、傾ぐ姿。 思わず、呆気に取られ]
(586) 2010/08/04(Wed) 21時頃
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−表庭−
…私の事を、知っているのか。
[騒ぎ、と言うほどのものでもないのだが、 その二人の前に鵠の後ろから男は姿を見せた。 眠っている花はどうやら今も眠っているらしい。 なのでそれはそれで放置しておくこととする。 蹴り起こしても、別にかまわないのだが]
何事だ、鵠。 じゃれあうにしては、あまり明るい仲には見えんのだが。
[ちらりと視線を鵠へと向ける。 手元でパチリと扇が鳴った]
(595) 2010/08/04(Wed) 21時半頃
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驚くほどではないが、珍しいものを見た感はある。
[鵠からかえってきた答えに肩を竦めたが、 足元がおぼつかないと聞いて首を傾げる]
…足に、何か問題でもあるのか?
[冬の色の花へと視線を落とす]
(596) 2010/08/04(Wed) 21時半頃
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…私も有名になったものだ。 だが、私はお前の名を知らん。
[軽く首を傾げながら 手元でパチリ、と幾度か音が鳴る]
…足裏?随分不用意な話だな。 陶器の破片でも踏んだのか?
[眉を下げながら伝える言葉に 男は呆れたような顔をする。 重く息を吐き出して、問いかけた]
治療は。済んでいるのか。
(602) 2010/08/04(Wed) 21時半頃
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じゃれあうでも手を貸すでも別に私は構わん。
…まあいい。 それよりお前、高嶺のところにはもう行ったのか。
[流石に昨日の今日。 しかも朝で返事を出しているとは 幾らなんでも思わないが、それは純粋な疑問。
行ったのか、と問いかけながら、その実は 行かなくていいのか、と言う最早自分の中では そうなのだろうという答えになっているようなもの]
(607) 2010/08/04(Wed) 22時頃
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ロビン。 …見聞き能わず、だったか。
[そんな噂は、風で聞いたやも知れないが 相変わらず花を迎えることに対しての興味はなかった自分に 当然覚えるだけの気はなかった]
…初動は大丈夫、と言うことか。 今朝は。切り傷ならこまめに治療をしないと、残るぞ。
[花であるなら体に傷一つ残しても価値にかかわるもの。 首を傾げて手元でまた一つ音が鳴る]
(608) 2010/08/04(Wed) 22時頃
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そうか。 まあ、迷う気も解らんではないが。 高嶺のことを心配するのであれば、大丈夫だと思う。 面の皮は厚いが、悪い男ではない。 家の花となれば今より道も拓けるだろう。
[鵠へと向けたのはそんな言葉。 他に何か花が不安に思うことはあるのだろうか。 花主の自分にはわからないので、それ以上は言えぬのだけど]
(617) 2010/08/04(Wed) 22時頃
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名も無き花、と呼ぶには長すぎるか。 …長すぎるな。却下だ。
[見聞き能わずですら長いと感じる。 よって名も無き花も男の中では却下となった]
いいと思っても、治療はしろ。 傷なんて残らんほうがいいに決まっているんだ。
…お願い事? 内容によるな。
[言ってみろ、とばかりに視線を向ける。 パチリ、とまた一つ音が響いた]
(618) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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…イビセラと呼ばねば、自分だと解らないか。
[微かに空いた言葉の間に首を傾げる。 目の前にいるからには、流石にそれぐらいには気付くというもの]
(*95) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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感謝されるほどのことなど、私は何もしていない。 こんな些細なことで礼を言うくらいなら、大輪になってみせろ。 あの時お前を買っていればよかったと誰もが後悔するほどの大輪に。
[柔らかい笑みに首を横に振り、 それからパチリとまた一つ扇が鳴る]
(626) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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残念ながら意地が悪いとしか言われたことがない。
[見下ろす視線に性格の悪さを滲ませながら 唇の端を吊りあげる。 楽器を後ろ手に持つ様子を見ながら]
…連れて行けと、そういうことか?
[大きく息を吐き出すと鉄色は真っ直ぐにレンズの奥を見下ろし]
(631) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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だったら、すぐに反応するんだな。 狼憑き以外のいる場所で、少しでも余計な疑いを 持たれるような事はするな。
[見下ろす視線は幾らか冷たく。 それは己にとって不利不必要となればいつでも切り捨てると言わんばかりに]
(*97) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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?
[目の前の少し呆けたような顔に軽く首は傾げども 結局は帰ってきた言葉に息を吐き出すのみ。 パチ、と音を立てた後に一つ息を吐き出す]
暴れるなよ。楽器は、手から落とすな。
[そう告げたかと思うと扇を己の懐に仕舞い込み 花の身を徐にに抱えあげた。 抱えあげたと言うよりは、米俵であるかのように 肩へと担いだ、と言うほうが見て呉れ上はとても正しい]
(641) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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動揺?何のことだ。
[動揺させることなんて何一つした覚えはない。 当然、何か動揺させるような事を云った覚えもない]
(*99) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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…何だ、尻など見ても仕方ないだろう。
[鵠の視線に首を傾げた。 力点と作用点さえしっかりしていれば、 このやり方はそれほど大変ではない。
そしてその渦中の花の尻を一つ、 窘めるようにぺしりと叩いた]
怪我人は、暴れずにおとなしくしているものだ。
[そう告げると、足は芝を踏んで歩きだす]
(647) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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ん? ……ああ。
[よくは解らないが、選定に関して 何か動揺するようなことがあったのだろう。 芝を踏みながら向かうのは主達の客室のある棟]
別に構わんのではないか。 慾など貼りたい時に張らなくて如何する。
[やはり平気な顔をして、男は花を担いで歩を進めた]
(*101) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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−表庭→B棟居室−
[鵠の言葉に首を捻るも、そのまま男は足を進めた]
暴れる前提の言葉など吐くからだ。 身から出た錆だと思え。
[そう告げると足は花達の居室のある棟ではなく 本邸の渡り廊下から自分達の居室がある棟に入る。 途中で侍従を捕まえて治療に詳しいものと 花の着替えを持ってくるように告げる]
(657) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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…まあ、何でも構わんが少しは黙れ。 そのままでいると
[階段を上がった瞬間に口にした]
舌を噛むぞ。
(*103) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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−B棟居室−
[窓は開けたままににしていたので、戻ると白い紗が揺れていた。 茶の膳も下げられ、片付けもされている。 浴室の扉の前まで来て、漸くそこで肩の花を下ろした]
そこから奥が浴室だ。好きに使え。 楽器はこちらで預かろう。 私はこの後部屋を開けるが、治療の者が来る。 着替えて治療が終わった後は、休んでいっても構わん。
他に何か、質問は。
[ちょうどその頃愛で着替えを持ってきた侍従と治療の侍従。 怪我であれば不便と思ったのか、入浴手伝いの侍従まで現れた]
(663) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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文句があるなら私は今すぐお前を 後ろに放り出してもよかったんだが?
[後ろ、すなわち顔面から階段に落ちることになる。 結局は放り出さないまま自分の部屋へと連れてきたわけだ。
まさか声を挟まず垂れ流し状態の会話を聞いて 霞が踊り食い云々など考えているとは知る由もない]
(*106) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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元ある場所。 それは誰かに聞けばわかるのか。 …まあ、解らねば解るものに任せることにする。
[弦は緩めなくていいのだろうか。 弓もどこを触ったものか考えつつ答えた。
見上げる視線と揺れる指先に、男はただ首を傾げる]
私が何処へ行くかは、お前の詮索するべきことではない。 勿論行き先をお前に言う理由も、ないはずだ。
…まだ、何かあるか?
[見下ろす鉄色は夏を忘れるほどに冷たく、 肌を貫くほどにまっすぐと向けられる]
(672) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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そうか。 ならばその通りにしよう。
[宙に軌跡を描いて落ちていく指先を余所に 男は首を傾げるのみ]
共寝を望むなら、私以外の誰かに頼むんだな。 生憎とそういう気分ではない。
[それ以上の答えはないとばかりに簡単なものだった。 軽く息を吐き出すと、手伝いの侍従に 花の湯浴みの手伝いをするように促す]
(679) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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−B棟居室→本邸廊下−
それぐらいは理解している。 触ったことのない楽器は勝手がわからんだけだ。
[包帯に滲む血の色に、それ見たことかとばかりに溜息をつくが]
何だ、淋しいと言ったのはお前だろう。 あまりに飾り気のない誘い方かと思ったが…まあ、いい。 清潔にして傷の治療をしっかりとしろ。 こちらは、きちんと届けておく。
[着々と用意が進んでいく。 そうして浴室へと消えていく姿を見送った後、 男は踵を返して、まずは楽器の片づけをすませるために 本邸へと出て侍従を捕まえることにした]
(690) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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