151 雪に沈む村
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[ >>2:157 少年が冬眠の話題に食らいつく。 何か理由があるのだろうが、老人はゆったりとした口調で返事をする。]
龍族は強い生命力を持つ。 眠りはするが、死にはせんよ。安心しなさい。 ほれ、獣人だって冬眠するじゃろう? 龍の冬眠も、生きているからこそなんじゃよ。
[そんなこんなで少年・料理人・老人の奇妙な三人が会話をしていると、店を訪れる神父の姿が。>>2:135 神父の顔は見かけたことはあるものの、それが数ヶ月前か、数年前か、数十年前かまでは仔細に覚えていないバーナバスであった。]
ああ、神父様。よろしければ席にお座りになってくださいな…
[しかし、神父は注文の品物を引き取りに来ただけのようで、長居をする用途で来たわけではなさそうだった。]
(48) 2013/11/23(Sat) 04時半頃
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[手早く作業を進める神父を横目に、バーナバスはポケットを叩く。
―――チャリ。チャリ。
どうやら、手持ちの硬貨で足りそうか。]
あー…コックさん。ご馳走さまでした。 お代金を置いとくよ。
[代金として出した銅貨や銀貨に、今は亡き数代前の人物の肖像が彫られていたことに、店内の人物は気づけただろうか。]
(49) 2013/11/23(Sat) 04時半頃
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-滝の裏の洞窟-
[ねぐらにしていいる洞窟へと戻ってきたパーナバスは、身体を老人のものから老龍へと戻す。 鱗は不揃いになり、瞼は重たそうに閉じたまま、蒼穹を駆け抜けた大翼も骨と皮だけの見かけ倒し。 息をするたびに、ぷしゅー…と鼻息が空気を震わす。 龍の姿に矜持を抱く同胞から見れば、醜く老いさらばえたと言われても仕方のない生き物だった。]
(………キッカケは。)
[ゆるゆるとまどろむ中で、思い出すのはこの途方もない寿命を手に入れたキッカケだ。 龍族は生まれついて長寿の種族である。 それは、神の寵愛とも受け取れる強い生命力からであったり、魔力の強さ、或いはその生命をどのように長引かせるかの方法にも依る。 バーナバスは…かつては漆黒龍のバルナと名乗っていた龍は、己が実に二万七千三百四十九年も生きることになるとは思っても見なかっただろう。その正確な年月さえ本人は記憶していないだろうけれど。]
(50) 2013/11/23(Sat) 04時半頃
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[遥か昔。 バルナという若い龍が、『静嵐』と呼ばれた時代があった。 その男の激情の性格を言い表すかの如く、その渾名は龍族の間で瞬く間に広まった。 普段は陽気に話すバルナだったが、友のこと、己が正しいと信じることを貶されるとき、彼は激しく怒った。 それが、古くに存在した粗暴なミノタウロスの群れであろうと、ちょっとした悪戯好きのバンシーの悪ふざけであろうと、半神半人の存在だろうと、決して怒りの矛先を収めたりはしなかった。 『静の凪の中に渦巻く嵐』……今のバーナバスからは想像もつかない人物像である。]
[そんなバルナも、恋をした。 相手は人間の女性。魔術の魅力にとりつかれた、魔女であった。 龍の血には、人には余る魔力が備わっている。 魔女―――キャロライナは、初めはバルナの血が目当てで近づいてきた。 しかし、二人は惹かれあう。愛し合う。 そして―――当然の如く、別れが訪れる。]
(51) 2013/11/23(Sat) 05時頃
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[龍の寿命は1000年を優に超す。 人間の寿命は100年も満たない。 文字通り桁の違う時の過ごし方に、魔女の身体はあっさりと老いた。 老婆は死ぬ間際に、若々しいバルナの手を握りながら呪いをかける。
―――ずっと、ずっと…生きなさい。 死ぬのなんて、許さない。
たったそれだけで。魔女の呪いは完成した。 『不死の呪い』。 ちっぽけな魔女の術が、龍の魂に刻印されてしまったのだった。]
[老龍に眠りが訪れる。 思い出すのは、永遠を過ごす生命を生きるキッカケだ。 愛の為せた技なのか、老龍は寿命で死ぬこともできずに、いつまでも漫然と日々を生きることしか出来ないでいた。**]
(52) 2013/11/23(Sat) 05時頃
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[まどろむ直前、ピーターから『カルヴィン』のことを聞く。>>*2 しかし、この寒さ迫る夕刻に外へ出るのは、龍族にとっては大変危険を伴う行為だ。 老人のように特別な準備でもなければ―――だが。]
ああ…すまないが、今日はもう遅い。 ピーター殿、カルヴィン少年には明日の朝に出直すように言ってもらえないだろうか。 お詫びに朝食にパンとスープを奢ってあげよう。とね
[だけどお爺ちゃん貴方のもってる硬貨は数百年単位で現代とずれているのです。 そんなお叱りを受けそうな誘いだったが、はたしてピーターには聞こえていだろうか。]
(*9) 2013/11/23(Sat) 20時頃
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場所は…そうだな、今日美味しいスープをいただいたお店がいい。 ピエールというコックさんがやっているお店だ。伝言を頼むよ。
[そうして、老人はゆるゆると意識の船を夢の海原へとこぎ出させる。]
(*10) 2013/11/23(Sat) 20時頃
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-翌朝・滝の裏の洞窟-
[人型へと姿を変え、洞窟を出る。 腹に巻いた腹巻きは、東方の国で古くに友好を交わした炎の魔力を持つ者の加護を貰っている。 髪の毛を編みこんでいるのだが、術者が死んだ今魔力を入れなければ稼働しない術式だった。 この腹巻きのお陰で冬の入り口、多少の寒さには耐えられるものの、老龍も本格的な冬入りには冬眠をするのだった。]
ふむ、ゆくかのぉ…
[小汚いジャケットを羽織り、村へと足を向ける。 もうずっと昔から何度も通った道を、今日もまた一歩進むのだった。]
(90) 2013/11/23(Sat) 23時半頃
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- ピエールのお店 -
[昨日に引き続いて、また店を訪れる。]
お邪魔しますじゃ…
[先客が乱暴に扉を開いたとは知らず、ゆっくりと扉を開く。 その途中で扉が軋んだのは、気のせいだろうか。]
おぉー、カルヴィンや…遅くなってすまんの…
[店内に待ち合わせ相手を見つけ、帽子を脱いで破顔する。 美味しそうにカボチャスープを飲む姿は、どこからどう見ても少年のままだった。]
すみませーん…私にも一つ、スープを貰えますかな?
[カルヴィンと同じ卓に座り、ピエール店主へ注文を頼む。 食事が届けば、バーナバスもゆっくりと食事を始めるだろう。]
(95) 2013/11/24(Sun) 00時頃
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[>>102 ぶーぶーと口を尖らせる少年に、すまんすまん、と笑う。 初めてカルヴィンが老龍の正体を知った時は礼節を重視して碌に意見も言ってくれなかったものだが、今やこんな風にふざけ合えるくらいに距離は近くなっているのだろう。 老龍が人の姿でいる時に気さくな態度を取る理由は、他の龍族と変わらない。ひとえに、『過ぎる』威厳とは重すぎる鎧と変わらないからだ。 同族の龍族にさえ、『古きもの』として恐れ、敬われるだけのバーナバスだからこそ…カルヴィンの胸中も何となく察していた。]
おお、お食べお食べ。 昨日の子供にも言ったが、若い子は遠慮なんてしちゃいかんぞ? どんどん食べていいんじゃよ、私が奢るからのぉ。
[と、朝から良く食べるカルヴィンの注文を後押しするのだった。]
(110) 2013/11/24(Sun) 01時頃
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―――もちろん。だから、また冬明けに会いましょう。
[老龍は、『友人』に向かって、別れのあいさつを交わす。]
(*16) 2013/11/24(Sun) 01時頃
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