59 海の見える坂道2
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子守り パティは、メモを貼った。
takicchi 2011/08/14(Sun) 01時半頃
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―アパート・1階―
あ、おはようございます。
[1階の酒場でばったり遭遇したニールの姿に、内心ひやりとしつつ、平然と朝の挨拶を交わす。 鞄の口をぎゅっと押さえ、不自然にはならない程度に早足に…とはいっても、そんなに速くは歩けないのだけれど…通り過ぎようとした]
「うにゃー」
[…しかし、やはりというかお約束というか、黒猫は空気が読めなかった。 鞄に押し込められているのに飽きたのか、ひょっこり頭を出して、まるで自分も朝の挨拶をするといわんばかりのいい声で鳴いた]
……!!
[言い逃れできない状況。その場の空気が凍りついた]
(6) takicchi 2011/08/14(Sun) 23時半頃
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[さて、どうするか。一瞬頭が真っ白になったが、現実逃避しているわけにもいかない。 どうするどうすると必死に頭を働かせた結果、下された結論は]
……そうです。この子が噂になっていた猫です。 でも、飼っていたんじゃありません。迷子のようだから少し保護していただけです。
[開き直る、というまことにどうしようもないものだった]
…それに、この子は私の恩人です! 少なくとも昨日の私はこの子に救われたんです! この子の所為で出て行けと仰るなら、仰せのとおり出て行きますっ!
[開き直るどころか逆切れた]
(7) takicchi 2011/08/14(Sun) 23時半頃
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大体、迷子の猫を見つけて、どうしろと仰るんですか! 明らかに迷子なのに、放っておけって仰るんですか!? 一時的に保護することも許していただけないんでしょうか!? 猫がお好きでないのはよくよく存じておりますけれど、何かご迷惑をおかけしましたか!?
[完全に切れていた。ぎゃいぎゃいとまくし立てるのは、実は昨日のお酒が抜けきっていないのかもしれない。 しおらしくしたら負け、という気もしていた。 そうして酒場で喧々囂々とやりあっているうちに、黒猫の飼い主はやってくるだろうか?**]
(8) takicchi 2011/08/15(Mon) 00時頃
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