24 明日の夜明け
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[テッドの横にカルヴィナを認めた]
[目を細める。先ほど聞いた、荒唐無稽なはなしが蘇る]
……いや。いいや。 大体、分かった。来いよ、好きなだけ。
[自分とメアリーを、殺人犯と疑っていると聞いた。 冗談じゃない。復讐なら殴るくらいで気が済めばいい]
(72) 2010/08/10(Tue) 22時頃
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―― 屋上 ――
[テッドの紡ぐ理由に、おや、と首を傾げた]
甘えてる、ね
[ははと、自嘲した。 別に反論はしない。自己完結、と言われたことにも]
[まぁ、クラスメイトなのだ、助けたいと危険を顧みず飛び出した相手から疑われていると、メアリーに悟らせたくなかったのだからしょうがない]
そう、かもな? むかつくから、殴んのかよ。
……冗談じゃねぇ。月がいつ変わるかもしれねぇのに。
[爛れた方の手はさりげなく後ろに隠して、受身が取れるよう少し腰を落とした]
(75) 2010/08/10(Tue) 22時半頃
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―― 屋上 ――
いや、そこ反論したってしゃぁねぇし。
[厳しい視線を受け止めて、ぐっと奥歯を噛み締める]
っていうか、普通にそれは格好悪いだろ、
……そこは、何て言って欲しいんだよ
[自分の醜さも、弱さも、分かってる。 だからこそ、ざしざし斬られるのは、痛む。顔が歪んだ]
他人を殴ったところで守れるのかよ
(78) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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―― 屋上 ――
どうしろ、って、いうんだ
[唇かんで、呟いた]
[テッドの台詞。大事なもの]
お前が、ソフィアにしたようにか。 自分の世界に閉じこもってる?
しょうがない、じゃ、ないか……っ 自分を守らないと、メアリーが悲しむ
そんなこと言うのなら、あの、囮行為はなんなんだよ
[言ってはいけないことば。 でも、何故自分が、そうまで言われないといけないのか。 殴られないといけないのか]
(81) 2010/08/10(Tue) 23時半頃
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[相手の拳がさっと上がって。 反撃する気は、ない。少しでも体力を残さないといけない。 左手で、受け止め、避けようと、弾く。
喧嘩などなれてはいないから、はじいた手の、指が痛んだ]
(82) 2010/08/10(Tue) 23時半頃
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―― 回想 屋上 ――
[誓うか、離れるか、どちらかを選べといわれた]
……っ
[口ごもる。だって、知ってる。 焦げ臭い匂い。人形みたいな体。否定した神。
何故だか説明は出来ない。誓うのは簡単だ。 嘘をつけばいい]
……ちかっ
[去ろうとするメアリーに決定的な裏切りの言葉を口にしようとしたそのとき、皆が入ってきた]
[メアリーが、去っていく]
―― 回想終了 ――
(97) 2010/08/11(Wed) 00時頃
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―― 回想 屋上 ――
[ズリエルやテッド、カルヴィナの軽蔑した視線。 走り去るメアリー]
………っ
[テッドが言葉を募らせる。理解は出来る。 なんで、自分は前を向けないのかと、はがむ]
[それが、守護神を否定する言霊を吐いて以降、徐々にこの世界によって奪われてしまった力だと知らないままに]
[泣きたくなった。それでも、必死で生きている。 自分の代わりみたいな泣声が聞こえて来てのは、そんな時]
(102) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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鳥使い フィリップは、生き延びたい、と思った{5}
2010/08/11(Wed) 00時半頃
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―― 屋上 ――
[狼がやってきた。赤ん坊を撒いた]
……なんで、これ……
[しばらく、呆然と動けずに、 でも、悲鳴が響けばはっとそちらを見やった]
ドーン!
[赤ん坊を引き剥がそうとする作業を手伝おうとした。 参加させてくれるのならば、だが]
(107) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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[テッドに声をかけられる前から動いてはいたが、 その声に、やっていいことなのだとほっとして、引き剥がす]
………なっ
[目の前で、赤ん坊が割れて。 息をのむ。グロテスクな様子に、手がとまりそうになるのを叱咤する]
……早く、捨てろ、それ
[2倍になったそれを、2つとも払いのけるように。 使うのは、焼け爛れた方の手]
(112) 2010/08/11(Wed) 01時頃
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鳥使い フィリップは、小僧 カルヴィンと赤ん坊の間に、自分の腕を差し入れた
2010/08/11(Wed) 01時頃
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[払いのけようとしても、適わなかった。 辛うじて一体はテッドの方に矛先を向けて。
もう一体はカルヴィナに抱きしめられて、手が届かなかった]
……死ぬよ。ドーン
(117) 2010/08/11(Wed) 01時頃
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鳥使い フィリップは、小僧 カルヴィンに、舌打ちした
2010/08/11(Wed) 01時頃
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……じゃあ、貸せっ!!
[叫ぶ。もう一度彼女から引き剥がそうと]
(118) 2010/08/11(Wed) 01時頃
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いい加減に、しろよ
[カルヴィナの台詞に、低い声が漏れた]
おまえ、
さっきまで、俺を4対1で思う存分罵った結論がそれかよ
[キレた]
[いう事を聞く気はない。分裂途中の1体を奪って、思い切り蹴り飛ばす]
……無駄だよ。増えるから。全部、一緒のところに閉じ込めないと、意味ねぇ
[横目でテッドが去った方角を見る]
(124) 2010/08/11(Wed) 01時頃
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[赤ん坊を抱えてカルヴィナが走り去る]
だから、なんだっ! 「敵」だよ、これはっ!!
[首を振る後姿に叫んだ]
諦めるなって、責めるのみてたじゃねぇか。 自分が、同じことすんなら人に口だすんじゃねぇ
大丈夫なわけ、ねぇだろうが
[追いかけて、もう一度赤ん坊を引き剥がそうとする。 増え続けて、ぽろり転がった赤ん坊を、思いっきり踏みつけた]
(129) 2010/08/11(Wed) 01時半頃
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[しばらくの間、赤ん坊の分裂速度が緩やかになる]
[けれど、それは、自分の狙った効果を出すだろうか?]
[赤ん坊を攻撃している間に、カルヴィンに先に行かれてしまえば、もうどうしようもない**]
(130) 2010/08/11(Wed) 01時半頃
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―― 校舎内 どこか ――
[走って行ったカルヴィナを追う。背後から、同様の行動をとるズリエルの声が聞こえた]
……お前にも、あるじゃないか
[守りたいと思うもの。低く呟いた]
………そんなに死にたいなら、やってやるさ。
[中鍵でなく、外鍵をかけて欲しいと、言っていた。候補の場所を、考える]
……放送室か、職員室…… 進路指導、校長室……?
[呟いて、2階へ。 結果的に、ズリエルの近くで行動していた]
(141) 2010/08/11(Wed) 09時半頃
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―― 職員室 ――
マグナス!!
[ズリエルの叫び声が聞こえたのは、職員室に散乱した鍵からマスターキーを拾っているちょうどその頃]
……っ
[窓のさんに手をついて、下をみる。無事な着地、そして、伝説の樹のしたで無事なメアリー]
[無事な指の関節が白くなるほど、そのさんを握りしめた。 今、表情を操る余裕はもうない]
[自分も引きずり落とそうとはい上がる赤ん坊を、職員室の机の角に叩きつけ、剥がした]
(142) 2010/08/11(Wed) 09時半頃
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[テッドとズリエルが彼女の所へ行った。 それを見て、動けなくなりそうな自分の体を無理矢理動かした。視線を、引きはがす]
……………
ドーン!! カルヴィナ! どこだっ……閉じ込めて、やるからっ、任せる、から!!
[嘘か本気か、自分でも分からない。叫ぶ]
[そんなとき、脳天気な着信音が、なった]
[うぃーうぃー うぃーうぃー ろっきゅー♪♪]
[差出人は溶けた筈の、友人]
[目を、見開いた]
(143) 2010/08/11(Wed) 09時半頃
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[小窓を凝視して、震える手で開いた]
……生きてるよ
今、生きてる。いつかは必ず死んで、そのいつかはかなり近そうだけど、こんな弱くて醜い俺はあいつの代わりに死んでやるべきだったんじゃないかとどうしても思ってしまう駄目人間だけど、走りきれないかもしれないけど、諦めてしまうけど
でも、今は生きてるよ
………ありがと
[そのメールは読み終わるや否やノイズだらけのとても読めないものになってしまって] [携帯とパロすけを痛みも気にせず両の手で握りしめた。少しだけ、泣いた]
[目を上げる。カルヴィナを、再び探しはじめた**]
(144) 2010/08/11(Wed) 10時頃
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―― 階段 ――
[上階から、カルヴィナの声が聞こえた。 いつのまにか追い抜いていたらしい]
……屋上!?
ちょ、ば、ドーン! 思い出せ!!
給水塔の上には、狼がいるっ!!
[階段を駆け上りながら叫んだ]
[それに。]
[この敵で一番恐ろしいのは、多分、ここから。 もうそろそろ手遅れなのではないかと、背筋を冷気が走る]
[等比に増える。それは、数が100でも越えたら赤ん坊で埋め尽くされてしまうまですぐだ]
(156) 2010/08/11(Wed) 18時頃
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―― 階段 ――
[カルヴィナの声は続く]
メアリー?
あの、緑に溶かした犯人だって話か? ああ、信じるさ。
だって、フォークナーやソフィアちゃんをあいつが殺したりするもんか。直後に、平気で俺をなぐるもんか。
でも、今、そんなのは関係ねぇよ。
メアリーの所に行きたいか? ああ、行きてぇよ。 行きてぇけど、でもっ!!
[3階と4階の踊り場まで来たところで、上を見る。 間に合っただろうか? カルヴィナが単身、赤ん坊の海へと突入し、鍵をかける前なら、腕を掴んで一緒に逃げようとして。もし間に合わなければ、溢れた赤ん坊蹴り飛ばしながら、ガツンと扉を叩いた]
(158) 2010/08/11(Wed) 18時頃
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―― 屋上手前 ――
……ドーン!!
[屋上の扉を叩いた。 開かない。手の中の、マスターキーを見る。 扉の向こうから、ほぎゃあほぎゃあと大音量で泣く声]
……っく、しょ……
[最後にガツンと爛れた手を打ちつけた。 向こうに自分が行って、生きたまま彼女を連れて帰ってこられるとはどうしても思えなかった。彼女が、抵抗するならなおさら]
(170) 2010/08/11(Wed) 22時頃
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[迷う]
[耳の奥に、蘇る。ホリーの最後の願い。 無視するなといわれたメアリーの願い]
……ドーン。ここは、任せた。
悪い
[死にたくなかった。死ぬべきだという思いが強くなった]
(171) 2010/08/11(Wed) 22時頃
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―― 校舎内 ――
[目をつぶって、駆け下りる。 各階にいる赤子は、ぐずぐずしているうちにどんどんと数が増え]
……死ねよ
[暗い瞳で呟くのは、誰への呪詛か。駆け下りる]
[やはり、一番赤子が多いのは3Fだった。 雲霞みたいにまとわり付いてくる奴らを引き剥がすために、消化栓に飛びついて。邪魔されながら、四苦八苦で水道空ける]
[出来るだけ、彼女の意思を助けたかった。 校舎内の廊下や教室になるべく赤子を押し込めて、階段だけは綺麗なままに。 ……彼女が逃げるのは難しいと知っているのに、少しでも助けになればと]
[その行為が、メアリーのためにもなればいいと]
[酷く役立たずで、偽善に思える。 けれど、生きるために、やる]
(176) 2010/08/11(Wed) 22時頃
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[赤子に服を毟られて、爛れた手の肉齧られて。 ぼろぼろになりながら水圧の力で、赤子をコントロールしようとした]
[無垢な見かけと、酷い手ごたえ。 眉をひそめる。罪悪感は、もう、とっくに友達だ]
(177) 2010/08/11(Wed) 22時頃
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―― 校舎3F⇒ ――
[しゅごー]
[消化栓の水圧は、思っていたよりすごかった。 弾き飛ばされそうな片腕を堪えて、階段近くの赤子を無理矢理廊下に押し込めば、防火扉を閉めて、下へ。2階も同様]
……キリ、ねぇよ!!
[おそろしきかな、倍々ゲーム。 赤子は次から次へとやってきて、分裂して、またやってくる]
[1階だけ開け放し、昇降口からグラウンドへとまろびでた]
(188) 2010/08/11(Wed) 22時半頃
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―― グラウンド 昇降口付近 ――
[伝説の樹を目指す、赤子たち。 校舎内の赤子は封じ込めたつもりだったのに]
[会議室の窓から、ぺしゃり、ぺしゃりと不気味な音がする。 次々と降って来る赤子たち。 その多くは、そのまま落下して、潰れて]
[でもその次の赤子は、その上に落ちる。 徐々に高くなる、赤子の山]
……は。
ほん、と、意味、ねぇ
(193) 2010/08/11(Wed) 23時頃
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[ぼろぼろで血だらけで、どんなに意識しても動かなくなってきた利き腕抱えた]
……バスケ、もっとしたかったなあ
[こんな時に、ふと思い出す遠い日常。 失ってしまっただろうものなのに、懐かしくて。 そういうときだけ、生きたいと思う。
もう、手に入りはしないだろうに]
[首を振って、走る。 樹の元へはいかない。近づくなといわれた。 下手に刺激して、あの危ない位置でのバランスを崩したくない]
……自主練組、なめんな、よ………
[自分の武器は、手の中のマスターキーだけ。 体育館前に走ると、地面に埋まった小さな扉開いた]
(195) 2010/08/11(Wed) 23時頃
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―― グラウンド ――
[グラウンドのあちこちで、小さな杭がすくっと顔を出す]
[スプリンクラーが、作動した。水圧最大で。 そこかしこで、水が、地面から肩の高さ位まで跳ね上がる。 どこまで役にたつかなんか、知らないけど。 近づかないままできる、共闘]
(197) 2010/08/11(Wed) 23時頃
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[それは、きっと。 準備されていた水が尽きるまで。 そんなに長い間ではなかっただろうが]
(198) 2010/08/11(Wed) 23時頃
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―― 体育館 ――
[やがて。 伝説の樹の近く。体育館の横の扉がガラリと開いて]
[体育館の暗闇から、ホイッスルの音がする]
[ピーッ! ピーッ! ピッピッ!]
[それは、もう体に染み付いてしまった、リズム。 体育の時間に毎回走らされるリズム。 赤子を呼ぶように。気をひくように、繰り返される]
[やがて、グラウンドから体育館の中へと入る赤子の流れが出来たなら]
[それから少しして響くのは大量のボールの弾む音。 そうして、何かが重く詰まったボール籠が、いくつか階段を転がり落ちる音]
[その音が終われば、いつのまにか音は全てやんでいて。 横の扉も閉められた**]
(211) 2010/08/11(Wed) 23時半頃
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鳥使い フィリップは、若者 テッドに話の続きを促した。
2010/08/11(Wed) 23時半頃
鳥使い フィリップは、小僧 カルヴィンに話の続きを促した。
2010/08/11(Wed) 23時半頃
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