231 獣ノ國 - under the ground -
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―― 一間 ――
[ 独り感想じみて投げていれば、返答がなくとも構わなかった問いに。聡明な>>1:*32梟の声が届けば、これまた無意味かもしれないが、ぐる、とそちらを向く。]
…――あたまは、多い方がいいから?
[ 大人しくここで過ごすことも、抗うことへも。誰かに口出しなんてするつもりもなく。また自ら“うみ”をのぞむからと、力添えを貰うだとかそういった事も毛頭、期待して投げたつもりもない。 単に同じ目的を持つ者がいるなら、1人で動くよりは、と。疑問を口にしたのみだった。
――ふ、と流れでゆるく、梟へと意識を向けかける。無感情な奥、彼女が口を噤んでいる>>*0ことには気付かないまま。]
(*2) 2015/07/12(Sun) 03時半頃
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一緒にでてみる?
[ ――そらへ、と語る先ほどに噓は見えなかった。 ただ、といつかどこかで聞いた”愚か”の響きを思い返しながら。勿論、容易なんて考えもなく、その先の保証すらできず。種族的な問題も自身あれば、本気で誘い込むつもりもなかった。断られたにしろ、そうか、と頷いたのみだろう。
――もし梟との会話が続いたなら、そういえば、と。”かあさま”の響きを思い返しつつ。以前誰かを呼んでいたか、と。聞き慣れない「なまえ」に首を傾げては、軽く投げながら。]
(*3) 2015/07/12(Sun) 04時頃
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――プール――
[ ぱた、と水音を、鱗ののる肌に聞き取りながら――>>1:246「処罰」の言葉には首を振る。勿論、チェビィの意向ならば従っただろうが。 諦観するくらい、決まり決まった流れだった。たべたらしかられる。うみじゃないから。]
―― 、しんだら。
[ ふ、と。幼少から知る瞳の色が、失せる瞬間を。2度と、その手がにおいつける花も、ほんもののひかりすら映さないのだと思えば。 手を濡れたその髪に伸ばし、――手袋を外した側だと気がついて、そのままに下ろし込んだ。傷つけたいわけでは、ない。
自由、と抗う針鼠へ。そらをとうたう2羽への憧憬も。 忠告をくれた男の背へ願ったことも。今度、への返事も。
全部本当で、彼らから何も奪いたいなど思っていない。]
……“ここ”で? …満腹なら、たべない。
[ 満腹。充足なんて、吸水口から摂取する“まぜもの”の味に感じた事など、1度もなかったが。――たとえば、ここのひとをものを全部たべきったら、「満腹」になるんだろうか。人間が情動をとめらないように、どうしたってとまるわけもない、と思いながら。
たべて、たべて、たべて。――そのあとは? *]
(23) 2015/07/12(Sun) 13時頃
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…――俺をここからだしてよ、チェビィ、
[ さかなはうみでおよぐもの。 いずれ満たされない、とぜんぶをくい潰すことになるのなら。――鱗の肌と擦り付けあったって、混ざり合えるわけもない。
本気で彼>>1:253に縋る気もなく、ただ独り言じみて。手袋を嵌め直しては、身を離して小さく落とした。 冗談、と誤摩化しつつ。まずは地図がいるかと、隔離された白壁を思いながら。はた、と気付いたように。]
……チェビィは、そとに行きたくないの?
[ 言ってから、居住が彼の本意でないなら、酷な問いだったのかもしれないと。男は然程変わらぬ姿で“ここ”にいる。10数年でそうなのだから、見目よりずっと以前から、白亜に囲まれているのだとしたら。 変わらないまま幾度と、いついつも。ここで同胞の、ヒトのひかりが失せるのを見ていたのだろうか。
「うみじゃない」と、“ほんとう”を告げた彼はどんな顔をしていたろう。――しんかい、と。自らを形容して告げたそれを、反芻しては。彼はその色を、……知っている?
そとの、奥のひかりを知っているのなら、朝と夜を知らせるだけのつくられたひかりに。――己なら、耐え切れるだろうか。]
(24) 2015/07/12(Sun) 13時頃
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――プール→――
――たべる、けど。俺と?
[ ぐう、と数度目の腹の虫を聞きながら。我慢できるだろうか、とマスクを受け取る>>1:255のすら摘むよう、彼から、においから離れながら。顔ごとそらして、「くつわ」をはめこんだ。じりとズレるそれの端、吸収口をこんと叩きつつ。 そういえば、替えを貰わないままだった。
誰が誰も、彼のように「やさしく」はないから。――とおくむかしにきく“うみ”の声音を思いながら。きっとはやくした方がいいのだろう、と足先を直す。]
俺のしりたいこと。
[ やはり彼は、そとを、ここのなにかを知っているのだろうか。 自らよりは小さく映るだろうその姿を眺めつつ、その奥に、一体どれだけのことを潜めているのだろうと。――“ふゆ”に眠る亀が甲羅に、大事なみをかくすみたいに。
フードごとマスクを被り直せば、ひとつ頷きながら。彼がいう“ごはん”の先へ同伴しようと、足を進めただろう。]
(25) 2015/07/12(Sun) 13時頃
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[ 殆ど予想していた梟のこたえ>>*4には、ただ1つ頷くにおさめた。ひり、とその声の間に硬い色を覗けば、それも当然だろう。とのみ、奥、彼女の“心”の状態には意識も向けられないまま。
“すくなくとも、――”と、慎重に足した梟に、 いつかは。とそらをとびうたう2羽の姿を思いめぐらせる。 いつかは。彼女だけでない、他の「同胞」たちも、“手段”をとるときがくるかもしれない。
――うみに標を立てるように。失敗するにしろ、成功するにしろ。何かしら“そと”へのそれを残していけるだろうか。 ……ただ。それが必要かも、”いい”結果を結ぶかも分からず。ましてそんな余裕があるかすら知れなかった。*]
(*6) 2015/07/12(Sun) 17時半頃
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……、気のせい?
[ “知らない”とキッパリ>>*5言われてしまえば、自らの聴覚にすら首を傾げる。確かに、(最近のあれそれは別として)施設で窺う梟の傍に、あまり人影も獣影も見つけたことはなかった。それでも、たしかに聞こえた言葉は。
あれは――、と思い返すうちに。もし彼女が意識を逸らしたり、また会話を閉じることがあれば、それまでに留めただろう。]
“ かあさま ”。
[ ――やがてぽとり、と。その「なまえ」の意味すら知らなければ、不完全な音程で落としたそれは、届いたのだったか。 よんでいる、と自分は思ったけれど、もしかしたらなまえですらないのかもしれない、と巡らせながら。もし彼女が声に含めた不審を一層濃くするようなら、それ以上を切り上げる事も考えつつ。]
(*7) 2015/07/12(Sun) 17時半頃
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[ 鸚鵡返しに落とされた“なまえ”>>*8の響きに、音程にふ、と意識を持ち上げる。先ほどのじわりと警戒を帯びたそれとも。平生の聡明なくうきとも、どこか異なるいろだった。
黒い瞳の奥底で、警鐘が鳴らされているとも知らず。同じ声音から溢れたそれにやはり、聞き間違いではなかった、と思いながら。 容量を超えた水があふれるよう、つづいたあらたな“なまえ”を、自らも口内で転がす。とうさま。*
だれかの名前だろうか。 もし彼女が少しでも、己の踏み込みじみた言葉を避けるようであれば。と、面体の下口を噤み。
――それでも、彼女が未だ耳に自分の声を届かせたなら。本に触れ、“おおく”をしる梟へ純粋に尋ねるように。
“ かあさま ”“ とうさま ”
と、微かに低い己の声に反芻しては、
――それは誰のこと? と、初めてしる“なまえ”に、首を傾げただろう。ここのだれかだろうか、それとも、と。レンズ越しの目を細めながら。]
(*10) 2015/07/12(Sun) 19時頃
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―― 一間前 ――
[ だれ、と投げる寸刻前だっただろうか。 うたう彼の声>>*9 に“りょうしん”、と心中に落とし込みながら。綴りは知っていたかもしれなかったが、馴れない耳にきく発音に鈍く、頭を傾けた。
――だれのことをはなしているんだろう。鳥の2人がしるのだから、“ここ”のだれかだろうか。と勝手な憶測を巡らせる。
もし彼女の意識がそちらへ向くのを確認したなら、最後の問い>>*10はただ腹の奥に沈めつつ。
2羽の会話から、そのだれかをしることはできるだろうか、と。声をかけられでもしなければ、以降は黙って、ただ耳をたてていたことだろう。*]
(*12) 2015/07/12(Sun) 19時頃
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―― “ ” ――
[ なめらかに肌を舐める感覚。
体に浮力を与え、ひたりと鱗にはり付く感覚の中を縫っていく。腰から足先へとしたがって強く、身をうねらせては奥深くへと。 咽喉のかわきも、空腹も、ここには。 ――やがて“底”へとたどりつけば、そらを滑る軌道ににて、すうと浮きあがる。く、腹のあたりに力をこめては、ばねを弾くようにぐる、と回旋すら。逆らう水を足先でけりあげ、しなる躯はやがて、より深くをめざして、
“ ”
合間に聞こえた声色に、 よばれたそれに、ひたりと敏感なみみを向けては。 ―― ふると頭を振り返らせる。 なじみの声。 どこできいたんだっけ? と、奥底。届いたほうを覗き込んだ。
『 きみの すきに 』
なにを言っているんだろう? 俺は俺のすきに、“いきて”いる。そう今も、こんなにも「満足」して。
――どうして、そんな、まるで、 ]
(151) 2015/07/13(Mon) 08時半頃
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[ 間。
ぐん、と躯が鉛のように重くなる。肌を覆うのはなめらかな水ではなく、かさ付いた何かだった。口許に硬い感触がかぶさり、あまいにおいが充満する。 ――潮のそれでない、“ ”の 、
身動きすら取れない程、躯は重いのに、 ただ視界は上へ上へと、引き上げられていく。
水面が見える。ひかりが差し込むのに目を細めるものの、諦念は水の代わりに躯に浸みこんでいく。あそこにあるのは、]
―― じゃない、
[ そうだった、――俺のいばしょ、じゃない。 ここは、 ]
(152) 2015/07/13(Mon) 08時半頃
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うみじゃ、ないから。
(*13) 2015/07/13(Mon) 08時半頃
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[
……のぞいたいろの――赤さはどこで、みたものだっけ。
気泡が弾けたのは、かわらない姿の彼>>64の、おぼえのある声色にだったか。せりあがる空腹があった。どうあっても、とぐうぐう唸る腹は、それ自体が獣じみている。
それでもしゅこ、空気の漏れ抜けた、その先を思いながら。息を、情動を潜め込む。 ――だってそうだ、きっと彼も。 水底からのぼる間際、聞こえた声は。
どうしてこんなに、ままならないんだろう。聞き返すこともせず、ただ押し黙ったまま。 何度の“ひかり”を見て、閉ざされたのかしれない瞳をレンズ越し、見つめていた。]
(153) 2015/07/13(Mon) 08時半頃
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――回想・プール→――
[ 視線、と。こちらを気遣う言葉>>65に黒目を瞬かせる。 ――ああ、と幾分“マトモ”な頭に彼の立ち場を思えば、あまりつき合わせるのも悪いだろうと。 「観察対象」であれば、どの辺りにまであるのかしれない“監視”を。ちらと面体のした、窺った。]
さみしい、
[ やがて、合成繊維に覆われた自らのそこへ、差し出される手を見つめては。 ――自らも腕を伸ばし、手袋ごし、緩く繋ぎとめる。からからとした空腹が、その間僅かにやわらぐのを感じながら。 もし届かなければ、先ほどと同じに柔く下ろすまま。]
……君も、だったら、よかった。
[ 一緒にいけたなら。彼が己にみる“そと”を、記憶をたどる視線の先を。自分が彼のさみしさを補うことができたら。 ――よかった、と。 「これから」を成せるとして、成せないとして。最後かもしれない、と漠とした意識で思えば。
ただ昔なじみの亀へ、“おわかれ”を告げた。]
(154) 2015/07/13(Mon) 08時半頃
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――回想・→食堂奥――
[ 手が重なっていたなら、彼からか己からか、いずれ一間で離されたのだったか。 ぬれたそれを予備へと着替えては。すり切れてきたな、と鮫肌に触れる手袋を眺める。破けそうに薄まった部分を見つめて、小さく嘆息をしつつ。
―――足を並べ着いた先、ひと目を避けて、食堂の奥手。 いつもどおり、“どうぶつ”に必要な栄養と、甘い味の詰まったチューブを数個受け取っては。 決まった動作で吸水口に突っ込みつつ。手早く空腹をごまかすとなり、亀の彼も“ご飯”をしていたろうか。*]
…、…チェビィ、は、どんな景色がみたい?
[ ――何でも。には、たとえば“しんかい”ってなんだとか。そこからそらはみえるかだとか。はたまた、どうやればそとに出られるといった疑問も、山と浮かんだが。
吸収口から落ちたのは、先ほど、自分に一間もとめた奥。彼のかわきの奥への、興味だった。もし彼がこがれる景色があるなら、しりたいと。――問いには、どう返されただろう。
こたえにいくつか言葉を交わし。やがて、何事もなければその場に別れながら。]
(155) 2015/07/13(Mon) 08時半頃
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―― 自室 ――
[ 目が覚めればいつもどおり、かわらない空腹を腹下に感じている。
――吸収缶も、すり切れた手袋の替えも、そういえば貰っていなかったなと。 人工のひかりを薄ら透かさせる、ひとの手形のそれを眺めては。何かの拍子に破れては堪らない、とパーカーの中にしまいこむ。裸のてのひらに予備を嵌め直し。マスクの吸収口をこんと癖づいて叩き、昨日の事ですこし、効果の薄れたそこを整える。
食欲を“どうぶつ”の好む味に練られたゼリーで誤摩化しながら。 帰り、食堂から持ち込んだ水のペットボトルと、チューブも羽織った迷彩のそこにしまいつつ。]
(159) 2015/07/13(Mon) 10時頃
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――第1棟廊下→――
( …人質、とかいるかな。 )
[ 白亜に不釣り合いにあたえられた“おしえ”に、なじみの亀に、声に。“そと”への乞いは、「満腹」にならない腹の虫の鳴き声と同じよう、留まることなく。
勿論、手段上でほかを死なせるどころか、傷つけるつもりも毛頭ない。動きや音に過敏すぎる器官には、過程、ひとに大人しくしてもらうことも必要だろう。 『処分』と、少なくない可能性を持つ己には、一応の防衛策にもなる。“管理者”に協力も期待できない以上。実際錯乱するよりは、と、思いつつ。
――そんな手をとることにならないといい、と。面体の下、考えを巡らせながら。
文字をしるため、幾度かかよった図書室。 ――あそこなら、地図やらの類いもあるかもしれないと。昨日>>24のそれを確かめようと、自室から足を踏み出した。 ひと目を憚る歩みで、近場の第1図書室へと向かうがてら、誰かとすれ違うこともあったろうか。]
(160) 2015/07/13(Mon) 10時頃
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―― 第1図書室前 ――
[ やがて辿り着いた、見知ったその室前に。以前“おしえ”を与えた長い髪の男>>162の姿はあっただろうか。 自慢げに語ったその通り、足が用向きへと進むのを見れば、ただ見送るに留めようと――
――そういえば。“今度”と「宿題」にひた、と歩みを止める。今日とて変わらず――上の羽織りはなかったかもしれない――“いのり”を身に纏う彼に、やはり奇異めいた意識を向けながら。
ドヤ顔でこたえを出せる程、底も知らなければ。「ほしゅう」は困る、と一先ず宿題は端に置きつつ。]
…ヴェスパタイン。
[ “プール”へは行けない。今日は。――そうして、恐らく結果がどうあれ、これからも。……“そと”で、管理者の彼にあうことも、あっても困るのだろう。 「協力」を求めるつもりもなければ、明かす気もなかったものの。思いがけず、独り言めいて排気口から漏れる声が。
彼へ届くこともなければ、それ以上は避け。 気づいたのなら、誤摩化しぎみに、“どこかへ行くところか”と、問いを投げつつ。 くん、と敏感な鼻を動かし、彼の衣へ――また図書室内に“におい”が残っていたなら、僅かに首を傾げたのだったか。]
(181) 2015/07/13(Mon) 20時半頃
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[ また、こちらへ向かう針鼠>>178の姿がもしあれば、小さく面体の下、視線を動かしながら。 ただ“声”のときは心配がないからこそ、“そと”を、「自由」を知りもとめる彼女へ、憧憬じみた思いはあったものの。 実際問題、と以前数回の騒動を思い返し、ちのけが増えないうちに、と。
今日の日に錯乱でも起こしたら。きっと自分は、とそこまで至って、先ほどの>>160「ひとじち」を思い出す。 ――“管理者”で、大人しくしてくれる相手がいればいいけど、と思いめぐらせつつ。 最終手段的な認識であれば、さほど必要を急がず。
男と会話をしていたなら、小さく別れを告げつつ。 何事もなければそのまま、足早に図書室内へと、その場を去ろうとしただろう。]
(182) 2015/07/13(Mon) 20時半頃
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―― 第1図書室前 ――
[ 直されたこたえと問い>>192に、首肯きのみを返す。平生とのギャップに、腹底で愉快さすら持たれている事には気付かないまま。*]
“ すき ”、って、
[ どんな。と、面食らった声色で反芻する。 すきもきらいも、「いばしょ」でない施設の内、特に感じたことはない。ただその“すき”が空腹じみて、こがれる思いをさすなら。 ――違うんだろうと、レンズ越し、答えめいて瞳を伏せる。身も離れていれば、気付かれもしなかっただろうか。
におわない、“いきている”ハズの花々を模したあの光景を。どこかしらとおくへ意識の向く顔色になぞり映しながら。――“彼処”と告げたそれに、男のすき、こがれる花も“どこか”にはあるのだろうと思いつつ。 それを男の瞳に――いつかと同じように、覗き込み。]
……ならどんな、花が“すき”なの?
[ ――やがて飢えはぐう、と腹を鳴らす。機能の薄れた吸収缶の奥、 僅かに「そと」の混ざった“いきもの”のにおいを流し込んだ。 『処分』 の方が早く訪れないうち、と人工のひかりに視線を落としては。「宿題」のこたえは、結局そのうち、提出出来たのだったか。]
(210) 2015/07/13(Mon) 22時半頃
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―― 第1図書室 ――
[ 地図、と。見当もつけて訪れたのはいいが。やはり大した収穫もなく、 ――本棚を高い背で弄っては、面体の下息を吐く。そもそも、外への扉を見つけたとして、過程“かぎ”やら警備もあるなら。……いざとなれば、留め具を噛むだのなんだのしてはみるつもりだったものの。――手元の吸収缶をいじっては、錯乱のはて、「結果」を思いながら。 やはり「協力」がいるだろうか、と。ぼうと頭を巡らせつつ。くん、と気のせいか、漂うにおいに首をそちらへと回した。]
――……?
[ 本棚の奥、過敏な鼻先が男>>162の通ったそれを微か、捉えたのだったか。もしにおいの残滓、かけらすらなかったとしたら、ただ諦めては、緩んだ面体を整えつつ。
――ぐうぐうと迫る飢えは、やがて施設に巡るほかのうごきを。においを。おとを。敏感にしみ込ませては、ひたりと頭の隅、“しんかい”の黒さに……やがては錯乱に、飲み込まれていったかもしれない。]
(217) 2015/07/13(Mon) 23時頃
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―― ? ――
[ 「満腹」をただ、もとめていた。――ぐうぐう、と鳴く腹の虫、奥底は。 たとえば>>201彼の錆びたような瞳に一間、映ったそれと、似通っていたのかもしれない。みずからのレンズに、記憶をもとめて伸ばされた手は拒まず、黙って受け入れながら。
きみにも、と。その先はおそらく、己の「これから」をのぞんでくれるものだったか。 それだけ彼が“こがれる”ものなら、きっと綺麗なんだろうと。もう1度だけその手に、さみしさを一間でも埋めるよう、腕を伸ばし。――「さよなら」も済んでいれば、触れる手前下ろした。
“うみがみたいか”と問われたのには、 ――先ほどの、息の詰まった声色を思えば、ただ眉を顰め、沈黙を返すままだったろう。みたい、ほしい、空腹をどうにかしてほしい。
――かれのいうけしきがみたい。そんなこと、 ]
……うみ、って
[ 『処分』 された先にも、あるんだろうか。と、しみこむあまいにおいが、“ ”のそれが。じわじわのぼる“しんかい”のそれに混ざり合う。 やがては訪れるだろう「錯乱」の予感に1つ、誰にも知れず息を零した。]
(226) 2015/07/13(Mon) 23時半頃
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―― 第1図書室→ ――
[ ひたり、と。しみ込んでくるそれはなんだったか。 『たべたらダメ』 『ヒトになりたいなら』
『ここは――じゃないから』
――どうして、ダメなんだっけ? ほかのにおいと、おとと。微かなざわめきにすら頭が揺れる 。 乾いた服の下でぐうぐうと腹が鳴る。……こんなに、おいしそうなのに。ああ、でも傷つけるのも、傷つくのも。――1度でしんでしまうから。そらが、うたって?自由が、
まざる声はだれの、――“なん”のものだった?]
、
[ 機能の薄れた吸収缶、硬く覆う膜。からを割るように、手袋を外しては、かちりとマスクを取り外す。すうと咽喉奥に入る乾いたそれが、いきぐるしかった。 ただ「かり」にはこんなものいらないだろうと。ここで“いきる”のには必要だった気も、するが。俺はそもそも ここで、”いきて”いるんだろうか。 男の問いが聞こえる。――はなはすきか。におわないそれ。
ああそう、やっぱりここは。*]
(232) 2015/07/14(Tue) 00時頃
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―― 第1図書室→ ? ――
[ かわきはいずれ、自分の息を止めるんだろう。 だから、でも。“いきて”いないなら、どちらにしろ同じ事だと思った。ここで「ホーム」に浸かって、とおくをのぞむのと。いずれ変わらない。だから、]
いきたい、
[ いきていたい。外へ出て、その先がどうあれ。腹奥からの渇望に、ぐうぐうと鳴る空腹の音に。 ――息苦しさに歪む顔の、その露わになった敏感な鼻先に。図書室の奥、暖炉のむこう。“ひとのにおい”のこすれ、しみつくそれに、“しんかい”で岩場の奥を覗き込むよう、先を、 みた。]
(249) 2015/07/14(Tue) 01時頃
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えさ?
[ 合間、>>241 ちらと立ち止まった人影すら見れば、“管理者”だか。“同胞”だかもわからないまま。 頭をぶるりと振って、「協力」してもらわないと、と理性の断片で歩み寄った。
みるからに「どうぶつ」じみていれば、逃げを打たれる事も。また“管理者”として連絡を回されることもあったかもしれない。されたとして、構う余裕もなくただ、においを辿り踵を返しただろうが。
彼が自らの姿に逃げる様子がなければ、脅すようからを破った掌を見せ、じっとしてほしい。そとへだしてほしい 、 ―― いきたい。と投げつつ。
すがるそれは、彼にどう映ったろう。「協力」を受け取れるなら、その首もとに鱗の掌を、すぐにも当てられるようあてては。鼻を動かし、上へ同行を頼みすら。]
(250) 2015/07/14(Tue) 01時頃
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―― → 第3棟 ――
[ いずれ、その奥、はしごのふち。掌はひとの、水面のひかりを辿るよう、握っては上へと足を動かしていく。 ――先ほどの彼は、ついてきてくれていたろうか。単なるおどしと、案内だけを頼もうと、思っていたが。 乞いをのぞかせ、鳴る腹をただ抑えて、「ありがとう」と小さく、理性を残す事すら。
―― 間、 その顔をゆるく 、ヒトの住処――第3棟へと覗かせることが適ったとして。 監視の目もあったかもしれないその先、『処分』や、 かわきの「結果」もみえていたけれど。]
(251) 2015/07/14(Tue) 01時頃
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―― → ? ――
[ たどりついた先、腹の虫はやはり、おさまらないまま。 “しんかい”と、“そら”となじみの彼がもとめた黒を、ぐうと鳴く本能に飲み込ませながら。 やっぱり、ここで「おわかれ」なんだろうと。多少“マトモ”な頭の隅が 空腹にないた。
のぞんだ先、――乾く意識に足下すらふらつかせては。監視の目は、自らをとがめただろうか。 “そと”にでたところで、錯乱になく頭はそとのぜんぶをたべて、たべて、「満足」することは? ]
…うみ、
[ いばしょ。 “いきられる”ところ。 ただ亀の彼がみずからに、一間だけもとめたそれを、たどるように。 大扉には、ただ取り残された空の鎖があるのみだったか。 ――わずかに漂う、“しお”のにおいに、躯をすべらせることは、外へは果たして。
もしただ閉ざされるだけならば、 ――明日のその先。ただ“いばしょ”を失った鮫が、留め具を噛み切る力もなく。その場に息絶えるのみだったろうが。]
(254) 2015/07/14(Tue) 01時頃
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―― ? ――
…、なんで
[ 開かれる扉に、>>260その男の首もと、光る石を覗き込むよう。 ――「しおき」が、彼に下されるかもしれないのに、と。鱗の肌をびくりと震わせ、小さくその身を解放する。
なんで、おれをいかせてくれる? どうして、と。 問うそれに、こたえは果たして、あったろうか。 それでも小さく、目を細めてはぐるぐると空腹を叫ぶ奥、ありがとう、ともう1度、枯れた声に乗せながら。
その足を一歩と、そとへ踏み出す。*]
(271) 2015/07/14(Tue) 02時頃
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―― → ――
[ ふみだした先。潮のにおいに目一杯と、息を吸い込みながら。 届いたなじみのその声>>263に、――もうひとつの“こえ”に、腹の底がぐう、と。 「満腹」になるはずの、そとへと向かう躯でないた。ふるさと。と、反芻して、かれのいきるばしょ、だろうかと。
それならそこにもし、行ったなら。……いずれ彼にであうことは? いついつ、なるのかも分からないけれど。]
きみも
[ 一緒に、と。手をのばしては、ああ。と、傷つけるだけの鮫の鱗をただ、下ろし込んだ。 ――いつか、すきにいきる君をどこかで。見れたらいいのに、と。足を“そと”へ踏み出しながら。こえを、*]
(273) 2015/07/14(Tue) 02時頃
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