151 雪に沈む村
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―回想>>1:23トニー―
[頭上から感じられる気配は決して悪いモノではなく。 男は内心安堵する。 寂しげな顔をしている子供を見ているのはどうにも性に合わないのだ。 大したことをしてやっているわけではないが、こんなことでも気分が高揚したらしい、少年に男自身も嬉しくなるのだった。]
ぶーん。
[そのまま暫くドナルド号は少年を乗せて遊ばせたことだろう。 少年が下りると言えば下しただろうし、傍らの“少年”がそう言ってもやはり下したに違いない。
今度は空も連れてってやるか…なんて漠然と未来を描きながら。]
(34) 2013/11/20(Wed) 15時半頃
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―回想>>1:28チャールズ―
『いやいや。いつ何時彼岸に渡ってもおかしくはない年寄りです。 貴方のように「お若く」はないですから。』
[そんなことを言う相手には、くっと笑いをこぼす。 本当に食えない奴である。]
俺だって若くはねぇよ。もう…
[そう言って掌を眺める男の姿は、彼にはどのように映ったことだろう。 最盛期を通り越したこの体は、以前ほどの力も魔力も無い。 もう間もなく、この体は朽ち、今世を終えるのだろう…と男は漠然とながら、しかし確実に察していた。 それはこの冬のことになるか、次の冬になるか…おそらく今回と言うことは無いだろうが、男にとってみればあまり変わりは無いことだ。 今年の冬がせっかちだという相手に、男はゆるりと視線を上げる。]
せっかち…そうかね。 いつも、こんなもんだと思っていたが。
[男のいつもは当てにならない。何しろ、数えきれないほどの冬を超えてきたのだから…]
(36) 2013/11/20(Wed) 15時半頃
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―回想・続>>1:29 チャールズ―
『…何か、温かいものでもお作りします。』
[そう、かけられた言葉の声音がどこか、哀愁を帯びて聞え、男は相手を椅子から見やる。]
…おう。ありがたい。
[酒は無い、と付け加えられた言葉には、小さな笑い声で答とした。 男は酒でも水の様に飲んでしまうが、特別酒が好きかと言うとそうでもない…何しろ、酔うという事が無いのだから。 だから別にアルコールの有無などどうでもいいのだが…]
…。
[ぎ、と音を立てて背もたれに背を預けると、男は天井を見上げる。 相手が己の向こうに何かを見ていることにはうすうすながら気づいている、しかしそれをはっきりさせようとも思わなければ、触れる気もないのがこの男だった。 もしも何かを問われれば、何という事もなく答えたことだろうが、振られぬ話は触れてほしくないモノなのだろうと。
悠久の時は男に、全てはあるがまま、という世の理に似た何かを身につけさせていたのだった。]
(37) 2013/11/20(Wed) 16時頃
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―回想>>1:32 クシャミ―
[椅子でくつろいでいれば、猫の青年がこちらにそっと寄ってくる。 その気配はまるで猫そのものなのだから、面白いと思う。]
おう、クシャミ。 また、後でな。
[後で、という彼の頭をゆるりと撫でてやり。 雪合戦をしに行くのだろう、彼に一言加えてやる。]
終わったら体冷える前に帰って来いよ。 やってる間は良いんだが、辞めた後にすげぇ冷えるからな、あれ。
[男自身は雪に触れること自体が中々難儀なため、雪合戦などしたことがないのだが。 しかしそれで遊ぶ子供たちは多く見てきた。
あまり帰ってこないようであれば、様子を見に行ってついでに温めてやろうなどと思いつつ、手を振り見送るのだった。]
(38) 2013/11/20(Wed) 16時頃
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―回想>>1:70 サイラス―
[翼をもつ青年は、どういうわけか男を持ち上げた呼称を使う。 それが男にはどこか痒い。]
やめろや、卿なんて。
[くつくつと笑いながら口にされる言葉は何度目だろうか。 しかし中々変えてくれる気のなさそうな青年に、男はとうに諦めていたし、実際そこまで気にしているわけでも無かったりする。 お約束、のようなものだった。]
冬の間…なぁ。 まぁ、寝るよ。 春が来るまで。
[あっさりと、端的に答えられた答えは、青年のお気に召すだろうか。 さらに尋ねられれば答えただろうが、そうでなければそれ以上を騙ることは無いだろう。 実際、話す内容などあまりないのだ…寝ているだけなのだから。 もっとも、男にとってはこの冬は何か意味のあるものになるかもしれなかったのだが…それは龍族に共通するものではない。]
(39) 2013/11/20(Wed) 16時半頃
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―教会>>69―
[暖かい紅茶を差し出されれば、それをありがたく頂戴することにする。 神父の口にした喩は的を射ていると言えば射ていたし、そうでないとも言えるような気がした。]
おう、ありがとな。
[薫り高い紅茶の温もりを楽しみつつ、男はゆるりと笑う。 もう幾度となく繰り返した転生の、それぞれの記憶を引き継いできた男にとって、そのすべては自分であり、そうでない誰か。 それは、いつの頃だったろうか、この世界に穢れと言うべきモノが増えすぎた頃、まるでこの世の理の一つの様にして火の山から生まれた時から、ずっと続いてきた流れであった。 死ぬ時も、生まれ変わるときも己では決めることができないが、それはもうあたりまえのこととして男の中には収められている。 ただ…一つの生が終わるときは、どうしたって感傷的になりがちなのだった。
そんなことに思いを巡らせているところだったろうか、子羊のお嬢様と目が合えば、何らかの挨拶を交わしたことだろう。 真相の霊場である彼女が、割合頻繁に村を開ける男と顔見知りであったかは分からないが…]
(75) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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[子羊のお嬢様と何らかの言葉を交わしたろうか。 暫くゆっくりと休ませてもらった後で、男はようやく境界を後にする。
外へ出てみれば、なるほど神父がせっかちと表現したのも頷けた。 降りしきる雪に僅かながら目を見張る。 短時間で随分と強まったものだ。]
…こりゃ案外時間ねぇかもしんねぇな。
[ぽつり、と呟くと、男はゆっくり歩き出す。 雪の粒は、殆どが男の肌に触れる前に消えて逝ったが、そんな中にも数粒、触れるモノがあるようで。 ちくりちくりと冷たさを感じつつ、男はドワーフの工房を目指していた。 まだ動けるうちに、ぜひともやっておかねばならないことがあったからである。]
(78) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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―工房―
[男が工房へ着いたころには、少年の二人組はもういなかったことだろう。 しかし男の予想に反して、そこには随分と人がいた。]
よう、爺さん… って珍しいな、大盛況じゃねぇか。
[そんなことを口にしながら、顔を見せた男にはどんな反応が返されたことだろうか。 同時に並ぶ面々を見渡すのだった。 既にクシャミがいたのであれば、この雪の中遊び続けていることは無いのだと、少し安心したことだろう。]
(79) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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