112 燐火硝子に人狼の影.
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良い、よ。
苦しませてまで、生か、し、て……なんざ、でき、ねェ。 あの子が、願った、通り、に、して、くれ。
[生きろ、と。そうとばかり人に言ってきた男は。 今ここで、今度こそ、その死を受け入れようとした。]
(*20) sakanoka 2013/02/09(Sat) 02時半頃
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[男はメアリーから目を逸らさなかった。 竦んで逸らせなかった、という訳ではない。 少女の望みを、己の答えの結果を、逸らさずに受け入れるため。
後ろ姿からは、肌蹴られるシャツのボタンは見えない。開いた首筋も髪に紛れて見えにくい。 綺麗な髪。綺麗だと褒めた髪。その髪がふわり揺れて見えた。 其処には、首筋に傷を付け、それを舌でなぞる姿。
――あぁ。それも、何時かの少年に対してのものと似た。 けれども、この場で彼が少女を「見逃す」ということもない。]
………めあ、り、
[小さく呟いた名は、人の形した獣が発したそれと、重なる。]
(53) sakanoka 2013/02/09(Sat) 03時半頃
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っ、――――、
[瞑りそうになった目は、瞑りきらず、狭まるだけ。 その中に映るは、穿たれた左胸と、紅いあかい血の花のいろ。 握り取られたのは、紅い、あかい――、]
……………は、
[其処までを見届けて、男は俯く。 あかい花の香はあまりにも濃く、噎せ返る程。 これから食まれる少女の身体を見続けることは出来なかった。 それでも、全てが終わるまで、その場を離れようとはしなかった。]
(54) sakanoka 2013/02/09(Sat) 03時半頃
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―――…あァ、メアリー。
居るんだろ、 此処、に。
[見えなくても、傍に居る。ずっと一緒に居る。 ――ただ、そう、信じて。**]
(55) sakanoka 2013/02/09(Sat) 03時半頃
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[どのくらいしてか、此処で漸く、あの時のこえ>>*15のことを思う。 零したこえに震えも何のいろも滲まないのは憔悴の証。]
なァ、リヒト。 グロリアさんは。妹さんは。 あんたの正体、あんたの「姿」を、知らねェ、のか。
……まるで。オレばっかり、が。 一度きりだとか、特別だとか、言いたげ、な。 惜しい、とか。 壊したくねェ、みたい、な。
[見詰めてきた翡翠のいろ。 ある程度、その主の言葉の意味は、察していた。]
(*23) sakanoka 2013/02/09(Sat) 03時半頃
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答えろ。リヒト。
オレを――サリスを。これから、どうしたいんだ。
[かつての少年は、俯いたまま、その未来を、問う。**]
(*24) sakanoka 2013/02/09(Sat) 03時半頃
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露店巡り シーシャは、メモを貼った。
sakanoka 2013/02/09(Sat) 04時頃
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[その時傍らを通り過ぎた気配>>58。その眼差しをほんの淡く感じるも、顔を上げることはなかった。 やがて耳にする感謝の辞は、何時かメアリーとふたりでシチューを振る舞った時を思い出させるものだった。]
――――…、
[目で見ずとも、血の滴が、裂かれる衣が、咀嚼の音が耳を突く。 胸の内に渦巻く重さは、やはり人の身であるが故。 それでもこの少女が肉を糧とし、かの男が血を味わうを。 其処には無駄などないのだ、とこの人間の男は想う。]
(61) sakanoka 2013/02/09(Sat) 19時頃
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[水音を立てる舌先。その主が血だまりの中に横たえた少女の身体。その様を見ることも、向けられる瞳のいろも見ることもなく、男は俯いたまま――。 返ってきた答え>>*25に、頷くでもなく微かな息を吐いてから。]
興味、っつか。 一緒の、家族、なのに、何も知らねェんだ、って。 あんた に、似て、賢そう、なのに……。
[詰りそれ程にまで隠し通そうという意思なのだろう、と。 譬え「家族」であっても、と――。男はそう思う。 そしてそれにも関わらず、此処には「見逃された」人間がただひとり居る。]
(*28) sakanoka 2013/02/09(Sat) 19時頃
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[その気紛れが、意識に触れた時>>*26。 その時に漸く、サリスはゆっくりと面を上げた。]
馬鹿か。 ンな顔見て、酷ェ声聞いといて、特別、とか。 ……趣味悪ぃ、わ。やっぱ。
[憔悴したままの瞳が、じっと見据えるその瞳と合う。 その翡翠に愚鈍のいろは無いと感じた上で、力無い悪態を。 ――けれどその翡翠は何処か、薄らと濡れてさえいるよう。]
(*29) sakanoka 2013/02/09(Sat) 19時頃
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[返答>>*27には、確かな間があった。 力ない瞳は、それでも確と、リヒトを見ていた。]
は、ざまァねェ、わ、
[「そのまま在れば良い」。その言葉の裏に有るスタンスはサリスには覚れない。 ただ、死するまで彼に囚われること。それは察した。 人狼に与して人々を死なせた身には、まるでお似合いの末路。 その中でまた、このうつくしい男は苦痛を与えてくるのだろう。 ……そう、思いつつも。]
好きにしろ。 ―――…さいごまで、居てやる、よ。
[この傲慢な男の――ひとりに慣れたと言っていた筈の男の。 その傍に在り続けること。それを、受け入れた。]
(*30) sakanoka 2013/02/09(Sat) 19時頃
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[食餌の終わりを告げた後、先に出ていく旨を告げるミドル>>60。 「お二人」という言葉に、あかいこえの遣り取りはおそらく彼女にも聞こえていたのだろう、と思考は過る。 もはや対峙する意思も姿勢も無く、リヒトの前に膝をついたままのサリスは、去る者の姿を目で追うでもなく、]
……………、
[血濡れの娘に、最後に小さく別れの「こえ」を。]
(62) sakanoka 2013/02/09(Sat) 20時頃
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悪ぃ。 首に傷、付けちまって。
……屋台の約束も、できねェかも、な。
[彼女と対峙する意味を失ってしまったが故の。 そして再び出会うこともないかもしれない故の、小さな謝罪。]
(*31) sakanoka 2013/02/09(Sat) 20時頃
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[斯うして部屋にふたり残されてから。 視線がふと向くのは、あかいいろ――少女の骸。 無残だと人はその有様を言うのだろうが、この男には解る。 その安らかな寝顔が傷つけられずに残されていることが。
――それでも、それはもうただの骸でしかない。 代わりに最後に見た微笑のような、眩しい、優しいような。 そんな漠然とした何かを、近くに感じていた。]
そういや。 お前の「秘密」、何だったンか、聞いて無かった。
[その声も>>-160、その思いも>>-159知ることは無く。ふとごちていた。]
(63) sakanoka 2013/02/09(Sat) 20時頃
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なァ、メアリー、
……いや、やっぱ、良いわ。
また「逢えた」時に、教えてくれ。
[それまでの間は、かの男の腕に寄り添い続けよう。 その腕から離れていった時、かの少女の手を――。 どの位先になるかも判らない、近くて遠い、約束。**]
(64) sakanoka 2013/02/09(Sat) 20時半頃
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露店巡り シーシャは、メモを貼った。
sakanoka 2013/02/09(Sat) 22時半頃
シーシャは、オスカーのしっぽをそーーーーーっとさわってみた。どきどき
sakanoka 2013/02/09(Sat) 22時半頃
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[兄を人狼と知らぬ妹であるならば。 その言葉もまた、兄を護りたい意思から来ているのだろう。]
そ、っか。
…………退治されちゃ、敵わねェ、もんな。
[そして、妹がそうすると思うからこそ隠す兄ならば。 こえに出してはこのように言ったが――。 敢えて報せぬは優しい兄だと。取り留めなく、淡く思う。が――。]
(*37) sakanoka 2013/02/10(Sun) 00時半頃
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[――あぁやっぱり。実に意地悪だ。清々しい程の悪趣味だ。 そのこえ>>*34を聞いた時には、そう呟きかけた。 呟きかけて――その時、距離が詰まる。見上げていた翡翠が、おなじ高さになる。 続けられた声>>66に、見詰め合わす目を瞬かせた。]
…………綺麗なこと、言いやがって。
[どちらの言葉も冗談には思えなかった。 小さく掠れた声には、震えもまた混じる。]
(77) sakanoka 2013/02/10(Sun) 00時半頃
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[じっと翡翠を見詰めていたから、その揺れ>>67に気づいた。 けれど直ぐに其処に、余裕めいた笑みが戻ってきたから。 何も言わず、ただ判り易く目を逸らしてみせた。
ただ小さく頷いた程度の人狼が、どの程度己の言葉を信じたかは判らない。けれど、その心を此処で二度は言わなかった。 言わぬまま、目を離す。]
(78) sakanoka 2013/02/10(Sun) 00時半頃
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[心向かわす先は、姿の見えない、声も聞こえない、触れられない、けれど傍に居る筈のひと。 呼び掛ける声は人間のそれ。 だから、それはかの男にも、聞こえていた。]
いいや。 あの子と別れた心算なんざ、無ェ …――っ、
[近づく顔に、ほんの僅かに面を逸らして傾けて。 言葉の末尾を言い切る前に、首筋に熱いものが触れる。 小さく息を呑み――ただ其処に痛みと痕を残されただけ。 鏡台で映し見てみればきっと、まるで所有印でも付けられたように見えてしまうのだろう。 けれどそれも今は見ることなく。耳元の囁きに、また瞬き――。]
大丈夫。この身一つで十分さね。
(79) sakanoka 2013/02/10(Sun) 00時半頃
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[だから、この両腕は彼の荷を抱えられる。 そしてその分、彼の腕を自由にできる。
実際に、幾許かしてから彼の荷を預かった。 脱出の準備をと、動かぬようにと告げるリヒトに、小さく頷いたところで、ふいに掌に乗せられたもの。 それは、とてもよく見覚えのある品。]
………これ、
[あの子の髪に咲いていた飾りを、手渡された。 瞠目しつつそれを見下ろし、それからリヒトの顔を見上げた。 暫し見詰めた後――髪飾りを持つ掌を、固く握りしめる。]
(80) sakanoka 2013/02/10(Sun) 00時半頃
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――――…ありがと。
じゃあ、行ってら。リヒト。気ィつけて、な。 ……此処でちゃんと待ってる、から。
[準備に向かうという彼を見送りながら。 漸く、微かに笑うことができた。]
(81) sakanoka 2013/02/10(Sun) 00時半頃
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[先に出て行った筈のミドルのことを、去り際の声>>*35を思いながら、思う。 叶う縁かは判らないが、それでも確かに希望を含ませたこえ。]
―――…扉、が、
[破れたような。けたたましい音が響く>>72。 やがて怒声が、銃声が、遠く微かに夜の空気を震わす。 ――遠く、遠く。けれど確かに、吼える声が伝い届く。]
(82) sakanoka 2013/02/10(Sun) 00時半頃
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――――…あァ。
[もうその少女>>*36にも届かぬ程、遠い距離からの声ながら。 一度、その別れの言葉に、頷いていた。**]
(*38) sakanoka 2013/02/10(Sun) 00時半頃
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シーシャは、それではふたたび、りせき!**
sakanoka 2013/02/10(Sun) 21時頃
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[世に広く知られるお伽話を持ち出して語るリヒト。 感情の滲んで見えないその顔が、ふとそのいろに変わる。 それは今まで知る限り、おそらく、初めて見るいろだった。]
オレ、馬鹿だから、喰われちまうかも。
[小さく声を震わせたまま。 この時はただ、そう返しただけだった。]
(92) sakanoka 2013/02/11(Mon) 00時頃
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[やがてミドルが事を起こし、此方にもそれが伝わった頃。 肩に外套を掛けられ一度瞬くも、直ぐに袖を通していく。 やがて預けられたのは、彼が常に持っていた黒檀の杖と、掌程の大きさのぼろぼろの本。]
ん、………ちゃんと、預ったさ。
[逃亡の折の荷というには、余分と言う人も居るのかもしれない。 それでも此処で持っていくということ。そして、己にそれが手渡された意味。 ――外套の前ごと掻き抱くように、右腕で確りと抱えた。]
その、ちと。 不安っつか、……… 心細かった、っつか。
[向けられた笑みに、掻き消えそうな程の声で吐きながら。]
(93) sakanoka 2013/02/11(Mon) 00時頃
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[硝子窓は開け放たれ、その夜風に金糸が揺れるのが見えた。 そう、目の前にあらわれるのは、お伽話が語る人狼のかたち。 そして――大きな躰の、月明かりにも似た毛並みの狼。]
あァ、 ―――…綺麗、だな。
[あの時の記憶は、死を迫られた恐怖に満ちていた筈なのに。 今見るそのすがたは、何処か、懐かしく見えるものだった。 ともすれば見惚れてしまうその獣に、促され、はっとして]
って……えェと、それでそのシーツの訳、ってことか。 じゃあ、背中、有難く借りるわ。
[圧倒する程の力で組み敷いてきた獣の躰。 今度はその背に跨るというのも、少し不思議な心地がしたもので――。 手の内の髪飾りと銀のクロスは振り落とされぬように、黒衣の内ポケットの中に。 それから促された通りに背に乗り、「手綱」を左腕に絡ませ、握り締めた。]
(94) sakanoka 2013/02/11(Mon) 00時頃
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[人の子を乗せた獣が、跳躍する。 上着の上から羽織る外套が、闇夜の冷たさを遮ってくれる。 頬や髪を掠める夜風は何処か心地良く。 暗さの中でも輝きを持って見える金色が、まるで踊る月そのもののように感じられた。]
(95) sakanoka 2013/02/11(Mon) 00時頃
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[やがて夜明けが訪れたその森の中で。 狼の背に身を預けたかつての少年は、少しだけ眠たげに口を開いた。]
あの海も。綺麗な硝子も。屋台のお客さんたちも。 もう見れねェって思うとあれだけどよ。
ま、遠く離れりゃどこでも、商売はやってける、さ。 ――…ミドルとも、何時か、何処かで。
[巡り合い、約を果たせれば好いな、と。 豪胆な手段に出た彼女のこと。きっと、強く生き抜いてくれていると信じて。]
(96) sakanoka 2013/02/11(Mon) 00時頃
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[怪我のことを問われたサリスは、背に乗ったままぱちりと瞬く。]
特には、あァ、いや。 …………ちと、首、痛む、わ。
あんたにキスされた所為、で。
[大分間を開けて、付け加える。 口を窄めながら低くごちて、それから、小さく楽しげに笑って見せた。]
(97) sakanoka 2013/02/11(Mon) 00時頃
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[朝日に照る金糸の、リヒトの首筋を緩く撫ぜる。 余裕も愉しげな様子も感じてはいたけれど、此処まで駆けぬいた獣の息遣いは、間近に感じていたから。 どこか夢でも見るように、ふと、言葉を紡ぐ。]
あとさ。あン時、あァ言ったけどよ。 やっぱ……喰われるンは勘弁。
だってさ。猟師が撃ち殺しにやって来ても。 赤い頭巾のガキは、腹ン中からじゃ、狼を護れねェだろ。
[あの時の彼の言に合わせて語るお伽話の続き。]
(98) sakanoka 2013/02/11(Mon) 00時頃
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ニンゲンが人狼を護るなんざ言ったら、笑われるかも知れねェけど。
[かのうつくしい獣のことを「人狼サマ」とは呼ばなかった。 もう、畏怖や怯えから彼の傍に居る訳ではなかったから。]
オレの、サリスの命尽きるその日まで。 あんたのこと、傍で護らせて…――なァ、リヒト。
[そのためならば、何処でだって生き抜いてみせる。 どんな海の向こうでも。どんな地の最果てでも。 見えずとも見守っててくれる人と。今目に見える、この獣と。共に。**]
(99) sakanoka 2013/02/11(Mon) 00時頃
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シーシャは、メアリーとリヒトををぎゅううううう
sakanoka 2013/02/11(Mon) 00時頃
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