78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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少
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全
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[――それ>>4>>5と、同じくして]
(8) 2012/01/29(Sun) 00時半頃
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[ パ ァ ン! ]
(9) 2012/01/29(Sun) 00時半頃
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[そして、星命流動《ティケイ・ストーム》の要所>>0:206に鎮座していた 氷塊は、金の焔と共に爆ぜる。]
[それは、北極星《シメオン》墜ちる金色の光にも似た金。]
(14) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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― イェル=ゥラ自治区 / 『英雄の聖苑』 ―
[氷塊が金の焔と共に爆ぜる。 強い風と共に広がったそれは、周囲の者たちを気にかけなどしない。 巻き込まれてしまった不運な者>>30もいたかもしれない。]
[土煙と金火の粉が舞う中心、つまりは、不敵な笑み>>37が 向けられた先。 そこに佇む影は――]
(49) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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―――― は?
[訳がわからない、といったように呆然としていた。]
……は?
[疑問符を重ねる。]
……どこ、ここ。 ……何処よここ。
(50) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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――…って、ちょ! 熱ぅ!? ……熱っ!
[《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》と伝えられていた娘は、 火の粉が頬に触れて熱がっていた。]
な……んなのよ、もう。なんなのよもう。 って… うわ。何コレ……
[辺りの植物が燃えていたり、怪我人らしき者たちが周りに いたり……何か、ちょっとした事故現場のようだった。 口許に手を当てる。少し考えた後、]
……ちょっと、ちょっと整理させてもらいたいのだけど。 ここ、新川県の御嶽市内であってるのかしら。
[この世界にはあり得ない地名を告げた。]
(69) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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――― は? ……え?
[どうやら自分に向けられているらしい言葉>>57に、再度の疑問。]
……セイクリッド…なに? なんて? 私は、帝舎 斉花(ていしゃ せいか)――ですけど。
……、……
――あ、高校三年生です。
[その反応はまさに、『ごく普通の少女の様』だった。]
(71) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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[《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》の伝説>>0:2―― 長い時を経て語られる内に、元の形を失っていて もはや元となる逸話を辿るのも難しいと言われるが、 細分化されたどの話にも共通する点が、ひとつ。]
[『かつて世界の危機に於いて、突如として現れ、』 ――つまり、その出自については『不明』とされていた。]
(78) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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[どうやら男二人は年下らしかった。>>77>>85 告げられた地名に、]
イェル=ゥラ……いぇるぅら、自治区。 何その言い難い名前。
[眉を寄せる。二人を見る目付きは険しかった。]
……、……
[どちらにせよ、自分の望む答えは返ってこなかった。 年上らしい女性からも、同様。>>83]
………、
(106) 2012/01/29(Sun) 02時頃
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――失礼します ッ。
[その場の面々に背を向けて走り出した。 まるで、不審者たちに遭遇した女子高生の反応である。]
[ちなみに、あまり早くなかった。]
(107) 2012/01/29(Sun) 02時頃
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[逃げる『勇者』の足は、ヒールを履いた女性にたやすく 追い抜かれるほどに遅い。 しかも――]
…っは、 ゼイ、 は ぁっ…
[三分ほど全力で駆けた頃には息を切らしていた。 ようやく広い公園から抜けることだけできたが。]
なん…なの。なんなのよ……
[そもそも、なぜ自分は見知らぬ場所にいるのか。記憶を辿る――]
(143) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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――――痛 っ、
[頭蓋の奥が、灼けるように痛んだ。 忘れている、ではなく 記憶がない、のでもなく まるで――何か、封をされているかのような。 思い出す事を、『許されていない』――そんな痛み。]
[勇者の制限-リミテッド・ブレイブ-……封印は、未だ解けず。]
[目覚めただけの、「ただの女子高生」は、道端にへたりと崩れた。]
(145) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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[そんな彼女の元に、腐った人間>>140の足音が迫るのはすぐだった。]
……は? え?
[本日何度目だろう。呆然とした声を漏らす。 目の前の現実に、理解が追いつかない。]
(146) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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……あの。 イェル=ゥラ自治区、だったかしら。
[視線は、異形に向けられたまま。 追いかけてきたらしい少年>>153に尋ねる。]
……もしかして、テーマパークか何かなの?
(158) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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さっきから。 全然…ぜんっぜん、思う通りの答えが返ってこないんだけど。
[聞いた地名も違えば、テーマパークでもないらしい。>>162]
じゃあ、夢――でもないのよね。さっき、火、熱かったし。
[自分でも意外だが、状況が分からないなりに冷静でいられた。 まるで――危機に直面する事が初めてではないかのように。 息は未だ整っていないが、身体に鞭打って立ち上がる。]
……逃げる。逃げよう。アテは?
[知らない土地だ。任せるしかない。]
(173) 2012/01/29(Sun) 03時頃
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[先ほどリョウと名乗っていた(一応聞き届けていた)少年が 後から息を切らしながら追いついてきた。>>174]
……仮面の人って、
[先ほどの女性だろうか。 最も不審者然としてたので、信じるのもどうかと思ったが、]
どうするの?
[こーちゃん、と呼ばれた少年に尋ねる。 ゾンビへの警戒は解かぬまま。]
(175) 2012/01/29(Sun) 03時頃
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……想像力豊かね。豊かだわ。 もしかして授業中、教室にテロリストが入ってきた時の撃退法とか 考えちゃってるタイプかしら。 後で恥ずかしくなるからやめた方が良いよ。 私は四年前でそういうの卒業した。
[別の世界と言われ>>176、眉根を寄せる。 四年……体感だ。 もしそうなら、自分は「この世界」の記憶が無い。]
……否定する理由が思いつかない自分の想像力の無さが厭ね。
[そこからは、落ち着ける所に行ってからというのに同意した。]
(189) 2012/01/29(Sun) 03時半頃
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……入ってこない、わね。入ってこない。 実証、と言うにはサンプル数が心許ないけれど。
[しかし、彼らの言うとおり、このまま敷地の外に出るよりは 中にいた方が安心できるように思える。]
……わかった、戻りましょう。 せいえん…? 聖苑、って公園みたいなもので良いのかしら、ここ。
(190) 2012/01/29(Sun) 03時半頃
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……そうかも。そうなのかもしれないわね。
[用心は必要。備えあれば憂いなし。 よほど仲が良いのだろうか、それぞれの口から出た言葉には、 この状況だと頷ける部分もあった。 ――この二人も、比較的落ち着いているように見える。 普段の妄想の賜物なのだろうか。 こういう有事の際には彼らみたいなタイプが強いのかもしれない。 ……と、思うと何か残念な気持ちにならざるを得ないが。]
(201) 2012/01/29(Sun) 04時頃
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――……?
[痺れ>>196>>198は、セイカの側には伝わらなかったようだ。 二人の様子に小首を傾げている。]
行きましょう。話さなきゃ……話して、整理したいの。 そう、それ。《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》……だったかしら? 一体何なの、それ。 あの仮面の人も言ってたから、貴方達の妄想でもなさそうだし。 ……そもそも、あの人もやっぱり変。変だわ。 なんで、ここが安全だって知ってるのよ。 後は、これからどうするかも考えなきゃ。
[聖苑の中央に向かいながら、「議題」を並べる。 「ごく普通の女子高生」帝舎斉花は、《聖火の勇者》に似合わず、 いわゆる、クールな委員長タイプの少女だった。]
(202) 2012/01/29(Sun) 04時頃
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あと……どう言う訳か眼鏡も無くて、良く見えないんだけど、
[空を見上げる。言葉の通りあまり眼が良くないのか、 目を凝らす様は半ば睨み付けているかのよう。]
……私の知ってる月は、ああいう形じゃなかったわね。違った。 これ関しては、是非とも認識がずれてていて欲しいとこだわ。
[見上げる虚空(そら)には砕けた紅い月が輝いている。 どういう訳か、心がざわついた。]
[かつての敵>>171の気配を感じての物とは未だ知らず――**]
(203) 2012/01/29(Sun) 04時頃
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レティーシャは、キリシマに話の続きを促した。
2012/01/29(Sun) 04時頃
レティーシャは、ヴェスパタインに話の続きを促した。
2012/01/29(Sun) 04時頃
レティーシャは、二人と言葉を交わしながら聖苑の中央へ――**
2012/01/29(Sun) 04時頃
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― イェル=ゥラ自治区 / 『英雄の聖苑』 ―
レジスタンス…レジスタンス『雫ノ華』、ね。 やっぱり、聞き覚えは無い。無いわ。 それだけならあなた達の妄想って線を先に疑うのだけど……
[ゾンビ。砕けた月。それらは目の当たりにしている現実で。]
更に。更に言えば……その自販機も。
[あまり良くない眼で、睨むように自動販売機を観察した。]
――どれも知らないパッケージね。メーカーも。 ご当地飲料……って感じもしないし。
……悪いけど、本当に悪いんだけど。おごってくれるかしら。 ケータイも財布も無いのよ。
[あったとして、使えたとも最早思えないのだが。 弾かれた硬貨>>210を確かめる気にもなれない。]
(225) 2012/01/29(Sun) 13時半頃
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――……、
[『振ってぷるるんゼリー(くらげ味)』とラベルされた缶を 時折口に運びながら、《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》の伝説が 呟かれる>>211のを聞いていた。]
それ。 こっちの――『この世界』の人たちは、みんな知ってるの? わからない……ますますわからないわね。 どうして私がその『勇者』とやらなのか。
[仮面の女―― 『雫ノ華』の頭領は、確かに自分を見て『勇者』と言った。>>37]
自慢じゃないけど。自慢にもならないけど。 体育はサボりなしで評価2よ。
[そういう問題でも無いのかも知れないが、やはり実感は持てない。]
(226) 2012/01/29(Sun) 13時半頃
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武器……武器ね。 公園にショットガンやロケットランチャーが落ちてるとも思えないけど、 棒切れだけでも持っておく方がマシかしらね。
[言いながら、まるで持った剣でも振るかのように、 一度だけ腕を翻す。 何気なくしたその動作だけは、妙に身体に馴染む気がした。]
[されど、今、《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》の手に剣は無い。]
[金炎爆ぜる幻想ノ刃《パンタシア》―― かつての『相棒』の行方も今は知れず。]
(227) 2012/01/29(Sun) 13時半頃
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[白コートにどうも焦げたような緑マフラーといった妙な 出で立ちの割に、小銭入れだけはおしゃれだった。>>229 良平からもらった小銭は、妙なジュース>>226に変わる。]
――……味がしない。味がしないわ。
[好奇心に負けてつい選んでしまった飲料はハズレだったようだ。]
空に星……そっちは私、見てないのだけれど。 要するに、こっちの世界の常識に照らし合わせても、異常事態なのね?
[確認するように呟き、少しだけ俯き気味に、]
ねえ、もしも。もしもよ。 私が本当にその勇者だか何だかだったとして。
(233) 2012/01/29(Sun) 14時頃
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――……私が、これ、何とかしなきゃいけないのかしらね?
[尋ねる声には、不安が滲んでいた。]
……って言っても。言ってもね。 何とかできる気なんて全くしないんだけど。 それ以前に、元いた場所に帰りたいし。
[不安を振り払うように、首を振った。]
――あ、そうだ。ごめん、まだ言ってなかったけど。 りょうちゃんと、こーちゃん。だっけ? 二人とも……ありがとう。ありがとうね。 私だけだったらもっと怖かったと思うから……そこはお礼しとく。
[満面の、とはいかないが、二人に向けてようやく笑みを見せた。]
(234) 2012/01/29(Sun) 14時頃
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五段階で良かったわ。 ちなみに……ちなみにだけど、地理と世界史は学年一位の座を 明け渡した事はないわね。
[この世界で役に立つとも思えないが。 そもそも、こんな自分が一体どうして『勇者』と呼ばれるに 至ったのか、想像も付かなかった。]
でも、うん……うん、そっか。
[何とかできる>>246、その言葉には確かに心が震えた気がした。]
(249) 2012/01/29(Sun) 16時頃
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――そういえば。 『この世界』で私の知る常識が通用しないのがわかったから、 一応聞いとこうと思うんだけど。
貴方たち、実は妄想じゃなくて本当に何かすごい事できたりするの?
[未知なる力>>228だとか、時<伝説>が動き出した>>244だとか。 先程からこの二人、この状況にありながら堂々としている。 むしろ、この日を待ち望んでいたかのようにすら。 ただの妄想癖ではないのではないか―― 僅かばかりの期待を込めて尋ねてみた。]
(250) 2012/01/29(Sun) 16時頃
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!?
[その時、近付いてきたのは――]
……コウ。リョウ。あれ、知り合い?
[剣を背負った、女。>>248 突然の闖入者に、警戒の色濃く眉を寄せる。]
[けれど――なぜだろう。 その女がまとう雰囲気は、なぜか、懐かしさを一瞬感じた。]
(251) 2012/01/29(Sun) 16時頃
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つまり、何もできないのね。何もできないのよね。
[二人への期待は無為だったらしい。>>252>>255 そちらは残酷な言葉で切り捨てた。]
(259) 2012/01/29(Sun) 17時頃
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……?
[何か理不尽な敵意を向けられた>>256気がした。 ちなみに、こちらからはほぼ睨むようにして彼女を見ている。 警戒しているのもあるが、眼鏡が無いので目を細めないと 彼女の顔も良く見えないのだ。]
ずいぶん乱暴な答えよね……乱暴。 でも、飛べば……飛ぶ事ができるなら、確かに。
[ゾンビの群れに阻まれる事もなく来れるはずだ…… と、考えが及ぶ時点で、だいぶ異常事態に慣れたのかもしれない。]
――……うん、筋が通ってる。通ってるわ。面白い妄想ね。
[でも結局は、傍の男子高校生二人と『同類』だと判断した。]
(260) 2012/01/29(Sun) 17時頃
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セイクリッド・レティーシャ……
[知らないと、そう言いたい。実際、知らないのだから。 だが、光一が答えを返していた。>>263]
……私のこと、らしいけど。どうも。
[僅かな躊躇いを覚えつつ、素直に認めた。 これ見よがしに大剣を背負った『不審者』相手に、 下手な嘘を言って逆上されるのを警戒した結果だ。]
何か御用かしら。御用だとしても。 ……きっと、ご期待には添えないと思うけれど。
(265) 2012/01/29(Sun) 17時頃
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……そう。
[酷い負け惜しみ>>261>>264だった。そっとしておこう。]
(267) 2012/01/29(Sun) 17時頃
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そう言われてもね……
[本当に>>271、と問われても。何せ、自分自身の記憶が無い。]
? 貴女が何…何、ってそんな、初対面で何を――…
[覗き込んでくるのに、思わず身を引きそうになる――が、]
―――……、 ッ、 ……?
[トクン、と心臓が跳ねた。 自分の中の何か――言うなれば、『熱』が、反応する。 目の前の存在に呼応するかのように。]
(275) 2012/01/29(Sun) 17時半頃
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――――、 ……斬れそう。 『よく斬れそう』 ね。
[半ば無意識に紡がれた言葉、それが応えだ。]
(276) 2012/01/29(Sun) 17時半頃
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レティーシャは、少しの間を置いて、瞬いた。自分が口走った言葉に戸惑っている様子で。
2012/01/29(Sun) 18時頃
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[自分の言った事に理解が追いつかなくて。 何か代わる言葉があったのでは、と理性で考え始める。]
……キレやすそう。
[ニュアンスが歪んでしまった。]
――……一人で納得しているところ、悪いのだけれど、
[目の前の女が表情を緩めても、こちらはと言えば未だ警戒したまま。]
そういう貴女は、貴女は結局、何者なのよ。 もうこっちの番――で良いんじゃないの?
[特に順番制としているわけではないが、「番」>>257を主張する。 まだ――彼女の名乗りすら聞いていない。]
(281) 2012/01/29(Sun) 18時頃
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……賞金首。バウンティハンター。
[自分が知る『常識』にはやはりそぐわない素性だが、 そこに疑問は差し挟まない事にした。 意味が分かる単語であるだけ、むしろありがたい。が、]
別に、別にね、疚しい事はしてないんだけど。 ……緊張してしまうのは何でなのかしらね。
[警察を見ると何故か避けたくなる感情にも似ていた。 自分より、男子高校生二人の方がよっぽど疚しい活動を している立場なのは生憎と知らない。 それはさておき、口許に手を添えて思考し――口を開く。]
同時期に。同時期に異変が起きてるって言ったよね、今。 ねえ、ペラジーさん。もう一つ訊いても良い? 良いかしら?
(284) 2012/01/29(Sun) 18時半頃
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『零ノ華』、だっけ。その統領……捜す事はできない?
[『零ノ華』はテロリストだと光一、良平から聞いている。 『バウンティハンター』なら何か知ってはいないか―― そう考えての問いだ。]
私が『目覚めた』とき、あの仮面の女もこの場にいた。いたの。 どうやら今はもうどこかへ行ってしまったみたいだけれど……
ここの二人と違って、どうにも、何かを知っている様子だった。 この公園を囲むゾンビの事も承知してた節がある。
――重なった異変が偶然でないと言うなら、怪しく見えるわ。
(285) 2012/01/29(Sun) 18時半頃
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――……ああ。こういう展開好きそう。好きそうよね、貴方たち。
[大はしゃぎの様子>>287を見て、呆れたように呟く。]
けど。けれど、確かにコウの言う事ももっともね……
[何をするにせよ、この公園から出なくては始まらない。 目の前の賞金稼ぎがゾンビを何とかしてくれるのなら、 それは願ってもいないことだ。]
(289) 2012/01/29(Sun) 18時半頃
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運動は苦手……苦手だわ。
[なんで戦えない、と言われてもそう応えるしかない。]
初めに言った通り――そういう期待には、ちょっと。
[『勇者』として求められる事などできはしないのだ。だから、]
『勇者』でいた時の事を、思い出せないの。 セイクリッド・レティーシャ? ……知らない。 セイカ……帝舎、斉花。それが私の名前。
[今の自分の境遇を、包み隠さず告白した。]
(293) 2012/01/29(Sun) 19時頃
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……でも。 だからこそ、私は失われた記憶を取り戻したいの。 何せ、自分の記憶がぽっかり欠けてるなんて気持ち悪いし、それに ――多分、そうしなきゃいけない。いけないの。 そんな気が、するから。
[自身の心を整理し確かめるように、言葉を紡いだ後。 肩を竦めて。]
……だけどやっぱり、戦えないから。 強そうな貴女が仲間になってくれなかったら、死ぬわ。死ぬわね。 いくらここが安全って言っても、ずっと平気な保証もないし。 そもそもずっとなんて暮らせないし。 いずれのたれ死んでしまうでしょうね。この二人と一緒に。
……貴女が仲間になってくれないなら。仕方ないわね。
(294) 2012/01/29(Sun) 19時半頃
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宛て? ……宛て、ね。
――無いわね。無いわ。
[きっぱりと言い放った。]
安全……安全な場所、は。 ゾンビが入ってこれない「らしい」ココが、安全と言えるかしら。 さっきも言った通り、確たる保証も無いけれど。 仮面の女に関しては、まったく、これっぽっちも。 いつの間にかいなくなっていたし。
[お手上げである。]
……賞金稼ぎでしょ? 何か無いの、目当ての人物を探し出す技術とか、ツテとか。
(302) 2012/01/29(Sun) 20時頃
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レティーシャは、ペラジーが大剣を抜き、男子二人に短剣を渡すのを見て、眼を瞬かせる。
2012/01/29(Sun) 20時半頃
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バカに刃物渡して良いのかしら……
[自分が持つよりはマシだろうが。]
……力より記憶を取り戻したいんだけど。 まあ、記憶とまでは言えなくても、記録を調べられれば重畳かしら。
[とりあえず、図書館行きには同意した。 目的地が既に安全地帯でない事は、今この時点で知る由も無い。 剣を振るうペラジーと、道を知る男子二人に先導を任せ、 頼りない脚力で後を付いて行く。**]
(310) 2012/01/29(Sun) 20時半頃
|
|
― 図書館前 ―
――、 ……ッ ッ、 …… っ は
[体力の無い身、ここまで走ってくるだけでも精一杯だった。 脳に酸素が行き回らない。]
、ぇ な
[なに、とすら満足に発声できない。 中に、と言われるまま>>374に、ふらふらとした足取りで なんとか図書館の中へ。 ――周りで何が起きているのかを伺う余裕すらなかった。]
(386) 2012/01/29(Sun) 23時半頃
|
|
― 図書館内部 ―
……ぁ、 あれ……? あれ?
[ようやく息も整ってきたところで、周囲を見る。 ……自分ひとりだった。]
………どうしよう。どうしようかしら。
[中に、と言われたから必死に中まで転がり込んだのだが。 あまりに必死すぎて、周り三人が何かに注目して足を止めていた 事になど、まるで気が付かなかった。]
……、………
[どうしようかと、少し考えて。]
(423) 2012/01/30(Mon) 00時頃
|
|
……三人は。ペラジーいるし大丈夫、よね。
[そして。 見たところ、外と違ってこの図書館の中にゾンビの姿は無かった。 ――見える範囲では、だが。]
……行こう。
[危険な外に自分が戻っても、ただ迷惑をかける可能性が高いと 考え、意を決して独り図書館の奥へと進んだ。]
自分の事だし……自分で調べなきゃ……
[この世界の文字が、読めれば良いのだが。]
(424) 2012/01/30(Mon) 00時頃
|
|
― イェル=ゥラ自治区 / 図書館内 ―
[幸いにして、迷う事はなかった。 館内の案内は、知らない言語で書かれていたのだが…… どういうわけか、理解する事ができた。 覚えていないだけで、その言語を習得した事があるかのよう。]
……本格的に頭が痛くなってくるわね。頭痛い。
[ともあれ、案内に従って向かうのは、『伝説 / 勇者』のコーナー。 ……冗談みたいなコーナーがある物だが、ここが『聖苑』のある 土地に建っている図書館だからだろうか。]
(442) 2012/01/30(Mon) 00時半頃
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[たどり着いたそこで目にしたのは、]
……、……
[先客だろうか。児童書や紙芝居を広げる男の姿。>>426 黒スーツを着こなすようないい歳した大人が子供用のそれらを 広げているのに若干ヒいたので、こちらから声はかけなかった。]
(443) 2012/01/30(Mon) 00時半頃
|
|
……ええ、まあ。おかまいなく。
[声をかけられた>>449ので、それだけ応える。 ここに来るまで、図書館の職員や一般客の姿を見てなかったが、 まだ平穏な館内に人がいた事にはそれ程驚きはしなかった。]
……、………
[ざっと本棚を眺め、『勇者』の事が書いてありそうな本 ――児童書や紙芝居では無いものを適当に取って読む。]
――――、……
[ぺらり、ぺらり……ページを捲る音はかなり早い。 帝舎斉花。特技は速読術。文系女子の面目躍如である。 『勇者』の特技としてはかなり地味だが。]
(461) 2012/01/30(Mon) 01時頃
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|
冷たく…冷たく振舞っていた方が、変なヤツ寄って来ないもんで。 ……本当に変な、変すぎるヤツはそれでも寄ってきますけど。
[今みたいに、と呟きながら差し出されたページへ一瞬視線を向け、 すぐに手元の本に視線を戻した。 成る程。自分の肖像画など見せられるのは初めてだが、 モデルとしては描き手を平手で引っ叩きたくもなる酷さだ。 ――いや、それよりも、]
……結構、顔知られちゃってるのかしら?
[さりげなく言われた「本物は」という言葉に、活字を追いながら 眉根が寄った。]
(476) 2012/01/30(Mon) 01時半頃
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レティーシャは、くに、と首を回した。ここ数年(体感)、肩凝りに悩まされている。
2012/01/30(Mon) 01時半頃
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男の人はもう少し重みがあった方がカッコイイかもね。 変な上に軽い。軽いったら。
……寝顔をずっと、不特定多数に見られてたと思うとゾッとするわね。 と言うかそれならもっとマシな絵を描きなさいよ……
[先程の肖像画は余程お気に召さなかったようだ。]
私、文系ではあるけどこっちの…この世界の政治経済には疎いのよ。 そして今、私は私の都合でここにいる。それは確か。
[本から顔を上げ、男へと視線を向ける。]
……生で動く有名人を前にしながら。 驚く様子が一切無い貴方は何者かしら? 何なの?
(496) 2012/01/30(Mon) 02時頃
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|
少なくとも、図書館には似つかわしくないバランスね。
[男が笑みを浮かべても、にこりともしない。]
……体育は苦手ね。 救ったときの事、覚えてないんだけど。 頭脳労働だったんじゃないかしら、もしかして。
[棒読みで驚いたなどという男から、本へ視線を戻す。]
冷静でいないメリットが無いもの。無いわ。 冷たい態度で変人を遠ざけるのと違わない。利益を求めた結果よ。 どっちであろうと目覚めている以上、取り乱すのも時間の無駄ね。
17年目にして何故か到来したモテ期の理由はこれから調べるわ。
……結局、何者なのか明かさないのは別に良い。良いけど。 図書館ではお静かに。
[鳴らされた口笛には、鬱陶しげに眉を寄せた。]
(516) 2012/01/30(Mon) 02時半頃
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折角あったらしい一度目を忘れちゃってる事を悔やむべき?
[他に人がいないことは知っている。 遠まわしに「黙れ」と言ったつもりだったのは、気付かれなかったか 無視されたようだ。]
……地下? 地下、ね。 急に言われても、不審者の言葉を素直に信じる趣味は無いわね。
[けど、と続けながら読んでいた本を閉じる。 片手間に男と会話を繰り広げているうちに、既に数冊の 本を読み終えていたが―― どれもこれも、この世界の『一般的』であろう英雄譚どまり。 いくつかの共通点は見出せど、内容定まらぬそれらから 失った記憶についてヒントを得られる事も無かった。]
……貴方が。貴方がそれを私に伝えて、どうさせたいのか。 それが多少なりとも見えれば、一考の余地はあるかもね?
[男の意図を探るように、睨むような視線を向けた。**]
(527) 2012/01/30(Mon) 02時半頃
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― イェル=ゥラ自治区 / 図書館内 ―
……その2度目が、割と希望とかから縁遠いように思う。思うわ。
[終始軽い口調>>531の男に、終始冷たい口調で何だかんだと 話し込んでいた。]
好奇心。好奇心ね。 ……下手に擦り寄ってくるような事は、言ってこなかったわね。
[即物的な詐欺師の類では、なさそうだ。 詐欺師だとしても「溜め」を作るタイプと判断した。]
今は信じておきましょうか。どうせ、どうせアテも無かったし。
[女性の味方>>533、は意図的にスルーした。 何かの本を読み始めたらしい男からは視線を外して、 そのコーナーで読み終えた本を丁寧に本棚に戻す。 『地下』とやらを捜しに行く気になったのだ。]
(655) 2012/01/31(Tue) 00時頃
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[本を戻し終えたところで、届いた声。>>634 とてとて、とそちらへ歩く。]
ペラジー。無事、無事だったのね――……お疲れ様。
[何となく、ではあったが。 以前彼女に対して『よく斬れそう』と思った感覚を 先程も感じた。>>545 具体的に何かを指してではないが、彼女の活躍を労う。]
(656) 2012/01/31(Tue) 00時頃
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……?
[僅か言いよどむ様子>>661を訝しみながらも、]
あんまり。あんまり捗ってないわ。 14(0..100)x1冊ほど簡単に目を通して…… おかげで、私もようやく一般的な《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》の伝説を 識る事はできたけど、あまりピンとは来なかったわね。
[今取り戻したいのは、あくまで自分の失われた記憶だ。 著者や解釈によって内容すら定まらない伝説が目当てではない。]
(670) 2012/01/31(Tue) 00時半頃
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あ。生きてた。リョウも生きてた。
[光一は別行動>>665、らしいが。 ちなみにオスカーとやらの名は知らない。]
……弟子、取ったの?
[酔狂だなあ、という眼でペラジーを見た。]
(671) 2012/01/31(Tue) 00時半頃
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うん……、
[でしょ?>>685と言われたので口許に手を遣り考える。]
うん……?
[しれっと言われたので流してしまうところだったが、]
なんで私まで含まれているような言い口なのかしら……
[自分が身体を鍛えると言う発想が全く無いインドア系。]
あの女……『零ノ華』の統領のこと? ……そちらの話も聞きたかったのだけれど。 過ぎてしまった事は仕方ない。仕方ないか。
(704) 2012/01/31(Tue) 01時頃
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まだ何も判ってないからね、文献は漁るわ。 でもその辺りのは多分あんまり役に立たないわね。 そこで本読んで寛いでる男の話だと、地下とやらがあるらしいから、 とりあえず試しにそこに行ってみようかと思うの。
[ちらり、フィリップの方へと一度視線を遣り、]
でも、『地下』って一体どこから行けばいいのかしら。 案内板にもそれらしき場所、無かったと思うんだけど――
[もう一度、男に尋ねようかと思った、その時だった。]
(705) 2012/01/31(Tue) 01時頃
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『『『 ドォォォォ ――ン ッ !! 』』』
[足元が――否、地が揺れた。]
[それは、隕石《ニガヨモギ》による破壊の後遺症>>637か]
[それとも、そこから伝播して近隣の地が揺さぶられた結果か]
[世界が――堪えかねたようにあげる悲鳴。]
(706) 2012/01/31(Tue) 01時頃
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きゃ っ…… ―――〜〜、……
[鍛えられているペラジーのようにバランスを取る事など できるはずもなく。 お尻から床に転び、痛そうに眉を寄せる。]
……揺れたわね。揺れたわ。
[どこかの脂肪の話>>715ではなく。]
(729) 2012/01/31(Tue) 01時半頃
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レティーシャは、地が揺れたとき、局地的な震度においてペラジーよりもだいぶ上だった。
2012/01/31(Tue) 01時半頃
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……心もとない面子なりに、さすがに危機感は覚えるわね。
[上等、と言えるペラジー程の気概は無いが、何かできるならば それに越した事はないとも思う。]
……けれどまあ、見た通り。 自分で言うのもなんだけど、見込みあまり無いと思うわよ?
[ペラジーの手を借り、お尻をさすりながらゆっくり起き上がる。]
正直、人がいないからと言って図書館を破壊するのにはあまり 賛成したくなかったんだけど―― のんびりしてるうちに、それこそ潰れかねないわね。
……ペラジー、やれる? やっちゃえる?
[床を指差して。壊せ、と眼で訴えた。]
(735) 2012/01/31(Tue) 02時頃
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いや、揺れたわよ。揺れたわ。
……なんでそんな怖い顔をするのよ。
(738) 2012/01/31(Tue) 02時頃
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――……?
なんか、暑くない?
[鳳が鳴く>>733のと同時、胸の奥底が熱を感じたのは―― 《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》にとって、偶然か必然か。]
(757) 2012/01/31(Tue) 02時半頃
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[どうしようかなーと、わざとらしい声>>754が聞こえれば、]
……好奇心、って言ってたわよね。 別に、来ても良いけど。気にしないけれど。
変な事したら叩き斬るけど。
[ペラジーが。]
(758) 2012/01/31(Tue) 02時半頃
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[ペラジーの手で開かれた穴の下を覗き込む。]
……確実に捻挫するわね。捻挫。
[自分の運動神経と高度から、冷静に分析した。 ペラジーの言うとおり、受け止めてもらうしかないのだが。]
……、……
[なんで、こんな不安を覚えるのだろう。>>747]
――受け止めてよ? 受け止めなさいよ!?
[念押ししながら、ぴょん、と飛び降りた。]
(759) 2012/01/31(Tue) 02時半頃
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……ありがとう。
[何だかんだで、ちゃんと受け止めてくれた。>>763 ペラジー自身の言葉通り>>747、どこも揺れないくらいに 勢いを上手く殺しながら。]
……なんだかなあ。
[向けられた笑みに、こちらは苦笑が漏れた。]
(776) 2012/01/31(Tue) 03時頃
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――……なにやってんのよ。
[みっともなく落ちて来た良平に、呆れ顔だ。 ――ここからでは、上の階層に突き立った大鎌《サイス》は見えない。]
(777) 2012/01/31(Tue) 03時頃
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[男二人のやり取りを他所に、地下の階層の壁などを観察している。 良平の力の発現>>781も見逃していた。]
……成る程。成る程ね。 こっちは造りが旧くなっているのね。旧い。 地上の建物はそこそこ新しそうだったけど…… もともと「こっち」があった上に増築、もしくは改築したのかしら。
――かつての要所、だったかしら。だったわよね。 それなりの説得力は出てきたわね。
[セイクリッド・レティーシャの時代の、遺産。>>519 そこの空気はどこか、心地良い。]
(798) 2012/01/31(Tue) 03時半頃
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[やがて。一行は辿り着くのだろう。]
[先程の地響きにも関わらず、まるで何かに護られているかのように 家具や丁度類、そして大量の書物が整然と備えられた、 ――『英雄の書斎』へと。]
[そこは、民衆のための『聖苑』とは異なり…… 《聖火の勇者》――セイクリッド・レティーシャのためだけの部屋。**]
(801) 2012/01/31(Tue) 04時頃
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― 英雄の書斎 / 刃ノ間 ―
[幻想の刃たる彼女がその考え>>820に至っているのなら。]
[既に、その空間の『意思』のようなものを感じ取れるだろう。]
[即ち、]
[*『――その刃、見定めさせよ』、と。*]
(824) 2012/01/31(Tue) 09時半頃
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― イェル=ゥラ自治区 / 図書館 / 『英雄の書斎』 ―
……、良い部屋ね。良い部屋だわ。 ここを管理していた人間のセンスが伺えるわね。
[図書館の地下を進むと、やがて一つの部屋に辿りついた。 大量の書架を納めたそこは、小奇麗で、静謐で、実用的だ。 本棚の配置により定められた動線の一つ一つにすら気を 払われている事が、一見で知れた。 動く事の労力とストレスを最小に抑え、いつまでも居たくなる部屋。 ――インドア女子の夢が、そこにあった。]
(910) 2012/01/31(Tue) 22時半頃
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……二、三日ここでゆっくりと読書に耽りたい物だけど。 そんな暇も無いって言うのは酷ね。酷だわ。 残念だけれど、有用そうな本にアタリを付けてピックアップしないと……
[呟きながら、いつもよりも早足で本棚に囲まれた書斎を歩き回る。 それなりに広いが、本の背表紙を眺めながら歩くのも苦にならない。 ――実は、テンションが上がっていたのかもしれない。]
(911) 2012/01/31(Tue) 22時半頃
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[そんな状態でいたものだから、気付くのは遅かった。]
え、なに? なに?
[良平の騒がしい声>>903に、振り返る。 彼の背の向こうには、外套が脱げ、服も破け乱れたペラジーの姿。]
……ちょっと。ちょっと。 こんなとこでいかがわしいコトに及んだりしないでよね。
[落ち着く書斎にそぐわない光景に眉が寄った。]
(912) 2012/01/31(Tue) 22時半頃
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……こんな僅かな時間で。
[消耗しきった様子で服を乱して転がっているペラジーを見て、]
見直した。ちょっと見直したわ、リョウ。 貴方なんだかんだでやる時はやる男だったのね。
[何故か、今までで一番穏やかな笑みを浮かべた。何故か。 きっと壮大な勘違いをしている。]
(928) 2012/01/31(Tue) 23時頃
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まあ、それはさておき。
[さておいた。]
リョウ。貴方が今手に持ってるそれ。その本。 ちょっと読みたいのだけど。 ――……何か、感じるの。ソレ。
[良平が手にしている本>>903を、指差した。]
(929) 2012/01/31(Tue) 23時頃
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[誤解からなる評価は、さておき]
――良平。お手柄。本当に……お手柄だわ。
[渡された本の表紙を、そっと指でなぞる。 時を経てなお残る、その書物は――]
(966) 2012/01/31(Tue) 23時半頃
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『 Blaze Note -聖火の書- 』 / 著: Sacred = Letitia
(967) 2012/01/31(Tue) 23時半頃
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見えるほど『無い』じゃない。
[顔を赤くして吼えるペラジーに投げる言葉は、いつも以上に 容赦も遠慮も気遣いも切り捨てたものだった。 それ程までに、手元の書に注意が向いている。]
……本物が書いた、とは限らないけれどね。
[言いながら、ぺらりとページを捲る。]
[ぺらり]
[ぺらり]
[速読の斉花らしからぬゆっくりとした音が、規則的に刻まれる。]
(977) 2012/02/01(Wed) 00時頃
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――……変ね。
[ぽつり、呟く。]
読めないわ。いえ……読めるのだけれど、何か、
[違和感を感じる。 「何故か読める」文字を追う感覚もそう。 内容についても、意味が通らなくはないが、地上のフロアで見たような 逸話を継ぎ接ぎしたような変哲も無い物。
身体が、脳が――失われたはずの記憶が、「そうではない」 と自分に訴えかけてくる。]
(984) 2012/02/01(Wed) 00時頃
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レティーシャは、本を逆さまにして見た。
2012/02/01(Wed) 00時頃
レティーシャは、本を離して遠目に見てみた。
2012/02/01(Wed) 00時頃
レティーシャは、本を一度閉じ、表紙等に変な所が無いか確かめてみた。
2012/02/01(Wed) 00時頃
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[色々してみたが、それでどう変わる物ではなく。 筆跡も改めて見てみたが、本は慣れたシャーペンやボールペンではなく 少し滲むインク、しかもこちらの言語で書かれているから 自分の書いた文字かも判別できない。]
……暗号、とかだったらお手上げ――――、
[と、言ったところだ。一つの可能性に思い当たる。]
……まさか、
………まさか!?
え、なに。もしかして もしかしてそういうコト!?
[思いついた事を、試してみて――]
(991) 2012/02/01(Wed) 00時頃
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―――ぷ はは あははははははははは はは あははっっ!!!
[突如、大爆笑した。]
(992) 2012/02/01(Wed) 00時頃
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っはあ 、あはは …… はあ、 はああ……
[向こう一年分は笑ったのではないかとすら思える。 未だ息は整わなかったが、ちらりと一目、良平を見て。]
い、いえ ちょっと。ちょっとね。
―――私も。『セイクリッド・レティーシャ』も。 ……貴方たちと、立派に同類だった……同類だったのよ。
[何が、四年前に卒業した>>189、だ。 1000飛んで4年ぶりにこんな物を見る事になろうとは。
この『聖火の書』正しい読み方は――]
(1001) 2012/02/01(Wed) 00時半頃
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――……セイカ語だ。
[妄想がちだった頃の少女が考案した、『自分だけの言語』 ……を、文法・法則はそのままにこの世界の言語に合わせて 進化させた言葉で書かれた手記。 それがこの『Sayka's Diary -斉花の書-』の真の姿。
気付いた瞬間、「読める」内容ががらりとかわる。 カモフラージュが解かれたのだ。]
(1017) 2012/02/01(Wed) 00時半頃
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