162 絶望と後悔と懺悔と
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[零瑠に返していない問い>>*7:40を、 残る彼の家族と対峙しながら返す]
家畜は必要だ。餌としても私の愉しみとしても。 だから管理せねばならぬ。 管理する為には、歯向かう人間は粛清しなければならない。
私の目の前に、柊とリカルドがいる。 そして彼らに連れられて、嘗ての家族もいる。
だがどれも私と相容れそうになさそうだ。
[少なくとも彼らに取る行動は1つだけ]
(*4) 2014/02/21(Fri) 01時半頃
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零瑠、結局お前だけが残りそうだ。
[真弓が託した退魔の剣、聖水銀の事は知らず。 全力で潰してやろうと目の前の鬼に笑んで]
何か知らぬが、試してやろう。
[零瑠が美味しいと言ったもの>>*7:44が何かは知らぬが 守護隊が全滅した後なら、毒すら美味いと思うだろう]
(*5) 2014/02/21(Fri) 01時半頃
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――ただ、望みだけを答えるのだとしたら、
[夜明けが来た。 光が雪を解き、冬枯れが終わり、]
その時は消えたいと思います。
(*6) 2014/02/21(Fri) 01時半頃
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[思うことはもうひとつ。 朝焼けの下確かに聞こえた、ニンゲンでもなく吸血鬼でもない、何者かの意志――叫び声。
もしその声の主が辿り着いた先に僕もいられたなら、
また、手を握ってあげたいな――って**]
(*7) 2014/02/21(Fri) 02時頃
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『管理』と言うと、途端に反発するものです。難しいものですね。 『自由』をと言えば、途端に彼等の行動理由が消え失せます。だから、というのもあるのかも知れませんが、なかなか信じてはくれず……。
(*8) 2014/02/21(Fri) 16時半頃
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お怪我はありませんか? 真弓の持つ剣は、ホリー様の……ホリーの剣。御身を傷付け兼ねない代物ですから。
え……明之進と、リッキィが?
[鬼を、刺す為かと咄嗟に思った。 指すのなら、己の中の鬼を刺せば良いのに。 リカルドは分からない。彼女なら、この内に穏やかに振る雨に、気付いてくれるかもと思ったが。]
嘗ての『家族』……だと、しても。
(*9) 2014/02/21(Fri) 16時半頃
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………あなたに歯向かう人に、鬼に、 ――すべてに、粛清を。
[何度目かの覚悟と共に微笑む。]
……俺だけは、お傍に。
[試してくれるのだと、その光景を思い浮かべ。柔らかい笑みに変わる。]
(*10) 2014/02/21(Fri) 16時半頃
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[零瑠の聲が届く。 何処までも共にと、駆ける気配と覚悟に] 何がそうさせるのだろうな。 理依も真弓も周も抗ったと言うのに。
[ひた向きにただ付き添おうとする鬼などいなかった。 血の絆に縛られているとは言え、不可思議な事だらけだと。 受けた忠告には応えず、ただ笑う**]
(*11) 2014/02/21(Fri) 20時半頃
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……刃を向ける結果になっても、 それを成長と喜ばれるんですね。
[瞬きして、思いが落ちた。 声音は静穏で、感情には掴み所がないようにも。]
(*12) 2014/02/21(Fri) 23時頃
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面白いではないか? 真弓に庇われ、何も判らぬままだった幼子が。 鬼の頂点に立つ者にまで刃を向ける。
[鬼が何処から来て何処へ行くのか。 純粋な吸血鬼がどれだけいるのかも、今は判らないが。 生まれ落ちた時点でほぼ能力が確定する鬼と違い、 成長を見せる眷属]
愉しいではないか?
(*13) 2014/02/21(Fri) 23時半頃
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[意に染むものも、意に染まぬものも、同じ皿の上。>>*13
刃を向けるまでの過程。 人の身から落ちて、血を流してここにあるまでを 愉悦の一言で済ませる月影に、 引き寄せられて盾となした身は真紅の眼を見上げ]
……僕は愉しくはありませんでした。 ここに至るまでの道は。
零瑠君はどこですか? 無事でいますか?
[血統の繋がらない相手の気配はおぼろげだ。]
(*14) 2014/02/22(Sat) 00時頃
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[何が……と問われても、明確な言葉は見つからない。>>*11
真弓に2度も確かめられた、 『愛されたいから』とも違う気がして。]
あぁ、桜が――。
[瞬く。 瞼の裏には、今も夜桜が舞う。**]
(*15) 2014/02/22(Sat) 00時頃
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僕には、貴方の言っていることがよく、分かりません。
飼い犬に手を噛まれたみたいな目に遭うのが、愉しい、…だなんて。
(*16) 2014/02/22(Sat) 00時頃
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[柊にもリカルドにも沸き上がる愉悦は理解出来まい。 この身が2人の言葉を理解出来ない様に]
理解出来ない、思いもよらぬからこそ愉しいのだ。
[近くにある柊に嗤い掛ける。 彼らの迅さと戦士の鬼を断つ力。
合わされば。
もしかしたら……この身は落ちるのだろうか。
初めて浮かんだ可能性に、三日月は更に端を上げた。 考えた事も無い現実が起こるかもしれない。 それは………何と愉しい事だろうか]
(*17) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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零瑠なら、ジャニスと遊んでいたが。 私の元へ駆け付けようとしているのだと思うが。
会いたいなら呼んでやろうか?
(*18) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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そうですか。
[きっと、月の隣に添うて見える夜の色も、 光を朧にさせる雨雲も、近くに見えるだけで ――余りにも遠すぎたのだろう。>>*17]
理解を得る、ということの幸いを、 あなたは知らないんでしょうね。
[笑みの意図も、きっと柊には察せぬもの。]
会いたい訳では……ううん。
会いたいけれど、いいです。
[ただ、願うなら。 彼が傍にと願った周を守ってほしいと思う。]
(*19) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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[祝福の日。
『柊』は鬼を刺す事は無かった。
徐々に『柊』の名を忌む鬼が増えていても変わらなかった。
だが、今。
『柊』は邪を祓う棘を鬼へと刺す]
(*20) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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[その終に、血に染む愉悦ではなく、泥に倦む退屈でもなく
安寧のあるように。]
(*21) 2014/02/22(Sat) 02時頃
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なぁ、零瑠。
[傍に、と言っていた零瑠へ掛ける聲は酷く穏やかで、 傍らにいない事を咎めるものでは無く。 ただ改めて知ったと、零瑠に告げる]
人間とは、面白いな。
退屈しない。
[退屈しないと口にした時は笑ったが、 零瑠は何処で聞く事となっただろうか]
(*22) 2014/02/22(Sat) 02時頃
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あぁ、すみません、今―――…
はい? 何でしょ、う。
[名を呼ぶ聲の、方を見遣り、応える。]
(*23) 2014/02/22(Sat) 02時半頃
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何を、おっしゃいます…
まだまだ、面白いものは幾らでも。
あなたの退屈を潰すものは、幾らでも。
……あります、から。
(*24) 2014/02/22(Sat) 02時半頃
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[――あなたの居ない世界なんて、在りやしない。]
(*25) 2014/02/22(Sat) 03時半頃
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[孤児院に来たばかりの頃は違和感しかなかった。 『Trail』の懐剣を握り締め、 濡れた窓の外を見上げる。
こんな空を、知らない。
こんな色を、知らない。
こんな涙を、知らない。
こんな雨を、知らない。]
(*26) 2014/02/22(Sat) 03時半頃
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[こんな花を、知らない。
にこにこと、訳もなく笑顔であろうとする、 こんな自分を、知らない。]
(*27) 2014/02/22(Sat) 03時半頃
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[目を瞑ればすぐそこに、桜花が散っていた。 懐かしいあの日の様に。
あの夜のように。]
………おかあ、さま?
[あの方は、覚えて居なかった。 ほんの一時の邂逅。]
(*28) 2014/02/22(Sat) 03時半頃
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[新しい母と似た気配。 けれど、もっと強く眩い気配。
緩やかな金糸が夜風に揺れて。]
……ほぅ
[吐息混じりの幼い一声が耳に届いたのか。 鬱金敷いた紅が常磐を見て。微笑みを向ける。]
(*29) 2014/02/22(Sat) 03時半頃
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[爪の伸びた指先は、まるで手招くように。]
『エメリッヒ殿? 如何されました?』
[衣擦れの音と、あの方を呼ぶ母の声がなければ。 常磐は直ぐ様駆け寄っていただろう。
踏み出した一歩はその場に留まったまま。]
(*30) 2014/02/22(Sat) 03時半頃
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[風で散る桜吹雪。
何度瞬いても、鬱金重なるのは瞼の裏でだけ。
冀い、鳥籠の屋敷を出ても。 冀い、現実を忘れても。 冀い、夢幻の記憶を擦り替えても。]
(*31) 2014/02/22(Sat) 04時頃
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[『零』を『永久』に変えるのは、
*唯、一色だけ*]
(*32) 2014/02/22(Sat) 04時頃
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零瑠…お前も、自由に飛んで行け。
[主の死か、その身の死以外自由にならぬ運命を持った者に。 仕える必要は無いと告げて崩れ落ちる]
周…お前の執念もしっかり見せて貰った。
[ほんの隙を作ったのは確かに周の遺した一撃だった。 見事だと喜ばぬ褒め言葉を掛けて]
私は永遠に、人間の敵だ。
[それだけは譲らぬと、睨みつけた淀んだ紅は数瞬後に閉じた**]
(*33) 2014/02/22(Sat) 04時頃
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