73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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モリスは君にどう棘を移したかな? 同じことをすればいいんじゃない?
[棘を受け入れると言ったセレストへと言えばよかったのだろうけれど、 薔薇は何故かそこは口をつぐむ]
(*27) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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[立ち尽くしたままのキャロルを見ているのは気持ちいい。勿論着席を赦すべくもなく、俺は足を組み、頬から耳の後ろまでを撫でてキャロルの処遇など知らないふりをしてやった]
ほう。俺様のような人間を試して得られるものが欲しいのか 季節知らずの草風情が随分大上段に構えるじゃないか。 そして薔薇はまだ満足してないって。それがお前の考え方なんだな?
[ふん。キャロルに問われ俺は考え込んだ。
薔薇の望みか。 クライトンは、感情のままにぶつかり合って本当の気持ちを強くする、 と言ってたな。冗談じゃないけどね。 それで得られるのは精々破滅か、軽蔑か、自己崩壊か。 ……そうだな。友達になりたいっていうのはあるもしれないな。 クライトンは 仲良し が出来ていたみたいだし。 クリスマスに帰る家もない子供たちと仲良くなって、あっちの世界で幸せになりたいとか…… どうだ?子供染みたお伽噺みたいでロマンチックってやつだろ
薔薇も冬になど咲かず、春に仲間と咲けばいいんだ。わざわざ辛い世界を選んで、わかりあえもしない人間を陥れてまで咲き誇らなくともいい。仲間といられた方がいいだろうに。
(178) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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[胸の奥が痛くて、苦しくて。 吐息は酷く熱かった。]
なんか…このままじゃ、もう…… ねぇ、助けて…カルヴィン。
誰かに移してしまえって、そういうんだ。
(179) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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[足は図書室に向けられる ベネットと未遂とはいえ一度は熱を触れあった所。
確かあそこでは薔薇の記載をしたアルバムもあった筈。
処分か何か、したほうがよいだろうか。 間違った対処…薔薇を抜くだの燃やすだのされては堪らないから
けれど、話し声が聞こえれば暫しその近くで彼らの見解を聞く]
……
(180) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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フィリップは、さすがに体調が悪そうな相手に嫉妬する余裕なく
2012/01/02(Mon) 00時半頃
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………
[馴染みの顔の方が体調が悪いときは良いだろうと、 サイラスを支えるのは、カルヴィンに任せる (身長的に辛そうならば助けに入るつもりではあったが)
もちろん、サイラスがうわごとの様に言う意味はわからず]
(181) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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…君の精気を、薔薇に……
[もう、交わり合うだけの余裕も余力もなくて、 抱き寄せたカルヴィンの唇を貪るように奪う。
こんな形じゃなく、傍に居たかったのに。 なんて思いを抱いたまま、ふわりと意識は遠のいて。
奪った精気はきっとそれだけでは足りず、深い眠りに堕ちていった。]
(182) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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[何をとぼけた振りを…。頬を撫でる様に、腕を後ろに回した]
そうですよ。でなければ、どうして…。 あなたのように偉大な方が、この場に残されましょう。
私たち全員が眠るか…。薔薇が満足するか…。 どちらが先になるか、と。
(183) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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