73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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セレス
[そろりと彼に手を伸ばし]
どうしたの。何か、辛い? 泣いているのは嫌だよ
セレス?
(124) 2012/01/01(Sun) 15時頃
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た、食べ…
[また爆発した。包まれた手も触れられた肩も熱くて熱くて声にはならない叫び声が喉の奥で暴れていて]
…この、馬鹿っ
[顔を見られたくなくて、それに触れられるだけでも熱くなっているのがばれてしまうと、咄嗟にしたのは…抱きついて、顔を隠すということだった]
馬鹿、そんな沢山一気に言われても わかんない、し!
[まあ勿論意味がわかるからこそ、爆発しているのだが。どう反応すればいいのかわからないのは、確かだった]
(125) 2012/01/01(Sun) 15時頃
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エリー……。
[人と深く関わらないことで平穏を保っていた報いか。ひどく脆い心は、縋るような手を伸ばす。]
怖い、よ。 薔薇は、モリスが眠ればこれは終わるって言っていたのに。 なんで終わらないの。なにをすればいいの。
……エリーと、一緒にいたいよ。薔薇に取られてしまったりしないよね?
[ぽろり、流れた涙。本音を覆う力はもう剥がれ落ちて。]
(126) 2012/01/01(Sun) 15時頃
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[抱きしめる衝撃に驚いたのか鮮やかなほうが 避難するようにフィリップの頭に飛び移る。 足のつめが頭皮に刺さり痛い、はずだけれど フィリップは今、それどころではなかった。]
え、ええーーー!?
[二回も馬鹿といわれ、わからないといわれ けれど反応はわかっているようにも それなのに抱きついてくるのは 本当にわかっていないのか? 自分の気持ちもまだ自覚したばかりのフィリップは 上がる体温と鼓動を制御できるわけもなく。 熱いのは自分の身体かカルヴィンの身体か? 抱きついて見えない顔、けれど覗く耳は赤く。]
え、えっと……食べるって言うのは その……さっきみたいにキスしたり、 抱きしめたくなったり、身体に触れたくなったり………その、あ……と、ひとつになりたく……なったり
(127) 2012/01/01(Sun) 15時半頃
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[フィリップ自身もわけがわからないまま ぎゅっとカルヴィンを抱きしめて、 わかってもらおうと、ひとつずつ説明を試みて さっき、サイラスがそんな表現をしてたような?]
(128) 2012/01/01(Sun) 15時半頃
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[ドキドキがとまらなくて、フィリップが本気であわてているのも顔を押し付けた胸から伝わる鼓動が激しいのにも気づけなかった。 そんな、まっすぐに言われたのは初めてで、言葉を重ねられるごとに熱もあがる]
ひとつに、なりたいって、う…わ
[それは、そこまで思えるのって凄いことなんじゃないかって。思いはしても、やっぱりどうしようもなく恥ずかしかった]
も、もういいよ!わかってるし! 中、はいろ!
[そうは言っても顔をあげる勇気が出ずに耳まで赤くなったまま小さく震えていた]
(129) 2012/01/01(Sun) 15時半頃
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モリスのは…誰かに移っちゃったみたいなんだよね 感染したのかな。
僕は咲ければいいんだ。 棘は…どうすればいいんだろう。 でも……
[伸ばされた手、やんわりとって。 もう片方の手を、彼の頬にやり]
約束するよ。僕はエリアスは傷つけない。 必ず返すから、安心していいよ。
どこにもいかない。 いかせないよ。
(130) 2012/01/01(Sun) 16時頃
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[聞こえたカルヴィンの声は引いているようにも取れて 言い過ぎた?怖がられる?いなくなる? と、軽くパニックに陥りながらも。 ……軽度のパニックゆえに、薔薇の匂いに 気が回せなかったのは、幸か、不幸か。]
ま、またわかって、たの……!?
[ちょっと悲鳴に近い声が毀れた。 ただ、促されれば、かくかく、と、頷きながら 段差を上がろうと、抱きしめた腕を緩めようと]
[したところで、小さな肩が震えているのに気づく。 怖がらせてしまったかと、 まだ混乱したまま、そっと頭を撫でた。]
……オムライス、食べなきゃね。
[と、自分が年上なんだからおちつかなきゃ、と深呼吸ひとつ]
(131) 2012/01/01(Sun) 16時頃
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[棘は感染する。 誰かの欲が誰かに伝っていくのなら
薔薇が棘の情を受ければいい。 けれど……]
…君が…棘を受け入れてくれるなら…
[ぽつり。 その棘は、僕が受け入れるのに、と]
(132) 2012/01/01(Sun) 16時頃
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や、だから…もう!
[わかってるけどそうじゃなくて、違う!と叫ぼうとしても結局混乱が増長するだけなので口を閉ざし、頭を撫でる柔らかな手の動きに少しずつ、深呼吸して自分を取り戻す]
オムライ、ス…うん
[こんな顔のまま部屋に戻るのは少し怖かったけど、そっとフィリップから離れて俯いたまま手を突き出した。いつの間にか離れてしまったその手を掴んで欲しい、とねだるように]
(133) 2012/01/01(Sun) 16時頃
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棘は、うつるものなの。
[声の抑揚や、手の触れる柔らかさや、そんなもので彼がエリアスでないことを知る。微かな不信はまだ残り、それでも、温度はエリアスそのもので。]
……エリーに、会いたいよ。 俺の精気なんて、いくらでもあげるから。
棘だって、いいよ、そんなの、怖くないから……!!
(134) 2012/01/01(Sun) 16時頃
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[カルヴィンが何かを言いかけて言い切れず。 その様子を混乱を落ち着けながら 指で髪を梳きつつ翠が見つめ。 そうすれば、どうしても自然に笑みがこぼれる。] [子供じみた仕草で出された手をとった。 そこに、辛いことや、悲しいことはなくて。]
………本当、俺、カルヴィン好きだ。 オムライス、楽しみ。
[戻ればきっとサイラスがいて、今みたいに、 満面に笑えたりはしないだろうけど、 それでもカルヴィンも作るのを手伝った オムライスを食べに戻ろうと、 強く握り締めて廊下を歩いた。]
(135) 2012/01/01(Sun) 16時半頃
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[薔薇は初めて少し困惑した顔を零す]
今、棘は…どこにいるのかな。 棘は、情を交わせば移るんだ、けど。
ごめんね。今はエリアスに会わせてあげられないんだ。 随分深く眠ってしまって。
[彼の涙を唇でぬぐいながら]
少し羨ましい、君達が。
(136) 2012/01/01(Sun) 16時半頃
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あんまり、言うなよな!
[繋がれた手を振りながら怒ったように言った。嬉しいけど、言われるたびにドキドキがうるさくてこのままだと心臓が止まってしまうんじゃないかって]
サイラス、まだいてくれるかな…
[廊下を進むほどにドキドキは違う理由に変わっていったけれど]
(137) 2012/01/01(Sun) 16時半頃
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もしもその、言葉が嘘だったら。 俺は中庭を燃やすだけじゃぁ足りないよ。
[エリアスを返すという言葉にはそう返して。けれども眠っているというのは本当なんだろうと思う。]
あいつは本当に、暑くても寒くてもはしゃぎすぎても落ち込んでも熱を出すもの。 妖を宿したら寝てしまうのは、わかるよ。
……でも、エリーじゃなくて、俺の身体は使えないの。俺なら貸すよ、いくらでも。
[涙は枯れることなく。情けないと思うのに、涙を拭ってくれる元凶のあやかしに甘えている。 ほろり、ほろり。しばらくそのまま温もりを感じ。]
……わかった。いいよ。 情を交わせば、いいんだね?
[欲望のままに穢れたこの身を、 恋した相手を取り戻すため捨てることに、なんの躊躇いがあるだろう。薔薇にはわからぬ気持ちなのだろうか。笑みさえ浮かべ、受け入れた。]
(138) 2012/01/01(Sun) 17時頃
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あの子に会いたい? 今会ったら、暫く会えない。 それでもよければ代わるけど。
僕は…君達を苦しませたかったわけじゃないんだけどね。
[苦笑には呆れも含まれよう]
いいの?棘を受け入れて。 この子が悲しむんじゃないの?
体は代われないんだ。 仮に代われても、そんなことしたら多分エリアスは眠ったままになってしまうよ。
(139) 2012/01/01(Sun) 17時頃
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それにしても僕は信用がないのかなぁ…
[セレストの言い草には苦笑ももれよう]
本当にお互い大事なんだね。 香りが消えてもそのままでいてね。
(140) 2012/01/01(Sun) 17時頃
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えー……
[顔も赤いし、怒っている気配を感じれば頷きはした。 が 理由がわからない、という風に声は毀れて。
ただ、その口が、サイラスの名を零すのには 軽く唇をかんだ。]
…………どう、だろう……
[いないといいな、と瞬間思ってしまって ゆるく首を振る。 フィリップはそれ以上口を開くと 何か言ってはいけないことをいてしまいそうで 口をしっかり閉じたまま、 それでも、繋いだ手は離さず*またあの部屋へと*]
(141) 2012/01/01(Sun) 17時頃
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えーって何さ。…もう
[繋いだ手のひらに汗をかくような感覚に首を一回強く振って]
オムライス全部食べてたりしたらびっくりだよね
[笑い話にするように話しかけるけれど、あんまり言うなと言ったせいかフィリップは静かで、部屋が近づくたびに不安は*募っていった*]
(142) 2012/01/01(Sun) 17時半頃
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カルヴィンは、フィリップも、もっと沢山話せばいいのに、と不満に*思った*
2012/01/01(Sun) 17時半頃
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……会いたい。
[>>139本心は小さくこぼれる、けれど。]
……でも、いいよ。 俺も、エリーに負担かけたいわけじゃないんだ。
[その代わりというように、頬に当てられた手に顔をすり寄せる。]
……俺はもうよごれているもの。あと数度、何をしたって変わらないよ。
[自分の思いとしてはそうで。自嘲ぎみにくすりと笑う。]
あァ、でも……エリーが戻るまで待ちきれないっていうのなら、浮気と同じになるのかな。 ……エリーには知らせないでね。
[自分を軽く考える癖は、一朝一夕で消えるものでもなく。人差し指を口にあて、小さく笑みを作った。]
(143) 2012/01/01(Sun) 20時半頃
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…どこまでが情といえるのかはわからないんだけどね。 [擦り寄せられた頬を何度かゆっくりなぜ下ろし]
ね。…君にキスしても、いい? 言わない約束、守るから。
(144) 2012/01/01(Sun) 20時半頃
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そりゃァ咲きたいからっていきなり人を乗っ取って、無差別にこんなのに巻き込んで、信用しろってのが難しいさ。
[少しずつ落ち着いてきて、減らず口も叩けるようになった。 始まりは何だっただろう。同じ温度の『好き』を振りまくだけのつもりが、この同室者は事あるごとに体調を崩すから。 心配し、看病していればどうしたって関わりは深くなる。形だけの浅い付き合いを保つのは、難しすぎて。 いつの間にか心の、一番深い位置まで染み込んでいた。]
君に言われなくても、大事にするよ。
(145) 2012/01/01(Sun) 20時半頃
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……キスを。
[身体は同じだから、却って躊躇った。 二人で交わす最初のキスが、すでに済まされていたとしれたら、拗ねられるだけじゃきっと済まないだろう。]
……人工呼吸みたいなもんかな。 いいよ、精気ならいくらでも持っていって。
[けれど思い直し、くすりと笑って、エリアスに顔を近づけた。]
(146) 2012/01/01(Sun) 20時半頃
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別にいきなり寄生したわけじゃないし。 んー……
[自分のせいでエリアスは体調不良続きだというと 燃やされた上に根っこをヤギに食わされそうなのでやめといた]
やっぱり僕には君達の心情なんてわかんない。 でも君にキスしたらわかるかな 君に…
[抱かれたらわかるかな、とまではいわない]
(147) 2012/01/01(Sun) 20時半頃
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案外あっさりOKなんだね。
[きょとんとしてセレストを見つめるけれど、 寄せられる顔に目を閉じて迎え入れる]
ん…
[柔らかく触れるそれは甘くて甘くて
先すら求めそうな]
(148) 2012/01/01(Sun) 20時半頃
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前から憑いてたの?
[まさかこいつのせいでエリアスが体調不良とはさすがに思わないが、負担になっているんじゃないかと眉を潜める。]
さァ。俺だってわからないもの。
[目を閉じて柔らかな唇をあわせ、軽く遊ばせる舌は少し慣れたもの。 薔薇の香りの影響はもちろん、触れているのがエリアスの身体だとおもえば、もっと先を求めたくなるけれど。精気だけ与えるつもりだから、と名残惜しげに唇を離す。]
……おしまい。 どう?
(149) 2012/01/01(Sun) 21時頃
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[触れあうくちびるは麻薬のようで。 薔薇の香りは艶やかさを増す。 庭の白薔薇も、僅かにその花弁を綻ばせ。
僅かに触れる舌を追いかけようとして… おしまい、と離された]
…ケチ。もう少し、くれてもいいのに。
[些か不本意そうに呟いて。 目元にうっすら紅薔薇を浮かべながら、 それでも「ごちそうさま」、とちろり、自分の舌を舐めて]
(150) 2012/01/01(Sun) 21時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/01(Sun) 21時頃
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……これ以上はだぁめ。エリーにあげたいの。
[わざと後輩に使うような柔らかな言い方で。流されてしまいそうで怖かった。]
……っ、欲しくなっても俺以外に頼んだりしたらダメだからね?
[身体を離して、少し距離を。整った顔が赤く染まっていて。こちらもうっかり赤くなる。]
……ほんとさ。決意が鈍りそう。
[小さく小さく呟いた。]
(151) 2012/01/01(Sun) 21時半頃
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えー…駄目なの?ケチ。 なら早く僕に咲かせてよ
それにそんな可愛い顔みせないでくれる? 襲いたくなるじゃないか
じゃ、次君から貰うのを期待してる。 楽しみだよ、可愛いセレスト。
(152) 2012/01/01(Sun) 22時頃
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― 廊下 ― [静かな廊下に、常のトーンに戻った ……むしろ少し賑やかなトーンだったか カルヴィンの声が響く。 フィリップはそれを翠を細めて頷き見ていたが 部屋を出る前に聞こえた乾いた金属の音が(>>98) そういう、穏やかな状況ではないんだろうな、と思わせる。]
…………
[部屋に着くまでに、 一番最後に部屋を出たサイラスとは 会えただろうか?会えなかっただろうか? 会えたなら、その金糸が見えたとき フィリップはぎゅっとカルヴィンの手を握った。]
(153) 2012/01/01(Sun) 22時頃
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