191 忘却の箱
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…咲いて、ない。
[足首に新たに根を下ろしては糧を得ようとしているそれ。 “咲いてる” と言った自分を否定するかのような響き。 少なくとも男にはそのように届いた。
視線をもう一度蕾へと向ける。 確かにまだ咲き切ってはいない。記憶だって、曖昧ではあるが留まっていて。
「行こうか」>>96と医師の言葉に頷く。 だが、足首を巣食う根からうまく動くことは出来なくて。 歩くのでやっと。許されたのならば、スティーブンの助けを請うただろう。
診察室から足を踏み出す瞬間。 ジリヤの姿>>102を見れたのなら、唇だけで挨拶を送っただろう。“おやすみなさい”彼女に伝わったかは定かではないけれど。*]
(117) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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─診察室→廊下─
[つま先の軸が危うく感じるのは何故だろうか。 先程から急速に浮かんでは消える記憶は、まるで宙を舞うシャボン玉。 パチン、乾いた音。 透明に七色を乗せた泡。 最後は地面へ暗い色を落とすだけ。 それだけ。]
忘れるくらいなら、…
[その時一人で歩いていたのなら、何処か覚束ない動きで。 誰かに支えられていたのなら、情けなくも殆どの体重を預けていただろう。]
(118) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 22時頃
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─再び廊下─
[カリ。カリ。カリ。カリ。カリ。
爪を噛む音が静まり返った廊下に反響する。 上背のある痩せた青年が、少し背中を丸めて歩く、その口元で。
カリ。カリ。…ギチ。
下がった前髪の隙間から覗く瞳は、今朝のようにどこか虚ろ。時折短い咳をして、煩わしげに肩や腕に服の上から爪を立てる。まるで何かを必死で擦り落とすように。]
……せぇ…るせえ、煩ぇ煩ぇ煩ぇ……
[両の腕で自分を抱き締める。その手は小刻みに震えていた。]
だれか…だれかいねえの…、………センセイ、
[焦燥しきった声音で。柔らかな物腰の医師の姿を思い浮かべた。 一瞬だけ、廊下の奥の階段を睨み付けて。ゆっくりと踵を返したその足は、診察室へと向かっていた。]
(119) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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……どうして、俺は何も残さなかったのかな。
[記憶に関わるもの。 それらが既にあの部屋にないことは分かっていた。 日記と、写真と、手紙と。 記憶に関するもの全てを捨ててしまったのはいつだっただろう。 何故残さなかったのだろう。 その記憶はきっと。頂点に揺れる花が吸い取ってしまったのだろうけど。]
…ギターを、見れば。分かるかな。
[心残り。蕾が膨らむ前見せた光景。 きっと、それを失えば。 もう眠りから覚めない、そんな気がして。
我ながら馬鹿らしい考えに口角を上げるだけの笑みを浮かべようとして、やめた。 歩くだけで精一杯であったから。
自室に辿りつくまでに、誰かと擦れ違うことはあっただろうか。 擦れ違ったのなら、一つ会釈をしただろう。それはある種の癖。それだけは奪われていなかったよう。]
(120) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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ー中庭ー
[頬を撫でる指>>97に、まるで猫のように目を細め。 温かい罵倒に頬を膨らませて見せながら、笑う。]
そんなのすぐ治るもの…
[大丈夫?と問うた言葉に返された答えは、よくある大丈夫、の返答より、余程安心できるそれだった。 少なくとも、空虚な大丈夫でごまかさない程度の余裕はあるような、そんな気がして。 立ち上がり、咳き込む彼を、やや心配そうに見上げるが、それ以上はおせっかいと思えば、何も口にすることはなかった。]
うん、またねー
[ひらり手を振り見送れば、何と言うことは無しに、抜けるような空を見上げた。]
(121) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[ふと、気づけば近くにいた気配>>113に、彼女は反射で身構えた。 彼は、天敵だ。多分。]
…知らない。
[問いかけには、ぷいと顔を背け。 短い単語で答える。 まるで、拗ねた子供の様だ。 我ながらそう思うと、なんだか悔しくなってしまった。]
…朝、会ったわ。ここで。
[男の顔を見ないまま、付け足すものの、日向ぼっこの約束などについては語る気は無い。]
(122) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[てのひらからひとつ。飴をつまむ手。>>104 それを見て、笑顔のまま、自分も同じ色のものを口にする。
だって、いっしょになんだから。 色だっていっしょがいい。]
いただきまーす。
[ひょいっ。ぱくっ。ぱちくり。]
………。……………、……!
[表情が、驚いたような、何とも形容しがたいものに変わる。口を抑えるのは殆ど条件反射。 強烈な酸味は曰く言いがたいもので、涙腺を刺激する。 言葉を発せるようになるまで、暫くの時を要した。]
(123) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[ガリ。 爪を噛む。爪? 口引き抜いた指先に、微かに這う根のようなもの。唇の隙間からは、はらり。白い何かが舞って。
──その時、その場に医師はいただろうか。 互いに廊下の角を曲がった直線上。確かに一瞬、目が合った。
瞬間、背筋を這い回る悪寒じみたものに、シーシャの肩がびくりと揺れる。 昼前だったか。別れた時から、続く不快感。どことなく、常と違うその様子に。]
────サミ、ィ。
[震えた音が、その名を呼んだ。]
(124) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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––午後・自室–– [食堂を後に、スティーブン医師に丁寧に目印を教えられながら、ゆっくりと歩き。 ついでに案内図の見方や、使用できる施設にも言及され…食堂からそれほど離れていない位置に、自室を見つけた]
…Z、U、R、I…此所、ここです、ねっ! あぁあああ…よかっ…た。ああ、ほんとう、ありがとう、です…
[札の名前を確認してから頭を下げて礼を言う。幾らか言葉を交わしただろうか。 廊下を去って行くスティーブンの後ろ姿を見送る。 それから、部屋の扉を開くと…何故か食事の匂い。]
……あ。
[今日からは運ぶ必用が無いという事を忘れてるであろう、スタッフのミスだろう。 サイドテーブルに、昼食のトレイが置いてあった。先程食べたばかり…といっても、食堂に着く迄に軽く彷徨ったし、食堂でもそこそこの時間を過ごしたのだろう。]
(125) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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んー……
[窓際に並ぶガラス容器達の上側から、顔を出す。 食べ切れなかった食事を、何回か野良犬に窓から投げてやった記憶がある。 警戒心が強い野良だからか、此方に寄ってきた事も、触れた事も恐らく無いが。 花畑の中を確認するが、犬の様な影は無い。
棄てたり、トイレに流すのは余りにも失礼。 かといって少しずつ食べようにも、食物は基本的にいたむ物。]
…屋上、か、中庭……?
[埋めるのではなく、投げ捨てるのではなく。 彼の脳裏に在るのは、この清潔な施設に侵入できそうな唯一の動物…野鳥であった。 どちらかに行って、食べ切れない分を彼等に食べて貰おう。 それが有意義に思える。『患者』の食べかけだからと廃棄されるよりかは… 何より、人間以外の動物から勿忘草病が発病したという話は聞いていない–––––そう、思い込んでいるだけかもしれないけれど。
まずは、外で記した分の付箋を壁に貼る。 料理を少し口にしてから、1/4ほどを袋に包む。あとの残りは、戻って来てから。]
(126) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[…相手も、同じ味を口にした事は、滲んだ目越しに見えた様子>>105で察せられた。 左手の甲の青い花が、鮮やかさを増す。]
…だ、い …じょぶ?
[やっとのことで、口にする事が出来たのは気遣いの言葉。 他には―――
他には…?]
………びっくり …した。
[シンプルな感情のみがそこにはあった。]
(127) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[部屋から出て、もう一度自分の部屋の位置を確認する。 ……念のために、付箋を一枚、貼ってみる。それから、ふ、と思いつく。]
……帰って来る時、回収すれば、迷惑じゃない…… …………いや、清掃員さんに、棄てられちゃうかな。
[どこかの童話の様に、目印として付箋を貼りながら歩こうか…… だが花弁が散らばる事が日常茶飯なこの施設には、清掃員が必須な物。 確か食堂を探して彷徨っている時にも見かけたのだ。 一応…また、付箋入りの手提げは引っ掛けて、歩き出し–––]
あれ。
[誰かの目印を見つける。脱げた、スリッパだった。]
(128) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[しゃがみ込んで、触れてみれば まだ少し温かく、湿っている。 目を伏せ、意識の範囲を広げる。割と近くで、引き摺る様な音。 廊下の角の向こう側。]
…あの、あのーっ。 スリッパ、脱げて。
[手にスリッパを持って、大股に歩いて角の方へ。 見つけた後ろ姿は、酷く衰弱しているように見え。 その足首には、蕾がひとつ。 視認した瞬間、酷く不安になる。]
……裸足、だと、危ないです。
[彼は振り向いただろうか。気付かなかったかもしれない。 とにはかくとも大男は、スリッパを差し出す。]
(129) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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[長い時の中。 完成した絵も、未完成の絵も。 そのままにしておいては、部屋が溢れてしまう。
そんな時は、『先生』に相談して処分をしてもらう。
完成したもののうち幾枚かは建物内に飾られたりもしたらしいが、男は覚えていない。>>1:36
何の記憶を描いたのかも。 何を残そうとしたのかも。]
(130) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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[皺がれた左手で、筆を滑らせる。 描きかけだったキャンバスに紫色の花を咲かせていき。 紫色に囲まれるように立つ、その顔を描こうとして手を止めた。]
…はて。 坊やの顔は、どんなだったか。
[ヒラリと足元に舞い落ちた、花弁。 散った花弁はまるで絵から抜け落ちたかのように。]
(131) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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―――……。 続きは、坊やに会った時にしようか。 それじゃあ次は……、
[紫色が咲き誇るキャンバスを部屋の隅へ移動させ。 次の、描きかけのキャンバスを選ぼうと。]
これは、なんだったか。 ……ああ、そうだ。雪のお嬢ちゃんだ。
[温かな緑とは対照的な、白いキャンバス。 何も描かれていないわけではない。 ただ、淡く、淡く。消え入りそうな儚い色合いが折り重なる中に。
一際鮮やかに咲くのは、深く赤い、棘のある花。]
(132) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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御機嫌よう。
[少し前に廊下ですれ違った涼やかな声が、キャンバスから聞こえてくるようで。 柔らかな声色で、絵に向かい先程と同じ挨拶を返し、微笑んだ。>>103 *]
(133) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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─廊下の角を曲がる前─
[冷えた廊下を歩く途中。 背後から聞こえた声>>129に瞬きを繰り返す。 差し出された履き物。それは確かに先程まで自分が身に付けていたもので。]
………。
[視線を下げる。冷えた足元。 片方だけ脱げた靴に、引き攣ったように笑う。]
……ありがと。でも、履けそうに、ない。
[苦笑い。彼に向けてそう言ってから、緩く頭を振って。]
………可哀想だからさ、あんたが貰ってよ。
[“さっきまで人が使ったものなんて嫌かもしれないけど”そう付けたして。少し血の気の引いた顔で笑おうとした。彼は使い古したそれを受け取ってくれただろうか。どちらでも男にとっては構わなかったけれど。]
(134) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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本草方士 麻雀は、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 23時頃
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ー廊下の角を曲がった後ー
[反対側。足を進める度に増す倦怠感。 身体中の水分が全て奪われるような、錯覚。 渇いた喉から零れるのは、ただの吐息で。
[紅鳶の色。自身の右手にあった花の色と良く似た瞳>>124と視線が合う。
そういえば、あの花は何処へやったのだっけ。思いを馳せる。だが、それは出来ない。 何故だろうか。目の前の青年から視線が逸らせなくて。]
……誰、その人。
[蕾は少しずつ、確かに膨らみつつあった。新しい芽の香り。目の前の彼も気付いただろうか。]
……あんたも、怪我してんだね。
[彼の左腕を見たのならそう言って。薄っすら笑って尋ねる。 “あんたの名前は何て言うの?” からからに渇いた喉では、途切れ途切れにしか言葉に出来なかったけれど。舌にはもう林檎の味は残っていない。]
(135) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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―中庭―
[案の定、今日もクリスのご機嫌は斜めだった。>>122 それを見てにこにこと笑う様は、また彼女の気持ちを逆撫でしてしまうだろうか。]
知らない? そうかそれはざn…
[――残念だ。 肩を竦めてそう返しかけたところ、朝のことを告げられて。 こちらを一切見ずに、けれど言い直すところなど実に可愛らしい。]
(136) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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[いつも明るく朗らか、誰にでも優しいクリスが、 何故か自分にだけはこんな表情を見せるのだ。
それがまた非常に面白くて、 嫌われている、と落胆する気持ちより、 もっと色んな表情を見てみたい、という欲が勝る業の深さ。]
…ふふふ。 まったく、しょうがない子だな。 何でそんなに拗ねてるの?
[他の子にするのと同じよう、ぽんぽんと彼女の頭を不用意に撫でて。
彼女の不機嫌、その理由に思い当たる節がないわけではないけれど。 しかと、それを覚えているわけでもない。 …怒らせたという結果だけは一応、メモに残されてはいるものの。]
(137) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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まぁ、朝ここにいたというのなら、もう部屋に戻っているかな。
ねぇクリス。 せっかくだから君も行こう、マーチェのところに。
……君の珍しい表情を絵にしてもらうのさ。 そう、その顔だよ。
[こんな誘い文句で一緒に来るはずもないけれど。 でも物は試し。声はかけてみるものだ。]*
――空白をね。埋めたいんだ。 彼のキャンバスの空白を。
顔だけ、なかったから。 埋めるならきっと、僕より君の顔の方がいい。
(138) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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『 誰、その人 』
[前方から投げ付けらた言葉に、青年の表情が凍り付く。 見開いた瞳が、ずっと奥の方で。勝手に、無作為に、シャッターを切った。]
…オマエ…冗談、程々にしろよ、ピーマン野郎…
[声が。声が。震えて。やっとで吐いた息だけが熱くて、どうしようもない。 奥歯が鳴る。噛み締めたのに気付いた頃には、足は勝手に距離を詰めていた。勢いを殺さず掴みかかる。襟元掴んで乱暴に引き寄せた。 身長差で息が詰まるやもしれないが、相手からの抵抗は殆ど感じない。
それが、余計に苛ついて。 花が。彼に芽吹いた新しいその花が。]
────けんな、ふざけんなよ……ッ! 今朝まで、なんとも無かったじゃねえかよ、ふざけんな…返せよ…ッ
[サミィ。呼んだ名前と一緒に手が滑り落ちる。 縋るみたいに肩を掴んだまま、返せと叫ぶ意味は。 目の前の彼には、伝わらないのかもしれない。]
(139) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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[『可哀想だからさ あんたが貰ってよ』
返って来たのは全く予想だにしない言葉。ぽかん、と開いたままの口。鰐の様な、口。 慌てて閉じて、待って、と言おうとしたが–––声が出なかった。 精々数メートルの距離なのに、川を隔てたとても遠くに居る様で。 己の声が届く気が、しなかったのだ。]
…じゃ、あの…もら…い、ます…ね?…えと…… ………………お気をつけて。
[履き古されたスリッパを片手に、何とか絞り出した言葉。 聞こえていないかもしれないけれども、無言で見送る訳にもいかない、気がした。 暫くその、蕾を見つめる。花の匂いがする。 やがて男は角を曲がって、見えなくなる。
––––––––ああ、行っちゃっ、た。
残されたスリッパは妙に大きく、引き摺られてばかりいたのか踵辺りが削れている。 温もりを無くしたそれに足を入れてみる。 自分の大きな足にぴったり、だった。*]
(140) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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―麻雀の部屋へ―
[絵の空白を埋める。そうは言ったものの。 実際、部屋の片隅にあった、あの絵の空白に彼女を描きこむわけにはいくまい。 だからマーチェにお願いするのは新しい顔……クリスの仏頂面、だけれど。]
[さて、クリスは一緒に来てくれただろうか。 どちらにしろ行く先は決まっている。 朝方足を向けた部屋を再び訪れ、ノックを数度。]
――マーチェ?
[中にいる、ある種の確信を持って、入室の許可を訊ねる。]*
(141) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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『 あんたのなまえは 』
(いやだ いやだ )
『 なんていうの? 』
(いやだ ききたくない ききたくない)
[何回だって、教えるから。
震える手が頬を挟んで。 それは、いつかどこかで、繰り返された光景。
泣き笑いみたいな声が、告げる。シーシャ。]
(142) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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[廊下を歩く老人の背中を再び見る
彼の通った道筋が舞い落ちた花弁に彩られ 雪の上に残った足跡のよう リノリウムの床には残らないはずなのに
そう、雪の女王様の記憶が 自分の中に残っていないはずなのと同じこと
なのに、どうして彼女の姿が 何度も何度もちらつくのだろう?
左手首の蔓がじわじわ絞めつけて いつものように、棘が肌を刺して血が滲む 紅い薔薇の花が齎す警鐘に抗う術はない
緩やかであったとしても いずれ、同じ末路を迎えられるのだと 全てを忘れられるのだと]
(143) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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……呼べよ、もっかい、……サミィ。
[開きかけた蕾の、芳香までもが脳に焼き付いて。
どうやったって失う恐怖は、哀しみは、目頭から滲んで落ちた。]
(144) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 23時半頃
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––回想・黄色–– [口に入れるなり、先から舌根までを駆け抜けた鋭い酸味に涙が滲む。 しかし吐き出す事は無く。暫く髪を逆立て悶え、んぐ、と喉仏が鳴った。 飴玉を丸ごと、飲み込んでしまったらしい。 ひいひいと息を切らせる。]
ッッ…、て、め……!!
[口を付いて出て来た、『いけない言葉』。 瞬間、瞳孔が縮まり、吐き出した息を飲み込む。 慌てて、マグを取って僅かに残っていたスープを飲み込む。 腹が、縫合痕が突っ張る感覚。 マグを机に叩き付け、ごりごりと頭を掻く。 改めて、目の前の少女を見やる。
––––––だ、い …じょぶ?
気遣う声は掠れ震え、此方と同じ様な状況。 …は、はい。ぬるい返事をして覗き込むと びっくりした、と。そう、彼女は。]
(145) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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……んー、と…
[あの味を口にして、出て来た言葉が、それ?
急激に沸き上がった『いけない言葉』の纏った感情が、霧散していく。 誰かがペラジーに差し出した水。食堂のスタッフだったか、スティーブンだったか。 それは眼中に無かった。余りにも目の前の少女が『単純に驚愕』していたから。
黒い花が揺れる。青い花が揺れる。]
…びっくり、した…ね。うん。
[皿の上に残っていたパンの耳。 開いてすらなかった小容器入りのジャムとマーガリン。 ぱきり、と真ん中を割って折れば、両方が同時に二色のラインの様に出て来る物。 それを千切った耳に少し付けて、口直し、と勧めてみた。
違和感を感じながら。だが、それに言及する事なく。]
(146) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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