204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[>>36音が遠い。 抱きしめられて、困った顔でおとなしくしながら、そう思う]
だってね、ごめんなさい、こっちには……あ。 そういえば、あっちにはもっとなにもなかったんだ、
[魔法の忘れたこちら側にはなにもない。 魔法のあるあちらには、もっと。
呟きは独り言のように。 泡のように口からこぼして、それからトレイルをみて、ちょっとザイアクカンで目をそらす。
それから、ノックスの前に握った手を出して]
ねえ、どうしよう。腐っちゃう……。
[とりとめのない言葉は、言いたいことがありすぎてまとまらないときと同じ]
(42) 2014/11/19(Wed) 14時半頃
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― 三階/個室 ―
[長老が伝えていることのなかにあるとは思っていなかった。 ただ、そういうものなのだと、理解しているだけで。
でも間違いではないから、ゆるく頷いた]
フランシスが謝ることじゃない…… 俺が、いわなかったから……
――だから、フランシスのせいじゃないし。
[知られるのはよくないことだと、そう思っていたから]
――衝動も、ここにくるまで、こんなに強く感じなかったし…… だから、フランシスのせいじゃ、ない……
[それでも、きっと。
――食べてしまう気が、した**]
(43) 2014/11/19(Wed) 14時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/19(Wed) 14時半頃
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―3F廊下― [汚れたニコラに近づけない。 トレイルは、視線を逸らされて瞳を細めた。 遠くを見つめるまなざしの先に、二人の姿。
立ち尽くしたまま 両手を胸元まで持ち上げて 箱の形を作る。 それから、卵型にまるく。
ニコラの唇から毀れる ストリンジェンドに近い 羅列
きっと、彼はノックスと同じことをした。 箱の話を、忘れた彼に 思い出させるための仕草は
見えなければ伝わらない]
(44) 2014/11/19(Wed) 14時半頃
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―3F 個室― [言い伝えは所詮言い伝えでしかない。 ラルフの謂うものと、差異はあろう。 それでも、「それ」と類似したものであろう事が知れただけでもよかった。]
……謂えない、よな、仕方ない…… 秘密にしていたのは、間違いじゃないと、思うよ。
[――知られれば、敵視される。 フランシスがそうでなくても、 周りは先祖がえりを脅威とみなす。 は考える。先祖返りの衝動は、飼いならせるのか。 此処に来るまでは、 好奇心旺盛ながらも上手く距離をとっていた。 きっと皆に愛される大人になるだろうと、そう思っていたのに。]
(45) 2014/11/19(Wed) 15時頃
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昨日の声は、……フィリップ君、だね? 他の誰かの声は、聞こえる?
[昨日の彼の行動を思えばおのずと答えは出る。 助けに行ったということは「衝動」を感じる――恋しい相手ではないだろう。食いたくないなら、近付かないはずだ。 では、誰が。]
……今は、どう。 ……少しは、落ち着いてる?
[大丈夫そうならば、そっと髪を撫でる。 子供のころそうしたように]
……吹雪が止むまで眠り続けられればいいんだけど、 そうもいかないしな……
[ラルフが眼ざめの際に感じた朝日は もう灰色の雲の向こう側。 吹雪は窓を叩いている。]
(46) 2014/11/19(Wed) 15時頃
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……ニコラ。 これで、もうわかっただろう?
[ごめんなさいを受け入れる頷き。 そうだ。引き留めようと掴んだ手を、離してしまった。 首輪のないうちに本能に溺れる事を、許してしまった。
生きて腕の中に在る喜びと、血臭の不快さが混ざる。]
……そう、か。 こっち側にも、あっち側にも、何もなかったんだね。
[絡まる糸を解くように、言葉をそのまま返していく。 こちら側に、何がないのか。痛みを感じて眉を寄せた。]
……見せて?
[腐るのは何か。きっとあの男の残りだ。嫌悪で吐き気がした。取り上げて、踏み潰したら―――。
ニコルは、ノックスを嫌うのだろうか。]
(47) 2014/11/19(Wed) 15時頃
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[足音は続かない。>>44 別の個室から話し声が聞こえた気がして。 ノックスは2人を階下に促した。
卵を示したトレイルにも手を差し出す。]
……そうだね。新しい魔法が、必要だ。
[宝石箱には魔法が付き物。]
(48) 2014/11/19(Wed) 15時頃
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[トレイルは、ニコラが食べたモノを知らない。 ディーンとプリシラと、ニコラ 最後に見た居間の様子
汚い色 綺麗にしないと
ニコラから視線を外すと トレイルは 促されるまま、階下へ向かう]
(49) 2014/11/19(Wed) 15時頃
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―3F個室― ……―― 何にせよ 食事は、摂らなくちゃいけないし
[ことさら明るく謂って、まだ眠るドナルドのそばに行く。]
……お疲れかな、仕方ない
[赤い髪を撫で、頬に手を添わせる。 ――吐息混じりに呼ばれる名前>>39が蘇る。 眩暈がする。知らず、心音は上がる。 遠く、忘れたと思っていた感覚が形をとりそうで首を横に振った。―ー耳に飾られたカーネリアンは血の雫のようにも見え、ぎくりと体を強張らせた。
(だめだ、おれまで、どうにか、なるわけには――いかない)]
(50) 2014/11/19(Wed) 15時頃
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[ぎゅっと眼を閉じ、それから開く。 それでも、大きな手が寝ぼけて握り返してくるなら、 甘く歯を立ててしまった程度には――]
…ドナルドが起きたら、行こうか。 もう少し、……休んでても いいよ。
[振り払うように謂って、 紛らわすように口ずさんだ歌には、常より熱が、籠る**]
(51) 2014/11/19(Wed) 15時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/19(Wed) 15時半頃
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[>>44忘れたわけじゃ、ない]
ディーンは、僕になりたいって言ったの。
[だから叶えてあげた。 そばにはいれなくても、きっと形を変えて一緒にいるんだと思った]
でもいまディーンはどこにいるんだろう。
[朝起きたら、急にそれがわからなくなった。 食んだ肉はただの肉で、ディーンじゃない。 トレイルの言いたいことが、こんなときばっかり分かって頭の中がちかちかする。 寒くって、困った顔でノックスを見た]
……それでも欲しかった。
[急に泣きたくなった。>>47それでも目は乾いたまんま、ノックスの声に素直に頷いて手を開く。
手に乗った眼球は、少し血で汚れて。 それでも、見惚れるほど綺麗]
(52) 2014/11/19(Wed) 15時半頃
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[二階の居間へ向かっていたから ノックスとニコラの声が傍にあったから 三階の、扉を隔てた先で どれほど調子はずれの音が流れようと 幸いにもトレイルが気付く事はなかった。
ディーンを食べたのか
シノワズリがちらとニコラを映した 呆れたようにも見える顔で。 血で汚れた彼 台所、湯を沸かせる場所
ニコラは衝動の制御も出来ない大きな子供だ ノックスに学べばいい きっと、彼と同じになる。
――――疎外感。 同じ衝動を、トレイルは感じたことがない]
(53) 2014/11/19(Wed) 15時半頃
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―― 夢にみる過去 ――
[惹かれあった少女はあまい花のにおいがした。 袖を引かれ誘われた庭木の陰。 少女の話に耳を傾ける。 小鳥が囀るような愉しげな音色。 周りにひとはいない。 声を潜める必要もないのに 内緒話するように耳朶に彼女の声と吐息が掛かる。 少女の名を呼びかけて近い距離を元に戻そうと 座るままの姿勢で重心を後ろにやれば それを引き止めるように伸びた手が肩に掛かる。 くちびるにやわきが触れて熱がまじわる。 意図せず少女に触れた犬歯が彼女に血を流させた。 あまい花のかおりとあまい血のあじ。 未熟な獣の衝動を掻き立てるには十分なものだった。 それでもひとの理性がそれを否としその場から逃げ出した。]
(54) 2014/11/19(Wed) 15時半頃
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―― 夢の続き ――
[ひとり、宿に戻り衝動を押さえ込もうとしたけれどそれはならず ひととしての尊厳まもる為に両親より渡された守り刀を荷から取り出す。 縋るような気持ちで握り締めていたけれど 牙をむいた獣の衝動はやすやすとひいてはくれなかった。 鞘から抜けば刃が鋭く輝く。 刃に映りこんだ己の双眸。 片方の目が餓えた獣のそれのような色にみえて ひとを獲物としてみた目を厭い、その光を失わせて あたたかくぬめる血が己を赤く染めてゆく。 痛みに意識を手放す直前、呼びかける保護者の声を聞いた気がした。]
(55) 2014/11/19(Wed) 15時半頃
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[二人に素直について行って、血の足跡をぺったんぺったんつけながら。 心の中でお話しする。
ねえ、もし昨日に戻れたら食べないかな。 ううん、食べると思う。 だって、彼は食べられることを望んでいて、僕もこれが欲しかった。 月の秘密すべて引き換えにしてもいい、その対の光がどうしても。
けど、シメオンのことを教えてあげたらさ。 もしかしたら、彼はさ]
……。
[それでも欲しかった。
ぺったんぺったんついていた足跡は、そのうち掠れてつかなくなった]
(56) 2014/11/19(Wed) 15時半頃
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―バーミリオン/2階、居間―
[トレイルとニコラと。愛し子を伴い、居間に降りる。 誰も居なくて良かった。
昨日を思い出すから、ソファを動かして位置を変えた。 元より座り心地の悪い椅子。 アレに勝るものはなく、今はノックスが愛し子達の椅子になる。
ペチカに残った灰を掻き出して、手折る細い枝をくべた。部屋はまだ寒い。湯を沸かす準備をトレイルに頼み、水で濡らしたタオルでニコラの顔を、拭ってやる。]
そういえば、……ニコラは? 誰かになりたいと思うことはあるのかい?
[先の話の続きを問う。>>52 トレイルにも聞こえるように。]
………
(57) 2014/11/19(Wed) 15時半頃
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―― 三階/部屋 ――
[眠るドナルドの眉間には皺が縦に刻まれる。 深い眠りにラルフとフランシスの話す声は届かない。 子供の頃のように撫でられる感覚。 頬へと触れる優しいぬくもり>>50に表情がゆるむ。]
――――……、
[フランシス、と音なくくちびるがその名を綴る。 ぬくもりを求めるように伸ばした手が 頬に宛がわれたフランシスの手をさぐりあて軽く握る。 安堵するように、呼吸はゆるやかになるけれど 流れる旋律の>>51熱に心揺さぶられるような心地で徐に隻眼が開く。]
(58) 2014/11/19(Wed) 15時半頃
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[手の上には藍鉄の。黒とも鉄とも角度で色を変えて。 ニコラの指が抉り出したのかと思うと、眼底が疼いた。]
そぅ、欲しかったのか。綺麗なものを何でも欲しがるから。君は。
ダメと、……言ったのに。
[困った子。それでも、 愛しい子。]
(59) 2014/11/19(Wed) 16時頃
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―居間―
[たべられたい 浮かんだ言葉を、笑みで消した。 あの音は、食事の音じゃない。 これは衝動じゃない。
ソファを動かす様子を見て、首を傾ぐ。 火を起こすノックスから、告げられるまま トレイルにも出来る、湯を沸かす作業にうつる。
沸騰するのが待ちきれないから ぬるま湯を深鍋に汲んでペチカの傍へ。
昨日作ったのだろう食事を見つけたが 手はつけなかった]
(60) 2014/11/19(Wed) 16時頃
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[寝ぼけたような眸がじっとフランシスを見詰める。 夢か現かわからぬまま、ドナルドはふっと淡く笑った。 甘い痛みは過去をみた故か、それとも今があるからか。 分からぬままシーツに落ちる手。 それをそのまま支えとし、身体を起こせばギシと寝台が軋む。]
……はよ。 なんか、……寝すぎた。
[眠る間にわずかずれた眼帯を正しい位置に戻し ふあ、とあくびして]
ちゃんと眠れたか?
[と、傍にいたフランシスへと問いかける。]
(61) 2014/11/19(Wed) 16時頃
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[ノックスとニコラの傍にきて、ぺたりと座り 包帯をなぞりながら、首を傾ぐ。
なりたい? 誰かにじゃない 昔の僕になりたい。 声を 音を 取り戻したい
未だ、恋しい、感情を知らない。 執着は、見つけた気がしたけれど。
故に彼の問いかけはわけがわからない]
(62) 2014/11/19(Wed) 16時頃
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トレイルは、ニコラスが何と答えるのだろうと、ぼんやり見つめた。
2014/11/19(Wed) 16時頃
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[彷徨わせた視線がラルフをみつける。]
ラルフも。 ――…具合は?
[痛み止めを飲んだばかりの彼に 案じる心のままに怪我の具合を尋ねる。]
(63) 2014/11/19(Wed) 16時頃
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[>>57おとなしく待っている間、なぜだかノックスはソファを動かしていた。 どこに身を置けばいいのかわかんないからたっていたら、濡れたタオルで顔を拭われる。 乾いた血とまだ濡れた血が、白いタオルを真っ赤に染めた]
なりたいもの……。
[問われた言葉に、きょとんとしてから。 口を開きかけて、閉じて。 首を横に振った。
なりたいものはない。 なりたいものはないけども。
ただ、愛情を独りだけのものにしたい]
……でも綺麗だよ。
[>>59聞き分けない赤ちゃんみたいに呟いて。 腐っちゃうことが怖くって、困った顔で手の中でそれを転がした]
(64) 2014/11/19(Wed) 16時半頃
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―3F個室― [寝ぼけまなこで浮かべる淡い笑みに>>60 フランシスの緑の双眸は微かに揺れた。 ――ずきり、と、痛む。目元に浮かぶ、僅かな朱。 薄く唇が開いて、それから閉じて]
……おは よう、よく寝れたなら よかった。
[挨拶を返す。いつも通り。 落ちた手に、名残惜しさがないとは、謂えないが。]
大丈夫、……寝てるよ。
[眠りは浅いが――とは、謂えない。 流石にフランシスの方が年嵩だ。 彼らの方が回復は早いに違いない。
>>63ラルフを案じる言葉。会話に耳を傾けながら (どうすれば、ふたりを 助けられる) 自身の中にも揺らぎを抱えたまま――思案を巡らせて*いる*]
(65) 2014/11/19(Wed) 16時半頃
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[いつまでも立たせておけないから。 ニコラの汚れた服を脱がせ、自らの膝に乗せた。 分けて貰ったぬるま湯で、髪も指先も目蓋も耳の裏も拭い。最後には足の裏まで。>>60]
あぁ、トレイルにはおかしな質問に聴こえただろう。
分かってる。けれど、君の声は――… 戻らなかったね。
[最後まで食べてしまうつもりで居た。 指で広げられた傷を、舌で、牙で広げた。
それでも、夢の中のように。鳴いてはくれなかった。声を取り戻してはくれなかった。 完全に再現していれば――…>>62]
(66) 2014/11/19(Wed) 16時半頃
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[揺れる緑の双眸にはたと瞬く。 くちびるの動きを自然と隻眼が追う。 何を言いかけたのか分からぬまま挨拶の言葉が フランシス>>65より返り、小さく頷く。]
寝てるならいいけど。 昨日、戻り遅かっただろ。 もうちょい休んだ方がいいンじゃねぇか?
[彼の顔色、血色を窺うように 思案する彼に顔を近づけ覗き込む。]
(67) 2014/11/19(Wed) 16時半頃
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[夢をみたせいかしっとりと汗ばむ肌。 べたつくそれが不快で眉を寄せる。 食事をとる予定らしきフランシスとラルフを見遣り]
メシの前にちょっと湯あびてくる。
[と、声を掛けて立ち上がる。 部屋に置いてあったタオルと 己の鞄から着替えを一組取り出して ドナルドはふらりと一階にある温泉に向かった。]
(68) 2014/11/19(Wed) 16時半頃
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[首を振る様子に安堵し、それでも不安は拭いきれないと知る。>>64]
……お茶を用意したら、箱を持ってくるよ。 それを入れておかなきゃ。
君の「好き」の、結晶だから。
[腐ってきえて、しまうもの。]
(69) 2014/11/19(Wed) 16時半頃
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―居間― [>>64綺麗だと繰り返すニコラの手の中を トレイルは覗き込んだ。
いびつな丸い、固まりは やがてニコラの手の中で、 透明感を失い、朽ちていくんだろう
瞳を細めて、微笑む。
汲んできた湯は真っ赤になった 彼を拭う布も。 ノックスの声>>66 そう、声は戻らない 昨日も、今日も、きっと明日も。 絶望はいつも傍にあるから
トレイルはあきらめる事が随分上手くなった。 癇癪を起す頻度も、昔よりは減った]
(70) 2014/11/19(Wed) 16時半頃
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トレイルは、ノックスがお茶を、というから、そっと腹を抑える仕草。
2014/11/19(Wed) 16時半頃
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[部屋の壁に設えてあった棚に、毛布を見つけた。 まだまだニコラを抱いていたかったけれど。 降ろし、手に取った毛布をトレイルとニコラに放って投げた。]
……ニコラ。 あの男が何処にいるのか……という話だけど、ね。
[色のついた湯をマグカップによそい、2人に同時に差し出しながら。 一度は飲み込んだ言葉を。]
(71) 2014/11/19(Wed) 17時頃
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