204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[ひとつ。お月様に住みたい。 ふたつ。輪切りにされたい。 みっつ。誰かの唯一で一番になりたい。
>>529昔は。 言葉がまだうまく出なくって、単語で話してたころは、確かに僕はノックスの唯一で一番だった。 熱があって、けどその頃は熱ってものがよく分からなくて倒れちゃったときもあって。 迷惑だったろうに、その時も。ノックスは僕を一番に考えてくれて。すごく嬉しくて。
だけどある日突然、一番は一番じゃなくなった。 ふわふわしてて、ぶきっちょで、静かな 可愛くって仕方ない、弟。
――わかりましたがまんします。ワガママなんていいません。
そう決めた日から、僕の唯一もノックスじゃない]
(544) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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―オレンジ/過去/愛し子が2人―
[ゴミ棄て場からの拾いもの。>>2:435 汚れは簡単に落ちても、抉られた肉の手当ては大変だった。用意していた痛み止めも解熱剤も、効きそうにない。熱に浮かされた姿を見ると、どうしてもあの夜の焦燥感がよみがえる。
ニコラが大人しいと思って、席を外したすぐ後のこと。大きな音に駆け戻ると、髪を掴んでいた。
こんな時でも、トレイルは悲鳴すら上げなかった。いや、実際にはあげていたのだろう。透明な声で。]
(545) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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……ディーン。
[ディーン。君はいまどこにいるんだろう。 僕のおなかにあるのは君の肉で君じゃない。 僕の手にあるのは君の目で君じゃない。 君はどこにあって、どこに行ったんだろう、か。
僕の唯一]
ん?
[ふと、トレイルの視線にやっと気がついて。 きょとんと瞬きして、どうしたのって首をかしげた。
宝石箱は、ぱちんと閉じてね]
(546) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[もしもの時、と言うフランシス>>537に 少しだけよわったように眉を下げる。 目許に掛かる自らの前髪が気になり 利き手で軽く掻きあげるけれど 油付けぬそれはさらと流れて元通り目許に。]
――…俺、フランシスにされたら、 喰っちゃうかもしれねぇンだよな。 途中で止める、自信ねぇし。
[ぽつりと小さく声漏らすは ラルフの嬌声>>541が響きはじめる頃。]
(547) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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……酔ったよ、…… ……いまは、まだ、……大丈夫、だと 思うけど
[半眼でドナルドの方を流し見る。 ちらと見やった隻眼と眼が合う。
見ないのは恥ずかしいからと、想像が走りそうだからであり。 触れて欲しいなどと 思ってしまう相手の血の匂いをかいだ後で精神衛生上、危ない。 >>539「恋」の単語にはぎくりと息を飲んだ。]
(548) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[オレンジの皮を剥きながら、ニコラに言い聞かせる。 怪我をしたら心配するのは当たり前。病気のときもそう。別にニコラが嫌いになったわけじゃない。]
――だから、今はトレイルを叩いたりしたらいけない。痛くても泣けないんだから。
め! だよ?
[分かったと返事があれば一房口の中に運ぶ。ベッドに寝たままのトレイルにも、一房。少し酸っぱいオレンジを分けあった。
いつからだろう。ニコラの苛めがぴたりと止んだのは。客の1人に相談すると、上の子に良くある話だそうだ。――母親をとられたと思って。]
(549) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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…………ン。 喰いたくなんねぇなら違うのかな。
[フィリップとラルフの言葉からは どちら、とははっきりせず首を傾げる。 結局答えが出ず寝台の二人の様子を眺め]
(550) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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…………っ
[後ろからかいま見えた 赤い舌が 目に焼きつく その色が指先に触れるだけで 痺れるような]
…………ラルフーーー
[指先だけで こんなに気持ちがいいなら 触れるだけで心地よい唇 いま触れたら? 甘噛みしていた時の声も とても蠱惑的だけれど
……お互いに舌を絡めあったらどうなるのか 指を口内からだし 後ろから口付ける 今までの触れるだけや医療行為じゃなく 彼の舌はラルフの中に入り ラルフの舌を絡めようと ]
(551) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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あのね 舌が触れると 凄くぞくっくる から 一緒に舌 触れ合ったら……
[強請られる思いに 息がまたあつくなる はぁ……と吐息をこぼして 一緒に気持ち良くなりたい ラルフをどんどん気持ち良くさせたい]
ラルフ…………ラルフ
[何度も名前も呼んだ]
(*111) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[母親ではないけれど、ノックスは浮かれた。ニコラの「唯一」で無くなったことにも気付かず。
トレイルも睨まなくなってきたし、「ノックス」と呼んでくれるようになったから。
あぁ、幸せだ! それ以外の言葉が見つからない。明日はもっと幸せになる。明後日はもっともっと!]
たっだいまー! トレイルー、ニコラー! んー、好きっ!
[締まりのない顔のまま、腕の中に2人を閉じ込めた。相変わらず甘い香りがして、堪らない。 喰いたいと思う程愛しいのだと自覚出来たから。また良い作品が出来る。金が出来れば新しい服も美味しいものも食べさせてあげられる。
喜ぶ顔に、また愛おしさが増す。 幸福の螺旋階段。
いつか壊れるものだとしても。]
(552) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[薄紺の夜空が広がる窓の外。 淡いオレンジ色の一番星。]
……ねぇ。 僕の一番は、2人だよ。
[きらきらと。一番星は。 誰の手も届かない遠くで光っていた。**]
(553) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[身体を起こし、吐き出したそれを風呂に入る前に着ていた服で拭った。 洗いに行かなければと思うが、それは後にしようと寝台の下に押し込む。]
……何してるんだろ、俺。
[トレイルの代わりにと言われた指輪>>503と、それからバーナバスから与えられたお守りを磨かなければと思うのに、今はその気分にもならない。
生えていなかった牙が疼くような気がした。 それが、衝動の芽生えとはまだ気付いていない。 シルバーのお守りは、黒く酸化したまま。**]
(554) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[フランシスと視線がまじわる。 酔ったという彼の顔色を窺い]
大丈夫、だと思う、か。
[危うくも感じられる返事とも思え]
――…熱の解放、しとく?
[深く考えずそんな問いかけを彼へと向ける。]
(555) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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―ノースローズ/1階―
……大丈夫。分かった。
なら、バーニィ。この話はフランシスやホレーショーにも伝えた方が良いんじゃないかな?
[‘保護者’の内緒話。 ノックスの知らない話が聴けたのは僥倖。
また後でと手を振り見送る。]
(556) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[フィリップの言葉>>543が嬉しい。 口の中、触れる指の動きに、声が零れて。
ドナルドやフランシスの声、聞こえているけれど。 反応する余裕がどんどん削ぎ落とされる]
んぅ……は、あ……っ
[名前を呼ばれて、琥珀が潤む。 引き抜かれる指を追いかけるように、赤い舌がちろりとのぞき。
フィリップの腕の中、後ろを向くように 身をよじって深い口付けを受ける。 絡み合う舌に吸い付き、本能のままに、絡めあって。 濡れた音にすら、煽られて、ぞくぞくと背筋が震えた]
(557) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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ん……くちのなか、きもちいい……
[深い口付けに、あえぐように吐息をこぼし。
触れ合う唇も、絡めあう舌も。 濡れた音にさえ煽られながら、口付けをかわして]
フィリップ……
もっと……
[高まる熱。 下肢が高ぶり始めているまま、名を呼び返し
縋るように、口付けを深めた]
(*112) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/21(Fri) 00時半頃
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―個室 3F―
……っ、
[不満そうにルーツが腕の中でくるくる首を傾げる。 微かな水音、掠れた嬌声、 戸惑いながらも煽られる。自分だけなのだろうか。息を、吐く。]
……ドナルド……?
[>>547 ぽつ、と呟かれた言葉は、 記憶違いではないことを示していた。 甘い声を、背に、ドナルドの横顔を見た。 ルーツを抱く腕の力が再び少し、強くなる。]
……、それは、……その、――……想って、くれてる、とか、そういう……
(558) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/11/21(Fri) 00時半頃
ノックスは、ラルフの声が聴こえていなくて良かったのだろう。
2014/11/21(Fri) 00時半頃
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―個室 3F―
……っ、ぇ、!?
[>>555 深く考えないで発されたらしき提案。 声を上げそうになって状況を考え飲み込む。 一気に顔に血が上ったのが分かる。]
……待って、今、したら 食べてしまうかもしれない、って……
[触れられたら下肢の熱が分かってしまう、はずで]
(559) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/21(Fri) 01時頃
ノックスは、ベネットが、子供達にどんなことを教えたのか、知らされていなかった。
2014/11/21(Fri) 01時頃
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[雪の山小屋の 降り積もる音が近い上階 肌が触れ合う箇所が熱く 服を脱ぎ捨てて もっと触れ合いたい そうしたら溶けてしまいそうだけど
なら違う そうと言われた気持ち 名前はないままに 降り積もり続ける]
ふっーーー……んく っ [粘膜同士が触れ合う快楽が 背筋を一気に駆け上がる 夢中でラルフの舌を追えば 口の端しから互いのが 混ざり落ちるのも気にならない
腕の中震える それさえ心地よく ラルフの上衣をぬがし終えれば 片手汗ばむ肌理を確かめるよう触れて]
(560) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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ねーーー……口の中 好き
[熱に霞む 甘い意識 届く吐息が心をくすぐる]
うんーーーもっと もっと気持ち良くなって ラルフ…………
[深める口づけは何度も角度を変え 歯列の裏をなぞった時の ラルフの反応がぞわりときて
[無意識脚をすり合わせる 上着脱がしたては ラルフの下肢も おなじようかと 確かめるようにおりて]
(*113) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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[寝台から聞こえる音と見えるものに煽られぬ事もないけれど 大人と言えず衝動を飼いならす事を覚える過程で 想いを重ねて交わるようにもみえるのに 喰いたいという衝動が見えぬ事を不思議に思う。 思案すればこそ煽られ方は近くある保護者よりも緩やか。]
――…ン?
[名を呼ぶフランシスの声>>558に思考が途切れる。]
……喰いたくなる程度には好きだよ。
[さらと何気ない風に笑いながら言葉返すが 何やら苦しげにも見えるルーツが少し気になる。]
(561) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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[ノックスの言葉に、頷いた。>>556]
そうだな、あちらも俺たちの知らないことを知っているかもしれん。
[また後で、と手を振る幼馴染に手を振りかえし、はた、と足を止める。]
ノックス、
[小さく、彼にだけ囁く。]
(562) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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フィリップは、ルーツはとっても不服そう
2014/11/21(Fri) 01時頃
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[フランシスの驚きの声>>559にきょとと瞬く。 具体的な方法は無論考えていなかったから あかく染まりゆく彼の肌に首を傾げ]
――…あァ。 食べたくなるから口では出来ねぇな。 ……手で、手伝う?
[ルーツのように轡が必要かもしれない、とぼんやり思う。]
(563) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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トレイルは、ニコラスが閉じた宝石箱を指差した。
2014/11/21(Fri) 01時頃
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[熱の解放。 考えていたものとは違う光景が寝台の上で繰り広げられている。]
――…あれって前戯っていうやつ? フランシスも熱の解放手伝うとき、 ああいうこともすんの?
[寝台の二人を指さして保護者に問う。]
(564) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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[溶かされそうなほどに、身体が熱くて。 怪我の痛みすら、いまは意識に上らず。
夢中で舌を絡める]
――っぁ、ふ、……あっ……
[零れ落ちる雫が首筋を伝うのに震えが走る。 肌に触れる、狩をする手の感覚が気持ちよくて。 火傷の赤と、焼かれた傷跡。 日に焼けていない白い肌がさらされて。
触れられるたびに、肌が朱に染まり]
(565) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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んう……は、きもち、いい……
[うっとりと蕩けた意識でこたえる]
うん、……フィリップも、もっと。 きもちよく、なって……
[口の中をくすぐられる刺激が、 下肢に直接きて。 触れられてもいないのに、熱を持っている]
っ、は……あ、そこ、いい……
[下肢に触れる手に、小さく震え。 熱く脈打つ感覚に、羞恥と快楽を感じてあえぐ]
(*114) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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ノックスは、「…――になんて、させない。」と声を漏らした。>>562
2014/11/21(Fri) 01時頃
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―3F個室― [湯浴みついでに食料貯蔵庫から酒瓶を見つけだし、遠慮なく部屋へと持ち帰る。]
どうした?
[落ち着かない様子のプリシラに衝動の兆しが見え始めていることも知らず>>554、風邪でもひいたかと額に手を当てる。
体温が高いのは湯上りのせいか、あるいは欲望を吐き出したせいかもしれないが。]
少し熱いか。
[するり、と手は額から首へ。 やはり常よりも熱い気がして、プリシラの顔を覗き込んだ。]
(566) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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―3F 個室>>561―
…… ――っ
[自分が気にしすぎなのだろうか。]
……な…っ
[さらっと謂われたことに、一瞬空白が生まれた。 何気ない風なのは――同行者に向けるものなのか、それとも、と]
(567) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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[目線は上手く合わせられたのか。
夜明け前に口づけたことさえ悟らせないほど、表向きは平静なまま。 ゆっくりと何かを踏み越えようとしていた。**]
(568) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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[バーナバスを見送った後、二人に手を差し伸べる。]
さ、ご飯を食べに行こうか。 まだラルフの治療をしているかも知れないし。
付きっきりの看病をしているなら好都合じゃないか。 ゆっくりご飯が食べられる。
[それに――…]
(569) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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