25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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―食堂―
……、――
[居住まい正して向かい合えば 唐突な質問にひとつ、またたく。]
…今年19になりました。
[遅まきであろう、少年というよりは青年か。 鉄色の眸を見ながら答えた。 やはり先ほどの“見聞き能わず”は 目をあわせてこなかったと少しだけよぎった。]
(573) 2010/08/02(Mon) 13時頃
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19。
[緩く足を組み、肘をつく。 茶の椀を持とうとしたら予想外に熱く薄い碗は 冷めるまでとばかり遠ざけられた。 其処に李をぶつけられた花もいたならば、同じ質問をする]
そろそろ、どうにかして売り込みたいと言う年頃だな。
[鉄色をそらさないのは、今は話す目の前の花を 対話相手としてとらえている証拠でもある]
…。 ……一つ、尋ねてみたいことがある。
[今度はちゃんと前置きを一つ置いた]
(574) 2010/08/02(Mon) 13時頃
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…花にとって死んだり、老いたりすると言うのは、どんな気分なんだ?
[自分は買い手であり、買われる商品と言うのは。 どんなものなのだろうと、漠然とした疑問。 ゆっくりと瞬きを落としてから、鉄色で真っ直ぐに見やった]
(575) 2010/08/02(Mon) 13時頃
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――…。
[沈黙は肯定の答えか。 名が売れていないわけではない鵠は 未だに、ここにいる。]
…――はい。なんでしょうか。
[前置きに、鉄色を見たまま。]
――…、
[問われたことは、 1つ、根幹に関わるであろうこと。]
(576) 2010/08/02(Mon) 13時半頃
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――…花は…
[静かに口を開く。]
花は、…うつくしさと 芸と…そういったもので“愛でられる”ものです。
その 拠り所が失われる 老い は ……――避けられぬ、恐ろしいこと。 “商品価値”がなくなれば 見向きもされなくなるでしょう。 ――それでは。いなくていいのと同じだ。
[そらおそろしく胸の内に空虚を穿たれるようだ。 だから磨く。忘れられないように。]
(577) 2010/08/02(Mon) 13時半頃
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…死ぬことは。 ――或いはそういう“脅迫”じみた 時の流れから開放されることやもしれない。
[表情は変わらず 淡々と――を、努めている様子。]
若くして堕ちた、花を。知っています。 “白鳥”という。ご存知かどうかは、 …分からないのですが。
[霞月夜に焦がれた“花”だ。 己の先達、もういない花。 少しだけ遠い目をした。]
彼は笑っていた。 最後まで綺麗な――…
(578) 2010/08/02(Mon) 13時半頃
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己を買うに値する主を待っているだけでは、花はただ枯れるのみ。 …それは、どの花でも同じこと。
[無言の肯定。 其れを前に、思うことはただ口にする。 このことは、男は変える気配はなかった]
買う人間には、解らないことかもしれないが、 それでもお前達の中にはあるのだろうな。
[其の感情の名前を口にはしない。 ただ、知っている。 それが少なからずとも自尊の餓えであることは。 だからこそ、己に相応しい主を待つ花がいる。
待って、待ち続けて、その花達は、どうするのだろう。 そう、ぼんやりと考える]
(579) 2010/08/02(Mon) 14時頃
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愛でられる、と言う割には気の強い花が多く見えるが。 …ああ、今回は特に。
[花祭の経験が少ないわけではない。 勿論、気が強くとも芸が出来れば、と言う主がいる事も知っている]
…恐ろしい、か。
[ぽつりと、把握するかのように呟く。 それは少しだけ、噛みしめるような韻を持っていた。 遠ざけたワンを少し手元に引き寄せて触れてみる。 少し温度が下がったようにも思うが、まだそのまま]
(580) 2010/08/02(Mon) 14時頃
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解放?
[それは、少しだけ意外でもあった。 そんな発想は、少なくとも自分にはなかった。 ───どうであったかも、よくわからない]
…お前と同じ、名だな。
[鵠、と言う名が事実であるなら。 聞いたような気は、無きにしも、けれど自分が花というものから 遠ざかっていた時期のことかもしれない。 霞がいつ花から主になったかも記憶に定かではなかった]
(581) 2010/08/02(Mon) 14時頃
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[花咲ける時期など短いが故に、 己の選んだ手段は朽ちかけた大樹の上に芽吹き、根を生やすこと。 儚く散りゆくことよりも、己が幹を伸ばし枝を張り止まり木となろうと。
そのために足蹴にしたものも、広げた葉陰で萎れた花も、おそらくは少なくなかろう。
宴席の支度が整えられていくのを廊下からゆるりと眺めつつ、人を呼びつけて今宵咲くべき花の目録と寄越させる。 あの丸い指でよくぞという達筆な字で記されているのは、並べられる花の呼び名のみか。]
…夜、光………だと? [目に留まったその名に、灯火に映える白い肌はサッと殊更に蒼ざめた。 あの頃からは幾年月。あの笛の名手の彼であるはずもない。 そも…このような場所に来られるはずもなく…
いや、追い落としたは…、二度と吹けぬようにしたのは、紛れもなく己。
目録を下男に突っ返すと、 からり、下駄の音は幽鬼のごとくさまよう。]
(582) 2010/08/02(Mon) 14時頃
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―食堂―
……そうですね。 此度は――一風変わった者が、多いようで
[己も含めて、主たちも含めて。 なよやかなものを求める主には向いてなかろう。 ――分かっている。]
はい。
[短く肯定した。 恐ろしくないなどという誤魔化しはしない。 花が萎れるのは必然なのだから。 それを超えられるのは、幾人か。
例えばあの、霞月夜]
年長の花なればこそ 思うことかもしれませんが
(583) 2010/08/02(Mon) 14時半頃
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……無論、死は恐ろしい。
ですが…否定するものも在りましょうが。 私は、解放だと そう 感じることもある。
[もう 白鳥は 居ない。 届かないからと 死んだのだ。]
…同じ名です。 先達で、年上でありましたが 良くしていただき名を。
(584) 2010/08/02(Mon) 14時半頃
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[いつしか足が向いていたのは庭か。 庭園に流れる池にかかる小さな太鼓橋。 その朱塗りの欄干に身を預け、ぼんやりと水面を眺める。
幾度か、跳ねるこいのおと。]
(585) 2010/08/02(Mon) 14時半頃
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一癖も二癖もある。 まあ、なくて七癖を考えれば可愛いものだ。 …昔に比べて、花の意思は尊重されている。 それだけのことだろう
[昔からの言葉を思い出しながら男は小さく呟く。 自分が花を求めた時代は、今よりもずっと格差は大きく。 金は花と花主を繋ぐものとして重要なものであったし、 それゆえの力関係と言う者もはっきりと色濃く存在していた。
今は違う。育てられる花から育てる主へ。 確かに実例はないわけではないが、圧倒時に少なすぎる。
年長なれば、という言葉にすこしだけ視線は揺れた。 そう告げる言葉に想うことはあれど、今は口を引き結ぶ。 少し頭を整理するために碗へと手を伸ばす。 漸く飲める温度になったそれを口に運べば少しだけ 自邸の蓮の匂いを思い出した]
(586) 2010/08/02(Mon) 15時頃
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…そうか。 名を譲ると言うのは、花にもあるのだな。
[花主の中では、世代交代や家督の移譲は良くあることだ。 それをまた花も名と言うものによって行うのだろうか。 其の事は不思議と面白いと感じた。 碗の中身を三分の一ほど残して、立ち上がる]
参考にさせてもらおう。
[助かった、と言い残して。それから一つ思い出したように]
礼に───…一つ、教えよう。
[椅子の背を押しながら男は口にする]
(587) 2010/08/02(Mon) 15時頃
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[眠るは一時の事。 うつらうつらと舟をこぐ頭を緩く振り、 閉じがちな紅石榴を、細い指が擦る]
……おはよう、ロビン。
[親交深い友人の寝顔へ声をかけ、 秋色の髪をくしゃりと、一つ。
そして音もなく、窓から外へと]
(588) 2010/08/02(Mon) 15時頃
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花の咲く頃合いは、花によって違う。
一年目で朝顔のようにすぐに咲く花もあれば、 二年、三年と長い時間をかけてやっと咲く花。
中には牡丹のように時間も手間暇も掛けて やっと大輪の花を咲かせるものもある。
[パチン、と音を立てたのは扇だった]
…私が昔育てた花は、手元に来た時、二十歳だった。
[そう告げて、踵を返して扉へと向かった。 其れがどういう意味を持って告げられたのかは 男は口にすることなく、鈴の花の裁量にただ任せるのだが]
(589) 2010/08/02(Mon) 15時頃
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白鳥は かなしからずや…
[物思いにふけるさまは、その名の霞のとおりに淡い。 この池の畔、いつの祭りの頃だろう。 かつての笛の音と、白絹を手に舞う姿とを…
空の青にも海のあをにも染まることを由とせぬ、高潔な人を思い出す。 染まりきり穢れようとも空の月へと手を伸ばす、浅ましき己とは対照的な。
人目のある場所では取り繕う顔も、ひとり在るときは盛りを過ぎた姥桜でしかない。]
(590) 2010/08/02(Mon) 15時頃
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[夜の庭園は月が支配する世界。 ならばあの闇夜を抜き取った黒髪の、なよたけの君もいらっしゃるかと。 鳥は素足のまま、庭を翔ける。
恋の跳ねる水音に、足を止めれば。 朱塗りの欄干に、月の光を浴びる佳人の姿が見えて]
思はぬに 月が笑まひを 夢に見て されど現に まさらざりけり
(591) 2010/08/02(Mon) 15時頃
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小僧 カルヴィンは、近くの枝を一つ鳴らして、囀る様に歌う。
2010/08/02(Mon) 15時頃
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―食堂―
…――そのようですね。 時代は移り変わるものだと。
[格差。花がただ商品として在ったとき。 パトロンとしての絶対的な主従関係が 強いものだったと聞く。
揺れた鉄色の視線に気づき、 紫苑はひたと彼を見つめたが続く言葉はなく。 花の香りは、変わらず漂う。]
……常に、というわけではありませんが、時折。
[――それでふと思い出す。 夜光、と名乗った彼の名は、別の花の名ではなかったかと。]
(592) 2010/08/02(Mon) 15時頃
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…――参考となったのであれば、なにより。
[自身は椅子に座ったままだったので 本郷を見上げる形となる。 続く話は、花の咲く頃の物語。]
――……。
[ぱちり。言の葉の区切りに扇が鳴る。]
それは、…
[言葉を上手く探し当てられず。 扉へ向かう花主へ、 見送るように立ち上がって頭を下げる。 ――りん、と鈴が鳴った。]
(593) 2010/08/02(Mon) 15時頃
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夜更けて 鳥目も月の下ならば 啼く音聞ゆは 小夜啼鳥か
[聞き覚えのあるあの声に、ふと目を上げる。 かさりと揺れた枝に、淡く微笑んだ。]
(594) 2010/08/02(Mon) 15時頃
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少しだけ、はずれ。 僕は鳥だけど、小夜啼鳥ではないんだ。
[枝の影から花のかんばせを覗かせて。 先程の憂い顔を思い出す]
なよたけの君、どうかなさったの? 月が雲間に翳っているよ。
(595) 2010/08/02(Mon) 15時半頃
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[いつもながらあの雛鳥は、気の回る聡い子だと思う。 見目や舞楽のみが芸ではない。 教養も行儀作法も、話のやり取りすらも芸のうちだと、己の頃はきつく躾られたものだ。
詩を詠み交すことも、かつて仕えた物書きの元で覚えた。 それでもまだまだ未熟ではあると思うけれど。
声だけではなく、サラリと切り返す機転も、あの雛鳥の才覚か。]
(596) 2010/08/02(Mon) 15時半頃
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小僧 カルヴィンは、枝から手を離すと、月が雲間から顔を出すのを待つように、緩く首を傾ぐ。
2010/08/02(Mon) 15時半頃
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[心配そうに樹上から問う子に、返した笑みはやはり叢雲の向こうの月か。]
長く在ればこそ、色々と思い出すことも多いものだと思うてね。
[年経るということは、それだけ穢れることかも知れぬ。 この雛鳥は雛鳥のままある方がと思う心とは裏腹に、 鷹の如く育って、高い空を飛んでほしいとも思うのだ。]
小夜啼鳥でないならば、雛鳥は長じて何になる?
(597) 2010/08/02(Mon) 15時半頃
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−→本邸廊下−
[ちりん、と後ろで鈴の音が聞こえた。 ただそれに対して、男は扇をゆるりと振ってみせるのみ。 花が自身で何らかの答えを見つけたと言うならそれで良いのだから。 其の成果は花祭にて験されれば良いだけのこと]
(……まったく性分に合わぬことをすると疲れる)
[首を傾げると、ぱきりと音が一つ鳴った。 美しい音でも何でもない。小さく息を吐き出した。
廊下に落ちる色硝子の光は薄く紫の滲んだ落陽の光によって 不思議な色に変化している]
(598) 2010/08/02(Mon) 15時半頃
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長く……?
[紅石榴を瞬かせて、なよたけの君を見詰め]
でもそんな風に月が翳るのなら、 それは夏の長雨の様な想い出なのかな。
[眼前の佳人の傍へと跳ねる様に傍だって]
迦陵頻伽。 みなは、迦陵って呼ぶよ。なよたけの君。
それに朝を告げる小夜啼鳥だと、 なよたけの君の傍にいられない。
(599) 2010/08/02(Mon) 16時頃
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[思い出の話にはただ淡い笑みのみを返し、]
かりょう。
[そう噛み締めるように名を呼んだ。]
名は体を表すと言うが、ほんにお前はその鳥のようだ。
[まるで夢幻の如く、空の果てへ飛び去ってしまいそうで。 けれど鳥かごの中に納めて飼うには惜しい気もする。]
(600) 2010/08/02(Mon) 16時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 16時頃
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[ゆらりと首を傾げて、佳人を見上げ]
鳥はただ歌うだけ。 迦陵頻は舞えるけれど、僕はその鳥を知らないから。 皆はそうなれと、謂うけれど。
[噛み締める様なその様子を不思議に思いつつ、答える]
(601) 2010/08/02(Mon) 16時頃
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それだけ身が軽ければ、稽古を重ねれば舞手にもなれようて。 それも、お前次第ではあるだろうが。
[不思議そうな視線を、微笑ましく見下ろす。]
お前は、何故花に? [語る気があれば聞かせて欲しいと、小さな彼を見下ろして問う。**]
(602) 2010/08/02(Mon) 16時半頃
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