193 古参がゆるゆるRPする村
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思い出したら、終わんの?
[聞く先はヤニクに対してのみでなく、全体に。 何が終わるのか、どう終わるのか、みんな終わってしまうのか。 自分が思い出しつつあることは、その関連なのか。 些細な反応でいいから聞ければと、恐る恐る送信ボタンを押した**]
(*124) 2014/09/10(Wed) 03時半頃
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おれは
[一行、]
おわる。
[最期の夢。 ――― 最後の、夢だ。]
(*125) 2014/09/10(Wed) 03時半頃
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― サナトリウムの入口 ―
[ぼんやりと空を見上げる。 高い高い空だ。
高い、高い、そらだ。
手を伸ばした、届かない。 届くはずもない。
小さく浮かんだのは自嘲的な笑み。]
(443) 2014/09/10(Wed) 03時半頃
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[あいたかった。 あいたい。 さいごくらい、ひとめ。
俺にその資格はないか。 当たり前だ。
そもそもこんなところで穏やかに過ごせた最後は、 いったいなんの慈悲なのかとすら思える。
逆か。 俺が嫌がるとでも思ったのかもしれない。
むねがやけつく。まるで地獄の責め苦を受けているように。 空へ焦がれる気持ちはそのまま、 ひとりを焦がれる気持ちになって、いや、 それ以上に、それ以上に――― つよく、つよく。
思う。]
(444) 2014/09/10(Wed) 04時頃
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[入院手続きをした覚えはない。 ならば退院手続きもしなくてもよいだろう。
などと、適当な事を思って。 支払いについては元より払う気などなかった。 何せ元強盗だ。]
…… あっちか
[ふと、そう思う。行くべき場所を’知る’。
’事実を知る能力’。 生まれつき備わっているそれは自分で操る事はできない。 ただふいに、そういう事か、と事実を知る。 研ぎ澄まし修行でもすれば占い師としても食べて行けただろう才能。]
(445) 2014/09/10(Wed) 04時頃
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[その力で母が母でないことを知った。 その力で両親に疎まれていることを知った。 その力で実の母が人殺しなことを知った。 その力で母のふりをした女が、 自分に嫌がらせをしていることを知った。
だからころした。母と同じ方法で、その女を。 罪悪感はなかった。
その力で父が自分をかばうのは世間体のためだと知った。 その力で生きてゆく術を見出した。
その力で相性の良いターゲットを見つけて、 その力で知った情報をもとにターゲットに取り入り、 その力で確実に事をなし、確実に、逃げる。
天職だったのだと今でも思っている。]
(446) 2014/09/10(Wed) 04時頃
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[10年近くの間、人を殺し続けた。 だめだな、思い返してみても、罪悪感はわかない。
まあだからこそ、地獄に落ちて、 これから消滅しようという事態になっているのだろうけど。 さいごにひとつ、すまほに文字を打つ。 そういえば返してないけど、まあいいだろう。
高い高い空の下を歩いてゆく。 そのうちに、ふつ、とその足跡は途切れるだろう。
後にサナトリウムに残るのは、病状回復により退院、という*報せのみ*]
(447) 2014/09/10(Wed) 04時頃
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それじゃあ
(*126) 2014/09/10(Wed) 04時頃
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