168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/03/28(Fri) 01時頃
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― 回想/須藤の部屋 ― [驚いた様子の須藤になるほどと、ぽんと手を鳴らした。]
でも、自覚の有無は人それぞれ。 たまに、自殺した人もくるからね♪
[彼もまた、自殺に近いような死に方であったのだから。 さすがにいろいろしゃべりすぎたかもしれないけれど。]
スーパーはね、金色だけど。 それは普通の色だから、 ただのカミィちゃん人形♫ じゃあ、もう用事ないみたいだし、ミーはボッシュート。
[そういうと、赤い獣の周りの床にぴーっと四角く切れ目が入り、切り取られていくように床ごと沈んでいく。 ふっとその上にいた生き物の姿が消えれば、また元通りせり上がり、切れ目などはじめからなかったかのような須藤の部屋へと戻ったのだった。]
(26) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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― 現世、とある喫茶店にて ― [ねりきりと、すあま。(>>+5:1) そう呼ばれる猫の隣で、一緒にごはんを食べる妙な赤茶けた毛並みの猫が一匹、いた。 猫たちはそれに気付いているようで、鬱陶しそうな顔を向けてくる。 魚を一匹ぺろりと傍からいただくも、猫たちは不思議とその横暴に怒ったりはしないようだ。]
川原沿いに咲いてる桜並木は、そろそろ見頃なの♪ ベンチがところどころ設置されてるしね♫
今の時期、昼間はお花見のお客さんでいっぱいだけど……、 夜になったら穴場じゃないかな♬
[餌のお礼だとでも言いたげに、揚々と話すけれど。 その声が聞こえるのは生憎と、猫ぐらいのものだろう。 それでも満足そうに頷いたあと、その赤茶けた猫はどこかに消えていった。]
(*0) 2014/03/28(Fri) 01時半頃
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― 回想/突撃されたミーの部屋 ― [甲斐田が残していった試作品ケーキ(>>2:253)をもぐもぐと食べながら、画面に映る猫の様子を見ていたけれど。 不意に部屋をノックされれば、ぴっぴとそのままコントローラーを触って、壁一面のテレビに映るは再び、ゲームの画面。 そんな装備で大丈夫かと尋ねて来る。]
はぁい♫ 空いてるよー!
[こたつに入ったまま返事をすれば、入って来た本田が、真っ直ぐにこちらを見つめてくる。]
見たいもの? ああ、友達ね。 いいよー!
[言うやいなや、ぱっと、ゲームの画面から、どこかの学校の様子へと切り替わる。教室はどこかしんとして、悲痛な面持ちの人もいるようだ。 理由は、教室の机に飾られた一輪の花が物語っている。 けれど、彼女はそんな様子が見たかったわけではないようで。]
(27) 2014/03/28(Fri) 02時頃
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[すぐに、別の場所に変えろと言ってくる。(>>34)]
もー、ユーも神使いが荒いね♬
[ぱっと、今度は画面が急に真っ暗になる。 電源が消えてしまったのではないか。 そんなことを思いそうだけれど、よく目を凝らせば画面の向こう側で薄ぼんやりと映る、誰かの姿。虚ろなその姿は、ある意味ここにいる人たちよりもよほど、生気がないように見える。(>>5:35)]
どういたしまして♪
[お礼と共に、こちらに微笑んでくる本田。その表情はここにいる天使よりも天使らしい。 そんな彼女に、こちらはひょうきんな顔をさらにひょうきんな形にするべく笑みを作り。
彼女が踵を返すのと同時、画面はまた別の場所を映し出した。]
(28) 2014/03/28(Fri) 02時頃
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― 現世、どこかの道端にて ― [壁の上、日向ぼっこをしていたのか、くぁとあくびをする、赤茶けた毛並みの野良猫が一匹。(>>+8) 気だるそうに、通りに行き交う人々を眺めている。
学生や、カップル、仕事に向かう人々、手をつないだ親子連れ。 そのうちの数人は、すぐ近くにあったコンビニエンスストアに吸い込まれていく。 自動ドアが開けばまた吐き出されるように出ていく人々はどこかへ向かっていって。
入るときは二人で連れ立っていた親子連れ。 そこに、ひとり人が増えて、三人でコンビニの扉からでてくれば、猫はまたあくびを一つ。
それから、満足そうに丸まって、塀の上で眠りだした。]
(*1) 2014/03/28(Fri) 03時頃
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― 回想/青い扉の前 ― [本田と槇村。 二人が連れ立って扉の前までくれば、まるで待っていたかのようにちょこんとその前に、赤い獣が座っていた。(>>5:52)]
どういたしまして♬
[ぺこりと、頭を下げる槇村に、先ほど本田に言ったのと同じセリフを返す。 槇村は、ずっと手にしていた赤いものを、こんと床に置いた。しげしげとそれを眺めていた生き物は、やがて嬉しそうに牧村を見上げる。]
……ミー?
[自分とそっくりな、ひょうきんな顔をしているシーサーがそこにいた。]
(29) 2014/03/28(Fri) 03時頃
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んふふ♪ そっくり!ありがとー!
[にやと、不敵な笑みを浮かべ手を振る槇村に尻尾をめいっぱい振って答える。]
じゃあね♫
[満足そうに一度頷いてみせ。光の向こう側へ消えていく二人を見守った。 期待しているよ。五秒後の世界を。**]
(30) 2014/03/28(Fri) 03時頃
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― ミーの部屋 ― [槙村と本田を見送ったあと。 部屋の扉は、残り四つ。そのうちの一つの部屋の中。 ノックの音が響けば(>>0)、画面が切り替わる。映るのはやっぱりゲームの画面。主人公が死んで、その子どもに使命を委ねていく。]
はぁい♪
[そのままの姿で、こたつの中から返事をする。]
頼み?なぁに?
[聞けば、ある少女の部屋が見たいのだと言う。(>>1) ゲームのコントローラーを操作して、るりと呼ばれている少女の部屋を見せる。]
(31) 2014/03/28(Fri) 17時半頃
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[けれど。赤い獣がしたのはそこまでだ。 映る少女は、相変わらず虚空を見つめている。 それなのに、画面を見つめる彼の目には、何か違うものが見えてるらしい。 嗚咽を洩らしながら辞めてと請うてくる。 その姿をにやにやと眺めながら首をかしげた。]
ミーは何にもしてないよ? それはユーが望んだこと。
[元より、ラブゲームの神様である自分に、人間の未来を見ることなどできやしない。そんな台詞は幻想に囚われる彼まで届いているのかいないのか。 よくわからないけれど。]
(32) 2014/03/28(Fri) 17時半頃
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ミーもわけがわからないよ!
[何故かしとしとと涙を流す進村に、特に慰めの言葉をかけるでもなく。 やがて、彼が袖口でその顔をぬぐいこちらを向けば真っ直ぐ見つめた。そして続く質問タイム。 尋ねられた問いに、生き物は呆れたような声を出した。]
タイムリミットは、前も説明したよ〜〜! ミー、二回も説明したくないんだよね。
[影木に聞かれたとき、進村もその場にいたはずである。(>>1:138)]
そんなに死にたいなら、 今すぐ終わらせてあげてもいいけどね♬
[それに対する進村の返答は、よくわからないものであったけれど。(>>3)]
(33) 2014/03/28(Fri) 18時頃
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[それから、まだまだ続く進村のターン。(>>3)]
お願い?なぁに?
[尋ね返せば。 ゲームのBGMが流れる部屋に、進村が息を吸い込む音が聞こえる。 そうして、紡がれた言葉(>>4)に――赤い獣は、きょとりとした顔を向けた。]
願わなくたっていいじゃない、そんなもの。
[それから、ふ、と。笑みを形作る。]
だってユー、持ってるでしょ? 初めから。ずーっと。
ユーが気付いてあげなかっただけ。
[告げられた礼には(>>5)尻尾を振って返したろう。 そうして、部屋を出ていく背中を見送った。**]
(34) 2014/03/28(Fri) 18時頃
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うぶっ……!
[ゆっくりと抱きしめられたにもかかわらず、驚いた口が奇妙な音を出す。 続く須藤の言葉に(>>24)、氷が春の日差しで溶けるような、ゆったりとした安心感を感じた。]
(……ボクと、同じだ…)
[自分の感覚を理解されず、他人から勝手な偶像を押しつけられて。 乖離した実情と求められる虚像が、真墨の場合は自分の価値観を殺し。 須藤の場合は―――他人への信用を殺したのかもしれない。]
…ボクの、…ことを…もっと知ってください。 ボクも、須藤さんのこと……いっぱい知りたい。
[飾りっ気の欠片も無い言葉で、抱きしめられた腕に応える。 触れれば壊れそうな身体を、傷つけないよう、離れないように抱きしめる。]
(35) 2014/03/28(Fri) 20時半頃
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>>25
こちらこそ、ありが…とう…!
[目の前の女性に感謝して。 理解してくれたことに感謝して。 真墨の言葉が途切れ途切れになるのは、嗚咽を必死に隠そうとしてたからかもしれない。**]
(36) 2014/03/28(Fri) 20時半頃
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― 遥か、上空にて ―
んふふ♪
[絵の具を薄く伸ばしたようなスカイブルー。 春らしい、パステル色の空の中、風を裂いて赤い翼をもつ鳥が飛ぶ。 その、遥か下で。 仰向けに、空を仰ぐ男の姿。(>>+48)]
――届いたね。 5秒先の、未来に。
[赤い鳥が翼を翻していれば、確かに見えた。 小さく動く、子どもをのせ。 笑う男が指先をピストルの形に変えて、不敵に天を狙うのが。]
(*2) 2014/03/28(Fri) 22時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/03/28(Fri) 23時頃
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そうね――私達は、話す時間が短すぎた。 お互いを知るなら、もっともっと、二人きりでいた方が良いのかもしれない。 ……でも、どうやらタイムリミットみたいね。
[もともと自分達が最後の二人だったのだ、この空間に居られる時間は長くはない。 直感でそれを感じとってしまう。夢の時間は、もうすぐ終わりだ]
この空間は、まるで時が止まったみたいに平穏なのよ。 変化も、成長も、時間も、何もかも止まった空間。 望めば何でもたやすく願う――夢の空間。ひょっとしたら、現実寄りも望んでいた生活が出来るのかもしれない。 だけどそれは――ただの夢なの。儚い、何時崩れるとも分からない夢。 どんなに辛くても苦しくても、現実で――私達は戦って行かなくちゃいけないわ。
[ぽんぽんと泣き崩れる彼の肩>>36を叩く。ひょっとしたら彼は付き離されたように思うかもしれない。 でもそれは自分の冷静な心が映し出す紛れもない真実で]
今生の別れじゃない。だって、"私達には未来がある"んだから。 そうでしょう?
[くすりと笑って扉をそっと手で押す。まるで鍵がかかっているなんて嘘のように、扉は抵抗なくゆっくりと開き始める]
(37) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 00時頃
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[肩を叩かれて、ゆっくりと身体を離す。>>37 離れてゆく体温に一抹の寂しさを覚え、すり抜ける体をなんとか辿って手を握ろうとした。 柔らかい手を、温かいそれを、もう少しだけ肌で味わっていたくて。]
そう、ですね…
[固く閉ざされていたハズの扉は、何の仕掛けも無いただの扉のように音もなく開いていく。 その向こうには、眩しいばかりの白、白、白が広がっていて。]
本当は、怖いですよ。もしここでの記憶を忘れたら、 ボクはここへ来たばかりの時のような…感情が死んだ生活を送ることになる。
[死者は愛を知りました。 それゆえに、待っていたのは―――死か、愛か。]
でも……戦いますよ。 ボクらはみんな、生きている……んだから。
[迷いの答えは、確かに隣にいると感じるこの体温だけが知っている。 気付けば、青い鳥は…すぐ傍にいるのだから。]
(38) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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記憶と一緒に経験も、消えてしまうのかもしれないわね……
[ここで話してた事も、ここで出会った人たちの事も。 ここで起こった諍いや友情、そして恋も。ここから出たら消えてしまうのだろうか。 それを含めた、"ゲーム"なのだろうか。そんな思いが心を過る事もあった]
でも、私は信じるわ。 ここで得た物だって、私と言う存在を作る礎になるはずだって。
[ぎゅ、と握られた彼の手を握り返しながら。 それはまるで現実と――この空間への宣戦布告のようだった]
(39) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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―――カミサマ、さよなら。
…行こう。
[ギュッと手を握り返し、扉の向こうへと歩き出す。]
すど…愛莉、さん。 また会えるって…信じてますから。
[白く視界が染まっていく中で、確かめた手の感覚ごしに声をかける。 届いただろうか。 きっと届くと信じてる。 進村 真墨は、心だけ先にあの空間で生き返ったのだから。 これからは、ずっと―――**]
(40) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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[扉に近付くに従って、自分の身体が光の粒になって行くのが見える。 そこから感覚は次々となくなって行って。それが尚更この世界での終焉を感じさせた]
――待ってるから。 ずっと私――待ってるから!
真墨く――
[初めて呼んだ彼の名前。 それを全て語る前に、彼女の身体は光の粒となって扉の向こうに消えた*]
(41) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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