151 雪に沈む村
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―― 教会裏手の墓地 ―― [教会へと戻ってくると、ちらちらと雪が舞う中、墓地に佇んでいる人の姿が見えた。>>4:52 見慣れぬ人。けれど。]
バーニー?
[人の姿は初めてみたかもしれない。 それでも、それがバーナバスだろうとわかるのは、チャールズやドナルドのような匂いがその老人から少し、するからだろう。 普段、お墓参りをしにくる人の邪魔はしないよう、声をかけたりはしないのだけれど。思わず名前を呼びかけてしまった。]
(25) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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>>17 よっしゃ、大成功!!
[カルヴィンが上げた情けない声に、こぶしを掲げて喜ぶ。]
卑怯もなにも、先に奇襲しかけたのはそっちだろー? 敵に背中見せる方が悪い!
[昨日の自分を棚に上げるカルヴィンに、きしし、と笑いながら、反論した。
仕返しだ、とカルヴィンが雪玉を投げつけてくれば、トニーも負けじと応戦する。 手加減なしの、本気の雪合戦。
本当に、楽しい時間だった。 カルヴィンの異変に気づくまでは――]
(26) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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[>>4:61もし、背負子を背負ったウォーレンともすれ違ったようならば。少しだけ、呼び止めたろう。]
ウォーレン!どっか行くの?
[旅に出るとは思っていなかった。 青年が問いかければ、買い出しだと聞けただろうか。]
これ、本当は昨日、 できたときに渡すつもりだったんだけど……。 忘れてた、ごめん。
[そういって彼に差し出したのは、ここ数日付き合ってもらって、作っていたもののうちの一つ。 彼にはすでに見慣れているだろう真鍮製の丸いチャーム。真ん中には金槌が描かれているから、もしかしたら作っている途中で気づかれていたかもしれないけれど。]
ウォーレンのおかげでできたから。 たくさん手伝ってくれて、ありがと!
[青年は嬉しそうにへへっと笑みを零して、お礼を伝えた。]
(27) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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―森の湖―
[滑ります、滑ります。 一面の湖は分厚く凍り、女の子が乗っても割れる心配はありませんでした。
滑り方は前回の冬、チャールズに教えてもらいました。足の悪い彼は実際に滑って見せてはくれませんでしたが、それでも教えるのがとてもうまかったのをよくおぼえています。
湖の上には女の子一人でした。澄んだ空気の中、女の子は何も考えずにくるくると滑ります。雪が舞い、風が頬を撫でます。]
(28) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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[ウォーレンを見送り、バーナバスとも少し、何か話したかもしれない。 それから、教会の自室へと向かうと、壁際にある小さな本棚から本を一冊取り出して。大事そうにカバンへとしまって、再び外へでる。
朝から歩き回っていたから、少し眠気を孕んだ眼をこすりながら、青年は、次はソフィアの赤い屋根のお店へと向かった。 ノックをしてから扉をくぐれば、そこにはソフィアのお母さんが出迎えてくれたろう。]
こんにちは! あの、ソフィいるかにゃー?
[彼女は戻ってきていたろうか。 戻っていなければ少し、待たせてもらっただろう。]
(29) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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[真っ白な翼を、いっぱいに広げて。
女の子は静かな冬を踊ります。]
(30) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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クシャミは、くぁと、あくびを一つ。**
2013/11/27(Wed) 01時半頃
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[自宅兼店を出て、向かった先は村の入口。 外の世界へ続く街道には、幾つかの足跡や轍が残っている。 また何人か、冬を乗り切るために街の外へと出かけていったのだろう]
本当に、寂しくなるわねぇ。
[村には、あとどれだけの住人が残っているのだろうか。 ジリヤにとって、『眠る』までの短い期間の事とは言え、やはり言葉を交わす相手が減るのは寂しいものだ。
取り立てて何をするでもなく、街道脇で佇んだまま、ぼんやりと物思いに耽った。 思い返すのは、ソフィアの事。 帰らぬ父をまだ気に掛けたままの様子の彼女を、このまま長い冬に取り残すのは少し胸が痛む。 何か言葉を掛けてあげたいけれど、と思わずにはいられない。 それから、常であればそろそろ眠りについている時期であろうカルヴィン。 あの元気な悪戯っ子の姿を見かけなくなれば、静寂が冬の寒さを一層際立たせるだろう]
(31) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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……そろそろ、私もきちんと『眠る』準備をしなくては、だわ。
[自分に言い聞かせるよう呟いて、雲の切れ間から覗く青空を見上げた。
――そんな風にして時間を過ごしていると、村の方から待ち人の姿が見えてきた。 旅支度をしっかりと済ませ、慣れた様子で道を来るのは、昨晩も顔を合わせたドワーフの老人だ]
こんにちは、ウォーレン。
お見送りに来たのよ。 もしかしたら、貴方が戻ってくる前に私が眠ってしまうかもしれないでしょう?
[昨晩、ピエールの店で今日出かけていくつもりだという話は聞いたけれど、きちんと見送る言葉を掛けていなかった。 彼の方へと歩み寄って、穏やかな挨拶を向ける]
(32) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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[人ほどに短命ではなく、龍族ほど長命でもない。 ドワーフとドリュアスという違いこそあれ、ジリヤにとっては、彼は近しい存在に感じられる数少ない住民だ]
気をつけて行ってらしてね。 旅の安全と無事をお祈りするわ。
[掛ける言葉こそ少ないけれど、そこにめいいっぱい、祈る気持ちを込めた。 きっと、彼には伝わるだろうと思う]
これから一年が、良い冬になりますように。
[少し気が早いかもしれない言葉を添えて、微笑みながら彼を見送った*]
(33) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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―自宅―
ただい……あれ? クシャ来てたんだ?
[しばらく経ってから。家に帰った女の子をクシャミと母親が出迎えてくれました。]
……寒かったから暖まりにお茶でも飲みに来たの…かな? ていうかもし寒いんだったら無理しないほうがいいよ? 昨日も言ったけど秋の寒さとは比べものにならないくらい寒いんだから……。
[言いながら戸棚の茶葉を漁り、アツアツでなくても味のおいしいものを選び、ふたを開けて、お湯を沸かして、茶葉を匙ですくって、盛大に葉を溢したり、それで母親に訝しげに見られたりして、彼にお茶を準備してあげようとします。]
(34) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 01時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 01時半頃
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>>23 …カルヴィン?
[突然顔を押さえうずくまったカルヴィンに、慌てて駆け寄る。]
だ、大丈夫か?ゴメンな…
[やはり具合が悪かったのだろうか。 少しやりすぎたかもしれない。
心配そうに近づくトニーに、カルヴィンが絞り出すような、泣きそうな声で訴える。 そして、ようやく異変に気付いた。]
(35) 2013/11/27(Wed) 02時頃
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カルヴィン、その顔…っ!
[鱗で覆われた、カルヴィンの顔。 手では覆いきれないほどに、それは広がっていた。]
え…えっと…
[突然の出来事にどうして良いかわからず、ただ茫然とする。 見ないでと言われたが、目をそらすことが出来なかった。 しばらく口を噤み、ようやく言葉を発する。]
…とりあえず、小屋、入るか?**
(36) 2013/11/27(Wed) 02時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 02時頃
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-教会-
[バーナバスは、どれだけ長い間墓の前で追憶していただろうか。 愛した女が死出の旅路へ旅立ったあとから、どれほどの時が過ぎたか。 己に『不死』の呪いをかけた、最愛の女性。 婚約はしなかった。したところで、女を苦しめるだけだという考えからだった。 そこにどんな会話があり、経緯があったのかは当人同士しか分からないのだろう。 事情を知るものが口を閉ざした今、それを知りうるものはもういないけれど。]
……ん?
[ピョコピョコとフードから出た特徴的な耳。 フリンフリンと動く、足の間からチラチラと見える尻尾。 老人はこの獣人族の若者を知っていた。]
(37) 2013/11/27(Wed) 05時半頃
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クリス!クリスじゃないか!
[全然違った。もしかしたら青年―――クシャミは不思議そうな顔をしたかもしれない。 流石に老人も呼称に違和感を感じたのか、ちょっと思い直す。]
クシャ…クシャトリア?違うの。 アレックス?もっと違うな… ハクション。あー近い。近いぞ…
[ようやっと脳内で正しい方向に到達したのか、 ぽん、と手を叩き一声。]
クシャミ……クシャミか!思い出したぞぃ! あーいやいや、私がこの姿でお前さんと会ったのは初めてだと思うのだが、良く分かったのー!
(38) 2013/11/27(Wed) 05時半頃
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[墓の前で佇んでいたことがバツが悪かったのだろう、バーナバスはクシャミへ恥ずかしそうに墓石を見せた。]
……昔な、私がまだ若いころじゃ。 この女と一緒に過ごしていたんじゃ。 龍族の私が、じゃぞ? まあ…当然コイツのほうが先に逝っちまったんだが… その時に作ったもんじゃ、流石に墓石はもうボロボロだのぅ……
[老人は、まるで本人の頭を撫でているかのように、優しく、しかし無造作にペタペタと墓石を撫でる。 クシャミはどんな反応をしただろうか。 いずれにせよ、これは過去の話だ。 既に、終わってしまった話だ。]
ところで、お前さん冬はどうするつもりじゃ? 冬眠場所のアテはあるのかいの?
[と、まるで今までの重い雰囲気を振り払うようにクシャミに問う。 その後も世間話が続けばしばらく話しこむだろう。**]
(39) 2013/11/27(Wed) 06時頃
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―― 墓地 ――
クリスじゃにゃーい!
[>>38こちらに気付いたらしいバーナバスが青年の名前を呼ぶが、クしかあっていない。続けていろいろな名前を口にする度おもしろそうに笑いながら違う、おしい!など合いの手を入れて、ようやく正解に辿りつけば軽く拍手を送った。 このやりとりも、老龍と黒猫の間ではよくあることだ。]
うん、バーニーの匂いがしたから!
[すん、と鼻を鳴らして自慢げに腰に手をあてる。]
(40) 2013/11/27(Wed) 12時半頃
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[ウォーレンを見送った後、足を向けたのは昨日もお邪魔したソフィアのお店。 やはり、昨日の事がまだ引っかかったままなのだ。 いつ知人と顔を合わせられなくなるか判らないこの時期だからこそ、きちんと話はしておきたい。 ジリヤになにができるのか、わからないけれど]
こんにちは、お邪魔してもよろしくて?
[赤い屋根のお店の前で足を止め、コンコンと軽くノックした。 店の中へと声を掛けて、返事を待つ間に靴についた雪を落とす]
(41) 2013/11/27(Wed) 15時頃
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[古びた墓がこちらへ見えるようにか、バーナ バスが位置を少しずらした。近寄って、その墓 石をまじまじと眺める。 雨風にさらされ、風化したのか、そこに刻まれ ていたであろう文字はもはや読むことも出来ない。 静かに語るバーナバスの、目深に被った帽子の下辺りをじいと見つめる。]
そのひとは、人間族だったの? ……バーニーの、大切な人?
[口をついてでるのは、聞くまでもないようなそんな質問。ボロボロになっている墓を撫でるその手も、同じだけ、それ以上に歳を取っている。 自分よりも、相手の方が先にいなくなるとわかっていて、それでも一緒にいるというのは、どんな気持ちなのだろう。]
…バーニー。 寂しい?
[いなくなってからもずっと、こうしてそばにいるほど。 そんなひとを失うというのは、一体どれほど辛いだろうか。 考えるとら自分のことでないというのに、ぎゅうと胸の奥が痛くなった。]
(42) 2013/11/27(Wed) 15時半頃
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―― ソフィアのお店 ―― [店の隅に座らせてもらい、ソフィアの母と訪れるお客さんとのやりとりを眺め。 うつらうつらと眠気に負けそうになっていた頃にまた扉が開き、ようやく目当ての人物が帰ってきた。>>34]
ソフィだー。おかえりー。
[前髪の下の眼をこすりながらソフィアにへらっとした笑みを向ける。]
んーん、ちがう、大丈夫だよ。 無理してにゃーい。
[急激なこの眠気も、ソフィアのいう寒さのせいなのかもしれない。 羽をぱたぱたとさせながら、バタバタと慌ただしくお茶をいれる様子を見ながら、くぁとまたあくびと、伸びをして。]
(43) 2013/11/27(Wed) 18時半頃
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[>>36きゅう、と胸が痛んだ。もう隠しようがない。 トニーが躊躇する様子が、見ずとも伝わってきた。 口をぱくぱくさせるが、言葉が出てこない]
……っ。
[またか、とカルヴィンは思った。 自分はこんなことを幾度となく。それこそ数百年も繰り返してきたじゃないか。 いくら“普通”であろうとしても、自分は異質なのだ。 こうして正体を明かす度に、自分を見る人の目は変わってしまうのは仕方のないことだ。
認めろ。認めろ。 これは茶番をしてきた罰だ。
いずれはトニーだって。大人になって自分から離れていく。 それが少し早まっただけではないか]
(44) 2013/11/27(Wed) 21時半頃
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[気付くと、トニーに連れられて彼の小屋にやって来ていた。 確かに、あの姿を外で晒し続けるのは良くない。 椅子に座って。それでも顔面の左半分を手で押さえて。 カルヴィンは俯き、黙り込んでいた]
あの、さ。
[トニーの顔をまともに見ることが、できない]
――び、びっくりしたよな。
[無理に笑って見せる]
驚かせちゃって、ごめん。 怖いよな。気持ち悪いよな。 だ、大丈夫だから。もうすぐ俺、冬眠するからさ。いなくなるから。 ちょっと魔力が尽きちゃって。だから。
[たどたどしい口調で。言葉が溢れてくる]
(45) 2013/11/27(Wed) 21時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 22時頃
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>>44 …いなく…なる…?
[小屋に入り、カルヴィンを椅子に座らせた後は、「見ないで」という言葉を思い出し、彼に背を向け、窓の外の降り積もる雪をただ見つめていた。
長い沈黙の後、カルヴィンが話し始め、ようやくふり返る。]
いなくなるって、どういうことだよ!? 冬眠て、眠るだけなんじゃ… 冬が終われば、また会えるんじゃねーの?
[カルヴィンの過去や思惑など、知る由もない。 トニーがまず反応したのは「いなくなる」という言葉だった。
「魔力が尽きた」「いなくなる」
混乱しているトニーは断片的に言葉を拾い、 カルヴィンが「魔力が尽きて死んでしまう」 そんな風に解釈してしまった。]
(46) 2013/11/27(Wed) 22時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 22時頃
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『いなくなるって、どういうことだよ!?』>>46
……ふぁ!?
[トニーのあまりの剣幕に圧倒されて、カルヴィンは目を白黒させた]
いなくなる、っていうのは言葉の綾で。そのだなあ……!
[たどたどしい口調はそのままだったが、段々といつもの調子に戻ってきて。 おかしい。すこぶるおかしい。なんで自分はこんなに“普通に”喋れているのだろう]
『冬が終われば、また会えるんじゃねーの?』>>46
[トニーの言葉に。びくりと肩を震わせる。 わんわんと、その言葉が頭の中で反響する。 ――また、会える?会ってくれる? 聞き間違いではないのか。期待してもよいのか。 いや、その期待を。本当の自分を受け入れてくれるだろうと淡い希望を、何度打ち砕かれたことだろう]
(47) 2013/11/27(Wed) 22時半頃
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また、俺と会いたい。って。 トニーはそう思ってくれるのか。
[カルヴィンの右目が、まっすぐトニーを射抜いた]
こんな俺でも。また会って、一緒に遊んでくれるのか。
[左手を顔面から下ろす。 人間のそれとは違う、爬虫類のような龍の左目が。トニーをギョロリと睨んだ]
怖く……ないのか。
[それはいつになく、真面目な口調]
(48) 2013/11/27(Wed) 22時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 23時頃
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>>48 怖い…?
[顔面から下ろされた左手の手袋からちらりと鱗がのぞいた。 そして、露わになったカルヴィン顔の左側は鱗でびっしりと覆われ、トニーを見る眼は、人間の眼とは似ても似つかないものに代わっていた。 それを見たトニーの反応は…]
(49) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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あっはっは!なんか変な感じだな。 そんな絵、なかったっけ?
[なぜか笑いだす。 左は爬虫類、右は人間。 接ぎ合わせたようなその顔は、いつかどこかで見た、有名画家の絵を彷彿とさせたのだ。 巨匠と言われる画家の作品だが、トニーにはその良さが未だにわからない。
突然笑いだしたトニーに、カルヴィンはどんな反応をしただろうか。 いずれにしても、容姿を気にしている相手にはふさわしくない振舞いだ。 ひとしきり笑った後、そのことに思い至り、トニーも真面目な顔になる。]
(50) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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そう? ……眠そうだね…ここで冬眠はじめないでよ、もう……。
[風邪ひくよー、とちらちら、クシャミの方を気にしながらお茶をこさえます。 確かにもう明日明後日にでも冬籠りに入ってもおかしくありませんし、クシャミが女の子に用事があるなら早く済ませたいでしょうが。眠そうな様子を見ると、雪合戦の約束とは別かな? と女の子は考えてみます。]
ごめん、そんなに待ってた?……はい、これ。
[お茶を差し出しながら彼の顔を覗き込んで様子を伺ってみます。]
(51) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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あ、わりい… そりゃ…まあ、ちょっとびっくりはしたけどさ…
オレ、カルヴィンが龍なの知ってるし。 クシャミにいちゃんに耳やしっぽがあったり、ソフィアねえちゃんに羽が生えてたり、そんな感じだろ?
それにさ、カルヴィン、オレの肌の色が違うからって、気にしなかったじゃねーか。
[村には様々な種族がいるが、トニーのような褐色の肌は珍しい。 おそらく、トニーの実の両親は、この村の人間族とは人種が違うのだろう。 差別はない村だが、子供特有の残酷さで、肌の色をからかわれたり、奇異の目で見られたこともあった。 しかし、そんな中でも、カルヴィンだけは、普通に接してくれた。]
だから、別に。
[関係ない。 トニーにとっては、どんな姿をしていようが、何年生きていようが、カルヴィンはカルヴィンで、 それ以上でも、それ以下でもない。]
(52) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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[そして、真面目な顔をやめ、いつもの悪戯っぽい笑みを向け付け加える。]
カルヴィン、本当はどんな格好してるんだ? 本当は、もっとかっこいいんだろ?
(53) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 23時半頃
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あはは、さすがにここで冬眠はしにゃいさー。
[>>51寒い外から、暖かい屋内で静かにしていたこともあるのだろうし、冬眠の時期が近いのもあるのだろう。言いながらまた眼をこする。声は少しふわふわとした、ねぼけたようなものになりつつあったけれど、謝るソフィアにゆるく首をふる。]
そんなに待ってにゃいよ。 なんか、すっごく眠いだけで……。 俺、ソフィに預けたいものあったんだー。
[彼女がお茶を持ってきてくれた頃合に、カバンからごそごそと本を取り出して、手渡した。]
(54) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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