118 津 村
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― 朝:自宅 ―
[体が重い。 ゆっくりのっそりと、テーブルから体を起こす。 昨日は2時過ぎたところまでの記憶しかない。 幾つかの丸まったくしゃくしゃの紙。 その犠牲の甲斐あって、なんとか完成してから眠れたらしい]
[クリアケースにしまい込み、登校の支度をしていると婆様からお声が。 あまり無理をするな、と言われちまったい。 すまないねぇ、心配かけて]
(21) 2013/04/11(Thu) 23時頃
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[抱く思いは後悔の念。 快調に向かっていたと思い込んでいた。 それは大きな間違いで、気づいた時にはもう手遅れ。 隠そうとしても滲み出てしまう程に、体は病魔に蝕まれていた]
(*5) 2013/04/11(Thu) 23時頃
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― 午前:1-A ―
[授業中でも机の上に半身を預ける。 鼓動とともに頭が痛むのだ。 張り巡らされた血管が脳を締め付けているみたい。 こめかみに手を当ててみても、気休めにすらならない。 でも、冷えた指先は少し気持ちいい]
[いつもは聞いてなかった授業が、今日は聞こえてすらこなかった]
(22) 2013/04/11(Thu) 23時頃
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[昼休みの鐘の音が聞こえてくる。 今日だけは、*後ろを振り返るのが怖い*]
(23) 2013/04/11(Thu) 23時半頃
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― 朝 ―
[人の意思など得てして容易く折れてしまうものだ。 どうしても眠たい日のあと五分が、本当に五分で済む事など、ない。(個人差はある)
名取五郎は可能な限りぎりぎりまで惰眠を貪った。 自転車の鍵を手早く開け、自転車のスタンドに蹴りを見舞い、急いで出発する。 最短時間は確認済みだ。今なら間に合う。よってこれは寝坊ではない。 車と人にだけはぶつからないよう気をつけていれば、後の問題は自身の気合や根性のみ。 名取五郎に残された手段は激チャリであった。
だが信号付近で失速した事が災いした。 学内の自転車置き場に到着した時点で予定時刻は過ぎていた。因みに担任の到着が遅かった場合にはなんら問題はない。 覚悟をきめて階段を駆け上がり、息も切れ切れ到着したのは出席をとっている途中である。 思い切り教室の扉を開けた。 幸い遅刻扱いにはならなかった。]
(24) 2013/04/12(Fri) 00時頃
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[途中で力が抜けてしまったのである。 すっかり力を失った腿、痛みふらつく頭、すべる手。喉もちりちり痛んでいた。 信号待ちの後、速度はさっぱり出なかった。
最早ふらふらである。酸素がたりず、頭が痛い。 空気を求めて息を吸うと、今度はひりつく喉がかわいて、くっつくやら、痛むやら、咳が止まらず涙と洟が同時に出てきた。]
(*6) 2013/04/12(Fri) 00時頃
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[名取、と、担任に名前を呼ばれた。 片手の手の平を見せ、「ちょっと待って」のポーズをとり、咽ながら返事をする。]
は、 い 。
[ふらふらと席に寄り、どっかりと椅子に尻を預け、息を整えた。
午前の授業は、のんびり、ゆったりと進んでゆき、特別当てられるという事もなく、穏やかに流れていったのは、名取にはよい休憩であった。 居眠りはせず、椅子の背凭れに背を預け、少し猫背になりながら、机の上に広げたノートや教科書を眺めて過ごした。 授業内容が身になった実感は無い。]
(25) 2013/04/12(Fri) 00時頃
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……セーフ?
[息も切れ切れな名取に、薄く笑った。 一瞬休みかと思っていた名取が出席なら、今日は欠席が増えていないのが確定だからだ。 減ってもいないのが悲しいところだけれど、一日も早い復活を祈るばかり。]
(26) 2013/04/12(Fri) 00時頃
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[遅刻ぎりぎりの到着で、咽せながらぜいぜいする息を整えていると、関町の声がして、顔をあげた。>>26 彼女の口元は、ちょっとだけ笑っているように見えた。 名取はこっくりと頷いた。]
……セーフ。 今日は危なかった。
[教室を見渡した。 やはり二つ席が空いている。]
かめやんとげいにんは、まだ休みか……。 早くよくなるといいな。
[二人とも、学園祭は楽しみにしているように見えていた。 始まる前にはすっかり全快していることを祈るばかりだ。]
(27) 2013/04/12(Fri) 00時半頃
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――2-C 昼――
[昼休み。かの邪智暴虐の海苔弁当は未だ猛威を奮っているか。 欠席者を気にかけていた様子>>27の五郎をはじめとしたクラスメイトの近くの椅子を引いて、座る。]
あのさ、二人になんか連絡事項とかあったら、まとめたいんだけど。 今決まってること以外に伝えたいこととかあったら、教えて?
[出欠状況からわかる通り、中吉と芸人はまだ休みが続いている。 芸人においては部活もあるだろうに、あまり負担を掛けたくないと、決まっていることは全て一旦メールで送ってしまおうと考えたのだった**]
(28) 2013/04/12(Fri) 01時頃
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[先生の声を、今日も聞き流す。 背凭れによりかかった姿勢で、ぼうっと机の上を眺める。 別段何か読むわけでも、書くわけでもない。 頭が重くて俯いていたら、ノートと教科書が視界に入ってきているだけだ。 吐く息が、温かい。 頭がぼんやりしている。
背中がスースーする。 廊下に面した戸から、空気が流れ込んでいるのだろう。
名取は、ひりつく瞼を、重たそうに上げ下げした。 チャイムはまだだろうか。
喉が、乾いている。]
(*7) 2013/04/12(Fri) 01時半頃
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― 昼:2-C ―
[チャイムが鳴り、昼休みとなる。 弁当箱の蓋を、恐る恐る空けた。 ここ数日で、すっかり見慣れた、鈍く光る黒色。 やはり、入っているのは海苔と米だ。 かの邪智暴虐の海苔弁当は、未だ猛威を奮っていた。
名取は蓋を開けて、じっと漆黒に見入ったままでいる。 この数日間、この味のみを味わっているのだ。新鮮さは無い。 (一度胡麻が入っていた事があったが、あれには僅かながら助けられた。) 諦めたように箸に手を伸ばし、箸で米を持ち上げ、口に運ぶ。不味いわけではない。 だが、2、3口後には、茶で流し込み始めている事だろう。]
(29) 2013/04/12(Fri) 02時頃
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[海苔弁当との長い戦いを開始し始めたところで、関町が椅子を引いて、やってきた。>>28 箸を休め、彼女の話を聞く。]
げいにんと、かめやんにか?
(30) 2013/04/12(Fri) 02時頃
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……。
[思考の間、じっと黙っていたが、ややあって、口を開いた。]
げいにんには、関町から、 風邪が早く良くなりそうな事を言ってやれ。 一番付き合い長いし、なんか、元気の出そうなやつ。
かめやんには、1-Aの、えーと…… なんとかメイド喫茶カフェリウム……?の準備が、 大分進んだって言うのがいい。 好きなら、治して戻ってくるかも。
[1-Aの現状は知らないが全く進んでいないという事もあるまい。 連絡事項とは思えぬ内容ではあるが、*大真面目だ。*]
餌があれば、頑張って治してくるかもしれん。
(31) 2013/04/12(Fri) 02時頃
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―2−B・昼休み― [ず、ずずず… 号令と共に椅子が一斉に動く音が教室に響く。 欠席者は昨日よりも少し増えている。 鷹村の席も今日も空いたままだ。粂鳥はというと号令がかかったにもかかわらず机に突っ伏していた。 授業終わったよ。と友達に肩を叩かれむくりと身を起こす。 机には見事に水溜りが…できていなかった。よかった、最悪の惨事は免れた。 …ず、ずず…真っ赤に充血しきった目を屡叩かせ鼻をすする。]
…ごふっ…げほっ うぇ…あんがと…
[声はすっかり掠れきっている。 うわー、風邪?と問われこくりと頷いた。 そう、と答えようとして代わりにげんと鈍い咳が出る。]
(32) 2013/04/12(Fri) 12時半頃
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[花粉症で鼻が詰まりきっているので口からしか呼吸できないしちょっと油断すると咳が出てきてやはり呼吸ができない。 咳の度に何度かえずきかけて口を押さえていたらぼろぼろ涙が出てきて、結果目が真っ赤に充血してしまい今も目の周りが痛痒くて最悪だ。]
(…あー…今すぐ帰りて…)
[クラスメイトは今日はもう帰りなよ、と言ってくれたけれど粂鳥にはまだ帰る前にやらなければいけない用事がある。 富良野から言い渡された垂れ幕の件と、 名取妹から聞かれた文化部ポスターの件、 あれ俺生きて帰れんのかな今日…、大袈裟ながらあまり笑ってもいられない思い巡らせをしながらふらふらと教室を出る。 まずは…どちらから行こう。*帰るまで体力は保つのだろうか。*]
(33) 2013/04/12(Fri) 12時半頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2013/04/12(Fri) 12時半頃
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― 昼:2-C ―
ん?なになに?あいつらにメール送るの?>>28
[イチゴ牛乳をじるるるとすすりながら、千彰もゴロウの机に椅子を引いてきた。ついでに勝手に弁当を広げはじめる。]
げっ、ゴロちゃんなにその弁当!それ飽きない?俺の唐揚げと卵焼きやるよ。メイン戦力だぜ!戦闘力3万ぐらいあるぞ〜
[ゴロウの夜の海のような弁当の上(>>29)に、唐揚げと卵焼きが1つずつ置かれる。千彰の母手製の弁当はいつも凝っていて、おかずが多すぎるぐらいだった。]
ん〜と、なんだっけ。送る内容か。いま決まってることと〜… あ!そうだ!もし来るなら検便出さないといけないんじゃね?! 最悪は当日教室内じゃなく俺と一緒に客引きとか、それもヤバけりゃ当日立入禁止んなるから部活や食べる方専門になっちゃうよ的なこと書いたらどう?
(34) 2013/04/12(Fri) 22時頃
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あ、それとさぁ、衣装なんだけど……
[ややお弁当を食べ始めたところで、箸を行儀悪く振り上げながら話す。]
名前「地獄喫茶」なんだろ?出すものも和風だしさぁ、服もやっぱり和風にしようよ。浴衣もいいし、制服の上に割烹着だけでもいいし。 んで、鬼のツノみたいなの付けようぜ!それならゴロちゃん、超似合うでしょ!柔道着とか着して…… おかしい?鬼のお面もよくない? アッカリンも、角とか超似合うってぇ〜!
[アカリの話のところで、人差し指を自分の頭において角のジェスチャーをしてみる。]
俺はぁ、客寄せだから、天使の格好しようかな!超モテそうじゃね!? 羽つけて布みたいなの巻いて。激辛だけじゃないぜってアピールしつつ。
[俺の衣装は自分でジュウキホーテとかで買ってくる、と付け加えた。**]
(35) 2013/04/12(Fri) 22時頃
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― 昼:2-C ―
妹が作ってくれたんだ。
[関町に続き、椅子を引いてきた千彰の驚きの声に、弁当についてを説明をする。 飽きたかどうかを尋ねられれば、僅かの間を置き、素直に頷いた。]
五日くらい連続で食ってるから……。
[するとどうだろう、夜の海のような鈍く光る海苔の上に、二隻の救命ボート……もとい卵焼きと唐揚げがやってきた。 名取五郎は余程飽き飽きしていたのだろう、目を輝かせ、友人の親切に心から感謝した。]
チアキ……!! ありがとう……助かった……ほんとに……!
いや。卵焼きと唐揚げが一緒ならもっといける。 フリィザァくらい余裕。
(36) 2013/04/12(Fri) 22時半頃
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[数日前からずっと元気なふりをして学校中に風邪をばらまいてしまっていた事がバレるのがこわい。 体調を崩しているのに仕事を抱え込むなんて無責任だと思われるのがこわい。 こんな時に風邪をひくなんて役立たずだとおもわれるのがこわい。 無理をしてまで必死だった理由を聞かれるのがこわい。 おかしな人間だと思われるのがこわい]
[もう、あの頃と同じにはなりたくない]
(*8) 2013/04/12(Fri) 23時頃
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― 昼:1-A ―
[こわい、こわいけど振り返らなくちゃ]
ねえ、りっちゃん昨日文芸部の表紙描いてみたんだー。
[後ろの席を、振り返る。 笑顔はちゃんとできているだろうか。 寒気がするけれども、顔色は青ざめていないだろうか。
[机の上に、置いた一枚の原稿。 そこに描いたのは、中性的な少年と黒猫と夜空にまあるいお月様]
(37) 2013/04/12(Fri) 23時頃
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[千彰の親切が非常にありがたい。 茶で流し込んでいたから、水だか米だかで、胃はたぷたぷになりつつある。
齧った卵焼きは、多分すごく美味しい、のだろう。 そんな気がする。 味がいまいち分かっていない気もする。]
(*9) 2013/04/12(Fri) 23時頃
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りっちゃん、これ、お隣さんの文芸部に届けてくれるかな。 迷惑かけるけど、ごめんね
[そこまで言って、本当に力が尽きた。 見覚えのある闇が広がってくる。 電池が切れるときって、こんな感じなのかな]
[椅子の倒れる音。 クラスメイトのざわめく声。 *全部、遠く、遠くに*]
(38) 2013/04/12(Fri) 23時頃
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[また、くらいせかいにひとりぼっち]
(*10) 2013/04/12(Fri) 23時頃
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[食べては止まりを繰り返していた名取の箸も動き始めた。 唐揚げと卵焼きが力をあわせフュージョンすれば千人力だ。 千彰の弁当の凝り様を見るに、彼のお袋さんはきっと料理上手なのだろう。 名取は幸福を噛み締めているような気分になりながら、千彰のよく回る口から忙しく飛び出す言葉のあれこれを聞く。]
あぁ。
[ウンコ、と言い掛けて近場に居た女子に叱られ口を噤んだ。]
(39) 2013/04/12(Fri) 23時半頃
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[ぼんやりしているのか、聞こえて思いついた単語を選ばず口に出していて、叱られてからはたとする。
これはよくない。居ずまいを正し、千彰の声に耳を傾ける。 集中力が落ちている。なぜか。 あんなに通るはずの千彰の声が、時折、口を見るようにしていないと、聞き難い。]
(*11) 2013/04/12(Fri) 23時半頃
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―3−B教室・午後― [ず、ずず… 鼻を鳴らしながら、体を引きずりながら向かったのは 3年の教室だった。名取妹は最悪兄経由で連絡取れるし、 先に用事を片づけなければならないのは富良野の方だ。 ひょこりと慣れない教室に顔を覗かせる、 昼休みだからというのもあるのだろうか、 3年の教室もぱらぱらと人が少ないようにも見える。]
あーっと…ブラスバンド部の…先輩、いますかね…?
[目が合った3年生に問うと指差す方向に富良野の姿がある。 >>16授業が終わった直後で寝起きだったかもしれない。 其処から呼びかけて、もし富良野が此方に近づいてくるのなら 手を前に突き出して制した。]
あ、すんません…風邪…引いてるんで…、
[うつると悪い、そう言おうとしてげぇほ、と咳と鼻が一緒に出た。 きたない。]
(40) 2013/04/12(Fri) 23時半頃
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[話はいつの間にか衣装についての事へ移り変わった。 着ろと言われれば何でも着るが、柔道着で良いのは楽そうだと、名取は考える。]
持ってるもんで済むのはいいな。 自前で済むなら費用もかからん。
[頭に人差し指を置いて角を生やした鬼の真似をしている千彰にこっくりと頷き、関町の方へ顔を向けた。]
割烹着も似合うんじゃないか。
[千彰の天使ルックについては想像しても、モテるかどうかは名取には分からなかったが、千彰の事だ、問題なく上手くやるのだ。 この辺りへの千彰への信頼は厚い。]
何か小道具が要りそうになったら言え。つくろう。
(41) 2013/04/12(Fri) 23時半頃
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─ 朝 ─
[今朝は兄の目覚めが遅かった。 珍しいなと思いながら、プランターやら鉢植えやらに水をやる。 少しひんやりとした朝の空気が気持ち良かった。 けれどこの寒さの所為だろうか、風邪は目に見えて流行っていて、]
よいちん先輩大変そうだったなあ…。
[昨日ずるずると鼻を啜り上げていた先輩を思う。 花粉症と聞いてはいたけれど、あれは風邪だったりしないのか]
(42) 2013/04/12(Fri) 23時半頃
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[いつものようにお弁当を用意した。兄はまだ起きない。 準備を全て整えて、もう一度兄の部屋を見る。 歩いて登校するならば、そろそろ家を出た方が余裕がある]
五郎兄ー?朝だよー!
[一応こんな声を掛けた。 兄ならば、この時間でも多分間に合うだろう。 準備して自転車を飛ばせば間に合う。 声をかけて、ついで分かるように海苔弁をきちんとテーブルの上に置いておいた]
(43) 2013/04/12(Fri) 23時半頃
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