151 雪に沈む村
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[この村に来て、工房も出来上がり、炉に火を入れようとしているときだったろうか。 鍛冶場の炉は、もともと火龍の息吹を魔力で込めて作る。
しかし、当然のことながら、初めての地に龍族の知り合いも、魔力を使える知り合いもいるわけがなく、ドロシーと二人でどうしようかと顔を見合わせていたときだった。
目の前のドリュアスと火龍は快く種火を作ってくれたのだ。 ドリュアスはよそ者の自分に興味津々のようで、その後もちょくちょくドロシーと、立ち話と言うには長すぎるおしゃべりをしていたものだ。
若いときに傭兵として色々な国に行ったことがあるウォーレンだったが、この村は他のどの国とも違っているようだった。]
(21) 2013/11/22(Fri) 20時頃
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ふふふ、ダージリン好きって言ってたし、気に入ってもらえてよかった! [お茶を楽しむアリスの仕草に思わず見とれます。香りも味も楽しむ術を知っている人にのんでもらえるのはやっぱり提供する側として嬉しいものです。
水筒を預かると、冷めたり風味が損なわれたりしないようにいくつかの工夫をしながら注ぎいれていきます。]
アリスちゃんは今回の冬、どうするの? 前の時は……流石に覚えてないでしょ?
[もこもこの毛を見ながら考えます。獣人族は比較的寒さに弱い種が多いと聞きます。冬眠派が多数で、この店に預けに来る人もそこそこ多いです。彼女は寒さには強いのでしょうか。]
(22) 2013/11/22(Fri) 20時頃
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―工房―
あれ、ドナルドさん?
[またお客さんです。冬支度前で忙しい人もいるのでしょうが、どんどんここにはお客さんが来ます。無愛想にも見えるウォーレンが慕われているのがよくわかります。]
こんにちはっ! 冬支度はどうですか?
[この時期は冬支度について挨拶みたいに聞きます。季節柄ですし、女の子の場合は商売的な意味合いを含まない訳ではありませんが。]
(23) 2013/11/22(Fri) 20時半頃
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ええ、……雪が溶けた頃には春摘みのダージリンを頂きに来るわ。飛びっきりのを用意しておきなさい。
[>>22 少し年上のレディに言われればお嬢様も鼻が高い。澄まし顔で返事をしたが、口角は嘘を付かない。嬉しそうに弧を描いている。]
メー? …メーはお父様と爺と一緒に、屋敷で冬眠するわっ。 お父様は先にお眠りになられましたけどねっ。
[その隙を付いて屋敷を抜け出してきたのだ。爺としては、早く寝たいのにとんだ残業だ。 とは言えど、お嬢様も遊び疲れたのか軽く欠伸を噛み殺した。眠りの時はそう遠くない。]
ソフィアは冬もお仕事?
(24) 2013/11/22(Fri) 21時頃
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[やがて、来客たちはめいめいの目的を果たして工房を出ただろうか。 窓の外はすっかり暗くなっていた。
ピエールの店で一杯ひっかけてから眠ろうか、と思った。 もし誰かその場に残っているなら、お前も行くか?とぶっきらぼうに誘っただろう。
ピエールの鍋で冬の前に終わらせないといけない仕事は終わりだ。 あとは長い冬の間にゆっくりやればいい。
ついでにピエールのところでパンや干し肉、携行できる食事を頼もうと思っていた。 動けなくなる前に町に石炭やらこまごましたものを買出しに行かねばならない。]
(25) 2013/11/22(Fri) 21時半頃
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―翌朝―
[朝起きると、トニーは教会へと向かった。 チャールズに言われた通り、衣類をもらうためと、自分を育ててくれた養父と、その妻の墓参りのためだ。 雪が昨日よりも厚く積もっているのを見て、村が雪に「埋もれる」というのが誇張ではないのをようやく理解した。 旅に出るなら急いだ方が良い。 そう直感し、早いうちに養父に挨拶をしようと考えていた。]
うぅっ…さみぃ…
[昨日より厚着をしているとはいえ、始めて冬を経験するトニーにとって、この寒さは厳しい。 先を急ごうにも、雪道に慣れていないので、足を速めると転びそうになる。 転んだのをカルヴィンやクシャミに見られでもしたら、きっとからかわれるに違いない。 それだけは避けたかった。 細心の注意を払い、苦戦しながらようやく、教会にたどり着く。 よかった。これでようやく暖がとれる。]
こんちはーっ
[教会の扉を開きながら、元気よく声をかけた。]**
(26) 2013/11/22(Fri) 21時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/22(Fri) 21時半頃
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うん、楽しみにしてる!
[口元の緩んだお嬢様を微笑ましい気持ちで見ます。冬明けの約束が守られのに、一年かかります。冬の間の楽しみです。]
あぁ……それで脱走ね……。 ん? そういえばさっきクシャに会ったけど、一緒に冬眠するのかな?
私は起きてるよ。お仕事があるからね。みんなと春会えるの、楽しみにしてるよ。
(27) 2013/11/22(Fri) 22時頃
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―― 工房 ―― [>>12ぱたりぱたり。羽がはためく音が、急に止んだかと思えば椅子へと戻っていく。ソフィアの顔はどことなく満足そうに見える。青年が旅に出ないこと、が嬉しいのだろうか。 不思議そうに尻尾の先を、クエスチョンマークのようにくるりと丸めた。]
へ?ソフィは家にいるの? 冬の間、ずーーーっと?
[仕事があるのなら仕方がないのかもしれないけれど、一年間もずっとこの家の中? 村はほとんど雪に埋まってしまって、家から外に出られないほどだと聞いていた。それを知らずに、外に出るために窓ガラスを割った猛者もいたぐらいだとか。 だから、人間族でも10年に一度仮の住まいに移ったり旅に出たりする人が多いと聞いていたけれど。食事とかはもちろんだけれど、――退屈になったりしないのだろうか。 そう考えていると、手元のカップへと視線を落としたソフィアがぽつり。]
そっか。冬でも仕事って、エライにゃー。
[一つ、思いついて。そんなソフィアの頭の上に、ぽんぽんと数度手をのせた。]
(28) 2013/11/22(Fri) 22時半頃
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べっつに、怪しくにゃいしー。
[隠してしまえば、ソフィアは訝しむような視線をこちらに向けてくる。 ポケットに手を突っ込んだまま、視線をそらせる。 と、不意にソフィアが、アリスの名前なんて口にするものだから>>13尻尾が驚いたようにぴんと立つ。]
なんで……違うもん! 違うから!違うからな!! アリスへのプレゼントとかじゃにゃいから!
[必死に否定をしている、その間も。 相変わらず左耳だけが小さく動いていた。自分のその癖を知らない青年は、どうにかソフィアを誤魔化せないものかと思案して。]
ソフィ、配達の途中じゃなかったの? もうこんな時間だけど、大丈夫?
[時計を指してそう言えば、話はジリヤの方へと移ったろう。>>2:89]
(29) 2013/11/22(Fri) 22時半頃
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クシャミは、ソフィアの注意がそれればほっと息を吐き出した。
2013/11/22(Fri) 22時半頃
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―― 翌朝 教会 ―― [サイラスを見送れば、雪道の中教会へと戻る。 昨日はまだ所々地面が見えていたけれど、一晩ですっかり白い絨毯のように雪が敷き詰められていた。 さくりさくり、といった調子だったのがずぼりずぼり、といった調子になっている。なんとも、歩きにくい。
チャールズは、一緒にサイラスを見送りに行っていただろうか。それならばなおさら、歩調はゆっくりと。
ようやく戻った教会で、暖炉の前を猫と二匹で陣取り、再び寝ようか、などと考えていたら元気な声が聞こえてきた。>>26]
トニーだ!おはよー! ははは、さっむそー。
[少し、トニーの肩や頭に雪が積もっているのをぺしぺしと叩いて落とした。]
(30) 2013/11/22(Fri) 23時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/23(Sat) 00時頃
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えっ?!
[>>27 ガチッと思わずティーカップを噛んでしまった。陶器と歯が擦れる嫌な音がして、眉を寄せる。 何故急にソフィアはその話題を、出したのだろうか。特にその先に何があるわけでも無いが、何となしにお嬢様の蒼い目はソフィアを離れ、紅茶棚を眺めていた。]
……さぁ?知りませんわ……。 クシャミが冬眠したいというならば、“特別”に屋敷のベッドをお貸ししますが……、…分かりませんわ。
[少しだけ温くなったカンニャムを飲んで。ホッと一息付いた。体が温かくなったのか、薄っすらと紅潮している頬。羊毛がふわふわと、機微を映すかのように揺らめく。]
……次に会うときはきっとメーはもっと大人なレディになっていますわ。驚かないで下さいねっ。
[所在なさ気に、細い指を羊毛の髪の毛に絡ませて。長い睫毛をぱちくりとした。]
(31) 2013/11/23(Sat) 00時頃
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え、っと………クシャミは何処に行ったかご存知?
[少しだけ間を置いてから、澄まし顔のお嬢様は。紅茶の香りを愉しむフリをしながら、小さな声で問う。花のような甘い香りは、今のお嬢様には知覚出来ただろうか。]
(32) 2013/11/23(Sat) 00時頃
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どういたしまして。 貴方の大切な人達にご加護がありますように。
[無邪気に喜ぶクシャミを見ていると、つられてジリヤの頬も緩んでしまう>>2:137 魔法を込め終えたチャームを渡しながら、ささやかな祈りの言葉を足した。 正しい用途は聞いていないけれど、きっと贈り物に違いないだろうから。
……と、横からソフィアの声が降ってくる>>4 視線を向けると、ソフィアがクシャミを質問責めにしている所だった。 チャームに興味津々な様子に、ついクスリと声を漏らして笑った]
ほんとうに、貴方達ときたら微笑ましいわ。
[誰に聞かせるでもなく、こっそりと感想を零す]
(33) 2013/11/23(Sat) 00時半頃
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[ソフィアへの返事に窮したクシャミが時間の事を切り出すのは、それからそう経たない頃だ>>29]
あら、そういえばそうだったわね。
[用事の件をソフィアに問われて、すっかり忘れていたわと口元に手を当てた。>>2:89 本来は染料やボタンなどの資材を雑貨屋で調達する予定だったのだけれど、ウォーレンの火種の事も用事のひとつと言えばひとつだ。 ウォーレンやドナルドをちらと見遣ってから、少しだけ思案する]
ねぇソフィア。 貴女さえよければ、この後一緒に夕飯はどうかしら?
[やがて、口から滑り落ちるのはそんな提案。 後ほどウォーレンに同じ誘い>>25を受けるとは知らずに、声を潜めてそっと耳打ちした]
(34) 2013/11/23(Sat) 00時半頃
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もしかしたら少しお仕事が増えるかもしれないし、雑貨屋に寄るには遅い時間になってしまうと思うの。 ピエールの所にお邪魔して、ついでにパンやお茶菓子も購入しようかしらって。
[予定は若干前後するけれど、特に支障はない範囲だ。 無理にとは言わないけれど、と付け足して、どうかしらと首を傾けた。
いずれにせよ、一度家に戻るというソフィアを見送って、もう少し工房で時間を過ごした事だろう]
(35) 2013/11/23(Sat) 00時半頃
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[寂しくないのですか>>*3、というチェシャの問いに。ピーターは目をしばたたかせる。 永い時を生きる彼にとって、畏怖や讃仰の対象として見られることは慣れていた。 しかし今向けられているそれは、明らかな憐憫を秘めていて]
むかし、まったく同じことを我に言った者がいたな。
[つい昨日のことのようにそれを思い出す。 冒険好きだったその獣人族の少女は、迷い込んだ洞窟でとある翼竜と出会った。 好奇心旺盛な彼女は、次々と疑問をその翼竜にぶつけて]
……大丈夫だ、我は寂しくなどない。
[独りぼっちではありませんか、とか細い声で問うチェシャの横顔が。ふっと彼女の母親の面影と重なる]
その優しい所は、本当に母君とそっくりだな。チェシャ。
[昔を懐かしむように、チェシャに語りかけた]
(*5) 2013/11/23(Sat) 01時頃
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― 翌朝 ―
[洞窟の中でピクリと目を覚ますと、すでに夜が明けていた]
……ちょっとは、良くなったかな。
[呟くカルヴィンは、すでに子供の姿を纏っている。 んーっと伸びをすると]
腹減ったなあ。
[ぐうう、と鳴るお腹を反射的に押さえる。 温かいスープが飲みたかった。冷えた身体を芯から温めてくれるような。 その足は、自然とピエールの店へと向かっていた**]
(36) 2013/11/23(Sat) 01時頃
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べ、別にえらくないって。他にできることもあんまりないし……。あ、本はいっぱい買っておいたけど。
[食糧は地下も使ってちゃんと貯蔵しています。母親が管理しているので女の子はあまり詳しくは知りませんが、いっぱいです。ずっと寝てるのもそれはそれで大変そうだな、と女の子は思いました。]
[さっきと同じところにもう一度、クシャミの手がのせられます。肉球がふに、と触れる温かい感触を少し楽しみながらも、椅子に座っていることで生まれる高さに上目づかいで]
……なーに。子ども扱いしてないよね?
[むぅ、と睨んでやりました。]
(37) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
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…………へー。
[じろーの目をじとーに変えてやります。相変わらず左耳がぴっこぴこ動いているうえに、尻尾まで逆立ち始めました。]
そっかそっかー。ありすちゃんへのぷれぜんととかじゃにゃいのかー。
[ふーーーん、といいながら女の子はお茶に戻ります。ほとんどもう入っていないカップをなぜか傾けたりしていると、クシャミが時計を指さしました。]
えー……? え、わ、ホントだ。
(38) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
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[様々な用事を終えて、家に帰宅したのはすっかり遅い時間だった。
夜の帳が村を覆い、風景は闇と仄白く浮かび上がる雪ばかりになる。 吐き出す息はとうに真っ白く、染み入る寒さは芯から住民を凍えさせようとしているようだ。 家の前まで歩いてきた所で、一日を振り返るように夜道で少しだけ足を止めた]
今日は久しぶりに賑やかで、楽しい一日だったわねぇ。
[普段は家でのんびり過ごす事が多いので、出歩いた先で賑やかに、という事は珍しい。 馴染みの店やお客の所で話し込む事は少なくないけれど、なかなか数人で顔を合わせて喋る機会には恵まれないものだ]
(39) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
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ウォーレンの工房があんなに賑わうなんて、いつ以来の事かしら。
[ちらりと脳裏を掠めるのは、懐かしい日々の記憶。 ウォーレンの妻 ドロシーの生前は、あの工房はよくああして賑わっていたものだ。 ドロシーの人柄がそうさせたのか、工房にはいつも来客が絶えなかった。 ジリヤも今より頻繁に工房に通っては、お喋りに花を咲かせていたように思う。
もう帰らない日々の残像は、胸の内に思い出のぬくもりと、郷愁にも似た切なさを掻き立てる。 僅かに瞳を伏せて、つま先を家に向かう方向から少しずらした。 そのまま、柔らかく積もった新雪を踏んで向かうのは、家の隣のサンザシの木の隣]
(40) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
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冬はほんとうに、色々な事を思い出させてくれるわね。
[誰にともなく独白して、木の幹に寄り添い額を押し当てた。 森ではなく、村の中に根を下ろしたこのサンザシが、ドリュアスたるジリヤの半身だ。 こうして木に触れている時が、一番心が安らぐ。
凍えるような外気と雪に冷やされた幹は、触れた額と指先にひやりという感触を残した。 きっと、もうじきジリヤにも眠りが訪れる。 その時までに、誰を見送り、誰の眠りを見守る事になるのだろうか?
冬は別れの季節であり、変化の時でもある。 長く村を閉ざした雪が溶け、春を迎えると、何かしらの変化も共に訪れるものだ]
(41) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
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[戻らない者もいる。 その一方で、新たに村に住み着く者もいるだろう。 時の流れが緩やかなこの村とて、決して不変ではいられないのだ。 その変化の渦の中には、喜びも悲しみも、ともに等しく存在している]
今度の冬は、何を残してくれるかしらね。
[冷たい幹から身を離して、雪を被った枝を見上げた。
――すっかり冷え込んだ家に戻るのは、もう少し後の事。 明日は何をしましょうか、と翌日の事に想いを馳せた]
(42) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/23(Sat) 01時半頃
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ー教会ー >>30 おお、クシャミにいちゃん。おはよ! …さみぃよ。ありがと。 冬ってこんなにさみぃんだなー。
[出てきたのはクシャミだった。 雪を払ってくれる彼に礼を言いながら、半ば関心したように寒さを訴え、手早く用件を伝える。]
神父様が、着るもん取りに来いって言うからさ。
[あっても捨てるしかないからと、クシャミのお下がりを譲り受けたことは度々ある。 それだけ言えば伝わっただろう。]
ああ、それから、じいちゃんとばあちゃんの墓参りもしたいなって。 村を出る前に。**
(43) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/23(Sat) 02時頃
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―自宅― ……? 知らないんだ、そういう話、しないのかな……。 あ、旅には出ないって言ってたけど。
[アリスの反応に小首を傾げながら、さっき聞いたことをはなしてみます。アリスの視線を追って紅茶棚を見てみたりします。紅茶がありました。傾ける首の角度が大きくなります。]
どうだろ…寝てるだけでレディになれるなら私もそうしたいけど……?
[おばあちゃんが昔言っていた、「寝る子は育つ」的な意味合いかな? と女の子は考えます。普段のアリスがカップを噛むことを良しとするとは思えないので、やっぱり何か変です。女の子の耳が肩に付きそうなくらい傾げられます。]
クシャなら私が出る時はまだ、工房にいたと思うけど。ほら、ウォーレンの。
(44) 2013/11/23(Sat) 02時頃
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お夕飯、ですか?
[ジリヤからの提案に目をぱちくりさせます。でも確かに今からどこかに買い物へ回るには少し遅い時間になっているかもしれません。]
あ、ピエールさんのところですね? ぜひご一緒させてください!
[挙げられた店はよく知る所でした。かわいい女の子二人と優しそうな奥さん、楽しそうに料理をふるまう店主さんのお店です。冬籠りに入ったら食べられなくなることを考えると、急激に彼の料理が食べたくなってきました]
じゃあ私、一回家に帰っておかあさんにごはんいらないって伝えてきますね。すぐに戻りますからっ!
[再集合の約束をすると、工房を出て行こうとしますがその寸前で]
ウォ、ウォーレンさん、明日また、改めてお持ちします! 長々とお邪魔してすいません、お茶ありがとうございました!
[早口で謝礼を述べあわただしくぺこり、と頭を下げると、外していた防寒具を再装備し、自宅に向けて走り出します。]
(45) 2013/11/23(Sat) 02時半頃
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そうですわね……、最近は会っておりませんから。 特に聞いていないわ。
[>>44 そう言うお嬢様の声は、心なしか萎んでいるように聞こえただろうか。 表情こそは変わらないが、いつの間にか、その小さな耳を後ろに伏せている。 ソフィアの訝しげな視線を感じれば、小さなレディはニコリと社交的な笑顔を向ける。まるで、作りもののようだ。]
ああ……ウォーレン、ですか。
[>>2:111 そう言えば先程、村を歩いている時に金属音が響いていたけれども。思えば、あれは彼が打ち鳴らしていたものか。出来は非常に優れていたため、屋敷の調度品も彼の作品は多い。
しかし、そんな所に何故あのお子様が?弟子にでも入ったのだろうか。 そんな事を考えながら、再度カンニャムを飲もうとして。はた。もう中身が無い事には、やはりワンテンポ遅れてしまった。]
(46) 2013/11/23(Sat) 02時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/23(Sat) 02時半頃
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――……ご馳走様ですわ! 素敵なひと時をありがとうですの。
[空のティーカップをカウンターに置くと、水筒を下げる。 再び重くなった水筒、その熱を肌に感じる。 店主に軽く会釈をすると、ポケットから重量感のある袋を取り出して、金貨をひとつ、ティーカップソーサーに挟み込む。 もし足りないと言われるようならば、さらに金貨を追加するだろう。 (尤も、足りないどころか、紅茶代としては破格の値段である事はお嬢様は気付いていない。)]
メーはちょっと……、また冒険に出かけますわ!
[店主とのそんなやり取りもそこそこに、ぱたぱたと、忙しなく店の入口に向かう。急に慌ただしくなったお嬢様の様子を見て、ソフィアはどんな表情をするだろうか。 その理由を尋ねられれば、素直に返事はしなくとも、何かしらの面白いリアクションは返ってくるだろうか。]
ソフィア! ――…春になったら素敵な紅茶を飲ませなさい!
[ドアを開ければ、風の勢いは増してきて、思わず目を瞑るけれど。構わない。]
(47) 2013/11/23(Sat) 02時半頃
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[ >>2:157 少年が冬眠の話題に食らいつく。 何か理由があるのだろうが、老人はゆったりとした口調で返事をする。]
龍族は強い生命力を持つ。 眠りはするが、死にはせんよ。安心しなさい。 ほれ、獣人だって冬眠するじゃろう? 龍の冬眠も、生きているからこそなんじゃよ。
[そんなこんなで少年・料理人・老人の奇妙な三人が会話をしていると、店を訪れる神父の姿が。>>2:135 神父の顔は見かけたことはあるものの、それが数ヶ月前か、数年前か、数十年前かまでは仔細に覚えていないバーナバスであった。]
ああ、神父様。よろしければ席にお座りになってくださいな…
[しかし、神父は注文の品物を引き取りに来ただけのようで、長居をする用途で来たわけではなさそうだった。]
(48) 2013/11/23(Sat) 04時半頃
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[手早く作業を進める神父を横目に、バーナバスはポケットを叩く。
―――チャリ。チャリ。
どうやら、手持ちの硬貨で足りそうか。]
あー…コックさん。ご馳走さまでした。 お代金を置いとくよ。
[代金として出した銅貨や銀貨に、今は亡き数代前の人物の肖像が彫られていたことに、店内の人物は気づけただろうか。]
(49) 2013/11/23(Sat) 04時半頃
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