267 【突発誰歓】蔵書点検の狭間に【5発言RP】
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やぁ、館長。
あぁ、コイツとは色々あってちょっとした仲でね、 本から出てる時はよく喋るのさ。
ディーンは《抗う必要のない》奴だ。 俺とは正反対。在り方すら違う。 俺の元(ベース)なら、きっとディーンのような奴を許しはしない。
元々モンドという人間の生涯は、貴族や王族、 力のある者への叛逆だ。
ああ、とどのつまり、羨ましかったってやつだな。 世界はあれから幾年もの時間が経って変わったんだ。 せめてベースから切り離された俺だけでも、彼への憧れに心を踊らさせておくれよ。
(25) 2017/07/18(Tue) 01時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2017/07/18(Tue) 01時半頃
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トレイルの話は、それはまぁ子供の喜ぶような物語なわけだ。
今の子供達なら、きっと誰もが喜んでこいつを読むだろう。
それが俺には、眩しく見えた。 伝記なんて、あまり子供は手に取らない。 子供に笑顔をもたらせるなんて、羨ましいじゃないか。
彼への憧れはそれだけじゃない。 モンドの幼少期は、貧しかったとしか記録に残っていないが それでもわかる。 俺の元(ベース)のいた時代、貧しい子供のための娯楽など、用意されていない。
彼への憧れは、きっと現代の子供への憧れでもあるのだろう。
(26) 2017/07/18(Tue) 02時頃
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[おれは、"にんげん"に関しては、 ちょっと知識不足なところがあってな。
……おれはどうぶつ図鑑だからなぁ。 どうぶつへの詳しさじゃあ負けねえって 胸を張って言うことはできてもよ。 にんげんについては───正直、さっぱり。]
生きるために抗う、か。 ……おれにはちょっと難しいね。
[───だからかね。 おれの知らない、にんげんの生き様を知っている彼に その時のおれは凄い興味津々でさ。
思案げにそう言いながら、興味のまま近づいて モンドへ近づく途中で、しっぽをひとふり。 床を軽く蹴って小さく跳ねた後そこにいたのは サモエド犬と同じぐらいのサイズの、 小さいが立派なたてがみをもつライオンだ。]
(27) 2017/07/18(Tue) 04時頃
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[それは『抗う』という言葉の意味を おれなりに考えた結果の姿だったのだが。 一つ、問題があり得るとするならば。 おれの中でその言葉の意味は、 モンドそのものとして扱われていたことだろうな。]
……かっこよくて。おおきくて。 みんなのリーダーのような……って考えてさ。
[たてがみを揺らして、モンドを見上げ。] がるるるっ! なぁ。抗うって、どうぶつで言えばどんなやつだ? おれは、モンドはライオンかねぇと思うんだが。 [違うか?と、首を傾けるおれを見て 抗う=モンドとおれが考えていることに モンドは気づいたか。どうだったか。 まあ、どっちでも。この時のおれは気にもせず。 正解だろうと得意気に、がるると一声吠えたんだ。]
(28) 2017/07/18(Tue) 04時頃
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[しかし。所詮はただの図鑑が考えることさ。 おれにもにんげんのことは書いてなくはなかったが、 巻末に一行だけしかかかれていなかった。 それ+伝聞のみの知識では限界があるというもので。]
飢えそうなら狩りをすればいいわけじゃないのか。 ぐるるる……にんげんは、難しいな。
[ライオンの前足で顔をこしこしと擦り、考える。 にんげんに階級があるって話も、初めて聞いた。 貴族ってやつは何もしなくてもご馳走を食べれるのは、 驚いたし、他の動物と違うんだなって思ったものだ。
モンドの話を聞いて、 一つだけ、どうしても聞きたいことができたから。 少しだけ悩んで、おれは口を開いた。]
『にんげんは どうぶつの中で一番自由な生き物です』 ……って、俺には書いてあった。 それは、合ってるのか?……それとも。
(29) 2017/07/18(Tue) 04時頃
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[おれに唯一書かれた、にんげんに対しての記述。 違う、と言われるのが怖くて。そのときは、 答えを待つ時間がとても長く感じたもんだっけな。]
[作者のばあさんの最期も、その孫の生まれも、 おれはなにも知らないままだった。 その生涯のうちの苦労や体験についても、 おれのそばで話されたことしか知らなかったから。
モンドのところにいけば、 にんげんの生き様ってもんを教えてもらえる。 そう思えば、何だか胸が高鳴る気持ちだった。
おれがモンドに感じてたのは、間違いようもなく。 "信頼"と呼べるものだったに違いないのさ。]
(30) 2017/07/18(Tue) 04時頃
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[その後もおれは何度も。 どうぶつの話を手土産に、モンドのところに行った。]
───モンド! 今日も人間たちの話、聞かせてくれよ。
[会いに行くときは、おれが思うモンドの姿。 自由に、空気の流れに抗って生えるような、 黄金のたてがみをもった、ライオンの姿で。 喉から響くぐるぐると楽し気な声を、 図書館にひっそりと響かせながら。]**
(31) 2017/07/18(Tue) 04時頃
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[男はただじっと、その犬を見詰めていた。 真っ白い、柔らかな毛を纏う彼。 振られる尻尾を瞳で追い、零れる鳴き声を耳に聞く。
いやに熱心にそうしていたから、 怪訝にされても無理からぬ事だ。 だとしても、それを気にする男でもなく。
ふむ と。 一つ納得した風に肯けば、手を伸ばしながら]
きみ、恐竜になりたいとか言ってたんでしたっけ? いやはや、なれなくって良かったですよねえ。 恐竜なんて大きな生物が居たら、 ぼくみたいな不幸体質、隣に居られませんよ。
[わしゃりとその頭を撫でる。 無遠慮な行動。彼は嫌がるだろうか。 だとしても、もう少し。顎を擽る様に撫でて]
(32) 2017/07/18(Tue) 07時半頃
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……ふむ。成程、これはこれは。 動物に触れるっていうのも、悪くない。
[そう言う間も、眉間の皺はそのまま。 まるでちぐはぐではあるが、本心からの言葉で。 思うまま、その白い体を掻き撫でる。
実の所、男は動物というものに良い思い出が無かった。 男の知る動物は、大体が人を襲うもので、 散々っぱら、その被害を被ってきたのだから。
故に、大人しい動物を珍しげに見詰めてしまって。 この通り、手前勝手に撫で回している所。
申し訳ないが、この男は遠慮というものを知らないので もし嫌であっても、我慢を強いるに躊躇いが無い。 それこそ、噛み付かれでもしない限り 噛み付かれたとて、暫くすれば素知らぬ顔で 難しい顔のまま、彼を撫でる姿があったろう]
(33) 2017/07/18(Tue) 07時半頃
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[二十を越えた容姿であり、 齢自体はその何倍も重ねたこの男は、 彼がお好みの、"こども"とは遠い存在だろうが。 一つ二つ。戯れめいて、 動物の薀蓄を、語ってもらった事もあったろう。
教えを乞うとか、そんな殊勝さは無い。 図鑑の中で彼は、幾つも動物を紹介している様だから そういう事が好きなのだろうと、そう思っただけ。
別に、話す事は何だって良かった。 相手の姿が犬でなくて、例えば小さなリスだとしても。 ただその隣で、柔らかな毛に触れられさえすれば。 ……ああでも、ライオンはちょっと。 凶暴そうな動物は、あんまり好きじゃないもので]
アニマルセラピーって、存外馬鹿に出来ないですね。
[ぽつり。感慨も何も無い呟き]
(34) 2017/07/18(Tue) 07時半頃
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人の傍に居るより、 ずっと、安らげる様な気がします。 だからこそぼくは、きみの隣に居るんでしょう。
[好き勝手に寄り添う、隣人として。 そんな考えにだって、 やっぱり、感慨なんてものは無かったけれど]
……まあ。本に人も動物も無いですか。 そも この図書館には、人が良いのが集まってますし。
その分ぼくみたいな性悪は、 逆に居心地悪い部分もあるんですけれど。
[言葉とは逆、愉しげな口調で。 性悪男が、押し並べて真を語るとは限らない。 寧ろその逆が多いという事を、 動物図鑑である彼が、知っているかどうか]
(35) 2017/07/18(Tue) 07時半頃
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……そういえば。この図書館に来た"もの"は、 皆館長からチョコレートを貰っているみたいですが、
────動物って、チョコは食べられるんです?
[本相手に何を、という話であり。 彼が人に"なれる"可能性を考えない、気軽い問い。
思えば男は、この隣人の事をあまり知らない。 だがまあ、少しずつ、知っていけば良いのだろう。 ベージを捲れば、きっと 彼自身が、解説を交えて教えてくれるのだろうから*]
(36) 2017/07/18(Tue) 07時半頃
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──── 青い囀りはいつも心に ────
おやおや、まあまあ。
とても素敵なものを持っているね、お嬢さん。
それはとても貴重なものだよ。 どんな豊かな国の王妃の宝石箱の中には なんでも生み出す魔法使いの秘密の地下室にも 勿論意地の悪い貴族の屋敷になぞありはしないものさ。
なんと君は幸運なのだろうね。 もしや大冒険家だったりするのかな? 驚かないよ、人は見た目によらないものだからね。 聞いておくれよ。僕の住む本にもね 夜になれば獰猛な狼になる麗しの乙女が出てくるのさ 実はさっき彼女の爪でマントが解れてね。 ここだよ、ほら分かるかい?決して安物では…… ……ん?
(37) 2017/07/18(Tue) 12時頃
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[ これはあの絵本との初めての邂逅での第一声である。 目の前の娘がなにものかなど 自分があまりにも当たり前のことに感心しているかなど その時は知りもせず常のように一方的に語り掛けた。 “新しい住処”に移ってすぐの館長との対話もあり 先生以外と言葉を交わせることも知っていて、 躊躇いがない代わりに好奇心だけはバツグンだった。
遮られたか、何か言いたげなことに気付いたのだったか それにきょとんとして首を傾げる。 そして語り手と聞き手が入れ替わったのならば おやおや、まあまあ。更に目を丸くすることになる。
「すぐそばにあるしあわせ」を伝える絵本 「痛みの中で手に入れられるもの」を主人公へと説く王子 こんなふたりを貴方はどう思ったかな? 僕は、全く違うようで似てもいると感じたんだ。 何にしろ長く途切れない僕の言葉を止めてまで その思いを伝えてくれるひとは初めてだったね。 因みに先生はため息をつくか無視が殆どだったよ。 ]
(38) 2017/07/18(Tue) 12時頃
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レディー・デメテル。
月夜に散歩は如何かな? 宜しければこの僕にお供をさせてくれないかい。 心配は無用、宵闇の中でも君を守り抜くと誓うよ。
毒林檎を齧ってしまわないように 糸車の針で眠ってしまわないように パン屑の道を見失ってしまわないように 魔法が解ける時を忘れてしまわないように そう、いつものようにね。
[ 人々が通う図書館が神秘的な雰囲気を纏う夜。 硬質な足音を響かせ絵本の棚へと迎えに参上したのなら 少女の前で片膝をつき手を差し伸べる。 これは最早互いにとって慣れたことであり、 僕の興味が珍しい羽から君へ移ったのはとっくの昔。 ]
(39) 2017/07/18(Tue) 12時頃
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そして 人の青年と獣の女性はキューピットの矢を拒んだ。 彼等に天使の助けは必要無かったのさ。
狂っていると、裏切り者だと 石を投げられることも受け入れる頑な覚悟を 一人と一匹はしっかりと持ち合わせていたからね。
種を越えた恋人達のその後は書かれていない。 誰もが望む愛し合う男女のハッピーエンドか 信じた運命は間違いだったと悔やんだのか 結末は読者の想像に託されたんだ。 小さなレディー、君はどうなったと思う?
[ この手に小さな掌が重なり、ふたりは歩き出す。 違う歩幅を合わせながらいつも互いの話をした。 絵本と小説、必然的に長さが違う。 だから出会ってからも暫くこちらの話題は物語について 今夜はここまでと区切りをつけたのなら、最後に いつも一つだけ問いを投げるのが習慣になっていた。 ]
(40) 2017/07/18(Tue) 12時頃
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[ それは出会いから予想だにしないことを言われたから そして少女の考えを、心を聞くことが好きだからだ。 どんな答えでも怒ったり否定することはない 只微笑み聞き入る。新しい発見があれば感心もした。 他者との違いを認めることは 個としての存在を受け入れるということだと思う。 ]
なるほど、本当に心から平和を望んでいたんだ。 先生とは大違いさ、同じ種の生き物かも疑わしい 何しろカップを倒し紙の平穏を脅かすのが習慣の男だ。 二人が出会えば5分と会話が続かないよ。 [ 彼女へ求める話題はいつか物語から移り変わり 青い鳥の生みの親について、ふたりの日々のこととなる。 全くもって退屈には感じずいくらでも聞いていられた。 それはその思い出が素敵だからというだけじゃない。 ]
僕達はそうはならなかったけれどね、愛らしい友よ。*
(41) 2017/07/18(Tue) 12時頃
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トレイルの物語と、この世界は全く別物だ。 何せ本物の悪魔が出るんだからな。
悪魔・・・俺の元(ベース)も死に際、そう呼ばれた。 王国軍との戦いで革命軍は壊滅、俺は捕まり、火刑台へ。
幾度となく浴びせられる王国市民からの「悪魔め!」の声。 ああ・・・今思えば、吐き気がする程狂っている。 民衆もそうだが、俺の元(ベース)自身も・・・
人は人同士で悪魔と呼び合う。 その先に・・・お互い自由はあるのか?
ああ、人じゃなくて、本物の悪魔を、打ち倒すべきだったんだ。
(42) 2017/07/18(Tue) 18時頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2017/07/18(Tue) 18時頃
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トレイルは架空の世界の人物だ。 架空であるが故、その作者の想いが現れる、というものではなかろうか。
俺の作者の想い、なんて。 伝記に想いなど存在するだろうか。
もしあるとしたら、俺の元(ベース)の生き様に魅せられた、特異な人物なのだろう。
そんなところにも、彼への憧れは尽きないのだ。
(43) 2017/07/18(Tue) 18時頃
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あの時もしも大革命に成功し、モンドが為政者となったら、 俺は・・・果たしてどんな国を建てただろう。
理想とした自由の溢れる国は、あの当時の知識で建てられるのか。 ・・・いや、無理だな。
大陸の東端に、皇帝が討ち取られ新たな皇帝が誕生する、という国があるらしい。もちろん、この図書館で得た知識だが。 俺の元(ベース)は為政者となっても、そいつらと同じ末路を辿っただろう。
ならば今の俺ならどうだろう? 知識のある叛逆者は、理想的な為政者となれるのだろうか。
トレイル。お前は、どんな国を理想とする?
(44) 2017/07/18(Tue) 18時頃
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[図書館に来る前。 わたしの、愛したパパとの別離を悲しむ心 それを癒してくれたのは 毎晩書斎の窓辺を照らす、月の光だった。 夜空に輝けば見惚れ、雲に隠れれば憂いを抱く日々。
だから、訪れた図書館で。 “おつきさま”を知れる絵本があると聞き とても嬉しく感じた。 同時に、わたしは、わたしを慰めてくれた月のことを もっともっと知りたいと思った。]
(45) 2017/07/18(Tue) 20時半頃
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[絵本の内容を知ることで 私を慰めてくれたあの月を理解できるのではないか。
それに、絵が添えられていない絵本であるならば。 作者である画家が出逢った “おつきさま”を わたしも心の目で見てみたい。]
ああ。ヤニクさん。 きょうも、おしえてください。 あなたが見てきた世界を。どうか。
[人の形をとった“おつきさま”を ヤニクさんと呼び、腕を引っ張り。 それこそ満月みたいに目を輝かせて 図々しくせがむのだった。]
(46) 2017/07/18(Tue) 20時半頃
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[ヤニクさんが見てきた世界は どのようなものだっただろう。 幸せな瞬間ばかりでなく 明暗や辛苦を思わせるような景色も あったかもしれない。
されど、お話を聞かせてくれるヤニクさんの瞳。 優しい月光で照らしてくれるような 眼差しを感じていた気がする。
わたしは目をそらさず。 されど見つめすぎないよう、日々心がけて。 お話を聞ける度、幾度も頷いていた。 例えどこにいても、苦しい時や悲しい時 ヤニクさんの眼差しのような月光が包みこんでくれるなら。 それだけでこの世の中、全然悪くないとさえ思いながら。]
(47) 2017/07/18(Tue) 20時半頃
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ヤニクさんが見てきた たくさんの景色。
こんなわたしに教えてくれて ありがとうございます。
[お話を聞かせてもらうこと、何度目か。 毎度、お礼に、 チョコレートを一欠片 差し出していたが。 その日渡したかったのは、甘味だけではない。
チョコレートを手渡した後 ハンカチで手を拭いて。 白い紙と鉛筆を手に持った。]
おかげさまで、わたしも。 絵本の中のあなたが、どんな姿か 心の目を通して、見えてきた気がする。
(48) 2017/07/18(Tue) 20時半頃
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……つきが、綺麗ですね。
[それは、図書館に訪れる前 わたしの心を慰めた思い出の月を示すのか。 あるいは“おつきさま”を称賛する深い想いか。 自分の中で明確にしないまま。]
やさしい月光。 しあわせや孤独。ぜんぶ つつみこんでくれる わたしには、このように映りました。 [ただわたしは、真っ白な紙に 宝石みたいに輝く大きな満月を描き。 その周りに、長い屋根の民家や 鉛筆の芯で染めた黒い夜空を描き足した。
満月に向かって羽搏く鳥は 完成した絵を見せる相手に気づかれないように ひっそりと小さく。*]
(49) 2017/07/18(Tue) 20時半頃
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