73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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…防音室。あそこなら、聞こえない。
[逢引も、それ以上のことも]
(*97) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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[ドアの開く音がすればそれがオスカーだとわかる。 問題はそこからだ。
代わりにオスカーをと思えば彼はこの状況にどう思うのだろうかと。 むしろ三人で一つのベッドに入ったほうが何事もなくよろしいんじゃないだろうかとも思いながら、浮かされかけた理性が引き戻される]
あ、あ。オスカー? おかえり。 その――。
[なんと説明すればよいのか。 思考が停止する]
(440) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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[自室に戻らせろというジェフの願いは叶っている。 しかし、怪我人を見逃すのは……許されない]
そう出来ればどんなに楽なことでしょう。 ああ、もう!
[止めるように手を重ね]
弟の代わりに、なれば……
[視線を転じる仕草に口をつぐむ]
(441) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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―廊下―
……やべ。やっぱり少し、さみぃ。
[寒く感じるのは風邪の影響なのか、それとも薔薇の香りのせいなのか。 たまたま空いていた防音室を見れば、モリスは暖を取りに中に入る。]
(442) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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― 食堂 ―
……えぇと……
[色鮮やかな姿は葉を食べているし 食事は盛られた内容からも、自分自身で ここに置いたのだろう。 ……それにしては、マシュマロの存在が異質だが。] [シーツを被っているのは、そうだ、寝ようと思って ……食事にに起こされたんだ。]
[一つ、一つ、散らばっている記憶を辿る。 そのうち行き着いた一つに、 フィリップはそっと自身の頬に触れた。 触れれば微か痛む。淡い傷。 ふと、薔薇の香りが意識に潜り込んだ気がした。]
(443) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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んー……?
[未だ、意識は眠りに近い。 だから、か。無意識にある慾が口からでる。]
ぎゅってするのも好きだけど ちゅってするのも気持ちいいよ、ね
[受け答えになっていない言の葉。 エリアスとの接吻けは、嗚呼、気持ちよかったのは確かで。 オスカーが帰って来たのには気がつかない様子。 抱き締めた人の顔を覗きこんで、コツリと額を合わせる。 逃げないのならば、本能のまま唇と唇を合わせようと。]
(444) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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モリスは、防音室に入るなり、「しつれいしまーす」と。力なく。
2011/12/24(Sat) 23時半頃
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……わかりました。 今、たまたまカギが開いてたんで、中にいます。
(*98) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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[受け取り方によっては、兄弟として。肉親としての言葉にもなるけれど。 込める意味は……それ以上のもの。
動く気配に顔を上げて抱き直そうと腕を緩める。 見下ろした金の合間に見上げる瞳。]
……、――!
[青と、灰が交わって。 吸い寄せられるように、そのまま顔を寄せる。]
(445) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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[上掛けを羽織ったその姿は、ずるずると壁伝いに向かう先は、 自分が辛いことを忘れるための部屋。 音が外にもれることの、ない]
……。あぁ……ごめんなさい…
[その謝罪の言葉は何のためだろう? その部屋にいた人には、僅か眉を顰めるのみ
(446) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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[何故だろう。わからない。 けれど拒むというのは選択肢の中には無くて、 兄の腕の中で、そっと目を閉じた。]
(447) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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[視点が合わないほど近く。こつりと額が当たる]
そりゃ気持ちいいかもしれないけど。 俺は、――。
[反射的に眼を伏せる。 脳裏に浮かぶのは――の、――を求める姿。
唇が触れると、まるで触れた場所から薔薇の香りが入り込んでくるような感覚がした]
(448) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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キミが…モリス…?
[余りに悲しみすぎてうつろになった眼は 彼を見る。 戸惑うことなくその胸元にほほをよせて]
約束。忘れさせ、て……
(*99) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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どうしたんスか……って、オレの方がどうしたのって感じっスよね。ちょっと、寒くて。
[開かれた防音室のドアの先には、見知った程度先輩の顔があって。]
(449) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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オレがモリスですけど、ね。
[来るなりエリアスが胸元に飛び込んでくるのを見れば、その髪を優しく撫でて。]
別に、いいですよ。オレで良ければ。 一緒に、暖まりましょうか。
(*100) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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一緒に、暖まりましょうか。
[防音室に入ってきた、エリアスにかける言葉。]
(450) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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[同じ方向を見れば、ケープを羽織った人物は防音室の方へと向かってしまった。 そこにモリスが居るとも知らず]
意地っ張りですね。お互い様ですけど。 5分で良いから時間を下さい。消毒をしたいんです。
また怪我をしたいというなら、私の居ないところでやって下さい。
[憤り、ヴェスパタインの腕を取る]
強行手段も、辞しませんよっ
(451) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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[青が見えなくなっても、動作はとまらない。 すっかり冷えていた唇へ触れる。 熱を移すように、思いを伝えるように。
もう雪の寒さも感じなくなってきた。 それぐらい体が熱くて、甘美な熱が回りきっていた。
何度も啄ばむ、まるで初々しい恋人同士のように。]
(452) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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ただい、ま…… ノックスせんぱい。 また、寒がって……
[今日はベネットが湯たんぽか、と ぼんやり考えていた、矢先のこと]
……。 ちゅー?
[何をしているんだろう]
(453) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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ん、またなー
[医務室を出てオスカーとも別れ、少年も自室へと戻った。空っぽな部屋にシャワーを浴びたばかりだというのに震えガ走り、柔らかなカーディガンを着込んで髪に櫛を通せばそのまま、飛び出すように部屋をあとにした]
(454) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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っ、離せよ。
[手を掴まれれば順当に睨む選択肢があるばかり。 扉の音のほうから、視線は元生徒会長へと向かう。 丁度、手負いの野良猫みたいな目をしていた]
離せったら。
[振りほどこうと試してはみるものの 上級生相手に敵うのかどうか]
(455) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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つーか、何してもらいたいっスか? バイトですから、ご要望とあらば、何でもするっスけど。
[エリアスの耳元でこっそりと囁く。]
(*101) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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[シーツを一度身体にかけなおし フィリップは冷めた食事……最低限と言った風の ごく微量のそれら。を、空腹だった胃に詰め込む。 冷たい食事は身体を冷やし、途中小さくくしゃみをし。 食べ終わってから、色鮮やかな姿に手を伸ばし その腕に抱えあげた。 卓上に残るのは、マシュマロと言う存在。 どれだけ散らばる記憶を探しても そこにこの存在はなかった。 ……腕の中の色鮮やかな姿は それがどうしてそこにあるか知っていたけれど。]
(456) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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[触れた柔らかい感触は、とても熱くて。 うまく息ができなくて、頭がくらくらする。
自分が雪の塊だったら、このまま全て溶けてしまいそうな、 そんな感覚にただ溺れてしまったのは、きっと薔薇の香りが甘いから。
膝の力も抜けてしまって、包まれた腕の中に身を預けたまま、震えた。]
(457) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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離しません。離せません。
[きっと睨み返し。眉を寄せ、表情を緩める。 けれど腕を掴む力は緩めない。 空いている手でヴェスパタインの手を持ち上げ、傷付いた指先に唇を重ねた]
……放っておけません。
これは、きっと本心からですよ。
(458) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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[ベネットが先を紡ぐ言葉を呑みこむように、合わせる箇所。 エリアスの時と違い、自ら求めた接吻けは、積極的に。 拒まれぬなら、唾液を呑み込めぬほどの……――。]
好きな人と、したい? 俺もそう思ってたけどね……。
[まるで、忘れさせてあげようか?という風に、 彼の黒い髪を優しく撫でた。
と、そこで初めて、オスカーの声を音として認識した。 そちらに向ける眼は、眠りからは醒めているけれど、 熱に溶かされたアイスブルー。]
オスカーも、ちゅぅする?
[湯たんぽにする時の気軽さで、微笑んだ。]
(459) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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……ちゅう。 したこと、ない、です。
[する?と問われ。 そう簡単にするものなのかも分からず 少し困ったようにそう告げた。 嫌がっている素振りはなく、 ただただ純粋な疑問。 故に警戒はなく、とりあえずは近づいた]
(460) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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[目の前に現れたモリスの胸元に、 しなだれるようにその身を預けてから]
…どうすれば忘れさせてくれるかな。 キミが知ってる方法で、いいよ。
それとも…折角だから…キミのを、くれる?
[その声音はまるで別人のよう。 寄せる胸元が心地よくて、うっとりと眼を閉じながら]
見返りは…何が必要だろうね?
(461) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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サイラス、どこ行ったのかな…
[談話室をそうっと覗いてロバートがまだ眠っているならばまた退出して。先ほど(いつかは…もうわからないが)まで吹雪いていたとは思えない空を見上げた。 誰もいない廊下。いつもこうやって、空を見上げている]
あ れ
[茂みの奥、薔薇の木があるだろう辺りに見慣れた金色を見た気が、した]
薔薇に惹かれてるのかな
[唇を一度噛んで、窓をそっと開けた。濃厚な香りが流れ出す]
(462) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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…抱いてくれる?
[その声は、エリアスのものではなくて、 薔薇の精のものだとは気付かれまい。 元々枯れそうだった薔薇の木、求めるものは人の精気なのだ、と]
(*102) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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[溶けそうになるのは意識。 合わせた唇から熱いものが流れ込んでくる。 端から零れた受け切れぬ滴が頬を流れ落ちる。 オスカーの声にはっとして唇を離すと、息を吐いた。 ノックスの言葉が耳にかかる。髪を撫でられて、熱くなっていくのは香りの所為]
したい、とか、そういうんじゃ、ない。
[この状況でオスカーに代わる事はやはり出来ない。 ノックスがオスカーにかけた言葉に、一度目を伏せて]
オスカー、ええと。 オスカーは大丈夫? 薔薇のにおいに、酔ってない?
[自身が酔い始めているのは、わかる]
(463) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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