204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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うんーーーー目の前で トレイルの首 かっ切ってもいいんだけど…………ね
お願いしたい…… ニコラも手に入れたいのだけれど ノックス足止めできれば……ニコラも手に入れやすいし
(*86) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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……みんな一番に愛されてるから。
[>>414顔をあげないまんま、口にする声はくぐもっている。
僕だってディーンが大事だった。 から、彼の願いを叶えた。 そうしたら、手元にはいまなにもない]
僕にはディーンがいないのに。
[みんなは、そんなことないのに。 みんなは、いい大人といい子供だから。
でも。 きっとディーンを救う方法が、他にもあると知ってたから これは八つ当たり。
分かっていても駄々をこねるから、僕は悪い子なんだろうと思う]
(419) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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……トレイルを唆しているのは、フィリップ。君だ。
[ラルフの好意は心地好かったのに。 それを利用した。
彼を犠牲にしても、トレイルの願いを叶えてあげた。 それでも彼は――…。
居間の方から響く音に、びくと肩を震わせる。>>416]
………何を、考えてる?
……フィリップ。君はシメオンを――…どうした? あの子はニコラの友達 だった。
[まだ切っ先は愛し子に向けられているから。]
(420) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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[フランシスの呼ぶ声>>415に前見たまま僅か顎を引く。 背に近づく気配を感じるが警戒する者からは目を離せず。 伏せたままの二コラが口にした言葉>>419に瞬く。]
――…一番に愛されたいなら、 愛されたい相手にそう言やいいだろ。
[ぽつと呟くものの、続く言葉にきょととする。 そういえばディーンの姿を見てはいない。 二コラは、ディーンがいない、と言った。]
ディーン、は…………、 如何したンだよ。
(421) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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[トレイルの透明な言葉は 2人にはとどいていなかった。
当人を置き去りにして、話は進んでいく。
フィリップの ぬるい体温が、気持ち悪い。 キタナイ だって彼も彼と
身震いひとつ。 恐怖ではない**]
(422) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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もし 実際そうだとしても 唆されるほど トレイルは 貴方を選んでいない
[大きな音 ああ あれが それか]
ああ ニコラ……知ってます? 今 ニコラが癇癪起こしてるって
いかなくていいんですか? ニコラはほおっておくんですか? かわいそうですね?
[ノックスの質問には答えない ただ 音の理由 知っているから ルーツが張り合うように 羽ばたいた 猛り狂う声は 今は出ない]
(423) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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トレイルは、もしもルーツの声が出ていたなら、刃物もきにせずその場から離れただろう
2014/11/23(Sun) 23時半頃
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トレイルーーもう少し 我慢して?
[震えるトレイルを撫でる ああ胸糞悪い けれど ここで暴れられると面倒で 彼の透明な声 も 意思もいらない 只々 都合良く扱う]
(424) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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[>>419 一番――いちばんが、いい。 子供じみた、純粋な欲望の一つ。 一番に、あいする。あいされない、こどものようだ。 ノックスに甘やかされすぎたのかもしれない――否、でも、ディーンは。]
ぁ… ……――、!
[しまった、と >>421ドナルドの問いかけを聞いて眼を見開く。
あまりにも、あまりなことだったから。 本能と、直結することだったから。 血の匂いを消すために掃除をしようとしていたのに。 どうして死んだのか、謂わないようにしていたのに。]
(425) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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[フランシスの漏らす音色>>425に 良くない想像が働いて眉根が寄る。
一番に愛されてる。 僕にはディーンがいない。
その言葉からぐると頭をめぐる。
愛する者を喰らうはこの血族の業ではなかったか。]
(426) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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ぐ、
[ノックスの足が1度止まった。 選んでない――…。
栗色の髪。見えないシノワズリ。 唇が見えないから、透明な声も――聴こえない。]
……とれ、いる?
[恐る恐る、声で窺う。]
(427) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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[――もしそうだとしたら。 おとなたちは知っていたのだろうか。 知っていて、それを見過ごしたのだろうか。
衝動に負けても許されるのか。 それならノックスの言い分は――?]
――…嗚呼。
[漏れるは溜息のような吐息。]
(428) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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[>>412問いかけに、ゆうらり、顔をあげる。 あげた目は、泣いてはいなかった]
……ディーンは、食べられたいって、言ったから。
[ただ、その目は。 惨めさを湛えて]
食べられたいって、言ったから。
[居間の面々を、ぼうと眺めている]
ねえ、みんななんで。 なんでそんな平然としてられるの。
(429) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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食べたいくせに。
本当は今すぐにでもハラワタ引きずり出してあったかい血を飲んで狼らしく食べたいくせに。 犬みたいに突っ込んでぐちゃぐちゃにして支配して、全部を自分のものにしたいくせに。 好きな人の血ってどんなに甘いと思う?肉はどんなに素晴らしいと思う? 君の腕の中で好きな人が君のことだけを考えて君の名前を呼んで、君も好きな人のことだけ考えることができて 全部が手に入る、のを。
……想像してみてよ。
[はは、と。 からからに乾いた笑いが、最後にひとつ、転がった。
手の中、卵の中。 ここにあるのは、濁った目玉がひとつ]
(430) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[ノックスの足が止まった]
ほら ニコラのところ 行ってあげて?
[ふわっと 笑みを浮かべる 迷うほどの 迷う故の 突きつける 残酷]
……ドナルドも あなたに対して 怒っていますからーーーー ニコラと 同じ部屋にいますから
[そう言って さらに一歩下がる もう少し 階段まではもう少し トレイルに伺う様子
嗚呼 愉快だ]
(431) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[二コラの顔が見える。 その眸は、ひとときだけ自分の眼帯へとも向けられたもの。 けれどあの時のように 好奇心のぞかせるようなきらきらは感じられず]
――…喰っちまえば会えなくなる。 そんなことも教えて貰わなかったか。
食べられたいって言われて、食べて 一番欲しい言葉、聞けなくなった、か。
――――…平然となんてしてねぇよ。 みえなぇところで自分の衝動と戦ってる。
(432) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[トレイルの名を呼ぶ度、ニコラの表情が曇った。 遠い昔。
不貞腐れる様が可愛くて。可愛くて。仕方がなかった。]
……ニコラにナイフを向けてる者は、居ないよ。 フィリップは、君一人。
[それに、居間にはバーナバスが居る。プリシラに危害が及ばない限り、余程の事がなければ助けてくれるはず。]
(433) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[続く声>>430に眉を顰める。 考えぬようにしていたそれが言葉として流れ込む。]
――…フランシス。 バーナバス、と、大人二人いるなら 二コラ押さえるくらいは出来っか?
ちょっと、頭冷やしてくる。
[フランシスに少し下がるよう促してから、 ドナルドは居間から廊下の方へと足を向ける。]
(434) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[本当の気持ちと、ホントウの気持ち。建前の気持ち。
わからなぁいと言うニコルの髪を、あの時撫でた。>>374]
嘘。
[ニコラはもう知っている。*]
(435) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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愛する者に愛されたいなら 同じ場所に行けばいい。
[――同じ場所に留まればいい。 同時にそんなことを思いながら 立ち去る間際、二コラに向けてそんな言葉を残して。]
(436) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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ノックスって甘いね
[ころっと笑う ああでも知らないのか フランシスの言う 遠吠えのできる 獣の存在]
そう思うなら いいよ 後悔しても 構わないなら どうぞ?
でもーーーどちらも あなたは選べないまま 後悔する
[戸口から気配がする 丸見えの 一階階段そば 遠吠えで お願いした]
(437) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[ドナルドの牙は二コラからそれる。 牙は、意識はフィリップへと重ね]
(438) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[止まった足を動かし始めた。
1歩ずつ、近付いては離れ。 ノックスは護りのような首飾りを握った。]
……ドナルド?
[彼の否定する声が、耳に残っていた。>>355]
僕が行ったら、トレイルを 殺すのだろう? 僕を……生かす? は。報復のつもり?
(439) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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二コラはディーンを喰ってたのか。
フィリップ、そっちを、手伝う。 けど、――、今何処にいる?
(*87) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[>>432ドナルドの声に、泣き出す寸前のようにしゃくりあげる。 それでも、目は乾いたまんま]
一緒だって言ってくれた。
[保護者から、兄から。 教えられたことがなかったわけじゃあない。 むしろ、よく言い聞かされていた。
言いつけを破ったのは、僕]
……ずっと一緒にいられるって、言ってくれたのに。
[いまディーンはどこにいるの。
ああ。戦ってるというのなら、余計にずるい。 ディーンはちっとも、そんな素振りを見せてくれなかった]
(440) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[>>436一言、残して立ち去る背中を。 ぼうと見送る目は、拗ねた色をして]
……君の想いは、食べなきゃ満たされないよ。 いつか、今じゃなくてもいつか。 君は、泣きながら食べるの。
[背中へ、まっすぐ。 指を、さした]
……運命だ。分かるだろ?
(441) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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ーーーそう 彼だったんだ ディーン食べたのーー マグカップ返せなかった…………
今ね 南側の一階に降りる階段そば 直ぐ見えると 思う
(*88) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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ドナルド、 ……―― ぁ、
[彼はどう受け止めるか。どう聞こえるのか。 溜息のような声に、服の背を掴む。]
……やめ、 やめないか……!
[>>430 本能を曝け出したような言葉を投げるニコラに、 叱るような、咎めるような声を上げる。
それは人として生きるのには抑えなければならないのにという思いと――抑えている奥の本能にちくりと、刺さるような気がして。]
(442) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[ドナルドの姿 戸口から見えれば 心から 嬉しそうに笑う]
ーーー人聞き悪いですね? ただ あなたの起こしたのと 同じ 事故ーーーは起こるかもしれません
あり得なくないですよね?
[じり じりと ナイフの切っ先 やはりトレイルに向けたまま下がる ああ ノックスはもっと焦ればいい こんな風な愉快なこともあるんだ 初めて知ったと 笑って]
(443) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[先祖返りの、遠吠えのあるのを知らないノックスは、ハッタリだと断じた。]
仮にそうだとして、……フランシスが、それを見逃すとでも?
ニコラを害したドナルドを、フランシスがよくやったと、いい子だと褒めるとでも?
……ホレーショーも、だ。 彼は、君にそんなことを……許す男、だったのかい?
(444) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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ーーーそんな綺麗事 聞きたくありません あなたの口から 綺麗事なんて あなたの保身でしかない
反吐が出る
[ >>444保護者の名前に 眉をしかめる こんな男が 口にしていい名前じゃない とても優しいフランシスもホレーショーも]
(445) 2014/11/24(Mon) 00時半頃
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