3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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風紀委員 ディーンは、美術部 ミッシェルの叫び声に、ふと我に返る。
2010/02/27(Sat) 14時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 14時頃
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ミシェの……声、だよね
[暗い廊下に響いてきた声は、聞き慣れた友人のそれ。 姿は見えないが、暗い廊下の先に彼女がいるのだろうか。]
ごめん、私ちょっと見てくるよ!
[保健室へ向かう面々の横をすり抜け スカートが捲り上がるのも構わず大股で走る。 首に下げたカメラが大きく揺れた。]
ミシェ、ミシェ!居るんでしょ!?
[辺りは暗く、どこに誰が居るのか把握できない。 それでも精一杯叫んだ。]
(246) 2010/02/27(Sat) 14時頃
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[間に合わなかった。伸ばした腕は空を掴んだだけだった。
ミッシェルの叫びに反射的に、]
いやっ、置いて逃げるなんてできない!
[けれど、ケイト>>@30の言葉に、 ああ、やっぱり…と暗たんとした気持ちになり…、 ミッシェルの手が自分の首に伸びるのを目にしながらも、 身動きがとれなかった。]
(247) 2010/02/27(Sat) 14時頃
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なかよし、こよし。
( クスクス )
みんなで一緒に、遊びましょ。
( ケラケラ )
(@32) 2010/02/27(Sat) 14時頃
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しまっ、ぐ……
[片方の腕は背後の友人へと延びていた。 そして、もう片方の腕はまだすこしだけ自由が利きそうだ。]
メアリーまで、なんで。 来ちゃだめ!二人とも逃げてよ!
[一人は、まだここからは見えぬ鳶色の少女。 もう一人は今まさに凶刃が触れようとする少女に。]
やめろって言ってんでしょ!
[けれど切っ先を触れさせはしない。]
(248) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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[もう片方の、まだ動く手で刃を覆うように握り込む。 刃が指に食い込んで紅い色が流れ始め]
――……っ!!
[痛みで意識が消えてしまいそうになって。 それでもこれで、切りつける事はもう出来ない。]
(249) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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―購買部―
[――叫びが耳を打つ。 びくり、と顔を上げるが、動かない。動けない。 無差別に血を求める衝動を抑える自信が無い。]
…、っ…、
[あか、とその匂いから意識を逸らそうと掌に爪を立てる。 ドナルドが行くならば止めない。 もし、其方を気にするようならば――]
…行けよ
[眼をあわさないようにそう謂うだろう。]
(250) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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[奪った自由はミシェルの片腕だけ] [マーゴの首に触れられたならそれは凍て]
いたいの?
かわいそう。
――― 可哀そうに。
[ ふ ] [ と、少女の姿は言葉と共に消えて] [ミッシェルの腕の自由も戻る]
(@33) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 14時半頃
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――南棟2F 東階段――
[階段を下りようとして、階下から友人の叫び声が聞こえた]
ミッシェル?
[駆け出そうとして躊躇する。もしミッシェルが異形と化した自分の姿を見て、拒絶したらと思うと足が竦む]
……どうしよう、どうすれば……。
[続いて聞こえるマーゴの声、メアリーの叫び声。
……既に自分の身体は異形に成り果てているかもしれない。でも、ここで皆を見捨てたなら、それこそ心まで醜い怪物になってしまうような気がして] 行かなくちゃ。
[フィリップがついてきているなら頷きかけて、叫び声の方へと全力で駆け出した]
―― →南棟 1F――
(251) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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[――見ない]
[見ない、 見ない。]
[窓際ひとり]
[同じ。 同じだ]
[――違うのは]
(*70) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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[ぼんやりと白刃を見つめていたのはどのくらいの時間だったろうか。 ミッシェルがナイフを握り込んで血が流れ出すのを見て、 我に返り、呪縛がとけたかのように体が軽くなったのを感じた。]
ごめんなさいっ。
[踵を返して、元来た道を駆け出した。 私が、私が側にいたから、怪我をさせてしまった。 やっぱり誰かの側にいちゃいけない。]
(252) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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[ケラケラケラケラケラケラケラケラ]
[ 少女の哂い声が こだまする ]
(@34) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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―南棟1階―
[それで、ようやく腕は両方とも言う事を聞くようになった。]
……大丈夫?怪我、は。
[蒼白な顔で、握り締めていた左手を開く。 第三関節の辺りに一文字に走った傷は生々しく赤色を噴出して。 緊張が解けたからか、その場に情けなく座り込む。]
ごめん……保健室まで
[引率を頼もうとしたが、 それよりも早く彼女は走り去ってしまい。]
(253) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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ミシェ!
[走った先、漸く彼女の姿が見える。 その近くにはマーゴと、お下げの少女の立ち姿。 半分タックルを決める勢いでそちらへ近づけば]
――なっ
[少女が、消えた。]
あばばばば!
[走ってきた勢いを殺せず、鈍い音を立てて壁にぶつかる。 それでもタフにぱっと立ち直った。]
はぁ……二人とも……はぁ……大丈夫?
[荒い息のまま振り返って無事を確認したが マーゴが謝罪の言葉を口にして走り去ってしまう。 待って、と手を伸ばしかけたが声は出なかった。]
(254) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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[ハンカチを分厚く折りたたんで、傷に当てる。 じわじわと赤に侵食されていくが滴る赤の勢いは減り]
……あー、もう。
[声に反応するのも億劫でへたり込んでいたが。]
一応……命は無事。 ごめ、ついでに保健室まで引っ張ってくれると、嬉しい、な。
[飛び火をさせずに済んだ友人に、無理をして笑う。]
(255) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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――南棟 1F――
ミッシェル! マーゴ!
[一階に辿り着けば座り込むミッシェルと、逃げるように走り去るマーゴの後姿。そして自分同様に駆け寄ってきたメアリーの姿があった。 事情が飲み込めなかったが、ミッシェルの左手から零れる血の色に息を呑む]
……何が、あったの?
(256) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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…メアリー! [駆け出した彼女を追おうとするも、周りに引き止められしぶしぶ保健室へ。 この部屋の中だけは何故か空気が違う気がした。
窓辺で揺れる、鮮やかな色の葉の観葉樹。]
(257) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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―南棟一階―
[赤毛が走りこんできたのを見て]
二人とも、廊下は、全力疾走するところじゃ、ないよ。
[危険物を不器用に片手でしまう。 まだ血糊はべったり残っているので、 拭っておかないと使い物にならなくなるだろう。]
ちょっと、ね。 黒幕に、喧嘩売ったら、このざま、だよ。 っ……ぅ。
[傷口を抑えるのに専念してはいるが、 それでもまだ完全には止まりきっていない。]
(258) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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……そか、よかった……はぁ……
[へたり込むミッシェルの近くに屈み、その肩に手を乗せる。 血の滲んだハンカチに目を落とし、眉根を寄せた。]
マゴちゃんは、それ治療したら探しに行こう。 ん、引っ張ってくから安心しなね。 ディーさんたちも保健室に居るだろうし、人が多いと安心でしょ?
[彼女の作った笑顔に、一つ頷く。 近づいてきた足音に顔を上げれば、同じく声を聞きつけてやってきたのだろうキャロライナが居た。軽く手を挙げる。]
(259) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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もう……。無茶しないでよ。 いきなりいなくなっちゃうしさ、心配したんだよ……。
[泣きそうな顔でミッシェルを見る。 メアリーには手を振り返そうとして、慌てて両手をポケットに突っ込んで隠す――既に全身が異形と成り果てているなら無駄な行為かもしれないが] ……ガーランドさん、ミッシェルをお願い。
[友人の無事は確認できた。それなら、もうここにいる必要はないだろう]
(260) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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う……ん。
[マーゴは、あいつの”お友達”に好かれているらしい。 だから本当に探しに行くのが得策かは分からなかったが。]
あの子はまだ、何にもやってないんだ。 ……大丈夫、だよ。
[一人にしておくのだって、出来そうに無く。]
一休みしたら、探しに行くかね。
[ふら付きながらもどうにか起き上がって]
あ、はは、ごめん。 ちょっと前が見えて無くって。
[不自然に手を隠そうとしたのを見咎めた]
……キャロも、どっか怪我でも、した?
(261) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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[ミッシェルの視線につい、顔をそむけてしまう。彼女の目には自分の姿は"キャロライナ"として映っているのだろうか]
……ううん、何でも、ないよ。私は大丈夫。
[ポケットに隠した手をぎゅっと握り締める]
(262) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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ん?……うん、了解。 保健室まで引っ張ってくさ。
[手を挙げる素振りを見せたキャロライナだったが、それが己に振り返されることはなくポケットに仕舞われる。 その様子の意味を問うミッシェル>>261に同意するように、キャロライナへ視線を合わせた。]
(263) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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− 南棟1階廊下→→→南棟3階廊下 −
[闇雲に駆けていたら、気が付けば1年生の教室前の廊下で。]
あんなに「逃げて」って言ってくれていたのに、 私がもたもたしていたから…。
[さきほどの出来事を思いだすと、また涙がにじむ。]
『早く帰らないから、こんな事になるんですよ。』 [従兄に言われた言葉>>0:750が胸に刺さる。]
『そうさ、お前のせいさ。もう諦めろ。 何もかも手放してしまえ。楽になれるぜ。』
[頭の中に誰かの声が響く。耳を手で覆っても消えることはなくー。]
(264) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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[顔を背けられれば、先刻の事から覗きはせず。]
ん、なら良し。 ……無理しちゃダメ、だよ。
[人のことを心底言えた立場では無いが。]
じゃあ、メアリータクシーにお任せしますか、っと。
[行こう、と促して重い足取りで進んでいった**]
―南棟1階→保健室―
(265) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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[突き当たりには音楽室がある。]
バーナバスさんが言ってるって、ミッシェルさん言ってた。 [彼女>>223は、近づかないで欲しいって言ってたけれど…。 多分同じ“好かれて”しまった者として会って話がしたくなって、 そのまま音楽室の方へと歩みをすすめた。]
(266) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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[二人の視線に晒されて、俯いてしまう。 でも、いつまでも隠し通すことはできないだろう。 諦め顔でポケットから手を出し、二人の前に晒す] 気持ち、悪いでしょ……。
[両手に咲く黒い花に、二人はどんな表情を見せるだろうか]
(267) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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― 音楽室 ―
[しばらくすると、落ち着いてきたか。 そして、なぜか、血の止まりも早い気がした。
左腕をまくって傷を見る。
気のせいだ。だらだら流れている。]
――……こりゃ、ヤバいか。
[一人でいたら、正気に少し戻ったか。立ち上がる。 音楽室のドアを開けると、そこには大男がまだいたか…。]
お前…包帯もってこいっていっただろうが……。
[大男はこっちに気がつくと、また笑ったか。]
(268) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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−音楽室付近−
バーナバス、さん?
[扉の前に人影がいるのをみれば、バーナバスと思い、声をかけるだろう。 闇にとりまぎれて、すぐ側にいかねば誰かわからないだろうから。]
バーナバスさんと話がしたいの…、そこにいるの? [誰もいなければ、ノックをしてドア越しに声をかける。 バーナバスは、長期休暇中の水やりなど手伝ってもらったことがある。 お礼に畑でとれた野菜をおくったこともある。 がさつそうにみえて、水やりが丁寧で好感をもっていたのだ。]
(269) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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……待って、ミシェ。
[保健室へと向かおうとするミッシェルを止める。 俯くキャロライナがポケットから出した両手に 自然と双眸が吸い寄せられた。 そこに咲いた黒い花に、目を大きく見開く。]
それ……刺青、じゃないんだよね……?
[あまりに綺麗に咲いた花に、驚いたように顔を上げる。]
まさか学校が“こうなって”から――……なの?
[鳶色が揺れる。 何が起こってもおかしくない状況ではあったが、彼女の身体に現れたその異変に動揺が隠せなかった。]
(270) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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[そのあと、ヘクターには今度こそ包帯とってこいと命じた。 そして、大男を見送ったあと、そのまま音楽室の床に座り込んでいる……と。]
>>269 …………ん?
[一人、女生徒がやってくる。 ……ああ、とまた額に汗がにじむ。
今度は正気を保たないと…と。]
(271) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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