194 花籠遊里
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亀吉に1人が投票した。
シーシャに9人が投票した。
シーシャは村人の手により処刑された。
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藤之助! 今日がお前の命日だ!
2014/09/19(Fri) 02時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
藤之助が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ヴェスパタイン、トレイル、ニコラス、亀吉、朧、丁助、ヘクター、櫻子の8名。
昇り出た陽が打ち落とされ。
宵闇が変わらずやってくる。
昨夜と違うことはといえば、霧雨降り出したことであろう。
壊れたラヂヲは変わらず繰り返す。
おうや、おうやと手招きひとつ。
一匹の蝶減った虫籠。
一輪の蝶減った花籠。
(#0) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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トレイル殿。 今宵の銀月は綺麗ですねえ。
(0) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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[雲に隠れて見えもしない月を まるで見透かしたように、揶揄した。]
(1) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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― 黎明幕間 ―
[月の視界を塞ぎ、彼が嫌がるたびに、名を恋わせた。 毒を浴び続ける享楽は、身体以上に心を軋ませたろう。
夜蛾の悪辣は際限を知らず、今宵も花を傷付けていく。 作法が為っていないと叱る花主など居らず、 元より蝶と花とはそういった関係。>>2:206]
(2) 2014/09/19(Fri) 02時半頃
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[嫌がる彼を押さえつけ、放埓に振舞う夜は刻々更けていく。 暴力的とすら言える睦言は、情人に齎す其れでない。 蜜を貪る愉悦の一時であった。
そうして、暁が迫り、明星が空に瞬く頃。 男は好きに使った彼を牀榻に捨て、傍を離れる。 眼差しを隠す帯も解かぬまま、彼を暗闇に幽閉するまま。
気怠げに床に降り立ち、格子に進める足。 最中、チラと別の牢へ視線を向ければ、 ほんの少し瞼を細め、浅く唇を開いた。]
(3) 2014/09/19(Fri) 02時半頃
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[ひとつ、ふたつ。 零す言の葉は恐らく要を得ない。
まだ、漆黒に閉ざされる銀月を示唆するように一瞥した後、 好きにしろと云わんばかりに余所の牢からも視線を引き剥がし、 男は再び足を踏み出す。本来、己の住まう外の世界へ。
朝日を厭い、夜蛾は翅をまた開く。
――――*さぁ、夜が明ける。*]
(4) 2014/09/19(Fri) 02時半頃
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ー 夕暮 玄関先 ー
[今宵も又、何かに誘われるかのように館へと翅を伸ばす。 自分を追う者も居らず、忌む者も居らず。 夕闇は雲に覆われ大粒の涙を館へ沈め。
――その雫らに打たれた身の端を絞りながら、宵闇に詠われた言の葉にはぞくりと背筋を凍らせて、只々気まずさを隠す様に上げた口端は――果たして、闇には見透かされていたか。]
綺麗…ですね。…ええ。
[訝しむ瞳を隠すことはせずに重質な扉を開けてはみるけれど、矢張り空に銀月は浮かばず。 その雲の裏隠されているのなら、明日にはきっと視えるだろうか。 甘い期待はそこそこに、怪し気な花主にはじとりと纏わり付くような視線を差し上げ。
今宵もまた、蜜を吸いに花籠へ。]
…銀月、か。
[花主の言葉に翳りを落としたこころはそのまま。新しく手についた黒衣をぎゅうと握り。 ただ其の姿を見てみようかと、踵を鳴らして仄暗い廊を歩む**]
(5) 2014/09/19(Fri) 02時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 02時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 02時半頃
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── 東雲の頃 ──
[ペティンガーさまを癒して差し上げることは出来たでしょうか。 その『蝶』もやはり、飛び去ってしまった後。 淀んだ空気をかき混ぜながら、花主さまが訪れました。 一人一人に落とされていく声は、錆びた歯車のような音でした。
朝陽の陰に消えてしまわれる前に落とした言葉>>2:*67
それはどうしてか歪に、裡を陰らせて行きました。 早朝には、一輪居なくなっているともまだ知らず>>2:*68 されど胸には厭な漣が掻き立てられていったのでありました。]
(*0) 2014/09/19(Fri) 03時頃
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── 書斎 ──
[その日はずっと、霧雨が降っておりました。 花の世話は恵みの雫にお任せする事にしまして 僕は、埃の雪舞う書斎にて書物を読んでおりました。 薄い唇が開かれ、深く息を吸い吐き出し。 泣かぬとはいえ欠伸でくらい睫毛は湿ります。 こしこしと瞼を擦っては、連なる文字を読んでおりました。
昨夜は、ペティンガーさまが癒されてくださいますように 優しく穏やかな声音にて夢の唄を囀り やがて東雲の頃になるまで、僕は一睡もしておりません。 格子に近づく足音の粗雑さに>>3 何方が近づいたかは判りましたが、僕は視線を向けませんでしたので その唇が何を紡がれたのかなんてわかりもしない事でございます>>4
それから部屋へ戻ることもなく、書斎にて本を読んでおりました。 『花』にお逢いする事も、ほぼなく。 ましてお優しい鏡花が一輪減ってしまったことなど 今もまだ知らずに居るのでありました。]
(6) 2014/09/19(Fri) 03時頃
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[辺りに散らばるは『夢物語』綴る書物にございます。
零時に解けてしまう魔法。 泡沫の泡となりゆく運命。 錘に指を刺し落ち行く眠り。 真っ赤な果実に塗られた毒。 相容れぬ立場を嘆く窓辺。
他にも沢山、取り出しては読み取り出しては読み そんな繰り返しを続けていたのが 宵に差し掛かる少し前までの事でございます。]
んー、っ… ふぁ───…
[疲労に耐えかねた小さな身体は 撒き散らかした書物を枕に転寝を始めてしまいました。
宴始まる時分となっても 書斎の奥、小動物が隠れるようにして 小さく丸まり眠る姿がソファの上にあることでしょう**]
(7) 2014/09/19(Fri) 03時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 03時半頃
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― 黎明幕間 ―
[手を引かれ頬の輪郭を辿られ戯れた月の夜。今宵己に触れている指先は掠める香りはどう足掻いたところで導いてくれた蝶のものではない。
拒絶は瞳に雫を滲ませ視界を黒く黒く染め上げていく。 けれども楔を打ち込まれた痩躯は重なり合う度に赤く熟れては色付いていく。
その手業は私利私欲に塗れた暴君の振る舞い。 花の都合などお構いなしに甘蜜を啜る蝶そのもの。
花の蜜が枯れてしまう夜更けまで、強いられた唇は紡いでいく。 一匹の蝶の名を。請うように恋うように喉震わせて。 暁が射し込む気配も、闇に覆われた身では知ることは無く。
掠れた声で一度名を紡ごうとして半端に咲いた花びらは、はらり ひらりと地に落ちてゆく。
完全に蕾を芽吹かせることの無い淡藤は黎明の灯りを浴びることはなく、覚めることのない暗雲のもとその身を晒した。
霞み行く意識は霧雨のように曖昧でいて薄っすらとした曖昧なもの。 光など──…見えない*]
(8) 2014/09/19(Fri) 11時半頃
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[花籠から溢れ地に落ちた花に何の価値があろうか。
それもいつまで経っても蕾芽吹かせ咲き乱れることのない八分咲。
水を滋養を与えたところで綻ばず、泥に花弁を染める花に見向きされることはない。
拾うのはきっと、唯の物好き。 穢れを知らぬ稚児と清純な心を持つ指と──…]
『あの花を返して貰えるかな』
[厭らしい三日月を乗せた唇。私利私欲に肥えた厚い肉塊。 あの日銀糸を乱れに乱れて引き連れた男そのものが鎮座し、銀月に科せられた金子を容易く支払っていく。]
(*1) 2014/09/19(Fri) 11時半頃
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『雨が止んだ頃合いに迎えに来る』
[楼主の返事も待たぬまま身を翻すお客人。 一連の流れを耳にしたのは、割り当てられた室内にて。告げに来たのはまだ芽吹かぬ一輪の蕾>>2:*3
乾き切った双眸に、被せられた布の気配はもう消え失せた。 だというのに鉢に浮かぶ顔色は憔悴し切ったもの。
淡藤の様子を眺めていた綻ばぬ蕾が少しばかり憂いを持ったように萎んでしまうもので、気になり声をかける。 すると小さな椿色の唇は滑り転び、やがて淡藤は鏡花が欠けてしまったことを知る。>>2:*68]
(*2) 2014/09/19(Fri) 11時半頃
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[視線は自然と窓辺へ。 しんしんと注ぐ天雲へと向かう。 霧雨に隠された月は朧気に鈍く。 庭の花を鵐に濡れしていく。]
…有難う。
[思い出したように背後にて控える花見習いに告げれば小さな足音を立てて姿を失せる。
そのまま指先を雨露降り注ぐ窓に伸ばせば、懐かしむように瞳を閉じる。ゆっくりと口遊むは雅楽の音>>0:6 せめて雨が藤を濡らさぬようにと、そっと]
(*3) 2014/09/19(Fri) 11時半頃
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─夕刻・自室─
[唇に乗せる音はもう奏でられることのない琴の旋律>>0:6 膝を抱えて小さく小さく声を乗せる。ぷかりと浮かぶ水珠と共に。
ふと、人伝に耳にした言葉を反芻させる。 記憶に浮かぶは花籠へ束ねられる前のこと。幾年か過ごした鉢の中、気紛れの気紛れに名を呼ばれてしまったのだとか。
花が籠を壊すことは出来ずとも、摘み取られることは出来る。 深く考えずに引き抜かれた花は、気紛れに水の張られた瓶へと生けられ、部屋の中飾られるのだろう。
それはいつかの日と同じ繰り返し。 胡蝶の夢とは異なり、紛れもない過去に刻まれた頁をまた歩み出す。
視界に入れた片黒衣>>2:124には双眸を見開かせ歪めながらも、結局その名を呼ぶことも、袋に手をかけることも、蝶の匂い残る革に触れることもせずに瞳を自ら手で*覆った*]
(9) 2014/09/19(Fri) 11時半頃
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ー宵闇ー
[それは赤い花の腕に抱かれる夢の中で果てた頃の事だったか。
荒く息を交わし見合わせていた花の顔がふいに後ろを向く。そして白い蝶の顔が僕の目に入る。>>2:204
白い蝶は赤い花に男を買えと言った。 それがどんな意味を持つのか僕には分からない。 ただ二人にはそれが大切なことなのだろうと記憶に留め、事後の倦怠感の中で少しだけ目を閉じた。
やがて謝罪の言葉が降り、目を開けると牢を去る白い蝶の背と、辺りに散らばる紙幣とがあった。
別に邪魔されたことに気を悪くしてはいないが、金にもなんの喜びも興味も沸かなかった。 ただの紙の形をした礼儀だ。]
(10) 2014/09/19(Fri) 12時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 12時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 12時半頃
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― 回想 / 地下牢 ―
[とんとん。とんとん。 鼓膜を敲く夢物語。背中に伝う僅な振動。>>3:201 我儘と笑うなら、笑えば良い。 ただ蝶は自分を飾る何かを探して翅を伸ばすのだから。
そう、微睡の中幼心を露にしながら。 堕ちた脳内、沈み行く夢沼に。]
(11) 2014/09/19(Fri) 14時頃
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[――そうして明方。月も星も薄らんだ色の空に溶けては消え、 彼方から陽が上る頃。 乱雑な翅音にぼんやりと目を開けると、格子の先に浮かんだ毒蝶>>3 「お楽しみだったかい」 そんな言葉は朦朧とした脳に沈み、顎先はぼふんと枕に乗せ。 呆けた瞳で蛾を視界に捕らえると、何を言うでもなく蛾の歌を耳に通し。]
(12) 2014/09/19(Fri) 14時頃
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[独り言に歌を返すこと、ひとつ。ふたつ。 軈て吐息を洩らしたならば、隣に眠る花を他所に格子を潜り、沈む月の籠へと歩みを向ける。
鳴る踵はただ反響。 明方独特の仄灯りに影が伸びる。 眠る銀月常闇に包まれ。 草臥れた躯は陽の光と代わる事を望んでいるだろうか。]
…――また、後でキミを。
………迎えに来るよ。
[夜に眠る銀月の、その視界を遮るものを開いて。 纏いの無い手でその頬に触れたのならば、目元を腹の指で撫でること、二度。 疲れた躯は如何するのが良しなのか、解らぬけれど。ただ布団を掛けて遣ったのならば、軈ては朝日の下へと蝶は翅を伸ばした*たろう*]
(13) 2014/09/19(Fri) 14時頃
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[この館に訪れるのはもう三度目か。
片手に包みを持って、この館に似つかわしくない陽の明るさを身に纏った金糸雀は舞い降りた。
なぜこの館に来るのか。 それは今度菓子を持ってくると約束したからで…否、未だ識りたいことがあるからだ。
未だ、宵闇の暗さを。 太陽が如きこの身に教えて欲しい。
普通にしていれば太陽は己が照らし出した物の裏に潜む影を目にする事はできぬのだから。
僕は三度目ともなる花主の挨拶を耳にすると、それは恒例の文句なのだろうとやっと察して。 そのまま誰かがやって来るのを持つように館の入り口に留まった。]
(14) 2014/09/19(Fri) 19時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 19時頃
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―昨晩の地下―
[一度熱を吐き出させるよう促すと、枕元に転がる仮初の蜜を後ろへと塗り込めて、彼に女を教えること。 其れが、今宵の赤い花の務め。
痛みを記憶に塗れさせぬ様、快楽を共に、ゆっくりとした速度で。
快楽を強請り、見上げて来る異国の色の瞳。 綺麗ですね、と言葉を紡いだ唇で、その目元に口付けた。]
(15) 2014/09/19(Fri) 20時半頃
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[ぬるついた感触を沈め、すべてを終えるまで、花は決して、蝶を労わる事を止めずに。
其れは、金色の頭を抱き寄せ、休息を取る頃合にか。
不意に訪れた一羽の蝶。>>2:204>>2:205>>10 強引に合わされた視線と、意味を捉えきれない言葉。]
判り、ました。 ……もしも、僕がこの花籠から無事、出る事が出来たのならば。
[四日後の約束は、今決まり。 其れよりも遠い果てに位置づけられた。
何故、と問う前に。 何かを隠した蝶は、去り行き。*]
(16) 2014/09/19(Fri) 20時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 20時半頃
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[男は今日もまた、陽がすっかりと暮れてから館に顔を出した。
霧雨を逃れ、冷気を払い、夜の暗がりに隠れるよう、 軒先に滑り込ませた身体は僅かに湿気っていた。
水気を厭う癖、男が傘を持ち歩くことは無い。
傘だけに限らず、男は何一つ、連れてきた事がない。 その身一つで月のない今宵も、花籠へと舞い降りる。]
(17) 2014/09/19(Fri) 21時頃
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[夢覚める頃。 花主様の御言葉を、垂れた頭の上に受け取った。
素直、に自嘲が零れても、地ばかりを視界に収める花の表情は、花主様には判るまい。
しかし、"罅割れ"というのは。
――予感は僅かに、脳は肯定を拒む。]
(*4) 2014/09/19(Fri) 21時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 21時頃
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― 遊里来訪 ―
[そうして、訪れたる花籠。 連日連夜の来訪も厭わず、恙無く迎え入れる花主に軽い会釈を向け、パイル地の手拭借りて水気を孕んだ短い髪を拭った。]
嫌だねぇ、涙雨の様なんて芝居がかりすぎちゃいねぇか。 最近は色町もキナ臭せぇ。
[独り言を漏らしながら廊下を闊歩する長躯は、目先に先客を見止め>>14一日と開けず、籠へ通うようになった金の蝶へと眼を細めた。]
―――よう、ニコラス坊や。 謳歌しちゃいるかね、花の美麗は愛でたかね。
それにしちゃあ、浮かない顔だ。 まだ、遊び方を知らぬと見える。
――――…夜の深さを、知らない顔だ。
[タオルで雑に口元を拭い、ニィと笑んだ顔を向ける。 物怖じしない彼に、裏を作らぬ声で語りかけた。]
(18) 2014/09/19(Fri) 21時頃
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ー昨晩の地下ー
くっ、は… やっぱり、優しい人じゃないですか…
[それは丁寧に慣らされた入り口に徒花の雄蕊がゆっくりと沈んだ頃だったか。>>15
口では耳を喜ばせる言葉を紡ぎ、穏やかな口づけを落とす。そしてその指は僕に快楽のみ味わわせようと丹念に慎重に僕の身体を行き来した。
これでどうして幻滅させるかもなどと口にするのか、僕には分からなかった。
指で確かめられた好い所へ楔を穿つその動きまでもがひどく優しかった。
けれども。 優しいだけでは物足りなくて、 僕は絶頂へと昇りゆく中でこう口走った。 もっと激しく、と。
それは自身への快楽の為ではなく、 赤い花の優しい以外の面を目にしたくて。*]
(19) 2014/09/19(Fri) 21時半頃
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