人狼議事


102 あの、秋の日

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【人】 御者 バーナバス

[夕焼け真っ赤な空の下で、サボり魔はくるんと一回転する。>>4:90
焚き火の炎に照らされた大地と空が、ぐるりと回って、揺れて。

視界はそのまま深く落ちていく。
ぐるぐると遠くなる意識の中で、懐かしい歌が聞こえた気がした。]

(7) camellia 2012/09/28(Fri) 02時半頃

【人】 御者 バーナバス

― 居酒屋・個室 ―

[ソプラノの声とともに、いつか痛めた額に手が触れる。>>6]


 ―――…。

[……それでも。
当時サボり魔の男子生徒だった男はまだ、頬杖衝いて俯いている。
かつて表情を隠していた帽子をかぶらなくなって久しい。今は、相変わらず伸びっぱなしの髪がその役目を果たしていた。]

(8) camellia 2012/09/28(Fri) 02時半頃

【人】 御者 バーナバス

[隣から小さな笑い声がしても>>9、俯いたまま動かない。
そのまましばらくは黙ったまま可愛い後輩の好きなようにさせていたが、その指が髪に伸びればはぁっと深く溜息を吐いた。]

 ……いや、別に。

 俺がお寝坊さんなのは意外じゃねぇでしょ。

[頬杖衝いたままぽつりと呟く。]

(10) camellia 2012/09/28(Fri) 02時半頃

【人】 御者 バーナバス

[そうして頬杖を外した。
腕を突き上げて、んーっ。と大きく伸びをする。
10年前と変わらない、ふわぁあと静かな欠伸をして]
 
 ライオンってのは、あの百獣の王のライオンっすかね。
 俺っちゃあそんな風に思われてました?

[隣に座るレティーシャへと向き直る。
少女の面影を残しながらも大人になった彼女の面立ちを、くっと笑みながら深く覗きこんだ。**]

(11) camellia 2012/09/28(Fri) 03時頃

【人】 御者 バーナバス

[驚く様子>>23に、してやったりとばかりにくっくっと笑いを零す。
大きな伸び、それもまたライオンのようだと思われているとも知らず、ぐぐぐっと背筋を伸ばしながら答えた。]

 うんにゃ…… ん、そだな、
 まさに半分起きて半分寝てた、って感じっすわ。

[ノックスがピエールの頭に落書きし、とんでもないものを頼んだのを見て、どれだけピエールに嫌がらせするつもりかと震えたり。ジェフが机と浮気しているのを見て戦慄したり。――そんな覚えはあるのだが、同時に夢を見ていた気がする。

レティーシャに向き直り、髪を広げる姿>>24にくつりと笑んだ。
やがてふわりと広がって落ちる髪を見て、思案気に一つ唸り]

(42) camellia 2012/09/28(Fri) 22時半頃

【人】 御者 バーナバス

 ……。
 眠れる獅子っちゃぁ、どっかの国でしたっけ?

 がおーっ。食っちまうぞー。

[冗談めかした口ぶりで笑いながら、手でライオンの爪をつくり、金の頭に向けた。
金の髪をわしわしと乱す。
乱しながら、レティーシャをじっと見下ろして]

 いい夢――…  そうっすね。
 懐かしい夢でしたわ。 甘くて、ちっとだけほろ苦い。

[手を止める。
ぽんぽん、と頭を二度叩いた。]

(44) camellia 2012/09/28(Fri) 22時半頃

バーナバスは、なんか周囲が物凄く騒がしいことは華麗にスルー。

camellia 2012/09/28(Fri) 22時半頃


【人】 御者 バーナバス

[美味しくないという抗議>>57を無視して、いつか、追いかけながら砂糖菓子のようだと思った頭を乱す。

一度だって触れなかった、としみじみ思う。
半分だけの意識が見た夢は、10年前に置いてきた感情まで掘り起こしてしまったらしい。
そのほろ苦さを胸中で噛み締めながら。]


 嬉しい? ――お前さんが?

[夢を共有していたとは露知らず、不思議そうに首を傾げた。
言葉の続きを促すように、じっとレティーシャを見つめる。]

(72) camellia 2012/09/28(Fri) 23時半頃

【人】 御者 バーナバス

[じっと向けられる真っ直ぐな眼差し。
ふと、夢の中で見た同じ眼差しが脳裏に走る。>>3:91

十年前の記憶とは重ならないシーン。
幼い顔に切なげな色を宿した彼女と、
あの夢の中で、何の約束をしたのだろう―――?]

(73) camellia 2012/09/28(Fri) 23時半頃

【人】 御者 バーナバス

[――が。]

 ………へ? タイムカプセル?

[一度夢と現の間に飛びかけた思考は、またも同じ言葉に引き戻された。
ぱっとレティーシャの頭から手を放し、振り返る。]

 あーはいはい、タイムカプセルね。
 って、今から掘りに行くんかい?  そいつぁ……

[やだなぁ。と苦笑した声は、
誤魔化すように口にしたファジーネーブルのグラスの中に消えた。]

(75) camellia 2012/09/28(Fri) 23時半頃

【人】 御者 バーナバス

[ジェフの口から零れた自分の名>>77にこてりと首を傾げた。]

 んぁー?
 たまたまのっくんに会って来た俺が幹事なわけねぇでしょ?

[今日ここに居合わせたのも、後輩と四国の山中でばったり出逢ったという奇跡の結果である。
ノックスにまだ感謝の気持ちを伝えてないな、と思いつつ、ゆるりと席を立ち上がった。]

 とぼけてねぇで頼みましたぜ、幹事さん。

[ジェフの肩をぽん、と叩いて、一足先に座敷を出る。]

(78) camellia 2012/09/28(Fri) 23時半頃

【人】 御者 バーナバス

 なー。
 何でまたこう、あんなところで鉢合わせるかね。

[ノックス>>83に向けくっくっと笑った。

確か四国の山中にいたのは、友人のエストニア人に「温泉連れてけ」と無茶振りされた結果だったか。
夢の中の――あるいは十年前の自分の思いを思い出す。
絶対に、ここに来るとは思わなかったのに]

 ………因果ってのは恐ろしいもんだ。
 あんがとね、のっくん。

[にかりと笑みとともに礼を言い、靴を履いて、外に出た。]

(92) camellia 2012/09/29(Sat) 00時頃

【人】 御者 バーナバス

― 居酒屋前 ―

[居酒屋を出れば、先ほど生ぬるく感じた風はもう冷たくなっていた。
秋の夜の冷え込みの速さに驚きながら、皆から少し離れた所で煙草に火を点けて、天を仰ぐ。]

 んで、べねちん。
 車ってのはこれですかい。 ……ひょえー。

[何時の間にか居酒屋の前に停まっていたリムジンバスを見上げ、半ば呆れたように煙を吐き出した。]

(96) camellia 2012/09/29(Sat) 00時頃

【人】 御者 バーナバス

 あ、違ぇの。
 なぁんだびっくりした、流石にデカすぎると――、

 ……って、はぁ?

[まさかのリムジン違いだった。
ベネットが乗り込んだ車に、流石の昼行灯も目をきょとりと瞬かせる。]

 リムジン乗んのは久し振りだわなぁ……。

 ほれ、お嬢さん方。
 おめでた話は車の中ですることにして、乗んましょ。

[けらりと笑いながら携帯灰皿に煙草を潰して、リムジンの扉を開いた。
店から出てきた皆を車へと誘導する]

(108) camellia 2012/09/29(Sat) 00時半頃

【人】 御者 バーナバス

― リムジン車内 ―

 よっこらせ、っと。

[皆がリムジンに乗り込んだのを確認し、最後に自分も乗り込んで扉を閉めた。
回ってきたシャンパングラスを受け取り、やたら仰々しい乾杯の音頭>>118に合わせて高く掲げる]

 ん。 ……乾杯。

[ふわぁぁぁと欠伸混じりにシャンパンを口に運んだ。
皆がテンションの上がっている中で、ひとり腕を組み、こっくりこっくりと船を漕いでいることだろう*]

(122) camellia 2012/09/29(Sat) 01時半頃

【人】 御者 バーナバス

― タイムカプセルを掘り起こした頃 ―

[その瓶を地中に埋めた時、確か自分はその場にいなかった。
瓶を掘り返す頃には自分はここにいないのだから、埋める場所を知る必要はない――十年前は、確かにそう思っていたから。

大きな瓶が掘り起こされて、皆がその中から中身を持っていく。
その様子を、煙草咥え少しだけ遠くから眺めていた。]

 あー、それ俺の俺の。

[やがて見覚えのある袋が瓶の中から出てくれば、片手を挙げて近寄っていく。袋を受け取れば小脇に抱え、ひらりと皆の輪に背を向けた。]

(138) camellia 2012/09/29(Sat) 22時頃

【人】 御者 バーナバス

― 寮/中庭 ―

[十年の間に寮はどれだけ変わっただろう。
暗闇の中、その全容を見ることは出来ない。
けれど。寮の姿がどんなに変わったとしても、中庭の大樹はそのままの姿で高く大きく佇んでいた。]

 んーーと。こんだけありゃ届くかね。

[屋根まで枝を伸ばす大樹を見遣る。
樹から距離を取り、袋を手に持って構えた]

 ……よっと!

[助走をつけて飛び上がる。
十年の歳月を経て、けれど慣れた様子で大樹を上って行った*]

(141) camellia 2012/09/29(Sat) 22時頃

【人】 御者 バーナバス

― 屋根の上 ―

[とん、と軽い足音弾ませて、屋根の上に立った。
手に持っていた袋を開き、中を見る。カプセルを埋めた人間がどんな魔法を使ったのかは知らない。が、その中身は時を止めたかのように、当時の姿でそこにいた。]

 …――うっわ、懐かし。

[トレードマークの茶色の帽子。
それをふわりと被った所で、ソプラノが耳に届いた。]

(146) camellia 2012/09/29(Sat) 23時頃

【人】 御者 バーナバス

 なっ……カイチョー!
 何やってんすか、はよ下りなさいな!

[屋根の上から身を乗り出した。
暗闇の中上ってくる姿は危なっかしいにも程がある。
いつか下から叫んだ声を上から投げかけたけれど、]

 ……ったく、

[がしがしと髪を乱そうとした手は帽子に阻まれる。
屋根の端に立ち、苦い顔しながらその手をレティーシャに向けて差し出した。]

(147) camellia 2012/09/29(Sat) 23時頃

【人】 御者 バーナバス

[腕の力をぐいと籠めて、レティーシャの身体を引っ張り上げる。
額の汗を拭う様子を息一つ乱さず、くっくっと笑いながら見やった]

 お前さんは昔っから危なっかしかったでしょ。
 そんなには変わって……… いや。

[口にし掛けた言葉は途切れた。
向けられる問いかけに、帽子のつばをぴんと指先で弾く]

 そ。俺だって分かる証拠。
 どっかの可愛い子ちゃんに脅されたもんでね。

[にやりと口元を吊り上げた。]

(154) camellia 2012/09/29(Sat) 23時半頃

【人】 御者 バーナバス

[「でないと、泣きますから」――と。>>4:9
夕陽の中で笑った顔を思い出しながら、けれど違う、と否定する。

それは夢の中の遣り取りであって、現実の過去にあった遣り取りではない。だから、レティーシャ自身は知らないはずだ。……その、はずだ。

と、彼女の懐から現れた大きなスクラップブックに視線は留まり]

 ……それは?

[ゆるりと首を傾げた。]

(155) camellia 2012/09/29(Sat) 23時半頃

【人】 御者 バーナバス

 ………え?

[夜風に流されるはずだった夢の名残は、微笑>>160に留められる。
けれどその意志を問いかけるより先に、レティーシャが大切そうに抱えていたそれが突き出された。

両腕でそれを受け止める。]

 俺…… に。

[帽子の下で両の目を幾度か瞬かせた後、それに視線を落とした。
指先はぱらりと古いページを繰る。
糊の匂い。瓶の中で十年眠っていた紙はそれぞれ貼り付いて、開かれることを少しだけ抵抗した。]

(177) camellia 2012/09/30(Sun) 21時半頃

【人】 御者 バーナバス

[それが何であるのかは見た瞬間に理解した。
スクラップブックに貼り付けられた楽譜、彼女が同好会に懸けていた思いの丈は、十年前からよく分かっていたから]

 ……知っとりますよ。
 お前さんは歌が何より好きで…… 合唱が。したかったんでしょ。

[スクラップブックから口元を少し歪めて笑う。
十年前と同じ屋根の上。
変わらぬソプラノと共に胸に蘇るのは、若かった―― 懐かしい日々。

彼女の願いは言われずとも解っていた。
けれど不器用だった自身はその、たったひとつの願いを叶えることすら出来ないままで、そのことが胸をぎりぎりと締め付けるように痛かった。]


[けれど、]

(178) camellia 2012/09/30(Sun) 21時半頃

【人】 御者 バーナバス

[続く言葉に、音もなく目を見開く。]


 なんっ―――…

[驚くテノールは途切れた。
正確には続けることを許されなかった。
散々繰り返した言い訳だとか逃げだとかを、許さないかのように言葉は怒涛として続く。
一方的な言い分はまるで十年前の、16歳の少女のように。
けれどその言葉に籠められていたのは、十年の時を経て質量を増した、26歳のレティーシャの。]

(179) camellia 2012/09/30(Sun) 21時半頃

【人】 御者 バーナバス

 
 …――――。

[涙を流す彼女を見つめる顔は、きっと間抜けにも程がある顔だっただろう。
押し付けられたものをゆっくり咀嚼するように。
幾度か、繰り返し息を吸って、 吐いて]


 馬鹿、  じゃねぇのか………。

[天を仰ぎ、心底観念したように呟いた。]

(180) camellia 2012/09/30(Sun) 21時半頃

【人】 御者 バーナバス

[その声の中に、拒絶の色は一切無く*]

(181) camellia 2012/09/30(Sun) 21時半頃

【人】 御者 バーナバス

[紫煙を吐き出すように、長い溜息を吐き出した。]


 ……違いますよ。

[ソプラノの声が黙り込めば一言つぶやき、足を前へと踏み出した。
屋根の上に踏み出した足はとん、とん、と音を立てる。
ゆっくりとした速度でレティーシャの前に立つ]

 心底馬鹿だなぁと思ったのは、自分のことですわ。

 
 ずっと…… どうしても、叶えたい夢がありましてね。

[表情には彼女と同じ苦い色はなく、されど笑むこともない。
帽子の下の瞳はじっと彼女を見下ろした。]

(184) camellia 2012/09/30(Sun) 22時半頃

【人】 御者 バーナバス

 ……俺の爺さんが写真家だったんすよ。

[また言葉を選ぶような沈黙の後、ゆっくりと口を開いた。]


『この世界中で一番綺麗な景色が見たい』 ――って、

 それは爺さんの口癖で、俺が覚えている爺さんなんてそんぐらいで、
 でも馬鹿みてぇにお約束ですけど爺さん途中で死んじまってね。
 その後、それは俺の夢になった、という。

[片手にはスクラップブックを、もう片方の手には中身のまだ入った袋を。十年の時を超えて、タイムカプセルから取り出されたそれぞれを持つ。]

(185) camellia 2012/09/30(Sun) 22時半頃

【人】 御者 バーナバス

 この十年、それこそ夢のように綺麗な景色を沢山見てきました。
 死にかけながら、冗談みたいな秘境の中に行ったりもして。
 でも、その夢は叶わなかったんですよね。


 世界中のどんな景色も敵わなかったんですよ。

 あの、秋に――… この寮で見上げた青空に。

[けらり、と変わらず笑う声は、十年前とは違う自嘲の色を含み。
首を傾け、帽子の下から天を見上げた。]

(186) camellia 2012/09/30(Sun) 22時半頃

【人】 御者 バーナバス

 ………なんかもうね、カッコ悪いでしょ?

[くっ、と低く笑い、再びレティーシャを見下ろした。*]

(187) camellia 2012/09/30(Sun) 23時頃

【人】 御者 バーナバス

[じっとレティーシャを見下ろし、見つめる。

自分はきっと、世界一馬鹿でカッコ悪い男だろう。
そんな男は嫌われてしまえばいい。
そう思うけれど、吹き出した笑い声に安心する自身もまたそこにいた。]

 あだっ。
 ……あいあい、笑いなさいよ。

[口元から漏れる笑いはくつくつと自嘲の笑みだ。
けれど、かつてそこにあったような思い詰める意味合いはそこにはない。十年経って、開き直ることを覚えてしまった。

腰を落として、レティーシャの高さまで目線を合わせる。]

(191) camellia 2012/09/30(Sun) 23時半頃

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