103 善と悪の果実
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墓
少
霊
全
ヴェスパタインに2人が投票した。
オスカーに3人が投票した。
オスカーは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ジェフが無残な姿で発見された。
ポーチュラカが無残な姿で発見された。
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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―女主人の部屋→廊下へ―
[夕闇伯は長い前髪をかきあげた。オスカーが放った銃弾がさらった部分の黒髪だけ、不自然に短く、歪。低くわらう顔は彼の通り名よりもなお昏い。 ふと、何かに気づいたように伯は笑みを消す。]
……――あぁ、そうだ。
[――溝鼠の“仲間”がまだ残っているではないか。 視線は絨毯の上を点々と落ちる新しい赤へと移った。 蓄えに黄金の林檎がなかったのなら。 本命は“そちら”なのではないか。事実、警官も、あちらへ。
其処まで考えた後、夕闇伯は悠然と女主人の部屋を後にした。 血を辿るのは容易である。 ただ、後を追えば、いい。]
(0) azuma 2012/09/30(Sun) 02時頃
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[ほとんど同時に響き渡った銃声が、また新たな死を告げる。
少女の乱れたブロンドに、髪飾りの如く赤い花が咲いた]
(1) 茄子 2012/09/30(Sun) 02時頃
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流浪者 ペラジーは、メモを貼った。
nanami 2012/09/30(Sun) 02時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
anbito 2012/09/30(Sun) 02時半頃
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[伸ばした手は、最期に何かを掴めたか 果実の甘さは知らねども 罪の甘さに溺れた少女は、足りない、足りないと泣き喚く。
けれどその声が響き渡るは やはり少女の中だけで]
………嫌、 よ
[柔らかな絨毯へ崩れ落ちた少女の意識は 赤と黒の世界へと飲み込まれ――]
(2) 茄子 2012/09/30(Sun) 02時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
SILENT 2012/09/30(Sun) 02時半頃
双生児 オスカーは、メモを貼った。
occam 2012/09/30(Sun) 02時半頃
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―――――…嗚呼。
[痛い、痛い。 平静を装おうとも、常の表情を貫こうとも、 傷の痛みだけは平等に学者を襲う。
どくどくと、あふれ出る赤色。 浅黒い肌をやや青ざめさせながら、 それでも紙切れの内容を確認する]
(3) nanami 2012/09/30(Sun) 02時半頃
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【木は森に。
果実は果実に。】
(4) nanami 2012/09/30(Sun) 02時半頃
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[林檎は果実の中に。 …そういえば、生前に烏が似たような推理を零していたと、 そう伝え聞いていたことを思い起こす。
果実の森。 思いついた場所は、いくつかあれども。 ただ、鮮明に記憶の端に映るのは、広間に並ぶ果物達。 安易に人目に触れられることもなく、 しかしそこに存在することに違和感もなく―――…]
(5) nanami 2012/09/30(Sun) 02時半頃
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ええ。 悪くありませんよ。
(6) nanami 2012/09/30(Sun) 02時半頃
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貴女は何も悪くない。
(7) nanami 2012/09/30(Sun) 02時半頃
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可愛い、可愛い、ポーチュラカ。
(8) nanami 2012/09/30(Sun) 02時半頃
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[伸ばす手さえなければ、置き去りにする心算だったくせに。 少女の小さな掌を握りつつ、優しく優しく囁く。 甘い声。痛みに耐える呻き声が、時折混じる]
…何も悪くありません。
[怨念の声は蛇にも届く。不協和音のように頭にこだまする]
…僕が守ってあげるから。
[穏やかな笑みは、やがてはがれて落ちて、 浅薄な自嘲まじりの苦い表情となる]
…貴女様は唯、ただ、"生きよう"と頑張っただけ。
(9) nanami 2012/09/30(Sun) 02時半頃
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禁断の果実がもたらすのは。善を知り、悪を知り。
[ステンドグラスから差し込む光。 視界がちらつく。…良く見えない。 つないだ手の先、指先から少しずつ力が抜けていく]
それでも、可愛い、可愛いポーチュラカ様。
貴女様は未だ、何も知らない。
知ることができない。
(10) nanami 2012/09/30(Sun) 03時頃
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[追い詰められた格好。 追ってくる足音に気が付き、振り返る。 男の銃口が此方へ向く。 少女の手にした銃口もまた、あちらへと。
蛇は甘やかす様に、少女の髪を撫でて。 何度でも、何度でも、囁きを返す]
―――――――…あなたは、なにもわるくない。
(11) nanami 2012/09/30(Sun) 03時頃
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[銃声が二つ、轟く。
男が発砲するさまを見てとるのと同時。
守る守ると嘯いていた学者は、 少女を盾にするように突き飛ばした]
嗚呼、可愛い、可愛い、ポーチュラカ。
(12) nanami 2012/09/30(Sun) 03時頃
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あなたが、大嫌いでした。
[蛇が欲しかったのは林檎だけ。 でもきっと、それは此処にいる者すべて、同じだった。 その為に愛をささやき、その為に毒を流し込み]
私(わたくし)が、僕が、 欲しかったものをすべて持っている貴女様が。
[妬ましい。憎らしい。 けれどそんな感情は、とうの昔に死に果てたはずだったのに]
(13) nanami 2012/09/30(Sun) 03時頃
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ふふふ…。 はは、は。
あははははは!
(14) nanami 2012/09/30(Sun) 03時頃
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[最後に伸ばされた少女の手は、黒い蝶の髪飾りに触れる。 漆黒の其れを掴んだまま、 廊下に赤い血だまりを作りながら、倒れ伏せるのだろう]
………嗚呼、嗚呼。
[纏まりを失ったストロベリー・ブロンドが背で揺れる]
あなたなんて、ひとりぼっちで死ねばいい。
さいごに、さいごに、かつのは。
[失血で息も絶え絶えになりながら、 それでも蛇は無邪気に笑う]
(15) nanami 2012/09/30(Sun) 03時頃
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このぼくだ。
[ずる、と壁に背を付けながらも、嬉しそうに。 夕闇が此方へ迫っていることに、知る由もなく―――**]
(16) nanami 2012/09/30(Sun) 03時頃
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―廊下― [響く銃声。館に響くのは何度目か。]
――……あちらか
[血の付着した靴で“楽園”を歩く。 大広間へ続く道を辿る途中、 廊下に置かれたままとなった刺青の男の骸に気づき、 立ち止まってから、見下ろす。]
(17) azuma 2012/09/30(Sun) 03時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
anbito 2012/09/30(Sun) 03時半頃
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……――嗚呼。 しまったな、溝鼠に刺してきてしまった。
[蒐集癖のある夕闇伯には、 初めて抑圧の蓋をこじ開けた感情をぶつけたこの男に対して、抱いているものがあった。]
何故勝手に殺された。 貴様は私が殺してやりたかったのに。
[低い声で告げる、 ひとつの、歪んだ執着である。]
(18) azuma 2012/09/30(Sun) 03時半頃
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[だが、それを露にするは僅かの間。 夕闇伯は歩を進めた。
大広間の扉を開けば、“楽園”の顛末が両の腕を広げて待っている**]
(19) azuma 2012/09/30(Sun) 03時半頃
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響き渡る銃声は、終わりを告げる鐘の音。
どれほどの命が潰えただろう。
死が重なり、狂気に満ち、欲に埋もれ、祝福の音が鳴り響く。
窓の外では息絶えた狂犬達が血を流し、泡をふき。
重厚な装備の元に、ヤードたちがやってくる。
そして、邸の扉は開かれるだろう。
それは楽園への入り口か、楽園から逃れる扉か。
それとも―――……
(#0) 2012/09/30(Sun) 03時半頃
Cast:
煤に汚れた小さな子供 アントーニオ --- anbito
門前で喚く女の夫 ジョセフ・ウェーズリー --- mo_om
歌を忘れた麗しき歌姫 コリーン --- incompat1
道を踏み外した実直な警官 ジェフ --- SILENT
遊び惚ける豪商の三男 ヘクター・ハインツ --- ふらぅ
挨拶をよこした夕闇の伯爵 ヴェスパタイン --- azuma
男女の境に立つ学者 ペラジー --- nanami
闇夜を渡る家業の青年 オスカー --- occam
虚栄を彩る籠の中の娘 ポーチュラカ・ブロワ --- 茄子
禁断の林檎の主 グロリア・エバ --- master
(#1) 2012/09/30(Sun) 03時半頃
駆けつけたヤードは、後にこう語っている。
「あれはね、すごく酷かったよ。
邸中が狂犬に囲まれててさ、それを処理するのも大変だったが。
それ以上に邸の中がめちゃくちゃでな。
いや、荒らされてたとかそんなんじゃない。
……死体がいくつもいくつも。
やり合ったんだとさ。
閉鎖空間で気が狂っちまったのか、欲に目が眩んじまったのか。
あれなら強盗事件の方がまだマシさ。
子供も女も関係なく、其々が其々を殺しあってた。
あんな地獄絵図、二度と見たくは無いもんだね。
え?
ああ、あの『善と悪の果実』?
勿論その後、回収したよ。」
(#2) 2012/09/30(Sun) 03時半頃
「…………―――――勿論、秘密でな。」
(#3) 2012/09/30(Sun) 03時半頃
「あの林檎は俺のもんだ。
もう、誰のものでもない、俺のだ。
あれを売ったら金になる。
そうしたらこんな霧に包まれた街とはオサラバだ。
女と一緒に豪勢に遊んで暮らしてやるぜ!!
あーっははははは!!!」
(#4) 2012/09/30(Sun) 03時半頃
数日後、新聞の端。
小さく小さく、記事が載る。
【ヤード、自宅で何者かに殺害】
(#5) 2012/09/30(Sun) 03時半頃
『善と悪の果実』を手にする者に“幸福”も“栄光”など訪れはしない。
それは禁断とされ、楽園から追放されし者の手にする実。
善を知り、悪を覚え、意識し、自覚し、唐突に理解する。
そんな果実が目の前に現れたら。
手を伸ばしてしまったなら。
君は 『善』を知るだろうか 『悪』を覚えるだろうか ―――……
(#6) 2012/09/30(Sun) 03時半頃
その果実は、今日も ど こ か で
(#7) 2012/09/30(Sun) 03時半頃
end ... ?
(#8) 2012/09/30(Sun) 03時半頃
トニーは、ぽちは胃とかおだいじにね?(ナイフずぶり/ってやりたかtt
anbito 2012/09/30(Sun) 04時頃
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―喜劇の終焉―
歌えるんじゃないですか? きっと、貴女が唄いたいと思うなら。
[息を吐き出す。]
…………僕は、聴きたいと思いますよ。
[柔らかく、告げた。]
(20) anbito 2012/09/30(Sun) 04時頃
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[その唄はきっと綺麗な歌声なのだろう。 そう意識するのは微かにでも残された、善の部分か。]
(21) anbito 2012/09/30(Sun) 04時頃
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[やがて幕は降ろされる。 響き渡る銃声は、誰の命を奪ったものか。 風が届けて教えてくれる。
―――煙草の、香。
ふっと、糸が切れた気がした。]
(22) anbito 2012/09/30(Sun) 04時半頃
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[僕は林檎の横で膝を丸めた。 材料として生きた日々のように。 綺麗な歌姫に背を向け、眩しいものから背を向けた。
何を信用していたかなんて、わからない。 僕は信用なんてしていなかったんだ。
けれどそれを否定する証明がどこかに。 宝の在り処を示した地図は、誰かの手に。]
(23) anbito 2012/09/30(Sun) 04時半頃
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[人が死んで哀しいだなんて、思ったことはない。 今までも、これからも、思うはずがない。
だって僕の脳は、機械で動いているんだ。 哀しいだなんて、思うはずが、無いんだ。
僕はその感情を知らない。
知らないんだ。]
(24) anbito 2012/09/30(Sun) 04時半頃
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お な あ
(25) anbito 2012/09/30(Sun) 04時半頃
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[ばらばらになった言葉は、どんな色だったんだろう。 ノイズが混じって、呼吸がうまく出来なくて。
どうして、作り物の眸から 雫が 落ちてくるんだろう――…**]
(26) anbito 2012/09/30(Sun) 04時半頃
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[銃声が、重なって聞こえたのも、幻聴か──。
血膜に覆われた視界は、赤ではなく、ただ、暗い薄闇の中で。 爆音の余韻が消えた後は、どこまでも黒く、深い闇がある。
男の身体は、床の上に崩れ落ちる。]
(27) SILENT 2012/09/30(Sun) 09時半頃
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『どこまでも、一緒よ』
[遠い、過去に聞いた声は、誘うように。優しくあやすように。 見せた笑みもその言葉も、偽りだったが。 あのとき、男は信じていた。
死さえ、共にすると頷いてくれた女を。
優しく、くすぐるような甘い笑い声。 遠退いていく。 もう、何も。 この手に、残された物は、もう無い──。**]
(28) SILENT 2012/09/30(Sun) 10時頃
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[少年の言葉を受けて かつての歌姫は、静かに音を紡ぐ。
皆に捧げる鎮魂歌。 空気を震わせることの無いその声に含まれるのは、慈悲か、呪詛か。
始め、恐れを含んでいたその声は 錆付いていた自鳴琴がギチギチとぎこちなく動くようだったが 次第に滑らかになり、この屋敷での惨劇の終幕を彩る。]
(29) incompat1 2012/09/30(Sun) 10時半頃
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[そして、次の楽園への扉が開かれる。 永遠に終わらない原罪は、禁断に触れる人間を決して許しはしない。 次に誘われるのは誰か―――]
(30) incompat1 2012/09/30(Sun) 10時半頃
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オスカーは、コリーン様>が抜けていたぜ……。
occam 2012/09/30(Sun) 12時半頃
ヴェスパタインは、はっ、いってらっしゃいのひとはいってらっしゃ(遅い)
azuma 2012/09/30(Sun) 15時頃
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―大広間―
[赤い、赤い、血の痕跡を残しながら。 覚束ない足取りで学者が辿り着いた大広間]
林檎…。
[森を隠すなら、森。果実を隠すなら、――――…]
(31) nanami 2012/09/30(Sun) 20時半頃
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[揺らぐ視界の中、蛇の眼は果物を飾った一角。 その中に群れる林檎を見つけた。
口許が弧を描く。あれが正解に違いない。 何故ならまさしく"烏"がその傍らに、蹲っているではないか]
(32) nanami 2012/09/30(Sun) 20時半頃
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っ、 ぐ。
[血が足りない。足が縺れる。
半身が赤く染まった、白いワンピースの裾を揺らして。
林檎へ向かって腕を伸ばした蛇は、 そのまま床に倒れ伏した]
(33) nanami 2012/09/30(Sun) 20時半頃
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―――――――…ガタァン。
[衝撃でテーブルも倒れ、辺りに皿や果物が散乱する。
もういくらも見えていない深い闇色の瞳は、 其れでももがくように指先を伸ばして。
…確かに"林檎"を、掴んだ]
(34) nanami 2012/09/30(Sun) 20時半頃
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………、ッ 。
[指先に触れた林檎を、 立ち上がることもできずに寝ころんだまま、 大切そうに全身で抱きかかえる]
(35) nanami 2012/09/30(Sun) 21時頃
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これ 、 は … ぼくの、 だ 。
[言葉とは裏腹に。 口元に零れたのは、自嘲の色濃い笑みだった]
(36) nanami 2012/09/30(Sun) 21時頃
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[――ステンドグラスがとりどりの光を投げかける中。 男と少女が倒れている。 足取りを示すように血の花が咲き、 空耳だろうか、歌声が聞こえた気がした。 そう、それは喩えるならば 籠を自ら破った金糸雀の。]
――……嗚呼、……そんなところにあったのか。 どうして気づかなんだのか……
[夕闇伯は昏く囁き、林檎を抱く 緋と白のまだらを纏う者の側に歩み寄る。]
(37) azuma 2012/09/30(Sun) 21時頃
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[抱かれた"林檎"は血に染まり、赤く、赤く―――…]
ふっ、 ふふ…
はははは、―――― …。
[足音が近づいてくる。 でも、もはや碌に逃げる力も残ってはいない。
優しく残酷な魂の囁きが聞こえる。 ただでさえ霞んだ視界が、更に涙で滲んだ]
(38) nanami 2012/09/30(Sun) 21時半頃
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[血塗れの林檎は、艶やかさを増し ますます蟲惑的な輝きを放っている。 そして、それを抱く者は――]
……――何を笑っているのだか
[涙を滲ませている。 冷たく、夕闇伯は見下ろした。]
残念だったな。 それは、 貴様のものにはならぬ。
[怨嗟の声届かぬ高慢な暴君は――笑う]
(39) azuma 2012/09/30(Sun) 23時頃
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[寝転がった体勢のまま、傍らまでやってきた男を見上げる]
―――――――……。
[自嘲めいた笑みも、絶望の涙も、全て表情は抜け落ちる。 大切そうに、真っ赤な林檎を胸に抱いたまま。 白と赤のコントラストのワンピースを纏う学者。
ただ、抜け殻のような両の瞳が夕闇を見つめていたのは、数瞬]
(40) nanami 2012/09/30(Sun) 23時半頃
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…ふふふ。
[やがて学者は、例の穏やかな微笑みを浮かべた。 それは仮面だろうか。 それとも、最も本質に近い何かだったのだろうか]
夕闇伯様。
この林檎が、欲しいですか?
[ゆっくりと三日月を作る口端は]
(41) nanami 2012/09/30(Sun) 23時半頃
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[胸に抱かれた林檎、 天井へ向けて、高く高く放り投げた]
[彼は視線を奪われただろうか、否か]
[真っ赤な林檎は宙を舞い、そして]
(42) nanami 2012/09/30(Sun) 23時半頃
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[最後の力を振り絞って起き上がり、夕闇伯の胸元を掴んだ。
―――――――…望むのは、死の口付け]
(43) nanami 2012/09/30(Sun) 23時半頃
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[塵を見るような眼で笑う有様を 興味もなさそうに視界に入れている。
“見て”いるのは林檎だけである。 血の色も、歪んだ気配を纏う肢体も、 黄金の輝きの前には色を無くしたも同然だ。]
――愚問だな。
[満ちるのは慢心だ。 伯が常の賢明さと冷静さを持っていたならば 何かがおかしいと、感づいたはずなのだ。
裏世界に浸っていた、 その経験から。 分かったはずなのだ。]
(44) azuma 2012/10/01(Mon) 00時頃
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[だが。黄金の果実は その輝きに夕闇を溺れさせた。
蛇の笑みを浮かべた“もの”が繊手を翻す。 硝子越しの夕闇に暮れる光の中、 宙へ放たれる林檎。
宵闇伯の意識は完全にそちらへ奪われる。 手を、伸ばす―――]
(45) azuma 2012/10/01(Mon) 00時半頃
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[黒髪が流れを変える] [ストロベリーブロンドは逆光に輝いた]
[“蛇”は夕闇伯を絡めとる]
[掴む胸元に輝くはアメジスト。 濃紫の眸は見開かれ、 死の口づけの一部始終を映す。
長く伸びる影が、重なった。]
(46) azuma 2012/10/01(Mon) 00時半頃
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―― ッ、……!!!
[突き飛ばすのが一瞬遅い。 あったのは、苦味か。甘みか。果実に似る。]
貴様、何――― ッ……!!
(47) azuma 2012/10/01(Mon) 01時半頃
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[男は、銃を握りしめていた。
揺らめく、視界。
ふと、血に濡れた目を瞬かせ、顔を上げる。 澱んだ目の前の光景が遠退き、ステンドグラスの前に立つ自分。
静まり返った廊下は、見回しても誰もいない。 頭の痛みも、顔の前をとめどなく伝い落ちていた血も、いつの間にか引いていた。]
(48) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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[ふと、気がつくと足元にうずくまる小さな影がある。 その姿に、どこか、見覚えがある気がした。
──遠くから、微かに漂う焼けた瓦礫の臭い。 煙草を咥えたまま、制帽の陰から見下ろした、小さな痩せた身体。
──ああ。 確か、その子は。
遠い、記憶。
警官は、静かに手を伸ばす。]
(49) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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[一時、躊躇ったが。 静かに小さな頭に手を置くと。 声を落とした。]
どうした?お前。
[ゆっくりと上げられた顔。 大きな、黒い目。 それが、きょろりと動いたのを見ると。
警官は制帽の下で笑みを浮かべた。
古い記憶の断片と、そして、魂だけの世界で。 警官は、少年の目を覗きこむ。
死んだ男の目には。 おそらく、見たいものしか、束の間しか、もう見えない。]
(50) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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[ ──来るか? お前も、1人なら。
声とはならず。 だが、少年に問い掛ける。 差し伸べた手。
どこにも、行く所がない事は解っている。 だが、他にかけるような、優しい言葉や、慰めは。 自分自身への、救いとなるものも、見つかりはしない。
俺は──、何が、欲しかったんだろう?
やがて、男の周りに見えていた物が、闇に沈んでいくように消え始める。
少年の姿も、霞んで行く。
男は、弱々しく、だが静かに笑って。 もう、見る事を止めようと。 目を閉じた。**]
(51) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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|
――遠い記憶【被験体・0678】――
[埋め込まれた撥条は、ギリギリと狂った音を立てていた。
人の体に、人とは違うものを交える。 それも行き過ぎた――延命措置の為などでなく――新たに命を生み出すような行為。 成功すれば神にさえ成し得る、研究。
神が、それを許すはずが無かった。]
(52) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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【被験体・0678】
身長 --- 148cm 体重 --- 34kg 血液型 --- A(RH+)
仔細 --- 子供用内臓機導入後、身体的特徴の変化。 白い肌は浅黒くなり、髪は脱色。 年齢に不相応な学習能力の高さを見せる。 尚、内臓機は安定して動いている模様。 反面、身体的成長は著しく低下。 身長体重、共に何の変化もなし。
(53) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
|
|
[艶やかな黒髪は色褪せ、荒れた鉄錆の色になった。 白かった肌は廃油交じりの浅黒いものに変わった。 眸の色は作られた、黒。 濡れた烏の色のようだと、少年は思った。
体の成長が止まったことは、誰よりも少年自身が理解していた。 関節はギチギチと成長しようと鳴り響くのに 痛みと歯車の軋むような音だけで、それ以上身長が伸びることも 体重が増えることも無かった。
一年もしない間に、少年は色々な知識を手に入れた。 そして創られた人間たちが保管された、この“楽園”から逃げ出す事を決める。 多様な薬品があるこの研究施設を壊すことは、簡単だった。 大規模な爆破は、少年の手によるものである。 生き残ったものは居ないともされる粉塵の中。 生きることに固執した少年は、ただ一人、生き残っていた――…]
(54) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
|
|
―差し出された手―
[眸の調子が可笑しい。 作り物の眸から、ぱたぱたと何かが零れ落ちている。 肺も可笑しくなったらしい。 呼吸がうまく出来なくて、僕は小刻みに殺した息を吸い上げる。 その姿はまるで、子供が嗚咽をかみ殺しているような。]
っ…、……
[刹那。 痛んだ髪に落とされる手のひらは、生きていた時に僕の頭を撫でたもの。 頭をゆっくりと上げる。]
(55) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
|
|
………――――
[どうしてこの人は、こうして僕を“何度も”撫でるんだろう。 この邸に来て、二度目。 彼が覚えているかは知らないけれど、あの日にも、きっと。
掛けられる言葉は無い。 それは不安でたまらなくて。 子供に戻ってしまったんだろうか。 僕は23歳の、子供の形だけを持つ大人の筈なのに。
この人が、手を握るから。 この人が、頭を撫でるから。
僕は──、何が、欲しかったんだろう?]
(56) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
|
|
[差し出された手に、恐る恐る手を伸ばした。 暖かな右手を、その手に指に絡める。 彼が目を閉じるなら、僕が目を開けて手を引こう。
暗闇の向こう側。 光があるかなんて知れないけれど。 真っ黒な眸は、きっとこの為に与えられたものなんだ。
楽園に背を向けて、僕らはきっと扉をくぐった―――……**]
(57) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
|
|
――遠い未来の想像:あたたかなてのひら――
おかあさーーーん!!
[少年は走っていた。 秋に染まる草原の中を。 黒い眸に、浅黒い肌、秋色の髪を風に揺らして。
土に汚れてよれよれになったシャツ。 きっと、こんなに汚してっておかあさんに怒られる。 でもそんな時、守ってくれる大きな手がある事を少年は知っていた。]
おとうさーーーん!!
[走る。 飛びつくようにジャンプすれば、きっと抱きとめてくれる温もりがあるだろう。 擦り寄って顔を上げれば、頭に添えられる手。 それはどこか懐かしい。]
(58) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
|
|
[少年の右足には輝く銀のプレート。 そこに刻まれた文字は―――――………**]
(59) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
|
|
―扉をくぐる前―
……………。
[怯えた姿はどこにあるだろうか。 鈍い銀の運命に結ばれた相手を、烏は探す。 見えずとも、声は届くだろう。 大人びた音が唇を動かした。]
ジョセフ殿。 “僕”はいつでも、貴方を見ていますよ。
[僕という暗闇は憎悪、悪夢、嫉妬、色々な姿となって。 怯える彼をただ只管に見守っているだろう。
…――例え怯えからとしても、闇を退ける力があったのなら。
いや、これは僕が口にしたって無意味なものだ。 だから笑って見せた。 嘲うのでなく、年相応の、それで。]
(60) anbito 2012/10/01(Mon) 04時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
anbito 2012/10/01(Mon) 04時半頃
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―――――――…うふふ。
[突き放されて、華奢な体はあっさりと床へ沈んでいく。 二度と浮上できないことを、知りながら。 けれど浮かべるのは穏やかな微笑み]
(61) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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どさり。
[床へ学者が倒れ伏す]
(62) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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ぐしゃり。
[其れと同時に、夕闇の指先が届かぬままであった赤い果実は、 床へ勢いよく落ちて哀れに潰れた。
"それ"は、禁断の果実などではなく。 ―――――…真実、"ただの"血塗れた林檎]
(63) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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ふふふ…。 っはは、 は 。
信じましたか?
林檎なんて、――――…嗚呼、 この中の何処かにはあるでしょうけれど。
[散乱する無数の林檎。 夕闇の光を受けて、朱色に輝くそれらは、眩しいばかりで]
もう、間に合いません。
(64) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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あなたもぼくも、もう、どこへもいけない。
[手にしてすぐに、それが唯の林檎だと気づいていた。 そして、改めて手を伸ばす力が 己に残されていないことも、知っていた]
(65) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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["禁断の果実"は大広間の片隅、 暗がりへと転がり、ぽつねんと佇んでいる。
果たして夕闇伯は、其処にたどり着けるだろうか。
嗚呼、いずれにせよ、もはや学者には]
(66) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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ぼく、 は だ
[惨めに血を吐き出しながら、やがて、動かなくなった**]
(67) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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――っ、ぐ、……
[口元を押さえ、よ数歩後ろによろめいた。
速効性の毒物は 体を侵食し呼吸を奪う。]
……ッ、屑めが……!!
[毒の量が僅かに少なかったのか 直ぐに倒れるということはないが、 それはただの遅延でしかない。
血を吐き、動かなくなったモノを憎悪の表情で睨みつけながら、ひとつ咳き込む。掌が血で汚れた。]
(68) azuma 2012/10/01(Mon) 12時頃
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ぐっ……、ぅ なる、ものか―――斯様な、ところで……!!
[落ちた果実は偽の林檎。 真なる知恵の実は何処にあるのか。 焦点定まらなくなっていく濃紫の眼が 果実を睨み、黄金を探す。 手で机の上をなぎ払い、艶やかな果実を黄昏色の光の下へとぶちまける。落ちる林檎、滑稽に転がる。]
っ、何処だ、……
[近づく死の足音か、 誰のものとも知れぬさざめきが耳に届く。 呻き、囁き、冷たい歌。 怨霊の声が、大きくなっていく]
(69) azuma 2012/10/01(Mon) 12時頃
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嗚呼、……喧しいぞ……ッ ……っ、ぅ く、……
[死に身を浸したものの呼びかけは生ける者には猛毒だ。 内より外より蝕まれ、机の端に手を付き、ついに夕闇伯の体はずるずると床に崩れ落ちた。艶やかな黒髪が広がる。]
…――ッ、――づ、
[ぼやけていく視界、 見えない、何も見えなくなる。 あざ笑うような金色の光の残滓がちらつくばかり。
床に爪を立て、 そのまま―――]
(70) azuma 2012/10/01(Mon) 12時頃
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[――後に残るは静寂。
偶然にも倒れ臥したその場所で、 黄金の林檎まであと僅かな距離。
夕闇は、太陽に触れることは叶わずに**]
(71) azuma 2012/10/01(Mon) 12時頃
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ヘクターは、ヴェスパタインのせなかばっしばっし。しごといく!
ふらぅ 2012/10/01(Mon) 13時半頃
ヴェスパタインは、ばしばしされてむせた。 いってらっしゃい!
azuma 2012/10/01(Mon) 13時半頃
ヴェスパタインは、ファブリーズを用意した
azuma 2012/10/01(Mon) 19時頃
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――終演――
[カーテンコールは無い。アンコールも無い。 ただ静かな幕引きを 伸ばされた二人の手が届かないのを、認めて。 耳を塞ぎながら呪詛を繰り返していた男は、口を噤んだ。
ふわりと
重さのない身体が、黄金の傍に寄り。衝動に駆られ手を伸ばす。 冷たさも、温かさも、硬さも、柔らかさも、色すらも。 ―――…失せてゆく。褪せてゆく。]
ああ、あああ………
[震える口唇から、永遠に失われた呼吸が漏れた。 何処で間違えたのだろう。何処から間違えたのだろう。 白黒に褪せる視界の中で。 生前から、手袋を嵌めていた左手に。冷えた感触が、とつり。]
(72) mo_om 2012/10/01(Mon) 21時頃
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[左薬指には、銀の指環。]
(73) mo_om 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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「嬉しい。」
[安月給三ヵ月分で、意を決して買った銀の指環。 三ヵ月分纏めたってお世辞にも高いとは言い難かったけれど 妻は、暗い空にそれを掲げて笑ったんだ。
―――あの頃は良かった。 それだけで、良かった。]
……… くそったれ。
[キン、と床を弾く金属音。 薄れゆく男の、左手から解けるようにして、指環が落ちる。 銀は車輪のように滑り ころころ、ころころと、壁に触れて。―――*静かに*]
(74) mo_om 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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ヘクターは、盛大に噴いた。あの村、な……。
ふらぅ 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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― 銃声が重なる前 ―
「わるくない」
「なにもわるくない」
[その言葉を、信じたい言葉だけを信じて少女は無防備に背を向けた。
悪いのは自分じゃない。 この手が赤いのも 先が――未来が見えないのも 邪魔をする誰かのせいだと、見たくないものから目を逸らした]
(75) 茄子 2012/10/01(Mon) 22時頃
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[背中に感じた衝撃が何か、理解できないまま 少女の意識は急速に流れ 屋敷に満ちた悪意と怨嗟、悲痛の叫びの中へと溶け込んでいく]
に さま 守る って
[言ってくれた。 だからきっと、このまま、意識を失ったとて
一人じゃない。一人になるわけがない]
(76) 茄子 2012/10/01(Mon) 22時頃
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[全部いらないなんて、嘘。 傍にいてほしいものしかいらないけれど ひとりになるのは嫌だった。
ひとりぼっちが一番怖くて 恐れる自分は見ないようにしていた。
それを子供らしさだと、認めてくれる人がいれば 少女にも、あるいは未来があったかもしれない]
(77) 茄子 2012/10/01(Mon) 22時半頃
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―むかし―
[薄暗い路地に蹲り、棒のような足を抱えている。 淀んだ瞳は、じっと人の波を観察していた。 今日の獲物は誰にするか。
金持ちからスリをして命をつなぐ日々。 ばれて瀕死まで殴られることなんてざらだった。 それでも神様は意地悪で、 まだ死ぬことができずにいるから、 今日もこうして息をひそめて隙を窺っている。
ふと、声が背中にかかる。 煤だらけの顔が振り向いた。 さらり。ストロベリー・ブロンドが揺れる]
(78) nanami 2012/10/01(Mon) 23時頃
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[この掃き溜めの中で、 声をかけてもらうなんて初めてだった。 私を私として誰かが見てくれるのは、初めてだった。
きっと彼にとっては、詐欺の駒にできるとか、 その程度の思い付きだったのかもしれない。
そう、こんな曖昧な世界で、信じてなんていなかったよ。
――――――――…それでも]
(79) nanami 2012/10/01(Mon) 23時頃
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―いま―
[ゆらり、ゆらり。 頼りない足取りは、ゆっくりと進んでいく。
その髪に咲く蝶はもういない。
ふわりと揺れるワンピースの裾は、 赤と白の歪なコントラスト]
[やがて赤い惨劇の中、縫いとめられた黒へ辿り着く]
(80) nanami 2012/10/01(Mon) 23時頃
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オスカー、くん。
―――――…あのね、林檎、…見つけられなかったよ。
(81) nanami 2012/10/01(Mon) 23時頃
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私(わたし)は、役立たずだね…。
[亡霊が手にするのは、真っ赤な林檎。 何の価値もない、ただの、林檎。
ずるりと果実が手から零れ落ちるのと同時、 その場に崩れ落ちる]
(82) nanami 2012/10/01(Mon) 23時頃
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ごめんね……。
[あの日、言えなかった言葉。 今更それが彼に届いているのかも、分からないのに。
いつものように微笑んだはずの顔は、 なぜか泣き出しそうになっていた**]
(83) nanami 2012/10/01(Mon) 23時頃
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[再び目を開いた"少女だったもの"は 背中を向け、自分を置いてきぼりにする兄の姿を 廊下に座り込んでただ見つめていた]
兄様
[手は、伸ばさない。 握り締めた黒蝶に、注がれる赤はもうないけれど]
兄…様
[強く、強く握り締めた少女の髪を 柔らかく撫でたのは――]
(84) 茄子 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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[微笑みを浮かべる、彼女の口から出たのは――**]
(85) 茄子 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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[少年の姿をした"誰か"。
銀の紡ぐ運命に、小さく男は目を伏せる。 魔女の館に置去りにした――銀の環。 男の遺したたったひとつの、くそったれな運命。]
―――…ああ。
[溜め息のような肯定は、果たして届いただろうか。
烏の羽ばたく音が、耳元で聞こえた**]
(86) mo_om 2012/10/02(Tue) 00時半頃
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ヴェスパタインは、もてたいジェフをつついた。
azuma 2012/10/02(Tue) 18時頃
ペラジーは、グロリア[[who]]をつついた。
nanami 2012/10/02(Tue) 21時頃
コリーンは、グロリア[[who]]をつついた。
incompat1 2012/10/02(Tue) 21時半頃
ペラジーは、コリーン様、なにこれかわいい。もふもふもふ。
nanami 2012/10/02(Tue) 21時半頃
コリーンは、ペラジーさんもふもふ。
incompat1 2012/10/02(Tue) 21時半頃
コリーンは、オスカーさんが縫い止められているのを眺めてによによしている。
incompat1 2012/10/02(Tue) 22時頃
コリーンは、ヴェスさんもこんばんもふもふ。
incompat1 2012/10/02(Tue) 22時頃
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カハッ!?
[脇腹を蹴り上げられる感触に、意識を取り戻す。 筆舌に尽くし難い激痛に肺が持ち上げられ 吐瀉物のように盛大に、勢いよく呼気を吐き出した]
ヒュ
[失った酸素を貪る餓鬼のように “許し”を待つ貧民の痩せさらばえた手が自らを絞めるように。 指の足りない左手が喉を押さえて、虚空を、掻き毟る]
俺の………女だろう、が。 触るんじゃねえよ、この、”寝取られ野郎”
[装飾品を盗まれた貴族に対しての嘲りと意趣返し。 革靴に磨り潰される薬指と小指の弾けた傷口。 激痛を無理やり我慢して、犬歯を剥き出し、嘲笑の紛い物。 ああ、指輪など嵌める心算も無かったし、大したことじゃない]
(87) occam 2012/10/02(Tue) 22時半頃
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[短剣で縫い止められた頬、横目でしか状況を把握出来ない。 散ばった宝石類、砕かれた釦。 ガラクタかもしれないが、結局欲しいものは全てここにある。 地べたにつけた頬の冷たい感触は、子供の頃から優しかった]
今まで持ってた宝をほっぽってうっかり飛びついたきれーな宝。 実は犬の糞ほども役に立たない。やりなおしは当然無しだ。 宝の代わりに無価値なゴミを両手に抱えて、どうすんだよ。
後悔して自殺? 絶望して自殺? 憎悪して磔殺?
(88) occam 2012/10/02(Tue) 22時半頃
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嫌だね。
[ほとんど動かない顔を無理やり動かして、血唾を吐き捨てる] 潔さの欠片もない、凄絶な艶笑。 まるで自分がまだ、死なないとでも思っているかのように]
誰か優しいやつが、席を譲ってくれるかもしれねーでしょぉ? ゴミは誰かに押し付けて、さっさと………。
『だからどうか、やりなおさせてください』
[それは生命の蝋燭の芯まで凍える様な、呪いの言葉]
(89) occam 2012/10/02(Tue) 22時半頃
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[嗚呼、血が止まらない。意識が纏まらない。 錆付いた歪な歯車が、ぎちぎちと音を立てて回り始める]
無茶苦茶しやがって、あの貴族野郎。 ザクザクやりすぎだろう、内蔵とか飛び出たら死ぬんだぞ。
[暖かな光に導かれるよう、ステンドグラスの光が差し込む方へ。 鼻腔を擽る鮮やかな血臭は、自らが発しているのか。 釈然としないまま、静寂が舞い降りた邸宅にただ立ち尽くす]
しかし、またあの貴族野郎が居たら面倒だな。
[誰のために生きてますか]
結局、あの林檎はどうなったんだよ。えらく静かだし。
[勿論、自分のために]
(90) occam 2012/10/03(Wed) 01時頃
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ペラジーが上手くやってたら、まだチャンスはありそうだけどよ。
[なぜ、林檎を欲しがるのですか]
それにしても、清々しいほどの裏切りっぷりだったな。
[……高く売れそうだから。あと綺麗だから]
まぁ、俺も同じようなこと考えてたけど。
(91) occam 2012/10/03(Wed) 01時頃
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[なぜ、生きているのですか]
誰だって自分が一番大事だ。 そう、だからこれは何かの間違いだ。やり直せる。
[ (無回答) ]
―――――――――――よう。ペラジー。
[死んじまったのか]
(92) occam 2012/10/03(Wed) 01時頃
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―過去―
[オスカーと言う偽名を使うことにしたのには特に意味は無い。 日を跨ぐごとに名前を変えるのが日常で、それはただの偶然だった。 貧民街、そこは貧困という名の圧倒的暴君が支配する世界だ。 光の射さない曲がりくねった路地に、濁った瞳、血の臭い。
どうして声を掛けようだなんて思ったんだろう。
未だによく解らない。 後ろから見た髪の色が一寸気に入ったとか、そんな理由だった気がする。
最初はなんて声を掛けただろうか。
嗚呼、きっとこうだったに違いない]
(93) occam 2012/10/03(Wed) 01時頃
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犯られたくなきゃ、顔は拭くなよ。
(94) occam 2012/10/03(Wed) 01時頃
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[酷い台詞。
“どこか高貴そうな”髪色が 詐欺に向いてるのかもしれないと思うのはもっと後。
俺が他人に同情なんてするわけないし。
カモ 金を払う相手以外に、自分から声掛けることも普通無い。
どうみても金の無さそうなやつなのに、それでも]
いいから早く来いよ。面倒臭ぇ。置いてくぞ。 えーと、お前、名前は? 今日からなんて呼べばいいんだよ。
[冗談のような曇天の下、蒸気と煤煙に塗れた少年は 蹲ったままの少女の手を、強引に引っ張ったのだった]
(95) occam 2012/10/03(Wed) 01時頃
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―現在―
これだから嫌なんだ。 こんなに深く入り込むつもりなんてなかったのに。
[毒づく台詞が自然と口から出た。 結局、どちらも手に入れられなかったなんて。 今ならぼんやりと見える善と悪の果実]
見つけられなかったのか。まあしゃあない。 どっちかが見つけたら、見せびらかす約束だったからな。
[大広間の片隅の暗闇に転がった、禁断の果実。 ソレから視線を外し、ペラジーの倒れ伏す傍に腰を下ろす。 そして、彼女の手から零れた筈の、真っ赤な林檎を手に取った]
まあ、これで許してやるよ。美味いから。
[薄く淡い笑みを浮かべ、音を立てて唯の林檎を齧ると 謝罪の言葉を吐く彼女の目蓋の縁を、そっと指で撫でた]
(96) occam 2012/10/03(Wed) 01時頃
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[なぜ、生きているのですか]
……なぜって? そりゃあ……。
[砂漠のような乾いた顔色に、ふてぶてしい笑みが浮かぶ。 自嘲と諦観、享受、全てが綯い交ぜになった凄絶な笑み。 唇に刻まれた刃傷を引き攣らせて、認めよう、今こそ]
毒林檎食っちまったクソ家出娘を 目覚めさせる(口づけ)するためさ。
[毒袋を貰ったときに話した白雪姫。酷い冗談だ。 ゲラゲラと笑い出したいような、仄暗い高揚感のような]
そこにてめーが倒れてると、俺が帰れねえからだ!
[嗚呼、浅ましい、愚かしい。 声帯の無い喉は大気を振るわせる事は二度と無く]
(97) occam 2012/10/03(Wed) 01時半頃
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ああ、俺、もう死んでるんだった―――――――――。
[がしゃん、と壊れた音を立てて、歪に歪んだ歯車は止まる。
文字盤の硝子が粉々になった懐中時計と、解れた真鍮の鎖。 鈍い光沢がきらきらと黄金の残光を曳いて飛び散っただろう。 真っ黒いベルベットクロスに、黄金の粉を刷き散らしたように]
金は金でも、もっと宝石とか、金目のモンにし ろよ……。
[ It lost sight of 「Oscar」 **]
(98) occam 2012/10/03(Wed) 01時半頃
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― 数日後 ―
[楽園の事件が明るみになった後、帰る者もいなくなったブロワ邸が、国に買い上げられることとなった。 明け渡す為に入った業者が、地下室で見たのは
半死半生の、腐りかけた――"人間"
けして人には許されぬ研究の成果か 父を殺したことを認めたくなかった少女の我儘か
もはや言葉を解さぬ生きた死体となったそれは、闇から闇へと葬られた]
(99) 茄子 2012/10/03(Wed) 02時頃
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[永遠に生き続ける父親]
(100) 茄子 2012/10/03(Wed) 02時頃
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