87 -Dying to Live, Killing to Dieー
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少
霊
全
シメオンに1人が投票した。
クラリッサに4人が投票した。
クラリッサは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
トニーが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、シメオン、ソフィア、ヒューの3名。
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/26(Thu) 00時頃
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[自らを殺せと、そう告げるクラリッサ>>3:74 嫌だと言いたかった。未だ自我を保っていられるのなら、何かしらの方法はあるのではないかと…… そう信じたかった。 けれど、それは叶わぬ夢だ。苦しみ感染にその強固な意志で抗って、彼女はここにいるのだ。 私が断れば…きっと直ぐにでも人ではなくなってしまうのだろう。
人で逝きたい。それは私とて同じ想いだ。 人として逝かせたい。ゾーイにも告げた想い。 その想いを踏みにじることなどできようはずもない]
(0) 2012/04/26(Thu) 00時半頃
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貴方の血で汚れるだなんて思ってもいないよ。 洗い流してくれる。春の小川のように。 だって、貴方はそんな人だもの。
忘れない。貴方のことは…忘れない。 憎しみなどあろうはずもない。 悲しみの海におぼれそうになっても……
大丈夫。私は強いから!
[最期のティータイムが終わる。 喉元を過ぎる熱い液体が胃に溶け込めば、私は彼女の傍らにそっと寄り添うように近づいて、最期の温もりを確かめる。 顔を見つめ、笑いかけ…きっと巧く笑えてやいなかっただろう。 彼女の常の朗らかな表情も見えてはいなかった。 ……止めどなく溢れる涙が、それを阻むのだ]
(1) 2012/04/26(Thu) 00時半頃
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おやすみなさい……クラリッサ グレッグと、ゾーイに逢ったらよろしくと伝えてね。 私も……じきにいくから。そうしたらみんなでピクニックに
[耳元で囁いて手を握る。惜しむべくは義手では彼女の手の温もりはわからないことだが、それでも握る。 そして──
乾いた銃声が部屋に響く。 春の息吹のように、たおやかな 新緑のそよ風に揺れるBLAの花が 静かに散った瞬間だった]*
(2) 2012/04/26(Thu) 00時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2012/04/26(Thu) 00時半頃
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―――共用スペース―――
[硝煙と 血の臭い 丑三つ刻すら越えた 闇に支配された時間
電気は 付けない 闇の中
青年は ぼうとそこに 佇む
医療スペースで簡単な処置を施した それでも拭えない 死と血の臭い 慣れた筈なのに 未だ燻る臭い]
(3) 2012/04/26(Thu) 00時半頃
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[トニーの “駆逐”
結果的に 生き延びたのは 青年だった それだけの話]
(4) 2012/04/26(Thu) 00時半頃
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[薬弾による視界混濁は 解毒剤を打ったお陰で 今はかなり元に戻ってきている とは言え今は 闇の中 何も見えや しない
喪ったのは 右腕 それを犠牲に 生き延びた
血の臭い 疲労は溜まっているものの 精神が昂ぶって 眠れそうにない
傍らには 紅茶 クラリッサが食堂に溜めていた ティーバックを拝借して]
(5) 2012/04/26(Thu) 00時半頃
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[いつの間にか、遠くに聞こえていた爆発音も銃声も止んでいた。クラリッサを弔ってもあげたかったけれど、この時間ではそうもいかないだろう]
明日…みんなの元へ連れて行ってあげるから……
[そう囁いて部屋を後にする。 外は思った以上に暗い。先の爆発で線が切れたのか常備灯のいくつかは灯ってはおらず、中央の共有スペースに向けての通路に至っては明かり一つ見つけることができなかった。
壁に手を当てながらゆっくりと進む]
(6) 2012/04/26(Thu) 00時半頃
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誰かいるのか?
[闇の中、確かに人の気配は感じたか? 警戒心を露わにしながら、一歩一歩進み、低い声で常闇に語りかけた]
(7) 2012/04/26(Thu) 00時半頃
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…まだ、生きてんす、ね。
[何人死んだのだろう。 暗闇、静寂。 短い眠りは確か失血のせいだったか。
かすかに動く気配は、お茶を淹れる意外な姿だった。 普段やっていた奴がもう居ない。 それをなんだか実感する。]
シメオン、さん?
…正常で居られてンすかね? あんたも、俺も。
[自分もやはり飲み込まれてしまうんだろうか。 仲間たちの、ように。]
(8) 2012/04/26(Thu) 01時頃
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[1つ、また1つと絆が壊れていく。
ただ死ぬ事すら許されず、蹂躙されるのは
ヒュー[[who]]とヒュー[[who]]]
(#0) 2012/04/26(Thu) 01時頃
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その声はヒュー……ティムグェンヒューか?
[闇の中聞こえた声、ゾーイを撃って私を助けてくれた男だ。 後で端末で確認して、確かそんな名前だったか]
君は無事なんだな? シメオンもいるのか? シメオン怪我はないか? トニーは……どうなった?
[声の方へ歩きながら、まずは二人の無事に安堵する。 詳しくはわからないが、トニーの脅威は去ったということだろう]
被害状況…は……
[近づけば微かに血の薫りも嗅げただろうか? 不安に駆られたように、一瞬息を飲み込む]
(9) 2012/04/26(Thu) 01時頃
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[紅茶を入れる手つきは 拙い 嗜好品への拘りは 無かったせい
ヒューにも 適当にカップを出して 渡す 視界が不明瞭なせいで 抽出時間が分からず かなり濃い紅茶になってしまったものの]
シメオン 居るぞ まだ 生きてるさ……
[ヒューの返事>>7は ソフィアと一緒くたに>>9 闇の奥 声は酷く 通る]
(10) 2012/04/26(Thu) 01時頃
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…もう、さ。 わかんなくなっちまいましたよ。
何が本当に正常なのか、なんて。
[チキチキ…と小さな音を立てて、何かが頭の中で組み変わる。 いや、やっと元に戻ったのかもしれない。]
きっとね、
本当は最初からこうなるべきで、今までがきっと故障していたん、すよ。
[見えない、照準は合わない。
それでも表情を失った顔で、同志だったものへと銃口を向けた。]
(11) 2012/04/26(Thu) 01時頃
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被害状況は―――……
[死者の数が 増えてゆく 発症したもの 巻き込まれて死んだもの
数えきれない 死の臭い
血の臭いには 慣れていても 仲間の死の臭いは 慣れないもの
トニーについて その他巻き込まれた人について 伝える]
(12) 2012/04/26(Thu) 01時頃
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クラリッサも……
悪い、な
[クラリッサの感染と死亡を確認したのは 治療が終わった後
銃口の音>>11 反射的に 構える]
(13) 2012/04/26(Thu) 01時頃
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ああ、聞こえた……そうか無事か。 ならばいいんだ。血が出てるような気がするが、怪我の手当はしたのか?
……正常? ああ、私たちは正常だ……な に?
[ヒューの言ってることが一瞬わからなかった。 それが何を意味しているのかわかったときには身体が動いていた]
やめろ! 待て! [目測もつけぬまま声だけを頼りに、その間に飛び込もうと]
(14) 2012/04/26(Thu) 01時頃
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[射線へと飛び込む気配にも、トリガーは止まらない。 放たれた熱線は、一瞬だけ室内を眩く照らす。
床材が焦げる音から考えて、おそらくは何かを掠めただけ。]
(15) 2012/04/26(Thu) 01時頃
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[銃を構える音 ソフィアの声 全てが流れるように 流れるように
響く銃声 少なくとも青年には 当たっていない 痛みが 無いから]
ヒュー……
[システムエラーが 伝えてくる
赤い エラー表示 今までと同じ 発症の証]
(16) 2012/04/26(Thu) 01時半頃
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[飛び込み交錯した瞬間、腹部に鋭い痛みが走る。 何しろ熱線だ。掠めた程度ですんだのが幸いした。 まともに当たっていれば、内臓をやられてもいただろう]
…あぐ
[痛みに、小さく悲鳴をあげてもんどり打ちながら床を転がる。一瞬だけ光ったおかげで位置関係は把握できた]
シメオン! 伏せろ!
[ヒューが再び銃口を向けるのならば、彼めがけて転がっていた椅子を放って牽制する]
(17) 2012/04/26(Thu) 01時半頃
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[ソフィアが 青年を庇ったよう 漏れた悲鳴と呻き声
エラーは 間違いなく ヒューを示す 今までと同じエラーを 示す
“駆除”しなければ――
ソフィアの言葉通り 伏せる 隻腕ではまともな戦力にならない]
(18) 2012/04/26(Thu) 01時半頃
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[間髪入れずにマテバで撃つ。オートマチックリボルバーの性能上、精度はそこまで高くない。何しろこの闇だ。 当たるとは到底思えなかった。 そのままシメオンの元に転がり込む]
武器はあるか?
[傍らの彼が隻腕だとは知らず 銃弾を込めながら、問いかける。]
(19) 2012/04/26(Thu) 01時半頃
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[声に向かって銃口を向け直す動きは、まるで機械のように迷いなく正確無比。
再度引き金に力を込めた瞬間、騒々しい物音とともに脛に転がってくる椅子。 椅子の脚に足を取られ、大きく体勢を崩す。 転倒した拍子に、手から転げ落ち、床を滑っていくブラスター。
あぁ、こんなところばかりは、最後まで変わらないのか。]
(20) 2012/04/26(Thu) 01時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/26(Thu) 01時半頃
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[頬をかすめていく銃弾。 痛むのは命があるからだっただろうか?
ならば、既にもう自分は生きていない だって…もう痛くないんだ。
痛みに動きが鈍ることはない。 ただ、破損警告として認識できるのみ。]
(21) 2012/04/26(Thu) 01時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2012/04/26(Thu) 01時半頃
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[ブラスターは認識範囲内から脱してしまった。 それがシメオンの方へ転がっていったのは、どんな運命の女神の悪戯か。
得物を回収するよりも眼前の脅威を殲滅せよ。 それは機械的な判断。 握力戻らぬ左手でも、手の甲に仕込んだ刃物ならば使える。
ジャキンと暗闇にチタンの刃が光った。]
(22) 2012/04/26(Thu) 02時頃
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[ヒューの行動に 躊躇が無い 転がり込んできたソフィア あれだけの怪我で まだ動ける 実働経験の有無が 違い過ぎる]
俺を庇う暇が有ったら 自分の心配をしろ
[言いつつ 武器を示す リボルバーと いつも通りの爆弾一式 重い武器は 置いてきた
闇の中 閃光弾は無意味 まともに使えるのは 殺傷用の爆弾のみ]
(23) 2012/04/26(Thu) 02時頃
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っ!?
[閉じきった目でも何か感じたのは壁にでも"敵"にでもない、
異物に弾が触れた音。咄嗟に銃を盾のように構えたが]
うはっ、はは…!
[至近距離で爆炎を受けた上に、誘爆が続く。
眼はだいぶ落ち着いたが]
やられたなぁ…いいや、焦りすぎかなぁ?
[爆風に晒された側が爛れた様に焦げた臭いをあげる]
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はは……私は器用じゃないからね。 自分のことは心配できないから その分、君にちょっかいかけるんだよ。
よし、武器があるなら援護してくれ。 道は私が切り開く!
[言うが否や物陰から飛び出して机を蹴って調薬する。 空中で義手を振れば、鋼鉄の拳は刃と化した]
君が手練れなのは知っている! 流儀に反するが、行かせて貰うぞティムグェンヒュー!
(24) 2012/04/26(Thu) 02時頃
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[それでも笑って、壁を支えに立ちあがる。
動く方の腕で銃を構えてシメオンに狙いを定めた]
ほらぁ、トドメささないとさ。
ころっ…殺しちゃうよ?
[壁に着けていた身が崩れてまた倒れ込む]
ちぇっ…ゲンカイか。 任務失敗? 完了?
わっかんねーなぁ。
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シメオン! 好機と見たら迷うなよ! 私のことは気にするな。
[後方に檄を飛ばし、刃を構えたヒューに向かい飛びかかった]
(25) 2012/04/26(Thu) 02時頃
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了解
ボーカルを支えるベース 努めさせていただくよ
[飛び出すソフィア 手榴弾と銃を手に 援護の構え]
(26) 2012/04/26(Thu) 02時頃
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[地面に伏して、片目だけで見上げながら]
仰向けが良いな。
[ごろん、と転がりながら、躊躇なく撃つ。
狙いも定まらないが]
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[机蹴って跳ねる音。 刃の煌きに、此方も刃物を振り上げる。
高く澄んだ音とともに、散る火花。
勇ましく叫ぶソフィアとは対照的に、此方は凍りついたかのように冷ややか。
歌聞く聴衆ではなく、受けて返すは対旋律。 打ち込まれたパターンのように、高揚もせずブレもせぬリズム。
歌い手はそれを御して熱狂を載せられるか否か?]
(27) 2012/04/26(Thu) 02時頃
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ははっ、返事替わり……あぁ、外れちった…。
[がちゃっ、と銃が床に触れる音がする]
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[手榴弾のピンを 外れかけまで維持
机の足を狙い 投擲
角に当たり ピンが外れる 跳ね返って ヒューの背後へと 転がる]
(28) 2012/04/26(Thu) 02時頃
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[静と動と称すべきか、はたまた狂想曲に夜想曲か。 上段から振り下ろし弾かれた反動を利用して回転からの横凪…… 踊るように重ねる連撃を、彼は冷静に弾いいていく。 躍動はなくとも、冷徹な氷の刃が私を襲う 私の生の炎を凍ようと迫る。
私は歌う。 生を謳歌するアリアの如く 私は囀る。 高らかに 勇ましく それが私の生き様だから 人間ソフィアの矜恃だから]
(29) 2012/04/26(Thu) 02時半頃
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セイ!
[気合いと共に腕を振る 激情の指揮者の如きタクトは、地を這うように彼に迫れば放物線を描くように飛翔して喉元を狙う]
(30) 2012/04/26(Thu) 02時半頃
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[喉元へと向けられた刃は、此方よりわずかに早い。 弾くのでは間に合わぬ。手首に食い込ませてでも止めようとする。
娘らしい肩までの髪を掴もうと手を伸ばし…
足元に転がってきた手榴弾に気づかぬは矢張り不運。 思っても居なかった方向から、閃光と衝撃とばら撒かれる破断片が襲った。]
(31) 2012/04/26(Thu) 02時半頃
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は、はははっ……。
あぁ、クツ、汚れっちった………?
[自分の靴を見ようと顔を上げて、銃に額を押し当てる形に。
頭を撃たれてなお目をシメオンに向けた]
も……るさ…しな…よ……。
[小さく咳込んで自分で目を閉じた。
涙の様な血の跡は、もはや赤黒く乾いているだけ*]
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[軋む。壊れる。 破損しているのはわかるのに、もう痛みとしては感じられない。
壊され壊れていくのは、大人たちの娯楽のために作られた戦争ごっこの駒にすぎない。
立ち上がれず転がるのは、もう片足が用をなさないから。 それでも片手はまだ相手に向かって伸ばされて…]
(32) 2012/04/26(Thu) 02時半頃
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[冷たい 凍りついた 旋律 ヒューの捌く ナイフ
熱い 生命に満ちた 旋律 ソフィアの掛ける 拳
異なる旋律 なのにそれは不協和音ではなく あまりにも美しい音色
レクイエムのよう]
(33) 2012/04/26(Thu) 02時半頃
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[手応えは確かにあった。喉元を狙った剣先は瞬間的に軌道を変えさせられ彼の手首に吸い込まれていく]
な……
[血飛沫が舞う。その中を突き破るように男の手が迫る。 勢いついた私の身体では避けようもない。 髪に手を伸ばされるなら、引きちぎってでも逃れようか…… そう思った矢先
閃光が走った。一瞬視界が奪われ衝撃を受ける。 直にではなかっただろう。彼の体躯に押し出されるように弾かれた私は床にたたきつけられる]
(34) 2012/04/26(Thu) 02時半頃
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[衝撃で頭がくらくらする。朦朧とした意識の中でぼんやりと見えるのは私に向かって伸ばされる大きな手。
手が迫る 彼が迫る
逃げなければ……抗わなければと思うだけで、身体は動いてくれない。 焦燥感がもたらすのは…恐怖 闇に覆われる絶対的な恐怖]
ぁ……
[無我夢中で手を這わせ、握りしめたのは回転式拳銃。 わけもわからず、照準も定めず、ただ恐怖に向かって、銃口を向け、必死の形相で指を動かした]
(35) 2012/04/26(Thu) 02時半頃
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[銃声は硝煙の香りと共に、伸ばした手のひらを貫き、右目から頭蓋へと入り込む。 片方虚ろとなった両目を見開いたまま、ソフィアの喉に手のひらの壊れた指は触れ、
硬直したまま、活動を停止した。]
(36) 2012/04/26(Thu) 03時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/26(Thu) 03時頃
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[銃声が響く 倒れたソフィアと ヒュー
血の臭い 血の臭い]
ごめん
殺させて ごめん……
[何をすれば良いのか 分からず ソフィアの頭に 手を載せる 恐怖しているのか 表情が固い]
ヒュー……
お前は 人間 だから
(37) 2012/04/26(Thu) 03時頃
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[壊れた人形のように指を前後させる。 意識の中では発射されているのかもわかっていなかった。
ただただ錯乱したように何度も何度もトリガーを引く。 飛び散ったヒューの鮮血が目にかかり、爆ぜた肉が頬に付着しても気がつかない。気がつけない。
直ぐに弾丸は尽き、カチリカチリとそんな音だけになってもただ撃ち続けていた]
……ぃゃ ……ぃゃ
[喉元に届く氷の指が酷く冷たい 取り乱し、払いのけることもできずに嗚咽を漏らす]
(38) 2012/04/26(Thu) 03時頃
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[錯乱したような様子の ソフィア どうすれば良いのか 分からない
何が正しいのか 何が正しくないのか
分からない 分からない
正常かどうか それを言及するのならば “錯乱したソフィア”は 正常ではないのだろう と
そんな事を考える自身が たまらなく 嫌だった]
(39) 2012/04/26(Thu) 03時頃
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[不意に凍り付いた私の心に温かな温もりが届く。 おそるおそる眼をあければ、シメオンの顔。 私の頭に宛がわれた手 どこか懐かしい…記憶]
シ……メ
[口をぱくぱくとさせて、呆けたように焦点の定まらぬ視線を向ける。 ゆっくりと…ゆっくりと……意識がはっきりしてくる。 ようやく何かを考えられるようになったとき]
なんでこんなことになるんだ ドナルドも、ゾーイも、グレッグも、トニーもクラリッサもヒューも……生きたかっただけじゃないか?
[横たわるヒューの亡骸を見つめ、私は声を震わせていた]
(40) 2012/04/26(Thu) 03時頃
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[引きはがすように手に持った銃から指を一本、また一本と離していく。 床に落ちる乾いた音と同時に、私は宛がわれていたシメオンの手を掴み引き寄せ、胸に抱いた]
少しだけ貸してくれ…… すぐに返すから 少しだけ……大丈夫になるから……
(41) 2012/04/26(Thu) 03時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2012/04/26(Thu) 03時頃
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[ソフィアが落ち着くまで 頭を撫でる事しか 出来ず
目測で ヒューの様子を 確認 額を射抜いた 銃弾
息は していない
エラー音は 消えた 発症者は 今は 居ない
今は]
(42) 2012/04/26(Thu) 03時半頃
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……………
[ソフィアの叫びに 答えられるだけの知識は 無い
何が悪い?
大人が?世界が?歴史が?
ただ 手を 握られるまま]
(43) 2012/04/26(Thu) 03時半頃
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囀り 聞こえた
美しいと 思った
(44) 2012/04/26(Thu) 03時半頃
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発症者…今はいない…の? いないん…だよね?
[息が整って、ようやくシメオンを見ることができて…… 私は彼に借りていた手を返す。
常よりもか細い声。幼くも映ってしまっただろうか? じっと懇願するように彼を見つめる。 せめて一時でも、こんな悪夢のような刻から逃れたくて]
(45) 2012/04/26(Thu) 03時半頃
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シメオン 君の声を聞かせて 君を…聞かせて
[きっと悪夢は再び訪れる 次の悪夢に…私も彼も飲み込まれないとは限らない。 だけど…今はそんな悪魔の囁きも聞こえないから 届かないから……
せめて一時の安らぎを求めて 私はもう少しの間囀り続ける]**
(46) 2012/04/26(Thu) 03時半頃
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