22 共犯者
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人
狼
墓
少
霊
全
双生児 オスカー に 1人が投票した。
漂白工 ピッパ に 4人が投票した。
双生児 ホリー に 2人が投票した。
肉屋 ニール に 4人が投票した。
漂白工 ピッパ は村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
双生児 ホリー が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、記者 イアン、双生児 オスカー、ランタン職人 ヴェスパタイン、靴磨き トニー、長老の孫 マーゴ、墓荒らし へクター、若者 テッド、飾り職 ミッシェル、肉屋 ニールの9名。
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時頃
肉屋 ニールは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時頃
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―森の中―
大丈夫。追いてなんかいくもんか。
[ホリーの悲痛な叫び。伸ばされた指。 守らなければならぬ、と心に決めて。ヴェスパタインの元へ]
わざわざすみません。灯り、持ってくればよかった……
[太い木の枝を拝借し、ヴェスパタインにぺこりと一礼するだろう]
(0) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時頃
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─夜の森>>0─ いえ。大丈夫ですよ。
[ ペコリと一礼するオスカーに、やわらかい笑みを返し、ランタンを差し出す。]
ええと、ホリーさん?でしたっけ。 きっと一人では不安でしょうから早く持っていってあげて下さい。
(1) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時半頃
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ありがとうございます。 もちろんです、直ぐ戻ります。
[ランタンから炎を受け取り、掲げる。 もう一度礼をして、その場から走り去った]
(2) 2010/08/04(Wed) 00時半頃
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よかった、助かった…… ホリー、お待たせ。ごめんね。本当にごめん……
――
…………
ホリー? ホリー、ごめん、待たせちゃった!大丈夫? ホリー? どこにいるの?
[掲げた光は、無情にもあたりをはっきりと照らし出す。 そして証明する。片割の不在を。あまりにもはっきりと、あまりにも赤々と]
(3) 2010/08/04(Wed) 00時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時半頃
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ホリー! ホリー、居るの?どこに居るの? 聞こえてたら返事して!ホリー!ホリー!
[瞳に焦りと恐怖を湛えて。 声の限りに叫ぶ。詰み取った柊の葉に、必死で祈る。夜の森は迷いやすいから、きっと、自分が少し目を離した時に、 目を離した時に]
[僕のせいだ]
お願い、ホリー!返事して!いるよね、いるんでしょう!どこにいるの、ホリー!ホリー!
[声が枯れるまで片割れの名を叫び続ける。誰かに会えば、誰かれもなしにホリーの行方を問い詰めるだろう。 空が白くなるまで、青年は片割れを求めて森の中を彷徨い続ける**]
(4) 2010/08/04(Wed) 00時半頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時半頃
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―夜の森―
[御使いだとわかったら、その手にかける? もし、その手にかけたものが御使いかどうかわからなかったときはどうする?
ぐるぐると混乱している若者は、ひとつ首を振る。 ふと、視界の端に入ったのはピッパの姿。
違う、と思いたい相手。 守りたい、とつげた相手。
けれど、彼女はほんとに、守っていい存在なのか――?
混乱した頭に、暗い森の雰囲気が追い討ちをかける。 どこかで殺される前に殺せ、と囁く声が聞こえる気がする。
腰に下げた鉈を握り締めて。 マーゴと話していたピッパが、マーゴから少しはなれたときにその傍へと近寄り]
(5) 2010/08/04(Wed) 00時半頃
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[頭のどこかでは違う、とわかっているのに。 それでも白いシャツを着た、いつも冷静な女性に近づく足は止まらない。
あの冷静さは人間が持てるものか? ほんとうは御使いだからじゃないのか?
口を滑らせたのを咎めたのは――儀式を続けたい御使いだからじゃ? 根拠のない疑惑。ただの恐怖のなすりつけ。 そんな冷静な判断を下すことなど、村に対する疑惑を与えられ、立て続けの死体を見せられ、暗い森の雰囲気に飲まれた若者ができるはずもない]
(6) 2010/08/04(Wed) 00時半頃
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ピッパ……
[そっと、呼びかける。 普段どおりに、「なんだ?」と振り返ったその体に――右手に掲げた鉈が振り下ろされる。 切れ味の良くない鉈はそれでも、女の鎖骨を折って胸を袈裟懸けに切り裂き。
驚愕に目を見開いたピッパの悲鳴と、飛び散った血の匂いが、あたりに広がった。
その悲鳴にひるみながらも、血に染まった鉈をもう一度、せめてもの苦痛が少ないように致命傷となるように。 血に染まった左胸、心臓を狙って突き刺した]
(7) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 01時頃
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『御使い』様は何を思っているのかしら。 何か守りたいものでもあるの、かな。
[ソフィアとノックスの命を奪った理由が分からない。 儀式だから――? 何十年も行われていなかった。 なのに突然、儀式が始まった、始めてしまった。 思案げに呟いてピッパへと視線を向ける]
――…武器を抜いてしまえる私は間違っているのかな。
[困ったように呟いて]
私も、変わらなきゃいけないんだと思う。
[共に変わろうと言葉を向けた男を一度見詰め それからピッパに緩く会釈して彼女から離れた>>5]
(8) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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―ピッパの血の匂いがする森―
[悲鳴以外にピッパは何か喋っただろうか。 もしかしたら、守るといったその口で、と罵られていたかもしれない。 けれども若者の耳には、今は届かなくて――、悲鳴が途切れ、血の匂いが当たりに充満し。 血溜まりに横たわる女の亡骸を見下ろした若者は、自らの手でその命を断ち切った重さに、ただ震えている]
(9) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 01時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 01時頃
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[何かを考え込んでいたテッドが離れていったのは見えていた。 夜の森とはいえ灯りを手にした人は何人も居るし、何より被害者自身が灯りを持っていたからだ。
声をかけると同時に鉈が振り下ろされる。一瞬何が起きているのか良くわからなかった。
テッドがピッパを…? 誰が犯人と思うかとの問いを発したのはわたしで…。 見つかったらとの問いに悩んでいる様子は見えた。 これが彼の答えということなのだろうか?]
――…テッド!
[思考の海から戻ってきた時には、全てが終わっていた。 傍まで駆け寄ってみるが当然息があるはずもない。]
(10) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 01時頃
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[ホリーを呼ぶオスカーの声>>4が聞こえた。 木霊する声にゆるく振り向く]
――…はぐれてしまったのかしら。
[娘の呟きはピッパの悲鳴により打ち消されて。 ぴくっと肩を震わせて彼女が居た方に目を向ける。 テッドの背の向こうに崩れ落ちるピッパが見えて]
………な、に?
[その光景が信じられずに声が漏れた]
テッド……? ピッパ……!!
[駆け寄るミッシェルの後からピッパの傍に行くと 目に留まるのは血の赤と彼女の蒼白な貌――]
(11) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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―血の森― [血溜まりに横たわる女を見下ろし、鉈を握った手は震えているのに。 ミッシェルやマーゴが近寄ってきても視線を向けずに]
これで、いいはず。これで……
[わからない。ほんとうにそれでよかったのか。 けれども、間違いだったなんて認識したら壊れる心を守るためにぶつぶつと呟いている]
(12) 2010/08/04(Wed) 01時半頃
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[鉈を持つテッドの呟き>>12が耳を掠める]
――…私が、言わなかったから。 だから、ピッパが……
[うわ言のように呟いて横たわるピッパの脇でぺたりと膝をついた。 傷口から溢れ出すあたたかな赤が地を伝い娘のスカートを濡らす。 ピッパの身体へと手を伸ばせばぬるりとした感触が伝った]
……あ、…ぁ……。
[彼女の為なら戦えると言ったのに彼女を守る事が出来なかった。 自分の為に心を痛めて呉れる優しさを持つ彼女。 彼女が居て呉れたらこの村も優しく変わってゆけるのだと そう、思っていたのに]
………いかないで。
[縋るように紡いだ娘の頬は気づけば溢れた涙に濡れていた]
(13) 2010/08/04(Wed) 01時半頃
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[・・・本当にこれでいいの? 思わず聞いてしまいそうだったが、口に出すのはどうにか抑えた。]
とりあえず… 今夜はこれで終わり…。 葉っぱを取って戻ろう?
[昨日のことを考えればもう一人。森に還る人がいるはずだけど。 ピッパにはノックスと同じように自分の上着をかけておいた。 後でシーツか毛布でも取ってこよう。]
(14) 2010/08/04(Wed) 01時半頃
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―森の中―
[ピッパに取りすがってなくマーゴ>>13が見える。 心のどこかが痛んで視線を逸らした。
ミッシェル>>14から声を掛けられればぴたり、と呟きを止めて]
あ、ああ……そ、だな。 葉っぱもって帰らないと。
[うん、とぎこちなく頷く。 人を殺して――守りたいと思っていたむらの仲間を殺して、すぐに平常に戻れるはずもない。
泣いているマーゴを視界にいれないのも、他の何もみようとしないのも、すべてただの自己防衛だった。
ミッシェルの言葉に歩き出した足は、誰かに引き止められないなら、証の葉っぱをとりに、奥へと向かう**]
(15) 2010/08/04(Wed) 01時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 02時頃
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[ピッパが御使い様ではないと伝えずにいた事を後悔する。 ピッパの傍から離れてしまった事を後悔して。 触れた箇所からぬくもりが失われてゆく事が哀しく淋しい。 娘は昨夜のささやかな会話でピッパに心を開いていたから 彼女を悼みぽろぽろと止め処なく涙が零れてしまう]
もう話せない……。 話したいこと、まだ、たくさんあったのに。 歌も、聴かせて呉れるって、言ったのに……。
[微かな旋律はこの森で聴いたのだけれど それでは足りないとゆるゆる首を振るう]
――……ぁ。
[ふわ、とピッパを覆う布地。 顔を上げれば滲む視界にミッシェルの姿がある。 歩み出す幼友達のその背をじ、と見詰め 娘は哀しげに柳眉を寄せた]
(16) 2010/08/04(Wed) 02時頃
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マーゴも行こう? ピッパは後で運んでもらうから…。
これは、マーゴのせいじゃない。テッドが悪いわけでもない。誰が悪いって問題じゃないもの。
[こんなことをしないと村を護れない理由が当時はあったのだろうか? 深く考えたことなどなかったけど、この村の成立からして後ろめたいことがあるのではと思わざるをえない。]
気にしないでって言っても無理だろうけど、責任があるとすれば村の人間全員の責任ってこと…。 マーゴがひとりで背負う必要はないよ。
[もう一度、柊の木のところまで行こうと誘ってはみます。 ヘクターが来たり、拒絶されればそれ以上は言わず1人で木に向かうことでしょう**]
(17) 2010/08/04(Wed) 02時頃
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[テッドは幼友達で御使い様ではないと思う。 そう思っているはずなのに心が揺らぐ。 ミッシェルから声>>17が掛かりゆっくりと其方に視線を向ける。 慰めて呉れているのだと直ぐに分かって]
――…ん、ありがとう。
[こく、と頷いてみせるけれど。 胸の痛みは消えることなくあり続けた。 誘う声に、涙を袖で拭いそろと立ち上がる。 ミッシェルにもう一度頷いて娘は森の奥を見据えた**]
(18) 2010/08/04(Wed) 02時半頃
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―夜の森―
……あ、テッドさん。
[森の奥へと進む道のりで、テッドが自分よりも早い足取りで進んでいくのを見た。しかし未だ森に不慣れなせいか、イアンはそれに追いつくことができずにいた。
しばらく、森をひとりで歩く心細さと「かれ」を見つけられるのではないかという淡い期待が交互に入り交じる感情を抑えながら、イアンは柊の木のある場所へと進んでゆく。
そして――…ひとりの女の悲鳴が森の中にこだました。]
……何?
[音のする方へと走り寄る。その惨劇が発生した座標は、わりとすぐ近くにあったことに気づいたのは、仄かに漂う血の臭いのせいであった。
イアンの眼下にあったのは、ひとりの女の遺体。 そして、返り血を浴びたテッドの姿だった。]
(19) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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―夜の森 >>12―
テッドさん……
[鉈を手にして佇む若者に、控えめに声を掛ける。]
……いいんです。私は貴方を咎めません。 貴方は村の「祭」の役割を担っただけ。 貴方がこれをしなければ、他の誰かがしただけのことです。
他の世界のことは考えなくても良いでしょう。 少なくとも、この村の祭では、貴方の為したことは間違いではありません。
それがこの祭の「儀式」というものです。
[涙を流して遺体に取りすがる娘――マーゴのことは視界に入れないかのように、淡々とした口調で告げた。そこに「部外者である自分が判断することの是非」が含まれることはなかった。]
……冷たい物言いだと咎められても、仕方ありませんけれども。
(20) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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―夜の森―
[それからイアンは、森の奥を目指して歩いて行く。柊の葉を摘む人々の群れが、その木に背を向けた頃、イアンもまた1枚の葉を摘んだ。]
……これに一体何の意味があるというのだろう。
[それが指すのは、村の祭の意味であるかもしれぬし、或いはイアンが葉を摘むことかもしれぬ。いずれにせよ、彼が今宵もまた柊の葉を摘んだという事実だけはそこにある。
そして、村の広場へと戻ってゆく。 今宵も月が綺麗だが――…]
――…月の光が、少しだけ違う。 どうして今宵のあなたはそんなにも凡庸な光しか放てぬのですか?ああ、教えてください。
[ポケットの中で白い石が、布越しに熱くぼんやりとした熱を帯びている。今宵は「御使い様」――人とも獣ともつかぬ「かれ」が姿を見せぬことがただの予感ではないと察知し、心の中に苛立ちの渦が巻いていることに*気づいていた*]
(21) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 08時頃
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>>4 [ 姿を消した片割れを求めるオスカーの悲痛な声がする。 彼は、そこから少し――だが夜の生き物ではない人間にとっては充分に離れた場所に立っていた。 遮光板によって前方のみを照らし出すように明かりを絞られたランタンを掲げ、声を張り上げる。]
オスカーさん?! 何かあったんですか?
[ オスカーを案じるような声音。 しかし、死角となったその足元、蟠る暗がりの中には、気を失った彼の姉がぐったりと地面に横たわっていた。]
(22) 2010/08/04(Wed) 09時頃
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>>4 [ 恐らくオスカーは半狂乱になって姉を探し回るであろう。 それを避け、尚且つ『彼にホリーを攫う暇はなかった』とオスカー自身に思い込ませるために、調光した明かりを巧みに使い、なかなか辿り着けないふりをして時間を稼いだ。
彼が必死の形相で姉の行方を訊ねるオスカーと出会う頃には、ホリーの姿はない。 彼と同胞しか見出せない場所に隠され、彼女は昏々と眠っていた。*]
(23) 2010/08/04(Wed) 09時頃
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―夜・森の中で―
ヴェスパタインさん! ホリーが!ホリーが!
[まさかその足元に探す姉本人が居るとは知る由もなく。 ランプの明かりに向かって声を張り上げる。 しかしランプの明かりは中々こちらまで辿りつく事はなく――]
ホリー、見ませんでしたか? 見てないならいいんです、僕、探さないと。 僕のせいで、僕のせいで……
[見ていないと言われた次の瞬間には、視界からヴェスパタインは消えている。 明け方になるまで、森を彷徨った。知っている道は全部歩いた。何度も柊の葉の所に行った。だが、ホリーはいない。あそこで、あそこで取り残してしまったからだ。僕のせいだ、僕の――]
(24) 2010/08/04(Wed) 11時頃
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[記者>>20が幼友達に話し掛けるのが見えた。 何を話しているかまでは明瞭に聞き取る事は出来ない]
…………
[見守る、と記者>>3:80は広場で娘に言った。 けれど見守る範疇を越えていることを 彼は気づいているのだろうか。
言葉を掛ける。 その些細な干渉さえ何かを変える可能性がある事を 記者は心得ているのだろうか。
記者ならば、そう文字で人々に訴えかける職の者なら 言葉の強さを理解していて当然だろう。
見守るといいながらその位置から逸脱する記者を 視界にいれた娘の眸には複雑な色合い――**]
(25) 2010/08/04(Wed) 11時頃
|
|
―明け方―
[そして、明け方。 一つの樹の幹の下で、呆然と立ちすくむ青年の姿があった]
『あなたもいつかああなるんですよ』
[腕を組んで、ニールに言い放った台詞。そうはなりたくない、そうはしたくないから、僕は戦うと。そう、大見得を切って。 ――ねえホリー?僕はね、君を死なせたくなかったんだよ。供物として殺される事が嫌だったんだ。何よりも、誰よりも、君をさ]
……あ……
[ひゅうひゅうと喉が鳴る。上手く息が出来ない。柊の葉を持った指先が震える。視線の先、木の根元には、
ばらばらになった、姉の姿]
(26) 2010/08/04(Wed) 11時半頃
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ぁ、あ、うわあああああああああああ!
[叫びが、朝霧を切り裂いていく。 その場に崩れ落ちて、身体が汚れるのも厭わず、誰かが来るまで片割れの遺体に取り縋っているだろう。 視線は焦点を合わさず、口元からは叫び声を上げ続けて]
(27) 2010/08/04(Wed) 11時半頃
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…オスカー。
[自分の肉体だったモノに縋る片割れの背後に立ち、辛そうに顔をゆがめる]
…ゴメンね…オスカー…。
悲しませて…ゴメンね…。
[届かぬ言葉を紡ぎながら、その傍らに座り込んだ。
彼が落ち着くまで、何時までも]
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 12時半頃
|
[葉っぱを取り供物台まで引き返し。 ピッパを運んでもらうよう手配した後、また森へと。]
また葉っぱが足りなかった。 やっぱり… 満月になるまで続くの…?
それとも――
[―全員がいなくなるまで。
途中でオスカーに会うこともあったかもしれない。 ホリーの行方を聞かれても『一緒にいたんじゃなかったの?』としか返せはしなかっただろう。 その時に何となくはわかってしまった。今日森に還ったもう一人はホリーだったのだと。]
(28) 2010/08/04(Wed) 12時半頃
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−明け方−
[森の奥で叫び声が聞こえる。急いでそちらに向かうと、木の下で血まみれになって遺体に取り縋るオスカーと、バラバラになった女の遺体があった。]
オスカーさん、それは……! もしかして……ホリーさ…… まずは落ち着いて。村の人達を呼んで、ちゃんと運んでもらわないと……
[だが、祭で「森に還った」人々の埋葬方法は他と違うということを、彼は以前ちらりと聞いた気がした。つまり彼女の遺体は……]
………っ!
[眉をしかめて、口許を手で押さえた。 もしそれが本当ならば、彼女は弟と同じ場所では眠れないということになる。]
(29) 2010/08/04(Wed) 12時半頃
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|
[明け方に聞こえた声で予想が正しかったことを知る。 あの声は、間違いなくオスカーの声だ。
声を頼りにそちらへ向かうと木の根元で取り縋る姿を見つけることが出来た。 バラバラにされたのだろう幾つかの断片が目に入る。]
運びやすいようにってことだったりするんですかね…。
[馬鹿げた想像が頭を過るがそんなはずもない。]
(30) 2010/08/04(Wed) 12時半頃
|
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−明け方:森の中−
まずはお家の方に連絡を取りましょう、オスカーさん。 そして、彼女のご遺体を安全な場所に運んでもらいましょう。
さあ、立って。 苦しいでしょうけれども、貴方は村役です。祭を「滞り無く終わらせる」ことが、貴方の役目のはずです。
ですが……もしおつらいならば、私が一人で連絡を取りに行ってきます。
(31) 2010/08/04(Wed) 12時半頃
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飾り職 ミッシェルは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/08/04(Wed) 12時半頃
飾り職 ミッシェルは、長老の孫 マーゴに話の続きを促した。
2010/08/04(Wed) 12時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 12時半頃
|
>>30 運びやすい……ように? まさか、そんな、何の為に。
ミッシェルさん。申し訳ありませんが、オスカーさんのことをお願いできませんか?いくらなんでも心配なので。私は広場に行って、事の次第を報告してきます。
それから……
[ポケットから護り石のネックレスを取り出し、ミッシェルに渡した。]
やはりこれは、祭の「部外者」である私が持つべきではありません。この祭の中で生きる人々が持つべきものです。
ですが……ありがとうございました。 貴女のお気持ちだけで……嬉しかったです。少しだけ、この村での心の孤独が癒されたような……そんな心地がしました。
[そう言って一礼すると、イアンは広場へと向かって行った。]
(32) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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|
―明け方・森の中―
[耳に入った言葉に、ぼんやりと振り向く。 記者だ。記者がこちらを見ている。外から来た記者。生贄でも無い癖に――]
今更『安全な場所』? ホリーは、ホリーは、もう死んだんだ!運ぶなら運べばいいさ!ホリーはもう居ない、居ないんだ、……居ないんだよ!僕のせいで、僕のせいで、森から、二度と戻ってこない……
[立ち上がると同時に、記者に向かってまくし立てる。 はたり、その言葉を切って。記者の言葉に、何かを思いついたように]
そうだ。 お祭りを終わらせなくちゃ。 ミツカイサマを殺して、お祭りを終わらせなくちゃ……
(33) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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|
[−−それから。 イアンは事の次第を広場で待つ村人に告げ、今日もまた祭が終わらなかったことを知らせることになる。
アレクサンデル家の人々の様子を見て、イアンは宿を借りるのは翌日からでも良いという旨を告げ、広場を後にしたのだった。
朝、教会の礼拝堂でメモを纏め終えた後、一睡もしていないイアンはまるで何かの魔力に誘惑されるように、独りで森の中へと行った。
そして木陰でぼんやりと太陽を眺め、物思いに耽っているうち、いつしか睡魔の闇色にその身を引きずり込まれたのだった**]
(34) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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|
>>32 [馬鹿げた考えを無意識に口にしまっていたようだ。 オスカーを宥めていた記者がこちらへ向けて疑問を返してくる。]
ちょっと想像しただけ… あんまり深く捉えないでください。
わかりました…。オスカーはわたしが見てますから、手配の方はお願いします。
[ネックレスを受け取って]
そう、ですね…。何とか有用に使えれば…。
何もできてませんけど、少しでも役にたてたなら嬉しいですよ。 イアンさんには最後まで参加してほしいから。 若し記事ができた時にまだわたしが生きてたら、読ませてくださいね。
[一礼して去るイアンを見送ってオスカーの方へ向き直ります。]
(35) 2010/08/04(Wed) 13時頃
|
|
―血のにおいのする森―
[返り血を浴びた手は赤く。酸素に触れた血は赤黒く変色していく。 ほのかな月明かりではそれを見ることはできず。
ただ、手にした鉈を、今気遣ってくれてるミッシェル>>17や泣いているマーゴ>>16に向けないように、腰に戻そうとして。 そんなときに聞こえたイアン>>20の声に、ゆるゆると、暗く翳った瞳を向ける]
そ、うだよな。
儀式の一環……
[違う。人を殺したのだと訴える心を、儀式だ、村のためだ、と誤魔化す言葉に――それが都合よくタイミングよく向けられることに縋りつくように頷き]
(36) 2010/08/04(Wed) 13時頃
|
|
俺は……まちがって、ない……
[ぶつぶつと自分に言い聞かせる。
それでも、まとわりつく血の匂いが。 最後に向けられたピッパの目が。
人を殺した事実を忘れさせることはなくて。
逃げるように柊の木に向かう]
(37) 2010/08/04(Wed) 13時頃
|
|
―夜明けより少し前―
[片割れを探すオスカーの声も、それに答えるヴェスパタインの声も耳に入らないまま。 誰が周りにいたのか、それとも一人先にすすんでしまったのかも覚えていないまま――柊の葉を祭壇に捧げたテッドの姿に長老達も口をつぐんだまま、その夜の儀式を終えて、逃げるように親方の家へと、戻った**]
(38) 2010/08/04(Wed) 13時頃
|
|
― 夜の森 ―
[泣いたのは何時ぶりだろう。 目許を拭っていればふと、遠い記憶が蘇る。
両親が用事で出掛けたあの日。 日暮れには帰ってくると言った二人を一人きりで待ち続けた。 よいこにしていれば直ぐに戻ってくるから、と そう言われたから寂しくても泣かずに待っていた。 日が暮れても二人は帰ってこない。 朝が来ても二人は帰ってこない。 三日三晩、幼い娘は小さな家で待ち続けた。 その間、口にしたのは林檎一つと水だけ。 三日目の晩に娘の意識は途切れてしまう。
幼い娘が目を覚ますと其処は小さな家ではなかった。 崖から落ちた二人を見たという旅人の知らせが祖母に届き 慌てて保護してくれたのだと娘は後で知った]
(39) 2010/08/04(Wed) 13時頃
|
|
[両親はもう帰ってこない。 分かっていて娘は心の何処かで帰ってくると信じていた。 よいこにしていればきっと戻ってきてくれる。 寂しくても泣かずにおばあさまのいうことをきいていれば。 そう思い、そうあろうとした時から娘の表情は薄れていった。 人形のようだ、と揶揄されてきたけれど 娘に感情がないわけでは無かった。
両親の亡骸を見ていれば娘はそれを受け入れられた。 けれど二人は見つからなかった。 転落を目撃した者は何人かいたのに 深い谷から二人を引き上げることは出来なかったそうだ。
――泣いたのは家族三人で暮らしていたあの時以来。
生気の失われたピッパの躯を網膜に焼き付ける。 生きて欲しいと願った者の為に娘は祈りを捧げる。
そうして娘はヘクターを促してミッシェルの後を追うように 柊の木がある奥へと向かい巡礼を済ませた**]
(40) 2010/08/04(Wed) 13時頃
|
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オスカー…。
[記者に勢いよく捲し立てたかと思うと一転して何かを呟きはじめた様子を見て傍までいってみます。]
…大丈夫? もう夜も明けてしまったし、貴方も休んだ方がいいよ。 すぐにイアンさんが報せてくれた自警団の人が来ると思うから、そしたら戻ろう?
(41) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 13時頃
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休む? 大丈夫、僕は元気だよ、ミッシェルさん。 休んでる暇なんて無いんだ……
[ミッシェルの言葉にほほ笑んでみせる。 口元を吊り上げただけの、張り付けたような微笑み]
ミツカイサマ、探さなくちゃ。 ホリーを殺したミツカイサマは、僕が殺さなくちゃ。 お祭、終わらせないと……
[ミッシェルの言葉が、どこまで聞こえているのか。 ふらりと足を踏み出し、そのままどこかへと*]
(42) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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オスカー…。
[胸が苦しい…涙がこみ上げてくる。
立ち上がり、イアンに詰め寄るオスカーを、悲痛な面持ちで見つめるしかできないのが悔しくて…。
自分が儀式に参加しなければ、彼の心は痛まなかっただろう。自分がしっかりオスカーの手を離さなければ…。
いくつもの後悔が頭に浮かび、消える。
彼を慰めるために抱擁しようと両の手を伸ばすも、当然、彼に触れることは叶わない。
わかってはいたけれど、ソレが悔しくて、歯がゆくて…]
…オスカー…。
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― 明け方 ―
[柊の葉を捧げた後、娘は広場にある井戸を訪れていた。 スカートに染み込んだ血はもう既に渇いてしまったけれど 手についた赤を落す為に水を汲み何度も擦る]
――…痛いよ。
[体は助かっても心は深く傷つく。 そういった彼女の言葉が思い起こされて柳眉を寄せた]
ねぇ、ピッパ…… 私に出来る事って何なのかな。
[ぽつ、と呟いて赤の消えた白い指先が桶の水面に波紋を描く]
(43) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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―明け方の森>>27― [ ――オスカーの号泣が耳に飛び込んできたのは夜も白む頃であったか。 朝霧を切り裂いて、それは明るくなり始めた森に響き渡った。 ヴェスパタインは、星の瞬きが薄れ、夜の藍から朝の青へと変わりゆく空を見上げ、暫しその嘆きの音に耳を傾けた。 そうして、ゆっくりとホリーの遺骸を置いた場所に戻って行った。]
(44) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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[両の手で掬い取る水。 娘はゆっくりと目を閉じて力を行使する。 テッドの事を思いながら辿り娘はそっと其れを閉じ込めた。 ――其の血筋に異質は感じ取れない]
テッドは『御使い』様じゃない。 ……それなら、『御使い』様は何処にいるの?
[役目を有するらしいミッシェルとトニー。 二人ともう一度ちゃんと話をする事が必要だろうか。 思案するように柳眉を寄せていれば森の方から 叫び声>>27が聞こえて ピクと肩を震わした娘の掌からは留めた水が零れ落ちた]
(45) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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[張り付いた笑みを浮かべながら告げられる言葉を凍りついたように聞いていた。 この笑い… ホリーと同じ…? 掛けた言葉を理解していたのかいないのか、ふらりと何処かへ行こうとするオスカーに声をかけることができずそのまま見送ります。]
「祭」を終わらせる方法って本当にあるの…?
[完全に姿が見えなくなった後でぽつりと呟いて。 暫くの間、じっといなくなった方向を見詰めているだろう。]
(46) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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長老の孫 マーゴは、双生児 オスカーの声がしたあたりへと意識を向ける。
2010/08/04(Wed) 13時半頃
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―明け方の森― [ 辿り着いた時には、ホリーの遺骸の傍には既にオスカーの姿はない。 形容のし難い沈黙に支配されて立ち尽くす人々と、貪り喰われ解体されたホリーの骸があるきりだ。]
オスカーさんは……
[ 怯えをはっきりと顔に貼り付けながらも、彼はおそるおそる皆のいる方へ近づいて来た。 と、ホリーの遺骸に目を落とすと、口を押さえてその場にへたり込んだ。]
(47) 2010/08/04(Wed) 14時頃
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オスカーは… ミツカイサマを探しにいくって…。
[彼が消えていった方にまだ視線を向けたまま聞こえてきた声に返事を返す。]
森にいるわけはないのに…。
[マーゴは言っていた。ミツカイサマは生贄の中に紛れている。 ただ今のオスカーにそれを伝える気にならなかったのも確かなのだ。]
(48) 2010/08/04(Wed) 14時頃
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―明け方の森>>48― [ 反射的に背けた視線は、二度との方向に戻らない。 嘔吐を堪えるような音が押さえた手の奥から洩れた。]
そんな……
[ 涙目でミッシェルを見上げる。 彼女の視線を追って、森の奥へと目を向けた。]
(49) 2010/08/04(Wed) 14時半頃
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双生児 オスカーは、行くあてもなく森の中を彷徨っている。**
2010/08/04(Wed) 14時半頃
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[声の方へと振り向いて]
ヴェスパタインさんは、この村に来てどのくらいでしたっけ。 4年か5年かそのくらいだったかと記憶してるのですけど…。
何故、此処を選んだんですか? 此処に来たこと、後悔してますか?
(50) 2010/08/04(Wed) 14時半頃
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―夜の森―
――え?
[ 唐突に何を問われているのか分からない、というようなきょとんとした表情で振り返る。 困惑の視線で、ミッシェルの真意を測るようにぽつぽつと答えた。]
私は…… 「後悔してない」と言ったら嘘になりますね…… 折角やっとこの村に慣れて、ここでずっと暮らせそうな気がしてきたのに、こんなことになってしまって……
(51) 2010/08/04(Wed) 14時半頃
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[娘が声のした場所に辿りつく頃には声の主はいなかった。 ミッシェルとヴェスパタインが話しているのが見える。 儀式が始まって以来何度か嗅いだ鉄錆に似た匂いがした。 ふ、と視線を落せば其処には――]
――……っ
[ホリー、と名を呼ぼうとしたのだけど それは声と鳴らず引き攣るような吸気が漏れた。 何かを恐れていたように見えた彼女。 無邪気に振舞う彼女。 挨拶に来た時の姿が思い出されて泣きそうな貌になる。 込み上げるものを堪えるように口許を手で覆った]
(52) 2010/08/04(Wed) 14時半頃
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長老の孫 マーゴは、飾り職 ミッシェルを見詰め、それからヴェスパタインを見遣る。
2010/08/04(Wed) 14時半頃
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ミッシェルさんは聞いてなかったですか。 私がダン親方の作る工芸品に惹かれて弟子入りしたこと…… 何故今更そんなことを?
[ まだ吐き気が治まらないのか、胸と喉元に手を当てたまま、怪訝な顔つきで見ている。]
(53) 2010/08/04(Wed) 14時半頃
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わたしは、この村で生まれたし… ほとんど外にも出たことがないです。 村に住んでる人にも村そのものにも愛着があると思う。 だからヘクターの言う村のためってのも理解できないことはない…。
[村にいる何十人かのために数人を犠牲にしてもと考えるのはわかる。認めるかどうかは別にして。]
でも、そんなわたしでも今やってるコレがバカバカしいって思います。 ミツカイサマだか何だか知らない… 呼びかけても返事もしてくれない。 そういう生き物のためにこんなことをしてる…。 それを強要されてるって状況は。
だから… ヴェスパタインさんが参加してるのが今でも不思議だったんです。 それでちょっと聞いてみたかったの。村をどう思ってるのかなあって。 いきなり変なこと聞いてごめんなさい。
(54) 2010/08/04(Wed) 15時頃
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[マーゴの姿を見て溜息をひとつ。 遺骸を片付けてから知らせようと思っていたから。 ピッパのことであれほどショックを受けていた彼女にこれ以上、見せたくはなかった。]
来ちゃったんだ…。 声、聞こえちゃったのかな。
[自分だって昨日の今日のことですぐに思い至ったのだから、この子が気付かないはずもない。]
(55) 2010/08/04(Wed) 15時頃
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>>54 ……私は参加したくてしてるんじゃありません。 逃げられるものなら逃げ出したい。今すぐにでも。
[ 「吐き捨てる」とまではいかないが、血の気の薄れた唇から零れた言葉は酷く苦い。]
どうせ無事に生きて祭を終えられたって、私はもうこの村には居られないんです。
(56) 2010/08/04(Wed) 15時頃
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[ヴェスパタインと視線がまじわる。 痛ましげな眼差しにふるりと首を振るうのは 条件反射のものだったかもしれない。 繰り返す浅い呼吸はこれ以上取り乱してはいけないと思ったから。 ミッシェルから掛けられた声に小さく頷く]
ホリーが『御使い』様に選ばれ、…て…。
[選ばれる事を娘は良しとはしていない。 目の前にあるのは無残に命を奪われた者の姿であり 『還る』という表現とは印象の重ならぬ状態のもの]
さっきの、……オスカーの声、が、聞こえて。
[オスカーとホリーの仲の良さは知っていたから その心中を思えばズキズキと胸が痛んだ]
(57) 2010/08/04(Wed) 15時頃
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>>56 …やっぱりそうなんですね。
[誰かに強要されたか何かしたのだろうとは思った。 彼が参加する理由はありはしないのだから。]
終しまいは二人 二人はお別れを言い 一人は長い永い旅に
か。案外、最後に残るのはイアンさんとヴェスパタインさんなのかもしれませんね。
残る2人が貴方達ふたりなら最後は誰も残らないのも理解できます。 悪趣味な「祭」かもしれませんけど最後まで見ていってください。
(58) 2010/08/04(Wed) 15時頃
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――…ピッパだって参加したかった訳じゃない。
[ヴェスパタインの言葉にポツと零す]
気丈なふりをしていたけれど きっと怖かったはずで……
[彼女が巡礼者になったのは志願しての事ではないと 知っていたし彼女の言葉からは娘はそう感じ取っていた。 血の気の薄れた男をじ、と見詰め 娘は微かにではあるが首を傾げた]
この村に居られない……? 如何して、この村から自ら去るではなく、 居られなくなる、の……?
[話していたミッシェルならその理由を知っているだろうか。 一度彼女へと視線を向けた]
(59) 2010/08/04(Wed) 15時頃
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うん… ホリーが選ばれてしまったみたい…。
[言おうか言うまいか暫し悩んだのですけど、一応伝えておくことにしました。]
オスカーは… ミツカイサマを探しにいくって…。 今すぐでなくて良いから、オスカーを手伝ってあげてもらえませんか?
少しでも指針があれば痛みを誤魔化すことはできると思うから…。
[解決手段には成りえない。それは時間に任せる以外にはないのだろう。]
(60) 2010/08/04(Wed) 15時半頃
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………え。
[ミッシェル>>60から告げられた其れに目を瞠る]
探しに行く、って…… もしかして、森に行ったの……?
[ゆる、と森の奥へと視線をめぐらせ]
私に手伝える事があるなら……。
[こくり、とミッシェルに頷いた]
ねぇ、ミッシェルは……
[ぽつ、と何か紡ごうとして躊躇う。 ホリーが襲われたのだからオスカーは違うのだろうか。 違うと信じるならばもう疑える相手はほとんど残っていなくて 思案げに柳眉を寄せてゆるゆると頭を振る]
(61) 2010/08/04(Wed) 15時半頃
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>>58 さあ……どうでしょうね。 もしこの儀式が私の思っていた通りのものならば……
[ と、そこで言い淀み、この先は語られなかった。 最後にチラリと投げた視線からは、ミッシェルをあまり信じていない様子が窺える。]
私は死んだ方がいいってくらいに思っている人達がいるってことです。 それ以上は言えません。
[ ついとミッシェルから目を逸らせたまま、マーゴの問いに応えを返した。]
(62) 2010/08/04(Wed) 15時半頃
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――…あなたはそんな風に思われる事を してしまったの?
[ヴェスパタインの言葉>>62に不思議そうな貌をした。 五年の年月を村で暮らしたランタン職人。 娘には余所者であるという印象は薄れていた。 彼にそう思わせる何かがあることを娘は知らない]
ごめんなさい……。 誰にでもいえない事はあるものね。 知られたくない事も――…
[つい、問うような言葉を続けてしまったけれど 其れを取り消すように言葉を重ねた]
(63) 2010/08/04(Wed) 15時半頃
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[マーゴの視線>>59 には首を横に振りわからないと意思表示をしておく。
彼は籤もひいていないとは聞いた。生贄は死んでこいとの村からのメッセージであるのは容易にわかる。 最早戻る場所はないだろう。それどころか事件そのものが彼のせいになるかもしれない。 想像は頭の中へ押しやって別の問いに意識を向ける。]
うん、森の中。 マーゴなら手伝ってあげられると思うから…。
わたしにも… もう誰が誰だかわからないのが正直なところかな…。 もう残りも少ないし… 誰であってもマーゴを信じるよ。
逆に言えば誰も信用できそうにないです… 今は自分が無意識にやってたんだって言われても信じられそうな気分だから。
(64) 2010/08/04(Wed) 16時頃
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[ 村に帰ってよくよく調べれば、本来はボリスが巡礼に出る旨彼の家族から届け出ていたことが分かるだろう。 儀式が始まる直前になって、ヴェスパタインが彼の代わりに『志願』したことも。 ボリスの家族は沈黙を守り、詳細は不明のままだ。 村人の大部分はこの経緯を知らないが、知っている者は憶測を逞しくしていた。]
(65) 2010/08/04(Wed) 16時頃
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>>62 まあ… わたしを信用しろなんて言わないですけど。 何か考えがあったら教えては欲しかったですね。
[無理な相談だろうとは思う。 儀式に自分が全く関与せず、ソフィアやピッパが死んだのに彼が無事な顔で帰ってきたら…? きっと「死ねばよかったのに」と思う方の村人に自分は入るだろうから。]
(66) 2010/08/04(Wed) 16時頃
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[ミッシェルの意思表示>>64に頷くように視線を一度伏せた]
昼間の森に『御使い』様は居るのかしら。 ――…夜よりも危険は少ないと思うけれど 遅くなるなら迎えに行った方が良いかもしれないわね。
[オスカーの身を案じるように呟いて]
ん……、私にももう分からなくなってきたけど…… 私も、ミッシェルの事は信じてる。
[守ろうとして呉れた彼女は疑えない。 何時も身につけていた大事なペンダントを貸してくれた彼女。 無意識に、との言葉が聞こえれば柳眉を寄せて]
無意識に、なら、哀しいね。 気付かないうちにもし、大事な人を手に掛けていたらと思うと 私は、とても、かなしい。 でも、ミッシェルはきっとそんな事してない。 きっと、出来ないよ。
(67) 2010/08/04(Wed) 16時頃
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―明け方・親方の家― [返り血にまみれたまま、親方の家へと戻る。 そのまま、まっさきに向かったのは裏手にある井戸。
乾いて張り付いた血をくみ上げた井戸水で流せば赤い雫がぽたぽたと地面に染み入り]
――――っ
[木を切るのとはまったく違う。 人の体を切り裂いた感触が未だに残る手のひらをきつく握り込む]
くそっ
[吐き捨てたのは、儀式への苛だちか。 自分の弱さへの苛だちか。
水を浴びるたびに赤が薄れて、それがまるでピッパが消えるようで、辛い。]
(68) 2010/08/04(Wed) 16時頃
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[水音を聞いてやってきた親方はもうすでにピッパの死を聞き知っていて。 「儀式に必要なことだ、よくやった」と、声が聞こえ――]
何が必要なことだ!
なにが、なんで、どうして!
[自分の手で行っておいて。 儀式のせいにして罪悪感を薄めたい。 そんな心の動きのままに叫び。 そして負荷に耐え切れないまま、意識を落とす。
次に目覚めるのは日も昇りきった午前中。 ホリーが見つかり、教会へと運ばれたのならその後ぐらいになるだろう**]
(69) 2010/08/04(Wed) 16時頃
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ミツカイサマが皆の中に紛れているなら森にはいないと思う…。 元々、「祭」の時以外は奥へは行くなって言われてる場所ですし。
うん… 疲れている時に森を歩くのはやっぱり危険…。 暗くなる前に戻らないようなら探しに行ってみようとは思ってるところ。
[その頃には多少は頭も冷えてるんじゃないかとも思っていたりする。]
信じてくれてありがとう。 わたしも自分でそんなことしてると思いたくないし、やっていないと信じたい。 でも、それと同じくらい… 今残ってる人がコレをやってると思えない。
でも、これは絶対に獣の仕業なんかじゃない…。 誰かが… 犯人なんだよ…。
[そうだとすれば犯人を放っておきたくはない。 少なくとも… 何故、こんなことをしないといけなかったのかくらいは知っておきたい。]
(70) 2010/08/04(Wed) 16時半頃
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[じ、とヴェスパタインを見詰めた。 祭の前日、準備の手伝いに行く前に 祖母に言われて迎えに行こうとしたのだけど。 娘が工房へと赴く頃には既に彼の姿は無かった。 だから、娘は彼が村に馴染めてきているのだと思っていた。 けれど、其れは違っていたのだろうか]
ヴェスパタインはこの村が、きらい?
[彼の言葉からはこの村に居たいのか それともこの村から出て行きたいのか 其れを断定できるだけの何かを見つけられず ゆる、と首を傾げて問う素振りを見せた]
(71) 2010/08/04(Wed) 16時半頃
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>>71 [ マーゴの控え目な問いに、ひくりと肩が動く。]
好きでした……いえ、好きになれると思っていました。 でももう……
[ 呻くように言葉を吐き出すと、顔を覆ってしまった。 その後はもう話す気力を失ったのか、「すみません」とのみ呟いて、その場から去った。*]
(72) 2010/08/04(Wed) 16時半頃
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……うん。探しに行くならその時は私も行く。 オスカーにもちゃんと話しておかなきゃいけないから。
[こく、とミッシェル>>70に頷いて ありがとうの言葉にははにかむような笑みが浮かぶ]
……誰が望んでこんな事をしてるのかな。
[ぽつ、と零された言葉はみつけていないという事が ミッシェルには伝わるだろうか]
ノックスの時は知らないけれど ソフィアもホリーも見せ付けるみたいに こんな風に置き去りにされてる。 飼い猫なら獲物を主にみせることはあるけれど 野生の獣が誰かにみせるために、は考えられない。 私も、獣がしたのだとは思えないの。
[犯人と呼べる人物に心当たりがないけれど 探そうという意思はまだしっかりと心の中にあるらしい]
(73) 2010/08/04(Wed) 16時半頃
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[ ふと顔を上げて ]
今何か聞こえたか?
……俺は様子を見てくるよ。 どうするね、トニー。
[ 無理強いはさせず、どちらを選ぶにしろ彼の自由にさせ 自分はそろりそろりと声のしたらしき方へ足を進めた ]
……あれか。
[ 胸元の合わせ目に手を入れナイフの柄を握り 木の影から様子を見る ]
(74) 2010/08/04(Wed) 16時半頃
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――…そう。 私も、すきになって欲しかったけれど、 もう、それは望めないのかしら……。
[顔を覆うヴェスパタイン>>72にポツと呟く。 立ち去る彼を引き止めることは出来なかった。 ゆる、と一度哀しげに目を伏せて 思い出すのはピッパと話したこれからの村の事]
(75) 2010/08/04(Wed) 17時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 17時頃
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[立ち去るヴェスパタインを視線だけで見送って。]
夕方より前には行こうと思うから、その時は声掛けます。 昼間は大丈夫って言っても1人で森に入るのはわたしも怖いです。
[誰がとの言葉に幾らか失望の色が目に浮かぶのが見えるかもしれません。]
望んでる… 望んでやっているのでしょうね…。 何か理由はあるのだと思います。
最初は面白半分にやってるんじゃないかとも思ったのだけど… 譲れない理由があるのかもしれない…。 ヘクターのように。
ノックスの時はだいぶ様子が違った… 男と女で扱いが変わるってことがあるんでしょうか? それともミツカイサマが1人ではないとか…。
(76) 2010/08/04(Wed) 17時頃
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飾り職 ミッシェルは、長老の孫 マーゴに話の続きを促した。
2010/08/04(Wed) 17時頃
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[ 闇の中目を凝らせば数体の人影らしきものが蠢き 嘆く声や落胆した声、茫然自失の声が耳に届く ]
……今晩はこれで切り上げのようだな。 とは言え、やっぱり出てしまうのか…犠牲が。
[ 木に体を預け大きなため息をついた トニーが一緒にいたなら柊の木まで同道し葉をもいで 二人で帰ろうとする ]
(77) 2010/08/04(Wed) 17時頃
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長老の孫 マーゴは、飾り職 ミッシェルにこくりと頷く。
2010/08/04(Wed) 17時頃
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―広場・夜明け前― [ ピッパの遺骸はまだ供物台に届いていないかもしれない ]
暗くてしっかりは確認出来なかったが、追々誰かの死体が運ばれてくるだろうさ。 もし運ばれてこなければ、お前らが俺の首を供物台に捧げればいい。 昼には一度確認に来てやるから、もし誰の遺骸も捧げられていなかったら、その時にでも好きにしろ。 それくらいの覚悟は出来てるさ。
[ 小うるさい年寄りに非難されて冷たく言い放ち、広場を後にする ]
(78) 2010/08/04(Wed) 17時頃
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[ 広場を離れてまっすぐ家に…と見せかけ、適度に人気の なくなった場所で違う道を選び、広場を見下ろせるあの家へ ]
すまんな。またあの部屋から覗かせてもらいたいんだ。
[ 怪訝な顔をした家主を少し強引に押し切るように例の部屋へ ]
[ 夜明けまで窓に張り付き誰がどのようにもどってくるのか 一部始終を見届けると、短く礼を言って辞去する ]
(79) 2010/08/04(Wed) 17時頃
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―広場― [ 広場に戻った彼は、昨日と同じように柊の葉を供物台に置く。それは形式に過ぎないと彼が一番よく知っていたけれど。 還らぬもう一人はピッパと説明され、彼は小さく首を振り嘆息した。 ピッパやホリーの骸がどうなるのかは確かめず、のろのろと足を引き摺り未だ朝靄の漂う道を村外れに向かい歩いて行った。]
(80) 2010/08/04(Wed) 17時頃
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それが良いと思う。 その前にオスカーが戻って来ると良いんだけどね。
[歩きなれぬ森を歩くのはそれなりに大変で それはミッシェル>>76も同じなのだろうけれど]
理由を聞く為には見つけるしかないのね。
[二人だけ、周りに気配がない事を確認し 娘はミッシェルに近づき声を潜めて話し出す]
テッドは私達と同じで『御使い』様ではなかった。 その前はヘクターに力を使ったのだけれど…… 彼には異質な血が混じっていたの。 私、彼と会って確かめてきたの。 そしたら、ヴァンルナール家が『御使い』様と何か…… 契約をしたのだと教えてくれた。 村に伝わる生贄の儀式とその契約が関わりあるのだと思う。
(81) 2010/08/04(Wed) 17時半頃
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[そこまでミッシェルに言うと少しだけ間を開けて]
あの、ね。 ヘクターにラトル家に伝わる力の事も話したの。 役目も、おしえて……。 もしヘクターが『御使い』様ならきっと私は此処にいなかった。 だから、ヘクターは、犯人ではないと思うの。 ヴァンルナール家に其の血が混じったのは昔の事。 それを信じようと、思うの。
[一人ではない可能性を示されれば柳眉を寄せる]
ミッシェルは信じてる。 トニーも役目がある事を教えて呉れたから信じたい。 力を使っていない相手、他は…… ニールとオスカー、それにヴェスパタイン。 あの記者は巡礼者ではないから……数に入れていないのだけど。
[密やかにそう紡いで彼女にのみ打ち明ける**]
(82) 2010/08/04(Wed) 17時半頃
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―真昼の森>>34― [ 燦々と降り注ぐ日差しも、深い森の奥には届かない。 禁忌の森には、人は踏み入ることを許されない。 本来であれば、聖なる樹木に捧げられた生贄を人間が弔いのために回収することは許されることではない。
しかし、それを表立って阻止できる者は、もうこの地にはいない。 そう、最も伝統に忠実なヴァンルナール家でさえも、それを止められない。]
(83) 2010/08/04(Wed) 17時半頃
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―真昼の森 >>34― [ イアンが目を覚ました時まず第一に気付くのは、間近で顔を覗き込んでいる皓い貌。 そして、それを縁取る薄暮の長い髪、宵月いろの瞳だ。 紅をさしたように薄紅い唇の端が、うっすらと吊り上っている。]
(84) 2010/08/04(Wed) 17時半頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 17時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 18時半頃
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−真昼の森−
[何かが頬を擽る心地がして、目を覚ます。]
ん………
[男はひどく淫靡な夢を見ていた。 おそらく若い娘のものであろう清らかな白い柔肌に舌を這わせ、肉の合間を己の身で穿ち、牙を突き立てる夢を。
夢の中の娘の顔はわからなかった。 それは郷里に残した婚約者のようであり、この村に住む娘のようであり、また誰にも似ていないようであった。]
あ………
[短い声とともに、身をよじらせる。 その拍子に、枕代わりにしていた鞄から頭がずり落ち、その身が寝床代わりの朽木から転げ落ちた。]
(85) 2010/08/04(Wed) 19時頃
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殺したくない、殺さない、が普通さ
人を殺して、生き残ろうとするなんざ
無様に過ぎるし、人として間違ってんだよ
「殺したく無かったんだ、仕方なくやったんだ!」
ってか? かっこ悪いだろう、そんな人間は
やっちまったからには、人のせいにすんな
[首を振るのは、黒髪の人形
その言葉は、なんとはなしに
私がここ最近、感じたことのない温度を持ち
耳から頭に、頭から胸に、胸から手足に
その温度が伝わるたび、くすぐったくなる
ああ、なんだろう
可愛い、と言うのとはまた違う
確かに可愛くはあるが、もっと純度の高い温かさ
そんな物を感じたのは、本当に久しぶり]
大事な物って何さ?
村を救いたい、勇者気取り?
そんな奴は、信用出来ないが
誰か一人を守りたいっつーなら、良いんじゃないか
私も友達になんかあったら、殴るくらいはするし
殺したりは、しないがよ
[彼女の瞳が、不安の色に揺れる度
私の胸の奥、心臓の隣にある物が
どくり、ゆらりと、揺れるから
彼女に罪があるならば…――――]
銃を止められるのならさ
それこそ、人間じゃないと思うがな
[そんな言い方しか出来ない自分を、恥じる心がある
なのに私は、こんな言葉しか知らず
手を伸ばし、頬に触るくらいしか…――――]
さぁ、何を思うんだろうな
守りたい物はあるだろう、生き物が生きる限り
[命を奪う事が悪い事
そいつは、人間の論理なんだ
動物は、縄張りを守るためになら戦うし
どんな生き物だろうと、殺すんだ
必要以上の、無駄な殺しはしないだけ
無駄な殺しをするのも、同属殺しが罪だと言うのも
皆、皆、人間の論理なんだ
だからこそ、人間を名乗ろうと思ったら
人を殺す事を、禁忌としなきゃならない
そして、禁忌を犯したら罰を受けなきゃならない]
人を殺した人間に、幸福はないんだよ
武器を抜くのは良い、戦うのも構わない
だが、殺すんじゃない
[そう、語った私の言葉は
彼女に届いたのだろうか
届かなかったのだろうな、彼女は離れたのだから
変わる、か…――――]
私には、無理そうだ
[女神の矢が、今日は半分よりも丸い
だんだん、こちらを向くようだ
美しくはあるが、恐ろしくもあった
こっちを向いた時が、終わりの時のような
そんな気が、したのに]
ん…――――
[何処にいたんだろう、こいつは
私の後ろから、声がした]
なんだ、テッド
[私の目に映った世界
さっきまで真っ白だった、月が
何かが飛んだと同時に、紅く染まり
私の目が、痛みを感じたと同時に
胸の辺りが、酷く熱い感覚に包まれた]
そっか…――――
[声になったのか、わからない小さな声
悲鳴なんか、死んだって上げるものか
私は、そんな可愛い子じゃないんだ
こうなるのは、わかっていた事だろうに
人は、裏切り、掌をかえすために存在する
ゴミのようなもんだ、世界の
そんな事、最初からわかっていたじゃないか
がっかりなんかしないよ
落胆もしないよ
信じる奴が、馬鹿なんだからさ]
[御使い様がどうたら、生贄がどうたら
そんなの、どうたって良いんだ
最初から、こいつら人間じゃないんだから
罪人じゃないのに、生贄になった自分は可哀想
だから、自分を守るのためなら何をしようと良い
そんな、屑野郎ばっかりなんだ、最初から
そんな奴等を、信用した私が悪い
そんな奴等に、同情した私が悪い
何を中途半端な事してんだよ?
殺すなら、さっさと殺さないと…―――]
ばぁーか
[私の心臓が、鼓動を止めた時
女神の矢の、指す先が私じゃなくて
御使い様だったんだな、と思った
月は、いまだに白かった…―――]
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―真昼の森 >>84―
[朽木から転げ落ちた拍子に目を覚ますと、そこには天から使わされた宵闇色の川が流れていた。ぼんやりとした視界の中では、赤い赤い三日月が真っ白な光の渦の中で輝いており、さらに奥を覗くとそこには黒いクレーターが2つほど鎮座していた。]
――…んー 何、これ、どこ?
[少しずつ目を開けると、それはどこかの風景ではなく、ひとりの男の顔であることが分かる。かれはどこか独特な薫りを放っており、まるで媚薬を嗅がされたようなくらくらとした感覚が脳を支配するのだった。]
あ……インキュバス? いやいや、そんなはずはない…… 男である私の元を尋ねるのは、サッキュバスでなくてはならないはず……
[草むらに転がり、土まみれになりながら、男は麻痺した思考回路をなんとか動かそうとする。だが、かろうじて動くのは思考回路だけで、それ以外の感覚――例えば四肢や腹筋といったような箇所――はほとんど動く気配が無く、ひどく無防備な状態であった。]
――…寝不足だったからかな。こんなに動かないのは。 昨日も一晩中歩き通しだったし……
(86) 2010/08/04(Wed) 19時半頃
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ノックの音聞こえたら 今夜は舞踏会
紅のドレスにしようか 貴方が望むなら
風の記憶追いかけて 雲の様に舞い
森の鼓動聞きながら 川の様に歌うよ
夜空に散る水晶は 紅や蒼に輝き
張り付いた女神の矢が 今日はとても眩しい
手を取り合い歌いましょう
暁が 私を 迎えに来るまで
[気がついた時、私は真っ暗な森の中
一本の高い樹の上で、赤い月を真っ直ぐに見ながら
歌を歌っていたんだ、ずっと]
なにしてたんだっけ わたしは
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パピヨンさんの呼びかけにも何も反応してくれなかったミツカイサマですから…。 若しかしたら向こうから意思表示することを禁止されていたりするのかもしれません。
[少なくとも言葉が通じないはずはないのだから。]
テッドは違ったんですね・・・。
[僅かに安堵の息を漏らすが続く言葉には息をのんで]
ヘクターはミツカイサマの血が入ってる…? 紛れられるくらいだから、人とそれほど変わらないのかと思ってはいたんだけど…。
マーゴがそういうんだから、信じてはみるけど…。 残ってるのは… 記者さんは絶対違うでしょう。 ヴェスパタインさんは最近来たばかりなんだもの。違うと思う。 オスカーは、さっきのが演技だとは考えたくないな…。 ニールさんは… あんなことができる人じゃないと思うけど…。
[やはり残る誰もが違うように思える。]
(87) 2010/08/04(Wed) 19時半頃
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[風が頬をなでるのに、くすぐったくない
私の体が、妙に軽い
なんだか、ぼぉーっとしちゃう
どうなったんだろう、私 よくわかんない]
悲しい歌聞こえたら 今夜も舞踏会
今日も一つ一つと 足音は消えて
炎の矢すら追いつかず ただゆらめくのみ
剣より槍より 君に捧ぐ踊りを
大地に散る星々は 夜の闇にとらわれ
流れを知る女神の目は 今日もやはり美しい
手を取り合い踊りましょう
暁が 貴方を 迎えに来るまで
[そんな事、もう良いや
私は、歌を歌っていたんだから
歌を歌ったらいい、何も考える必要は無い]
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でも… その3人の中の誰かは確実に犯人ってことですね。
[一番怪しいのは誰だろう?]
できそうと言えばニールさんになるのかな…。
[オスカーもヴェスパタインさんも体をバラバラにしてなんてことができるようには見えない。 ニールさんは本業だから比較的簡単だろう…。 でもミツカイサマにそんなこと関係あるだろうか?]
とにかく… マーゴの安全を一番に考えて探してね? 必要があればまた護るし…。 此処にいつまでも居ても仕方がないし。もどろっか。
[村の方へ戻ろうと提案し他の用件がなければ一緒に戻るでしょう**]
(88) 2010/08/04(Wed) 19時半頃
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―回想:夜の森のできごと>>36>>37―
[まるで自分に言い聞かせるように、これが儀式の一環であると繰り返すテッド>>37の目をじっと見つめる。]
テッドさん……くれぐれも気をつけてください。 足元や目の前のこと、貴方の後ろのこと。
そして無事に柊の葉を摘めたら、今日は後のことは何も考えずに、家に戻ってください。
[そう言うと、逃げるようにして殺害現場を去るテッドの背を黙って見送った。]
(89) 2010/08/04(Wed) 19時半頃
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―回想:夜の森のできごと >>25―
[イアンは突き刺さるようなマーゴの視線>>25に気づいた。]
秘祭と呼ばれるものの儀式の中には、本来犯罪行為と言われるものに「儀式めいた言葉」を与えて正当化し、それを為した人間の罪を赦すことがあります。そして、それにはイニシエイション……例えば、大人になるとか、正式に村の一員になるといった機能が付加されるものもあります。
この村のように、殺戮をもって「信仰の為の儀式」とすることは極めて稀ですが……例えば「姦淫」……つまり村の娘にレイプまがいの行為をすることで、男を「大人」と認める習慣もあるそうです。
貴女が私に言いたいことは、多分違うということは分かってます。
けれどもし彼に私が何も言わなかったとしたら、彼はどうなったのでしょう。彼は己の罪を許せず、自暴自棄になっていたかもしれません。
記者とは、傍観者であるとともに、人間なのです。あの場で何も言わずに、ただ彼が自分の為したことを後悔するのを私が黙って見ているのがお好みならば、私は何もしませんが……そうでないのならば、たった今、口出ししたことはお許しください。
[そう言うと、マーゴの元から離れていった。]
(90) 2010/08/04(Wed) 19時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 20時頃
若者 テッドは、ランタン職人 ヴェスパタインに話の続きを促した。
2010/08/04(Wed) 20時頃
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―回想:明け方の森 オスカー>>33―
……そうですね。 安全な場所など、無いかもしれません。 ならばせめて、ホリーさんと最後のお別れができる場所まで行かれると良いでしょう。
[捲し立てるオスカーを、淡々とした言葉で受け止める。]
「御使い様を殺す」というのが、村役である貴方の選択なのですね。 それについては、私は貴方に口出しをする権利はありません。
[張り付いたような笑みを、厳しくも優しくもない目で見つめる。]
それでは行ってきます、オスカーさん。 私は貴方の選択を、見届けさせて戴きます。
(91) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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―回想:明け方の森 ミッシェル>>35―
[ミッシェルの方を見て、微笑む。]
……なんて言ってますけれどもね。 本当は私も怖いですよ。この祭で取材中に命を喪う可能性はあります。
ですが……いいえ。だからこそ私がこれを持つ権利は無いのです。この村の人を護る為に創られたものは、どうかこの村の人を護る為に使ってください。
まあ、既に私はいろいろ口出ししすぎて、あちこちから怒られてしまいそうですけれども……やっぱり人間ですから、恐ろしいものは恐ろしいし、見ていてつらいものはつらいです。
ただのお節介のことは、放っておいてください。 貴女は貴女の役割に、忠実であってください。
[――そしてイアンは広場へと去っていった**]
(92) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 20時頃
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――…『御使い』様の意思が見えないと 如何して良いのか分からないね。
[ほう、と息を吐いて頬に手を宛がい思案げな面持ち。 ミッシェルの考え>>87に同意するように頷きを向け]
オスカーは、違っていて欲しい。 オスカーがそうならホリーが殺されたりはしない、と……
[ふ、と一人でない可能性を思い出し厭な想像をしてしまう。 誰もそうであって欲しくないと思いながら 見つけて話さなければという思いがあり]
でも……、次はオスカーに力を使ってみる。 違うなら、安心出来るし……
[彼女が反対するなら別の誰かへと対象を変える心算で 今の考えを伝えてみる]
(93) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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ニールさんがそうなら…… 体格的に敵わないかもしれない。
[困ったように呟く娘は 他の者になら敵うかもしれないと思っている節がある]
悪い人には見えないけど…… ううん、それを言うと誰もそうは見えないし。
[ぶつぶつと思考を口にして。 安全を一番に、とミッシェル>>88に言われれば 我に返ったかのようにはたと瞬きした]
――…ありがとう。 私も、死にたいわけじゃないから無茶はしないよ。 ミッシェルも……、安全を第一に、ね?
[仄かな笑みを向けて二人はホリーの許から離れ 村へと戻ってゆく]
(94) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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>>94 オスカーにというなら止めない…。 でもオスカーもヘクターと同じように古い家だから。 ミツカイサマの血が入ってるなんてことは…。
[パピヨンさんやホリーもそうなのではとも思える。 とすればミツカイサマは同族であっても躊躇もしないということだろうか…。]
悪い人に見える人はいない… 当たり前ですよね。 狭い村の中で十数年は過ごしてきた人ばかりなんだもの…。 でも、誰かはわたし達を騙してる。
ヘクターやテッドのあんな姿を見るくらいなら騙されたまま死んだ方が楽かなって思ったりもするんですけどね。
[もっと内面が見たいという思いがないわけでもない。 この先、更に追い詰められたらどんな顔が見えるのだろう? **]
(95) 2010/08/04(Wed) 20時半頃
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― 回想・夜の森 ―
[視線を向けていただけの相手―― 記者>>90が突然語りだせば娘は驚いたように瞬きした]
……如何したの? いきなり難しいお話ね。
[不思議そうに首を傾げる]
私は、何も言ってないのに。 ねぇ、あなたは何か罪悪感でも抱いているの?
[涙声のまま問い掛けて]
何かを為したいのなら傍観者を気取らなければ良いと思う。 記者の全てが傍観者でなくてはいけないの? 人としてテッドを案じ声を掛けて呉れたなら それは感謝すべきこと……、ありがとう、イアン。
[緩く頭を下げるのは一人の人として幼友達としての行為**]
(96) 2010/08/04(Wed) 20時半頃
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―日が高く上った頃・村の通り―
[気絶するように眠りに落ちてから数時間。 井戸の傍らで放置されていた鉈は、親方に磨きなおされて枕元においてあった。 それを手にすることなく、髪を乱雑にまとめて、適当に合った服を身に着けて、なにも喋らずに家を出る。
そしてふらふらと村の通りを歩いていれば、村人達の噂からホリーが生贄に選ばれたと知った]
――ホリー、が……
[昨日、こうやって道を歩いてるときに言葉を交わした相手の死に、ぼんやりと呟く。 何が正しくて何が間違いなのか、今はもうそれすらわからなくて]
じゃあ、オスカーは嘆いているだろう、な。
[そう呟いて、ピッパのことを思い出す。
家族が居ないピッパ。けれどもしいたら――その家族に罵られたのだろうか、それとも儀式だから、と言われたのだろうか。 そんな自虐的な思いを抱えながら、ふらふらと通りを歩く]
(97) 2010/08/04(Wed) 20時半頃
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―真昼の森>>85>>86― [ 寝惚けているとしてもあまりに饒舌なイアンの独り言が余程おかしかったのか、クスクスと楽しげな笑い声が上がる。 それにしても、その笑い声はかなり近くから聞こえてくる。殆どイアンの顔の真正面、覗き込む顔はもう少し下がれば口接けが出来るほどだ。
イアンは身体が動かないことを訝っているようだが、それも道理、彼の言う「インキュバス」が、何も纏わず裸の胸を合わせて乗っているのだから。]
(98) 2010/08/04(Wed) 20時半頃
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[ミッシェルの言葉>>95に驚く素振りは無く]
もしオスカーから異質を感じ取ったら…… ヘクターの時と同じように話してみる。 話さなければ何も見えてこないと思うから。
[オスカーが向かったらしい森の奥へと眼差しを向けた]
――…嗚呼。 騙されていると思うと哀しいね。 生贄なんて求めずにいれば…… 変わらずにあれたかもしれないのに……。
[生贄を求めた理由は知れないながらも そうしなければならない何かがあったのだろう。 そう思わなければやりきれない]
………う、ん。もうあんな姿みたくない……。 でも、死んだ方が楽、なんて言わないで。 もしそうなったら、絶対、哀しいもの。
(99) 2010/08/04(Wed) 20時半頃
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― 回想・明け方の森 ―
イアンさんもやっぱり怖いですよね。 当たり前です… あんなに簡単に人が…。 そんな場所に居るんですから。
[イアンに向かって微笑み返し]
イアンさんは、黙ってみてるだけ… ううん、きっと家に籠って提灯記事をひとつ書けば現場についてこなくても誰も何も言わないと思う。 むしろ、その方が安全なはず…。
でも無理してでも参加して… 怒って… 口を出そうと考えるのはきちんとこの村のことを考えてくれているからだと思います。 興味本位が動機で構わないの。 そういうお節介が居てくれないときっと村は変わらない。
それが一番多くの人を護れることだと思うんですよ。 だから役目を放棄しているつもりはありません。 でも、もう必要ないと仰ってるのですしこれは返してもらっておきますね。 また必要があれば… いつでもお貸ししますから。
(100) 2010/08/04(Wed) 20時半頃
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―真昼の森― [ 『それ』はその彼の饒舌過ぎる口を塞ぐように、口唇をイアンのそれに重ねた。 あたたかくやわらかい感触が、ほんの僅か感じられ。 それはすぐに離れて、彼の眼前で微笑の形を保った。**]
(101) 2010/08/04(Wed) 21時頃
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−真昼の森>>98−
[寝返りをうっても動けない。生暖かい感触と、緩い拘束感が全身を支配する。
客観的に見れば、上に覆いかぶさっている男が笑う度に息が掛かっていると判断できるのだろうが、イアンは訳がわからず唸っているだけだ。
逡巡した後、イアンは目を開けた。 そこにはなまめかしい肉体を持つ男がいた……いや、イアンの身体の上に乗っていた。]
ここは……いえ、貴方は……? いや、どっちも分からないのですけれども**
(102) 2010/08/04(Wed) 21時頃
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>>99 うん。それしかないんですよね。 でも…。
[もしオスカーがミツカイサマなら、確実にマーゴは…。]
昼間のウチは大丈夫なんでしょうか? 絶対に無理はしないでね。わたしはマーゴを護ることはできるんだし。 マーゴの力は今一番大切だと思うから。
[それだけは繰り返して言っておく。護る力があるのにみすみす危険に晒されるのを放っておけない。]
騙されてるとは、あまり思いたくないんです。 ニールさんでもオスカーでも… ヴェスパタインさんでも。 人を騙してまで、此処までやらないといけないほどの理由があるのだったら… って思っちゃったりするの。
でも、それじゃ駄目なんですよね。きっと。 ちゃんと正面から向き合って戦わないとミツカイサマは納得しないのかなって思います。
(103) 2010/08/04(Wed) 21時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 21時頃
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―真昼の広場― [ まだ夜が明ける前に家に戻り目が覚めた頃には約束した 日の高さになっていて、軽く身を清めた後広場へたどり着く ]
……ピッパだったか。
[ 供物台に横になっている遺骸を確かめ目を眇めた 手近なところで供物の番をしている若者に声をかける ]
―…他に犠牲はなかったのか? ――…そうか、ホリーがな。
[ ふと虚ろを見るような目になるがそれも束の間に過ぎず 供物台の近くに座り込み、顎鬚をいじりながら考え事を ]
(104) 2010/08/04(Wed) 21時頃
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[森を抜けた時には、すでに日は高く昇っていた。]
もう、こんな時間…。1度、家に戻ります。 マーゴもちゃんと休んでくださいね?
それでは、また後で…。
[軽く手を振ってその場を離れました。]
(105) 2010/08/04(Wed) 21時半頃
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――…今の所は夜だけね。 昼間も安全とは言い切れないけれど…… ……ありがとう、ミッシェル。
[怖くないといえば嘘になる。 守って欲しいといえぬのは 彼女を含めて失いたくないと思える者が多いから。 だから――、護る力を有するミッシェル>>103に全てを委ねる]
……ん。 悪い夢でもみてるんじゃないかって思う事がある。 けど、夢じゃないから向き合うしかない。 『御使い』様は、何を思っているんだろうね。
話を聞いてくれてありがとう。 私、おばあさまの様子が気になるから一度家に戻るね。 また、あとで。
[ひらと手を振って娘は帰路についた]
(106) 2010/08/04(Wed) 21時半頃
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―日が高く上った頃・村の通り― [ひとまず戻ろうと家への道を歩いているとテッドが浮かない顔でこちらへ向かって来るのが見えた。]
まだ… 気にしてるのかな…。 そう簡単に割り切れないよね。
[単純に皆を守るのだと言っていたテッド。 彼は彼なりに本気で言っていたのだと思う。それがあんなことになってしまったら…。]
こんにちは。テッド。 ちゃんと… 休んだ? 顔色良くないですよ。
[構わない方がいいのかとも思ったけれど。 あえて軽い口調で何時も通り声を掛けてみることに。]
(107) 2010/08/04(Wed) 21時半頃
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―昼・村の通り―
[どこにいくとも決めずに適当に通りを歩いていれば、ミッシェル>>107の姿が見えて僅かに視線を揺らす。
昨日、ピッパを手にかけたところを見られているのだから、避けられても当然かもしれない、と考えたところで声を掛けられて、驚いたように肩を揺らした]
み、ミッシェル……
[いつもどおりの言葉を軽い口調で告げられて、忙しなく瞬きを繰り返し、おそるおそる問いかけた]
俺が、恐く、ないのか……?
あんなとこ、みたのに……
[最後の言葉はぼそりとした呟きで。 どちらかといえば若者のほうが怖がっているような素振りで口にする]
(108) 2010/08/04(Wed) 21時半頃
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若者 テッドは、長老の孫 マーゴに話の続きを促した。
2010/08/04(Wed) 21時半頃
若者 テッドは、飾り職 ミッシェルに話の続きを促した。
2010/08/04(Wed) 21時半頃
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[驚いた様子に首を傾げて]
怖い…? テッドが…? どうして? 昨日のことは勿論覚えていますけど、それで態度を変えたりしないですよ。
[軽く溜息をついて幾らか思考を巡らせる。
ピッパは大事な友人。アレを許せるかと言われたらNoと答えるしかない。 それでもテッドの責任かと言えばやはりNoと言うだろう。]
あれで良かったなんて言えないけど… テッドはテッドなりに考えて出した答えだったんでしょう? それを責める権利はわたしにはないです。
(109) 2010/08/04(Wed) 21時半頃
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―昼・村の通り>>109― [首を傾げられて、こちらのほうが首を傾げたくなる]
だ、だって……俺、ピッパ殺したのに……
[眠ってもまだ、あのときの血の匂いと感触が取れない気がして、手のひらに視線を落とす。
なぜ、罵られないのだろう。 儀式だから? 人殺しても責めも罰も与えられないのは。
いや――責められない、それこそが罰のような気も、してはいた。
そんなとりとめもないことを考え、責める権利がないというミッシェルにゆっくりと首を振る]
(110) 2010/08/04(Wed) 22時頃
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責める権利は、誰にだって、あるはず…… 人を、殺したんだ。
ピッパがほんとうに御使いなのかも、たくらんでた人なのかも確かめずに。 ただ、衝動的に殺したんだ!
俺、俺は……
[悔やんでいるのは確かめなかったこと。 それでもヴェスパタインに植えつけられた疑惑はなくなることはなく。 信じたい思いとの挟間で揺らぐことしかできない]
(111) 2010/08/04(Wed) 22時頃
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― ラトル家 ―
[玄関先で娘は戻った事を祖母に告げた。 血の染みこんだスカートを気にして 真っ直ぐ奥の間には行かず浴室へと向かう。 湯浴みをして丹念に身体を清めていった。 石鹸の匂いを纏い新しい服を着て漸く祖母の許へ行く]
今日も無事、帰れました。 けれどまた二人、帰らぬものとなりました。 ピッパもホリーももういないの……。
[掠れ頼りない声は泣くのを堪えてのもの。 祖母の枕元には菓子入れの籠があり ホリーの為に用意していたのが窺えた]
おばあさま…… 『御使い』様は如何して生贄を求めたの……?
[問いに答えは返らない。祖母もそれは知る由がない]
(112) 2010/08/04(Wed) 22時頃
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そうですね… 人を殺してしまった…。 それは褒められたことではありません。
でも、あの場所に居た人はそのために森へ行ったんです。 テッドはわたし達を守るためにやったんだから…。
[殺すため又は殺されるため。被害者か加害者かどちらかにならなければ森を出ることはできない。 テッドが被ってくれたから、あまり取り乱さずに済んでいるのだと思う… 何処か未だ他人事のように…。]
全部1人で背負うことはないです。 わたしにだって責任はあるし…
テッドは知っていましたか? マーゴに人とミツカイサマとを見分ける力があるってこと。
(113) 2010/08/04(Wed) 22時頃
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−真昼の森>>101−
[だらだらと状況を分析しては単語の群れを吐き出すイアンの唇が、生暖かい感触に封じ込められ、止まった。]
……あ……
[手首から指先までの力が抜け、イアンの手の甲が草むらに着地した。その感覚は全身へと行き渡り、呆然とした表情で頭上にいるインキュバスを見上げる。
かれは何も纏っていなかった。]
(114) 2010/08/04(Wed) 22時頃
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― ラトル家 ―
おばあさま……、『御使い』様は…… 私の声を聞いて呉れるでしょうか。
[抗うではなく話し合おうをする娘に祖母は複雑な面持ち]
――…わかってる。 おばあさまをおいていきたい訳じゃないの。 ちゃんと帰れるように頑張るから……
[何を頑張ればいいのかも分からずに 祖母を安心させようと言葉を重ねる]
……あの、ね。 お別れしたくない人が出来たの。 おばあさまもだけど、哀しませたくはないから。
[淡い笑みを浮かべて娘は祖母をそう告げた]
(115) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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―真昼の森>>102>>114― [ 口接けを更にもう一度。]
目が醒めたか?
[ 呆然と見上げるイアンを揶揄う声はかろやかな響きを伴っている。]
(116) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 22時半頃
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―真昼の森の中―
[どこをどうやって歩いているのかは分からない。 時折躓きそうになりながら、重たい足を引きずっている。 足音を立てる事も厭わない。がさがさと音がするのは、自分の足音だろう]
……ミツカイサマ。 ミツカイサマ、どこにいるの……
[それは、うわごとのように虚ろに森に響いて]
(117) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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―昼・村の通り― でも、だからって……… ピッパだって、守りたかった、のに……
[皆を守りたいといったときに、冷静に答えたピッパの声>>2:429>>2:438が蘇る。 ああ、たしかに、守れるはずがない。覚悟もなにもなかったのだから。 ミッシェル>>113の言葉に自嘲の笑みを浮かべ]
それでも、俺の責任、だし……
[他の皆に責任がないのか、といわれてもわからない。 自分のことしか見えてないのだから。
唐突にマーゴの話を出されて、驚いたように瞬く。 まったく違う話に虚をつかれたように首をかしげ]
マーゴが? なんか特殊な血筋みたいなこといってた気もするけど…… 御使いが見つかった、とか?
[よくわからず首をかしげたまま、問いかけた]
(118) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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−真昼の森>>116−
……………
[唇を奪うという言葉が最も適切な口づけに、息をすることすら忘れて相手をじっと見つめる。]
さめ、まし、た。
[森の中で風がそよぐ音が耳に入る。 そして、己の鼓動の音も。 己に覆いかぶさる相手の熱が、布越しにじわじわと伝わり、自分の身体も熱くなってきた気がした。
青年記者は、ひどく無防備であった。]
(119) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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>>118 うん… 皆そうだったんだとは思うの。 でもコレはね。 最初から全員が無事って選択肢はなかったのよ。
[パピヨンさんが最初に提案した方法が実行されていれば、或いはあったのかもしれない。 それを否定したのは村の人間なのだ。
じっとテッドの目を見詰めて優しく言葉をかけます。]
テッドのせいではないよ。 言いたくないけど… この村がおかしいんです…。
やっぱり聞いてはいなかったんですね。 マーゴは最初にピッパを調べたの。
[聞かれぬようにかテッドとの距離を縮め。 避けられなければ首筋をふわりと抱きしめて耳元で囁きます。]
結果を聞きたいですか…?
(120) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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―真昼の森>>119―
ならばよい。
[ イアンの動揺など知らぬげに、唇は一層笑みを深くした。 『それ』は先程自分が触れたばかりの口唇に長い指を押し当て、その縁をなぞる。]
形容する「言葉」を見つけたいと言ったな? お前が欲しいものは本当に「言葉」なのか? これ――ではないのか?
[ 太腿に添えられた片方の手に軽い力が加わる。]
(121) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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―真昼の森 >>119― [ 真昼の月が、イアンの上に昇っている。 『それ』は、ゆる、と動いて、覆うものの無いからだの容をイアンの身体に伝える。 宵闇の髪がひとすじふた筋、零れてイアンの頬に落ちる。]
(122) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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―昼・村の通り>>120―
そう、かもしれないけど……
[パピヨンの提案は難しい言葉が一杯で、よくわかっていなかったなどというのはただの言い訳。 考えるということをしてこなかった若者は、ミッシェルの言葉に小さく呟く。 まっすぐに見つめてくる視線と優しい言葉が痛くて視線を逸らし]
村が、おかしい……のか、な……
[祭がはじまってからのさまざまなことを思い返せば、強く否定することもできず。 マーゴがピッパを検べていたと聞いて、目を見開き。
ふわり、と首にかかる腕に、近づく距離に、ぴき、と体が固まった]
み、ミッシェル? 結果、って……そりゃ知りたい、けど…
[あわあわと慌てて名を呼ぶけれど、密やかに耳元で囁かれた言葉に混乱して。 なにも考えずに頷きを返した]
(123) 2010/08/04(Wed) 23時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 23時頃
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― 広場 ―
[娘は祖母との話を終えると再び外に出た。 部屋で休めば良いものを広場の大樹の傍に行き腰を下ろす。 芝生の上で大樹を感じながら眠るのが娘は好きだった。 遠く人々の話し声がざわめきとなり耳朶を擽る。 そっと目を閉じれば間もなく睡魔に意識を攫われて]
――……。
[すやすやと木陰で眠る娘の姿がある]
(124) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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−真昼の森>>121−
欲しいもの……、そうです。 こと……ば、……
[太股に添えられた手の重さと熱に、小さく息を吐いた。]
……っ、……
[茫洋とする意識の中、自分の肉体が男の手と身体の容のせいで徐々に熱くなっていることに気づく。身体の力は抜けているのに、太股の近くにある芯は妙に熱い。
頬に、首筋に、宵闇色の髪が触れる。その微かな感触に、ごくりと唾を飲んだ。]
(125) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 23時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 23時頃
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じゃあ… 教えてあげる…。
[そこでもったいつけるように一拍区切り。]
ピッパは普通のひとです。ミツカイサマではない…。 昔から村に住んでてテッドの思っていたとおりの、ね。
[それだけ言うと首の戒めを解き数歩距離を取る。]
マーゴはずっとそれは知っていた。 だからあの時… あんなに取り乱したんでしょうね。
(126) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 23時頃
肉屋 ニールは、若者 テッドに話の続きを促した。
2010/08/04(Wed) 23時頃
肉屋 ニールは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/08/04(Wed) 23時頃
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―真昼の森>>125― [ イアンの反応を確認するように、顔は更に寄せられ、頬に息が掛かるほど。]
――イアン・マコーミック。 お前は、生贄を喰らったのが俺だと気付いているのだろう? それでもお前は、望むか?
[ 漸く聞き取れるくらいの低い囁きが、産毛を振るわせた。]
(127) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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―森の中―
[陽が、高い。 木漏れ日がきらきらと輝いている。夜の闇に包まれた森とは大違いだ。 ホリーは闇を怖がっていた。 彼女の手を離してはいけなかったのだ。離してしまったから――]
……えっ
[視界が霞んだ時、木の根元に足の甲をひっかけた。 次の瞬間、派手に音がして――木の根元に倒れていた。つまり、転んだのだ]
(128) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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−真昼の森−
[イアンの上に覆いかぶさり、その肉と熱をもってイアンを拘束する「かれ」は、まことに生命力に満ち溢れていた。木漏れ日の隙間をぬって地上におりた太陽の光が「かれ」の膚で踊るのを、イアンは黙って見つめている。
熱と重みを帯びた「かれ」の膚に直接触れたら、そのまま焼き殺されるのではないかという恐怖に襲われる。膚の下にある血管はどのような脈をうっているのだろう。筋肉の軋み方はどうなのだろう……嗚呼、全てが己に被せた理性のヴェールの向こうにあるものなのだ。
その熱に触れたいと願わずにいられない。だがイアンは、それをできずにいた。]
(129) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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―昼・村の通り―
[ふわりと触れるミッシェルの髪が擽ったい。 もったいつけるような言葉に小さく息をのみ――
告げられた言葉に、先ほどとは違った意味で、体が硬直する]
ピッパが、普通の、人……
[首筋にかかる腕が離れ、距離をとったミッシェルを呆然と見詰める]
そ、か……
(130) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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[御使いだと思い込んで殺したわけではない。 人の可能性だってあると思っていた――はずだった。
けれど、やはり。 ただの人だったと告げられると……痛い]
そう、か……人、だったんだ…… じゃあ、ピッパがたくらんでたんじゃない限り、俺ほんとに、なに、やったん、だろ……
[唇をかみ締める。 泣かない、泣く権利はない。
けれども、涙をこらえるように、片手を顔に押し当てた]
(131) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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−真昼の森>>127−
[「かれ」の小声が、耳の縁から穴へとこぼれ落ち、鼓膜を震わせる。]
………はい。
[小さな声で、短く応える。 まるでそれ以外の返答など持ち合わせていなかったかのように。]
(132) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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―二夜目の夜・森の中―
[暗い森の中に、突然響き渡る女の悲鳴。]
――遂に起こったか?!
[反射的に視界の先にいるマーゴの方を探すが、 違う、今の悲鳴は彼女ではない。
撃鉄を起こし、声のした方へ駆ける。]
(133) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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―真昼の森>>132― [ 迷いの無い、イアンの応え。]
――……
[ 問い掛けた者は、果たしてその答えを予期していたのだろうか。 イアンの上を這っていた手が動きを止めた。 『それ』は裸の胸を離して身を起こし、イアンの顔を見下ろした。 月は鏡となって、その瞳に見上げるイアンを映した。]
(134) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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― 広場 ―
[少しだけ遠くで女の子の泣く声が聞こえた。 ピッパの名を呼び泣き続ける女の子。 それはピッパがくじを取り換え助けたゾーイの声。 今、それを知るのは小さな女の子だけ]
――…ん、…ぅ。
[眠る娘の柳眉が顰められる。 何か哀しい夢でもみているのか微かな声が零れた。 娘が優しい人だと言った彼女はもういない。 けれど彼女の優しさを知っているのは娘だけではない。 彼女の優しさは確かにゾーイの心に宿っている。 ちいさな少女はピッパの優しさを忘れはしない]
(135) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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―昼・村の通り―
やっぱりショック… ですよね。 もっと早く教えてあげられていれば何か変わったかもしれなかったのに… ごめんなさい。 マーゴから聞いているかと思ったんです。
[沈痛な表情で謝罪の言葉を述べ頭を下げる。 自分が原因だとでも言うように。
頭を上げテッドの様子を見て取ると、残った片方の手を引き路地裏の方へと誘う。]
ピッパが何を考えてたのかは今になってはわからない…。 多分、信用できる人がいなかった… 少なかったから慎重になっていたのかなとも思える…。
テッドのやったことは、わたしやマーゴを守ってくれた。 それだけだよ。 我慢しなくてもいい… 此処なら誰にも見られないし聞かれない…。
(136) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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―真昼の森―
では――
お前は捨てねばならない。 人として生きることを。
[ 冷厳にして、非情な宣言。]
(137) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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−真昼の森>>134−
[自分の身の上から、膚と熱が離れてゆく。 その感触の寂しさに、心の中で手を伸ばす。思念の渦は、まるで縋るような目の色になった。
月のような宵闇色の「かれ」の双眸に、己の顔が映る。欲望にまみれた己の表情を見せ付けられることになり、羞恥で全身がかあっと熱くなった。]
(138) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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>>133 [そこには、血に染まった鉈を持った、テッドの姿があった。 地面には驚きの顔をしたまま倒れ伏したピッパの身体。 ピッパの脈を取るが、既に遅かったようだ。]
お前…… いや、それがお前の出した結論だったんだな。
[ピッパに触れたまま、 毅然とある種冷徹にテッドに言った。]
もし、ピッパが。 彼女が御使い様なら、 きっと御使い様が何か示して下さるはずだ。
[しかしその声も、茫然自失となっている少年に届いたかどうか判らないだろう。]
(139) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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−真昼の森>>137−
え……? 人として生きることを……すて、る?
[その言葉に、はっと目を見開く。 掠れるような声で、問いを投げかける。]
則ち貴方と同じものになれと……そうおっしゃるのですか?
(140) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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双生児 オスカーは、ランタン職人 ヴェスパタインに話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 00時頃
双生児 オスカーは、若者 テッドに話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 00時頃
双生児 オスカーは、飾り職 ミッシェルに話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 00時頃
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─ 回想・夜の森 ─
え、ニールの代わりにおいらが聞いた事を、おいらがブルーノ様に伝えるの?
[松明を取りに行って、ニールに追い付いた時、そんな事を言われた。]
[自分で言ったらいいじゃないか、そう言いかけて気付く。
思いも寄らぬ形で命が絶たれてしまうかもしれないのだ、今は。]
うん、わかった。
[そう言って、ニールの横を歩き出した。]
(141) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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墓荒らし へクターは、長老の孫 マーゴを心配そうに見た。
2010/08/05(Thu) 00時頃
墓荒らし へクターは、記者 イアンの顔がふと浮かんだ。アイツも付いて来てんのか?
2010/08/05(Thu) 00時頃
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―真昼の森>>138>>140―
そうではない、が、
「それ」が「何」であるのか知りたいのであれば。
[ 感情を抑えた呟き。 白い面は、先程までの熱も全て消し去り、問い掛ける視線を受け止めて揺らがない。]
お前は、血に塗れることを覚悟せねばならない。
出来ぬのであれば――
(142) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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―昼・村の通り>>136― ちが……ミッシェルが、謝ることじゃ、ない……
[マーゴ。儀式が始まってから、森に入り始めてからあまり言葉を交わしていない幼友達を思い、けれども彼女のせいでもないというように首を振る。
顔を覆った片手で、にじみそうな涙を押し戻す。
ミッシェルに手を引かれるまま、足を動かして。 路地裏の木陰の暗さに、どこか安堵を覚えた]
ピッパは……いつも、冷静だったから…… わからなく、なったんだ。
[守ってくれた、と声が聞こえる。 泣いてもいいと言外に告げる声が聞こえる。]
(143) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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|
[――――ぽたり、押し殺したはずの涙が一粒、手のひらの隙間から零れ落ちて。 その場に立ち尽くしたまま、小さく呻くように頭を振った]
泣いて、なんていられない。 だって、俺のせいだから。
だから、つぎも、俺が――
[ミッシェルに引かれたほうの手を握り締めて、嗚咽をこらえるように呟いた]
(144) 2010/08/05(Thu) 00時頃
|
|
[木々の隙間から見え隠れする月は、また少しだけふっくらと丸みを増している。]
確かさ、あのお月様が真ん丸くなったら、お祭は終わるんだったよね。
「もしかしたら、それまでに終わるかもしれないぞ?」
え、そうなんだ。ふーん。
ねえ、ニール。お祭が終わったら、うさぎ取りの罠の作り方を教えてくれるかい? ちょっとずつ、おいらも食い扶持が多くなってくるからさ。
[祭の終わり──その後の約束をしておきたかった。]
(145) 2010/08/05(Thu) 00時頃
|
|
―真昼の森― [ カチカチカチ、と口唇の合間から仄見える白い牙が鳴る。 燦々と木漏れ日が降り注ぐ昼の森が、急に彩度を失う。大気が急速に温度を下げていく。]
(146) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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−真昼の森>>142−
血に、濡れ……
[「かれ」の口内で骨と骨がかちりと鳴るのを聞き、寝そべったままの上半身がびくりと踊った。先程までとは裏腹に、全身から一気に血の気が引いてゆく。]
……つまり…… ヒトの身でありながら、ヒトを裏切れ……と。 あなたはそうおっしゃるのですね。
(147) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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−真昼の森−
[真昼だというのに森は昏くなり、大地の熱が冷える。]
あな……たは……
[人知を越えた越えたその圧倒的な力に、ただ息を飲むことしかできない。]
(ああ……「かれ」は本当に森の主なのかもしれない。恐ろしいくらいに強大で、私の想像など遥か越えるほどの力を持った……)
(148) 2010/08/05(Thu) 00時頃
|
|
[トニーの頼みに答えようとしたのだろう、ニールが何かを言い掛けたが]
「今何か聞こえたか」
[確かに誰かの叫び声のような何か。頷く。]
[様子を見に行くというニールに無言でついて行く。]
(149) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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―真昼の森>>147― [ 頷きはしないが、答えぬのは肯定しているも同じこと。 否諾(いなせ)を問うてはいるが、拒否すればどうなるかは自ずと分かる。が。]
(150) 2010/08/05(Thu) 00時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時頃
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― 昼・路地裏 ―
わかります。 ピッパは知っているから冷静なんだって思う気持ちは。 マーゴもそれだから最初に確かめたのだと…。
[本当のところはどうだか知らない。 結局、誰にとっても必要なのは都合の良い事実で“真実”を知る必要もない。]
今は皆わからなくなっちゃってるんだよ。 村の人全員が。 いきなり何十年もなかったことが起こって… 長い年月の間に忘れられちゃったのか、気が変わったのか約束事も全て打ち切って新しいことを始めようとして…。
誰も何をしたら正解なのかわかんない。 ミツカイサマは正解を知っているのかもしれないけれど、応えてはくれないですから。
だからテッドが全部背負うことはないの。 此処なら誰も聞いてない。見てない。言いたいことがあれば聞くし、泣きたいなら泣いてもいい。
(151) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時頃
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―森の中―
[幹に身を預けて、青い空を見上げる。 遠い。果てしなく遠い。 そのうち口から、乾いた笑い声が漏れた。乾いて、壊れた笑い声。やがてそれに涙が混じり、嗚咽となって森に溶けだしていく]
……。
[最後に、うめき声ともため息ともつかない声を吐いて。 半ば意識を手放すように、森の中、眠り始める**]
(152) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
|
>>139 ちょっと待ってな。 直ぐ戻るからよ。
[まだ体温の残るピッパの身体を一旦近くの大樹に寄せ、柊の木へ急ぐ。 柊の葉を昨夜と同じように一枚ちぎり、赤黒く染まった土のある場所に戻る。]
待たせたな。 帰ろう、ピッパ。
[そのまま彼女の身体を背負って歩き出す。 マーゴとミッシェルも後に続いたかもしれない。 ピッパの長く真っ直ぐな髪が、肩に触れていた。
暗い森の中、ただ一点前だけを見つめ、 彼は何を考えていただろうか。]
(153) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
|
―真昼の森>>150―
[答えは返らない。 その代わりにあるのは、真っ直ぐにこちらを見つめる目。]
………。
[天を仰いで、真昼の月を探す。 だが、天文学など専門外であるイアンは、それを見つけることができなかった。
脳裏には、村の人々の言葉や、故郷に残してきた婚約者の笑顔など、現世にまつわるものが様々に浮かぶ。
「何かを為したいのならば傍観者を気取らなければいい」と告げた、古風な雰囲気を纏う娘の声(>>96)や、「お節介が居てくれないと村は変わらない」と言ってくれたミッシェルの声が(>>100)
だからこそ、イアンは迷っていた。 このまま人の世界に戻るのか。 それとも、「かれ」を知ることを受け入れるのかを。]
(154) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
― 広場 ―
[木陰で眠る娘の、膝上に置かれた指先がピクリと跳ねる。 伏せた睫毛は微かに震えて呼吸も僅かに速くなっていた]
………や、……っ…、
[ふっくらとしたくちびるから漏れる譫言。 微かに右の手が持ち上がり何かを求めるように伸ばされる 何かを掴もうとするのだけれど――]
……っ、て……、…い、かな、…で……
[いかないで。 口腔で紡がれる頼りない願い。 眠る娘の貌が泣きそうにゆがんだ]
(155) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
|
[立ち止まったニールは、とある木の陰に身を寄せて、どこかの様子をうかがっている。 それに倣って、木の陰から闇をすかすと、何人かの声がする。]
マーゴ、ミッシェル、……テッド? どうしたんだろう。
[目をなおも凝らす。
ふっと、人影が一つ闇に白く浮かび上がった。遠くだったけれど、顔ははっきりとわかった。長い髪、白い肌──]
ピッパ?
(156) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時半頃
―回想―
[オスカーが何処かへふらふらと歩いて行くのを見送りながら、空を仰ぐ]
私…死んだんだ…。
[ポツリ、と呟く。
正直、どうして死んだのか、その直前になにがあったのかは覚えていない。
しかし、ソレがきっかけで死の直前、ホリーは『自分』を取り戻せた。
なんという皮肉であろうか。
もう少し早く『自分』を取り戻していれば…恐怖を否定していなければ、自分は死なずにすんだのだろうか?
オスカーは嘆かずにすんだのだろうか?
とにかく今のホリーに判るのは、「自分は死んだ」ということだけだった]
…死んでも、別に天国とか地獄に行くわけじゃないのね…。
[妙に感心しながら呟いた]
|
―昼・路地裏>>151―
[マーゴもそうだった、という。 それが本当かどうかは知らなくても、同じ理由で疑ったということに安堵するのは酷いことだろうが、それでも安堵してしまう。 く、と唇をかみ締めて、涙をこらえる間に聞こえるミッシェルの声に、擦れた声で答える]
でも、選んだのは……俺、だし
[ヴェスパタインから聞いた疑惑は、なぜかまだ話せない、と思う。 だから、頑に呟くけれど、それでも。 思いやってくれるミッシェルの気持ちがうれしくて、痛くて。
こらえていたはずの涙が、ぽた……と零れ落ちる]
(157) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
|
……っ、こ、わかったん、だ…… 誰が御使いか、わかんなくて……誰が――
だ、けど……ピッパの顔が、血に染まったら…… 俺は、俺が、こわく、て……
――守りたいのに、殺したら……ほかの、皆も、手にかけそう、で…… それが、恐い――
[ぽたぽたと零れ落ちる涙はピッパへの懺悔と己への恐怖。 嗚咽交じりに紡ぐ言葉が零れ落ちて。
そのまま、その場にしゃがみこんで譫言のようにピッパへの謝罪を、繰り返した**]
(158) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
―真昼の森― [ 『それ』は不意に振り返り、森の奥を見据えた。 近付く何かの気配を感じたか、顔を風上に向け、小さく鼻を鳴らす。 見返って、惑いのうちにあるイアンをもう一度見遣った。]
夜にまた。 返事はその時に聞こう。**
(159) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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…とりあえず…今の私に出来ることは…。
[悲しみの中にも、どこか決意を秘めた目で、オスカーの消えて行った方向を見つめる]
…オスカーを…見守ること。
[それだけしか出来ない。
…それが悔しくて、ぎゅっと手を握り締めた。
今のオスカーを見ていると、とても辛い…しかし、オスカーは、壊れた自分を見守ってくれていた。
そのとき、彼も辛かったはずだ。そのとき、彼も過去を悔いたはずだ。
ソレでも彼は、自分を見守ってくれた。
ならば、自分もそうするべきだと思った。
…いや、ソレがなくても、そうしてあげたいと、そう思った]
|
>>139 [近づいてきたトニー>>156やニールとも目があったかもしれない。]
(160) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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―昼・広場の供物台― [ 供物台の近くで泣く少女を視界には入れていても 『見て』はおらず、顎鬚を触り続けながら ]
ソフィア。…ノックス。…パピヨン。…ホリー。…ピッパ。
…トニー。死者が見える…子供。森の中ではずっと俺と一緒だった… ミッシェル。…マーゴ。…テッド。 …ヘクター。存続のためにパピヨンを手にかけた… …オスカー。ホリーの弟…儀式に嫌悪を抱いてた…
(161) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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―真昼の森 >>159―
[イアンを拘束していた「かれ」の熱が解け、ゆっくりと自分の呼吸のペースを取り戻す。]
「ヒト」でありながら、「ヒト」でなくなる…… もしそうなるとしたら、私は何になるのだろう……
[昏い色を落としていた木陰が、何事も無かったかのように揺れる。その向こうにある太陽を暫し見つめた後、イアンはゆっくりと起き上がった。]
……夢、なのかな。或いは幻か。
[だがその独り言が間違いであるということを、イアンはその唇をもって知っていた。血の残り香が、牙の感触が、「かれ」が纏う生命の色が、全て混じり合ってひとつの芳香を創り出していることに、イアンは気づいていた。]
(162) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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[掠れた声で選んだとの言葉に頭を振る。]
たまたまピッパになってしまったけど、誰を選んだって同じことです。 誰が選ばれたって納得はできないし認められもしない…。 でも誰かが誰かを選ばないといけなかった。
[テッドの頭を柔らかく抱きかかえ。]
怖い… よね…。 誰かがやらないといけない… 守るためには手にかけないといけない。 ピッパはきっと許してくれるよ。仕方がなかったんだって。
[手にかけた人がそんな理由で許してくれるものとも思えないが、死者は何も言いはしない。 生きてる人の都合のよい色に染まるだけ。]
(163) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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|
[思わず口から出た名前が聞こえたか、ニールは眉を跳ね上げてこちらに視線を投げた。 目顔で問われて頷く。]
「そうか……」
[ピッパは、誰かを見つめているように見えた。怒っているんだか、悲しんでいるんだか、両方なのか。]
[やがて、誰かに向かって一つ頭を振ると、生きていた時と何ら変わりなかったピッパの姿は、現れた時同様、ふっ、と消えてしまった。]
(164) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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生存者に補欠は一人もいない。 …志願してなった者ばかり。 どこに紛れていてもおかしくはない…
マーゴとヘクターは年寄りのとこの。オスカーは村長の遠縁筋。 …潰れてしまえ、というようなヤツが、アレなわけない。 いや、どうせ聞き入れられず覆さざるをえないのを前提にブった可能性は、あるのか。 ヘクターはともかく、マーゴは…?
(165) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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|
[家に伝わる伝承はお互いの家が都合のよい事実を振りかざしているだけだろう。 幾許かの真実を含むとしても全てではありえない。
何処から何処までが真実で「祭」は何のためにあるのか。 ミツカイサマは何がしたいのか。長老たちは何を考えてるのか。]
…それが知りたいんだよ。
[無意識の内に零れた呟きはテッドの耳に届いただろうか?]
好きなだけ泣いていいよ。全部わたしが受け止めてあげる。 ミツカイサマからは、わたしが護ってあげる…。
だから、テッドもわたしを守ってね。
(166) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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[森の中を、彷徨い歩く。 その表情には、迷いの色が浮かんでいた。
「ヒトの世界」に戻るか? 「ヒトならざる世界」へと飛び込むか?]
いずれにせよ……もう「傍観者」ではいられない。 私は「巡礼者」になった。
否。 私もまた……森の中を歩く列のひとり。 最初から、ずっとそうだった……
ああ、そうか…… 今年は、太陰暦で13の月がある年ということか……
[胸のポケットから2枚、柊の葉を取り出す。それをじっと見つめて、イアンは無言で*目を伏せた*]
(167) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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存続を望まない者の中にアレがいるか…? ……いや…
存続を望むからこそソフィアを殺したはずだ。 儀式を久しぶりに始めさせたはずだ…
家に関係はあるか? …マーゴ、ヘクター、オスカー。
…余所者が増えてきたことに関係はあるか? 特に、記者。 後は…村を離れる若者… いや、村を離れた以上、恩恵を失って戦火に巻き込まれて死んでも知ったこっちゃない、が普通本音だろう…
(168) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
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|
― 広場 ―
―――…っ。
[どれだけの時間眠れたのだろう。 目を覚ましたその時、太陽は高いまま。 誰の夢をみていたのか娘は覚えていなかった。 けれど酷く懐かしく愛しい気持ちが胸にある]
誰か、泣いてる。
[ポツと呟いて娘は目を擦り立ち上がる。 供物台の傍まで行くと小さな女の子が泣いていた。 ピッパの名を繰り返す彼女に娘は微かに目を細める]
あなたも、哀しいのね。
[供物台に横たわるピッパを見詰め手を伸ばす。 ヘクターは彼女を丁重に扱って呉れていたから 彼女の腰にある銀のナイフはそのままあった]
(169) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
|
|
―二夜目の夜・エデンの園― >>153 [森から物言わぬピッパを抱え帰還する。 途中、トニー達と言葉を交わしただろうか。
昨夜、パピヨンを安置したのと同じように、 今度はピッパを供物台に供える。 過去に家人から教わった通りの 弔いの所作を済ませると、最後に十字を切る。
ヘクターの服には、今夜もまた同じように この「儀式」の犠牲者の血で赤黒く染まってしまっていた。]
(170) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
|
|
…よしんばアルフがアレの手にかかったのだとしても。 記者を呼び寄せたことが原因ではないだろう。 ……当人を殺していないのだから。
……ふむ、記者を害なす者とは見ていないということか。アレは。 実際、小悪さすら出来る様子もない…ぼーっとした坊ちゃんだしな
[ さも面白そうに噴出した ]
………
[ ひとりごとは途切れても顎鬚を弄び続けたまま佇む ]
(171) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
|
|
――…この子にあなたのお守り、託していいかな?
[ポツと呟いてピッパを見詰める。 返事はかえらないのだけれど 彼女なら許してくれるような気がした。 鞘に収められたままの銀のナイフを手に取り ちいさな少女へと向き直る。 しゃがんで視線を同じにして少女に其れを渡す]
これはあなたが持っていて。 ピッパが、あなたを守ってくれるわ。
[彼女の遺した其れを受け取り泣き腫らした目を擦る少女。 彼女の頭を優しく撫でて淡く微笑む。 泣かないで、とは言わなかった。 哀しい時は涙を流した方が良いと思っていたから]
(172) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
|
|
>>170 [供物台の上で眠ったままのようなピッパを見下ろす。 彼女の肌はまだうっすらと紅みが差し、 まるで何事も無かったかのように、目を閉じている。 しかし、彼女の目は二度と開かれる事は無いだろう。]
まさかこの子が、な。 今まで儀式を蔑ろにしたツケが、 今頃やって来たのかね。
それとも……。 最も怖いのは…人間…か?
[ピッパは御使い様と思われてテッドに襲われた。 マーゴは御使い様と話したいと言った。 御使い様の真意を知る事はできるだろうか?]
(173) 2010/08/05(Thu) 02時頃
|
|
― 広場の供物台 ―
[少女が親に連れられて帰っていくのを見届けて ふと視線をめぐらせればニール>>171の存在に気付き]
――…何か、考え事?
[ことりと首を傾げて問う仕草を見せた。 疲れが取れぬせいで力は行使できない。 今、使えれば――そう思うのにそれは出来ず。 漆黒の眸がニールを見詰める]
………ニールは、ニール、なの?
[問い掛ける言葉を知らず口にしていた。 近くで見詰めても昔から知っている彼にしかみえない。 疑いが揺らいでいくようだった]
(174) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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[ 呼びかけられて初めて気づいたようで、はっとマーゴを見返す ]
お、よう、マーゴ。 今日も無事だな、お互い。
[ 光の読めない瞳に見つめられて、訝しげに問い返す ]
……俺は俺って、何だ? どう見ても俺は俺だろう。うん?
…マーゴ、お前さん、この儀式をどう思う。
(175) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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[ニールの言葉にこくと頷く]
うん……。 全員無事、とはいかなかったけれど。
[柳眉を寄せるのはピッパとホリーを思っての事。 訝しげな様子にことりと首を傾げ]
『御使い』様じゃ、ないのかな、って。 如何見てもニールに見えるけど…… 確かめたかったのかもしれない。 もう、誰を疑っていいのか、わからないの。
[儀式の事を聞かれるとじ、とニールを見詰め]
大事な儀式だと長老方は言うけれど…… 私は……生贄を必要とする儀式は…… この村に、もう、必要ないと思うの。 哀しいばかりの村であって欲しくない。
(176) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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うん……あたら若いものが先に逝くのを見るのは……なァ。
[ マーゴの言葉には思わず苦笑する ]
そうか、俺がアレだと思われてたのか。 …いや、そうかもしれないからな。気をつけるべきだろう。
疑う…か。うん。 同じ村で育ってきた人間を疑うのは……しんどい。
[ マーゴの視線を受け止めて、ふと表情を緩めた ]
オスカーも同じことを言ってたよ。 ……もし、儀式を止めることで村に不幸が訪れたら…お前さんはその責任をどうとるね?
(177) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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―巡礼二夜目の夜・ヴァンルナール家―
[二夜目の葉をエデンの園に納め、帰路に付く。 パピヨンの件があったからか、 自分に話しかけて来る者が少なくなった様に思われた。
…何故だか、今夜はドッと疲れたような気がする。]
これが、儀式なのかよ?
[自室の寝台に腰を下ろし、独り言ちる。 脳裏にあったのはパピヨンやオスカーの儀式を疑問視する声か。
一族の儀式に対する名誉。 御使い様への感謝と畏怖。 しかし今は、彼以外の巡礼者達との温度差を感じている。 彼はそれに当惑しているのだった。]**
(178) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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[儀式についての考えを口にすれば 長老の一人が物言いたげに見つめてくるけれど ラトル家の孫娘とあってか咎める言葉は未だ無く]
――…いっそ私が宣言してしまえば良いのかもしれない。 そうすれば間違って人が人を手に掛けるなんて事が 起きずに済むのかもしれない。
[思い詰めるような表情が浮かぶ。 ニールの言葉は祖母の思いと同じで 悲しみを堪えるように柳眉を寄せた]
疑うのは、つらい。 でも、私は『御使い』様を探さなきゃいけないの。 オスカーが言ったのも知ってる。 儀式を止める事で不幸が起きないように…… 『御使い』様と話して、契約を変えてもらいたい。 怒られたら……、私が、全て負うから……。
(179) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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……無茶だろう、やめとけ。
[ 言い放った言葉はむしろ冷たく、目を見れば尚冷たい光がある ]
最初の夜を忘れたのか? ……今のお前さんが言ったようなことを言ったパピヨンは…どうなった。
[ 問い詰めるというより淡々と、感情を失ったような声音と言葉 ]
俺もアレを探してるよ。…お前さんと同じ意味合いでかどうかはしらないがね。
怒られたら…全て負うか。 それは単純に死を意味すると分かっていてか。 その覚悟で臨むのか。
(180) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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[ニールに無茶と言われれば、う、と小さく唸り]
分かってる……。 けれど、ヘクターは、わかってくれたから。 いきなり引き金を引くなんてことはないと思う。
[パピヨンに反発したのはヘクターだけと記憶していた。 だから彼が動かなければ後は御使い様の事を気にするだけ。 探している、と言う言葉に娘は目を細めた。 それが本当なら彼は違うのだろうか。 話した相手を信用してしまう傾向にあるから 娘の中の疑いは徐々に薄れてしまっていて]
死にたくなどないけれど 其れが咎というなら受け入れるしかない。 『御使い』様と己は決して対等ではないから……。 私、この村を優しい村にしたいの。 だから、何かを変える為にはそれなりの覚悟が必要、でしょ?
(181) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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ヘクターと、そのことを話し合ったのか。
[ 少し驚いた顔をして娘を見つめたが、言葉が続くとそれに 聞き入って微笑んだ ]
優しいな。 優しいし、覚悟を持てる強い娘だ。 ……お前さんが巡礼に志願したのは、それが理由かい。
それなら……お前さんは生き残って、今言った通りの村を作れるように、頑張らにゃならんよ。 オスカーもそうだが、死ぬことへの覚悟をそれより先に持ってきちゃァ、目標も遂げられんかもしれないぞ。 人は自分が見ている方へと進むんだから。
(182) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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[冷たい色が消えてニールの微笑みが見えれば 綻ぶような笑みが浮かぶ]
ヴァンルナール家の事も色々教えて貰ったの。 ヘクター、引き金を引いた事、とても後悔していたわ。
[真摯な眼差しを向けて。 優しいと言われれば瞬きするのだけれど 同じ事を言ったピッパの貌が過り一瞬泣きそうな顔をする]
私は優しくなんてないから、優しくありたいと思ってる。 でも、ありがとう。嬉しかった……。 巡礼に志願したのは『御使い』様をみつける為…… ずっと、それから何が自分に出来るのか考えてみつけた答え。
ニールも、優しい。 ……生きて村を変えていきたい。 ニールは見届けて、呉れる……?
[ゆる、と首を傾げ問うのは信じたいという思いから**]
(183) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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−森の中−
[自分がどうして今ここにいるのかはわからない。
ただ、死んでも直この世に留まっているという事実だけはわかる。
ならば、それだけで十分だ。
何故今ここに?そんなことは関係ない。
やると決めたことをするだけだ。
オスカーからしばらく遅れ、森にはいる。
肉体が無くなり、感覚だけの存在となったせいか、片割れであるオスカーがどの辺りにいるのかだけは何となくわかった]
…あ、オスカー!
[森の中、ぶつぶつと呟きながらさまよう片割れを発見し、駆け寄った。
…もっとも、しっかりと脚に地面が付いているのかわからない今となっては、駆ける、という表現が正しいかは定かではないが]
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―森の中―
[太陽はそろそろ傾きかけてきただろうか。 ゆっくりと身を起こし、呆然と辺りを見回す]
……僕、 そうだ。転んで……
[身体の節々が痛む。 何やってんだろう、と小さく笑って立ち上がった。 喉が酷く乾いている]
確か、泉があったよね……
[数日前、ソフィアの頭部が投げ込まれていた場所。 気は進まないが、喉をうるおしたいと言う欲求には勝てず]
(184) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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―森の中・泉―
[橙色の太陽が水面に差し、きらきらと輝いている。 その眩しさに瞳を細めながら、泉の水を掬い、がぶがぶと飲み、存分に顔を漱いだ。 仮にこの泉がミツカイサマのものだとしても、もう気にも止めない。
近くの低木から小さな実をむしり取り、それを口に含みながら、泉の脇に腰を下ろす]
……うん。
[頭が冷える気配は、まだしない。 眠っている間にも、酷い悪夢を見た気がする。 だが――少しは、その悪夢を振り払えていると、良い。
結局日が暮れきるまで泉の脇に居た。 疲れた顔で広場に姿を見せるのは、巡礼の始まる直前頃になるだろうか**]
(185) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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―イアンが記した草稿より―
「祭の2日目。
柊の葉は8枚しか戻らず、未だ巡礼は終わらない。
再び『生贄』に若い女が捧げられるとともに、巡礼者の間では徐々に疑心暗鬼が生まれてきた。
巡礼者――或いは、生贄――の顔色にも、徐々に疲労の色が見え始めた。
祭の儀礼とはいえ、『人を殺す』という罪悪感がいかほどに苦しいものかは、読者にとっても想像に難くないであろう。そして現実に、『儀礼を通過した』という村特有の義務を成し遂げたことと、『人を殺してしまった』普遍的な罪悪感の間で葛藤する若い世代が居る。
秘祭の持つ独特の空気――村の因習からは決して逃れられぬという恐ろしさ、或いは、藻掻いても抜けられない、絶対的な拘束力というものが、そこにあるのだ。」
(#0) 2010/08/05(Thu) 12時頃
―イアンが記した草稿より―
「村長を失い、その代理である夫人を失ったこの村では、ひとりの若者が新たに村役として名乗りを上げた。新しい村役は、『今年の祭が終わったら、こんな祭は終わりにしたい』と語る。そして、『御使い様を殺して』新しい時代を築こうと決意したのだった。
60年の長きに渡って封印されてきたこの祭は、60年前までの慣習を知る老人世代と、新しい時代しか知らぬ若者世代の間で、大きな温度差がある。
そのタイムラグに彼らがどう向かい合うかは、また次回の記事で明らかにしよう。」
(#1) 2010/08/05(Thu) 12時頃
あ…!
[もう少しでオスカーに追いつく。
そのとき、オスカーの体がゆらりと傾く。
一瞬、自分の視界が揺らいだかのような錯覚。
次の瞬間にはオスカーが激しい音をさせて地面に倒れ込んだ]
オスカー、大丈夫!?
[その間にオスカーに追いつくと、彼の傍らに座り込み顔をのぞき込む]
痛くない!?
何処か怪我は!?
[眉をひそめながら、おろおろとオスカーの様子をうかがう。
もしかしたら膝をすりむいたかもしれない。
まだ何処か感覚が10年前のままのホリーは、そんなことを本気で心配しているようだ。
しかし、彼の様子を見ようにも、自分では彼を助け起こすことも出来ない]
―或る男の遺品のノートより―
「神秘の森の中で、私は『かれ』に出会ってしまった。
『かれ』は私を誘惑し、そして、私を『かれ』の囚人にしようと目論んだのだ。
私に、『ヒトの身でありながら、ヒトではないものになれ』と迫ったのだ。
その生命の色は美しく、『かれ』の肉体には抗えぬ程に蠱惑的な質量が満ちている。
ホモ・セクシュアルな幻想に囚われそうになる。
どうしたらいいのか、私には分からない。
神に赦しを捧げてみても、その答えは返ってこない。
神はただ黙って私を見下ろしているだけだった。
ああそうか、私は既に、その片足を『かれ』の肉欲に満ちた掌で強く掴まれているのだ。
いや、肉欲に満ちているのは、本当は私の方なのかもしれない。
ほんの少しの転た寝の間に、『かれ』の肉の有り様を夢に見、その熱を想像し、はっとして目を覚ますようになったのだから。」
(#2) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
―或る男の遺品のノートより―
「だがその一方で、私の心は純粋なる『巡礼者』――村に住むごく普通の村人――ヒトの世界にも未練を残している。
閉鎖的で、心優しく、純粋で、温かなヒトの世界が、私の後ろ髪をそっと引く。
『生きて普通の暮らしに戻りたい』と願う彼らの言葉が、目が、私の心をさらに惑わせるのだ。
ああ、どちらかひとつに囚われるのみならば、私の心はいかほどに楽になれるだろう!
どちらの世界にも属することができず、中途半端なまま態度のまま生きる私は、
相変わらず海に浮かぶ小舟のように弱々しく漂うことしかできぬのだ。
だれか私を救って欲しい。
理性と野性の狭間で揺れ動く私の心を。」
(そのページの端には、婚約者へに対する、愛情と謝罪の言葉が綴ってあった。)
(#3) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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―森の中:昼から夕方へ―
[しばらく呆然としたまま森を歩くイアンの視界に、泉の縁に座るオスカーの姿が見えた。イアンは彼の横に座り、何も言わずにただじっと泉を見つめて居た。沈黙が心地良くもあり、また悲しくもあった。
そしていくばくかの時間が過ぎた頃、意を決してオスカーに声を掛ける。]
……お辛いですか?オスカーさん。 昨晩は、とてつもなく重い責を背負った貴方に、「貴方は村役なのだから」と鞭打つようなことを言ってしまって、申し訳ありませんでした。
[それから再び、暫くの沈黙を味わうと、イアンはオスカーよりも先に広場の方へと向かうことにした。
夕焼けが背に当たる。 それはひどく熱く、ひどく甘い心地がした**]
(186) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 12時半頃
あ…よかった、怪我はなさそう…?
[起きあがったオスカーの膝をのぞき込み、ホッと胸をなで下ろす。もっとも、掌をすりむいていたりしたら、また心配そうな顔をしただろう。
オスカーが木に体を預け、空を仰げば、自分もその隣に座り込んで空を見上げた。
そして]
…!?
[オスカーが突然笑い声を上げはじめ、びくりと肩をふるわせた。
そしてオスカーの頬を涙がぬらせば、ホリーもまた、泣き出しそうな表情で、そっと頬に手を添え、その涙を拭う仕草をする。
…むろん、触れられるわけではない]
オスカー…。
[そうして彼を、抱きしめるようにその体を包み込む。
実際触れられなくても、自分にはソレしかできないから…。
そうして、オスカーがいつしか眠りについたなら、それに寄り添い、ホリーも目を閉じた。
幽霊でも眠れるのだろうか?
そんなことを考えながら]
ん…おはよう、オスカー。
[隣でもぞもぞと気配がしたので目を開けると、オスカーが目を覚ましたようだった。
声は聞こえないとわかっていても、自然とおはよう、と小さく笑みを浮かべて声をかけていた。
オスカーが体の様子を確かめるようにうごめき、節々の軋みに顔をしかめたなら]
…こんなところで寝るからだよ?
ちゃんとベッドで暖かくして寝ないと、風邪ひいちゃうんだから…。
[心配そうにオスカーの顔を見つめた。
オスカーが水を飲むために泉へと向かうなら、ホリーも後に続いた]
−泉への途中−
それにしても…。
[考える。
自分が死んだときのこと。
しかし、何か衝撃を受けて気絶したところまでは覚えているが、そこから先が思い出せなかった]
…気絶させられた…。
アレは、何か術とか超自然的な物ではなかったはず…。
…私は、ミツカイサマに殺されたの?
…だとすれば、ミツカイサマは普通に肉体を持った何か…。
しかも、「知識」や「知恵」を持った何か…。
[そうでもなければ、あんな「気絶させる」なんてまねは出来ないだろう]
…私は…何に襲われたんだろう…。
[真剣な顔で思い返すも、答えは出ないまま]
−泉−
[泉に到着してオスカーが水を飲む]
…幽霊でも飲んだり食べたり出来るのかな?
[先ほどから、お腹が空いたり喉が渇いたりということはない。
だが、イコール飲食できないとは限らない。
知的好奇心を刺激され、そっと水に手を差し込んでみた。
当然、水がホリーの「体」を避けるはずもなく、水面には波紋一つたたない。しかし]
…あ、冷たい。
[冷たい、という感覚は伝わってきた。
が、ためしてはみたが、もちろんのこと水をすくうことは出来なかった。
口を直接つけて試してみようか?
…いや、そんなはしたない真似は出来ない。
それに、たぶん飲むことは出来ないだろう。
ならば、わざわざ自分の現状を再確認させられるようなことをしなくても良いだろうと、実行はしなかった。
オスカーは近くの木の実をもぎ取り、ソレをかじる]
あ!
ダメだよオスカー、食べる前にはちゃんと洗わなきゃ!
[そこに泉だってあるんだから、と、オスカーの行動に顔をしかめた。
当然彼は、そんなことを言われていると夢にも思わないだろう。
そのまま木の実を食べ進めた]
もう…。
…でも、懐かしいよね…。
小さい頃…もっと森の浅いところだったけど、二人でこうやってピクニックみたいなことをしたこともあったっけ…。
[そう言って、遠い昔に思いをはせた。
ちらりとオスカーの顔を見る。
彼の表情は険しかっただろうか。
恐らく、今夜のこと、ミツカイサマのこと…そんなことを考えているのだろう。
ぐ…と胸が苦しくなる。
彼には生きて欲しい…。でも、一人は寂しい…オスカーとまた一緒におしゃべりをしたい。
そんな相反する思いがホリーの中で渦巻いていた。
頭をふるりとふって、孤独を振り払うと、少し寂しそうな笑みを浮かべて]
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―昼・路地裏>>163―
[情けない、と思う。 自分の手で殺しておいて、後悔して泣くなんて。
ああ、ほんとうに、ピッパのいうとおり、覚悟なんてどこにもなかったのだ。 誰かを選ぶ覚悟も誰かを見捨てる覚悟も、ましてやこの手にかける覚悟なんて、どこにも――
ミッシェルの言葉に、わかってる、と小さく頷くことすらできず、その柔らかい腕に包まれて、途切れ途切れに言葉を紡いだ]
いい、んだ……許してくれなくて…… 誰が許しても……ピッパだけは、俺を許さなくて、いいんだ……
[柔らかい腕に包まれる。 甘えてしまえばいいと、弱い心が囁くけれど。 素直に甘えてしまうのは無理で。
だけど逃げることもできずにそのままでいる。
その腕の主が密やかにこぼした言葉は耳に届いても、今はまだ理解するには至らなかった]
(187) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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――っ、……うん……守る、守るから…… 今度こそ……
[ちゃんと守る、と繰り返し。 それからしばらくして涙がおさまれば、泣いてしまったことが恥ずかしくて視線を逸らしながらミッシェルから離れた]
――話、きいてくれて、ありがと。
俺、一度、親方の家に戻る。
[まだまっすぐミッシェルのほうは見れないけれど、最初に通りでであった頃よりはいつもどおりに近いところまで立ち直っていた。 ミッシェルが家まで送る、と言い出せば驚いて瞬き]
え、いや、大丈夫、だけど……
[わたわたと断ろうとしても、心配だから、と押し切られて、困ったような嬉しいような情けないような複雑な顔をした]
(188) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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あー、うん……ありがと。
[そして結局断りきれずに小さく頷き。 親方の家まで共に歩く。
道中何か喋ったかもしれないが、泣いたことをからかわれれば情けなさに撃沈するし、当たりさわりない話なら普段どおりに、儀式に関することなら、今度こそ、と決意に道した返事をしていたことだろう]
―昼・親方の家―
ん、ここまででいいから、ありがと、ミッシェル。
[親方の家の前でミッシェルに向き直り、ようやくまともな笑みを向ける。 そして立ち去る彼女を見送って、家の中へと入っていった**]
(189) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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[隣に人の気配を感じ、ゆると顔を上げた。 記者だった。 軽く鼻を鳴らして、泉に視線を落とす]
いいですよ、そんな。責も何も。僕はただ、自分のためにミツカイサマを殺したいだけです。
・・・・・・外からいらっしゃったあなたに、誰がミツカイサマなのかを問う訳にもいかない。
[それだけ言って口をつぐむ。 去る背中は、静かに見送った]
(190) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 14時半頃
双生児 オスカーは、ぼんやり水面を見つめて*
2010/08/05(Thu) 14時半頃
オスカー…あなたは生きてね…。
[そっと、彼の手を取る仕草をした。
じっと彼の顔を見つめる。
そして、気が付くと]
…。
…っ!?
[す…と、吸い寄せられるように彼の唇に自らの唇を重ねていた。
今までもそうだったように、もちろんオスカーに実際に触れることが出来たわけではない。
出来たわけではないが、自分の行動に気づいたとき、少なからず驚きを覚えた]
わ、私は何を…!?
ち、ちがうの!
今のは…そう、挨拶となんら変わりがないというか…ほっぺにキスする感覚っていうか…!
[場違いに顔を赤らめ、誰へともなく言い訳をした]
!?
[突然背後から声がして、ビクリと肩をはねさせる。
慌てて振り返れば、そこには記者の姿があった]
い、イアンさん…!
[彼に自分の行動が見えたはずはないが、見られてはいけないシーンを見られた気分になって、気まずそうに目をそらした]
…。
[イアンとオスカーの会話を黙って見つめる。
その表情には、先程までの浮いた様子はなく、どこか悲しみをおびた表情だった。
ミツカイサマを殺したい。オスカーはそう言う。
しかしソレは…]
…お願い、オスカー。
生き残ることを優先して考えてね…。
[両手をそっと組み、彼の無事を祈った]
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― 昼・広場の供物台 ―
[ニールと話していると誰を疑っていいのか分からなくなる。 誰も嘘を吐いているようには見えなくて 誰もソフィアやノックス、ホリーに惨い仕打ちをしたようには 見えなくて、巡礼者の中に御使い様なんていないんじゃないか と、そんな風に思えてきてしまう。 なのに、ラトル家の血はそうではないと訴える。 巡礼者の中にいるのだと奥底でざわめいている。
ラトルの者はある種の興味がある者に力を使う傾向にある。 誰しも興味を抱かねば其れを知りたいと思わない。
ピッパとの接点はあの夜まで殆ど無かった。 けれど井戸で輪の中心となる彼女に娘は興味を持った。 ある種の羨望があったのだろう。故に、識る事を望んだ。 ヘクターとテッドに関しては元々関心があった。 ――では今、関心があるのは誰か。]
(191) 2010/08/05(Thu) 15時半頃
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[ミッシェルにはオスカーに力を使おうという意思をみせた。 それはあの時、ニールよりもオスカーへの興味の方があったから。 けれど今、ニールと話した事で其れは真逆になっていた]
――……。
[暫し思案するような間があった。 疑う事に不慣れな娘はじ、とニールを見詰め]
私はあなたを識りたいと思う。 あなたなら私の声に耳を傾けて 親身に考えて呉れそうだから。
[今の思いを口にする。 返されるは許諾か拒絶か]
ニールが探す理由、いつか知れると嬉しい。
[『アレを探している』>>180 そう言った彼に淡い笑みを向けいつかの話をした**]
(192) 2010/08/05(Thu) 15時半頃
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―午後遅く・自宅二階― [今日も彼は窓辺に座り、髪を梳る。 草原や低木の繁みを縫って、工房へと続く小道を眺め、愛しい人を待つ娘のように。
彼の家も彼自身も、幸いなことに今のところ嫌がらせを受けたり荒らされたりされるような気配はなかった。 ボリスの家族の気持ちはどうか知らないが、今下手に彼にちょっかいを出して、村全体に「身内の恥」を広めるような真似はしたくないのだろう。 元々話し掛けてくる人は少ないから不穏な噂も耳には入らない。 数少ない訪問者も今ではもうここには来ない。]
(193) 2010/08/05(Thu) 16時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 16時半頃
肉屋 ニールは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 16時半頃
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―昼・親方の家→午後遅く・村のどこか―
[戻ってきた若者の、出て行くときよりはましになった顔を見て、親方は何も言わずに飲み物だけを出した。 それにありがと、と小さく笑って口をつけて。
枕元に放置していた鉈を取りにもどる。 今迄は用心のため、だったけれど。 今度はきちんと守るという意志を持って、人を傷つける凶器を手にした]
今夜は、間違えない。
[小さな呟きをひとつ。 誰が、なんてまだわからないし。 儀式が必要なのか、続けるべきなのか、それともやめさせるべきなのかも決まってないけれど。
それでも――もう、こんな哀しいことがおこってほしくないと、思っている。
そして午後も遅くなった頃、また村のどこかをふらふらと歩いている]
(194) 2010/08/05(Thu) 16時半頃
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─ 翌日午後・広場周辺 ─ [一人、ぶらぶらと歩く。 誰を当てにというでもなく、でも誰かと話がしたくて。]
みんな、ちょっとは眠れたのかなあ。 オスカー、どうしてるのかなあ。
─ →回想・前夜の森 ─
(195) 2010/08/05(Thu) 17時半頃
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─ 回想・前夜の森 ─
ニール?
[道連れの壮年の男に思わずそう声をかけた。 身を隠すのに使った木にもたれた彼のついたため息が 吐息とともに紡がれた言葉が 本当に辛そうに見えたのだ。]
(196) 2010/08/05(Thu) 17時半頃
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「……ん、どうかしたか、トニー」
[答えたニールの顔は、「自分は大丈夫だ」、そう言っているように見えた。]
うん……。ピッパが「見えた」んだけど。ピッパは普通にピッパに見えたんだけど。 もしピッパが「ミツカイサマ」だったら、お話聞き損ねてたんだなぁって。
お話を聞くためのいい手を考えとかなくちゃいけないや。
[大丈夫かとは、聞けなかった。]
(197) 2010/08/05(Thu) 18時頃
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[ >>183にふと遠くを見つめて、少し歪んだ笑みを顔に浮かべた ]
後悔か。そうか。
[ 続く言葉に虚を突かれたように ]
俺が、優しい? ……そりゃあ、思わぬ褒め言葉だ。ありがたく頂いておくよ。
俺は……俺も志願した身だしなァ。見届けることについての約束は出来んよ。 そもそも志願者でなくても、自由に振舞っていたい方だしなァ。約束は、どうも。肩がこってねェ…
[ 茶化すように答え、悪戯っぽい笑みを向ける ]
(198) 2010/08/05(Thu) 18時頃
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しりたい…? うん?どういうことかな。
[ 顎鬚をさすり ]
こういう状況でなければ、悩み相談くらいはお手の物だったんだがなァ。
俺の理由か。 多分、そのうち分かるか…それともわからなければ、それはお前さんには必要のない情報なんだよ。捨てちまえ。
[ からからと笑って娘の話を聞く ]
(199) 2010/08/05(Thu) 18時半頃
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―自宅― [ もう来ない友の代わりに、彼が待つのは誰だろうか。 稚(いとけな)い幼子のように孤独と不安を瞳に宿して見詰めていた同胞か。 恐怖と陶酔の間で引き裂かれながら、それでも決して逃げようとしないイアンか。
やがて身仕度を終えた彼は、自宅を出て広場へと歩き始めた。]
(200) 2010/08/05(Thu) 18時半頃
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[ マーゴのもつ力について納得いけば、少し考えた末に 手相を見せるように手を差し出した ]
こうかね? それとも今は無理なのか。 まぁ、必要な時に呼ぶといい。 ……生きてる間に頼むよ。
[ 今は無理だと答えられれば、少し話をしたい人間がいると 言ってその場を後にするだろう ]
(201) 2010/08/05(Thu) 18時半頃
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―夕方:教会にて―
[青年記者は、ひとりで書物を読んでいた。 教会にある書庫から借りた、月の暦に関する本を。 取材ノートの横には、この村の伝承に関する本が置いてある。もう既にメモを取り終えたのか、その本の上には愛用の万年筆が置いてあった。]
……そう、か。
[何かを咀嚼するような口調で呟き、本を閉じる。 教会を去る頃、老司祭に礼をすると、]
「もし多くの資料が欲しければ、此処よりもアレクサンデル家に頼むといいだろう。あそこの家は、代々村長の遠縁だ。村の歴史に関する資料もあるだろう。」
はい……ありがとうございます。 ちょうど今日からアレクサンデル家にお世話になる予定でしたし、家主さんにお願いして、資料をお借りするつもりです。
それでは……また生きてお会いできましたら。
[小さく一礼すると、青年記者は広場へと向かった。]
(202) 2010/08/05(Thu) 18時半頃
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「森を歩くのは十二人 祠へ行くのは十一人 帰ってくるのは十人 次の夜には十人 柱を廻って九人 帰ってくる八人 又の夜に八人 泉を汲む七人 帰るのは六人 寂しい夜は六人で出かけ 門をくぐる五人の中から 帰っていく四人を選んだ 最後の夜は四人 満月近づく三人 終しまいは二人 二人はお別れを言い 一人は長い永い旅に 夜明けは誰もいない」
(203) 2010/08/05(Thu) 18時半頃
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「……ぼちぼち行くか。」
[そう言ったニールは、ぽんと肩を叩いてくれた。にやりと笑うと、もたれかかっていた木から離れ、歩き出す。]
うん。柊のとこまでいかなくちゃね。
[月が沈んでしばらくした頃、柊の葉を摘んだ二人は帰途についた。]
(204) 2010/08/05(Thu) 18時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 18時半頃
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[言葉少なく、森から村への戻り道を辿る。]
そういえばさ、何十年ぶりかぐらいなんだよね、巡礼になる誰かが──いなくなっちゃうのは。 [ならば、ニールもこんなお祭は初めてなのか。]
[そんな事を考えていて]
?誰?
[視界の隅に人影がよぎったように見えた。立ち止まって、視線を向ける。]
……。 ねえ、ホリーがオスカーと離れて、別々に森の中を歩くなんて事、あるのかな。
(205) 2010/08/05(Thu) 18時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 19時頃
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[誰かを捜しているような足取りで、森の奥に入っていった。 あの横顔は、ホリーだ。 ]
──葉っぱが9枚、広場に集まるといいな。集まるよね?
[ニールはなんと答えたにせよ、柊の葉は8枚しか集まらないだろう。そう思えてならなかった。]
─ 回想・了 ─
(206) 2010/08/05(Thu) 19時頃
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―広場― [ 今日は彼が一番乗りであったようだ。 長老達や見送りの村人たちは既に広場に集まっていたが、巡礼たちの姿は見当たらなかった。 彼は、それらの人々の目を避けるように隅に座って、夕暮れ時の空を眺めていた。]
(207) 2010/08/05(Thu) 19時頃
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― 回想 >>188 ― [送っていくと言ったらテッドは妙に驚いた。 大丈夫だと強がりまでする。]
まだ少し心配だし… わたしの家も方向は同じだから。 迷惑じゃなかったら一緒に戻ろう?
[笑顔を浮かべて誘えばテッドは断らなかった。 押しには弱いよね、と内心でくすりと笑う。 良くも悪くも裏表はないし、一緒にいて疲れはしない。]
…少し物足りない気はするかもしれませんけど。
[思わず口に出た言葉を追求されれば適当に。何でもないよと誤魔化しておきます。 当り障りのない話で時間を潰し家が見えてくる頃に儀式について振ってみる。 どうやら吹っ切ることはできたようできちんとした応えを返してくるのは聞けた。]
(208) 2010/08/05(Thu) 19時頃
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お礼を言われるようなことはしてないです。 テッドが元気がないと何か変ですから?
[向けられたいつもの笑顔に微笑み返し軽い冗談とともに手を振ってその場を立ち去りました**]
(209) 2010/08/05(Thu) 19時頃
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─ 広場・夕刻 ─
[昼間には誰にも会えぬままだったので、少し早めに来たつもりだったのだが]
あれ、ヴェスだ。
[にんまり笑って、手を振りながら、長髪の青年のところに駆け寄った。何故だか、布包みを抱えて。]
(210) 2010/08/05(Thu) 19時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 19時半頃
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これ、食べない?
[言って布袋の口から手を突っ込むと、取り出したのは黒パンが一つ。]
ブルーノ様が、巡礼にいった人たちにって礼拝堂に用意してるんだけど、みんなあんまり来ないから、おいらに「配ってきなさい」って持たせてくれたの。 だから食べて。
(211) 2010/08/05(Thu) 19時半頃
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靴磨き トニーは、ランタン職人 ヴェスパタインに黒パンを半ば無理矢理握らせた。
2010/08/05(Thu) 19時半頃
靴磨き トニーは、長老の孫 マーゴの分はこれ、と黒パンを一個取り出した。
2010/08/05(Thu) 19時半頃
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―夕方・村のどこか→広場―
[どこにいくとも定めずに歩いていた。 親方の家の前でわかれたミッシェル>>209の冗談を思い返して、からかわれたことを怒るべきかいつも通りなのを感謝するべきか、複雑な思いにとらわれたりもしながら。
教会のほうから広場へと向かうイアン>>202の姿が見える。 昨夜の森>>89で逃げ帰る直前に言われた言葉を思い出した]
足元や背中やら……気をつけろとか言ってたけど…… 何か知ってるのか?
[ようやく考えることができるようになって不思議そうにイアンが歩く姿を見ていた]
(212) 2010/08/05(Thu) 19時半頃
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―広場>>211― [ 急に掛けられた声に顔を上げると、よく日に焼けた小柄な少年が手を振っていた。 駆け寄ってきた少年から、差し出された黒パンを受け取る。]
ありがとう。いただくよ。
[ 唇に自然な笑いがのぼった。]
(213) 2010/08/05(Thu) 19時半頃
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靴磨き トニーは、若者 テッドの分もあるしねー。
2010/08/05(Thu) 19時半頃
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―夕刻の広場― [そんなことをつれづれと考えながら広場にやってきたところで、トニーの声が聞こえた]
ん? なにが俺の分もあるって?
[きょとりと首をかしげて、トニーとヴェスパタインのほうへと近づいていく]
(214) 2010/08/05(Thu) 19時半頃
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そうか。用意してくれてたんだ。 ブルーノ司祭にもあとでお礼を言わないとね。
[ 手に持った黒パンを一口齧った。]
(215) 2010/08/05(Thu) 19時半頃
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飾り職 ミッシェルは、広場でオスカーを探している。
2010/08/05(Thu) 20時頃
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―夕刻の広場―
……ふう。
[久しぶりに紫煙を肺に入れる。 肺から心臓、そして血管を廻り、紫煙はゆるやかに身体中を走り回る。]
今宵は8人……柊の葉が戻れば、祭は終わる……
生贄は12人…… されど……巡礼者は……
[ブルーノから貰ったパンを配るトニーの様子と、パンを手にする「生贄」の様子を観察している。]
(216) 2010/08/05(Thu) 20時頃
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[やって来たテッドにも一つ渡して、自分も一口黒パンをかじる。]
ブルーノ様は具合がこの頃あんまりよくないから、出歩くのも控えてるんだ。 みんな元気かなって。
よかったら、みんな明日は礼拝堂にきてくれる?
[お茶もあるし、と付け加えたのは、自分が飲み込む時に水気が欲しいと思ったせいもある。]
(217) 2010/08/05(Thu) 20時頃
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―夕刻の広場― ありがと、トニー。
[トニー>>217から手渡された黒パンを受け取り。 司祭の調子が悪いと聞いて、そうか、と呟いた]
具合よくないのか…… そ、だな。明日、行けたら顔を出すことにする。
[うん、とひとつ頷いて、トニーに約束した]
(218) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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―夕刻:広場にて―
そうだったのですか、トニー。
[少しだけ申し訳なさそうな表情をして、トニー>>217の顔を見た。]
……いえ。 先ほど教会に行きまして、司祭様から資料をお借りしたのです。この村の伝承にまつわる本と、「月の暦」の本を。
司祭様に資料を出していただいたんです。 もしかしたら、司祭様に少々ご無理をお願いしたかもしれません。
残念ながら、この祭の伝承の発祥については、よく分かりませんでした。その代わり、この祭で亡くなった――…いえ、この村の言葉で言うならば「森に還った」方のお名前や職業などを拝見することができました。
(219) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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靴磨き トニーは、記者 イアンの話の続きが聞きたい。おひねりはパンしかないけど。
2010/08/05(Thu) 20時半頃
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[ニールの歪んだ笑み>>198は何を思い浮かべられたものか。 あの時の事を思い出しているのだろうか。 それ以上は何も言えず一度伏せられる眼差し。 約束できないと言われれば少しだけ残念そうに へなりと眉尻が下がる。 どうやら本気にしたらしいが悪戯っぽい笑みを見れば 漸く理解したようだった]
肩が凝るなら無理は言えないわ。
[仕方ない、と彼と似た調子で返した]
(220) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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悩み相談がお手の物だなんて ニールは面倒見が良いのね。
[真っ先に話していれば何か違っていただろうか。 そんな考えが浮かんで平和だった日々を懐かしむように ゆると娘は目を細める]
――必要と思うから、しりたいと思うのに。
[しりたい。 その言葉の意味をニール>>199>>201に伝える。 ラトル家に伝わる力の話を彼に伝えた。 差し出されたニールの手に一度触れる]
ええ。……その時はまたお願いするから。
[死なないで、と小さく紡いで彼を見送る。 誰が選ばれてしまうのかなんて分からないけれど 皆が無事であることを願っている**]
(221) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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―夕刻・広場― [ トニーに差し出した水筒にはピリッとした芳香を放つ薬草茶が詰まっている。**]
分かりました。 私も明日には顔を出すようにしますよ。
(222) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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―もうすぐ夕暮れの頃― [ 話をしたいと思った相手を探して村の中で思いつくところを 歩いてみたが、当人には会えぬまま陽は少しずつ傾きゆく ]
……森で話す方が手っ取り早いのかねェ…
[ 空が赤く染まってしまえば諦めて広場へ向かうつもりで 顎鬚を弄びながら道の上で『誰か』を待つ ]
(223) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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―夕刻:広場にて―
――…少し気になったのは。
「森に還った」方々の中には、所謂「無職」というか……あまり社会になじめない方も何人かいらっしゃったようでして。
他の資料を読まないと詳しくは分からないのですが、どうも自ら立候補したり、くじを引いたわけではない――予め村の長によって強制的に参加することが決まっていた方もいたようなのです。
そして、もう一点。 これは以前、村長夫人からお聞きしたことなのですが、「祭」の参加者は決して12人というわけではなかったようです。
その年によっては、1人多い「13人」で構成されている年もあったのです。
祭の生贄達の列をうたった歌があったでしょう?>>2:493 歌詞の中で「六人」と「四人」と「数え直し」が垣間見られることから、12人では足りなかった可能性も示唆されます。
参加者が13人だった年は、村長夫人のお話と資料から、太陰暦でうるう月があった年だと言われています。
そして――…今年は、その「うるう月」の年にあたります。
(224) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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―巡礼三夜目の日中・ヴァンルナール家―
[気だるく、重い睡眠から目覚めると、 家人から森でホリーの遺体が見つかった事を聞かされる。]
そうか、ホリーが…。 オスカーは大丈夫なのか?
[何時も姉を心配していた弟。 弟にとって最も大事であっただろう姉。 双生児の片割れの様子が気になっていた。]
(225) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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[オスカー・アレクサンデル。 彼は明日、儀式に現れるだろうか?
巡礼から逃亡する者は決して許されない。 それは親族を喪失と言う理由が 通用するものではない。 元来、「巡礼」は御使い様への神聖な儀式。 人の都合で変更できるものではない。
儀式に批判的であったその少年の姿を 自然とパピヨンと重ねてしまう。]
逃亡は、最も重い罪。 村が本気で滅びかねないが…。
[ふぅ、と一息つき 今夜の儀式の準備を行う。]
(226) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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広場に設置された鐘の音が鳴る。
「巡礼者」達を森の中へと送る鐘の音が。
ひとつ、森の御使いの為に。
ふたつ、村の大地の為に。
みっつ、巡礼を見送る月の為に。
よっつ、森の御使いに捧げられた命の為に。
いつつ、巡礼の旅に出る者達の為に。
(#4) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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─ 広場・夕刻 ─
[ニールと別れた後。 家に帰るのが面倒だったのか。 ミッシェルと夕刻までにオスカーが戻らなければ 森に探しに行こうと口約束をしていたからか 広場の片隅の木陰で娘は身体を休めていた]
――…ん。
[名を呼ばれた気がして辺りを見回せば トニーを中心にして何やら人が集まっている。 遅れてひょっこりと顔を出した。 包みを持ったトニーに首を傾げ]
何をしてるの?
[問い掛けてみた]
(227) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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―夕刻:広場にて―
現在では、うるう月を換算する方がおらず、「12人」が必ず祭に出るようにと決められています。そして、今年の祭は「12人」が集められた。
だから「うるう月のある年に歩く巡礼者」のルールが、今年の祭に適用されるかどうかは、私には分かりません。
……不思議ですよね。 私がこうして祭に惹き付けられて、「生贄」の皆さんと共に歩いているという事実が、まるで「13人目の生贄」が私であるような心地がするのです。
[森の闇に落ちる夕焼けの色を頬に受けながら、イアンは困ったように微笑んだ**]
(228) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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>>226 [そして影が伸びる夕刻になると 他の巡礼者と同じように広場へ向かっただろう。 誰かが話しかけてくるかもしれない。]
(229) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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―夕刻の広場― [イアンの話を黙って聞いている。
昔に同じような話を聞いたことがあるのか、ところどころ知っているような気がしながら。
同じ話を聞いている、みんなの顔を、伺うようにそっと見た]
(230) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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……なんだか難しい話だよなあ。
[少なくとも暦に関しては聞いた話をどこまで自分が理解をしたのか定かではない。]
[そして、イアンの話の前半に関すると、理解はできたと思ったのだが]
『……何だか、死んじゃってもかまわない人を選んだみたいだな』
[それはそれで何だかなあ、と思いつつ、ヴェスに貰った水筒の飲み物を一口。]
(231) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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靴磨き トニーは、お茶に咽せて思わず咳き込んでしまった。
2010/08/05(Thu) 21時頃
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―広場―
[日が落ちて、鐘が鳴る。 どこからともなく現れて、広場に集まる人間達を一瞥する。 合図があれば、無言で森へと踏み込んで行った]
(232) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―広場― [ イアンの話に耳を傾けていたヴェスパタインは、っ唇に指を押し当て、少し考え込むような顔つきになった。]
イアンさん。 そう言えば、亡くなったリンクヴェスト夫人が生前あなたに何か原稿のようなものを渡していたように思いますが…… それには何か書いてはなかったのですか?
(233) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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ランタン職人 ヴェスパタインは、靴磨き トニーの背を苦笑しながらとんとんと叩く。ついでにハンカチで顔も拭いた。
2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[咽たトニーに驚いた]
トニー、大丈夫か?
[ポケットをさぐってもハンカチなど気のきいたものは持ってなくて。 ただその背中をさすってやる。
この小さな背中もまた、守る対象なのだと思いながら]
っと……鐘が、なったか……
[儀式の鐘が鳴る。
それは、若者にとってはもうすでに、死を呼ぶ鐘にしか聞こえなかった]
(234) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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― 広場・夕方 ― [少し離れた場所でイアンの話を聞いていた。 戻ってきていたらしいオスカーの姿に安堵の息を漏らし、 探しに行こうと約束していたマーゴへ視線を向ける。]
最初から、記者さんは「生贄」に含まれていたと…?
[人数の辻褄はそれで合うが…。]
ホントに説明が足りませんね。ミツカイサマは。
(235) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[さすがに噴き出すのは堪えて一口分は飲み込んだ。 が、これ以上は惨事の元になる気がする。]
……ヴェス、ありがと。
[涙目のままに笑顔を浮かべながら、礼を言って水筒を返した。]
お、マーゴも来た。パンあげる。
(236) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[イアンの言葉>>228に困ったような表情が浮かぶ]
其れはあなたに危険が及ぶかもしれない、と言うことかしら。 其れでもあなたは私達と共に森を歩むの? そう、感じるのなら…… 引き返せるうちに引き返して欲しいのだけれど……。
[村を守る為の儀式。 村を守る為に街の者が犠牲になる事を哀しいと思うから 留める言葉を口にするのだけれど]
あなたにも哀しむ人は居るのでしょう?
[ぽつ、と呟いて。 ヴェスパタインがイアンに問い掛ける様子に それ以上言葉を重ねるのは止めた]
(237) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―夕方から日没の頃― [ 結局意図した人間には会えず、仕方なしに広場に出てきたら 三々五々、送られる者と送る者が集まってきていた ]
…何だもう集まってるのか。 早いな。
[ 何をするとはなしに若者を見ていたり、また話を振られて 適度に応答するなどしている内に、また鐘が鳴り ]
……いくか
[ 他の者が歩き始めたらつかず離れずの距離をとり後を 追うように森に入る ]
(238) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
|
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[鐘が鳴り儀式の始まりを告げる。 次に此処へ戻って来られるのは何人だろう…?]
とりあえず… わたしはわたしの役目を果たすだけ…。
[どれだけ役に立つのか良く分からないけど、自分が此処に居る意味を支えてくれているものではあるのです。]
今日は約束したし…。
[少し歩調を速め小走りにテッドへ近付いていく。 気付かれなければ後ろから軽く首を絞めてみるとかやるかもしんない。]
(239) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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――…パン? ありがとう、トニー。
[涙目のトニー>>236を心配そうに見つめていたけれど パンを差し出されれば笑みを浮かべ其れを受け取る。 ぱく、とそれを頬張れば素朴ながらも優しい味]
おいしい。
[ゆっくりと咀嚼していれば 鐘の音が聞こえてきて少しだけ慌ててしまう]
(240) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―儀式が始まる頃の広場― [巡礼の鐘に気をとられていれば、後ろから近づく気配>>239など気づくはずもなく。
不意に、軽くとはいえ首を絞められて、ぐえ、と情けない声を出した]
――っ、誰、だ?!
[首にかかる手をつかんで引っぺがすことができたら後ろを振り返り。 犯人の手をつかんだまま睨もうとして、ミッシェルだったことにがっくりと肩を落とした]
〜〜〜ミッシェルかよぅ……
[はぁ、驚いた、としみじみ呟いた]
(241) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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最初から……、なら…… 引き返して貰おうにも『御使い』様は ゆるして呉れないかもしれないね。
[ミッシェル>>235の眼差しと言葉に困ったような表情をして 説明が足りないという言葉に苦笑を漏らした。 彼女が幼友達の方へと行くならそ、と見守るのみで]
(242) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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森にまだ入ってないからって油断してると危ないですよ?
[くすくす笑いながらそんなこと言います。]
渡すの忘れていたから、探してたんです。 これ持っていてくださいね。
[首から下げているペンダントを外して目の前に。]
(243) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―巡礼三夜目の夕刻・広場―
[半ば何かに取りつかれたような少年を目にし、 思わず声をかける。]
オスカー。 御使い様を本当に倒したいのなら、 まずは儀式をしっかり遂行するんだな。
お前も敬意を持って望めば、 御使い様はいずれ お前の元に現れるかもしれん。
[真剣な口調で彼をたしなめる様に告げた。]
きちんと食って、きちんと寝ねえと 話になんねえぞ。 ホラ、トニーからパンでも貰ってこい。
[何か思案しながらオスカーをじっと見ていただろう。]
(244) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―巡礼の鐘が鳴った広場― [笑いながら言われた正論>>243にうぐぐ、と黙ることしかできない]
そ、そりゃそうかもしれないけどさあ……
[ぶちぶちと呟き。 ミッシェルがペンダントを差し出すのにはきょとりと不思議そうに瞬いた]
え? 持っててって、なんで……?
[反射的にペンダントを受け取りながら、まじまじとミッシェルを見つめた]
(245) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[テッドが思いのほか元気そうに見えて 娘は幼友達として安心する。 ニールと、トニーへと視線を向けて それから、ヘクターに声を掛けようとするのだけど オスカーと話すのが見えて、ことりと首を傾げた]
――……。
[長老達がいる広場の一角を見遣る。 其処に祖母の姿はやはり無い。 ふるりと首を振るい娘は森へと足を踏み入れる]
(246) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[持ってきたパンを全て配り終え──オスカーやヘクター、ミッシェルなどにも渡したかもしれない──、布袋を丸めて、ズボンのポケットに入れた。]
[布袋は空になったわけではない。 銀製の小ぶりの短剣が一つ入っている。 持たせたのがブルーノである事は言うまでもない。]
(247) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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お守り。 ミツカイサマからは、わたしが守ってあげるって言ったでしょ?
[まだ笑ったまま冗談めかせてそれだけ言っておきます。 それ以上の説明をするつもりはないみたい。]
今日は、何事もないといいですね。
(248) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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―巡礼三夜目の夕刻・広場―
[森へ向かおうとするマーゴに声をかける。]
マーゴ…。大丈夫か?
まだ、御使い様を探す気なのか? まだ、御使い様と話が出来る…と?
[他の者に聞こえないような 小さい声で、彼女に問う。]
(249) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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―森の入り口付近― [ 歩みを緩めたり早めたりしながら自然を装ってトニーの傍へ ]
トニー。
俺にもパンを一切れもらえないか。
[ にっこり笑って告げる トニーがパンを渡してくれるなら背中をさりげなく押して 人の列から外れる方へ移動しようする ]
(250) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[ 生贄たちを森へと追い立てる鐘が鳴り響いた。]
……やれやれ。
[ イアンの返答を待たず、彼は憂鬱な溜息をついて立ち上がった。 土や草を腰から払い、間近の森を眺めやる。 見れば他の生贄、もとい巡礼たちも三々五々森へと歩き出していた。]
(251) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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お守り……
――ん、そういうなら、預かっとく。ありがと。
[冗談めかしたミッシェル>>248に一瞬断ろうかと思ったけれど、約束だからと受け取り。 ポケットへとペンダントをしまい込んだ]
そうだな、何事もないといい……
[そして、守りたい人たちを守れればいい、と、ポケットの中のペンダントを握りながら願う]
みんな、森に向かったみたいだし、いくか。
[そうミッシェルに促して。
途中マーゴがこちらを見たことに気づいて、昨夜から、話をしていない幼友達にばつが悪そうに視線を逸らした。
そして皆が森へと入っていく後に続いて、森に足を踏み入れる]
(252) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[ヘクターの声>>249に娘は足を止めた。 ゆると振り返れば長いスカートの裾が大きく揺れる]
私は、大丈夫。
[微笑みを彼に向けるのは 心配掛けまいとしてのこと。 小さな声に釣られるように声を潜める]
探したいと思ってる。 話したいと思ってる。
――…でも、ね。 探したい、話したいというのは…… これ以上犠牲を増やさない為に抗う手段の一つ。 話し合いで解決したいのだけど…… ヘクターはやっぱり難しいと、思う……?
(253) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[ 用意していたランタンに明かりをつけ、手に提げる。 そうして、他の巡礼たちの後を追って、闇の帳が落ちる森に入って行った。]
(254) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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あ、ニール! 昨夜はあんがと。 パンかい?ごめんよ。もうないんだ。
[といいつつ、歩みはニールと同じ方向へ]
(255) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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うん。行こう…。
[明るく振舞ってはみたけれど、森へ入るとなると表情に僅かな緊張の色が見えるかもしれない。
また… 今日も…。]
まだ完全に吹っ切れたわけでもない、のかな。
[マーゴから視線を逸らすのを見てぽつりと呟く。]
(256) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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―夜の森― [マーゴがしょんぼりとしたのを見れば罪悪感がずきずきと刺激される。 だが、血に染まったピッパに縋ったマーゴにかける言葉は今はまだ思いつかなくて。 ミッシェル>>256の呟きも聞こえないまま、暗闇が支配する森へと足を踏み入れる]
……そう、だよな、マーゴとも、話をしないと……
[ミッシェルのおかげでだいぶ浮上したとはいえ。 やはり、あのときのことを思い返せば――思考は暗く没むのだった]
(257) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[ 今宵も月は明るく、更に丸みを帯びて地上に淡い光を投げ落とす。
しかしその恩恵も、幾重にも枝の重なった森の深部には届かない。 森の際ならば樵や薪取りに村人が入ることもあるが、その奥は禁忌となっているのだ。誰も手入れなどしない原生林である。
其は人の支配する領域にあらず。 森に棲まう神々の領域なのだ。]
(258) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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なんだ、ないのか。仕方ないな、今晩無事なら教会にもらいにいくことにしよう。
[ 人目がないのを素早く確認し、トニーの目の前にしゃがむと 胸元から鞘ごとのナイフをとりだした ]
トニー、お前自分の身を守るものは何かもってるか? …ないならコイツをやろう。
男の子なら自分の身を自分で守るんだ。出来るな?
(259) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[ ランタンを持ってゆっくりと歩いていたヴェスパタインはふと、イアンを振り返り、]
あれ?イアンさん、襟が……
[ 彼のシャツの襟に手を差し伸ばす。]
(260) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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>>247 [トニーからパンを受け取ると 自重気味に苦笑を浮かべ呟く。]
パンか…。 まるで生贄を太らせるようだな。
あんなガキがなんで儀式に…。 喜んで生贄になる事を望むワケでも、 ブルーノの代理、ってワケでもねえのに。
[全く―――。 元々の儀式の非近代性はともかく、 今年の儀式だってつくづくおかしいと思うぜ。]
(261) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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考えすぎることはないよ。 マーゴの方がテッドよりずっと頭いいんだから。
[暗く沈んでしまったテッドにあえて軽い口調で。]
何を思ったのか、どうして行動に出たのか…。 きちんとわかってくれてます。
今すぐとは言わないけど、怖がらずに今までどおり声を掛ければいいの。
[それにお互い、何時まで無事かは誰にもわからない。 ミツカイサマならわかるのかな。 流石にそれを口に出すことはできないけれど。]
…後悔はしないようにしないと。
(262) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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>>260 えっ? 襟……ですか?
[ヴェスパタインが手を伸ばすのを、不思議そうに受け入れる。]
(263) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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?
[いきなり目の前にしゃがみ込んだニールの手にはナイフが。 一瞬体がこわばる。]
ニール?
大丈夫だよ。ブルーノ様が、持たせてくれてる。
[続いたニールの言葉に、頭を振った。]
大丈夫。ニールと約束したから。「ミツカイサマ」に会ってお話しないといけないから。
[真っ直ぐにニールを見て。
ありがとうと付け加えた。]
(264) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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>>263 [ イアンに向き合うと、後ろ襟に手をやり、形を直す。 と、唇を殆ど動かさず、こっそり耳打ちした。]
――話があります。 何とかふたりだけになるようにして下さい。
[ 身体を離して、にっこりと微笑む。]
さ、もう大丈夫ですよ。
(265) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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―森の中―
[月の光は届かない。 昼のそれとは、全く様子を変える森。
傍らに居た姉はもう居ない。 失うものも、最早無いだろう。徐に胸元からナイフを取り出す。 僅かな明かりを反射して、それは鈍く輝いた]
……でも、誰だか分からない……
[手当たり次第にこいつを突き立ててしまえばいいか、と――危険な考えが脳裏をよぎった。 すぐに頭を振って否定する。それでは、ただ供物を捧げるのと何も変わらない。 森の中では、ミツカイサマはきっと正体を現している。 そう信じ込むしかなかった。そう信じ込み、ミツカイサマを探すしか]
(266) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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>>253 [話し合いでの解決か―――。 マーゴの問いにはしばらく思案すると ゆっくりと口を開く。]
…なぜ、御使い様は 儀式を再び始めたんだろうな。
犠牲になった生贄達は、 なぜあそこまで無残な姿に?
何か、そのあたりによ… 御使い様の真意があるんじゃねえか?
(267) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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―夜の森>>262―
うぐ。そ、そうだよな……
[マーゴのほうが頭がいいといわれて否定できる要素はこれっぽっちもなかった。 ぐっさりと突き刺さった言葉の矢はそのままにしおしおと頷き。
暗い森の中、ゆっくりと歩く]
うん……今日、は無理だけど……明日、話してみる。
[こんなときなのに、まだ明日が普通に続くと信じているのは愚かかもしれない。 けれども、明日があると信じていれば、そうなる気がして。
マーゴが生贄に選ばれることがないよう、祈る。 自分自身の命が絶たれる可能性を、まったく考えないままで]
(268) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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[ ナイフを断られると少し和らいだ笑みを浮かべた ]
そうか。それならいい。
……それでな、アレに聞いて欲しいことを訂正したい。 「契約を破棄する方法はないのか」 …と。
だが、お前の身を守るのがなにより大事だ。 危険を犯してまで、聞き出す必要はない。 戦って勝つことを考えるより先に、逃げることを考えろ。いいな。
[ 険しい表情で早口で告げ、トニーが飲み込んだ風を見せれば 笑顔で頭を軽く撫で、去ろうとする ]
(269) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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[薄暗い森の中、ランタンの灯りだけを頼りに歩くのも慣れてはきた。 幾らか離れた場所に1人で黙々と歩いているオスカーに気付き…。]
うん、そうした方がいいよ。
ごめんね。ちょっと先に行く… オスカーに話しておきたいことがあるんだ。
[木の根に足を取られないように足元に注意しながら。 やや歩調を速めます。]
(270) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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―それより以前のこと/夕刻:広場にて―
[ミッシェルの呟き>>235に、首を傾げた。]
そうですね。その人数を御使い様が決めたのならば……ですけれども。
もしかしたら、村人の方が決めたことなのかもしれません。いずれにせよ、これ以上のことは、別の資料を見ないことには……。
12は「余分な程に完全」と言われる数であり、一方の13は不吉な数とされていますから、様々な文化と融合しているうちに、「12人」で固定されてしまったのではないでしょうかね。
[とそこで、>>233ヴェスパタインの言葉に頷く。]
ええ。亡き村長がこの村の伝承について記したものです。そちらを詳しく見ても、何かが分かるかもしれませんね。先日、流し読みをしただけなので、詳しくは覚えていないのですが。
後で読んだら皆さんにお伝えしますね。
(271) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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―それより以前のこと/夕刻:広場にて―
[マーゴの困ったような顔に、つられて苦笑する>>237]
……そう、ですね。 私が死んだら哀しむ人はいます。
ですが、この村の祭を取材することが私の「仕事」である以上、その様子を外側で眺めるだけというのは赦されません。
命を喪うのは怖いです。 けれど……何故か逃げてはいけないような、そんな気がするんです。
もちろんあなた方の事を悪く書くつもりはありません。それだけはどうか知って戴きたい。
[俯き、虚空に放った溜息の音は、鳴り響く鐘の音の下敷きとなって、消えた。]
(272) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 22時半頃
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[ヘクターの疑問>>267は娘も何処かで考えていた事。 けれど答えらしい答えは見つけられておらず]
儀式を始めた理由……。 御使い様にとってはきっと大事な理由があったのだと そう思うけれど私にはどんな理由なのか分からない。
[選ばれてしまえば自分もあのような無残な姿になるのだろう。 ふ、と浮かんだ悪夢と自分が重なり柳眉を寄せた]
儀式の為にそうする必要があった…… 私達が祭を守ってきたように 御使い様にも守るべき儀式の手順があるのかしら、ね。
……御使い様の真意?
[其れを導き出せるだけの手掛かりを感じられず 娘は首を傾いでヘクターを見詰める]
(273) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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―少し前の事―
>>244 [近づいてきたのは、村でも古い血脈を持つ家の青年で。 つまり、最初の日に村長夫人を撃った例の男で]
儀式をしっかり遂行する? ミツカイサマを殺すためには、まず僕の友人達を手にかけねばならないと、そうおっしゃるのですか? ――……冗談ですよ。
[荒げた声を抑える。 ふいと視線を外す。その先には、トニーがパンを配る姿が目に入っただろうか]
……戻ってこれたら、何か食べようと思います。 無理ですよ。今は食欲なんて無い。
でも、ありがとうございました。
[森に入る、その直前に。ヘクターの方を振り向き、口元を吊り上げただろう]
(274) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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双生児 オスカーは、飾り職 ミッシェルの足音に気がつき、ナイフをしまいながら振り返った。
2010/08/05(Thu) 22時半頃
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『契約を破棄する方法』……。
[オウム返しに繰り返した。
続く言葉に、大きく頷く。]
ニール!
もしおいらがなにも持っていなくて、ナイフをおいらがもらってたら、ニールはどうするつもりだったんだよ。
[自分の元を離れていく背中に呼びかけた。]
(275) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 22時半頃
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[ 背中にかかった問いかけに立ち止まり、振り返ると ]
心配するな。 俺だって命は惜しいさ、ちゃんと自分の分も持ってきてるよ。
大人はズルイんだ、覚えておいた方がいいぞ。
[ 久しぶりに見せる会心の笑顔を向けるとまた踵を返そうとする ]
(276) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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[隣に立ち息を整えてから口を開く。]
ずっと森に居たわけでもないみたいだけど… ちゃんと休んだ? オスカーが今一番知りたいこと…。
教えてあげられると思うの。
[幾らか抑えた声でオスカーにだけ聞こえるようにそう囁くと様子を伺うようにじっと顔を見詰めている。]
(277) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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[傍を離れるというミッシェル>>270に一瞬心配そうな視線を向けて。 けれどオスカーの傍なら大丈夫だろう、とこくりと頷いた]
ん、気をつけて。
[早足でオスカーに近づいていくのを見送り。 ほのかなランタンの灯りで、誰がどこにいるのか確認するように視線をめぐらせる。
とはいえ暗い森の中、ほのかな明かりでは離れた場所に居るものの姿など見えるはずもなかった]
(278) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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……すいません、ずっと森に居ました。 一応、休みはしたので大丈夫です。
[じっと向けられる視線に訝しげに首を傾げる。 だが、次に彼女の口から放たれた言葉に目の色が変わった]
――! 教えて下さい!今すぐに、本当に知っていらっしゃるなら!
[押し殺した囁きではあるものの、動揺と興奮は抑えきれない]
(279) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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あ、それもそうか。
[ニールの笑顔に笑顔を返して] ニールも気をつけてね!聞けた事、ニールにも直接話したいよ、おいら!
明日また会おうね!
[背中に再度呼びかけると、森に向かって駆け出し、ニールを追い越していった。]
(280) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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― 回想・夕刻の広場 ―
[イアンの言葉>>272に知らず柳眉が顰められて]
哀しむ人がいる、とわかっていてそれでも? ……困ったひと、ね。 置いていかれる方の身になって よぉく考えてみるといいわ。
[帰ってくるという言葉があったから見送って ずっとずっと両親の帰りを待っていた娘は 遣る瀬無い思いになり小さく吐息を零した]
――…ばか、ね。 そんな心配、してるんじゃないのに。
[俯く彼にそういい残してその場を離れた**]
(281) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[ 突き出した木の根や倒木を避けていく彼の足取りは慎重で、他の巡礼たちより遅れ気味だ。 闇に包まれた森では、各人の進み方もバラバラになりがちなのだろう、連れ立って森に入ったはずなのに、早くもぽつぽつと明かりの間隔は開き始めていた。 それでもまだそれぞれの話し声は耳に入る。
勿論、彼らよりも遥かに鋭い聴覚を持つ彼は、聞こえる範囲の音を拾っていた。]
(282) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[予想通りの反応に満足したのか続けて口を開く。]
マーゴの家… ラトル家のことってオスカーは知っている? 代々、特別な能力を持っていて。 ミツカイサマと人とを見分けることができるって話は?
そう何度も力は使えないそうだけど、聞いた限り3人を調べたそうです。
ピッパは人… テッドも人… もう一人は違う反応があったって。
(283) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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おっ?
[ 元気よく走っていったトニーを驚いたような目で見て 小さな苦笑いを漏らし ]
……ズルイってことに同意されたんじゃない…よなァ? そうだとしたらちょいと、傷つくなァ。
[ 布越しに禿頭をがりがりとかきながら、自分も歩調を早め 目当ての人物をさがそうと動き ]
……ヘクター。ちょっといいか。
[ 闇の中、体格で目処をつけたら声をかけて近づく ]
(284) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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>>265 え……?
[ぱくりと口を開いて、小さく息を吐く。]
あ、ありがとうございます。
(285) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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ラトルの家……? ああ、何か『力』があるみたいって話は、聞いてましたけど。
[儀式と同じで、そういった話には端から興味を示さなかった身である――今回の事が起こるまでは。 そんなことが、と目を見開いてミッシェルの話を聞いた]
……その、もう一人って誰なんですか?
[口早にその続きを聞き出そうと]
(286) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[オスカーの元へと向かったミッシェル。 ヘクターと話していたマーゴ。
トニーの声は聞こえた気はするけどどこに居たのかはわからず。 きょろり、と探すのは――ニール。
昨日のことでひとつだけわかったのは。
すくなくとも、己の手で誰かを捧げれば。 生贄に誰かが選ばれるとしても、守りたいものの一人は守れるということ。 だから――若者にとっては口煩いニールは、守る対象では、なかった]
(287) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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|
これ以上はわたしからは言えない。 でもね、マーゴのすぐ近くに居る人だよ。
[それだけ言うと身を翻して]
すぐにわかるとは思うけど。マーゴの話も聞いてあげてね?
[悪戯っぽい笑みを零しその場を去ります。]
(288) 2010/08/05(Thu) 23時頃
|
|
……トニーも、オスカーも、マーゴも、ミッシェルも……
[無事に森から出れるといい、と呟く。 ヘクターとは儀式が始まってからあまり言葉をかわせていなくて、明日、話したいとは思う。
ニールは儀式のことで口を滑らせたときの反応が恐かったから……もしかしたら、という思いがある。
そう、若者は自分が殺されるかもしれないことなどなにも考えないまま、誰が疑わしいのか、暗い森の中で考え続けている]
(289) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[ 彼の視線は闇を通してミッシェルを追う。 木々が邪魔して視界は良好とは行かないが、それでもこれほど明るければ――ランタンの明かりのもとでは夜の闇も真昼も同じ――オスカーの傍に近寄っていくのは容易に見分けられた。 目を凝らし、オスカーの反応を読み取ろうとする。]
(290) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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――…私、ね。 まだまだ沢山やりたい事があるの。 まだまだ沢山ヘクターと話したい。 一緒に外の世界も見てみたい。
[ぽつ、とヘクターに向ける囁き。 伝えられなくなるのが怖かった。 伝えられるうちに伝えておきたかった。 今ならはっきりと言える己の気持ち]
ヘクターが好き。 大好き、よ。 だから、――………。
[続く言葉は小さすぎて葉擦れの音に掻き消された。 ニールの声>>284が聞こえると ニールに会釈して少しだけ離れて森を歩く]
(291) 2010/08/05(Thu) 23時頃
|
|
――ちょっと、ミッシェルさん!?
[肝心な所ではぐらかされてしまった気分だった。 森を出られたら、マーゴの話を聞いてみようとは思うものの。 これ以上待ちきれないのも、また事実で]
……やっぱり、僕自身で何とかしなきゃ。
[周囲に人の気配が無いのを確認すれば、もう一度ナイフを手に、いよいよ森の奥へ。 柊の葉っぱだけでは足りない。決意だけが、先走っていく]
(292) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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双生児 オスカーは、ランタン職人 ヴェスパタインの掲げるランプの灯りに、昨晩と同じく足を止めた。
2010/08/05(Thu) 23時頃
|
―暗い森―
[ニールとヘクターの姿を探すように、周囲を見る。
イアンやヴェスパタインを疑わないのは、やはりよそ者だとおもうからか。 ヴェスパタインには聞かされた話の続きが知りたい、とも思う。
けれども、あまり声を掛けていなかったから、今になって声をかけるにしても、どうかけていいのかわからない。 そんなことをつらつらと考えながら、森の中を歩く。
周りの、ランタンの灯りからはあまりはぐれないようにしながら。 昨日、ピッパを殺した付近に近づけば僅かに表情を暗くして。 それでも考えるのは、誰を、手にかけるのかということ。 若者自身が、誰かの手にかかる可能性もあるということを忘れ去って、危機感のない彼はただひたすらに、友人達を守ることだけを考える]
(293) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
[なるべく音を立てないように、森の中を進む。森の中はおろか、田舎道を歩くことすら少ないイアンのことであるから、音を隠すことはできていないかもしれないが。]
「生贄」は12人――しかし「巡礼者」は13人。
「生贄」は誰に捧げられるものでしょう? 「生贄」は「御使い様」に捧げられるものです。
では、「巡礼者」は何に対して巡礼を行うのでしょう? 「森の中」を廻るから? 「柊の葉」を摘んでくるから?
[誰に聞かせることなく、ぽつぽつと呟く。]
何故「ハジャアールトゥー」……同じ言葉の中に、「贖罪の巡礼者」と「生贄」と「浄化」という言葉が付加されたのでしょうか? それは異なる機能を持ち合わせている故に、異なる言葉として分類されてもおかしくない。
「生贄」が「浄化」されるべき存在? 「贖罪」とは、何か原罪的な要素も含んでいるような気がする。
この村の祭は、誰の為に、何の為に、行われるものなのでしょう……?
(294) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
>>274 なんだあのツラ。 オスカー、あいつ……。
[恐ろしい表情のオスカーから何かを感じたか、 マーゴと一緒に居る事もあり、 片割れを失った少年を、今夜はより警戒する事にした。]
テッドがピッパを襲った件もある。 注意するに越した事はねえな。
[今夜の巡礼は不安定なオスカーに会う事が無い様、 用心して森を歩くだろう。]
(295) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
[森の中、武器を手にして走る人々の音を、そして気配を聞く。初めて森で迷った時と比べて、少しだけ感覚が鋭敏になってきた気がした。
片手にはランタン。 もう片一方の手には、2枚の柊の葉。]
ああ……今宵も「生贄」達による殺戮が始まるのですね。 「柊の葉が減らなければ巡礼は終わる」。 されど、今宵も祭が終わることはないでしょう。
[遠くに、森の中を警戒して歩くヘクターの姿を見た。>>295]
(296) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
[ ヘクターの姿が暗がりの中でもしっかり目に入れば マーゴと話していたのが見え遠慮するべきか迷っていたら マーゴが会釈して譲るように離れていく ]
すまんな。ちょっと借りるよ。
[ 二人だけになれれば辺りを伺いながら小声で ]
―……マーゴから少しだけ聞いた。 パピヨンを撃ったこと、今は後悔してるんだってな? ……じゃあ今のお前さんは、儀式と村のことをどう思ってるんだ?
[ 腰に手をあて、もう片方は顎鬚を触りながら ]
(297) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
[ランプの明かりが見える。 記者の声が聞こえる。
頭の中で、部外者だと割り切っていた二人の取り合わせだ。 早くミツカイサマを探さなければ――どくどくと脈打つ頭が、そう訴えかけては居るのだけれど。 どうにも記者の小難しい話が耳について、その身を近くの樹に寄せた]
(298) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
[オスカーの声を背にテッドの傍まで戻ってきます。]
ただいま。無事に生きてますか? 記者さんは小難しいことが好きですよね。
[微かに聞こえる >>294 に呟いて。]
少しは元気になるかなって話してみたのだけど、効果のほどはどうでしょうね。
[薄暗がりに隠れ姿すらハッキリ見えないオスカーの方へ視線を向けながら。テッドへと声を掛けます。]
(299) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
[唇だけを動かして、微かに囁く。 それはまるで、森の支配者に聞かせるような響きに似ていた。]
(ああ、この森に棲む「あなた」。 私は未だ「生贄」になれずとも、 私は「巡礼者」になったのです。
「あなた」は私の「神像」であり、その教義に触れたくて、 私は「あなた」を求め、森の中を彷徨い歩くのです。
愚かな人間だとお思いでしょう。
しかし――…それこそが、私の答えなのです。)
(300) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
―夜の森―
[ピッパを殺してしまった付近で、足が止まる。 唇をかみ締めて暫し瞑目し。 それから、小さく呟いた]
なあ、ピッパ。 次は、誰が、来てほしい?
[答えは返らない不穏な呟きだけが零れ落ちる。 腰に下げた鉈を手に。
さあ、今宵血に濡れることになるのは、誰だろうか]
(301) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
[どのくらい走ったか。 さすがに息が切れてしまって、足を止める。]
……そうだ。
[ポケットに巻いて差し込んだ布袋から、取り出したのは短剣一振。 鞘から少しだけ本身を抜き出すと、月の光は銀の刃を照らす。]
[刃を鞘におさめると、右の前ポケットにそれを入れた。]
(302) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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|
[近くの樹に身を寄せるオスカー>>298の姿を、音で捉えた。
彼は何かをしたいのだろうか。 その姿を認めても、ランタンの火で照らすことはせずにいた。]
(303) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
[ミッシェル>>299が戻ってきていたことを知らず。 不意に声を掛けられて驚く。
呟き>>301は聞こえてしまっただろうか、と落ち着きのない視線を向けて]
あ、ああ、生きてる、けど……
[自分の考えに没頭していて記者の話はまったく聞こえていなかった。 ミッシェルがオスカーへと話しにいった理由がわかれば、そうか、と頷き]
どうだろう……元気になってくれると、いいけど。
[遠くに見える友人の背を心配そうに見つめた]
(304) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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|
>>298 [ 足を少し引き摺り、がさがさとわざと音を立ててゆっくりオスカーの方へと近付いていく。 掲げたランタンの明かりが揺れる。]
オスカーさん。 大丈夫ですか?
[ 気遣わしげな声がランタンの光の後ろから上がる。]
(305) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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|
[我が身を守る為にある守り刀。 其れは両足の腿――娘の眸と同じ黒のガーターベルトに 一つずつ隠してある。 守り刀は破魔の力持つ銀製で 何事からも娘を守ってくれますように、と祖母がくれた。
そろ、と其の存在を確かめるように外腿へと指を這わす。 硬質な其れに触れると安堵するように目を細めた]
(306) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
……変な取り合わせ。
[ぼそりと呟く。 余所者同士、案外馬は合うのかもしれないけど。呑気なものだよね――と口元に嘲笑とも冷笑ともつかない笑みを浮かべて、その灯りが目に入る範囲で足を進めた。
昨夜。灯りに目を取られている間に、自分は方割れを永遠に失った。 ……また、指の感触を思い出してしまう。 その時、声]
あ、ヴェスパタインさん。 御免なさい、何か……毎晩、お世話になっちゃってますね。 今日は、光は……もう必要ないんですけど。何か、気になっちゃって。
[気遣わしげな声。ナイフを抜く気は流石に抑えられて。 小さく苦笑した]
(307) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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|
>>291 マーゴ、俺は……。
[家訓教義とマーゴの問いかけに揺れたのだろうか。 眉間を寄せ、悲しそうな顔をする。
その時、ニールに話しかけられ>>284、 ヘクターも彼女への次の句を口にする事が出来なかった。]
――俺は、死なせたくねえんだ。
(308) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
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>>304 どうしたの。挙動不審な顔して。 暗いからって変なこと考えてたりしました?
[表情は森に入ったばかりの頃と同様。やや緊張の色は見えるものの明るいまま。]
…別に止めないよ?
[何に対してなのか唐突にそれだけ言うとテッドをじっと見詰めたまま口を閉ざします。]
(309) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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|
>>305 >>307 [昏い森の中で、仄明かりが灯る。 その白い世界で、ヴェスパタインとオスカーの2人の輪郭が見えた。
2人の語らいを、遠くからじっと見つめる。 オスカーが自分に気づくかどうかは分からないが、ヴェスパタインはおそらく自分の姿に気づくことだろう。
――…何故なら、「かれ」は「ヒト」ではないから。 それの証拠は無いものの、確信めいた何かをイアンは感じていた。
イアンは闇の向こうにある光景を見逃すまいと、目を凝らしてじっと見つめて居る。]
(310) 2010/08/06(Fri) 00時頃
|
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>>307 ……なら、いいのですけど。
[ オスカーが気掛かりだけれども、うまく言葉が出てこない……そんな感じに、彼は頭を少し傾けて立ち止まった。]
(311) 2010/08/06(Fri) 00時頃
|
|
へ、んなことなんて……
[何も考えてない、というようにミッシェル>>309にぶんぶんと首を振った。
けれど、静かに伝えられた言葉に、驚いたように動きが止まる。 その背中はとても無防備なものだった]
とめない、って、ミッシェル………
[それで、いいのか、とは口には出せなかった。 誰かが血に染まるのだから。 それは己が思い描くものか、違うのか、己自身なのかはわからぬままに、血が流れることだけは、なぜか確信していた]
(312) 2010/08/06(Fri) 00時頃
|
|
[ヘクターの悲しげな貌>>308をみとめれば 知らず寄せられる柳眉]
――…悲しませたくない。 ……苦しめたい訳でもない。 私は我が儘なのかな。 欲張り、なのかな。
[少しの距離が出来れば届かぬほど小さな声で呟き]
あなたの笑顔がみたいのに。
(313) 2010/08/06(Fri) 00時頃
|
|
>>297 [儀式と村のことをどう思っているかと問うニール。 マーゴから少しだけ離れて、彼に答える。]
パピヨン…。 そりゃ、俺だって撃ちたくなかったさ。 儀式は、話しあって、村で決めた事…そうだろ?
[先日の事件を思い出したのか、重い沈黙――。 マーゴの顔を一瞬ちらと見る。]
でも、その一方で俺は…。 この儀式は本当に正しい儀式なのかとも思う。
オッサン、アンタはどう思う…?
(314) 2010/08/06(Fri) 00時頃
|
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すみません。 ……ありがとうございます。
特に昨晩は、本当に……
[昨晩。 何かあったのかとランプを向けて声をかけてくれた人だと、そう思っていて。 傾けられた首を、じっと見つめた。 ランプの灯りはついているのに、闇は――やっぱり深いんだな、と思った]
(315) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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