73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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俺は別に不快だなんて言ってない。
不快だって思ったらここに来ない。
…俺は、行かなくていいのかって聞いたの。
[軽く肩を竦めて息を吐き出した。
叱られた犬のような様に
息を吐き出すくらいしか出来なかったのだ]
好みじゃないのと一緒にいて
何かしたいことでもあるの。
抱きたいならどーぞ。
ただ、ロバートみたいに金の髪でもないし、
…サイラスの代わりにもなれないけど。
[言葉が示す意味を、彼は理解できるだろうか。
全て、知っていながらあの行為に至ったことを]
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[で、す、よ、ね。] [鮮やかなほうは肩に降りつつも、 此方も置いていかれて怒っているらしく 短い髪を抜く勢いで引っ張る。 フィリップは痛みに流石にそれを抑えながら 引かれるままに立ち上がる。 少し、足をくじいたのか足首が痛む、けど。]
サイラスの前で、その、えっと……キス、して 怒らせた……と思ったし……
[怒らせたという事実に、怒る空気に 皮膚がぴりぴりと痛い。 ……歯止めがきくか、も怪しかった。 と、言う言葉は薔薇の匂いが強い中、 言ってしまうのが怖く、飲み込んだ
翠は真っ直ぐにカルヴィンを見れず またつながった手に落として。]
(106) 2012/01/01(Sun) 12時頃
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[カルヴィンの手も伸びてきた、と、思ったら こちらも髪を引っ張り始める。 如何せん非がこちらにありすぎて 払いのけることは出来ずされるがまま。]
他……には……
[寒い中走って、さめかけたキスした直後の感覚が またぶり返しそうで、 慌てて顔を赤くしながら首を左右に振りつつ 次いで、の質問があったからそれに逃げた。]
そ、れは……カルヴィンが、サイラスと…… その、すごく、仲が良くなったら、って思ったら、 胸が痛くて…………でも、 カルヴィンは頭撫でさせてくれないし……
[論理も何も、あったものじゃない。 フィリップの中では辻褄あっているようだけど、 はたからきけば、つながらないそれ。]
(108) 2012/01/01(Sun) 12時半頃
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[ヴェスパタインの様子にしゅんとしたまま、シーツを握り締める。]
誰の身替わりでなくて、ヴェスが良いと言ったら。
……手遅れだと笑うか?
[隠し事は相当下手だったらしい、ここにも筒抜けだ。がっくり肩を落とした。独りよがりばかりしていたのだと思い知る。
この分だともう、知らない人の方が少ないのでは。
俯いてつま先を見つめる。]
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…………
[それが例え”手”、だとしても、 フィリップの口から好きだといわれれば、 別に胸に触れられているわけでもないのに、胸が温かい。 髪が引っ張られる痛みも吹き飛ぶほど。 いや、視線はやはり痛くて。 好きだといってくれた手を握る手に視線は落ちてるが。 ただ、逸らしたと思ったことにまた戻ってきてうろたえる。]
そ……れはっ さ、察して、よ…… こ、これ以上、ここにいるのも、 その、あの……
[追及されれば意識がいやで向く。 薔薇の匂いが強い中庭で言われれば なお更 頬も、身体も熱くなった。 握られた手を理性では離すべきと思い始め けれど、離すどころか強く引きたい自分がいて。]
(110) 2012/01/01(Sun) 13時頃
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ーーは?
[予想だにしていなかった言葉に
間の抜けた声が溢れた。
思わず自分の髪色も確認した。
だが、何度見ても金じゃない]
…何でまた、急に。
[聞かずにはいられなかった]
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[察してもらい言わなくてすんだと安堵したが それは同時にばれたという事に今更気づく。 頬に触れるカルヴィンの指先が温かいどころか……熱い このまま口に含めば溶けてしまうんじゃ?と思う程に。]
[咽るような薔薇の匂い。 引かれた先に抗って抱きしめたい。 けど……]
うん…………あとね、 俺、カルヴィンが好きだ。
(116) 2012/01/01(Sun) 14時頃
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[まるで、呼吸をするように、すんなりと言ってしまう。 言ってしまえば、ああそうか、 そうなのか、と自分に納得した。
先に段差を上がり、なお小柄なカルヴィンを見下ろす。 酷く小さくて、フィリップが本気で抱えあげれば 抵抗もろくに出来なさそうな姿。 今手を引いてそうしてしまいたいと思う反面 実行したら手をつなげないのかな? と思えば出来なくて。]
カルヴィンが誰が好きかわかってるのに、好きだ。 困らせたいわけじゃないんだけど……好きだ。
[手を見つめていた翠をあげる。 苦笑したような表情だったけど、 カルヴィンを見ることが出来た]
(117) 2012/01/01(Sun) 14時頃
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[カルヴィンの手で服に皺が刻まれる。 そっと、その自分より。小さな手を片手で包む。 薔薇の匂いは相変わらず強くて。]
うん…………。
[少なくても、そこはカルヴィンもフィリップも同じ気持ち。 それだけで嬉しいという気持ちと、 それだけじゃ足りない、という気持ちと。 遊んでいたもう片手を離すことは当然出来ず、 引くこともけれど出来ず、カルヴィンの肩に置き。]
………俺は、好きだからさ。あんまり、他の人といたり、無防備だったりしたら食べちゃうから。
[最後のほうは、あんまり深刻にしたくなくて 出来るだけ笑って……けれど、本気だよ、 と言うように、肩に置いた手でその頬を撫でようと] [鮮やかなほうはおしおきから 遊びに移行して髪を引っ張っていたが 二人の空気に気づいて、やっと首を傾げた。]
(122) 2012/01/01(Sun) 15時頃
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[抱きしめる衝撃に驚いたのか鮮やかなほうが 避難するようにフィリップの頭に飛び移る。 足のつめが頭皮に刺さり痛い、はずだけれど フィリップは今、それどころではなかった。]
え、ええーーー!?
[二回も馬鹿といわれ、わからないといわれ けれど反応はわかっているようにも それなのに抱きついてくるのは 本当にわかっていないのか? 自分の気持ちもまだ自覚したばかりのフィリップは 上がる体温と鼓動を制御できるわけもなく。 熱いのは自分の身体かカルヴィンの身体か? 抱きついて見えない顔、けれど覗く耳は赤く。]
え、えっと……食べるって言うのは その……さっきみたいにキスしたり、 抱きしめたくなったり、身体に触れたくなったり………その、あ……と、ひとつになりたく……なったり
(127) 2012/01/01(Sun) 15時半頃
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[フィリップ自身もわけがわからないまま ぎゅっとカルヴィンを抱きしめて、 わかってもらおうと、ひとつずつ説明を試みて さっき、サイラスがそんな表現をしてたような?]
(128) 2012/01/01(Sun) 15時半頃
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[聞こえたカルヴィンの声は引いているようにも取れて 言い過ぎた?怖がられる?いなくなる? と、軽くパニックに陥りながらも。 ……軽度のパニックゆえに、薔薇の匂いに 気が回せなかったのは、幸か、不幸か。]
ま、またわかって、たの……!?
[ちょっと悲鳴に近い声が毀れた。 ただ、促されれば、かくかく、と、頷きながら 段差を上がろうと、抱きしめた腕を緩めようと]
[したところで、小さな肩が震えているのに気づく。 怖がらせてしまったかと、 まだ混乱したまま、そっと頭を撫でた。]
……オムライス、食べなきゃね。
[と、自分が年上なんだからおちつかなきゃ、と深呼吸ひとつ]
(131) 2012/01/01(Sun) 16時頃
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[カルヴィンが何かを言いかけて言い切れず。 その様子を混乱を落ち着けながら 指で髪を梳きつつ翠が見つめ。 そうすれば、どうしても自然に笑みがこぼれる。] [子供じみた仕草で出された手をとった。 そこに、辛いことや、悲しいことはなくて。]
………本当、俺、カルヴィン好きだ。 オムライス、楽しみ。
[戻ればきっとサイラスがいて、今みたいに、 満面に笑えたりはしないだろうけど、 それでもカルヴィンも作るのを手伝った オムライスを食べに戻ろうと、 強く握り締めて廊下を歩いた。]
(135) 2012/01/01(Sun) 16時半頃
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えー……
[顔も赤いし、怒っている気配を感じれば頷きはした。 が 理由がわからない、という風に声は毀れて。
ただ、その口が、サイラスの名を零すのには 軽く唇をかんだ。]
…………どう、だろう……
[いないといいな、と瞬間思ってしまって ゆるく首を振る。 フィリップはそれ以上口を開くと 何か言ってはいけないことをいてしまいそうで 口をしっかり閉じたまま、 それでも、繋いだ手は離さず*またあの部屋へと*]
(141) 2012/01/01(Sun) 17時頃
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……あぁ。そういう事だったのか。
[モリスは長い眠りから目を覚ます。
いや、今も起きているのか寝ているのかわからない状態だけれど。]
多分、『こっち』の方が幸せなのかもしれないけどね。
[モリスは自分の体に刻み込まれた情事の痕を見れば。]
まぁ、だいたい彼の言っている通りで。
彼はオレらの心の奥底に秘めてるモンの手助けをしてるのは確かっスよね。
[モリスはそのまま当ても無く歩き続ける。]
[べネットの言い分には、少し、いや、大分?言いたいことは、あったのだけれど。
それは、アイスブルーだけが物言い、音にはならない。
そうすれば、鈍いという彼は……気がつかないのだろうか。]
とりま、雪うさぎ作りついでに、中庭の薔薇の様子でも見に行く?
[げふんと、空咳を打って、提案を一つ、同室者の二人に向けた*]
[ノックスの視線に、そのアイスブルーを見詰めて]
……俺が誰かを好きになっても気付かないかも、じゃなくて、誰かに好意を寄せられても気づかないって意味なんだけど。
ノックスを好きな気持ちは変わらないよ。
[何か言いたげな色に答える]
雪うさぎ、この状態でも作れる、かな。
作れたとしても、起きている人には見えないかもしれないけど。
[中庭に出ることには同意して、立ち上がる。
まだ少し腰に違和感が残って、二人の後からついていこうと、出るのを待った]
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― 廊下 ― [静かな廊下に、常のトーンに戻った ……むしろ少し賑やかなトーンだったか カルヴィンの声が響く。 フィリップはそれを翠を細めて頷き見ていたが 部屋を出る前に聞こえた乾いた金属の音が(>>98) そういう、穏やかな状況ではないんだろうな、と思わせる。]
…………
[部屋に着くまでに、 一番最後に部屋を出たサイラスとは 会えただろうか?会えなかっただろうか? 会えたなら、その金糸が見えたとき フィリップはぎゅっとカルヴィンの手を握った。]
(153) 2012/01/01(Sun) 22時頃
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― 廊下 ― [フィリップはサイラスの心情を知らない。 肌蹴たシャツから見えた情報と先ほど話したことから 誰か、好きな人がいて苦しんでいる、のかな? (そして、ずっとカルヴィンと一緒だった フィリップはサイラスの情事の相手が カルヴィンではないことはわかっている。) と、しかまだ認識できていなくて。 フィリップからサイラスに嫉妬しても サイラスからもまた嫉妬されているとはわからなかった。]
………ごめん。3人で食べよう?
[気が抜けるほど日常的な言葉だった。 ただ、友人が口付けられているのに 驚いただけなのだろうかと
……出されたても友情、なのだろうけど。 醜い嫉妬心から、フィリップがその手を取ろうと。]
(160) 2012/01/01(Sun) 22時半頃
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― 廊下 ―
…………っ
[つないだ手の先。知らない感触。 むせ返るような薔薇の匂い……に 鮮やかなほうは避難するように、 跳ねてカルヴィンの頭上へ動く。]
あ……ごめん、こいつにおいとか……敏感で。 でも、サイラス、薔薇の匂い、凄い……中庭にいた?
[カルヴィンの手を握りなおす。 好きなのは当然カルヴィンで、 もう片方を握るのはむしろ嫉妬の対象。 なのに、薔薇のように赤い目が気になる。 その上、一瞬中庭、薔薇の匂い、赤い跡で 想像しかけて慌てて目を逸らした。 既に冷め切ったオムライスが3つ並ぶ部屋へと]
(162) 2012/01/01(Sun) 23時頃
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?
??
[身持ちがどうだ、とか。
少年は理解出来ない様子で
二人の顔を交互に見つめていた。
よく分からないが、ベネットからも
部屋にいてもいいと判断された、
ということだけは理解して微かな安堵]
雪うさぎ……!
[そしてノックスからの提案に、
嬉しそうに中庭に向かうだろう。
動きの鈍いベネットに再び首を傾げながら**]
フィリップは、顔が熱くなりそうだが冷やすべき手が空いていない。
2012/01/01(Sun) 23時頃
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― カルヴィンとサイラスの部屋 ―
き、嫌い、ってわけじゃないんだ、ただ…… ここの薔薇の匂いは、扇情的、だから ……覚え、あるだろ? [ことに及んだ彼ならば、この匂いと感情の因果関係 身に憶えの一つや二つ以上あるだろうと。 じっと見る視界から逃れたかったけれど、 翳す手はまだ繋がれたまま。 だから、話題が日常的範疇に入ればほっとした。]
だから……ごめん、てば…… 驚かせたのも、悪かった。
[卓上に並んだオムライスを新ためて食べようと。 席に着くためサイラスの手を離そうとした、が。]
……………え?
(167) 2012/01/01(Sun) 23時半頃
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[サイラスの袖、服の奥から彼の手に、何か絡んで それは蔦のような……刺青かと一瞬思って その文様に目が釘付けられた。 それがどのようなものかまったく知らないまま]
(168) 2012/01/01(Sun) 23時半頃
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[サイラスの手が離れれば少しほっと息をついた。 それぞれの席について、 鮮やかなほうも食べかけの皿に戻り フィリップも席に着きスプーン手にとり]
手、それどうした、の?
[だから、世間話のノリで聞けた。 そんなにサイラスをしっかり 観察していたわけじゃない。 元々この跡があったのかもしれない。それのことを。]
[サイラスの内心知るすべなく、 それぞれの内心置き去りに日常的風景は展開される。] ]
(173) 2012/01/02(Mon) 00時頃
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[直接的表現に赤くなって軽くむせる。]
う……ん、そ、う言うこと。 こ……まるよね、いろいろ、とさ。
[あれ?サイラスは影響にないのかな?と まるでサイラス自身は違うかのような軽い調子。 尋ねられたカルヴィンの 様子はどうだったろうか? ただ、ひどく薔薇の香りが強くなった気がして その空気をかき混ぜようと、 なれない冗句風な口調で流そうと]
(175) 2012/01/02(Mon) 00時頃
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……サイラス……?
[空気のトーンが深刻なものに変わる。 どうやら本人も気づいていなかった様子で 自身の身体の検分のあと、 何か怯えるように震え始めて フィリップは面食らった。]
……ど、どうしたの……? 体調……悪いなら医務室にいく?
[カルヴィンもその様子に心配そうにしただろう。 フィリップも嫉妬云々言っている場合ではなく、 震え始める様子に医務室にいくならば手を貸そうと 彼の腕に手を伸ばした。]
(177) 2012/01/02(Mon) 00時頃
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[思いがけない返事に思わず見上げた。
そして真顔で返す。]
急にではない、考える時間はそこそこあった上での発言だ。
一緒に居るのならヴェスがいい。
[思考の開示がとても下手な自分だ、多分説明も美味く出来ないだろうけれどそういう結論が脳内にはあった。]
フィリップは、さすがに体調が悪そうな相手に嫉妬する余裕なく
2012/01/02(Mon) 00時半頃
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………
[馴染みの顔の方が体調が悪いときは良いだろうと、 サイラスを支えるのは、カルヴィンに任せる (身長的に辛そうならば助けに入るつもりではあったが)
もちろん、サイラスがうわごとの様に言う意味はわからず]
(181) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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