241 線路上の雪燕
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……?
[疾走する蒸気機関車のなか、後方から響くそれが、悲鳴だと気付いたのはどれだけいただろう。 疲労とアルコールのもやのなかに意識を浮かべていた男が、そのひとりでないことは確かだった。
もっとも、その次に訪れた事態に気付かぬものは、この雪燕の車内にはひとりもいなかったに違いない]
お、わっ……!!!
[がくんという衝撃とともに背もたれに背中が叩き付けられ、つまみのナッツの小皿が中身と共にすっ飛んできた。
何が起こったかは、酔った頭にも理解できた。 駅と駅の合間、ほとんどトップスピードであろう状態からの、有無を言わさぬ急制動。 下手をすればブレーキが焼き切れ、連結部が外れる恐れさえあり、機関にも影響なしとは言い切れないだろう。 無論、中の人間も――座っていたり、寝台で寝ていたりした人間はともかく、支えもない場所に立っていたらば。 立ち乗り客のひしめく三等客車あたりでは、下手をすれば、将棋倒しでひどいことになりかねない]
一体、何を考えてるんだ……!!
[鉄道の安全に関わる人間として、誰ともつかない相手を罵った]
(17) 2015/12/02(Wed) 01時頃
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なんだ、遠吠え……?
[形容しがたい咆哮が、夜気を通して、車窓を震わせる。 理由もなく、なんともいえぬ不気味な怖気を感じて。 それを振り払うように、どうにか零さずに済んだグラスの中身を飲み下してから、立ち上がる]
ああ――大丈夫だったか、君たち。
[呆然自失とざわめきが半々といった車内を何歩か進んで、二人の少女に声をかけ。
二人して車窓に向けている、その視線の先(>>4,>>14)を追ってみたが。 男が目にしたのは、ただ揺れる枯れ麦と満月、それに闇だけだった**]
(21) 2015/12/02(Wed) 01時頃
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うん、それは良かった。
[大丈夫と答える、蜂蜜の少女>>28に頷いて。 赤毛の少女――どうやらキャロライナというらしい――はどうかと、視線を向けて]
……、化け物?
[外から響く声に、眉根を寄せる。何かの比喩だろうか? 鉄道警察の隊員たちの怒号に混じって、銃声さえ聞こえる]
捕り物のようだね……背負っていた小銃は、このためか。
[なんとも、物騒な。口のなかで、呟いたころ。
幾人かの集団が、ラウンジを抜けていって。 うち一人が、蜂蜜の少女になにかを手渡した>>49]
(65) 2015/12/02(Wed) 20時半頃
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トヨタは、ペラジーという名は知らなかったが、雪燕で最初にすれ違った相手だとは判った。
2015/12/02(Wed) 20時半頃
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おい、いったい何を……、 なにをそんなに急いで――君、何か知っているのか?
[問いかけたが、白フードの青年に自分にまで言葉を返す余裕はないようだ。 青年が蜂蜜の少女に押し付けた箱に、怪訝な視線を向ける以上のことをする余裕はなかった。 かれと一緒にラウンジ車に入り、駆け抜けるか残るかした人間のなかに、他に見知った顔もあったから]
(66) 2015/12/02(Wed) 20時半頃
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……たぶん、そうなるだろうね。
[赤毛の方の少女の問い>>69に、そう嘘を吐いた。 どの子かは知らないけれど、見知りなのだろうと。
――少女にはそれと判らないのかもしれないが、既に、銃声が響いている。 あの隊員たちが、穏便に捕まえるつもりだとは、思えなかった]
(70) 2015/12/02(Wed) 21時頃
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[どたばたと、落ち着かぬなか。 見知った、しかし、こういった状況では意外な顔>>72に]
と……これは、ああ、櫻子さん。
[なんと呼ぶか迷った末、結局、名で呼んだ。 旧財閥の令嬢とはいえ、熊野のお嬢様とかご令嬢とか大仰な呼び方は、異国の地で数少ない同胞相手に他人行儀すぎる気もして]
どうやら、怪我もないようでなによ、るぉいっ?
[不意打ちのように、伸ばされる手。>>72 冷やりとしつつも温かで滑らかな指先の感触に、反射的に仰け反る。変な声が出た]
……い、いや……そう、はい、さっきぶつけて。 大事ないですが、押すと少し痛みまして、ええあの。
[押すどころか、触れるか触れないか程度ではあったが、そう誤魔化した]
(76) 2015/12/02(Wed) 21時半頃
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いや、いえ……大丈夫です、ええ。 こんなもの、唾でもつけておけば治ります。お手を煩わせるほどのことは。
[顔を覗き込まれた、その動揺を隠すように、ぶんぶんと首を振る]
(83) 2015/12/02(Wed) 22時頃
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そ……れはともかくっ、
[櫻子相手に、動揺と困惑の合唱を奏でさせられて、のち]
……一体、いま、何が? 訳知りらしい青年と、ここまでご一緒だったようですが……、
[と、ようやく、本題に達した]
(87) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
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[それは動揺のせいか、未だ残る酔いのせいか。 蜂蜜の少女が白フードの青年を追った>>85のに、気付くのが遅れた。
平静であったなら、銃声轟く闘争の庭、終結したはずのあの戦争のような世界。 そんな場所に、悪意を知らない少女が赴くのは、絶対に止めたことだろう]
(93) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
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[ああ、くそ――心のなかで、悪態を吐く。
蜂蜜の少女もぬいぐるみの少女も、つい数瞬前までここにいた。 あの白フードの青年と話してから、どこかへ行った。
――こんな、銃声が鳴り響くなかで、下手に動き回るものではない。 気の立った、銃を手にした男たち。月明かりが頼りの闇のなか。どんな事故が起きるか判らない]
ああ、くそ……、
[今度は、声に出して、何かを罵って]
……その、櫻子さん。 今こそ、たぶん、お付きの方の代わりをすべき状況とは思うのですがね。
[そう、切り出した]
(102) 2015/12/02(Wed) 23時頃
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……あの騒ぎのなかに、縁のあった女の子たちがね、向かってしまったようなんですよ。 いや、蜂蜜とハーブティーのどちらが好きかと尋ねられて、ぬいぐるみと駆けただけなんですけどね。
[だからなんだと、そう思われるかもしれないが]
ニズ駅で、貴女を助けた青年、かれと同じだったんですよ。
[そう、口にして]
――"あの戦争の仇"の私にに、屈託なく接してくれた子たちですからね。 ただの大人として、私も接するなら――見知った子らが危険な場所に向かったのを知りつつ、知らん振りはどうもと、思いまして。
[だから、と]
……私は、外の様子を見に行こうと思います。仕事柄、騒動の理由も知りたいですしね。 もし、ことの始末が気になるようならば、せめて、私の後ろから。 銃声も響いていますから、出来れば窓には近づかず、部屋でお静かにしていただけたほうが、安心なのですがね。
(113) 2015/12/02(Wed) 23時頃
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[そう櫻子に応じたあと、偽悪的な笑みをつくって]
ああ――もし、あなたに何かあったら、申し訳ないですが、全身全霊で知らん顔を決め込みます。
[解体されたとはいえ、政財界に隠然たる影響力を持つのが、旧財閥。 そのご令嬢が危険に飛び込むのを止めなかったなんて、知られたら、ことである]
(115) 2015/12/02(Wed) 23時頃
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ええ、行ってきます。
[頷いて]
ああ、櫻子さんも、あの二人を見知っていましたか。
[キャロは、あの赤毛の少女――キャロライナのことだろう。 とすれば、蜂蜜の少女がペラジーというのかと、盛大な誤解とともに]
はい、私の手の及ぶかぎりは。
[もっとも、そう長くもない手だが――]
もちろん、見届けたなら、真っ先に報告しますよ。
[彼女の個室は、この列車での旅が始まって直ぐ、ひょんなことから知ってしまったので>>1:46]
(127) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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―雪燕付近・野外―
[凍えるような風に身震いしつつ、大地に降り立った。 なんのかのと偉そうなことをいって出てきたが、出来ることといえば、ほとんどない。
櫻子が大切な友人といった少女たちを連れ戻すか、或いは。 結末を認めて、それを報告するか。それくらいだろう]
……は、……なんだ、歌?
[枯れた麦畑の向こうから、旋律が聞こえた>>119]
(128) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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……おおい、蜂蜜の娘、ペラジー!! ――ぬいぐるみの娘! キャロライナ!!
[片方が間違っている。が、それを当人も周囲も知らない]
……どこまで行ったんだかね。
[嘆息する。時ならぬ停車に、外に出た乗客は多い。 新鮮な空気を楽しんだり、喫煙したり、用を足したり、諸々だ。 命知らずの肉体労働者や元兵士が多いらしいとは聞くが、銃声が響くなかで、大したものだとは思うが]
どうもこうも……探しようがない。
[手がかりといえば、少女たちが視線を向けていた、満月だけ――]
(136) 2015/12/03(Thu) 00時頃
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[耳を澄ますと、時折、暗闇の奥で銃声や怒号、悲鳴が響いている]
……丸腰で、何をどうしろって?
[これは、櫻子の傍についていたほうがよかったかな――なんて、自嘲しながら。 もう少しだけあの少女たちを探してみようと、雪燕の灯りが届かない枯れ畑へと、歩を進めた]
(143) 2015/12/03(Thu) 00時頃
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