238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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貴様の願う世界は俺の求める未来ではないのだろうな。 聖痕を奪われた12柱が何が出来るというんだ、分かって言ってるんだろうが。
[言いながらも次々と消されていくナイフに内心で舌打ちをする。 手をくっと動かし、ナイフの軌道を変え自分の背後にナイフを戻した。
ナイフの数は無限ではない。 己の血が媒体なのだから当然使いすぎれば失血死だ。]
蝶野の聖痕は一時預かっているだけだ。 知らないと言えば親切に教えてくれるのか?
[蝶野の力を使えるとは思っていない。 元より一時預かっているだけのものだが。]
(100) 2015/09/16(Wed) 22時頃
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玉露、
[ナイフが一か所に集まり巨大な槌を作り出す。 それは蝶野が持っていた槌にとてもよく似ていた。]
(101) 2015/09/16(Wed) 22時頃
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力を貸してくれ!!
[ぶん、と唸り風を切り。 無造作に放出されている波動ごと叩き潰さんと振り下ろした。]
(102) 2015/09/16(Wed) 22時頃
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[槌は日本刀で受け止められる。 じわり、と背中に汗が伝うのを感じた。]
どちらも断る。 蝶野の聖痕は貴様には渡せん。 死ぬ気もない。
[ここで引くのならば命を賭けた蝶野も浮かばれまい。 彼女が何故頑なに引かなかったのか、その真意が分からないわけではない。 その彼女を裏切って大須賀に傅くなどあってはならない。]
元より土御門は戦闘は得意ではない。 どうせ誘うならば三黒やアンジェ・ロイスの方がいいのではないか? まあ、あいつらが素直に手を貸すとは思えんがね。
[一度槌をぐっと日本刀へと押し付け、その反動を利用して後ろに跳び退った。]
(107) 2015/09/16(Wed) 22時半頃
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逃げられるかどうかはさておき。 俺にも矜持というものがあるのでな。
[追撃がくるかと思ったがこなかった。 相手がこないのならひとまず様子見。 じりじりとした緊張感の中、じっと大須賀を見つめる。
アンジェ・ロイスと大須賀がすでに戦っていた事など知らない。 因縁についてはある程度は察してはいるが。 どちらにせよ同盟を組めなどというのはただの軽口だ。]
楽しんでくれたのなら結構な事だ。 さて、こうやって呑気な会話を楽しむのもいいんだが。 そろそろ我が家から出ていってもらおうか。
[周囲を包む波動がどう作用するのか分からない。 それでもただ見ているだけとはいかない。]
(112) 2015/09/16(Wed) 23時頃
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始祖の盟約《ブラッド・コントロール》
[赤の聖痕が輝き、閃光が部屋を包む。 巨大な槌をぶん、と振れば風が質量を持って鎌鼬となり大須賀を襲う。 二度、三度と振り、四度目は床を思い切り叩きつければ。 ぴしり、と音を立て天井に罅が入り。 再度床を殴れば轟音を立てて部屋が崩れる。
始祖の盟約《ブラッド・コントロール》 それは一時的に血液を活性化し、身体能力を飛躍させる赤の聖痕の力。]
(113) 2015/09/16(Wed) 23時頃
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[”わたし”は願います。
私の思いと共に彼に宿った痕に。
カイちゃんを守ってと。
そう、願うのです]
【あなたは、生きてほしいの】
[声に想いを乗せ
――紫電を纏う彼を見つめる]
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俺は自分の家だからいいんだ。
[吹き飛ばされた大須賀を見ながら言い切った。 しかし与えたダメージは然程でもないのだろうか。 大須賀は笑みを見せ、それが余裕からくるものなのか、それとも虚勢を張っているのか。 恐らくは前者だろうが。]
…蝶野の遺産?
[何故だろう、とても嫌な予感がする。 今すぐ逃げた方がいいと脳内で警鐘が鳴り響く。
そうしている間にも”蝶野の遺産”はこちらへと向かってきているのだろうか。]
(130) 2015/09/16(Wed) 23時半頃
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[機械で出来た破壊獣の雄叫びを聞けば流石に平然とはしていられない。 口からビームが発射されれば研究所を包む結界を揺るがされ、大きく足元が揺れる。]
これは渡せない。 蝶野を死なせたのは貴様に渡す為ではない。
ところで、なあ大須賀知ってるか。
[言いながら赤の聖痕へと力を注ぎ込む。 それが研究室へと流れ込み、そして―――――。]
(147) 2015/09/16(Wed) 23時半頃
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ロボットは男の浪漫、憧れだと。
[天井がゴゴゴ、と音を立てて開き。 そこから現れたのは機械獣の半分程度の大きさの二足歩行のロボット。
それは試作品であり、また娯楽品でもあった。 本気でロボットで戦おうなんて思ってなどいなかった、つい先程までは。]
さて、どれくらい戦えるかな。 見ものだなぁ、大須賀。
[所詮は試作品のロボット。 目の前にいる巨大な破壊獣には勝てないだろうが、それでもそれなりのダメージは与えられるだろうか。]
(148) 2015/09/16(Wed) 23時半頃
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[ロボットの砲台がヒュイン、と音を立てて動き破壊獣へと狙いを定める。 小さな核を搭載したそれは目の前の敵にどれほど効くか。]
…撃て!!
[ドン、と音を立てて破壊獣へと向かって放たれた**]
(149) 2015/09/16(Wed) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/09/16(Wed) 23時半頃
[夢現、昏いナカ。
私は唯皆の争いを眺めていたのです。
傍に玉露さんはいたのでしょうか。
いたのなら、少し不安そうに貴女を見たでしょう。
紫電を纏うカイちゃんと。
それに敵意を剥きだす”あなた”
――それに割って入った一陣の風。
彼らを見ながら、願うのです。
どうか、死なないで、と*]
[ここは、どこなのかしら。気が付けば宙に浮かんだような空間。
死後の、待合室というものなのかしら。
ここが地の下とも、空の上ともわからない。
聞き覚えのある声に名前を呼ばれ、驚いて振り向くと]
アヤメちゃん?
どうして、ここに…
[自分で死後の待合室のようだ、と思ったことを思い出す]
[私と同じく12柱に幼馴染の当主がいる、素直で可愛い女の子。
一人きり残ってしまった紫藤の当主。この子も]
アヤメちゃんも、死んでしまったのね。
私もよ。
…ゆっくりしましょう。きっと、長く待たされることになるわ。
[彼女がどうして死んでしまったのかは気になるけど、それを話すかは彼女に任せよう**]
――玉露さんも、やっぱり。
[ゆっくりしましょうと、優しく告げられる声に
私はほろりと涙を零したのです。]
わた、し。
わたし、知ってた。
史夏さんもいってた、けど。
当主同士じゃどんなに想っても。
どんなに願っても。思いが通じる事はないって。
――それに、カイちゃんがいつか。
世界が定めた掟で殺されるのが怖くて。
[思いが届かぬのならせめて。
貴方が傷つかぬ世界にしたかった、唯それだけだった。]
巻き込んで、ごめんなさい……
わたし、は。
[しゃくりあげつつ、私は彼女に告げるのです。
門を開こうとしたこと。そして――
恋してはいけない人に、恋をしたことを。*]
[天まで轟く龍の咆哮。
対峙するは永久ともいえる時間を生きた”聖痕(ひと)”
風の乙女の助力はあろうが、
先程まで紫電を浴びた身は聊か不利なのはいなめぬか]
――私の声が、届かぬのなら。
私の思いだけでも――
[祈るは唯彼の無事。
聖痕(わたし)の力(こころ)は、貴方と共に
声を聴く第三者の存在は知らねど
私は唯、祈るのです*]
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[放った小型核ミサイルはあっさりと躱される。 巨体に見合わぬ滑らかさは感嘆に値する、実に素晴らしい。 だが残念ながら今は敵対しているわけで。 呑気に感心しているわけにはいかない。]
俺が正義の味方など、そんな似合わないものになったつもりはない。
[正義の味方を名乗るには少々薹が立っている。 そういうのは若者に任せればいい。
大須賀が破壊獣の肩に乗ったのを見ればこちらもとん、と地面を蹴りロボットの身体を駆け昇り肩に納まった。 見栄えの問題もないわけではないが、こちらの方が見やすいという実利面もあったりはする。]
(244) 2015/09/17(Thu) 20時頃
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[破壊獣のフィンガーミサイルをギリギリの位置で避けた。 肩に乗っている今、ロボットが攻撃を受ければただでは済まないだろう。 すれすれのラインを飛んでいったミサイルにひやり、と汗が流れる。]
怪獣なら炎ではないのか?
[軽口を叩いてみせるが超電磁砲《レールガン》はあまりよろしくない。 高圧電流を浴びれば肩に乗っている自分も感電する可能性が高い。
回避すべくじっと攻撃を身構えて待っていたら。 そこにまさかの増援である>>233>>234
声と放たれた攻撃で即座にそれは幸々戸だと分かる。 しかし彼がどちら側の人間か、一瞬の迷い。]
(245) 2015/09/17(Thu) 20時頃
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幸々戸! 何故避けない!!
[その迷いは彼が大須賀を攻撃した事により霧散した。]
構わないとは馬鹿な事を言うな、そもそもこれは、
(246) 2015/09/17(Thu) 20時頃
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俺と大須賀の戦いだ!!
[蝶野をこの手にかけるはめになった理由。 それの大元を辿れば大須賀に辿り着くだろう。 故に、この手で大須賀を倒さねばならない。
破壊獣と幸々戸との間に割って入る。 小型核ミサイルを2発、3発と破壊獣に向かって撃ち。 それが躱されるならば突進して破壊獣に組みつこうとした、が。]
ぐ…ぅ、あ……っ、
[オールレンジ攻撃をまともに喰らい。 ロボットの60%程損傷し、また自身の身体も傷を受け血を流した。]
(248) 2015/09/17(Thu) 20時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 20時頃
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[思った以上にダメージを食らったがまだ動ける。]
断る。 これが蝶野でなければ考えてもいいが、な。
[ここで聖痕を大須賀に渡してしまえば蝶野をこの手にかけた事全てが無に帰すだろう。 それは出来ない。
ぎし、とロボットの腕の関節から軋む音がした。 それでも動かし破壊獣へと組みつき。]
至近距離からなら……っ、
[組みつきが成功したならばミサイルを撃ち込む。 仮にそれが成功したとて、至近距離で起こる爆発は自身をも巻き込むだろう。]
(250) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
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[ミサイルの爆風を受けロボットから吹き飛ばされる。 血を網状に張り、自身の身体を受け止めるが完全に吸収しきれるものではなく。]
は……、
[自身に喰らったダメージも大きいが破壊獣に与えたダメージも大きかったようだ。 目測にはなるが外傷から見て後一押しで倒せるように見えた。
ぽたぽたと血が垂れ落ちる。 血は斎の力。]
始祖の盟約《ブラッド・コントロール》
[赤の聖痕が輝き、閃光が部屋を包む。]
(257) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
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幸々戸、すまん。 こちらのデカブツはもう動かん、が、相手もそろそろだろう。 止めを、頼む。
[流れる血が巨大な槌を作りだし。 幸々戸を一瞥した後、地面を蹴り大須賀へと向かって槌を振り下ろした。]
(258) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
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[槌を振り下ろしたのと破壊獣から絶対零度の光線が繰り出されたのはほぼ同時だったか。 槌が完全に振り抜かれる前に猛烈な痛みを全身に感じた。
元より無茶をして蝶野の聖痕をこの身に宿している。 そのせいで聖痕から常に激痛が走っていて。]
だ…め、か。
…が、やらぬ、これは……、
(269) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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幸々戸! 受け取れ!!
[カッ、と黄色の聖痕が光った。 ひゅん、と身体から聖痕が離れ軌跡を描きながら幸々戸へと向かって飛んでいく。
大須賀に渡すくらいならば幸々戸に。 幸々戸が拒否ればその聖痕はどうなるか。 恐らくは天に昇り、門へと昇華されてしまうだろう。
聖痕が身体から離れれば後はもう立つ事すら困難で。 膝を地面につき、やがてその身体は凍り付いて動かなくなった。]
(270) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 21時頃
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[凍りつき、薄れゆく意識の中で。 幸々戸が確かに聖痕を受け取ったのを確認して、笑った。]
(蝶野、すまない。
俺がここで死んでは、きっとお前は。)
[怒るだろうか、それとも悲しむだろうか。 少なくとも喜びはしないだろう。]
(蝶野、すまない。
俺は――――――――――――――。)
[介錯の一撃が振り下ろされたその時、そこで意識は途切れた*]
(278) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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―――ああ、カイちゃん……!!
[ほろり、と零れ落ちる涙。
知ってしまったその死は、
私を打ち砕きがくりと膝をつく。
玉露さんはそんな私をどう思ったろう。
お前が裏切ったせいだと言ったか、それとも。
私はほろほろと涙を零し、
彼の命の燈火が消えるのを、唯見ているしかなかったのです]
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 22時半頃
もちろんよ、イツキ。
私の力、使ってちょうだい
[貴方が正しいひとなことは、私が1番知っているわ。少しでもいい。届け
とイツキに宿る蝶野の聖痕へと祈る**]
確かに。私とあなたは志を同じくしたけれど。
でも私、――”あなた”には使ってほしくないの。
私の心は、カイちゃんにしか、あげたくない。
[ぽろり。零れる涙はおちてきえる]
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