49 海の見える坂道
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ああ、そういう。
[荷物を男の子に持たせるのが似合う、たおやかな女の子だった試しが無く。 重くは感じるけれど、手伝って貰う発想はあまり無くて、袋を抱え込んだまま。
ラルフはどうしただろう。 彼との別れ際には、挨拶は二人分して、ジジを撫でさせて貰ったことと思うけれど]
ありがとう。じゃあ、付き合って欲しい時は、遠慮なく呼びつけるよ。
んー…… 正直今でも、何でヴェスが、ぼくなんかを恋人にしていたのか、わからなかったりする。 でも、ぼくは確かに幸せだったから。愛してもらったことを、むざむざ貶めて否定してしまうようなことは、しないさ。
[しあわせになれるよう、頑張ってはみるよ、と。 嘘じゃないと言うヤニクに、ありがと、とへらり笑い。
宿への道を、てくてく歩いてゆく]
(10) 2011/04/13(Wed) 01時頃
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ネルは、日常なんて、意識しなければそんなものでしょう、と。
2011/04/13(Wed) 01時頃
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―→ 『mer calme』 ――
たっだいまー。ぱぱお土産持ってきたのだよー。 ……というか、前が見えないんだ。申し訳ないんだけど、誰かこれ、開けてくれないかい。
[半開きの扉から。そんな声が漏れてくる]
(15) 2011/04/13(Wed) 01時頃
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ネルは、ヤニクの、いつにない解り易い友誼の言葉を思い出せば、口元をほころばせて。
2011/04/13(Wed) 01時頃
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それはそうだよ。 少しは後先も考えて欲しいと思ったって、やっぱり、その瞬間思ったことなんて止められないのなんて、 ――わかってる。
[別れたのは、宿の灯りがはっきりと見えてきた辺りまでだろうか。 そういう気遣いが出来るくせに、素直にはやらないのが、勿体無いわけだが――何度も言うことでもない。
ただ、送ってくれてありがと、と軽い挨拶で別れたことだろう]
(20) 2011/04/13(Wed) 01時頃
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ただいまハニー! っていうか、お土産が甘いよ。
[袋に阻まれて相手は見えない。 声で予想は勿論つくので、相手の身長を考えると、荷物を託すわけにはいかないから、開いているだろう部分を、すり足で進み]
オスカー君、居るかな? 差し入れ貰ってくれるー?
[どさどさどどっ、と。大漁の、もとい大量の菓子袋を、酒場の隅に落ち着けて、肩をまわした]
(21) 2011/04/13(Wed) 01時半頃
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良く分からないけど、買いすぎたらしくて。 引き取ってきたんだ。 此処なら適当にみんな食べてくれるし、もちろんオスカー君たちも良かったら、食べて。
[もっとも今はお腹いっぱいかな、と見覚えのある積みパンに視線を遣りつつ]
(23) 2011/04/13(Wed) 01時半頃
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ネルは、ベネットが、また寝落ちているのを発見して、あらまあ、という表情。
2011/04/13(Wed) 01時半頃
ネルは、オスカーに、お疲れ様だよ、とひらひら手を振る。
2011/04/13(Wed) 01時半頃
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そうみたいだ。 まったく、甘いの好きなぼくでさえ、ここまで強烈な匂いだと、道中胃の辺りがむかむかしてきたもの。
[首を傾げるセシルに、同意の頷きをして肩を竦め。 お裾分けしてあげるよ! と、にやり笑うと、ぎゅぅっとセシルに抱きついて、すりすりすり。 ついで、次の目標をゾーイに定め、ていっと抱きついたところで――]
ん? どうかしたの?
[ベネットの就寝を嘆くゾーイに、首を傾げ。 わけを話してくれるなら、運び込んだ菓子をつまみに話を聞いてみる。
ちなみに、宿を出るまでにベネディクトが起きてこなかったら、頼まれたことだし、遠慮なく叩き起こして彼の家へ送っていくつもりだったりも、する*]
(29) 2011/04/13(Wed) 01時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 01時半頃
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―― 『mer calme』にて ――
ふふ。でも大分、何とかなったようで良かった。
[あまあまな匂いの被害者>>30に、柔らかな表情ながら神妙に頷いて、日持ちしなさそうな菓子へ手を伸ばす]
何だか、蚤の市の二次会みたいだ。
[やっぱりクレープは生クリームが命だよ、とか言いながら、指先のクリームをぺろりと舐めとり]
……ああ、ああ。そういう経緯で? なるほどね。 ありがと、やっと分かったよ。何と言うか、不器用だなあ。
[そうして事の顛末を、ようやっと繋げることが出来れば。 自分の頭はすっきりしたけれど、気遣わしげに、ベネディクトが引きずられていった方を見遣り]
(46) 2011/04/13(Wed) 11時頃
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本? ――ああ、これって…… そっか、ゾーイ君、この本好きなんだ。
[ゾーイの取り出した本>>31の表紙は見覚えがある。 漁の空き時間にでも、と渡された自分の本は、潮風でぼろぼろになってしまって、表紙の子供らの髪色も、老人のようになってしまっている。 未だ色鮮やかな表紙を、懐かしむような眼差しで見つめ、嘆く少女をよしよし撫でながら――あれ、何か思い出しそうなんだけど、と思考に耽りかけて]
っ、あれ? …――ま、いっか。 ふふっ、今日はいけそうだね。お付き合いするんだよ。
[威勢の良い掛け声に、纏まりかけた何かが吹っ飛んだ。 まあそのうち思い出すだろう、とひとつ頷き、少女へグラスを勧めるのだった]
うん、オスカー君も食べて食べてっ。 明日も暑くなりそうだし、悪くなったら勿体無い。
そういえば、ベネット君の喧嘩相手のお仕事と、寝床ってどうなってるかな?
[勤労少年に菓子を勧めつつ、話を振ってみたり。 夕食時になれば、とても固形物は入る気がしなかったから、席代にお酒だけ頂いた]
(47) 2011/04/13(Wed) 11時頃
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…――おやおや。
[やがて机に突っ伏す少女の姿に、微笑ましげな眼差しを向けて立ち上がると、起こさぬよう、そっと抱き上げ]
部屋、何処かな? ああ、ついでにベネット君も起こして行くから、教えて貰えるかい。
[内緒話のような小声でオスカーに問い掛け、まずは腕の中の少女を部屋へ。 そぅっと、そぅっと。ちいさな身体をベッドに横たえ、布団をぽふり。
良い夢を、とちいさな頃、母がそうしてくれたように、やわらかな額にくちづけを落とすと。 しあわせそうな寝顔に笑みを零し、立ち去ろうとして]
…… ん。
[本棚に並ぶ背表紙。見覚えのあるタイトルに、暫し足を止め。 けれどちいさなレディの部屋のもの、勝手に触るわけにもいかないから、そのまま部屋を出た]
(48) 2011/04/13(Wed) 11時頃
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ベネット君、起きたまえ。べーねーでぃーくーとーくんー。
[と、ご就寝の子がいるので、声は最小限おさえて顔を出す。 彼の上に、見慣れぬトラ猫は未だ居るだろうか。 居れば、ちょっと失礼するよ、と断ってから。 ベネディクトの身体を、がっしょがっしょ揺すって、文字通り叩き起こす]
ほら、荷物は何処なんだい。もう貰ったの?
[ていてい、とベネディクトの背を押しながら声を掛ける。 その手に荷物が見当たらなければ、出掛けにオスカーへ尋ね]
今日もごちそうさまでした!
[彼と主人へぺこりと礼をし。 ベネディクトを送って、家路についたのだった*]
(49) 2011/04/13(Wed) 11時頃
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―― 屋根裏部屋にて ――
[高台の教会や時計台ほど眺めは良くないが、視界を邪魔する高い建物も無いから、この部屋からでも港は良く見渡せる。 開け放した窓から届く喧騒を子守唄にベッドへ潜りこめば、その気が無くとも身体が自然と眠りに落ちてくれる]
……―― ごめん、ね。
[夢の世界で口にした言葉が、雫と共に現でも零れているのを聞いたのは。 サイドボードの琥珀いろしたランタンと、ひしゃげた小さな木箱だけ]
(63) 2011/04/13(Wed) 13時半頃
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―― 朝 ――
んん、ふぁーあ……ねむいな……寝てていい……だろうけど、起きなきゃっ。
[そんな顔でお客様の前に出せるかと言われ、祖母から魚屋の手伝いは断られてしまっている。 大分マシになった筈なのだけど、母親と祖母たち、それから大祖母には頭が上がらないので、大人しく休ませて貰っている身分。
寝ていても怒られはしないだろうが、身体が鈍ってしまいそうだから。 勢い良く布団を跳ね除けると、窓に歩み寄って、外へ向かって大きく伸びをしながら朝の潮風を吸い込んだ]
(64) 2011/04/13(Wed) 13時半頃
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っ、
[かたん、と。 風に舞い上げられたカーテンが、サイドボードを掠め。 ちいさな木箱をくすぐれば、ぽろん、とひとつ、金属の音色]
…――こころの底から夢見ているなら。 ゆめおいびとがするよう、星に願いをかけるなら。
叶わぬねがいなど、ないのです…――
[昨夜、あんな夢を見たのは。 市場で聞いたその音色のせいだったのか。 それとも、ミッシェルの『人間なんでも出来る』という言葉に、その歌詞を連想したからだったのか。
悪いとはとても言えないけれど、良いとも素直に言えない夢。 その名残を辿るかのように、木箱の傷をなぞる]
……――歓迎会の準備、しよう。 でもその前に、お休みだけど、すこし…… 相談しに、行ってみよう、か。
(65) 2011/04/13(Wed) 13時半頃
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―→ 装飾品店『brise marine』 ――
[道行けば、いつものアイリスの声が、やはり今日は暑くなりそうと耳をくすぐっていった。 新作料理は出来ていないから、氷菓を手土産に。 『brise marine』の戸を叩いてみた]
ミッシェル君、居るかい? ちょっと相談したいことがあるんだ。
[店に招き入れて貰えれば、まずは溶けないうちに手土産を渡す。 ソフィアの分もあるから、数には困らない。はず]
これ、……――直すことって、出来ないかな。 それか駄目なら、中のオルゴールを取り出して、作り直したいのだけど――…
[手のひらほどの紙箱から取り出されるのは、ひどく拉げた木箱。 小さいけれど上物の珊瑚や、透き通った硬質な鱗らしき飾りが、華美ではないけれど細やかにたっぷり施された品。
ミッシェルが視てくれるなら、どうかな、と判断を窺ってみる*]
(66) 2011/04/13(Wed) 13時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 13時半頃
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ぼくも、昨日食べそびれてしまったから。 ああ、冷たいのは無いけれど、甘味はまだ宿に残っているから、もし口寂しい時は顔を出すと良いよ。
[ありがとう、とアイスティーを一口頂き。 ミッシェルがオルゴールを手に取れば、こくりと喉が鳴る]
うん、巻いている手応えはあるのに、時々思い出したように、ぽろんと鳴るくらいで。
[慎重かつ無駄の無い手つきでオルゴールを調べてゆく仕草に、思わず見入る。 そうして、相談するのを躊躇っていたのより遥かに短い待ち時間ののち、音がメロディーとして連なり。 『星に願いを』の旋律をふたたび、かたちづくれば]
えっ…… なおる、の?
[あまりにあっけなくも頼もしいミッシェルの返答に、思わず握り締めていたカップが、かたんと皿に落下した]
(93) 2011/04/13(Wed) 22時頃
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な、なんだ…… 直るんだ……?
[しっかりしたつくりの長方形だった木箱は、軋んでひし形みたいになってしまい。 一角は完全に潰れてしまった。 だからもう駄目だろうと、思い込んで]
ほっとしたような、気が抜けてしまったような、嬉しいような。 ごちゃ混ぜになった感情が、ぱしゃぽちゃとカップの水面に落ちていって。
慌てて目元を擦りながら]
――ご、ごめん。ありがとう。 これは、…――何て言ったら良いんだろ。 箱は、……別のひとが組み立てたのを貰ったんだ。飾りをつけたのが、ぼく。
[だから本職に見せるのは、ちょっと恥ずかしい、とはにかみがちに、赤くなった鼻を擦って笑い返した]
(94) 2011/04/13(Wed) 22時頃
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そっか……。繊細な音を奏でるのに、逞しいものだね。
[手入れは欠かさずしていたけれど、それが正しいやり方なのかは分からず。 長持ちすると言われれば、ほっとして]
……うん。大事なひとから貰ったんだ。 …――もしこの曲を好きになったら、自分にこれを返して欲しいって、言われててね。
[作業の集中を妨げぬよう、ぽつりぽつりと、声は添える程度に。 やがて、かつてのように、蓋を開けた状態で、鮮明な音が流れ出せば]
うん。素敵な……音色だよね。 ありがとう。ミッシェル君に相談して、良かった。
[直してくれた細やかな手を握って、こころからの笑顔を浮かべるのだった]
(104) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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時々、網に引っかかるんだ。珊瑚。 生きているのは小さくても海に戻すけれど、枝先だけのは失敬してね。
[ミッシェルに倣い、溶けないうちにと、自分もアイスを口に運びながら。 褒められれば、肩を縮こまらせながら、ありがと、と赤らんだ頬でちいさく呟く]
……うん。海みたいなひとの事をイメージして飾ったよ。 何でも飲み込んでしまう大らかさと、穏やかさと、時に迷惑なほどの荒々しさと、夜の星空を映す美しさと。
そう考えてみると、作品を世に出すひとっていうのは、すごいね。 ぼくなんか、今こうして語ってみるだけで、照れ臭いのに、いくつもいくつも、自分の想いを立派なものに形作って、ひとへ見せているわけでしょう?
[笑みを浮かべるミッシェルを、照れが残ってはいるが尊敬の眼差しで、見]
(105) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 23時頃
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へっ!?
[突然のご注文>>107に、ミッシェルと顔を見合わせたろうか。 何事だろうと思いつつ、片手にスプーンつきのアイス、片手にアイスティーを持って、入り口へ様子見に顔を出してみる]
ゾーイ君、どうしたんだい?
[涼を求めるなら、どちらが良いか分からないので、とりあえず両手を少女に差し出してみるのだけど]
(109) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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こんにちは。……だ、大丈夫かい? リンダ君の店はここじゃないよ。
[自分を見て目を丸くしたのはいいとして、何だか言動が怪しい。 心配になって、ひたりとゾーイの額に遣った手の甲は、アイスで冷えた温度]
熱い……けど、熱は無い かな? ちゃんと帽子も被っているし、熱中症ってわけではないよね。
ん、どうぞどうぞ。 って、お金?
[やっぱり心配だ。 スプーンごとアイスを渡しながら、もう一度まじまじと少女を見詰めた]
(116) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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うん、ぼくは此処に居るよ。アイスも此処にある。
[少女の状況把握を、うんうん頷きながら聞いていたが。 アイスを口にして、きょときょとする様子に、ふっと噴きだし]
あはは、どうして。 逆の立場だったら、ゾーイ君はぼくにお金を払って欲しいと思うのかい?
(123) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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だよね。
[ゾーイが真面目に考えこめば、あわせるように笑みを引っ込め。 答えが出れば、また笑い返して頭をよしよしと撫で]
ん? そんなお礼を言われるようなことは、していないけれど。どういたしまして。 美味しかったかい。
[空になったカップを見れば、答えは聞くまでもないもの。 カップとスプーンを手に、屈みこんでいた背を起こすと、少女の胸元に視線がいき]
おや、可愛らしいペンダント。
[手が塞がっているので、見るだけで。 店を見回る足音を背に、テーブルへ戻り]
(132) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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――確かに、人間と似ているね。
[中座してしまったことを詫びてから、先ほどの応えを]
うん、そういうこと。 ……もう、好きになったから。返さないと ね。
オルゴール屋も素敵だよ? コーナーだけでも、あったら喜ばれそうだし。
[本気でも冗談でも、喜ばしいことと、和らいだ表情で首を傾ぐ]
そうだね、うちにもいくつか、まだあるから。 今度持って来るし、また見つけたら見せてみる。
珊瑚の首飾りを作るには、なかなか気の長いことになりそうだけれど。
[おずおず手を伸ばし、オルゴールの発条を、ぎりり、巻いて]
(133) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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そうだね。――本当、見ていて飽きないし、飽きることなんて無いと思えるひとだったよ。 本当の海も、サボらなくてもいっつも見ているけれど、飽きないもの。
[ソフィア君が怒らない? と、きょろり視線を巡らせ]
それは、お金が無いと、お酒も飲めないし ね?
[輪をつくって見せるミッシェルに、苦笑するような眼差しはけれど、呆れたものではなかった]
でもぼくは、想いを読み取れはしないけれど、ミッシェル君のつくる品が好きだし。 良いんじゃないかなあ。
(134) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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どういたしまして。
[再び流れ出したオルゴールを聞きながら、アイスティーを口に含んだ。 染みる水分と、冷たさが、再び外気に触れた身体を、しっとり冷ましてくれる]
返す頃には、もうメロディも覚えてるから良いだろうって理論らしいよ。 忘れたら歌ってくれるって。 ――まったく、そういう問題じゃないよねえ。
[せっかく好きになったのに、と言われれば、そうだそうだ と、こくこく頷き]
装飾ばかりでなくて、調音の技術も要りそうだものね。 でも、此処にオルゴールコーナーが出来たら嬉しいなあ……。
[対照的に、ほんわりとした表情で相槌を打ち]
ああ、そっか。何も、全てに珊瑚を使う必要はないのだね。 網をそのまま飾りにしたみたいで、なかなか面白いね。
[こういうのか、と示されたブレスレットに得心した様子で]
(148) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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え? ――ミッシェル君ったら、ぼくを褒めても何も出ないのだよ!
[空みたいと評されれば、頬を赤珊瑚と似たり寄ったりに染め。 わたわたと手を振るけれど、相性が良いと言われれば、嬉しげに目を細めるのだった]
それって大丈夫なのか…… でも、それで付き合いがかなり続いているのだから、それが二人のバランスなのだろうね。
[近い音は歩き回るゾーイの足音くらいで、蒸し暑い喧騒から隔たれた店内では、居住スペースの方の物音も、時折聞こえてくるようで。 そちらを向けば、微笑ましげに口元を緩めて]
こらこら。お酒をやめないためにも、お店を潰さないように、じゃないのかい、せめて。
え? 優しいことは、特に無かったと思うよ。
[思っていることを言っただけで。 けれど照れ笑いを浮かべるミッシェルの表情は優しいから、そういうことでも良いかと思いながら、ふにゃりと笑い返すのだった*]
(149) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 01時半頃
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思い出? そういえば、ゾーイ君のにしては、少し年季が入っているかな。
[胸を張る少女>>183より、年嵩に見えるペンダント。 両手を挙げる彼女の動きにあわせて、ひょこっと揺れるそれを見つめ、不思議そうに首を傾げたのだった]
……―― ランタン、 ?
[ベルの音に呼ばれて行ったミッシェル。 彼女が持ってきた手紙>>180を覗き込んだ表情は、帽子の影で見えなかっただろう。 カップの内側で、くぐもった呟きを漏らす]
随分、…―――ロマンチックなお誘いだね。 イタズラでは無いだろうけれど、どうして……
[このタイミングで。 そう口にする前に、ソフィアが思い当たったのと同じ言葉を置いてゆく]
(198) 2011/04/14(Thu) 21時頃
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……… うん。
[ミッシェルが灯したランタンを、直視せずとも明かりがテーブルの上に光の影をつくって。 きれいだね、とカップを口元から離せないまま、俯きがちのままに、ただ頷いて]
ああ、この場面―――…懐かしいね。 素敵だと思う。ゾーイ君が見たいなら、もし手紙を出したひとに会う機会があれば、是非提案してみよう。
[ゾーイの笑顔でなく、挿絵を見つめ。 成功したなら笑みをかたちづくり、頷いてカップを置くと、彼女の頭をわしゃりと撫でて]
お茶、ご馳走様。 ごめん、ゆっくりし過ぎたね。お休みにごめん。
[不自然だろうか。けれど言い訳を考えている余裕が無くて。 帽子の端をぎゅっと握って、ぺこりミッシェルへ礼をすると、足早に席を立ち]
(199) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
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あ、 っと……。
[手を掛ける前に開いた扉。 下げた帽子と前髪で、視界があまり利かなかったから誰か分からなかったけど、挨拶された気がしたから、ちいさく会釈だけ返し。 逃げるように、店を走り出た]
(200) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 21時半頃
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……――あ 、……オルゴール、忘れてきてしまった。
[はた、と気づいて、足を緩める。 ばかだな、と呟く声も、鼻先まで下げた帽子のせいで、くぐもった。
今から戻るのも、気が引ける。 ほとぼりの冷めた頃、何でもなかったと笑って取りに行こう。
そんなことを考えながら歩いていたら、踏み込んだ茂みの影、涼んでいた黒猫が飛び出して]
うわっ、とっ…… え?!
[何とかバランスをとって避け。 けれど予期せず掛けられた声>>204に、振り向こうとしたら、思い切りバランスなんて崩れ]
ね、 ったぁ……。
[わたわたと振り回した両腕むなしく。 べちんっと坂にすっ転んだ]
(206) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
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ネルは、ひ、ひま。だいじょぶ。と、突っ伏したまま、よれよれ手を振った。
2011/04/14(Thu) 21時半頃
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どっちかって言うと、焼けてほしい かも……。
[差し伸べられた手を、取って良いのか、迷う指先はふらふらと中途な位置を彷徨う]
…―――あのね、今、ちょっと顔が…… ひどいから。 少し、空でも見ていてくれないかい。
[彼が了承してくれたなら、急いで鞄からハンカチを取り出して、水分ごと汚れをごしごし]
お待たせ。
ん、ゾーイ君よりは、そりゃ重いけれど、基本的に自分で歩いて行ってくれるから、ベネット君を送るの、そんな面倒なことでもないのに。 でも、ヒマなのは言った通りだから、ご好意に甘えさせてもらえるのなら、甘えてしまおうかな。
[ほとんどはゾーイにあげてしまったけれど、先ほどアイスも口にした筈。 けれど、甘いものは別腹なのだ。何とかなると、頷くのだった]
(213) 2011/04/14(Thu) 22時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 22時頃
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[帽子の内に溜めていた涙と、新しく零れるのとを何とかするのに一生懸命で、ベネディクトがこちらを見ていたとしても気づかずに]
ジーニーになりたいのかい? まあ、あまり安全な状態ではないよね。
[彼が、酒宴の後手のかかるひとだという印象はあまり無く。 連続するこの頃に、心配なこともあるから、送るのは自己満足でもある]
うん、新作はまだぼくも食べてないんだよね。 この機会にご馳走になろう。
と、今日は?
[やあ、とセシルに挨拶するも。 彼女は彼女で、へろへろしている]
大丈夫? って、こら、ふたりとも。
[この暑いのに、火花を散らす2匹に躊躇い無く手を伸ばすと、ごろごろと喉元を撫でた]
(218) 2011/04/14(Thu) 22時頃
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ほんとう、溶けそうな陽気だよ。 早くアイスで固めないと。
[混ざるセシルに、微笑ましげ。 空いた手で、彼女のねこっけもわしわし撫で]
ん。ぼく? 何もないよ、大丈夫。
[首を傾げられれば、にへっと笑ってみせた]
(226) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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お酒なんて、飲みたい時に飲めば良いものだもの。 オスカー君にも、こんな陽気だから冷たいお土産持って行ってあげたらどうかな。
[甘くないほうが良いかもしれないけど、とちいさく笑い。 ベネディクトが述べた新作メニューに期待のいろを浮かべる]
ああ、聞いただけでお腹がひんやり幸せに。 はやくいこう、いこう。
って、そんな欠食児童っぽい? そんなひもじそうかい?
[ベネディクトがセシルにくっついてきた猫を抱き上げたので、黒猫――つまりはジジを抱き上げて。 セシルの背を押すようにしながら、彼の後を付いて行こうと]
(227) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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ネルは、ベネットの歩調が鈍れば首を傾げる。お財布忘れたかい?
2011/04/14(Thu) 22時半頃
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えっ 拝まれるのかい、ぼく。
[首を傾げれば、腕の中のジジも傾いで、ちり、ちりんと涼やかな音色]
水難? 海じゃなくて市場で? カシスシャーベット。いいねえ。売ってる売ってる。
[ちりん。 微かな音色が、ベネディクトの問いかけに揺れる]
……――ミッシェル君のところに届いたのなら、見たよ。 ベネディクト君のところにも、届いたんだね。
[ジジの日陰に居たお陰でひやりとする毛並みに顔を埋めて、頷く]
…―――うん。素敵な企画だもの。 ゾーイ君も喜ぶし、ぼくも……協力したいと思ってる、よ。
(238) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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へっ。え――… うん?
[まさに開口一番。 ベネディクトに命令したのと同じ口で、誘いの言葉を掛けられれば、ぽかんと呆気に取られるまま、反射的に頷いてしまった。 我関せずと、ジジはのびのび、喉元を伸ばして]
え、ええっと、ジェラート食べてから……でも良いかな?
[にゃぁ、と彼が鳴くのに、はっと意識が戻る。 当初の目的を、思わず忘れかけていた]
(244) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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[酒場にサイモンが訪れた時のことを思い出す。 彼に似た背中。
きっと綺麗。ベネディクトの言うように、ゾーイの笑顔と挿絵のように、それは美しい光景に違いないのだけど――]
……っ、やあ。
[思考に耽りかけた視界に、伸ばされた手>>242と、ジジの前足。 早足で駆けていくのへ、ひら、と手を振った]
(247) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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良かった。行ってらっしゃい、じゃあぼくらも早く食べて来よう、ベネット君、セシル君!
[食べてからでも、との申し出に、ヨーランダが気を悪くした風ではなかったのに、ほっとする。 一月、一番大変な時期にこの町に居なかった身で、今更差し出がましく世話をさせて貰う気は無かったが、その表情を曇らせてしまうのは本意ではないから]
リンダ君待ってー! まってー! 新作ー!!
[オスカーの指摘>>253はもっともで。 ふたり、とオスカーを押しやるように店へ飛び込み]
セーフだよね? セーフだよねっ!?
[ぼくらお得意様だもの! とうるうるした眼差しで注文を述べてしまうのだった]
(257) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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ネルは、座敷童かな!
2011/04/14(Thu) 23時頃
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はあ……。閉店間際にも関わらず、さくさくの食感が残るパイ生地。濃厚に香るラムに浸されたクランベリーのほど良く残った酸味…… もう、相変わらず良い仕事なんだよ、リンダ君っ!
[これで、閉店駆け込み客でなければ良い客だろう。 うっとりと、見つめるジェラートは、新作とチョコミントの2段重ね。
そのクランベリーのだよ! と尋ねられて>>262指したジェラートを盛り、似たような状況になっている彼と、なにかを達成したかのような眼差しを交わしてみたり]
(264) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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そういえば。
[ラムの香気に浸りながら、コーンを齧っていると。 少年とベネディクトのやりとり>>255を、ふと思い出し]
謝れたのかい?
[していなくとも、いつも通りの彼らだったから。 どちらでも良いのかもしれないと思いつつ]
(267) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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ネルは、セシル君、遠慮しなくても良いんだよ? なんて言ってみる。けして自腹じゃないからという理由ではない。
2011/04/14(Thu) 23時半頃
ネルは、一方そのころ、預けられたままのサザエは、活きが悪くなる前に焼いてしまおうかと、まな板…もとい、網の上に掛かりそうである。
2011/04/14(Thu) 23時半頃
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苦労があると、余計に美味しく感じられるよね。 ご馳走様。
[ひんやり満たされる身体と心に、蕩けそうな笑みを浮かべながら。 お裾分けしてもらったブロッサムを味わう]
ん、コレも美味しいね。今度たのも。
ううん、どういたしまして。 ヨーランダ君、気にしていない様子だったし、――ごめんは、言える時に言ってしまわないと、あとあとまで残ってしまうからね。 今度こそ、タイミングが合って、天邪鬼が引っ込んでくれてると良いな。
(273) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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[腕の中のジジに、生クリーム(オスカーのように盛られてはいない)を指先でお裾分けしながら、飼い主の良い笑顔>>277に、くすり笑い]
おかえり。そんなわけないじゃないか。
[生クリームで指先を白く染めたまま、ヨーランダ>>281にひらり手を振った]
(283) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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[ラルフ本人が、あきらかに未練ありそうで、ヨーランダが切なそうな目をするから。 オスカーも勧めていることだし、くすくす笑いながらも、自分のコーンをラルフに差し出した]
良かったらどうぞだよ。クランベリーのは、もうほとんど食べちゃったから、チョコミントのシングルだけどね。
(288) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 00時頃
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[なぉ、と髭についたクリームを器用に舐め取って、ジジは満足げなご様子。 差し出したアイスは断られてしまったが、ベネディクトがカップを取り出したのに、ほっとした表情]
えっ!? いやいやいや、ぼくは拝まなくて良いよ。ベネット君だけで!
[とろーん、と溶けていってしまいそうな笑みを浮かべるセシル>>295に、ぎょっとしたようにぶんぶん首を振り。 そんなに気に入ったなら、歓迎会の為に明日、テイクアウトしておこう。と考えていたら]
えっ、あー……あぁぁ。残念。
[オスカーの指摘>>298に、ひっそりと肩を落とした]
(299) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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