267 【突発誰歓】蔵書点検の狭間に【5発言RP】
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[男はただじっと、その犬を見詰めていた。 真っ白い、柔らかな毛を纏う彼。 振られる尻尾を瞳で追い、零れる鳴き声を耳に聞く。
いやに熱心にそうしていたから、 怪訝にされても無理からぬ事だ。 だとしても、それを気にする男でもなく。
ふむ と。 一つ納得した風に肯けば、手を伸ばしながら]
きみ、恐竜になりたいとか言ってたんでしたっけ? いやはや、なれなくって良かったですよねえ。 恐竜なんて大きな生物が居たら、 ぼくみたいな不幸体質、隣に居られませんよ。
[わしゃりとその頭を撫でる。 無遠慮な行動。彼は嫌がるだろうか。 だとしても、もう少し。顎を擽る様に撫でて]
(32) 2017/07/18(Tue) 07時半頃
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……ふむ。成程、これはこれは。 動物に触れるっていうのも、悪くない。
[そう言う間も、眉間の皺はそのまま。 まるでちぐはぐではあるが、本心からの言葉で。 思うまま、その白い体を掻き撫でる。
実の所、男は動物というものに良い思い出が無かった。 男の知る動物は、大体が人を襲うもので、 散々っぱら、その被害を被ってきたのだから。
故に、大人しい動物を珍しげに見詰めてしまって。 この通り、手前勝手に撫で回している所。
申し訳ないが、この男は遠慮というものを知らないので もし嫌であっても、我慢を強いるに躊躇いが無い。 それこそ、噛み付かれでもしない限り 噛み付かれたとて、暫くすれば素知らぬ顔で 難しい顔のまま、彼を撫でる姿があったろう]
(33) 2017/07/18(Tue) 07時半頃
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[二十を越えた容姿であり、 齢自体はその何倍も重ねたこの男は、 彼がお好みの、"こども"とは遠い存在だろうが。 一つ二つ。戯れめいて、 動物の薀蓄を、語ってもらった事もあったろう。
教えを乞うとか、そんな殊勝さは無い。 図鑑の中で彼は、幾つも動物を紹介している様だから そういう事が好きなのだろうと、そう思っただけ。
別に、話す事は何だって良かった。 相手の姿が犬でなくて、例えば小さなリスだとしても。 ただその隣で、柔らかな毛に触れられさえすれば。 ……ああでも、ライオンはちょっと。 凶暴そうな動物は、あんまり好きじゃないもので]
アニマルセラピーって、存外馬鹿に出来ないですね。
[ぽつり。感慨も何も無い呟き]
(34) 2017/07/18(Tue) 07時半頃
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人の傍に居るより、 ずっと、安らげる様な気がします。 だからこそぼくは、きみの隣に居るんでしょう。
[好き勝手に寄り添う、隣人として。 そんな考えにだって、 やっぱり、感慨なんてものは無かったけれど]
……まあ。本に人も動物も無いですか。 そも この図書館には、人が良いのが集まってますし。
その分ぼくみたいな性悪は、 逆に居心地悪い部分もあるんですけれど。
[言葉とは逆、愉しげな口調で。 性悪男が、押し並べて真を語るとは限らない。 寧ろその逆が多いという事を、 動物図鑑である彼が、知っているかどうか]
(35) 2017/07/18(Tue) 07時半頃
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……そういえば。この図書館に来た"もの"は、 皆館長からチョコレートを貰っているみたいですが、
────動物って、チョコは食べられるんです?
[本相手に何を、という話であり。 彼が人に"なれる"可能性を考えない、気軽い問い。
思えば男は、この隣人の事をあまり知らない。 だがまあ、少しずつ、知っていけば良いのだろう。 ベージを捲れば、きっと 彼自身が、解説を交えて教えてくれるのだろうから*]
(36) 2017/07/18(Tue) 07時半頃
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