303 突然キャラソンを歌い出す村4
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──音楽室の窓辺──
────あァ?
[聖別されたわけでもない窓硝子は青年の形をしたもの を阻むに至らない。──だか]
厭ァな感じがしやがる…… オレの大嫌いな臭(にお)いだ
[嫌悪、一滴の望郷めいた哀愁。 届かぬ遠い星を見つめるような影だ]
(16) 2020/01/05(Sun) 12時頃
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──天獄学園内──
[舌打ひとつ。 無駄な時間を使えばさらに面倒なことになろう。 するりとしなやかな豹のように窓から滑り込む。 寒さは学園を侵さぬらしい。 ──厭な気配とはまた別に、 目標とする純白の魂を追う。 都合の良いことに動いてはいないようだった。 身を低くして駆けるは風のように。 ──生憎と純エーテル体の色濃い【天使】や【上位悪魔】のように姿を消す術は持ち合わせてはいないのだ。]
(21) 2020/01/05(Sun) 13時頃
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[階段を一足に飛び降りて着地する。
黒の羽が一瞬背に現れて消えた。 あるべき衝撃を相殺して 音も少なく廊下を走り。
──獣の匂いに再びの舌打ち]
(22) 2020/01/05(Sun) 13時頃
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なんで【番犬】の匂いがするんだよ……!
[聞いてねえぞクソ上司。 ぼやくもすでにその身はクラスの前で>>9涙目の白き少女の前に在った。 学園の中で明らかに異質な黒衣の男は冷たい柘榴の瞳でいたいけな少女を見下ろした。]
(23) 2020/01/05(Sun) 13時頃
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────見つけたぞ、…………純白の天使。
オレと来てもらおうか。
[少女以外の一切合切を無視して、 ただただ事務的に言い放った*」
(24) 2020/01/05(Sun) 13時頃
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──天獄学園/ヨーラのクラス前── ────るせぇぞ【番犬】…… いつから人語を話すようになった?
[ぎり、と睨みつけては>>50秀麗な眉を寄せた。 手を横に薙げば黒炎の刃が掌に握られている。]
そこを退け。
[──制するような声。 ぎしりと重力を感じさせるような──>>48]
(53) 2020/01/05(Sun) 15時頃
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──チッ……!
[声と気配の方を“見る”。 はっきりしっかりと聴こえる低い声。 聴き覚えが厭でもあった。]
■■■■【ジェルマン】────……
[その言葉は天と地の獄にのみ紡がれる音である]
────それに、……
[虹色の絢爛な輝きがちらついている。]
(56) 2020/01/05(Sun) 16時頃
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────揃いも揃ってお出ましとはな……
余程と見える、 この【純白の天使】は……
[──そうでなければ己に命など降るはずもないか。 ──挙句3対1、多勢に無勢というわけだ。]
(57) 2020/01/05(Sun) 16時半頃
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[黒い刃を翻し、睨み付ける先、ただの“人間”に誰もいないよう見えるだろう。 ──微かに揺らぐ陽炎のようなものを捉えるが関の山か。観る者がいるとすれば、それは“異能”の者だ]
─── ill‐fated(ツイてねぇぜ)
[ストリングスに噛み付くようなギターリフ。 漆黒の音色は獄より来たる]
眼を灼(や)く光 痛みに叫び danceはお呼びじゃない knight気取り? Don't be silly(ざけんじゃねぇぞ)
danceはご勝手に night宵闇に
「この場は譲ってやるよ色男」
──night &knight short.ver
(59) 2020/01/05(Sun) 17時頃
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[背の黒い羽を一息に広げた。 野次馬一絡げにする風を巻き起こす。 脆弱な硝子がひび割れてばきりと鳴った。]
────お断りだ、 鏡を見ろよクソ天使。
[はん、と鼻を鳴らし、睨み付けたのは一瞬、床を蹴り、ひび割れた硝子を蹴破ってそのまま黒い翼を羽ばたかせ、上昇。 雪の降る朝空へと舞い上がった。 一瞬振り返るは忌々しげに柘榴の双眸を歪め。
舞い落ちる白に混ざらぬ黒をひとひら、ひらりと*]
(60) 2020/01/05(Sun) 17時頃
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……っ、それからなぁ! 鴉って言うんじゃねえよ!!
[>>52 憎たらしいほど飄々とした虹色に、 悪態は果たして届いたかどうか*]
(61) 2020/01/05(Sun) 17時頃
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──天獄を見下ろせる電柱の上──
……クッソ、加減が難しい……
[降りしきる雪の中、腰を落として地を見下ろしている。 襟足をくしゃりと長い指で掻き混ぜる。]
……ああも派手に壊れるたぁ、 “こっち”のは随分脆いな……
[また舌打ちをひとつ。たっぷりとした上着の首元を片手で引き上げるのは雪を吸い込まないためだ。]
──面倒くせぇ…… あの犬さえいなきゃ天使どもに先駆けてあの女を連れて行けたっつーのに……
(114) 2020/01/05(Sun) 22時頃
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──天獄を見下ろせる電柱の上── [北風が吹き荒ぶ。 睨み付ける眼下に、不意に違和感を感じて手を伸ばす。]
────これは……
[>>15黒が白に浄化された己の羽1枚。 眼を眇め、──忌々しげにぐしゃりと握り潰した。ばらばらと砕け、雪に混じって落ちていく]
クソ、…………
[落ちかかる前髪をかき上げて、小さく悪態をついた]
これだから厭(きら)いなんだよ、 天使はよ…………
(120) 2020/01/05(Sun) 23時頃
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──天獄を見下ろせる電柱の上──
……!!
[>>134忌々し気に散り行く羽を見ていたが、 視線を感じてはっと見遣る。 睨むように目を眇めたのまで分かるかは謎だが。]
───……目敏いやつが居やがるな…。
[するりと立ち上がればそれが間違いなく人の形をしていると男にも分かるだろう。辺りに人が多くないことを確認し、とん、と電柱を蹴った。一瞬だけ拡がる黒い羽。]
(137) 2020/01/05(Sun) 23時半頃
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──天獄学園・第2グラウンド──
[ばさり、と羽を羽ばたかせ旋回。 大きな鳥が飛んでいるようにも見えたろうか。 雪がある程度は姿を隠すだろう。 ──別に内密にやれとは言われていない。そも、内密だったらエーテル体になれない自分に任されるはずがないのだ。ならば、好きにやる。
>>147男の斜め上、頭上に浮かぶは降りしきる雪花の中。]
……なんだ、ただの人間か…?
[聊か拍子抜けしたように呟く。 天使の偵察隊かなにかなら、口封じでもしてやろうかと思ったが────]
(149) 2020/01/06(Mon) 00時頃
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[──少しだけ、彼方の記憶にのこるひとの顔に似ている気がした。僅かに目を伏せて、]
……いいか、 ここで見たことは忘れろ。
[>>145 よく吠える忌々しい番犬でもなければ、天使の一派でもないなら>>149>>147 わざわざ人間を殺すような理由はない。]
(150) 2020/01/06(Mon) 00時頃
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― 天獄学園・第2グラウンド>>152 ― ……、持って回った言い方をする野郎だな
[引っ掛かりを感じながら、しなやかな筋肉を纏う男を見下ろす。]
────、それを聞いてどうする?
[わずかに警戒を見せ、問いかけた。]
(154) 2020/01/06(Mon) 00時半頃
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― 天獄学園・第2グラウンド >>157― ……そうかよ
[その物言いも、どこか記憶に引っかかる。 隠せぬ翼は物理法則を無視し、羽ばたかないまま広がっている。]
────、……純白の天使を、 連れていくために来た。
[言って、人間ならば意味を理解すらしまい。 そう分かっていても紡いだのは、記憶の面影のせいで、綻んだためか]
………────、
[沈黙の隙間に雪の降る。微かに苦し気に眉を寄せ、]
……、知らねえ
[白い息に溶けそうな、下手くそな濁し方だった。]
(166) 2020/01/06(Mon) 01時頃
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― 天獄学園・第2グラウンド >>166―
……、────、何も訊かねえのかよ
[拍子抜け、というよりは。 その答えがあまりにも自然で、妙にしっくりと来てしまった所為で、男の漆黒の眼を吸い込まれるように見つめてしまった。]
……手を貸すって、……、
[いいのかよ、と。問いは半端に、曖昧に。その代わり。]
……名前。
あんたの名前、何てんだ
(182) 2020/01/06(Mon) 02時頃
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……オレは「シシャ」だ。
[名乗りを待つ。
────雪が、降っていた。あの日のように*]
(183) 2020/01/06(Mon) 02時頃
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♪━━━…・・・‥… >>183 柘榴の瞳にうつる雪が音律を奏で始める。 ♪━━━…・・・‥…
(記憶はいつまでも消えない) (堕ち行く中でいつまでも刻まれたままだ)
♪━━━…・・・‥… ♪━━━…・・・‥…
雲は千切れ 天の波間に揺れる光の雫 雪ぐべきものにまみれながら
♪━━━━━━━━━……
(落ちる欠片 硝子の向こう) (映る面影の懐かしさに膿む)
(203) 2020/01/06(Mon) 03時頃
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雨は止まない それは涙という名だという 季節が剥がれて 砕け散ったうえに降り注ぐ
雨は止まない それは涙と呼ばれるという 俺は知らない そんなものは
知らない方がよかったのに 今も
♪━━━…・・・‥… ♪━━━…・・・‥…
…… ‥
・ ・ ・ *
(204) 2020/01/06(Mon) 03時頃
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─ 天獄学園・第2グラウンド ─
…嬉しい?
[夜の闇のようだな、と漆黒を見つめたまま思う。 少しばかり顰め面を和らげた。 器用には程遠い苦笑いに似る。]
……へんなやつ
[いつかも謂った気がする。 彼が言葉を言い換えたのは正しかった。 実際、怒ったろうから。 飲み込んだ言葉は図星だからだ。>>209]
(214) 2020/01/06(Mon) 10時半頃
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[名乗りの躓きには少し首を傾いだが、] オトサカ、マイ。
……、マイ。
[紡がれたものを繰り返し。ひとつ。雪が落ちる。 僅かに開いたままの唇を引き結んだ後、]
……また 来る。
[小さく、気が向いたらな、と付け加えて。 ばさり、と黒い翼が雪花をかき混ぜ小さな嵐を起こした。 堕天使は白い空に飛び行く(きわ)に、一度だけ振り返った。黒い羽が舞い落ちる。*
(215) 2020/01/06(Mon) 11時頃
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──上空── [羽ばたき舞い上がる空の上、 雪花繚乱に天獄学園が微かに見える位置で漆黒の翼持つ青年は振り向き、]
────似て、た…
[ぐしゃりと髪の毛を乱し、両手で自分の顔を覆った。 表情の移ろい、声の響き、待ってるよ、という言葉>>225]
……ッ……、
[最早白の見る影もない漆黒の双翼で 自分の身を包んだとて酷く寒い。
──羽が雪白であった頃。 ただの人に入れ込みすぎるなと言われた。 あらゆる天使の力を投げ打っても構わなかった。それなのに届かなかった。後悔が押し寄せるたびに翼の黒は深くなる。
堕ちて、堕ちて、それでもその中で力が取り戻せればいつか、辺獄の涯でもいい、会えるのではないかと]
(227) 2020/01/06(Mon) 17時半頃
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……、────
[もしも、魂が巡った結果なら。 そうは思うが今のシシャ《下級の存在》では何も見通せない。
力を取り戻すには階級が必要だ。 その為に【純白の天使】となりうる少女を堕天の側にさらう。]
(228) 2020/01/06(Mon) 18時頃
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[──かの人が“悪魔“であることを、>>226 シシャは、知らない]*
(229) 2020/01/06(Mon) 18時頃
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―上空/雪花繚乱―
……… アンク……
[両の手で覆ったまま 懐かしい名前を呼んだ。>>249 返る声はない。
雪が目じりに落ちて、水に変わり伝い──堕ちた。
雫一滴。 ピアノの一音。]
(299) 2020/01/07(Tue) 00時半頃
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[セピア色の日々を思い起こさせる セカンダリードミナントコード。 降り積もる雪、アンクが居なくなった日の事。]
: * : 剥ガレタ季節 Instrumental ∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵ ::::::::::::: *゜*゜*゜*゜*゜*゜*
(300) 2020/01/07(Tue) 00時半頃
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[>>300 ピアノをバックに言葉が落ちる。 ――剥ガレタ季節 Instrumental 語り部Ver―― 白い羽を広げた青年はかつてのシシャ。]
あいつの書く絵が好きだった。 描かれるのは気恥ずかしかったし 文句も言ったはずなのに、 そういうところは譲らない 芸術家気質って言うのかな。
──あの絵(>>253)はどこに行ってしまったのだろう。 ──あいつと共に、居なくなってしまった。
堕ちた俺には探すすべはなく、 あの日も雪が降っていた。
────嗚呼。
[語りが進むほどに羽は漆黒へと変わり。]
(307) 2020/01/07(Tue) 01時頃
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∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵ ::::::::::::: *゜*゜*゜*゜*゜*゜*
「雪は、嫌いだ…」
・ ・ ・ * ∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵ ::::::::::::: *゜*゜*゜*゜*゜*゜*
(308) 2020/01/07(Tue) 01時頃
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[場面は変わり、シシャはひとり、楠の大木の天辺に腰かけ考えている。]
……、……
[───天使どもが天獄学園に集っているのは間違いない。 番犬も相手どらなくてはならないだろう。 先手必勝で派手にやらかしてしまったからには、どこかで隙をつくしかない。]
……侵入(スニーク)とか全然向いてねえんだけどな…。
[ぼやいて、黒曜石の指示書を浮かべた。 高位の堕天使は言ったのだ。 純白の天使を堕天させれば、 勢力図が塗り替わるのだ、と。
──彼らが何をしようとしているのかは知らない。知ろうとも思わない。己の願いには関係のないことなのだから。]
(313) 2020/01/07(Tue) 01時頃
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……とはいえやるしかねぇか……。
[黒曜石をしまい込む。腿に頬杖をついて、少し離れた天獄学園を見遣る。ジェルマンやキランディが居るのが本当に厄介だ。 手があるとすれば、>>225 アンクに似た気配のマイの手を借りること。あの学校の教師であるなら、色々と知っていそうなものだが。]
……、「待ってるよ」か……
[ぽつ、と呟く。 遠くでチャイムが鳴る。 人がある程度散って紛れる時間帯になるまで、今しばらくの休息を。 ──その後、向かった学園内に、己を描いた絵を知る少年がいるとは、今は知る由もない>>272**]
(327) 2020/01/07(Tue) 01時頃
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―学園敷地内― [あれから暫くして。 ──雪の強くなる折りに紛れ、 鴉よりもなお黒い翼を羽搏かせ低く飛ぶ。 雪と風がにおいを消してくれるはずだ。敷地内の大きな木に身を隠し様子を窺う。]
……忌々しいが、 自分が下級なのが幸いするな…
[ため息一つ。 静かに流れてくるパイプオルガンの音───聖なる気配。あの学園には礼拝堂があるのだ。 避けるように動いてしまうのは本能的なもの。 其れゆえ、恐ろしき“増幅器《E-star》”>>348の在る事には気づかぬまま。]
(392) 2020/01/07(Tue) 11時半頃
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[ふと、何かに気づいたように顔を校舎の方に向ける]
……、これは…
[──絵の具の匂い。
あの時と同じものではないが、 少し 似ている。 柘榴の眸が微かに揺れる。 きっと、──よく似た男に逢ったせいだ。
人の気配のないのを確かめて、ふらりと、黒衣の堕天使は窓をすり抜け、美術室に降り立った**]
(393) 2020/01/07(Tue) 11時半頃
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―美術室―
[辿り着いたときには誰もいなかった。 電気をつけていない所為で落ちる影が淡く灰色めいて部屋の色彩を鈍らせている。 懐かしさを感じる絵の具の香り、書きかけの絵が並ぶ。 絵を描いているのを見ながら、 柔らかな視線を交わしたあの日のなつかしさを想いながら足音少なに見まわし、]
……、……
[ひとつ、興味を惹いた一枚へ近づいた。 あいつのタッチではない、 あいつの癖ではない、 けれど、“天使”を描こうとしたような跡のある────]
(405) 2020/01/07(Tue) 13時半頃
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……ぇ
[唐突な人の気配。 カンバスの縁に手を触れようとする寸前で止まる。>>403 其処には華やかな少女が一人。>>404 降る雪の窓を背に、柘榴色の眸を微かに瞠って。]
……、…、 違う、 ──、オレ は、…
[咄嗟の言い訳を考える。 また騒ぎになっては面倒だ、
──、だから。]
(406) 2020/01/07(Tue) 13時半頃
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[「頼られるのは、嫌いじゃないから。」]
……、マイ、の
[脳裏に浮かぶ声の主を、巻き込んでしまった。 或いは。名を出せばまた会えるかもしれないと、そう思って。]
……オトサカ マイの、 関係者だ
[罪悪感に、僅かに双眸を伏せながら*]
(407) 2020/01/07(Tue) 13時半頃
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―美術室/昼休み―
……。
[うまく切り抜けられるかはわからなかった。 >>408零れそうなくらい大きな瞳が見つめてくる。 緊張の時間は数秒。]
……、
[柘榴色の眸を瞬かせた。 今は知る由もないが、キランディの祝福に助けられたと知ればシシャは複雑そうな顔をすることだろう]
……爺たちのような喋り方をするんだな……
[どう見ても子供なのだが、 今のこの国ではこういうのがスタンダードなのだろうか?資料にはなかったことである。さもありなん。]
(420) 2020/01/07(Tue) 15時半頃
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[芸能人、という誤解は丁度いいので訂正しないでおく。]
部長。天使が好きなのか、そいつ。
[探り探りの言葉選びだ。 昔からだが、あまり嘘をつくのは得意ではない。 好意にあふれた言葉を矢継ぎ早にかけられて、些かならず面食らっていた。純白の天使もだが、この少女も相当のお人よしだと思う。]
……ファン、か、…そうなのか……。 なあ、…マイは 絵を描いたりはしてねぇのか
[尋ねるは些か恐る恐る。]
ああ、別に食べなくても───、 じゃねえ、…食って来たからな、気にすんな。
[下級天使とはいえ飲み食いは生存に必須ではない。ぱっと明るくなる部屋。眩し気に一度、瞬いた**]
(421) 2020/01/07(Tue) 15時半頃
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― 昼休み / 美術室>>473―
……
[少女への問いに答えは得られたか否か。 新しい足音があればはっと其方を向いた。背の高い見目麗しい少年が現れた。 ため口だが、生憎と口の利き方を気にするような性質ではない。]
……そんなところだ。
[少女に応えたのと齟齬が出ないようにしながら、ふ、と首を傾げられて柘榴色を瞬かせた。]
……え?
[訝し気に眉を寄せる。 シシャよりも少し背が高い少年から天使どものような気配はしない。 探っていたつもりだった、が>>474]
(480) 2020/01/07(Tue) 23時頃
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な、……、
[―――近い。近すぎる。 僅かに顔を引いたがそれで怯みはしない。負けず嫌いなのも相まって狼狽しつつも至近距離で睨むように見た。 色素の薄い眸に覗き込まれるのは落ち着かない。]
……まさかって、…何がだ
[ようやく離れたのに一息つく。]
オレは、…お前とは初対面だ。 この国に来たのも初めてだしな…。
[よもや己の絵を見ていたとは思いもよらない。 気を抜いて柔らかに眠りの淵にいるような表情などアンクの前以外で見せるものでもないゆえに、どこか似ていても印象は違って見えたに違いなかった。]
(481) 2020/01/07(Tue) 23時頃
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……、部長? お前、いつもこうなのか 近すぎるぞ…驚いた
[少女の方にも、こいつはいつもこうなのか、と視線を送ってしまった。 堕天使にも天使にも変わり者は多いが、人間にもいるのだなとばかり。]
……ん。
[ちらとキャンバスの方を見る。>>477]
………天使だな、と思って。 そう言うのを書く……知ってるやつが、居たんだ。
…でも、
[じ、と。繊細な筆遣いや髪の毛の彩を見る。確かに美しいのに、アンクの絵に感じられた“もの”が、ない。]
……冷たいな、この絵は。
(489) 2020/01/07(Tue) 23時頃
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―昼休み/美術室(少し前)―
[部長の少年がやってくる少し前のこと。 >>486少女にシシャは頷いた。]
ああ。…そんくらいの年の子は のじゃ、とかは言わねえだろ
[違うのか?と首を傾ぐ。 アニメなどは履修していない堕天使だった。]
……ふうん
[そういうもんか、と呟く。 キランディとか、ジェルマンとか、そういう類の天使にでも魅入られたのか、と、見当はずれのことを思った。]
(501) 2020/01/07(Tue) 23時半頃
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―昼休み/美術室(少し前)―
…そっか、……いや、 絵も描くんなら、 見てみたいなって、思っただけ。
[なら、やはり、違うのだろうか。 少しの落胆を見せて、机に凭れ掛かる形で立った。 はきはきとした少女の言葉は小気味よい。
堕天使は別に、人を傷つけることを目的とはしていない。 純白の天使を攫うために手段を択ばなかっただけだ。 そもそもシシャは人間のことは嫌いではない。────だからこそ堕ちたのだ。]
ろけべん。 …ああ、うん、そう、それ
[適当に話を合わせた。 完全にひらがなの「ろけべん」だった。]
(504) 2020/01/07(Tue) 23時半頃
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―昼休み/美術室― [顔が近い、の狼狽ののち。]
……それはお前が女だからじゃねえのか
[>>494少女に言うが、常識が通用しないタイプの残念なイケメンだとはまだ判断がついていない。]
(507) 2020/01/07(Tue) 23時半頃
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― 美術室、少し前 ―>>506
……ない
[と、風変わりな喋り方をする少女に答えるは存外素直に。]
……描いていたら、……いいなって、 ……そう思っただけだ。
[苦笑い、或いは自嘲。 遠くを見るような柘榴色の双眸。 部長が訪れる少し前の事だった*]
(513) 2020/01/07(Tue) 23時半頃
|
|
[雪の積もるほどの聞こえぬ音で 天使の言葉で紡がれる哀歌…ピアノに乗せて]
悩める日々 彷徨う迷い人 堕ちてゆくは涙という名の雨 白を黒に 光を闇に 見えない 何も見えなくなった
喪う日々 絵具はとうに乾いたのに 刻まれる傷鮮やかに血を流す 空に雲を 地に嵐を 見えない 何も見えなくなった
愚か者のLamento あの日から時は止まったままだ 愚か者のLamento 答える声は今もない
…Ah
(528) 2020/01/08(Wed) 00時頃
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― 美術室/昼休み ―>>516
…そうなのか?
[さすがに堕天使的にもそれはどうかと思う。という半目を部長に向けた。]
…特に?
[不意に途切れた言葉に首を傾ぐ、が]
……! み、…見てたのか…?!
[一瞬警戒した──が、しかし、どうにも様子がおかしい。 敵意のようなものがこの風変わりな少女からは一切なかった。拍子抜けして、とすん、と椅子に腰かけ眼をそらす。]
……、……うるせぇ、似合わねえんだよ、もう
[無邪気な視線が、ひどく刺さった*]
(531) 2020/01/08(Wed) 00時半頃
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― 美術室/昼休み ―>>529
……絵!? 待て、それは、いつ、どこで
[今度はシシャが前のめりになる番だった。 それは、あいつの手掛かりになるのではないか。──そんなことを思って。]
(536) 2020/01/08(Wed) 00時半頃
|
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― 美術室/昼休み ―>>530
………芸術家気質ってやつか。
[確かに、アンクもそういうところがあったな、と妙に納得する]
ふうん、……お前が書きたいやつ、っていうのは…天使か? 宗教画にあるような?
[確かにそれなら堕天使なぞお呼びではないだろう。 キランディ辺りを引っ張ってくれば狂喜乱舞しそうなものだが]
………そうだな、
[わずかに目を伏せる。 似ている、と思ったマイがまさにその人であるとも知らずに。]
(540) 2020/01/08(Wed) 00時半頃
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― 美術室/昼休み ―>>532 ……ああ。 なんというか、足りねえんだ。 アンクの絵に…、…あったものが、ない……。 ……すげぇ絵だとは、思うけどな
[芸術に造詣が深いというのは少女の誤解だが、幾度も季節が巡る間絵に触れ続けたのは本当だ。 >>477 それを何と呼ぶのか。 天使であり、堕天使であるシシャは、上手く言葉にできない。 ただ、“ない”ということが、分かる。 するりとその感想を受け入れるあたり“ない”ものを取り入れられれば、素晴らしい絵になるのではないかという予感がある。
──が。翼という言葉一つで、またも態度が観察の其れに変わった]
……、…う
おい、…やめろ、そんなに見るな、……
[めちゃくちゃ背中を見られている。]
(542) 2020/01/08(Wed) 00時半頃
|
シーシャは、ニコラスの視線からなんとなく背中をかばった。じりじり。
2020/01/08(Wed) 00時半頃
|
― 美術室 昼休み ―
……… ああ、そう、…そういうことだ… PV撮影だ。そうだ。
[――さてはあそこにいたクソ天使どもが何か手を打ったな。 正直助かった。 羽を広げてガラスを割ったのは力の制御がうまくいかなかった所為だ。悪かったとは思っている。 >>538 無邪気に語られる目撃談に正直頭を抱えたかった。]
あの番犬め…
[あいつさえいなければ純白の天使を攫えただろうに、畜生]
(549) 2020/01/08(Wed) 01時頃
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シーシャは、食堂の事を知らなかった…!
2020/01/08(Wed) 01時頃
|
― 美術室 昼休み ―
……シシャだ。
[>>541 少女の名乗りに、ややぶっきらぼうに名乗る。]
ハロウィン…な。 なんかの祭りみたいだな。
(558) 2020/01/08(Wed) 01時頃
|
|
― 美術室/昼休み ―
…そういうもんかね
[>>559 小柄な少女が胸を張るのを半目で見遣る。 年齢の割に幼いのかもしれない、などと思う。こう見えて長らく生きている身だ。]
……、死者、…ああ、 …そうだな。確かに。
[小さく苦笑い。“死者”を見送る天使だったはずが、今や、というやつだ。]
(574) 2020/01/08(Wed) 01時半頃
|
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― 美術室/昼休み ―
[>>560 前のめりのまま少年に話を聞く。 柘榴色の双眸は真剣そのものだ。──眠っている絵であったから、特徴的な柘榴色は瞼に隠されていた。それが余計に特定しづらくしていた]
……、外国の、市場……、
[眉尻を下げ、繰り返す。]
……回収されたのか…?
[天使を詳細に描いた絵、快く思わない“人ならざる者”が持って行ってしまう可能性はある。 其れでは意味がない、アンクの足取りが追えない。 小さく唇をかんだ]
(583) 2020/01/08(Wed) 01時半頃
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― 美術室/昼休み ― しかし、…マスカルウィンか……
[堕天使と悪魔は聊か事情が異なる。 同盟も組むが成り立ちが違うのだ。 ──悪魔の名だ。とは思うが。 この少女が関係あるとは思えず沈黙する。>>562
今はそれよりも、だ。 PVと聞いてがっかりする様に安心していた。 あまり勘繰られても困る。──なにせ、“本物”だ。 ジェルマンやキランディと違って姿を消すような力はない下級とはいえ、羽をもち、飛翔する、堕天使なのだから]
……そうだ。…アンク。 いい絵を描くやつだ、……、売れてなかったけどな
[少年の言葉に>>563 ふ、と懐かしむように笑う。]
(585) 2020/01/08(Wed) 02時頃
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― 美術室/昼休み ― [右手を自分の左肩に乗せに背中をまだ微妙に庇いつつ。]
…まあ、な……、ちょっとやりすぎちまったかもしれねえ…
[PV撮影と言うのがさらりと受け入れられているのが、>>464裏で動く金の力のせいもある、とはまだ知らない。]
…笑うんじゃねえ
[少しすねたような言い方だった。]
モトミヤニコラスエイジ……ニコラス、…わかった。 …シシャでいい。
[薄紫色の眼は随分と珍しい色だ、と思う。 差し出された手を気難しげに見て、どうしたものか、と迷い、ややあってから、軽く握って、離した。]
(594) 2020/01/08(Wed) 02時頃
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― 美術室/昼休み ―
見 せ ね え か ら な ?
[>>564 うきうきのハロウィンとニコラスを、背中をかばいながら睨んだ。 種も仕掛けもないのだ、見てしまえば気付かれるかもしれない。]
(597) 2020/01/08(Wed) 02時半頃
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― 美術室/昼休み ―
……いや、そういうわけじゃねえけど
[>>591 名前について尋ねられ、椅子に座ったまま片膝を抱え込む。]
そういう風習な、…つけられた方はたまったもんじゃないんじゃねぇの。
[魔除けでもなんでもない。 己は役割で名前が付いただけだ。 シシャ。──使者。死者。 今どうしているか、といえば。 堕天使として命を受け、あの天使候補生を堕天使の側へ引き込むために攫う──だが。]
…なんでだよ…。
[変わった人間だ、と思う。]
(599) 2020/01/08(Wed) 02時半頃
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― 美術室/昼休み ― [>>576 ニコラスの言葉に、 柘榴色の瞳を瞬かせ、ぽかん、と呆けた。 と、いうか。あの絵に描かれていたのは己の裸体では?
「なんで黙って描くんだよ!」 恥ずかしさもあってそんな文句を謂ったのをよく覚えている。
抱えた膝に額を押し付けて隠す。 顔がさすがに赤くなってきた。]
……… ………そうかよ
[うつくしいもの。どうだろうか。 ──そう思っていたら、何も言わず置いて行ったりしないんじゃ、ないだろうか。目を伏せる。]
……見なくていいぞ…
[>>592無邪気なハロウィンの言葉にまたも頭を抱えてしまった。]
(601) 2020/01/08(Wed) 02時半頃
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― 美術室/昼休み ―
……
[への字口で、抱えた片膝に顎を置く。]
……ああ、なんというか、 ……、…大切なやつ、……、だな
[微かに穏やかな笑みを浮かべたのは無意識だった。]
(605) 2020/01/08(Wed) 02時半頃
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