73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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[結局、まとまらぬ思いはきちんと届かず、得られたのは生命維持にギリギリ必要な程度の精気だけ。
蕾のままの花はきちんと咲けぬまま、蔦を伝ってカルヴィンの胸の中へ。
ぐったりと意識を失って、きっと問いかけにも目覚めることはない。]
[身体から離れた魂は、夢の中を彷徨う。
熱が冷めれば、残るのはただ空虚な後悔だけで。]
ほんと…何やってるんだろう、俺。
[身体に巻き付く茨の棘は、勝手に育てた後悔の鎖。
開き直った時の気分は消え失せて、もう自己嫌悪だけで雁字搦めになっていて。
こんな姿では誰にも逢いたくないと、逃げ場を探して彷徨っていた。]
―自室―
…。ずるい。
[ぽつ、と呟いた。
髪に指を絡めてぼやく。
自分がいいという夢のような言葉。
なのに今、素直に喜べなくなっているのは]
…でも、俺もずるいね。
[呟く]
ねえ。ずるいんだ。
俺は、ジェフだけじゃ足りないみたい。
…サイラスも欲しいんだ。
[ずるいでしょ、と。
サイラスの今の気持ちを聞かないままの
率直な気持ちを吐き出して**]
……それは。
──っ、駄目だ。ずるい。
それはきっと許されない。
[そんな事いうなら、自分だって。しかし。
よりにもよってサイラスとなんて言われようとは。
握りしめた拳は、ベッドを叩く。**]
それなら私は引くよ。耐えられないからな。
[再びのべネットの弁明に、目を細めたのは、やっぱり少しだけ彼の返答はずれていて、でもそこが可愛いと思ったからで。
だから、その件については、それ以上の反応を示さなかった。
オスカーが居る前で、理性のたがが外れたら大変大変。
そして、自分の提案に、ひとまず2人からの賛同を得て廊下へと。
べネットの動きがどこか緩慢であれば、どうしたのだろう?と、少しぼへっとするのは、ノックスも大概鈍いからで。
しかし、理由にたどり着けば、頬を赤らめて指先で掻いた。
と、足が不意に止まるのは、更に夢の世界に人が増えたらしいと知るから。
さて、そんな一行と会う人居るや否や*]
…誰に、許されたいの。
[許されない。その言葉に首を傾ぐ。
駄目だというなら、そこに関しては追いかけない。
叩きつけられる拳を見下ろしながら問う]
駄目だっていうのは、ジェフの倫理観だろ。
…ジェフは、自分を守ることしか考えてないよ。
サイラスがどう思ってるのか、一度でも聞いたことあるの?
ずるいって思うなら、サイラスのこと諦めてないんだろ。
…消去法の好きなんて、俺は絶対欲しくない。
だから、耐えられないなら好きにして。
俺はもう、我慢しないって決めたから。
[薔薇が気付かせてくれた。
自分の欲に忠実でいてもいいんだということを。
ジェフの言葉の返事を待たず、自分の部屋を飛び出した**]
[頭に浮かぶ単語は沢山あれど、それを超えてこそと言いたいのだろう。
そんなこと、出来ていたらとっくにしていた。
結局自分が一番なのだ。
部屋を出て行く背中を見れないまま、扉の閉まる音を聞いた。またこれで、独り。]
ベネット、プライドを捨てるって難しいな。
私には上手く出来そうにないらしい。
[ぼそり呟いて、ベッドに倒れ込む。
薔薇さえ咲かなければ、こんなものやり過ごして卒業してしまえたのに。
このまま消えてなくなりたいと眼を閉じた。**]
[部屋から出てほどなく。
遅れていく理由をノックスに気付かれたらしく、苦笑して手を振った。
さすがにオスカーのいる前で口には出せない]
……ヴェス。
[扉が開いて出て行くのはヴェスパタインの姿。となると中に残っているのはジェフェリーだろうと、閉まった扉の向こうを見た]
プライドって、ほんとに厄介だなぁ。
…長い時間それで固めてきたんだから、仕方ないか。
[開ける事はしない。乗り越えるべきは本人で、ここで甘やかすのは為にはならないのだから。
自分が焚きつけた以上、もし目覚めを拒否するのであれば、声をかけるつもりはあるけれど]
[べネットが苦笑して手を振る仕草に、負担を強いた申し訳なさと、幸せを覚えて。
脂下がる顔を照れ隠しのようにそらし、オスカーに「雪うさぎ、どうせ作るなら大きいの作ろうかー」なんて、提案した時]
ヴェス……。
[駆け出る人の名を呼んだのは、べネットだけでない。
むぅっと、子どものように唇を尖らすのは、友人を思うのと、べネットの口からジェフの名が出たことによる嫉妬。
重たくなりすぎないように……とは思いつつ、嫉妬の色は隠せないのではなくて、隠さない。]
全てを円満に……っていうのは
難しいんだろうけど……。
[それでも嫉妬だけでなく、心配の音をこぼすのは、ヴェスパタインのことは友として好きで、サイラスのことは後輩として好きで、ジェフのことは……嫌いだけれど、無関心ではないから*]
[ノックスが口を尖らせる様子に、つい嬉しくなってしまうけれど、顔には出さない。
代わりに、足を速めて二人のすぐ後ろまで辿りつくと、ノックスの服の裾を少しだけ引っ張った]
難しいけど。
乗り越えるしかないんじゃないかな。選んだのはジェフだから。
[声は言葉ほど突き放すような音ではない。中庭に出る扉まで来ると、先に外へと足を踏み出した]
おっきい、雪うさぎ……!
えと、その、小さいのも。
一緒に、作りたい、です。
[親子のようにしたい、と。
己が望めぬ家庭を
せめて雪像に与えたいと。
作り始めるととまらなくなり、
子うさぎが大量になるのは
もう少し先の話だろう]
?
[とある部屋の前を通る頃。
少し様子のおかしい同室者達に
少年は首を傾げた。
無論その理由は分かるはずも無く
すぐにまあいいかと二人に並ぶ]
[何となくみんなに合わす顔がなくて、結局たどり着いたのはお気に入りの場所。
何とかと煙は高い所が好きだというけど、つける薬も無いくらいではあった。]
…はぁ。
こんな時、どんな顔して出てけばいいんだろ…
―廊下―
[割と予想していたことだったが
ジェフが追いかけてくる気配はない。
途中で足を止め、息をひとつ吐き出した]
…。
[最初からわかっていたことだと
自分に言い聞かせながら廊下を進む。
少しばかり上を向いて歩いていたのだが
視界に僅かに金色が過り、目を擦る。
もう一度見上げた先には鐘楼を好む後輩の姿。
反射的に、走り出した]
[このままぐずぐずと死んでしまいたい。
しかし実行するのは、プライドが赦さない。
というかこのままもう身体は目覚めないのかもしれないのだから、そのあたりをどうこう考えるのは仕方無さそうで。
ベッドの上でこうしていても、何も進まない。
ここまできたのならいっそ私らしくないぐらいの行動を、してみようか。
起き上がり、部屋を出た。とっくに姿は無いが、姿を探して走り出した。ヴェスの向かいそうな所は、何処だ。]
[中庭に出ると、雪の上を歩いた。まだ暗いのか明るいのか、わからない空。
意識だけのはずなのに、寒く感じる]
薔薇、見てくる。
[二人にそういって、薔薇の方へと向った。
咲く赤い薔薇の中に一つ、白い蕾。
少しだけ綻んだ、もうすぐ咲きそうな形]
……咲けると、いいな。
綺麗に。
[花弁に触れる。もう惑わされる事はなくこうして薔薇の傍に立っていても酔うことも無い]
ヴェス、さん…?
[医務室で眠っていたはずの姿が、自分を見つけてこっちへ駆けてくる。
一瞬逃げ出しかけて、なんとか踏みとどまった。
ちゃんと、謝らなきゃいけないと思ったから。]
[こんな時に雪遊びでもなさそうだが、医務室には向かわないだろうと当たりをつけて廊下を走る。
普段なら、走る生徒を怒る側にまわる立場なのに。
まだ眠る前の、雪の中で薔薇を見ていた姿が、脳裏に浮かんで中庭へ足を向けた。
人影が見えれば、そちらへ。]
おい、ヴェス……、の、姿は見なかったか。
[心の中で薔薇へ中指を立てつつ、上がった息がはきだされて白くなる。]
[見えた姿がジェフェリーだと知れると、ため息をついた]
ん、やっと出てきたんだ。
ヴェスは部屋から出てどこかに向ったけど……。
今こちらにサイラスも来てるみたいだから、サイラスのところに行った、とか?
弟の行く場所は検討つく?
[こちらに来ているのは、聞こえる声が変わったことからわかる。どこにいるかまではわからなかったけれど]
にしても、結構酷い顔だな。
でもそれでも出てきたんなら、素直になるって決めたわけでしょ?
相手が答えてくれるかどうかはまた別として。
ぶつかって砕けてみるのも、いいかもね。
プライドごと粉々になって、――そうしたら、またはじめるといいんじゃない?
今度は、そんなプライドでこり固めない自分をさ。
砕けなかったらそれはそれで。どちらにしても、振り返る良い機会にはなっただろうし。
ヴェスさん、ごめん…
俺、あんなひどいことして、逃げちゃって……
[やっぱりじわっと涙が滲んでしまって、ぐすぐすしながら項垂れて謝罪した。]
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