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[眠れる恋人に愛を語るのは、自分だと語るグロリアに――…彼女に抱かれ、気を失うほど愛される自分を思い起こして。頬は羞恥で薔薇色に染まり。
楽しげに笑う彼女が少し嫉ましかったけれど、そんなにも自分を愛してくれる彼女が大好きで。]
もぅ、莫迦ぁ……
[小さく、言葉とは裏腹に愛を込めて呟く。
長い回廊をふたり歩いていけば、遠くの方から水のせせらぎのような音が聞こえてくる、か]
ねぇ、向こうから何か聞こえない?
[揶揄する自分の言葉に、頬を赤く染めて拗ねるその様子が、可愛く愛しい。]
ごめん、ごめん。
でも、本当の事でしょ?
[耳元に唇を寄せて囁いて。
じゃれあう恋人の時間を愉しむ。]
音……?
本当だ。水が流れるような音が、するね。
行ってみよう。
[繋いだ手を引いて、音のする方へと歩き出す。
近づくほどに、空気に清涼な水の匂いを感じ始める、か。
回廊が途切れ、視界が広がれば。
目の前には美しい彫刻で彩られた、泉が姿を現すだろう。]
本当の事だけど、もう……
意地悪、なんだから。
[暫くは、拗ねたままだけれども。
耳元に唇が寄せられ囁かれる言葉、吐息がかかる距離の心地よさに、次第に柔和な表情を浮かべ。]
聞こえるわよ、ね。
ええ、行ってみましょう。
[彼女の水の流れる音との言葉に、女も確信したようで。
繋いだ手に導かれるまま、音の方へと。]
こんな場所があったなんて――。
き、れい――… 空気も美味しくて。
[回廊の先に広がる空間。
百合の馨よりも、水の清浄さと新鮮な空気でそこは満ちていて。
精美な彫像で彩られた其処に澄んだ水を湛えた泉を見つければ、彼女の眸を女は見詰めて嬉しそうに笑む。]
意地悪なのは、仕方ないよ。
拗ねる貴女が可愛すぎるんだもの。
だから、つい……ね?
[くすりと笑い、絡めた指にちゅっと口付ける。
眼前に広がる美しい景観に、思わずごくりと生唾を飲んで]
すごく、綺麗だね……。
この場所すべてが、まるで一つの、美術品みたい、だ。
[泉の傍によれば膝をついて。
片手を水に浸し、害がない事を確認してから、一口含む。
済んだ清涼な水が喉を潤せば、
微笑むヨーラに、貴女も…と声を掛けるだろう。]
[絡まる指にちゅっ、と音を立てて口付けされれば。
指は嬉しさで震え、彼女の指をそっと撫でるように絡み。]
ええ、ほんと……。
美の極致みたいな彫像が、泉を華麗に彩っていて。
この空間そのものが、美術品みたい……。
[惚けたような表情でその空間を見渡す。
幾つかの彫像は、甕のようなものを様々な姿勢で抱くように立っていて。その甕から、きらきらと輝く水の流れが、泉へと注いでいる。先ほどの水音はその流れもあったのかもしれない。
泉の傍に膝をついて、彼女が喉を潤す、貴方も……と声を掛けられれば、彼女の隣に膝をついて。
片手でその水を掬ってのぞを潤す、新鮮な水に癒される。]
こんなにも美味しい水を飲んだの、初めてかも。
のぞって、、、喉ですorz
[撫でるように絡む指がくすぐったくて。
何度も形を変え、握り直しながら、さらに強く指を絡めるだろう。]
貴女には劣るけれど、ね?
[初めてと呟く彼女を揶揄するようにそう謂って。
コートを脱ぎ、衣服をすべて落としてしまう。
惜しみなく全裸になれば、清流に身を浸して。]
少し冷たいけれど、気持ちいいよ。
ヨーラも早く、おいでよ。
[と、手を差し伸べ、彼女が来るのを待つだろう。]
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また、もう――…
グロリア、あなたの泉の味は別格だから――…
只の水では、の話、よ?
[女の揶揄する声に、羞恥に頬を赤らめ眸を背けるも。
少しだけ反撃するように、言葉を紡いで。
彼女が衣服を全て脱ぎ捨て、惜しみなく全裸になれば。
女もさらりと衣服を脱いで、生まれたままの姿になり。]
すこし冷たいけど、肌に気持ちいいわね。
[清流の中から彼女が手を差し伸べれば、その手を握るように泉の中へとそっと身を浸して行く。
先ほどまで肌が火照っていただけに、余計に泉の水のひんやりとした冷たさは肌に心地よく。]
さっき、女神の話をしたけど……
この場に負けないくらい、きれい……。
[泉の中で、きらり水を浴び、泉に落ちる光を反射する彼女は美の極致とも謂える彫像に勝る美しさで、溜息が自然と漏れる。]
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――冗談だよ。もう、すぐに間に受けるんだから。
可愛い……。
[差し出した手が重ねれば、ぐっと引き寄せる。
身を浸すの彼女の白磁の肌を、水滴が輝いて。
その様子をうっとりと見つめながら]
……え、なに?
ごめん。貴女に見とれていて、聞いてなかった、かも。
[と、素直に謝り、再度尋ねる。
女神の話になれば首を左右に振って]
そんな事、ないよ。貴女の方が綺麗……。
[うっとりとした表情で、夢見心地に呟いた。]
[ぐいと引き寄せられれば、泉の水が跳ねて水滴が肌にかかる。
うっとりと女をみつめるグロリアから、聞こえなかったと再度尋ねられれば――…]
あなたの泉から溢れる蜜が一番、好き。
キスした時に味わう甘露が堪らなく好き、なの。
もう、聞こえないって……。
これ以上は謂わないから――…。
[ぎゅっと水の光に照らされて瑞々しい彼女に抱き付き、その耳元に。
なら、こうしましょ。
二人ミューズみたい、ね。
[女は美しい彼女を見詰める惚けたような眸を閉じて、夢見心地で呟く彼女の唇を封じるように*口接けた*]
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私も同じ。
貴女以上のものなんて、ないから。
[また後でね、と囁き、恥ずかしがる其の耳朶を甘く食む。]
……まあ、それなら。
いや、自分が女神って謂うのは、結構未だ抵抗あるけれど。
[むむ…と呻っていると、唇を封じられる。
その柔らかな温もりに、拘りも何も忘れて。
ただ今は、愛しい人とのキスに至高のすべてを奪い取られて、
もうなにも考えられない――**]
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