204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[食べたいとも、食べられたいとも思わなかった。
恋を、愛を知らなかった。
大事な人を失う、本当の苦しみを知らなかった。
哀しいことは何も知らないまま、命を終えた。
楽しいことも、嬉しいことも何も知らずに、終わってしまった。
物言わぬ塊を見る真黒い瞳は気づかない。
それが、どうしようもなく悲しくて、痛くて]
[胸が痛いのはどちらに対してだろうか。
フィリップが抱く殺意が痛い。
トレイルを殺して、ノックスを苦しめようとするのが、痛い]
……そんなこと、しなくていいのに。
[そんな気持ちを抱かせてしまったことが痛い。
フィリップが手を汚すことはないのに。
衝動に負けたことを、あんなに苦しんでいたのに。
――ほんの短い時間しか、一緒にいられなかったのに。
そこまで思われていることが、痛い**]
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ノックスって甘いね
[ころっと笑う ああでも知らないのか フランシスの言う 遠吠えのできる 獣の存在]
そう思うなら いいよ 後悔しても 構わないなら どうぞ?
でもーーーどちらも あなたは選べないまま 後悔する
[戸口から気配がする 丸見えの 一階階段そば 遠吠えで お願いした]
(437) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[ドナルドの姿 戸口から見えれば 心から 嬉しそうに笑う]
ーーー人聞き悪いですね? ただ あなたの起こしたのと 同じ 事故ーーーは起こるかもしれません
あり得なくないですよね?
[じり じりと ナイフの切っ先 やはりトレイルに向けたまま下がる ああ ノックスはもっと焦ればいい こんな風な愉快なこともあるんだ 初めて知ったと 笑って]
(443) 2014/11/24(Mon) 00時頃
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ーーーそんな綺麗事 聞きたくありません あなたの口から 綺麗事なんて あなたの保身でしかない
反吐が出る
[ >>444保護者の名前に 眉をしかめる こんな男が 口にしていい名前じゃない とても優しいフランシスもホレーショーも]
(445) 2014/11/24(Mon) 00時半頃
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ーーーードナルド
[ふっと 本来の彼の笑みが浮かぶ トレイルを片腕に抱きながら ドナルドへ近づく
ドナルドのそば ラルフの温度とも違う けどーーー心地よい 人の温度 頭の上のルーツが かしかしと 脚で轡をいじる気配]
(449) 2014/11/24(Mon) 00時半頃
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……貴方がラルフの名前を使うな!
[それは ほんの少し前 ドナルドを ‘話す‘中でもでてきたこと ああ 本当に 保身で話すんだ と ノックスを冷めた目でみる]
ーーーーそれでも構わないよ あなたと同じになったら 俺と同じ悲しみを あなたが受けるのでしょう?
[頭を低くする 突然の投擲物に 轡をつけたルーツが飛び上がる ばさり そのままドナルドの頭上へ より高いところへと逃げて
彼自身は トレイルを腕に抱え ナイフを向けたまま ドナルドのそばへと]
(451) 2014/11/24(Mon) 00時半頃
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いった…………
[トレイルに蹴飛ばされて かわりに ナイフの切っ先 鎖骨のあたりかすめさせ]
ん……蹴られたけどーーー大丈夫 ……このまま ノックスお願いしても?
[低い声 紡ぐドナルドの傍 見上げて一つ頷いた そのまま トレイルを片腕にだいて ドナルドにノックスを任せ したに向かうつもり]
(456) 2014/11/24(Mon) 00時半頃
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この後に及んで暴れるな……!
[逃げようともがき始めたトレイルの 足を転ばすために蹴飛ばそうと]
(457) 2014/11/24(Mon) 00時半頃
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[ニコラの言葉はまさに、ディーンの望んだことそのままだ。
腸を引きずり出されて、食べられたい。全部を支配されて、誰かのものになりたい。自分の血肉を美味しいと褒めてもらいたい。腕の中に包まれて、他の全てから目を塞がれて。
――全部を、差し出したい。
想像するだけで幸せに満ち溢れたそれを、叶えてくれたのはニコラだった。気付いてくれたのは、ニコラだった。
しかし今、彼が望む幸せをあげることが出来ない。
あちら側に残るのは、ただ腐るのを待つ眼球だけだ。]
――……君が苦しいのは、僕も苦しい。
僕は……
[それが自分の欲望を叶えることを優先した代償だと、ディーンは今更気付く。彼を今孤独の淵に追いやっているのは、自分だ。]
――――……ニコラ。
[ディーンは絡めていた指を解き、ニコラの首に触れる。
もしこの感触が伝わるなら、彼の首を絞めてあげたい。
それで彼の苦しみが終わるなら、手を下すのは自分でありたい。
そうして息絶えた亡骸を食べて、腹に収めて。
そこまでを想像して、ディーンはようやく、食べたいと願う同族本来の欲望を理解した。]
[もし、彼がともに生きたいと願ったなら、それに従うことも出来ただろう。
しかしそう、自分達は人とは呼べないものだ。
好きになれば手遅れで、堪える手段を失えば、どうしようもない欲に飲まれる。ニコラは、それを許してくれた。]
ニコラ……僕が君を、食べれば良かったのか?
[苦しみに耐えることなら慣れている。
誰かが自分のことで苦しむことには、いつまでも慣れない。
或いは正しい欲望で以て彼を食べることが出来たなら、彼の苦しみが生まれることはなかったのではないか。
仮定を想像し、身勝手な自責の念を深くしながら、ディーンはニコラの傍を離れない。
たとえ、彼の苦しみが去るように祈ることしか出来なくても。**]
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ちっーーーーーー
[ドナルドに素早く頷くだけの返事を返す がむしゃらな 子供のように もがくトレイルに眉をしかめる
狩りは慣れていても 生け捕りは慣れていない ノックスに逃げなければいい とノックスへ向かう方向 そちらへの退路を立つように ナイフを構えて下がる]
(465) 2014/11/24(Mon) 01時頃
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フィリップは、トレイルを一旦自由にする
2014/11/24(Mon) 01時頃
フィリップは、トレイルが後ろの階段を下がるなら追いかけるつもりで構えている
2014/11/24(Mon) 01時頃
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[孔雀石が瞬きする] [何のために 胸糞悪い温度に耐えたのか
打ち所悪く 死ぬ なんて 嗚呼 けれど ノックスの目の前 それも悪くないのだろうか?
なにせ まさしく 不幸な事故 ドナルドの手も汚れていない
落下するよりは遅い速度 一段飛ばしに駆け寄り]
(474) 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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[文字を読み取る速度は遅い 訝しげな表情で トレイルの文字を読んだ後
短い舌打ちの後 ナイフをしまい 弓矢へと装備を変えながら ]
ーーー何? 何がしたいわけ?
[と 頭に矢の標準を合わせながら 不機嫌あらわに口にする]
(477) 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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[矢尻を向けられて 笑う その理由がわからない ナイフの方が嫌がるだろうか? しかし 普段狩りに使うのはこちら ナイフ投擲でとっさに仕留める自信はない
自殺以外で逃げようがなく 弓は引き絞ったまま 書き綴るのを見ている 随分小さい文字 綴る速度 読み取るのを諦めれば
血の匂い けれど ああ ラルフの血に比べて ヘドが出そうな腐臭に感じる]
あんたーーーくさいから さっさとして
(486) 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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[ドナルドと変わる際 ノックスの言葉 >>480]
ーーーさぁ? けれど この方法しか 俺にはわからない
[とだけ 言い置いて] [トレイルが耳障りな音が嫌いだと はっきり知っていれば ルーツの轡を外してやり 嫌な音をたくさん聞かせられたのだけれど 残念ながらそれはわからない じっと ずっと寒くなった一階 そこから上がる冷気を感じながら 弓を構えたまま]
(490) 2014/11/24(Mon) 02時頃
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[階段上 ドナルドの方から ノックスの声が聞こえる]
生きてるよ もうすぐ死ぬけど
[そう トレイルに弓を向けたまま]
(492) 2014/11/24(Mon) 02時頃
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矢の射程外ならいいよ ……はいってきたなら 直ぐ射殺す
[声からの伝達に 一つ声を返す]
(494) 2014/11/24(Mon) 02時頃
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トレイル 読ませたいなら ちょっと俺も近づくよ
[上でノックスが覗き込んでくる 一度視線を上に投げ 弓の射線斜めに取るため一段下がる ノックスの提案で ドナルドが首根っこつかむ そうやっておりてきて 血文字に近づく そうなっても 射線が生きる位置に]
(503) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[一番厄介なのは 射殺す際 ノックスが庇うこと
殺したいのは ノックスではなくトレイル ノックスがとっさにかばえない そう言う斜線を得るため
白い息が 口から落ちる じっと どのタイミングで 弓を放つべきかーーー]
(511) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[一つ まさか当人の手で ノックスの大切な大切な子供が いなくなっていることは気がつかない]
(512) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[トレイルの様子をじっと観察する 指の先 血の気は引いている 落下した様子 骨の一本や二本は折れているだろう すぐさま下山して 医者に見せれば助かるか ……雪がやむまで ここに閉じ込めれば 十分助からない範囲か そう思って弓の射線から外す
もう 手の施せない 子供 それをじっくり見るも 苦しまぬよう 手に掛けるも 自由]
(516) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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ドナルドーーー放っておいても 大丈夫だよ
[判断を得たところで 腐臭のような血の匂い いたくもなかったから 弓を下ろして 階段を上がる
ドナルドの手を汚させはしていない フランシスとラルフに 申し訳ないこと させないですんで 内心安堵を得る]
(521) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[ドナルドの頷きに安堵する この状況 自分は人殺しの範疇だが ドナルドは 違う と思いたい。 白い布は白いまま 一緒に階段を上がれば ]
血の匂い
[ドナルドと顔を一度みて 駆け出した]
(531) 2014/11/24(Mon) 03時頃
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[ラルフとその他……は嗅ぎ分けられる ノックスとトレイル……も けれど他は嗅ぎ分けられない ので ドナルドのけど……の後を察せないまま 居間の戸口を慌てて開ければ
孔雀石が驚きに丸くなる]
ーーーー………………え?
[ニコラが 明らかに死に至る出血量 振りまいて 居間で倒れていたから 呆然と立ちすくんだ]
(538) 2014/11/24(Mon) 03時頃
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フィリップは、フランシスの声に気がついて 首をそちらへ向けた
2014/11/24(Mon) 03時頃
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[フランシスが危なっかしい足取りで 入り口までやってくる]
だ め ラルフ おいていけないっ
[この血の匂いはラルフのほど そそられないし 先にラルフを少し食べていた だから 口を抑えながら フランシスと入れ替わりに ソファーに駆け寄って 硬くなったラルフを かぶせてあるシーツごと抱えようと]
(545) 2014/11/24(Mon) 03時半頃
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[硬くなったラルフ 元々運ぶには彼は小柄で それでも 俵のようになんとか抱えようと]
………………ーー
[ラルフが冷たい それだけで また 孔雀石から滴が零れて けれど首を振りつつ ]
………………フラ ンシス
[の顔が辛そうでドナルドを一度見る それからフランシスに視線を戻し
単に血の匂い それに当てられただけ と言うには ーーー一部始終何があったのか 眉を下げつつも 居間を出るなら それについていく]
(552) 2014/11/24(Mon) 04時頃
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[もう一人の保護者も ここからの退出を促す それらに従い 居間から離れる時 閉じて行く扉の隙間 ニコラだったすがたを見た
一体何があったのか?他に血濡れがいないから 自殺?と驚きとともに考えて
嗚呼 復讐はこれで終わったのだと ノックスは自殺したニコラに何を思うのか そんなことを思い扉を閉じた
フランシスが辛そうなら手を貸しつつ*すすんだ*]
(556) 2014/11/24(Mon) 04時頃
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