109 Soul River
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奏者 セシルは、メモを貼った。
namba 2013/01/12(Sat) 00時半頃
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― そして時間は流れ ―
[同じ時期にこちらへやって来た全ての魂が現世へ還り。 時計の針の周回が三桁を数える頃。
音を奏で、また耳を傾け。 紅茶を振る舞い。 サイモンという名の男の事を知り、 新たに音楽を携えてこの館を訪れる者達を見てきた]
――……。
[小さく口ずさみながら、 その日も泡のような音色が浮かぶ。 いつになっても、左手の傷は癒えず。 奏でる度に痛みと旋律の綻びが生まれた。
途中で曲をやめる事は、なかったけれど。 人知れず溜息を零す事、幾度。 彼のいない時に物想いに耽る事、幾時]
(4) namba 2013/01/12(Sat) 23時頃
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[二人でする事。 嬉しそうな彼を見ている時は、意識も薄れた。 互いに音を聴き合う時間。 上達や表現を競うより誰かに“聴かせる”事は楽しかった。 オーボエの音が他の音に重なる時。 頭では理解していても、絡まる音を羨む事もあった]
はばたいて鳥は消える......
[空へ、時間の彼方へ。 ただ消えていく音を歌う。 凪ぐ風に、振る雨に。 今日もまた、旋律が乱れた。 声が少し小さくなる。 隠そうとしても、隠せない]
……僕は歌う 僕が僕であるために
(7) namba 2013/01/12(Sat) 23時半頃
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[揺れる、音。 だけど、奏でずには生きれない。
だって、死のうと思うくらいに。 本当は好きだったのだから。
だからといって。 痛みを忘れる事もできない、臆病者。 誤魔化すように爪弾けど。 心がどのくらい滲み出ているか。 自分では自覚できない、それも弱さで。
見詰める視線に気付かぬまま。 歌詞は終わり静かなアウトロだけが響く]
(8) namba 2013/01/12(Sat) 23時半頃
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[此処にいる事を決めたはずなのに。 未練を振り切れていない自分は馬鹿だと思う。 でも、心の中で少しだけ。 未練が消えたら此処にいられないのではないかと。 そんな甘えを許していたのも、自分。
彼が気付かないと侮ったわけでは、ない。 それでも此処にいて欲しいと思ってくれる事を。 嬉しいと思った自分は、とても浅ましい。
だからいつか。 こんな日が、来るんじゃないかと。
ハープの歌う流れに、オーボエの鳴き声が重なった。 搾り出した悲鳴のような、何処か張り詰めた音]
……嗚呼。
[こんな時、名前があったら呼べたのに。 零れたのは意味の無い響きだけ]
(11) namba 2013/01/13(Sun) 00時半頃
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[ふっと、水の中に浮かぶような感覚。 流れに意識を持っていかれるような。 有無を言わさぬ力の流れを感じた。
口を開けば、溺れそうに息苦しくなって。 だけど]
……ごめん。 でも、泣かないで。
[彼の音に合わせるように、震える指がリズムを刻む。 視界が霞がかる、だけど、最後の表情は]
忘れたり、しないから。 だから、いつか……――。
[笑顔以外、浮かべる気にはならなかったから]
(12) namba 2013/01/13(Sun) 00時半頃
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[今まで聞いた彼の音の中で。 こんな風に音が外れてしまった事は、あっただろうか。 記憶の中には、ほとんどない。
束の間で終わった合奏。 もう終わりなのか、と寂寞を感じながら。 駆けてくる足音に頬が緩んだ。
左手が、弦から離れる。 彼の目尻を掬うように、指が触れたか、触れないか。 指先に少しの温もりを残して。
泡がふつ、ふつと水面に消えるように。 音は空へと還り。 この魂もまた、現実へと還る。
今の今まで存在していた事を示すのは。 余韻に揺れるグランドハープの弦数本。 それから、フレームと椅子に残った体温]
(16) namba 2013/01/13(Sun) 01時頃
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[ただそれだけ――**]
(17) namba 2013/01/13(Sun) 01時頃
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― 現実・病室 ―
[夢が、覚めた。 まず視界に映ったのは、真っ白な天井。 定期的な電子音に少し眉を顰めた。
70BPM。
この腕の中に温もりはなく。 頬をくすぐる髪の感触もない。 だけど、同じ速さで刻まれる音は]
(僕の、か……――)
[薄墨色に光が差し込んだ。 ベッドの上、幾つも管が取り付けられた体。 左手首には包帯と。 念のため、というやつだろうか。 然程きつくない拘束具。 還ってきたのだなと、実感した]
(18) namba 2013/01/13(Sun) 01時頃
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[ドラマなんかでは大体。 この手の目覚めのシーンは 親しい誰かが付き添っている時に起こる。 が、現実はそれほど物語的ではない。
点滴台を視界に映しながら。 静かな病室で記憶に浸る。 左手を握ると思いの他痛くて顔を顰める。
嗚呼、現実ってこうだよね。 とてもではないが、ハープを弾けそうにない。 一音出すだけで演奏を止めてしまいそうだ]
(19) namba 2013/01/13(Sun) 01時半頃
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[だけど。 覚えて、いる。 あの音を、この手で奏でた事を、彼の事を]
覚えて、る。
[巡回のナースが扉を開けるまで、あと数分。 報せを受けて両親が飛んで来るまで、あと数時間。 ハープと対面するまで、あと数日。 ハープが弾けるようになるまで、あと――**]
(20) namba 2013/01/13(Sun) 01時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
namba 2013/01/13(Sun) 01時半頃
セシルは、もそもそ。
namba 2013/01/13(Sun) 15時頃
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― 病院・待合 ―
[退院は、早かった。 未遂後にしては情緒面も不思議なほど落ち着いていると。 医師は両親に話したらしい。 それでもやっぱり、カウンセリングは受けたけど。 繰り返しの危険はないと判断された。
ただ、日常生活には支障はないものの。 左手がハープを弾けるようになるには、 やはりリハビリが必要で。 こうして、通院している]
(27) namba 2013/01/13(Sun) 15時頃
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[今日はロビーで赤子を抱いた女性と一緒になった。 産後の定期健診らしい。 目が見えるようになって間もないらしいが。 何故だかじっと見詰められた。 順番が来て立ち上がったら、後ろで泣き声がした。 女性が赤子をあやす声。
去り際に一度、振り返る。 一瞬だけ、泣き声がやんだ。 不思議そうな母親と一度目が合って。 何となく、ぺこりと頭を下げていた]
(28) namba 2013/01/13(Sun) 15時頃
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セシルは、ベネットに自分も軽く体重預けてティーカップを差し出した。いる?
namba 2013/01/13(Sun) 15時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
namba 2013/01/13(Sun) 15時頃
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― その後 ―
[オーケストラへの推薦は取り消しになった。 我侭を言って、代わりに友人を紹介してもらった。 友人の家にも、何度か話をしに行った。 自分のリハビリが完全に終了するまで。 ハープを預けるという約束を取り付けた。
留年が決まってからは院試験に力を入れた。 自分が院を卒業するまでの数年間。 それが、友人へのハープの貸し出し猶予だった。
大丈夫。 彼ならちゃんと稼げる。 そう言って送り出した]
(31) namba 2013/01/13(Sun) 15時半頃
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[結果、かなりのブランクを経て。 再びハープを弾ける環境が戻ってきた。
年齢的には完全に出遅れたが。 それでも、やると決めれば頑張れた。 ハープ教室の手伝いをしながら、 ソロで演奏をさせてもらう機会も少しずつ増え。 やがて、別のオーケストラに拾って貰う事ができた。
住まいも故郷からは遠く離れ。 幼い頃、思い描いていた淡い夢。 友人とデュオをする事は、 終ぞ叶う事はなかったけれど。 互いに演奏家として歩き出せたのだから、 悔いはない]
(35) namba 2013/01/13(Sun) 15時半頃
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[そうして、年を重ね、恋をして。 子供が産まれ、孫もできた。 孫の一人がハープに興味を示したのは、5才の頃。
嗚呼、やっと。 このハープを託す相手が決まった。 穏やかに微笑む目元には深い皺が刻まれていた。
そして、髪がすっかり白くなり。 眼鏡なしに譜面が読めなくなり。 左手の縫い跡も判らなくなって。 娘に看取られながら生涯を終える日が、 とうとうやって来た]
(36) namba 2013/01/13(Sun) 15時半頃
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[誰もが、この幸せな老人が若かりし頃に 死の淵に飛び込んだなどとは思いもしないだろう。
妻は先立ち。 随分長生きをした。 娘ももう「おばあちゃん」の仲間入りをしている]
……ながかった。
[枯れた声がしみじみと。 そのまま目を閉じればもう開かないのではないか。 そうとすら思わせる、眠たげな面差し。
遺言は、済んでいる。 あとは心臓が止まるのを待つばかり。 心の中で妻に詫びの言葉を呟く。 待たせてしまったけれど。 私には、還らなければならない場所があるから。 彼岸で逢う事は、きっとないだろう]
(38) namba 2013/01/13(Sun) 16時頃
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[生前そう告げた時。 少し戸惑ったものの、理解を示してくれた彼女は 本当にできた妻だったと思う。
あなたは一度、あちらから戻って来たって。 そう言ってましたもの。
この世での最期の言葉は、 冗談ではなくそう笑ってくれた彼女への感謝]
ありがとう、……ナタリア。
[鐘の音では、なく。 懐かしい笛の音が聞こえた気がして。 薄っすらと微笑みながら。
老人は息を、引き取った――**]
(39) namba 2013/01/13(Sun) 16時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
namba 2013/01/13(Sun) 16時頃
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― 洋館・寝室 ―
[老いた目が再び世界を見た時。 そこに娘の姿はなかった。 色褪せた空気、古びた天井。
二度、三度、瞬いて。 ゆっくりと、身を起こす。
視界がくっきりと澄んでいる。 それに、背骨もしっかり伸びた。 手も、皺だらけではない]
――っ。
[上掛けを跳ね除けて扉を開け放つ。 白のスラックスにシャツ一枚。 あの時と同じ姿で、この場所にいる]
(46) namba 2013/01/13(Sun) 18時頃
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[それに。 左手には、傷はもうなかった]
……――。
[名前を呼ぼうと息を吸い込んで。 苦笑した。
覚えている、ここは二階だ。 間取りも変わっていない。 廊下を抜けて向かった先にはピアノ、そして。
記憶のままの場所に、グランドハープが佇んでいた]
(48) namba 2013/01/13(Sun) 18時頃
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[歳月を感じさせる木肌。 しかし、綺麗なまま保たれている。 そこに感じる存在に、昇るのは歓喜]
……永かった。
[ハープの弦に、触れ。 澱みなく奏ではじめるのは第九番]
(50) namba 2013/01/13(Sun) 18時頃
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セシルは、林檎を齧りながらもそもそ。
namba 2013/01/13(Sun) 18時半頃
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[恵まれた人生は実り多き大地に。 老熟した感性は細やかに枝葉の先まで行き渡る。 後悔や未練という名の生涯は全て取り除かれた。
すぐさま、記憶のままの音色を風が運んでくる。 その音を、木々は諸手を広げて迎え入れた。
オーボエの柔らかな音。 驚いたのか、逸ったのか、動揺したのか。 出足の音を外しながらも追い駆けてくる。 左手はもう引き攣らない。 流れるように、美しく力強い旋律を歌い上げて。
そうしてから、音のした方へ。 階段を駆け上がると風を頼りに出口を探す。 光差す、開いたままの窓があった。 そこから身を乗り出して]
(53) namba 2013/01/13(Sun) 19時頃
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還って、きたよ――!!
[声を張り上げた]
(54) namba 2013/01/13(Sun) 19時頃
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[変わらない姿が、そこにはあった。 泣いているのを抱き締めたのが、つい昨日のようで。 時間を越える魔法が世界に存在するのなら。 それは、多分、今]
待たせたね……ごめんね。 でも、もう。
[音を重ねても、大丈夫]
何もかも、全部置いて来た。 私の……いや、僕の人生は、幸せだった。 あの時、君が還してくれたから。
[手を、差し伸べる。 握った手から震えが伝わった。 引き寄せて、頬を寄せる。 それからしっかりと、抱き締める]
(62) namba 2013/01/13(Sun) 19時半頃
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後悔も、未練も、何一つない。 だから、ずっと。 ずっと、一緒にいられる。
[柔らかい陽射し、窓から差し込む。 彼の眼差しと一緒に]
覚えててくれて……ありがとう。 逢いたかった。 逢えて、嬉しい。
(63) namba 2013/01/13(Sun) 19時半頃
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セシルは、延長は、他の方次第で。僕らは無事再会。[抱き締めながら]
namba 2013/01/13(Sun) 19時半頃
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[待っていた、と。 その言葉に思わず涙腺が緩む。 途方もなく長い年月だったろうに。 その間、傍にいれなかった分。 これからは彼が泣く時には、必ず隣にいよう。 嬉しい事も辛い事も全部受け止めてあげよう]
ずっと、僕の事を……?
[見ていたと言われて目を見開く。 薄っすらと涙が、陽光を弾いた]
(70) namba 2013/01/13(Sun) 20時頃
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[彼の涙をいつかのように、指で拭い。 一度抱き締めていた手を離して、 オーボエを傷つけぬよう注意しながら 彼を窓の内へと抱き下ろす]
僕も、忘れたりしなかった。 今度は君を泣かせたりしないって。 そのために、生きてきたよ。
見てるだけで、辛い思い、させたかもしれない。 でも、もう離れなくて良いから。 だから。 僕からの贈り物、受け取ってくれないかい。
[真っ直ぐに彼の瞳を見ながら、笑った]
(71) namba 2013/01/13(Sun) 20時頃
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[零れる涙を、何度でも、何度でも。 掬っては頬を優しく撫でる]
そう、贈り物。 形のあるものじゃ、ないけど。
[生前、二人の娘と一人の息子に名前を付ける時。 候補名リストにずっと残った、一つの名前。 最初の子の時に、付けず。 次の子の時にも、付けず。 そしてついに、誰にも付けなかった]
君の、名前。 もう、呼んでも寂しくなったりしないでしょ?
[袖を掴む仕草、懐かしさに笑みが零れた。 涙を拭ってあげていた手を頬に当てて]
これから――ベネット、って。 呼んでも、良いかな。
(74) namba 2013/01/13(Sun) 20時半頃
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[繰り返される響き。 表情の変化を捉えながら、重ねた]
ベネット。 柔らかくて、優しい、良い名前だと思って。
……良かった、気に入ってもらえたみたいで。
[その名が“祝福”という意味を持つと。 知ったのは現世へ還った後の事。 彼の鳴らす笛の音が人生に与えてくれたもの。 此処にこなければ。 彼と触れ合わなければ。 自分の人生はかくも幸多いものにはならなかった]
じゃあ、久しぶりに。 美味しい紅茶を、淹れようか。 話したい事、沢山あるから。
でも、その前にもうちょっと。
(78) namba 2013/01/13(Sun) 21時頃
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抱き締めてても、良いかな。 今まで、一緒にいられなかった分。
[もう離れる事はないと。 それは心の中で確信していた事だけど。 実感が欲しくてそっと抱き寄せる]
……ただいま。
[耳元に落ち着いた囁きを落として。 腕の中、閉じ込めるように。 しっかりと腕に力を篭めた――**]
(79) namba 2013/01/13(Sun) 21時頃
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セシルは、眼を薄く開けて耳を傾けている。
namba 2013/01/14(Mon) 15時半頃
セシルは、ベネットの頭の上に天使のわっかを乗っけながら、wktk
namba 2013/01/14(Mon) 21時半頃
セシルは、お揃いで喜ぶの可愛いなぁ、と内心でにこにこしている。肩をくっつけて、今日のミルクティを渡した。
namba 2013/01/14(Mon) 21時半頃
セシルは、ベネットの両目を塞いだ。めっ。
namba 2013/01/14(Mon) 22時半頃
セシルは、ベネットを抱き締めながら、今日も音に耳を傾ける。
namba 2013/01/15(Tue) 00時半頃
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