人狼議事


68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―

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理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/27(Thu) 07時頃


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/27(Thu) 07時頃


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【人】 理髪師 ザック

[骸骨は鼻歌混じりで飄々と歩く。傷の痛みは、今は感じない。

先刻喰らった、甘美なもの。あれ以上の上玉はきっと無いに違いない。だが、それでも、もっと欲しい。その衝動は、これまでよりもずっと強く。

道すがら、壁に刺さったもう一本の斧も回収した。
相変わらず二本の斧をジャグリングのようにくるくると投げて弄びながら、骸骨は未だ点々と残る、甘い香りのする血の跡を逆に辿る。

暫く行くと、少し離れた場所に大小二体の人形が、*見えた*]

(0) 2011/10/27(Thu) 08時半頃

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理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/27(Thu) 13時頃


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/27(Thu) 13時頃


― 蟲毒の事に気付くほんの少し前 ―

[探られる様な視線を注がれて、小首を傾げてみた。
ネイサンも何か共通点が見いだせそう、と思っていたので、尚更不思議そうで]

あれ……?
違いますカ?似てないのでしょうカ?
てっきり貴方もそう感じ取っていた、と思ってたのデスガ……。

[これは自分だけが感じたのか、と少々困惑し、それを誤魔化す様に、頭をポリポリと掻いてみると、何故か睨まれている様な気がしてさらに困るが、笑顔は崩さない]

いや、その……睨まれテモ困ってしまいますガ……。
貴方が命を落とす時……見てしまったのデス。

[思い出すはネイサンが絶命する時、殺される為に殺そうとし、死ぬ為に必死にいきようとしてたあの時見えた生きている輝き。
あれがとても印象的だった、と思ったのだ]

その時に貴方も輝いていたな、と思いマシタ……。


[生きている者が輝くキッカケとなった、この閉ざされた空間の戦い、お菓子を奪い合う凄惨な光景。
何かととてもよく似ている気がする。それは一体何だったのだろうか]

待って下サイ……これ、何かに似テ……。

[奪い合い、殺し合い、喰らい合い――そしてお化けとその能力。他の人からでは人間に見えずお化けに見えてしまう事。
それはまるで――]

毒を持っタ生き物。
そして、この箱庭に閉じ込められて殺し合う状況……コレ、何かに凄く似てマス!

[近くにいるのであろうネイサンに向けて語っているつもりは無いのだが、多分この独り言は聞こえるのかも知れない。
そんな事に構う様子も無く、額に手を押し当てるようにしながら、海馬を叩き起こす様に今まで蓄えた知識・記憶を引っ張り出す]

そう、あれは……確カ。

[やっと出てきた記憶。それを否定したく大きく首を振った。でリンディの身に何が起こると言うのだろうか、一旦蟲毒の事を考えるのを止めてから、リンディが見える場所に移動してみる]


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[異国の青年が言った不吉な言葉。それに妙な胸騒ぎがして、リンディが見える位置まで移動すると、で背の高い男性が、見知らぬ男性を突き飛ばそうとしているのが見えた]

あの人達ハ……?

[二人とも知らない。だが、ミイラが襲われているらしく、状況的に考えれば、きっとあの背の高い男性がリンディなのだろう、とぼんやりと思ってみる。
周囲にはもう一人の方の男性が仕留めたのであろう、犬の屍骸らしきものが転がっている]

一体何をしているのデスカ?

[男性がリンディの手の皮膚を喰らい始めたのは見えずに、今一状況が飲み込めない。で必死に逃げようとする様子からして、只ならぬ事だけは何となく理解。
死者が生者に干渉する術は無いのだが、生きている時の癖により如何しても、声を掛けて制止し様と試みる]

貴方、ソコで何をしているのデスカ!

[勿論、此方の声は届く筈も無く]


[男性がホルダからナイフを取り出した瞬間、孤児院の裏路地の男性とゾーイを殺した張本人だと、今頃になって気付く。
]

――……!?
まさか、この人ガっ!?

[幼子の首を掻き切り、男のハラワタを引き出した奴――今度はリンディを襲い、彼の腹にナイフを埋めた]

止メロ!これ以上は止めるんダ!

[自分では止められる事を知らず、愚かにも彼らの所へ駆け寄ろうとすると、何体かの雑魚お化けが出現。
幸い彼らもまた死者である自分には干渉は出来ないだろう。
だが、これから起きるであろう惨劇――と呼んで良いのかすら分からない悲惨な劇を見せまいとする]

そこを、どいてクレ!何で邪魔をスル……っ!?

[雑魚お化けの間を縫って、さらに詳細が分かる位置まで来たのだろうか、男性がリンディの耳朶を喰い裂いたのが視界の中に飛び込んだ]


――今、食べたノカ?
食べたっ!?人間が人間を食ベ……っ。

[耳を食まれ絶叫を上げるリンディ
必死に逃れようとする彼を目の前の男は絶対にしないのだろう。彼にとってリンディは人間では無く食べ物にしか見えてないのかも知れない。

帽子を落とし、髪を乱しながら、涙で顔を歪ませて命乞いをするリンディのを救助しようと、雑魚お化けの間を何とか通り抜けようとする。声を上げて此方に気を向けようと、腹の底から叫び上げる]

その人は人間ダ!食べ物なんかじゃナイ!食うナ!止めロ!リンディ、と言う人間なんダ!
止めロ!止めロ!止めろオオオオオオオオオオオオオ!!

[幽霊の叫びなど最初から無かったの如く、男はリンディを投げ倒してからすぐに馬乗りをし、服を引き裂いたかと思いきや何かを言ったのが耳に入る]


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『生きたまま喰われるって、どんな気持ちよ?』
『お前自身が、お菓子』

[この男にとってリンディは“生きたお菓子”にしか見えてないのだろうか。どこか恍惚としている表情は正気の沙汰とは思えない。否、寧ろ自分が狂ってしまった故の幻覚?
そうとしか見えない、そう思いたい願望なのか分からない。分からない。分からない。

そして男は――リンディの肩を貪る]

……ひっ。

[反射的に出てしまう悲鳴。それはリンディではない、自分のだ。
こんな光景なんて生まれて初めて。普通ならば絶対見ない光景。人間が人間を喰らうなんて――まして生きたまま食べるなんて有り得ない。見てはいけない。見たくない。

精神的な拒絶から来る嘔吐感が襲い、幽霊なのに胃の中にある物を吐き出したい衝動に駆られる。
咄嗟に口を手で抑え、それを必死に耐えているのだが、次はリンディの悲痛な叫びが聞こえ、反射的に彼の方を向いてしまう]


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リンダの表情は悲惨にしか見えない**


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[リンディが見せる死への恐怖、食われる絶望、じわりじわりと嬲り殺される苦痛――そんな色々な黒い思いが混ざった面持ちで涙を流す彼に何の言葉も出せる訳が無く、呼吸――実際死んでいるのだから、してないのだろうか――が荒くなり]

あっ……ぁ、はっ……。

[リンディが此方を見て助けを求めている気がする。助けなきゃ、助けたい――でも身体が動かない。
歯がカタカタ震えているのは分かる。吐き気がするのも分かる。何より目の前で食われそうになっている長身の青年を、何としても救助しなければならない。

――なのに、身体が、腕が、足が言う事を聞いてくれない。動け。動け。動いてくれ!]

たすっ、たすけ……っ、はっ、……はっ。

[呼吸が上手く行かず声も上手く出せずに、でも何とかリンディを助けたい思いで拙い言葉を発するに。
で小指を喰われ乾いた音。で指を食われ意識を失いかけたのに、再び苦痛により身体を跳ねさせるリンディ、で爪だけを吐いた男]

――……っ!?

[あまりの凄惨さに言葉を失い、目を背けてしまった]


[ゾーイのもとへ行く前に。重ねて問われた事に考えてみる。
ゆるゆる、戸惑うように瞳が彷徨う。
この目の前の男と、自分は似ているのか。
今までの自分の行動を、あいてのそれを思い返すように視線を迷わせて。]

……ああ、すみません、睨んだつもりでは。
俺が、死ぬ時ですか。
――では、似ているのは俺じゃないですよ。
俺じゃなくて、あれは「道化」です。
[なんて説明すればいいのか、男は口を噤む。
確実に頭のおかしい奴だと思われるだろう、が。]

多重人格、みたいな……?やつでしょうか。
「道化」は、あの瞬間だけ生きてました。
だから、輝いていたというなら道化に贈られるべき言葉です。
[男の声はどこまでも静か、動揺もさざ波も、表面に映し出さない。
自分ではない「道化」が評価されるときもそれは変わらず。
ただ少しく暗んだ視線だけが彷徨う。]


……「道化」と貴方は、似ていたんですか?
[どこが似ているのだろうと、相手の瞳を探るよう。
何かを探すよう。]


[何か思いついたような相手に、男は今度こそ向き直った。
さあその口から何が出てくるのだろうと、耳を立てて。
出てきた言葉は男の知らぬ単語。続く説明に]

そうならば。
お菓子を集めきった人も、殺されるというんですね。
救われない、話だ。

[ゆるく細めた目のうちで何を思ったか。
右手に視線を落とし、柔く握った。]


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[広場で行われるいくつもの戦いの中、男はひとつを見ていた。
ゾーイの近くに立って、それがどうなるのか見ていた。
ゆがんだカンテラを持つモニカと、元吸血鬼]

こんな凄惨なキャットファイト、なかなか見ませんよね。

[少し眉を寄せて呟いた。言葉はどことなく他人事。
ゾーイが見たがらないのなら
さりげなくその前に立つように立ち位置を直しながら。

力が抜けたように倒れる女性、その口が小さく動く。
遠い音のような歌声に男は一度目を伏せた。
飛び掛かるモニカは急所に爪をふるう。
当たり前のように血は飛び散って、男はゾーイを心配そうに視線をやる。
ゾーイの死因が、首を切られた事だとは知らないが
血飛沫の上がる現場をわざわざ見ることはないだろうと。

ぼうっとしたように死体の近くに座るモニカに、
男も近づいた。]


[意味のない行為だとは知りつつも。
すでに緑の爪も、黄緑の粘着質も付着していない左手で彼女の目を覆うよう]

――貴方は悪くありませんよ。

[男の言葉は誰しもに受け入れられるものではない。
それは男だって知っているが。

ツタが近づき、マジパンを回収していく。
元枯れ木のお化けに気づくと男はモニカと死体のそばから離れた。]

吸血鬼の方と、知り合いだったんでしょうか。


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[男がで何か語りかけているのは分かるし、聞こえる。
だけど、それが頭の中に入ってこない。精神が心がそれを拒否してしまい、会話が入ってこない。

耳に入るのは、リンディの悲痛な叫びと命乞いと壊れた笑い声。
最早彼らのやり取りを視界に入れる事は出来ない。精神が壊れてしまいそうだから]

『しにたくない』

[純粋にして強い思いが込められた――生への執着した言霊が、ほんの少しだけ理性を取り戻してくれた]

助けないト……どうカ。

[微かに残る助かる希望を胸に抱きながら、言う事を聞かない足に鞭を打って、二人に近付く、と。
でリンディの腹部を噛み、で最早精神を崩壊させきって、死を確信したのであろうリンディの表情が見え、で男が止めとなるのであろう首を噛み切り、で痙攣を起しながら瞳からその命を刈り取られてしまったその瞬間を網膜に焼き付けてしまった]

あっ、あぁっ……あ。


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[響く声の方向へ、男は首を向けたのは果たしていつ頃だったのか。
ゾーイが近くにいたなら一緒に見に行くかと一応声をかけておいて。
男は地面の上を歩かず、建物の上からその現場を探しに行った。

その叫び声は確かに聞き覚えのある声で
出所も確かに見たことある、というか先ほどまで話していた相手だった。
上から相手と、2人の男を見下ろす。
息も絶え絶えでもがく男のほうは、そろそろ死ぬのだろうか、覇気がないように見える。
自分にはずっと人間に見えていた相手が人を殺す、
その現場を興味深げに見ながら。瞳はどこか潤んでいく。
ゆるり開きかける口元は、白の歯列がのぞくけれど、妙に尖って見えるよう。]

あまい、におい。


[食事の現場で、まるで自分が食われているかのように取り乱す相手に
男は目を細めた]


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[唇をなめる。
ただそれだけで追体験でもしたかのように口内に甘い味が広がる。

ふ、と息を吐くように小さく口端を持ち上げて
死体に軽く手を伸ばした]

おいしそう。

残念、俺はもう死んでた。食べれない。

[少しだけ残念そうにして男は、再び建物の上を歩き始める]


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[まだ十にも満たぬ頃、まだ赤ん坊だった弟が熱を出した。
 今まで両親の愛情を横取りしてた癖に、入院して家から居なくなってからも両親の関心を独り占めされてるようで。
 弟のお見舞いに行く時だって散々にぐずってぐずって。
 帰りにレストランでお子様ランチとデザートを食べさせてくれる約束をして貰って、渋々病院に着いて行った。
 変な機械に入れられた弟はいつもと全然様子が違ってたけど、あんまり心配はしてなかった。
 むしろ、いい気味だとすら思っていた。
 ずっと入院してくれたら、お父さんもお母さんも、私だけに構ってくれるのにって。
 だからきっと、ばちが当たったのだろう。

 レストランからの帰り道、3人の乗った車は大きなトラックによって、ペシャンコになってしまった。
 それはほんの一瞬の事で、何が起こったのかにわかには理解しきれなかった。
 後ろに乗ってたマーゴは、骨折や裂傷はあったけれど、命だけは助かった。
 もっとも、左目の視力とそして、両親の命は二度と戻ってこなかったけど。

 彼女の左目が最後に見たものは、砕け散り真っ赤に染まる両親の姿だった]


うわああああああああああああああああああああああ!

[辺り一面鳴り響く絶叫。それは生者には聞こえない死者の叫び。
人間が人間に食われる、と言う有り得ない事が有り得てしまった事実。
そして、自分が食われるのでは無いのか、と錯覚させる程、死と恐怖と苦痛が支配された空気。
助けるどころか、ただただ恐怖に支配され何も出来なかった自分。

この世界に来てから、様々なおぞましい事が起きた。だけど、今のだけは――違う。
言葉では表現出来ない、したくない、してはいけないとすら思ってしまう。

敢えて言うとすれば――怖い。ただそれだけ]

はっ、はは、あぁっ……。

[リンディを食い殺した男は既に立ち去っていた。そんな事は最早如何でも良い。
兎も角、自分が食われないで済んだ、ただあの時に死んでいて良かった、と思った頃には、大地に両膝・両手をついて跪き涙を流しながら――笑っていた]


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― 走馬灯 ―

[別に不幸自慢をしたいわけではない。
けれどこれは死ぬ時には必ず訪れてしまうらしいから仕方がない。

幼い頃、母は優しかった。
父はいつも歌を褒めてくれた。
絵に描いた様な幸せな一時。
それが当たり前で無くなったのはいつからだろう。

発端は父が家に帰って来なくなった事だった、母は酒に溺れた。
お金もないのに買い物ばかりするようになった――
これは後から知った事だが元々母は浪費癖があったようで父はそんな母に呆れていたようだ
――お金を稼ぐために知らない男を家に連れ込む母、まだ小さい私は外で遊んできなさいと、日が暮れても家に帰れなかった。

一度だけ父を探して家出の真似事をした事があった、子供にとっては街はとてつもなく広い世界に思えた。
けれど現実はそんな事はなく、父は案外近くに住んでいた。
年の頃が一桁の子供には隣町に行くのと同じぐらいの距離に思えたけれど。
そこで見たのは父の新しい家庭、父は私をも見捨てたのだ]


[父の隣には腹の膨らんだ女が居た。
二人とも倖せそうに笑っていた。
父の笑顔は私に見せる時よりも倖せそうだった。
子供は大人が思うよりも聡い生き物だ。
子供ながらに解ってしまった。
父は私よりもこの人が大切なのだと。

そもそも自分の方が本当に大切なら一緒に連れていってくれているはずだという考えに及ばなかったのはまだ幼かったからなのかもしれない。
今思えば、父は元々浮気をしていて隣に居た女と一緒になるために母の浪費癖という免罪符を手に家庭を捨てたのかもしれない。

そんな事はもうどうでもいい事だけれど。

失意の中、フラフラと歩いてゆくとどこをどう辿ったのか分からない内に家に着いていた。
家に入ろうとドアに手をかけた時、家の中から聞こえてきた母の言葉は今でも忘れない]

「今度、コリーンも抱かせてあげるからさァ……。」

[気持ちが悪くなる程の猫撫で声、まだ未成年なんて年頃でもないのに、母にとっては私もただの金の成る木でしかない。
そう思った時、何も持たない子供は生まれ育った街を捨てて逃げ出した]


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[野良となった日からどれだけの月日がたったのかはあまり記憶にないけれど、ある日痩せ細って、私は倒れた。

子供だったからなのか、目を覚ませば病院だった。
聞けばコールリッジという夫婦が行き倒れた私を助けてくれたのだそうだ。
二人は子供が無い夫婦だった。
どうしても子供が欲しかったのか、私を養子にしたいとまで申し出てくれた。
初め私は何度も何度も断った、また失うのが怖かったから。

それでも何度も何度も病院に通って、本当に心配してくれる二人をいつしか私も慕ってしまっていた。

二人の子になってからの数年は大変だった、勉強をし直すのは大変だったけれど楽しかった。
学校でも友達が出来た、正義感が強くて、身長が高くて男女とからかわれていた私をすぐに助けに来てくれた優しい友人だった]


[彼女は歌は苦手だったけれど、代わりにヴァイオリンの腕前が素晴らしかった。
年の頃は自分の方が正確ではないから多分12か13ぐらいだったと思う。

夕暮れ時、よく二人でコンサートの真似事をして遊んだ。
聴衆は河原の虫やカエル達。

いつか二人で舞台に立とうねと、本当に無邪気に約束していたのだ。
夢はいつか叶うのだと、そう思っていたから]


[優しい家族と初めての友達、楽しい日々はずっと続くのだと信じていた。

けれど、ある日。
初めて友人を家に招いて、彼女を家に泊めた日に、またも大切な物を失う事になった。

夜更け、誰かが私の部屋に入って来たのだ。
その人はただの泥棒だったのかもしれないし、元々いかがわしい目的があったのかもしれない。
それは定かではないし、知りたくもない事だけれど。

とにかく家に入り込んできた暴漢に私は襲われた、口を抑えつけられる寸前、小さく悲鳴が出てしまった。
もしも人生をやり直す事が出来るのなら、この時に戻って大人しくしている事だろう。
運が良ければ生きていられるだろうから。

それとももっと昔、行き倒れる時にいっそ自分で命を断つべきなのか。
生家を出ないべきなのか。

とにかく私は最悪の選択の繰り返しなのだ]


[私の声を聞きつけてしまった友人が部屋に入ってきてしまった。
誰かに馬乗りにのしかかられて、口を抑えつけられている私を見て友人は――本当に優しく、正義感の強かった――友人は、子供ながらに見知らぬ影に飛びかかったのだ。

私を助けるために。

そして、彼女は私の目の前で滅多刺しにされて目の前で息絶えた。
私を見ながら、優しく笑みを浮かべながら。

まるで私に助かってよかったと言わんばかりのその顔は今でも夢に見る。

いや、これからはもう夢を見る事もないのだろうけれど]


[騒ぎを聞き付けた両親が二階に上がって来た時には、友人の死体と、背中を二か所刺され、血を流しながらも友人の手を握り泣きじゃくっていた私が残されていた。

両親にすれば私が生きていて良かったのだろう。
彼らに非はないし、生みの親とは違うぐらいに優しい人達だった。

それでも、大切な物を失くしてしまった。
二人の夢はもう叶う事はない。

それから数年、それでも私は音楽の道を志して学校に通った。
事件のあった後は家族で街を出て、また別の街に引越しはしたけれど、それからの数年は平穏だった。

私一人の夢となってしまったけれど、夢を叶えるために――舞台に立てればきっと彼女の夢も叶うからと――声楽家になるために、大学まで両親は出してくれ、その夢も遂に叶ったのだ]


[例え才能があろうとも、例えその上に努力を重ねていようとも、舞台で主役を張るのは途轍もなく遠い道なのだ。
今はただ、声楽家という夢の第一歩を踏み出したに過ぎない。

養父と養母は本当に喜んでくれた。
この二人には感謝してもしきれない。

けれど、いつまでも甘えていたくないからと、私は一人暮らしをしたいと二人に告げた。
当然二人は反対した、何せ二人からすれば二回も死にかけた私を見ているのだから当たり前の話だ。

それでも自立したい私は二人を説得して、今の暮らしに落ち着いていたのだ]


[子供は大好きだった、不幸だった自分の子供の頃を思い出すけれど、大好きな養父と養母の様な存在になりたかった。
だから孤児院という、昔の自分が多く集まっているような場所では良く唄わせて貰った。
きっと、彼らにも幸が訪れるからと、訪れるようにと、祈りを込めて。

子供だった友人を殺された傷跡は途轍もなく深い傷だったのだと思い知るのはここに来てからの事。
人が目の前で死ぬのはあの頃を思い出させるから。

私が本当に助けたかったのはあの三日月顔の男だったのだろうか?
多分違うのだろう。

本当に助けたかったのは、あの時の友人なのだから]


[あの時の友人を助ける事が出来なかった私は、きっと目の前で死んだ人の仇を討てれば、彼女の仇が討てるのだとそう思い込みたかったのだ。
だからあの道化を自分の手で殺したかった。
あの時の犯人の罪を、道化に被せたかったのだ。

結果としては、自分では殺す事は出来なかったのだけれど。

そして、子供を殺したという事実を突きつけられるのはやはり瞬間的に見境がなくなってしまうのだ。
だから憎かった、ゾーイを殺したあの黒猫が。
無謀だったのだ、自分の状態を認識していれば――

いや、それでも私は黒猫と戦う道を選んだのかもしれない。

だって最悪の選択ばかりを繰り返すのが私の人生だったのだから]


[昔、イカロスというギリシャ人は蝋で固めた鳥の羽で空を飛んだそうだ。
けれど、太陽に近づきすぎたイカロスは蝋が溶けてしまい、空から堕ちる事になった。

分を弁えない人間の最期など、そんなものだ。

だから、力の差も弁えずに黒猫と戦ってしまった私の最期もそんなものなのだ]


メモを貼った。


メモを貼った。


― 広場 ―

[目を覚ました頃には辺りには誰も居なかった]

 あれ……。
 私、どうなったんだっけ。

[黒猫はどこに行ったのだろう、そんな事を考えながら身を起こす。
今まで身体がだるかったのが嘘のように軽やかだ]

 ……夢……って訳じゃないわよね。

[自分の手を見る、道化と戦った時に開いた手の大穴も綺麗さっぱり無くなっていた。
変わりに、手が透けて地面まで見えた]

 あ……。

[思い出す、黒猫との戦い。
最期の一撃はどこに刺さったのか全く覚えていないが、透けた掌から自分の血塗れの死体が転がっているのが見えた]


 そっか、死んじゃったんだ。

[ぽつりと、感慨もなく呟く]

 そっかそっか……。
 あーあ、これからって所だったのに、私の人生。

[やはり、倖せにはなれないまま、終わってしまった。
本当に申し訳ないのは両親へだ]

 死ぬ時にお養父さんお養母さんの事を、
 真っ先に思い出してあげられない親不孝でごめんなさい。

 本当の娘みたいに育ててくれたのにね。
 ここまで大きく育てて貰ってから死んじゃうなんて、
 本当に親不孝だな、私。

[額に手を当てて、自嘲気味に嗤う。
泣きたいのに、涙は出ない。
お化けってそんなものなのだろうか、それとも自分がそういう風に出来ているのだろうか]


 今なら本当のお母さんもお父さんも許してあげられるのにな。
 死んじゃったから。

 生きて帰れたら許さないままだったけど。

[ふぅと小さく溜息をついて、誰に言うでもなく独りごちる]

 切ない。

 って言うか幽霊になったのって私だけ?
 その前にあの猫と先生はどこ行っちゃったんだろう。
 先生は確かに先生だったもんなあ。

[能力は今も使えるのだろうかと、掌に念を込めてみるが当然何も起こらない。
空も飛べそうにない、幽霊って以外と不便だった]


ゾーイと道化だった男には未だ気付かずに**


メモを貼った。


…やれやれ。さすがにこの絵は俺も退くな。しかし、どうせならもう少し綺麗に… おい、どうした?気分でも悪いのか。あんまり大声出すなよ、それとも女の子に今のを見せてやりたいか? だとしたら随分と下卑た趣味を…おい、落ちつけって。

[長身の男が目の前で食われる様に声を上げた男や周りの者に、妙に冷えた頭のまま語りかけた]

…大体さあ…人間が人間を、だって? …違うね、あんたの考えてるようなのが人間なら、俺らはここで殺し合いを始めてからこっち、そもそも人間じゃなかったと。 そういう事じゃないのか?なあ…兄さんよ。


[男はどこか、楽しそうに足を進める。
進んできた道を帰ろうとしかけた時に、広場から来る二つの影を見つける。
建物の上からその行進を見下ろして、さてあの二人は死体を見た時どう反応するか、考えてみた]

無残な有様に泣き叫ぶのでしょうか。
死体に慣れて、なんとも思わないでしょうか。

死が多くなるにつれて、悲劇ではなく事故になる!
どこか感覚が麻痺して一つ一つの死には注意が払われない。
まさにそんな状況だ、とは言えませんが少し通じる気もしてきますね。


まだ女の霊が起き上がったことを知らず、建物の上からそうこぼす。


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/27(Thu) 23時頃


[口の中から銀細工が取り出されていることなど知らぬまま、
男は広場の方へ帰っていく。
無残な死体を作り上げた人間の、行方を探す様に
路地を覗きながら。]


しかしまあ… どうせ子々孫々に見取られつつなんてのは期待もしてなかったが、どうも体が軽すぎて落ち着かなくていけないや。
…見知った子の顔がこっちにない分気は楽だが、早いとこジャンナでもゲヘナでもいいから開いてくれないもんかね…なあ?前座が悪趣味なのは勘弁してやるとしてさ。

[誰にともなしに、近くの人間に聞こえる程度に呟いた]


メモを貼った。



[ふ、と。地獄の責めのような時間の末に潰えた男の意識は、再び浮かび上がる事になった。
 最初はただ、ぼんやりとして、深い海の底でたゆたっているかのように、何もわからずに。段々と、音が認識出来てきた。話し声? 笑い声? 誰かの。そして、像が認識出来てきた。三法が閉じられた空間。散る赤。不穏な臭いが認識された、ような気がした]

……

[何だろう、と思う。本当に、何だろう。何か。そうだ、俺は、エリックだ。エリック・リンディ。人間。でもって、此処は、街だ。街の――そう、普段のそれではない街で。
 悪夢のような世界。悪夢のような状況。
 それで、俺は。ええと。何だろう? ぼうっとしている。夢から覚めた直後みたいだ。夢。ああ。もしかしたら、本当に夢、悪夢だったのだろうか? あのお化けに満ちた世界は。
 思考はふわふわと、ぐるぐると、彷徨って]



 ……?

[頭を撫でられる感触に、男性を見上げ
手の主を確認すれば、心地よさそうに目を閉じる
そうしたのも束の間で]

 ……モニカさん。

[コリーンが首を斬られる様子が目に入った
何を思い出したか、自分の首をそっと撫でる]

 あ……ナサニエルさん。

[ナサニエルがモニカへと近付き
彼女へとかけた言葉に、数度瞬く
どういう意味だろうか
殺すのが悪い事ではない、という事か?
――それならば、自分を殺したあの骸骨は?]


[ゆるく首を横に振る]

 知り合いかは、わからないけど。
 ここに来たとき。
 おかし食べちゃう前に会ったことある人。

[そう、説明をした直後だろうか
何処からか聞こえてきた声
男性に見に行くか、と問われたものの
首を横に振った]

 ううん、あたしはここにいる。
 ナサニエルさんは行ってきていいよ。

[既に死んでしまった身だ
行動を束縛するものなどないのだから]


[それは、生者達が辿り着く前だったか。
 意識と共に浮かび上がった男の姿は、実体を伴っていなかった。肉体から切り離された、亡霊。男はその事実を、すぐには認識出来ずに。視界が徐々に鮮明になっていくのを、スクリーン投影のピント合わせを眺めているかのようなつもりで見ていた。
 そして、それは、見えた。
 赤い海。血だまり。何だよ、と思う。やはり夢などではなかったのかと、未だ酷い現実にいるのかと、落胆した。そもそも、本気で期待をしたわけでもなかったが。
 投げ出された腕。大きく口を開けた傷。また誰かが殺されたのだ。誰が殺されたのか。考えながら、注視しようとして]

…… あ、

[声が、漏れた。吐息にも似た、間が抜けたような声が。赤い海の中に倒れていたのは、無残な死体は、紛れもない己自身だった]


え……な、……んで。
何、……俺、……俺が、……?
嘘、だろ。……

[極まる混乱に、頭を押さえる。己が死んでいるという事実を、すぐには了承出来なかった。なんで。俺は。死んだ? そんな。俺が。よろめくように一歩下がる。足音は、響かずに]

……――っ、

[目を見開く。唐突に、頭の中を映像が駆け巡っていった。そうだ、己は、死んだ。殺された。喰い殺された。お化けに、あの骸骨に。死に行くまでに浮かべた思考が、溢れるように思い出された。生じた感情も、共に。苦痛までもが蘇ったように感じられた]

……っひ…… っあ、……
あ……ああ、あぁぁ……!!!

[男は、叫んだ。無数の感情の奔流のままに。生者には聞こえない声で、叫んだ。そしてそのまま、走り出した。己の死体を越えて、脇目も振らずに。場にいた他の亡霊達が視界をちらついても、其方に注意を向ける事はなく、ただ、逃げるように]


[とんたん、ワルツのステップはもう足音を鳴らすことはない。
屋根の上での体重移動だって、決してなにものも軋ませないだろう。]

今なら高綱だって、スティルトだって、一輪車だって――
簡単に乗れるんだろう。
そしたら

[広場で別れてきたゾーイを思い出す]

ちゃんと、笑わせられたのかな。

[一瞬でも浮かべさせてしまった、嘘の笑みを思い出して。
けれどすぐに目を細めて首を振った。]

あの吸血鬼にも、言われたな。
誰の心も、打つことはない、だっけか。


その通りだと思うよ。

[口元を歪めた表情はどこか皮肉気。]

俺よか道化が残った方が、良かったんじゃないかな。
まだ笑わせられた可能性があったのに。

[今しがた去ってきた方から、叫び声が聞こえても男は特に戻ることはしなかった。
ただ肩越しに振り向いて、視線を向けただけ。
再び足を踏み出して人影を探すようふらりふらりと歩く]


メモを貼った。


【人】 理髪師 ザック

― 裏通り ―

[二体の陶器人形。小さい方はそれなりに見栄えのするアンティークなタイプだが、大きい方は、ボロボロのなりで。元々はドレスであっただろう、灰色の布を纏い、ヒビだらけの体。

大量の蝶に集られ、追い詰められたその姿は、一種異様な美しさを見せている。

恐らくは、『お菓子』を持つ者。骸骨は、ニイと笑い。悠然と、蝶の大群に近づいていく。
骸骨に気がついた蝶の群れは、その瘴気に恐れをなしたか、一斉に散った。

人形はほんの一時だけでも、安堵しただろうか。やがてそれは、間違いなく絶望に変わるのだが。]

(22) 2011/10/28(Fri) 00時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 01時頃


[もう1人いた男性とともに何処かへと向かうのを見て
付いて行きたいと思ったけれど、
どうしても足が動かなかった]

[彼女が離れた頃
コリーンの遺体から半透明の女性が現れる]

 っ、コリーン、さん……

[彼女の姿を認めてから
その場でどれだけ呆然としていたのだろうか
一歩、一歩、彼女へと近付く
足音がしないのは、今更だ]

 コリーン、さん。

[此方に気付く気配のない女性へ一言だけ]

 ごめんなさい……


【人】 理髪師 ザック

[裏通りに響き渡った陶器の砕け散る音は、誰かの耳に届いただろうか。その破片は、不意に柔らかさを取り戻して。

灰色の細胞片と化したそれの中から、骸骨は人形の形をした焼き菓子を拾い上げた。躊躇いもせず、貪り喰う。

空虚な色をした硝子玉が、その様子をじっと見つめていた。]

(25) 2011/10/28(Fri) 01時頃

コリーンに、何度も「ごめんなさい」と呟いた**


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 01時半頃


―裏通り:屋根の上から―

[見つけた時には、ちょうど打ち砕かれた人形
どこか硬質で透明感のある音が響いていた。
遠く、建物の上から見下ろす。


これを見る理由なんて、別にないのかもしれない。
ただ最初から人間に見えていた彼はどうなるのか、どうするのか。
行く先が気になって見ている。]

ラ・マヌカン嬢、ロキエ嬢が死んでしまった?
ぼろぼろの人形に見えていたけど――人間の時はそうでもなかったんだな。

[どこか感心したように呟く]


【人】 理髪師 ザック

[焼き菓子を飲み下すと、その持ち主には最早一瞥もくれず、骸骨はふらりと踵を返す。そしてそのまま、何処かへと立ち去った。

地面に点々と残る血の跡を辿れば、公園の遊歩道に一人佇む骸骨の姿を見る事ができるだろう。]

(31) 2011/10/28(Fri) 01時半頃

【人】 理髪師 ザック

― 公園 ―

[視界のいい遊歩道に、骸骨は一人佇んでいた。

次の獲物を、探さなければ。
渇きは、ますます勢いを増して。

同時に、あの黒いドレスの女への憎悪も、膨らんでいた。見つけ出して、解体してしまいたい。そう、この渇きも、痛みも、全部あいつのせいだ。]

(35) 2011/10/28(Fri) 02時頃

[血の跡をこぼしながら去る男
死体を撫でる男
そして2人組


今生きてるのはこれだけのよう]

随分と少ない数になった、な。
あの男を、殺すことを目標にしてるのか。
[公園の方へ進んだ、怪我を追ってる男。その背中を思い出す。
少し眉を寄せた。

幽霊が起き上がるならその様子を見てから、公園へと向かうだろう]


【人】 理髪師 ザック

[気配に振り向くと、そこには丈の長いローブを纏った、一体のモンスター。
痩せて骨ばった腕に、長い杖を掴んでいる。魔物をしたがえるそのいでたちは、さしずめ魔導師、といったところだろうか。

そして、その顔は――

――空虚。

本来顔があるべき場所には、ただ虚ろな闇が口を開けているのみだった。

骸骨は斧を構えた。ああ、きっとあれも、『お菓子』を持っている。]

(41) 2011/10/28(Fri) 02時頃

[男は路地裏から路地裏へ、何処までも走っていった。何かから逃れようとするかのように、追われているかのように。その左耳にクロスは揺れていなかった]

……くそ……
くそっ……あぁああ!!

[時折、吼えるように叫びながら。男の息が上がる事はない。心臓が激しく高鳴る事もない。男の精神は酷く煩く、だが肉体は何処までも静かだった。どれだけ走ったか、やがて男は足を止め]

……、……

[眼前に在る建物を見つめる。男が住んでいる、住んでいたアパート。扉に触れると、指先がすり抜けた。そのまま入ろうとする事はなく、男はアパートの前の地面に座り込み]


……う……うう、……
ああ……

[膝を抱え、顔を埋めるようにしては、呻き声を漏らした]

……やめろよ……
……やめろよぉ、……

[何に対してか知れないような、怯える言葉を吐きながら。
 男は一人、*震えていて*]


メモを貼った。


【人】 理髪師 ザック

[空虚は沢山の異形を従えていた。

骸骨は左手の斧は後ろに放り、右手の斧を、胸の前に構える。と、それは大鎌へと形を変え。
先刻使ったものよりも、刃の部分が格段に大きい。

ゆらり、と鎌を空虚に向けた。振りかざした杖の一撃を、刃の峰で防ぐ。鈍い金属音。
それから、周りに群がる異形共へ向けて、横に薙いだ。]

(45) 2011/10/28(Fri) 02時半頃

[死んだ自分の遺骸を退屈そうに眺めていれば、不意にゾーイに声をかけられて跳ねるようにそちらを振り向く]

 ゾーイちゃん……。
 やだな、ゾーイちゃんが謝る事ないのよ。
 謝らなきゃいけないのは私の方。

 一緒について行ってあげれば……。

[そうすれば彼女を助けられたのだろうか、誰かの手から。
多分その場合は自分が先に死んだだけなのかもしれない]

 ごめんねぇ……。

[悲しげに顔を歪めて、謝り続けるゾーイを抱き締める]


メモを貼った。


[暫くそうしているとモニカとスティーブンが広場にやってくるのが見えて]

 あれ、モニカちゃん。
 良かった、生きてたんだ……。

[ほっとしたように呟く、自分を殺した相手と終ぞ気づく事はなかっただろう]

 ゾーイちゃん、私二人を見守りに行くわ。
 一緒に行く?

[ぽんとゾーイの頭に手を置いて、彼女がついてくるのなら供に二人を追うつもりで]


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 08時頃


メモを貼った。


[彼女が謝る必要はないのだ
自分がちゃんと逃げていれば
二人が戦う必要はなかったのだ
だが、抱きしめられればそれも言葉にならず
只々、首を振るのみ]

 ……うん、あたしも、行くっ。
 何もできないけど、一緒に、行く。

[生者であれば何かできたかもしれないが
死者である自分には何もできない
ただ見守るだけ、それしかできない
そのまま、コリーンと共にモニカたちを追うのだろう**]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 理髪師 ザック

[空虚は次から次へと、異形を呼び寄せる。上から降った数体のそれを、大きく振った鎌で薙ぐ。鈍い音と共に、異形は分断され、散った。

そのまま、空虚の前に一歩踏み込み。

鎌は再び、その形を変える。小型の鉈のような形の刃。
虚空の懐に入り込んだ骸骨は、正面から袈裟懸けに切りつけた。

痛みは感じずとも、やはりボロボロの右腕の動きは鈍っていて。多少の傷は与える事ができるだろうが、致命傷を与えるには至らないだろう。]

(53) 2011/10/28(Fri) 12時半頃

メモを貼った。


【人】 理髪師 ザック

[切りつけて、一旦後ろに下がって様子を窺う。

空虚はじっと動かない。
――と、そこにこれまで空虚が喚んだものとは少し違う、黒髪の少女が現れた。
ふわりと漂う少女は、骸骨のものと似た大鎌を持ち、真紅の瞳が光る。それは悪魔か、死神か。

骸骨は鉈を再び斧に変え、両手に構えた。
鎌の一撃が飛ぶ前にその懐へ潜るべく、少女へ向かって駆け出す。]

(54) 2011/10/28(Fri) 12時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 12時半頃


ほう……。

[と、彼女はため息をついた。

ここは、どこだろう、と思った。
彼女は怒りに任せて能力を使い、そして、その後のことはよく覚えていない。

あの、お化け達はどうなったろうか]


【人】 理髪師 ザック

[咄嗟に、左の斧を投げた。狙うのは、その手元。
得物さえ奪ってしまえば利はこちらにある。
避けられたなら、軌道を変え、ブーメランのように手元に戻す。]

(57) 2011/10/28(Fri) 15時頃

【人】 理髪師 ザック

[骸骨の下の、哀れな仔羊の名を持つその男は、虚ろな眼をして斧を、鎌を、ナイフを振るっていた。
もう何も見ることはなく、聞くこともなく。

男は呪いに支配されていた。強靭な精神は呪いの侵食を阻んできたが、生きたままの『お菓子』を喰らった事で、その箍は外れてしまった。

今はもう、ただその衝動に身を委ねるのみ。それでも、ほんの少し残った本能が騒ぐ。あの女を殺せ、と。

俺をこんな目に遭わせた、あの黒いドレスの女を。]

(58) 2011/10/28(Fri) 15時頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 15時半頃


[どれぐらい時間が経ったのだろうか……の声にも反応出来ず、ただただ地面に跪いていた。
再び聞こえたリンディの声。彼の亡骸へ視線を戻したら、“何か”が過ぎったのが見えた様な気がするが、ゾンビとして蘇ったのかと錯覚]

――……ぃっ!?

[でも、死体となった彼が動く事は有り得なく。
されど、この世界では“有り得ない事でも有り得る”のではないのか? だとしたら、死んだ人間――幽霊でも襲われるのでは?

と、いう妄想と思い込みが、此方を尻餅をつかせ後ずらせる。

脱兎の如く路地裏から走り去ると、木陰に逃げ込むと左手で脇腹を抑え、反対の手は木の皮を掴み嘔吐しようとしてしまう。
実際胃の中は空っぽだから、吐く事叶わず、吐き気収まらず、過呼吸に陥る。苦しい]

かっ、はぁっ……はっ、ひっ……ぁっ。

[大丈夫、喰われない、自分は死んでる、でも……もし、幽霊でも喰らうお化けが居たら? 怖い、喰われる?喰われる?消えてしまう?嫌だ、嫌だ、助けて。
そんな恐怖が心を捉え離そうとせず、またソレから逃れられない]


【人】 理髪師 ザック

[歪んだ放物線は、少女の腕を傷つけた。

血に染まった大鎌を持つ少女と、血に染まった斧を持った骸骨は再び対峙する。

先に動いたのは、少女の方だった。赤い滴を散らしながら、骸骨に向かって飛翔する。

その紅の瞳と、視線がぶつかる。
それは一瞬のことであったか。目を細めた少女に、骸骨もニイと唇を歪め。]

(63) 2011/10/28(Fri) 16時頃

メモを貼った。


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 16時頃


【人】 理髪師 ザック

[刹那、高く跳ぶ少女。
大鎌を左肩に高く掲げ、骸骨に向かって打ち下ろす。

骸骨は反射的に、左へ跳んだ。――が。
鎌の先端が、彼の右腕を捉えた。
切り裂かれた赤い上着が、それとは違う赤に染まる。]

(66) 2011/10/28(Fri) 17時半頃

【人】 理髪師 ザック

[右手に持っていた斧はその手を離れ、がらんと地面に投げ出された。骸骨は虚ろな瞳に僅かに苦痛を滲ませながらも、辛うじてバランスを取り体制を整える。

ゆっくりと、その傷口を眺め。左手で裂けた上着に触れる。それから、濡れた掌を見つめて、ゆるりと首を傾げた。
やがて、その焦点は朱に染まった手の向こう、裂けたローブを身に纏った、顔の無い魔導師へと。]

――お前、お菓子、持ってる…

[うわごとのように呟いて、骸骨はゆっくりと、空虚に向けて一歩を踏み出した。]

(67) 2011/10/28(Fri) 17時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 18時頃


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 18時頃


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 18時半頃


【人】 理髪師 ザック

[――ばらり。

不意に、何かが骸骨の肩に落ちた。
肩で跳ねて地面に落ちたものを見ると、橡の実。
無数の橡の実が、骸骨に降り注ぐ。思わず、左手の斧で頭を庇った。

がさりと音のした方を振り返ると、ミイラと一緒に居た、大きな枯れ木の姿。

小さく舌打ちして、一瞬、空虚の方へ目をやりはしたが、踵を返し、斧を左手で枯れ木に向かって投擲した。すぐさま、次の斧を喚ぶ。]

(73) 2011/10/28(Fri) 18時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 18時半頃


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/28(Fri) 22時頃


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 理髪師 ザック

[街路樹の銀杏が大きく育つのが見え、その実が弾丸となって骸骨を狙う。右腕でかざした斧の側面を盾に防ぎつつ、再び、枯れ木に向かって投げつけた。

不意に、横から気配が近づいてきて。咄嗟に、右の斧を横に薙いだ。]

(78) 2011/10/28(Fri) 22時半頃

メモを貼った。


[
眼下の死体を見下ろしていたが、男は後ろを振り返る。
先ほど聞こえてきた声の事を思い返して]


……死んでからも、恐怖に苛まれるのは
なんとういうか……救われない。

[少しだけ口元が上がるのを抑えきれず。
誰にも見られていないのに、口元を覆った]


[家族を失った私たち姉弟を引き取ってくれたのは、今まで会った事もなかったおばあさま。
 無表情で、顔もしわくちゃで、初めて会った時は凄く怖かった。
 骨と皮しかないような手を伸ばされて、びっくりしてる私の頭を、そっと撫でてくれた。
 その手は想像してたよりずっとずっと暖かくて。
 堰を切ったようにわんわんと泣いて、泣いて、泣いて、その日は泣きつかれてすぐに眠ってしまった]

――…?

[なんで私、こんな事を思い出してるんだっけ?
 こんな事忘れかけてたのに。
 さっきまで、何してたんだっけ…そう、確か…確か…]


― 回想 ―

[蝶のようなお化けに襲われ、応戦している最中。
 誰かが近づいてきている事に全く気がつかなかった。
 まず人形さんの方が先に、近づいた影に剣を向けて、それで乱入者の存在を知る。
 その刹那、蝶は相手に道を譲るかのように、蜘蛛の子を散らすように散ってゆき]

……。

[少しすすけたような、骸骨の姿。
 それはまるで死そのものを象徴するように見えて。
 ぞっと背中が冷たくなった。
 思わず後ずさり、代わりに人形が前へと出る。
 逃げるべきだろうか、それとも、実は話せる相手なのだろうか?
 その迷いが判断を遅れさせ、そして――…]


[パリン。

 近くで何かが砕けた音がした。
 硬い何か、まるでお皿でも割れたかのような。
 それは本当に耳元。
 いいえ、違う。
 もっと近く。

 だって、砕け散ったのは――私の身体]


……っ、……
……くそ、……
くそぉ……

[一人座り込みながら、怨嗟めいた呻きを零す。がりがりと親指の爪を噛む。俯けられた顔には怯えと惑いが浮かび、半ば泣きそうでもあるような表情になっていた]

……ふざけんなよ……
なんなんだよぉ……

[弱々しい言葉が口から漏れていく。男はただ、恐怖していた。恐れる意味などないのだろうと、一端の理性ではわかっていながら。何を恐れているのかすらも、混沌としたままに]

畜生……

[目を瞑り、両手で顔を覆う。ぎり、と歯を食い縛った]


【人】 理髪師 ザック

[足元に飛びついてくる猫に、バランスを崩しつつもその腹目掛けて、蹴りの一撃を加え。反動をつけて飛び起きた。

骸骨は猫をじっと見つめて、呟く。]

――お前、沢山、持ってんね…

(81) 2011/10/28(Fri) 23時半頃

[なんだか、身体がやけにふわふわする。
 まるで宙に浮いてるみたい]

…って、あら?
本当に浮いてないかしら…?

[首を傾げる。
 しかも、どことなく視界もいつになくクリアな気さえする。
 周囲を見てみると、どうやらここはどこかの路地らしい。
 見渡せば街並みと]

…?

[自分の、死体]

…うわあ。

[なんか凄くグロテスクな感じに見えて、一歩引いた]


[男は口元を覆ったまま緩く首を傾ぐ。
食われた男も目が覚めているかと。]

……まあ、あの元継ぎ接ぎさんはお優しそうな人でしたし。
ピロートークみたいになんかお話してるでしょ。
食われた感想とか、聞いとくべきでしたかね。

[手で隠した口元で、赤い舌が唇を拭う。
まさかその二人とも死んだ後も怯えているとは思いもせず]


[呟いた後で死体のそばで浮かぶ人影に気付いたよう。
口元の手を降ろすと、そこには感情の薄い表情だけが残る。

自分の死体だというのに、嫌悪感を表に出した少女が
どことなく面白くて。]

ああ、御目覚めですか?ロキエ嬢。
ご気分は?

[目を細めながら問う]


…なんだ、あんたもとうとうこっちか。

[目を覚ましたらしい少女に、何気なく声をかけた。相手が覚えているかなどは気にしない]

…残念だったな。だがまあ…こっちも直慣れるさ。見ているだけなのは知り合いにはもどかしいかもしれないが… そうは言っても、なあ?


うわー、うわー、うーわー。

[遠巻きに、しかし興味深そうに死体を観察して]

…はっ!?

[誰かに話しかけられたのに気付いて振り返る。
 目をぱちぱちさせてから、首をひねり]

んー。
…痛くもないし、熱くもないし、寒くもないわね。


― 裏通り ―

[モニカ達を追って裏通りに辿りつけば広場で挨拶を交わした少女が倒れているのが目に入った]

 案外知らない所でも殺されてしまっているのね……。

[見知った人の死体を見るのは苦痛でしかない、けれど既に自分も関わりを持つ事が出来ない状態になってしまった事に歯痒さを覚える。
モニカ達はその間に公園の方へと移ってしまったか、少女の幽霊と、それに戯れる見知らぬ男、そしてヤニクの姿に頭を抑える]

 はぁ、なんかほとんど死んでるんじゃないかって心配になるわ。
 あの広場組。

 モニカちゃんと先生ぐらい?
 生き残ってるのって。


え?

[更に話しかけられていた。
 見覚えのある姿、そう、確か、確か。
 …えーと]

…なんだか、ずいぶん久しぶりな気がするわね。

[目を伏せて首を振る]


―公園―
[コリーンと共に広場を後にした
離れていたモニカ達の姿を追うのは難しかったけれど
辿り着いたのは公園]

 ……。

[4人が、戦っている
それぞれの能力を駆使して戦っている
銀色が、緋が、舞う
痛々しくて、見ていられないけれど、目は逸らさない]

 こんなの、イタズラじゃないよ。

[お化けなってしまうまではよかった
帰る為のお菓子をお化けから奪うのも良かった

ただ、お菓子を持つ相手が人、という事が問題なのだ

悪戯というには、あまりにも酷い物ではないか]


[考えるような仕草をしてから返す女性に、一つ頷いた。]

特に何もないのなら、それも良いことですね。
自分の死体を見るの、面白そうですね。

[様子を見て無感情に言葉を落とした。
そう。と手を合わせる仕草をして]

あの時、黒糸をありがとうございました。
血が噴き出ることはありませんでしたが、安心して暴れられました。
言葉が通じているのか今更不安で。

[ふいに現れた赤い男に、目を細めた。
さてなんて話しかけるべきか、迷うように。
けれどロキエ嬢と話す様に口を開かず]


[同じ頃裏路地で怯えているリンディが仲間入りしている事や、ヘクターは生きている事など知る由もなく。
裏通りの三人組が気づく事があるなら手を振るなりのアクションは帰すだろうが、モニカ達の後を追って公園へ。
戦っている4人を見るとそこには人間ばかり居た。
その全員が広場で挨拶を交わした人々だった。]

 見た感じ、アイザック……さん?
 が狙われてるのかしら。
 と言う事はこの人があの骸骨だったのかしらね。

 ……こういう時、祈るだけっていうのは歯痒いわね。

[ゾーイにそう語りかける、それしか出来る事がないから。
祈りで何かが変わるとしたら、この世から戦争なんて消えているだろうに、死んでまで人間に手を差し伸べる事などしない神に縋らなければならないのはなんだかとても情けない気もした]


[頭を押さえて溜息をつく姿。
死ぬところまで見ていれば、化け物だった姿も当然知っている。
けれど男は特にそれについては言わず]

ええ。その二人と……
赤い革を着た男性、小さい女の子―骸骨?でしょうか―をつれた男性が。
非常に平均年齢が高い生き残りです、ね。


[す、と視線を公園の方へ移す。
公園の方へ行く二人組を止めることはせず
小さく手を振ってから男も立ち上がる。
ふらり、進む先は――小さく見えた人影の元へ]


 悪戯……ね。
 範囲は広いわよね、悪戯の定義。

 子供がバッタの足をもぎ取ったりするのは、
 子供にとっては『遊び』であり、『悪戯』じゃないかしら。
 大人にはそれが『残酷』な事が分かっている。

 認識の差ってそういうものよ。
 残酷な人にとっては、殺し合いが悪戯レベルなんでしょうね。

[いつまでも変わる事のない曇天を仰いで「ねえ?」と尋ねてみる、当然あの女が返事をすることなどはありえない]


 ……うん。
 手助け、できたらいいのに。

[それでも、自分には何も出来なかっただろう
ナイフが迫ったあの時、震えて何も出来なかったから]

 みんな、ぶじに帰れたらいいのに。

[「無事」帰れるかどうかは分からないけれど
それでも、祈らずにはいられない
――何も出来ない幽霊は、ただただ見守るのみ]


そうね…
自分の死体を見るなんて、一生に一度あるかないかだもの。

[目を伏せて、大仰に頷いてみせる。
 ちらりと自分の無残な死体と、横に転がってる人形さんに目をやって]

…。
……?

[首こてり]

…………。
え、あのなんか口からだらだらしてたサイケデリックなお化けさん!?

[ようやっとイコールで繋がって。
 うわー、うわー。
 とりあえず一歩引いておいた]


[無感動に蟻を潰し続ける子供を見た事もある、彼は何が楽しくてあんな事をしていたのだろう。
無益な殺生だと批判するのは簡単な事だけれど、何か重要な意味があったのだろうか。

また、別の子は蟻の巣に水を延々と流し続けているのを見た事もある、こちらの子には何故そんな可哀想な事をするのかと聞いたが彼はただ無感動な目をこちらに向けて]

「別に、ただの悪戯だよ」

[そう言ったのだ。
悪戯はされる側にとっては冗談では済まない事もあるのではないだろうか、学生時代にカミソリの刃が入った手紙を貰った事がある。
犯人は同じクラスの女子だった、彼女もただの悪戯のつもりだったと答えていた]

 ほんと、悪戯って程度も奥も深すぎるわ。

[死ぬ頃から妙に昔の事を思い出すのが嫌で仕方が無かった。
記憶に蓋をしておきたかったのに、と頭を押さえて俯く]


 無事、か。
 私たちは『皆』には当てはまらないのよね。
 もう死んじゃったんだもの。

[それに、手助け出来たら、とゾーイは言ったけれどどちらを殺せばいいのだろうか。
スティーブンはあの枯れ木のお化けだった事は覚えているが、その他は誰がどのお化けだったのかは分からない。
本当に倒すべき相手は無言のまま三人を上手く捌いているアイザックなのか、それともスティーブン達の方なのか]

 そう言えば先生、私の事助けてくれなかったもんな。

[周囲のお化けに邪魔をされていたからとは言え、その点は少し不信感も覚えていた]


[うーん、と悩む
確かに、クラスの男子達がそんな事をやっていた
彼らにとってはそれは「遊び」の一つ
「可哀想」であり「気持ち悪い」とも思ったけれど
大人にとってはそれが「残酷」であると]

 でも。
 人を殺すのは「わるい事」じゃないの?
 それをさせるのも、イタズラですんじゃうの……?

[だんだんと語尾は弱くなって
コリーンが頭を押さえる様子を見、そっと目を伏せた]


―裏通りを離れる前に―

自分の死体を見るのは一度もなさそうですよね。
死んだらなかなか見れません。
[至って真面目に同意してみせてから。

不思議そうな反応を返す相手に、男も同じ方向に首を傾げる。
何か得心したよう、しきりに「うわー」を繰り返され
更に距離を取られてしまえば。
流石に男もちょっと心に傷を負ったよう]

……いえ、皆さんのようなお化け姿になっているのだろうとは思っていましたが。
そこまでの反応をされると。
大体、御嬢さんも結構な姿でしたよ。
顔面が壊れたようなお人形で。

[負けじと相手のかつての容貌を口にする]

でも、死んでしまえば元通りですね。


 そう言えば……エリックさんも居ない……。

[骸骨のお化けの押さえとして任せきりにしてしまった長身の細身の男を思い出して、口元に手を当てながら眉根を寄せる。
多分リンディも死んだのだろうなと頭で理解しつつ、であれば結局誰が骸骨なのかが判断出来ない]

 もし先生がエリックさんを探しに行った上で戦っているとしたら、
 やっぱり骸骨はあの人なんでしょうけれど、ね。

[難しい表情でアイザックを見つめる。
けれど、スティーブンは誰かのために戦う人だっただろうか、単純に自分の欲望のために戦う人なのかもしれないとそういう気持ちもあって、素直に彼らを応援する気持ちにもなれなくなってきた]


―裏通り→ ―

[建物の上を伝い歩き、けれど足音はなく、アパートメントの傍まで。
果たしてその人は、とこが近づいた時も座り込み、俯いていたのだろうか。
男は建物の上から降りずに声をかける]

ご気分はいかがです?
人に食べられた気分は。

[高低差のせいか、見下ろす表情はもともとの人相の悪さと相まって無機質な印象を放つか。]

ああ、別に危害を加えるつもりは、ないですよ。
聞いてみようかと思っただけです。

[建物の上、しゃがみ込んで]


メモを貼った。


[ゾーイの言葉にはフルフルと小さく首を振って]

 そう、なんだけどね。
 それって、結局私たちではない誰かが勝手に決めた事なのよね。

 例えばゾーイちゃんは、
 どうして人を殺しちゃいけないのって聞かれたらどう答える?

 私には答えられない。
 誰かが決めた悪い事だからというルールが、
 本当に正しいものなのかどうかという事さえ分からないのよ。

 普通にしなさいとか、当たり前って本当はどういう事なのかしら。

[頭を抑えたまま、憔悴しきったように戦っている4人を見る]


メモを貼った。


[ゾーイはまだ小学校で習っていないだろう言葉は飲み込んだ。
人間は戦争を繰り返している、そうして歴史は作られてきたのだ。
果たしてそれは悪い事だったのだろうか?

戦争の勝者はいわゆる後世の人間の決めた悪い事をして世界を作った。
ならばその子孫は皆等しく罪人なのではないだろうか]

 そう言えば、あの女……。

[妙に古めかしいドレスを身に着けていた。
であれば、これは過去からの復讐なのだろうか]

 ……なんて、そんな馬鹿な事はないか。

[今自分の在る状況が既に馬鹿な事ではあるのだけれど、口端を歪めてから頭を振って考えを振り払う]


メモを貼った。


 なんにせよ、私たちはみんな不幸だったのよね。
 あの女にこんなところに連れて来られてしまったのだから。

[そう、憎むべきなのは今ある生者達ではなくて、あの女だけを憎めばいい。
けれど、死という状況は、自分の考えを酷く昏いものにしてゆくのが分かる。

生きている間嫌いだった怪奇譚などに出てくるオバケと称される者たちはこうして生きている者を恨んで力をつけるのだろうかと、嫌な気持ちになった**]


メモを貼った。


[男はそのまま、俯き、怯え続けていた。近付く気配には、気付く事はなく。だが声をかけられれば、はっと顔を上げた。慌てたように素早く辺りを見回す。そして、建物の上の姿を認め]

……な、……何だよ……お前……

[見覚えのない姿に、呟くように声を出した]

……気分……って……
なんで、そんな事、聞く……んだよ。……
それに、人って……何だよ、……どういう事だよ……

何…… お前、……
あいつの仲間、なのか……? おい、……

[よろりと立ち上がりながら。その黒衣の姿に向ける表情と声色は、怯えと困惑に満ちていた。一歩、後ろに下がり]


こわれた、おにんぎょー…?

[言われた言葉を反芻する。
 そして想像するのターン]

……。

でろでろのギパギパよりはマシじゃないかしら…。

[想像し終えた頃には、それをいった男は居なかった。
 しかし意に介さずに首を振る]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


[辺りを見渡す姿に、口元を覆った。
少しだけ上がった口元が見られない様に。
男の口調はいつも静かなもの。ただこのときは、微かに面白がるように。]
大分。怯えているようですね。
死んでから、なおも怯える必要はあるんです、か?

なんで。どういうこと。聞かれても、あまり面白い答えは返せません。
知りたいから。俺にはあの人が人間に見えていたから。ってところです。

仲間かどうかは……
[考えるように首を捻るが、答えは割と早く見つかった。]
多分、違うでしょ。彼は俺とも戦おうとしてました。

さ。俺は答えたんだから教えてもらえません?
食われるのはどんな、感覚でした?

[一歩下がる相手を見つめる目は微かに潤む]

貴方は、とてもあまそう。


メモを貼った。


……お、俺は……そう、だよ。
死んで……でも、だから、……

[死んでから怯える必要はあるのか、と問う言葉。きっと、ないのだろう、と、頭の何処かでは考えられた。が、感情がそれを上回り、押し留めていて。そのせいで言葉はただ混乱したように]

あの骸骨が……人間、に? ……
……冗談、だろ? 人間、だったら……
そういうの、カニバリズムって、言うんだぜ……?

[告げられた内容に目を見開く。震えた声で言ってから、冗談だろ、と繰り返した。死ぬ恐怖。殺される恐怖。喰われる恐怖。人間に喰われたのではないかという、その可能性は、新たな恐怖の現出だった。共食いへの忌避。原始的な恐怖。
 また一歩、後ろに下がり]

……い、嫌だ……思い出したく、ない……

[呟くように言葉を発する。実際には、未だに頭の外から追いやれずに、断続的にその追想が続いていたが]

っ、……!!

[黒衣の男の瞳が、何かの感情を宿す。あまそう。その言葉を聞いた瞬間、男は驚愕を表情に浮かべた。そして、叫び声もあげられないままに、その場から走り出した]


メモを貼った。


 うー……わからない、けど……

[すっかり頭を抱えてしまう
どうして、と聞かれても分かる訳が無い
でも、一つだけ言える事は]

 自分が殺されるのはイヤだから、かな。
 自分がされてイヤな事はしちゃいけない。
 ……コリーンさんは、ちがう?

[コリーンの話はどれくらい理解出来ただろうか
少女の「世界」はまだ街の中
学校と、友達と、街の中の一部
まだまだ狭い、「自分の世界」]

 やっぱり、わからないよ……

[その「世界」も、自身の死と共に崩壊しているのだけれど**]


そうですね。カニバルでしょう。
俺にはあなたが死ぬとき、人間が人間を食べているように見えました。
路地裏が、甘い匂いでいっぱいでした。

[口元を抑えていた手はもうない。
屋根に手を付き、身を乗り出すような格好で男は口を開く。
拒否する言葉は小さく、力がこもらない様にも聞こえる。
その言葉に男はゆるゆると首を傾げた。

相手は一言も言わずに、走り出す。]

……ああ、振られてしまったようです。
でも、逃げたということは。
思い出したということ、ですか?

[考えるよう、人差し指を口元で立てる。
唇が緩く開きかければ、除くのは尖った歯。
男は立ち上がってゆっくり歩き出す。
到底追いつこうとは考えていない速度で、建物の上から見える背中を追うように]


メモを貼った。


……い、嫌だ……
嫌だ……
いやだ……

[走りながら繰り返す言葉は、何に対してだったか。思い出される死に際に対してか、同じ人間に喰われたのだとする話に対してか、あまそうだと口にした黒衣の存在に対してか。
 あるいは、その全てだったか]

助けて……助けて、くれ。
誰か……助けて、……

[尽きない悪夢の中にいるような気分だった。誰にも届かないだろう助けを求める言葉を零しながら、男は走る。路地裏から路地裏へと、生前に何度もしたように。壁や建物など、今ならすり抜けられるのだったが、そうはせず。出来ず]


メモを貼った。


[屋根から屋根へ伝いながら、長身の男の背中を追いながら
男は声をかける]

怖いんですよね、今も。
もう死んでるはずなのに。

ねえ、助かりたいんですよね。

[届いても届かなくても。
男はそう声をかける。

「助かるかも、しれませんよ」
愉悦の混じった静かな声は路地裏に反響する。]


メモを貼った。


[黒衣の声が後ろから聞こえてくる。
 怖いんですよね。そうだ、俺は怖い。死んでも、怖い。
 助かりたいんですよね。そうだ、俺は助かりたい。助かりたい。
 内心で応えながらも、止まろうとはせぬままに走った。
 けれど]

……っ、……

[助かるかも、しれませんよ。
 そう響いた声を聞いて、足を止めた。
 足を止めて、しまった。冷静に考えれば、あの黒衣が助けてくれるわけなどない、と判断しただろうが。強い願望に関わってくる言葉に、反射的に、揺り動かされてしまって]


[長身の男が足を止めたのを屋根の上から見下ろす。高低差を抜きにすれば隣り合う、そんな位置。
けれどすぐに降りていくことはせず、少し考えるよう男は首を捻った。

屋根に触れる手、触り方を変えるように撫でて。「ふむ」と一言。
実体のない存在ゆえか通り抜けられることを確認すると
屋根を、建物を通り抜けるようにして1階へと降りる。]


[この壁の向こう、恐らくあの男がいるのだろうと目を向けた。
もうすでに爪の、粘着質のない右手を開いて閉じて、確かめると。
壁越しの男を目がけて、伸ばす。
攻撃目的でも、なんでもないその手は首を捉えるか、否か。

もう一度繰り返すのは]

「助かるかも、しれませんよ」


[助かるかもしれない。本当に、そんな事があるのだろうか。俺は、助かる事が出来るのだろうか。まとまらない思考で考えながら、揺れる瞳で屋根の上の黒衣を見つめた。
 ふっと屋根をすり抜けて視界から消える様には、瞬き]

……
……――!?

[それから間もなくして、突然に、壁から何かが伸びてきた。目を見開く。手だ、と、気が付いた時には、それは男の首を捕らえていた。背筋が震える。揺らぐ指は、その手に触れようとして]

……な、……に、……

[繰り返される声に、暴れ出す衝動が抑制される。
 ぽつりと、声が漏れた]


[捕えた首は、もううたない脈の震えでも伝えるかのように
震えている。そう男は思う。
人差し指でその首を真横になぞりながら、壁のこちら側から男は問いかける]
ここ――食われたんでしたっけね。

ああ。
死んだら、生きながら食われた苦しさは無くなったでしょう?
……もう一度死んだら、
[もう片方の手も壁から突き出て、長身の男の首元へ]
もう苦しくはないのかもしれません、ね?

[右手で首を抑えながら、左手は首筋をなぞるよう]
それか、痛い原因をすべて取ってしまえば。
良いんじゃないでしょうか。
食われた指が、後を引くなら。指を。
千切れた皮膚が泣くのなら。皮膚を。

[ね?
静かな、低い声は壁を通り抜けて。ただ根拠のない発想を投げかける。
口調も視線もどこか酩酊に引き込まれたように、蕩けかけて]


……あ、……あ……

[首を指先でなぞられる。男の体は、瞳は、声は、震えて。体を強張らせたまま、もう一本の手が首に触れるのを感じた]

……お、……俺は……
俺は、……もう……

[死にたくなんてない。死んで尚死にたくなんて、ない。そう口にする事は簡単な筈だった。だが、喉が詰まったように、言葉が出てこなかった。本当に、この恐怖から、絶望から、悪夢から、開放されるのだろうか。開放、されるのなら。
 そんな、泡沫のような思いが浮かんできて]

俺は……

[首を横に振りも、縦に振りも、相手の手を払いも出来ず。
 ひ、と、引き攣った吐息のような音が口から漏れた]


「俺は」……?
貴方は、どうしたいでしょう?
[首を締める手はあくまでも、力を込めずに添えるだけ。
身体の緊張が喉元に全て集まったような、そんな音が聞こえて。
左手はゆっくり上がっていく。
途中戦慄く唇に触れることはあったのだろうか。
途中ピアスに触れることはあったのだろうか。
恐らく目のあたり、そんな曖昧さが支配した世界で男は左手を止めた。
視界を覆ってしまうよう、暗闇に引きずり込むよう。]

もう一度死ぬか、思い出すものを

[首触れたままの右手が肌をなぞる]

取ってしまうか。

どちらが、助かる道だと思いますか。

[その二つしかないのだとでも言うように、繰り返して
選択をしろと迫る。波風たたぬ声のまま]


……、

[左手が体に触れていく。クロスのペンダントの鎖に、顔の輪郭に、揺れる髪に、薄く開かれた乾いたような唇に、ピアスを失った左耳に。ふっと、視界が奪われて]

あ、……

[闇に落ちた世界。かちかちと己の歯が鳴る音が聞こえた。荒い呼吸や鼓動の音が聞こえてくるかのように錯覚した]

……俺、は。……
……何……だよ、……思い出す、もの……って。
なんて、……

わかんねえ、よ……

[弱々しい、半ば涙混じりのようにも聞こえる声を零す。迷子になり、途方にくれた小さい子供かのように]


あの男に、食べられたところ。
取ってしまえば、食べられた痛みなんて
思い出さないんじゃないですか。

[困惑に塗れた声に返すのは、それまでと同じ静かな音。]

首、噛み切られてましたよね
指、無くなってましたよね

[男はその死体を観察まではしていないから
自然、部位もあやふやで。
けれど左手で視界を覆ったまま、呼吸の必要のない気道を探るよう
右手は緩く首に爪を立てる。]


甘い匂い、させてましたよね。
[けれど声に反するよう、右手はその首を離れる]


……食べられた……とこ、……

[そう繰り返した時には、声の震えは一際増して。首、噛み切られて。指、無くなって。損なった部位を並べていく言葉を聞くと、映像が鮮明に浮かんで、苦痛が半ば反復されて、強く歯を食い縛った。結局下ろされた拳も、握り締められ]

……甘い匂い、なんて……
俺は、……

[なんで、あいつも、こいつも。俺を、おいしそうだなんて、あまそうだなんて、いうんだ。だから、俺は、あんな羽目に。こんな羽目に。どうして、俺は、こうなった、んだ。
 切れ切れの恨みめいた思考が渦巻いて]

……本当に、……思い出さなくなるって……
怖くなくなるって、……言うのかよ……
助かるって、……言うのかよ……

[言葉は、独り言のように]


[未だ視界を覆ったまま。壁のこちら側で、男は口端を持ち上げた。ゆる、と口を開きかける。
声だけでも理解できる震えは、喉に触れていたらより知れたことだろう。離した右手を少しだけ後悔した。

尋ねられる言葉に、男は視界も解放させた。すうと壁にのまれて消えていく両手を、長身の男は見たのだろうか。
選択肢だけ与えて、それ以外は知らないと。
少しく開いた口元で男は言う。声音にも少しの笑いが混じるよう]

さあ……?
俺には、保証できません。

ですが。
死んだはずなのにこうして“生きて”
いつ終わるか分からない、苦しい思いをするよりも。

[とん、と壁際から離れる。声はさらに遠く、静かに。]

救われるのでは、ないでしょうか。

……試すときは、教えてくださいね。待ってますから。


メモを貼った。


……っ、……あ、……あ……

[視界が開ける。体から手が離れていく。壁に消えていく手が、刹那、見えた。震えの一端のように視線を彷徨わせる。口からは、呻きとも喘ぎともつかない、弱く掠れた声が漏れて]

……お、俺は……
俺は、……俺は……っ、……

[呟く。ぐるぐると捩れ回る思考を、そのままに]

……っぐ、……ぐえ、
っえ……は、……かは……っ、

[不意に、口元を押さえ、前のめりになった。体中に激痛を、胃の奥に甚だしい吐き気を、喉に熱さを感じて。
 えずく男の口から、吐瀉物や胃液が零れ落ちる事はない。代わりに、肉片や内臓の欠片のような得体の知れないグロテスクな物体が、赤黒い血のような大量の液体と共に、幾つも吐き出されて]

……が、……はあ、……
ひ、……あぁ、……ひ……っ、……


[吐き出された全ては、床に落ちると間もなく跡形もなく消えていった。男は口元を押さえたまま、よろりと踵を返し]

い……いぃ、……あぁ、……

[呻きながら、蹌踉と何処かへと歩き出した。男の内は黒き思いに、絶望に満ちて。死して尚、気が触れそうだと、思った。もう、触れているのかも、触れかけているのかも、しれないと、思った。死しても開放されない、地獄。
 呪いのかけられたお菓子を口にした男の陥る、
 それはまさに、*呪いのように*]


メモを貼った。


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/29(Sat) 05時頃


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/29(Sat) 08時頃


メモを貼った。


【人】 理髪師 ザック

[何かが、光るのが見えた。

真っ直ぐ向かってくるそれは、頬骨に当たって小さく金属音を立てる。
それに注意を向けた隙に、黒猫は何かを振り上げた。骸骨の喉目掛けて殺意が走る。

骸骨は斧の側面を盾に、喉元を庇う。振り抜かれたそれは、斧に当たって軌道を変え、そのままの勢いで骸骨の右肩に突き刺さった。]

(86) 2011/10/29(Sat) 10時頃

【人】 理髪師 ザック

[右腕は、今度こそ駄目になったようだ。その手から、斧が落ちる。

黒猫の殺意のこもった視線が、骸骨のそれと交差する。
ホルダからナイフを抜き、身を捻って黒猫の背後から、その肩に突き立てようと――]

(87) 2011/10/29(Sat) 10時頃

[すうと引いた手が可視範囲に帰ってきて、男は一度緩く握る。
開きながら、再びの屋根の上を目指して歩き出す。今度は通り抜けるのではなく、階段を使って。
途中キッチンを抜けた。誰もいないのに掛かっていた薬缶は暖かかった。途中寝室を抜けた。赤ずきんよろしく、狼の化け物が寝台で寝ていた。途中子供部屋を抜けた。クラウンの布人形が落ちていた。]


子供には、クラウンは人気なんでしょうか。

[止まってしまった足はなかなか歩き出さない。ふ、と手を伸ばすが決して触れることはない。
埃の被った白い肌と赤い口、頬には涙と星のペイント。彩り鮮やかなクラウンは、にっこりと笑っている]


[メイクが為されているような手付きで、男は頬に触れた。赤い笑んだ唇を、全てを隠すペイントを想像した。なぞるように、反対側まで引っ張ってから。
力を抜いた。]


[男は再び歩き出す。階段を登り終えれば、天井を抜けて屋根の上に出た。足音を立てない散歩を開始しながら、ゆっくりふらふらと。]


【人】 理髪師 ザック

[突き立てたナイフは黒猫を捉えただろうか。

 骸骨は――バーンスタインは、軽く眩暈を覚えて、その場に膝をついた。血を流し過ぎたのだろう。虚ろな眼のまま、呟いた。]

魔女サンよう…
どっかで見てんだろ?
出て来いよ……俺と、遊ぼうぜ…?

[その言葉は、あの黒いドレスの女には届いたか。]

(88) 2011/10/29(Sat) 12時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/29(Sat) 12時半頃


メモを貼った。


[歩きながら、爪を心臓付近の皮膚に立てる。だいたいこの辺だろう、突き刺さったのは。
凍えるほどに熱かった一瞬を思い出そうとして、男は眉を寄せた。]

――ああ、やはり分からない。
思い出せるのは、少なくて。

……あんなに怯える気持ちが分からない。

[この手にまだ爪があったなら、皮膚を引き裂き体験出来たろうか。まだ粘着質が溢れ出ていたなら、染み込む毒液から辛さを思い出せたのか。]


ねぇ、貴方は何にそんなに怯えていますか。

[言葉を放りなげた先は、]


メモを貼った。


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2011/10/29(Sat) 16時半頃


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