240 なんかさ、全員が左を目指す村
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親方 ダンは、メモを貼った。
2015/11/11(Wed) 00時頃
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― 特殊施設《HOME》 ―
[くじけぬ心を装備しておいて良かったと胸を撫で下ろし、 掛かった声に持っていた鞄を揺らして。>>2]
あぁ。呼ばれた。 ……そっちは、責任者、っつー割には悲壮な顔だが。
[液晶越しにしか見たことのない遠縁の存在に眉を顰め、 被験者の顔を見に来たにしては、纏う空気が妙に思えた。
60近くまで子を嫁も取らず、行きずりの女に嫡男を生ませを 繰り返した御先祖様が、縁を切られたのは数代前。 せめて名の付け方だけはと代々受け継がれる命名法で 初対面の連中に笑われることは、疾うの昔に慣れている。]
ま、お互い気楽にいこうや。
[気安く肩でも叩こうとした手を引っ込め、後頭部を掻く。 戦場に赴く戦士の顔たる親戚の隣で、足取りだけは悠々と。]
(10) 2015/11/11(Wed) 00時半頃
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[ここに招かれた客は、文書によれば後5人。 隣のこの男を数に含めるのであれば、残り4人になる。 背後にあった気配がそうだろうと視線だけを移し、 横を通り過ぎるみすぼらしい男>>5と、美丈夫>>9で2人。
誰が俺の子を孕むのだろうと思うと、 つい詮索じみた視線を向けてしまうのは致し方ない。 と、政治家の清廉さをふんだんに塗したその声が示す意味を 脳が理解した瞬間、勢いよく噴き出した。>>13]
ぶっ……。え、お前さんも被験、者? 宣伝塔を名乗るなら、それこそ謳歌すべきじゃないか。
[けらりと笑った顔が硬直するまで、ざっと5秒程。
相手が一対一で固定されているならまだいいが、 もし総当たり戦で全員と一回ずつ、だなんてことがあれば 地位も何もかもが上の相手を孕ませることになる。 6等親も離れていれば遺伝子的にも近親相姦とは呼べないが、 こう、子供を生んだ母体への言及が恐ろしくなる。]
(21) 2015/11/11(Wed) 01時頃
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[ふと後ろから刺さるのは、いつぞやの青年の視線。>>15 なんだ、賞味期限切れ直前の珈琲のせいで腹を下したか。 それとも後で消費期限切れだと気付いたウインナーのせいか。
勘付かれてしまう前にそそくさと立ち去る背後から聞こえる 威風堂々とした宣言に中学二年時の古傷が刺激されて。 奥まで進んで行けば、己の名と、見知らぬ男の名が 書かれている扉の前に立ち、それをまじまじと眺める。]
ただの、ごろう……? なんだこの名前、ギャグか。
[自分のことを棚に上げ、腕を組みながら肩を震わせていた。]
(24) 2015/11/11(Wed) 01時頃
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あぁ゙? ギャグボールかましてやろうか。
[耳を劈く大声に片耳を押さえ、狡猾な笑みを向ける。>>26 この反応からして、隣で腕を組んだ男がお相手なのだろう。 先程はみすぼらしい男だと思ったが、近付いて見れば 無造作に跳ねた髪から野性味を感じなくなくもなくもない。
どうやらこちらが孕むと思い込んでいるらしい言葉に、 開けた唇の隙間から笑気が零れる。 腕を解き、肩に腕を乗せて耳元に唇を寄せ。]
おいおい、冗談が下手くそだなお兄ちゃんは。 優しくしてやるから、しっかり股開けよ。
[まずは挨拶と味見を兼ねて、ふくよかな耳朶をかじった。*]
(29) 2015/11/11(Wed) 01時半頃
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[奇遇だな、二人の遺伝子が合わさった子を想像して、 いやきっと可愛い筈だと想像したのはこちらも同じこと。
彼が肩を震わせれば好き勝手に跳ねる毛先が鼻先を擽り、 気にせず耳の輪郭に唾液をなすりつけ。]
年功序列、って言葉を知ってるか? 俺相手じゃあ処女だと切れるかもしれないから、 時間を掛けてじっくりと慣れさせてやるよ。
そうすれば、産む時も楽だ、――ッ、
[くつくつと笑っていれば、死角からの襲撃に目を眇め わざと股座を節くれだった掌に押し付けてやる。>>35
自称ではあるが、サイズとしては上位陣の部類に入る。 これがお前の中に入る物だと見せつけてやるように。]
(41) 2015/11/11(Wed) 02時頃
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一人しか生まない気か? 目指すのはサッカーチームだろう。
[カフェにラジオは流しているが、スポーツには疎い方である。 野球が9人なのは知っていたから別の物を、と挙げたそれが より人数が多いことには気付かないし、気付けない。
僅かに高い位置にある黒を見上げて視線を合わせながら、>>39 髭を蓄えた唇を持ち上げ、榛を撓めた。*]
(42) 2015/11/11(Wed) 02時頃
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ダンは、ゴロウの鼻腔に珈琲の薫りを届けて。**
2015/11/11(Wed) 02時頃
親方 ダンは、メモを貼った。
2015/11/11(Wed) 02時頃
親方 ダンは、メモを貼った。
2015/11/11(Wed) 02時頃
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[ちゅ、と大袈裟に立てたリップ音を合図に顔を離し、 しかめっ面を手甲で撫ぜては口角を親指でつつく。>>45 それは性感を煽るようでいて、どこか子供を愛でるような動き。]
分かった、俺がみっちりと教えてやろう。 その気遣いは事後じゃなく防止に役立てようぜ? 切った後も大事だが、まずは切れないようにしろよ。
ほぉ、人の股間を鷲掴むのは変態じゃないと。
[その短めの足をフライにしてやろうと、口調だけは淡泊に。
生憎、何の予備動作もなしに張り詰める歳でもなく。 萎えている息子を手を引くまで押し付け続け、 引いたら引いたで逃亡者に嘲笑を贈呈してやろう。 伊達に34という年月を鬱屈した経過で辿っていないのだから。]
(49) 2015/11/11(Wed) 20時頃
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オリンピックに出場するよりも名誉なことだ。 子供らにも、栄光は輝くべきだろうに。
[やれやれ、と頭を振れば無造作に縛った髪の尾が揺れる。 人の目に晒されていることも、重々承知済み。>>36 だが部屋に監視カメラのひとつやふたつ隠されているのなら、 多少見られたところで萎えていては、人類の存続に関わる。
負けん気な瞳を悠々と受け止める余裕があるのは 重ねた齢というよりも、彼の幼さがそうさせていて。>>46]
なぁ、弱い犬はよく咆えるって知っているか。 回収出来ない啖呵を切るのは、己の身を滅ぼすだけだ。
[それは、無理だから諦めろと言い聞かせるような声音。 日本人らしからぬ、譲歩を知らぬ態度に苛立ちが湧くどころか 己は今、真っ向からの対立を楽しんでいる節すらある。]
(50) 2015/11/11(Wed) 20時頃
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壁ドンがしたければいくらでもすればいい。 次の瞬間、お前の背中はベッドと熱烈なキスをしてる。
[離せ、と嫌そうな声を聞きつつ腕を引き、 これ見よがしに小さく両手を上げて重圧から解放してやろう。 鼻を這う生温い体温にもさして動揺を見せることもなく、 頤を指で固定させ、唇のすぐ真横を髭でくすぐった。]
俺はダンリック。ダン、と呼ばれることが多い。 名を呼べとは言わないが、呼びたくなったら好きにしろ。
[立ち話もなんだから、と鞄を肩に掛け直し。 吾郎の腰を引き寄せる形で、扉の先に足を踏み入れた。*]
(51) 2015/11/11(Wed) 20時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2015/11/11(Wed) 20時半頃
親方 ダンは、メモを貼った。
2015/11/11(Wed) 22時頃
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[苦悩する吾郎を敢えて気遣ってやらないのは、労りのひとつ。 彼が自分と同じなら、ここで同情されても嬉しくないはずだと。
鷲掴みにしてくる五指に腰を押し付け、他人の手を使っての 自慰に耽りそうになるが、此度の目的はそれではない。 緩く硬さを持った質量を分厚い布越しに彼へと流布し、 引き攣ってしまった表情筋を、榛で優しく撫でてやろう。>>59
他を意識していられないのは、こちらも同じこと。 人類の存亡もさながら、これは雄と雄との生存戦略。 最早、どちらがより強いかを非暴力的に争う闘いの輪の中だ。]
俺は折りに来た訳ではないからな、それでいいさ。 でも孕むのは俺じゃない。 俺に子を孕ませたいなら、それなりの誠意を見せな。
[逃げを見せない姿勢を気に入ったと言いたげに、 くつくつと喉仏を大袈裟に上下させてやる。 誠意と言っても焼肉の形はしていないのだから、 ここで焼肉を喰いに行こうと誘われたら、さてどうしよう。]
(65) 2015/11/11(Wed) 23時頃
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違う。俺は孕みに来たんじゃない。 俺の子を、誰かの腹にと種付けに来たんだ。
ん? 騎乗位がお好みか、なかなか情熱的だ。
[偉そうな表情もなんのその。>>60 話を聞かないという評価をされた記憶はないのだが、 朝な夕なならぬ昼な夕なと他人の与太話を聞いていれば 咀嚼せず都合の良い解釈をしてしまう技能が身についていた。
それを遺憾なく発揮しつつ、悪戯っこを目で諌め。]
違いないな、吾郎。 お前が妊娠した暁には、二人で子供の名を考えよう。
[数えることを放棄した訂正を投げ掛けながら、 離れてしまった手に一瞬だけ、瞳へ名残惜しさを滲ませた。*]
(66) 2015/11/11(Wed) 23時頃
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