158 雪の夜に
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―港― [荷運びに預けたのは、手荷物程度だ。 マダム、と続きを待つような呼びかけに女は苦笑する。 本来は立ち寄る理由などない港だ。]
ここでおろす荷はないのよ。
こんな小さな町で美術品なんて、 売れるわけもないじゃない。
[マダムパピヨン、それが女の通称だ。 美術商としてではなく黒い噂で都会では名の知れていた。 死んだ夫の数は指の数以内に収まってはいるけれど。
喪服のまま、買い付けを兼ねた船旅は、 傷心旅行というよりは趣味のようなものだと、 囁かれる程には――そんな事態には慣れていた]
(28) 2013/12/20(Fri) 17時頃
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[篝火の喧騒を、賑やかな歌、 恵みと感謝と恋の歌、その余韻が過ぎ去っていくのを、 船の上から寒々しく瞳に写していた。
やがて雪を踏むには適さぬ細いヒール、 地に足を着ければ、かつりと音のなる。]
宿に使いを出して頂戴。 一番上等な部屋をおさえて。
[荷運びにそう声をかける。 人気もすでにまばらな港、何を見るものもない港町だ。 己を知る者もいるだろうけれど、女は無邪気な少女の頃とは変わってしまった]
(29) 2013/12/20(Fri) 17時頃
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[通り過ぎていくだけのはずのこの場所、 喪服の女が足を止めてしまった時に見出した人影。
>>27 佇む老人は、港に何かを探すようで、 視線を留めた女の隠された双眸は重く瞬き]
…… 、
[音を発しかけた口唇を閉ざす]
(30) 2013/12/20(Fri) 17時半頃
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[老人の知る者であれば――、 女はきっとありえぬほどに若すぎた]
(31) 2013/12/20(Fri) 17時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/20(Fri) 17時半頃
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[過ぎた年月の刻まれた老人の姿に、 けれどたしかにその遠い日の面影はあった。
>>35 逃げるように乗り込んだこのエレクトラ号から見た、 朴訥とした誠実さを滲ませたその眼差し。 船上の少女は怒りと悲しみに瞳を滲ませたまま、かけられた言葉にただ首を振ったのだ。
「ティム、どうしてあの子を助けてくれなかったの?!」
叫ぶような声は、汽笛と海鳴りに紛れ、 あとはもう溢れる涙と嗚咽で、何も言葉にならなかった。
やり場の無い感情をただ彼にぶつけてしまっただけだと、 そう気づいたのは、それから随分経ってからのことだ。 感情も心も、動くのをやめてしまってからのことだ。]
(42) 2013/12/20(Fri) 21時半頃
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[あの怒りは本当は自分自身に向けられていた。 なぜ、手放してしまったのか、守れなかったのか。 その手、その声、そのぬくもり。
――役所へ捕らえられたそれきり、弟は帰らなかった]
(43) 2013/12/20(Fri) 22時頃
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[そして自分の彼に放った言葉もまた、 後悔として小さな棘のように残っている。
けれど、感傷になど浸る余裕はない。 不自然に彼を見やり足を留めすぎていた。 女はゆるりと荷運びを振り返る]
迎えの馬車は、まだ?
[宿へと向かう馬車が来るまで、 女の足は港にとどめられたままだ]
(47) 2013/12/20(Fri) 22時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/20(Fri) 22時半頃
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―港― [沈黙のまま、 ざわめきを気にとめることもなく女は馬車を待っていた。 過ぎ去った年月を目にした今、余計な真似をすべきはなかった。 けれど>>59>>60 耳が捕らえた、
「雑貨屋の娘さん」
そんな言葉に視線をちらとそちらに向けた]
(71) 2013/12/21(Sat) 00時頃
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[――よくは見えない。 なにせその言葉を発した青年の、 話し相手と思われる人影は小さい。
その小さな影が、 船べりの女の姿を見たことは知らない>>51 女が海風の悪戯に帽子を煽られた瞬間までも、 彼女は目にしただろうか。
黒髪の女の瞳は、 海にも空にも交わらぬ深い蒼]
(72) 2013/12/21(Sat) 00時頃
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[姿は見えなかったけれど、 雑貨屋の娘がいる、というのなら、 年のころならきっと孫娘だ。
あの人は、家庭を得て年を重ねたのだろう。
セーブルにちらつく雪が震えて落ちる。 黒手袋の指先が襟元を寄せたのは、寒さのせい]
……遅かったわね。 待ちくたびれてしまったわ。
[ようやく到着した馬車に乗り込めば、 女は少し疲れたように目蓋を閉ざした*]
(73) 2013/12/21(Sat) 00時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/21(Sat) 00時半頃
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―馬車にて―
……気をつけて。
[御者に言葉をかけたのはその一言だけ。 馬車の揺れは>>79船乗りらしき男を轢きかけたようだ。 窓からそれを認めれば、また気だるく目蓋を閉ざす。
本来は、女が立ち寄る理由もない港町だ。 エレクトラ号の出航は2週間後だが、 用件さえすめば、それよりも早く離れたい。
けれど]
(113) 2013/12/21(Sat) 23時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/21(Sat) 23時頃
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―集会場近く― [送り届けられた宿に留まらぬまま、 女は雪の濃くなる街中へと、足を向けた。 懐かしさに駆られたとでもいうのか。
>>107 喧騒の近く、所在なく佇むような人影を見つけた。 あるいはそんなふうに見えたのは、己自身の心中のせいかもしれない]
……、
[その姿にひと時目を留めたけれど、 >>114 おそらくその名を呼んだのだろう声に視線を外した]
(117) 2013/12/21(Sat) 23時頃
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[エレクトラ号の船員と乗客、 見た覚えがあるが連れ立った二人の姿は、 女にとってはそれ以上の意味は持たない。 宴の席への誘いの言葉にはゆるく首を横に振る]
祝いの場には相応しくないでしょう?
[己の纏う色へと一度視線を落として、 集会場へと向かう背を見送った]
(129) 2013/12/21(Sat) 23時半頃
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[船員の背を見送った後、 先ほどの青年からの言葉>>128 少し、困ったように首をかしげた]
……船乗りというのは、 弦を担ぐものでしょう?
なら、あなた、 私が目立たぬように案内して下さる?
[黒いレースの手袋の指先を差し出す]
(130) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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[>>133 女の所作はごく自然で無意識に等しかったが、 青年が肩で扉を押し開けることになったのは、無論、その手を委ねたせいだ]
あら、……ごめんなさいね。
[配慮の足りぬをひとつ詫びる、 宴の中心の喧騒から遠ざかるように、 2人の姿はあるだろう。 それが本当に目立たぬものであったかは、さて]
……人の多くて騒がしい場所は苦手なのよ。 でも、そうね。あたたかいというのは、本当ね。
[紅い口唇がほんの少し、柔らかなかたちを描く]
(141) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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[>>127>>132 見られることには慣れている。 それら視線を疎うでもなく、目深の帽子の下の眼差しを向ける。 宴の席に注意深く視線をやって、目蓋を伏せた。
かつてのこの町の自分を知る者は、いないだろう。 例えいたとしても、気づかれるはずもないだろう。
港で見かけた老人と、 かつての彼の言葉がふと過ぎる。
―――故郷、帰るべき場所、 町は何も変わっていないと思った、 けれどこの町は既に見知らぬ場所だ]
(155) 2013/12/22(Sun) 00時半頃
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……あなたも、 騒がしい場所は得意ではなさそうに見えたから、 だから、あなたと一緒なら構わないと思ったのよ。
[>>146 迷惑か、との言葉に答えるように続く言葉。 下がる視線も、苦味を帯びた笑みも、女はゆるりと受け止める。
そして青年の手から離れた指先は、 ゆっくりと離れていく]
お酒が得意でなかったら、 ……どうあたたまればよいのかしら?
[女はさらりとそんな言葉を口にしながら、 いただくわ、と酒の杯に手を伸ばして――、 >>#1>>#2 響いたそれに手は中空に留まった]
(156) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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