182 【身内】白粉花の村
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げ、ほ……っ!けふ、……は、ぁ、
[彼の手が首から外されれば、堪らず咳き込んで体を丸くする。そろそろと左手で喉元を摩り、静かに此方を見詰める相手の目を見返した。 その唇に浮かべられた笑みに、やはり目を細めて。無意識ながらも、再び哀れむ様な視線を向けたかもしれない]
……ん、
[震える右手を持ち上げて、ピアスを渡してやるという風に突き出す。もし彼がこの手を取ろうとするのなら、そのまま手を引いて抱きすくめてやろう、などと。そう、考えながら。 そうしてもしそれが叶ったなら、逃げられない様にその背中に手を回して――その耳の傷口に舌を這わせるくらいはやってのけただろう]
(34) 製菓 2014/07/07(Mon) 14時頃
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会計士 ディーンは、メモを貼った。
製菓 2014/07/07(Mon) 14時頃
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[思いの外容易に腕の中に収まった彼に、一つ息を吐いて。そのままちろりと耳の傷を舐め上げた時の彼の狼狽っぷりといったら!
呼気の様な笑みを零して、その傷口から僅かに溢れた赤を飲み下す。けれどとてもじゃないが美味いとはいえないその味に、険しく顔を顰めた。よくこんな味の物を飲めたものだ。
ギリギリと、奥歯を噛み締める音が耳心地いい。見下していた相手に報復されるのは、酷く屈辱的なのだろう。くつくつと喉を鳴らして、つつ、と。彼の背中に指を這わせた。 ――この体制は、少しだけ先の行為を思い出させたけれど。けれどそれも、彼への嗜虐心が勝れば霧散していく。だって今は、蹂躙される側でなくする側なのだ。何を恐れる事がある?]
――ふ、は!
[触るなという言葉に、思わず哄笑する。 これではさっきまでとは立場がまるで逆だ。低く囁かれた声も、愉快で堪らない。高みから見下ろす気分というのは、こういうものなのか。確かにこれは……癖になる。
事此処に至っても、怪我の重度でいえば充分彼の方が優位だと言えるだろう。それなのに、随分余裕を無くしてくれたものだ。作り笑顔ばかりするくせに、存外繕うのが下手な彼に冷笑を送ってやる]
(40) 製菓 2014/07/07(Mon) 16時半頃
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……ッ何だよ、つれないな。 肌まで重ねた仲だろ――離れるなよ。
[傷を押される痛みと乱暴な手つきに堪らず彼を解放する。 けれどそれも少しの間だけで、机に完全に体を預ければ、浮かせた足を逃れ様とする彼の腰辺りに纏わり付かせた。ついでに胸を押してくる手を取って、起き上がろうとするその体を引き止める。
両方とも、彼が本気で逃れようとするのなら。触れられたくないと思うのなら、すぐに振り払える程度の力しか込められていないだろうが。
触れるなと、自分は一体何度言っただろうか。それでもそれを是としなかったのはあちらだ。随分余裕を無くし、どうやら自分と同じ様な気持ちを味わっているらしい彼に、ふ、と。笑みを零して。
彼が逃れていも逃れていなくても、手を伸ばしてぴたりとその頬に触れてやれば……彼は一体どんな顔をしただろうか]
――詫びなくて良いから、もっとその顔をよく見せてくれ。
[眉を寄せ、屈辱に塗れたその表情に酷く心をくすぐられる。伸ばした手が頬に届いていたならば、慈しむ様にそのまろやかなラインにならって手を添わせただろう]
(41) 製菓 2014/07/07(Mon) 16時半頃
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[俯いた彼の肩が揺れれば、笑うのを止めて眉を寄せる。そうしてそれに続いた言葉を聞けば、憎々しげに顔を歪めた。 ――嗚呼、どうやら少々やり過ぎたらしい。今更気付いても、遅いのだろうけれど]
……色狂いはどっちだよ。 いい年して、少しお盛ん過ぎるんじゃあないか?
[さっき散々満足させてやっただろう、と。馬鹿にする様な言葉を、ほんの少し青褪めた顔色でそう言って。
背中を冷えた汗が伝うのを感じる。やっと調子を取り戻し始めたというのに、これでは振り出しに戻ってしまうじゃないか。 ぎり、と。散々噛み締めた後の唇を噛む。そうしてじわと口内に溢れた鉄の香りに、より顔を歪めた。
体が寄せられ、腿に彼の手が這えば、ぴしりと体を強張らせて。それでもそれを悟られない様に、無理矢理笑みを形作ってみせる]
そりゃあどうも。
[笑みのままに近付いてくる顔に、舌打ちの一つでもしてやりたい気分だけれど。けれどその表情が笑みだけでないと分かれば、僅かに目を見開く。
揺らぐ瞳に彼を映して、少しずつ目を細めて。笑みを浮かべている筈のその顔を、冷たい掌で撫ぜた]
(48) 製菓 2014/07/07(Mon) 19時半頃
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……ッ、何を、
[けれど落とされる口付けに、思わず強く目を瞑った。先までの態度と違う柔らかで優しいそれに、わけが分からないという風に眉を寄せて、それでも拒む事は出来ずにただそれを受け入れる。 ……まるで恋人に落とす様な口付けだ、と。回らない頭で考えて。それでもその意味にまで思考が追い付く筈も無い。
いっそ自分も同じ事を返してやろうか。そんな事すら考えて、睨み付ける為に瞼を開ける。 けれど耳元に寄せられた唇にぞわりと肌を粟立て、間抜けな声を上げた]
――は?
ッい、ぎ……!?
[囁かれた言葉に、怪訝そうに眉を寄せて。だというのに、その言葉を思考に落とす暇も無く、耳を襲う痛みに悲鳴をあげた。 惰性で絡めていた足に思わず力が入り、腕を取ったままだった手は強張り爪を立てただろう]
(49) 製菓 2014/07/07(Mon) 19時半頃
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な、んだ、それ……、 じ、冗談にしては、笑えないぞ、
[えらく暴力的に囁かれた"愛してる"は、先に落とされた口付けのせいか随分真剣味を帯びていて。そんなわけがないと、そう分かっていても、その真意を問うてしまうくらいには心に引っ掛かりを残した。 ――自分でなければいけない"理由"はそれなのかと……そんな事を考える。勿論次の瞬間には、そんな空恐ろしい考えは打ち消したけれど]
(50) 製菓 2014/07/07(Mon) 19時半頃
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[どうやら調子を取り戻したらしい彼に、心底嫌そうな視線を向け、色欲に溺れているのは相手ばかりだと伝えてやる。勿論、彼がそれを理解しているだろうとは、分かっているが。
悲しげに下げられる眉も、細められる瞳も。確かにそれらしい表情ではあったのだろう。だがまさかそんな表情で素直に信じられる筈も無く――からかわれているのだと、彼の嫌がらせなのだと当たりをつける]
……そうだな、悪くないよ。
[鼻で笑って、心にも無い事を言ってやった。その嬉しげな笑顔は一体何処から来るのか。先まで不快そうに顔を歪めていたくせに。
彼の口から洩れる笑い声が酷く不愉快で、小さく舌打ちを落とす。どうしてそんなに愉しそうにしているのだろう。何がそんなにおかしいのか。 ――此方は未だ、屈したつもりは無いのに]
だれの、せいだと……。
[随分と冷えてしまった手に彼のものが重ねられれば、ただ不愉快だと伝える為に眉を寄せる。
振り払うのも億劫で放置していたのだけど、指が絡められるのを見れば思わず拒否する様に手が跳ねた。それでも取られた手の行く先を見つめ、少し目を見開く。 先程から、この茶番は何だというのだろう。何が楽しいんだ、これ?]
(58) 製菓 2014/07/07(Mon) 22時頃
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[零される嘲笑には、むしろ安堵の息を吐いて。ただからかわれているだけなのだと、そう思おうとするのに]
――……馬鹿にしているのか?
[伸し掛ってくる体を拒絶する事も出来ず、ただ怪訝そうに言葉を返す。 顔を両手で包まれ、瞳を見詰められて。それでもその目を逸らす事をしなかったのは、彼の問いに言葉とは裏腹の感情を持ったからだろうか。――作り物めいた愛を囁く姿は、酷く滑稽にも映ったけれど。そろりと寄せられた唇は、酷く優しげで。 まるで"愛されている"錯覚を覚えてしまいそうになる。
……だから何だ。これが本音でも、嘘でも。どちらにしろ、自分には受け入れるという選択肢は無い。であれば思考は無意味だろう。無意味な筈、だ]
……は、
[合された唇の間に吐息を吐いて。その合間に軋んだ音を聞けば、ぐっと眉を寄せる。――その、耐える様な所作はなんなんだ]
ほんとうに、わけの分からん奴だ……。
[そっとその背に手を回して。無意識のうちに、僅かに宥める様に手を滑らせる。次の瞬間には、引き剥がそうとその服を引っ張ったのだろうけれど]
(59) 製菓 2014/07/07(Mon) 22時頃
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[彼が足から逃れ様とするなら、今更引き止める事も無くそれを解くだろう。吐き捨てる様な呟きには小さく眉を上げて。すっかりと元気を無くしてしまった彼に、変わらず懐疑の視線を向ける。
とはいえ何にせよ、一応窮地は脱したのだろう。そう考えれば、ほうとため息を吐き出す。――けれど笑みを乗せた顔が再び近付いてくれば、ほんの少し目を見開いて、思わずその顔を見詰めた]
――本音?
[落とされた言葉に目を瞬いて。一体何が本音だというのか。ふとそんな事を考えるけれど。すぐにその言葉の真意に気付けば、眉を寄せて苦笑する。
嘘だろう、また詰まらない冗談だな。そう言おうとしたのだけれど。 啄む様に落とされた唇と、おどける様に傾いだ首に、もう数度瞬く。半ば呆然としたまま離れる体を見送れば、無意識の内に言葉を落としていた]
何だ。あんた、本当に私に惚れてるのか?
[まさか違うだろう、そんな声音でもって首を傾げた。 もし本当にそうだとして。これ以上の笑い話は無いと、そう思うのだけれど。妙に落ち着いてしまった相手の手前、嘲笑う事も出来ずにただただ不思議そうな視線を向ける]
(67) 製菓 2014/07/08(Tue) 00時半頃
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[……せめて先の様にからかう口調であれば、腹を抱えて笑えたものを。ほんとうに、冗談のタイミングの分かっていない奴だ。
彼がピアスを探す様を、見るとはなしに見て。呆れた様な視線と目が合えば、ぐっと眉を寄せた]
……好きでこうしてるわけじゃない。 クソ、手ぐらい貸せよ……。
[ぐらぐらする頭を抱えて、どうにか立ち上がる。まるで自分は関係無いみたいに言ってくれるが、一体誰のせいでこんな事になっていると思うんだ。 覚束無い足取りで、どうにか彼の対面にある椅子まで辿り着いて。静かになってしまった彼に、もう一度首を傾げる]
――変な奴だな、あんた。
[言う事も、やる事も。全てが全てディーンの理解の範疇外だ。だというのにそれが当然という顔をして、此方を傷付けて。立場が危うくなれば癇癪を起こして。――そのくせ今は、ディーンを治療しようと準備などして。
……随分とまあ、情けない奴だ。可哀想な、奴だ。 ふ、と。目を伏せて哂う。嘲笑めいたそれが、彼に届いたかどうかは分からないけれど]
(68) 製菓 2014/07/08(Tue) 00時半頃
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[最中に落とされた言葉に、少し目を見開いて。何でも無い事の様に言う彼を、じ、と。見詰める。 尋ねておいてなんだが、無視をされるか、馬鹿にされるか……そんな反応が返ってくるものと思っていたから、反応も出来ずにただ固まるだけになる。
返事など要らないという風に処置を続ける彼に、一つ嘆息して。なるほど、と。小さく言葉を洩らした。なるほど、正しく本音だったわけか、と]
今はもう、そんな気分じゃ……ッ、い゛、 ……あんたなあ、
[久々に出た話題に、それはもう必要無いと返そうとした所で傷を弾かれ、じろりと睨んでやる。何だ、照れ隠しかなにかのつもりか。そんな風な事を考えたけれど、まさか口に出来る筈も無く。
耳をなぞる指先に、小さく目を細めて。腰を上げて近付いてくるその体を拒絶する事も無く、ただ見詰めた。 拒絶した方が良いのかもしれない、とは。思っていたのだけれど]
(76) 製菓 2014/07/08(Tue) 02時半頃
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――ああ、そうか。 いや、存外悪い気分じゃあないな。
[静かに落とされた告白に、く、と口角を上げる。そうしてすぐ目前にあるその体に、媚びる様に頭を擦り付けた。 ――嗚呼、なんて滑稽な奴だろう。散々虐げて、見下していた相手に、愛の告白をするだなんて。 これが本音だとは、とても思えないけれど。こういう惨めな冗談になら、乗ってやってもいい。
己の頭を抱く彼の手を軽く引き、そのまま手を伸ばしてその体を抱き締める。 今までディーンがこういう事をすると、彼は随分嫌がっていたけれど、今回はどうだろうか。振り払われたり、していないと良いのだけれど]
……で? あんたは私にどうして欲しいんだ?
[参考までに聞いてやるよ、なんて。笑うでもなく、嫌悪に顔を歪めるでもなく。至極真剣な表情で言う。 勿論その根底にあるのはただの好奇心だけれど……彼にそれが分かるかどうか。
抱き締められていたのなら、その哀れな背中を、そっと撫でて。偽りでしかないその行為に、彼はどう感じるだろう。そう思うと、ちりと燻る嗜虐心のままに、その首筋に吸い付いた]
(77) 製菓 2014/07/08(Tue) 02時半頃
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――別に、構わんよ。 今は特別気分が良い。
[意味深に問うてくる彼に、笑みすら浮かべて答えてやって。自分の接触に不快そうな反応を返す彼に、より口角が上がった。
吹き出されても、特に気分を害す事は無く。 肩を震わせ、笑い声を零しながら預けられる頭の、そのくすんだ白髪に自らの手を埋め、手の内で弄ぶ。 ……髪を弄るのは、彼のお気に入りの様だったから。そんな皮肉めいた事を考えつつ、まるで櫛を通す様に指を滑らせた]
拒む?何故私が拒むんだ? ……ふ。こんなに楽しいのに。
[少なくとも今は、拒む気なんて起きやしない。 眉を寄せたり、笑みを作ってみせたり。彼が自分の一挙一動に表情を変える限りは、こうやって遊んでやるつもりだ。
ボタンを外す手には、特に抵抗を示す事も無く。肌を滑る掌にも、少し体を固めただけで、振り払う事はしなかった。 締め上げられる喉元に、小さく眉を寄せて。彼が噛み付き痕を残すのならば、痛みに体が跳ねただろうが、それだけだ。呻きともいえない吐息を洩らして、ただ沈黙を貫こうとする]
(86) 製菓 2014/07/08(Tue) 13時半頃
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[――まるで受け入れる様なこの所作を、彼はどう捉えるだろうか。そう考えると、思わずくつ、と。喉が鳴った。ただの嫌がらせだと捉えられても良いけれど。少しでも希望を持ってくれたらより面白いに違いない。
まあ、そもそも彼が自分に何を望むかすら、分からないのだけれど]
……は、ぁ。
[深く息を洩らして、覆い被さる体に改めて腕を回す。 これ以上は、流石に許すつもりは無いのだけれど。さて、どう逃れたものかと思考を回そうとしても、考えるそばから思考の糸が千々に切れていく。
随分頭がぼぅっとしてきた。ただでさえ体力の無い体に無体をはたらかれ、その上血を無くし過ぎた。 視線がふらりと揺れて、彼に添えた手の感覚も、随分ぼんやりしてしまっている]
ああ、クソ、
[折角楽しくなってきた所なのに。このまま倒れ込むのだけは嫌だ。胸中でそんな事を考えながら、回した腕に力を入れる。そうして縋る様に彼の体に寄り添って、浅い息を繰り返した]
(87) 製菓 2014/07/08(Tue) 13時半頃
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……別に。
[平気だ、と。振ってくる呆れの声に眉を寄せて。支えが無くなればそのまま倒れそうになるけれど、どうにか持ち堪えた。
手を引かれ、立ち上がろうとすれば蹈鞴を踏む。結局彼の手を借りる事になったのは酷く癪だったが、まるで医者の様に此方の体を労って移動させる相手に、思わず苦笑を洩らした。変な所で気が利く奴だ、などと。失礼な事を考えながら。
ベッドに体を横たえて、霞む瞳で彼の方を見やる。 椅子に預けられた体と、強く顰められた顔を見れば、ほんの少し、悪い事をした様な気がして。そもそもあちらがやってきた事だし、それ以上の事をされた自覚はあったけれど。だが、どうにも甘くなってしまうのは、何も彼に対してだけではない。
痛むらしいその頭を撫でてでもやろうかと、重い手を持ち上げる。 けれど結局それは彼に届く事無く、ぱたりとシーツの上に落ちた。――その頭を撫でたなら、彼がどんな表情をするか。少し興味があったのだけれど]
(92) 製菓 2014/07/08(Tue) 16時半頃
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――いい、寝ない。
[どうぞという言葉にはすげない返事をして。とてもじゃないが眠る気分になんかなれない。 吐かれたため息と、伸ばされた手に、ちらと視線をやる。耳朶へ触れられれば、多少の痛みを伴えど、ただ眉を寄せるだけでそれを受け入れた]
おい、言いたい事があるなら言えよ。
[気不味げに逸らされた視線と、無遠慮に伸ばされた手と。そこに何かの意思がある事は分かったから、まるで躊躇っている様な彼に促しの言葉を投げた。
――一体何を取り繕おうというのか。どんな事だって、無理矢理従わせてきたくせに。今更それを躊躇うだなんて。しかも此方は何でもしてやると、暗にそう言ってやったのに。
ふん、と。一つ鼻を鳴らして。引かれそうになった彼の手を掴む。勿論、そんな手はすぐに振り払えただろうけれど。振り払われたとしても、それを追ったりはしなかっただろう。
彼の手が取れたなら、それを支えにして体を起こす。取れなかったなら、ただ自分の手で起き上がるだけだ。 そうしてベッドの上で立て膝をついて、椅子に座る彼の対面に座っただろう]
……はやく言え。
[そうしてもう一度促してやれば、彼はどうしただろうか]
(93) 製菓 2014/07/08(Tue) 16時半頃
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……耳?
[彼の視線の先、己の耳朶に触れながら、小さく首を傾げた。 けれど取り出されたピアスと続けられた言葉に、そういう事かと納得する。
それが思いの外殊勝な願いだったものだから、思わず肩透かしをくらった気分になった。 彼の事だから、もっと無理難題を押し付けてくるかと思ったのだけど。(そうであれば、考えるべくもなく断っただろうが)]
……あんた、そんなに私と噂になりたいのかよ。
[揃いのピアスを片耳ずつ、だなんて。噂してくれと言っている様なものだ。 それを揶揄する様に、心底嫌そうな顔で悪態を一つ。 けれど続けて仕方無いな、と呟けば、髪をかきあげて耳にかけた。
どうやら彼は、最初からこの願いが聞き入れられるとは思っていないらしい。 であれば余計聞き入れてやろう、だなんて。そんな天邪鬼な気持ちが首をもたげたものだから、自分でも驚く程すんなりと、その願いを肯定していた]
(99) 製菓 2014/07/08(Tue) 21時半頃
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まあ、髪で隠れるだろう。 ……切ろうと思っていたんだが、それじゃあ切れないか。
[眉を寄せて、面倒臭くさそうに言って。くるくると毛先を指で遊ばせる。 けれど失くすなと言われれば、眉を上げて怪訝そうな視線をそちらに向けた。
"大事な物"……果たしてそれは本当だろうか。だとしたら、何故自分などにそんな物を押し付けようとするのか。 まさか本当に惚れてるわけでもあるまいし、と。解せぬ表情を続けながらも、一つ首肯する。 身に付ける……しかも肌に貫通させるものだ。そうそう失くしたりはしないだろう]
おねだりを聞くのは一つのつもりだったんだがな。
[失くさないよ、と。何でも無い事の様に言って。此方を見ようともしない相手を、苛立ちのままに睨み付ける。
――お願いする立場だというのが、分かっているのだろうか。否、分かっていないのだろう。どうせいう事を聞かないのであれば、無理矢理聞かせれば良いとでも考えていそうだし]
……痛くするなよ。
[せめてもと最後にぼそりと付け足して、彼が動き出すのを見守った。 ……穴を開ける道具を持っている様には見えない事が、酷く不安だったけれど]
(100) 製菓 2014/07/08(Tue) 21時半頃
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は? お、おい。まさかそれで開けるってんじゃあないだろうな?
[彼の取り出した注射器を見て顔色を変える。だってまさかそんなもので開けるだなんて思わないだろう!
けれど当然の様にそれを使おうとする彼に、一つため息を吐いて。やがてそれを受け入れる決心を固める。――ああまで言っておいて、今更出来ません、だなんて言えるわけがない。
不安を煽る様な言葉には鋭い視線を向ける。 此処で怖じ気づいて面倒なのはそちらだろうに、口の減らない奴だ。そんな事を考えてみるけれど。まあ、今更殊勝になられても気持ちが悪いだけだ]
どうせそう遠くないうちに退院だ。 ……もう諦めた。
[言葉とは裏腹に、心底嫌そうな顔で吐き捨てる様に言う。 実際諦めきれたかというとそういうわけではないのだけれど。手遅れならそれはそれで仕方ない、と思えるくらいには開き直ってきている。
まあ自分と付き合っている、だなんて不名誉を彼に着せると考えれば、幾らかは愉快な話にも思えるだろう。 精々趣味の悪い奴だと思われるが良い。――いや、彼の本音があの告白であれば、正しく趣味が悪いと言えるのだろうけれど]
(105) 製菓 2014/07/09(Wed) 09時頃
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[馬鹿と言われれば片眉を上げたが、それだけだ。息を吐く様に此方を罵倒してくるものだから、いい加減何かを言い返す事も面倒になってきた。
耳たぶを引かれ、針が宛てがわれれば息を詰める。合図の様に落とされた言葉に体を固めて、せめて彼の手が滑らない様にと動きを止めた]
……っ!
[一気に穴の開けられる感覚に、ぎゅ、と。眉を顰めて。思いの外痛みが少なかった事に疑問を感じつつも、盗み見る様に彼の方を見た。
――奴の事だから、じわじわ嬲る様な真似をするかと思ったのだけれど。別に痛くして欲しかったわけではないから歓迎するくらいだが、一体どういう風の吹き回しだろう]
こんなもんで開けて本当に大丈夫だろうな……。
[化膿したら責任とれよ、なんて。ちら、と。注射器を見ながら言う。 ピアスなんて開けた事も無いし、その後の処置の仕方なんて分かるわけもない。そうすると必然彼に頼る事になるかと思うと、今から気の重い話だ。
結局一つ深いため息を吐いて。ピアスを催促する様に手を出してみるが、果たして彼はどうするだろうか]
(106) 製菓 2014/07/09(Wed) 09時頃
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[妙に嬉しげに言葉を紡ぐ彼をしかめっ面で見る。一体何がそんなに楽しいのやら。此方は散々痛い思いをさせられているというのに。
手が伸びてくれば少しだけ目を細めた。まるで首輪をつけられた気分だ。全く不愉快極まりない。 諦めた様に一つため息を吐いて。耳に触れてくる掌に軽く顔を預ける。 随分疲れてしまっていた。そのまま非難めいた視線を向けてはみるけれど、果たして意味はあったかどうか。きっと、無いのだろうけれど]
――治るよ。 すぐ、治る。
[既に一度聞いた言葉に、ふ、と。吐息めいた笑みを吐き出す]
何だ、そんなに離れるのが嫌かよ。
[眉を寄せ、耐える様な表情の彼を見れば、そのままくすくすと笑い出した。 別に、馬鹿にするつもりはない。けれど彼がそんな風に別れを惜しむ様な事を言って、辛そうにするから。――傍若無人なくせに、変な所で可愛らしい奴だ。好ましいとは、思わないけれど。
髪を弄ぶ手を、見るとはなしに見て。あんたがそうやって触りたがるから切ろうとしてたんだ、なんて言葉は、流石に飲み込んだ。 いつもだったら言っていたのだろうけれど。薄まる笑みを見たら、言う気も失せてしまった]
(110) 製菓 2014/07/09(Wed) 16時半頃
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……あんな事されて、忘れられるか。
[半ば無意識のうちに出た声音は、妙に刺々しく聞こえて。 一瞬言い淀めば、そのまま続けて言葉を紡ぐ]
――ふん。 そんなに忘れられたくないなら、もっと真っ当な努力をしろよ。
[縋る様な声音が、顰められた顔が。……酷く煩わしい。今更殊勝になっても無駄だと、そう言ってやりたいのに。どうしてだか、口にする事は出来なかった。 こんな表情を見てしまっては、流石に彼の本音とやらを疑う事は出来なかった。 理解出来ないけれど、これが彼の愛し方とかいうやつなのだろう。随分とまあ、重い愛だ。こんなもの、物語の中だけだと思っていたのだけど]
……クソ、限界だ。もう寝る。
[冷えきった体も霞む視界もいい加減うんざりで。言葉と共にぼす、とシーツに沈んで、面倒そうに彼の方を見る。 帰れ、と。そう言おうと思ったのだけれど。開きかけた口を閉じ、ドアを差し掛けた手を下ろして。はあ、と。またため息を吐く]
好きにしろ。
[結局それだけ言って、シーツに顔を埋めた]
(111) 製菓 2014/07/09(Wed) 16時半頃
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……分からん。理解出来んな。
[愛を語らうより相手を傷付ける事を選ぶのもそうだけれど、それより。……それより理解し難いのは、人にそうまで執着出来る事だった。 憎まれても良いから、その記憶に留まりたいなどと。そんなの、考えた事も無かった。 そもそも彼とは同じ土俵にすら立っていなかったのだと、一つ鼻を鳴らす]
――なあ、
[この言葉を、告げるべきかどうか。暫しの逡巡の後、おずおずと口を開く。 恐らく何も言わずにいた方が利口なのだろうと分かってはいても、いい加減仕舞い込むのも難しい]
私も、あんたには忘れられたくないと思うよ。
[ぽつり、と。ほんの小さい声で言葉を吐き出す。これが彼に届くかどうかすら分からなかったが、勿論言い直すつもりなど無かった。
散々虐げられて、その結果が忘却だなんて、許せる筈が無い。傷を見る度に己を思い出させたいのは、相手ばかりではないのだと、そう伝えてやる。
忘れられたくない理由は、全く違うものなのだろうけれど。この言葉が彼にどう受け取られるかも分からないけれど。 隠しておくには余りにも重い感情だった]
(124) 製菓 2014/07/09(Wed) 21時頃
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……ふ。 何だ、一緒に寝るか?
[頬に伸ばされた手に指を絡める様に、柔く握って。笑みのまま落とした言葉に続けて、嘘だよ、なんて。からかう様に言ってみる。 あたたかな掌がじわりと冷たくなった事を感じれば、用は済んだとばかりに振り払ってやるのも忘れない。
出してそのまま仕舞われた煙草には、苦笑を一つ。吸っても良いなんて絶対に言ってやるつもりは無いけれど、此方は態々止めるつもりも無いというのに。 気遣われたのかと思えば、悪い気はしないけれど]
……葡萄。 一粒で良い、取ってくれよ。
[そう言って、机の上にあるバスケットを指差す。 もし彼がそれを取ったのなら、食べさせろとでも言って口を示すだろう。そしてそれも叶ったなら……彼の体を引いて、その唇に口付けただろう。 勿論、拒絶されていなければ、だけれど]
これでこれも忘れられなくなるかね。
[口内の葡萄を相手の口に押しやって。桃の礼だ、と。食べる度に彼を思い出すであろう果物の名前を出せば、此方の意図は伝わるに違いない]
(125) 製菓 2014/07/09(Wed) 21時頃
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――忘れるなよ
[そう囁き、うっそりと微笑めば、彼は一体どんな顔をするだろうか]
(126) 製菓 2014/07/09(Wed) 21時頃
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――ッは、ん。
[力の抜けた腕と、悔しげに寄せられた眉を見れば、より笑みを深くして。 けれど頭を抱えられ、拒む間も無く再び口が重ねられれば、小さく目を見開いた。そして口内に先程彼に押し付けた葡萄の香りが広がれば、諦めた様に目を細める。 絡め取られた舌は、流石に応える事無く、ただされるがままになっていただけだろうけれど。
一瞬この舌を噛み切ってやろうか、などと考えてもみたものの。どうにもそんな気分にはなれず、ただ深まるそれを甘受した]
……そいつは重畳だ。
[これから彼は好物を食べる度に自分を思い出すだなんて、酷く愉快な話じゃないか。そう考えれば、くすりと笑いながら、落とされる口付けをただ受け入れる。
お互い随分と似合わない、甘ったるい事をしている自覚はあるものの。彼が殊勝なままであれば、このからかいあう様な関係を続けるのも悪くない……などとは、思っていても口にはしてやらないが]
(145) 製菓 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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[不意に合わせられた目に、不思議そうな視線を返して。ゆっくりと言葉を紡ぐその口をじ、と見詰めた。 そうして落とされた言葉には、露骨に顔を顰める。ほんの少し頬が熱い気もしたが……これは相手が小っ恥ずかしい事を言ってきたからだ。
続いて落とされる赤と、啄む様な口付けには少しだけ顔を引く。別に拒むつもりはなかったが、この至近距離では染まった顔を隠す事も出来ないと気付いたから。とはいえ結局それも、受け入れる事にはなったのだけれど。 背中に回した手を外し、片手で顔を覆う。妙に熱のこもったそこに、冷えた指先は酷く心地良かった]
……全くもって悪趣味な奴だ。
[ち、と。一つ舌打ちを。 照れ隠しだなんて、そんなつもりはないのだけれど。相手からしたら、そうとしか見えないかもしれない。……嘆かわしい事に]
(146) 製菓 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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ああ、そうだな。 ……満点をやるよ。
[笑みと共に贈られた言葉に、睨む様に相手を見る。 ――折角此方が優位に立っていたというのに。一瞬で逆転されてしまったじゃあないか。 悔しいけれど流石に、これに対抗する手段を自分は持っていない。であれば、ただただその愉快そうな顔を睨みつけて。いつか仕返ししてやると、そんな決心を固めるしかなかった]
(147) 製菓 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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[抱き寄せられれば>>151、抵抗無くその腕に収まった。落とされた言葉に一つ鼻を鳴らして。つい、とそっぽを向いてやる。 好きにしろと言っただろう、なんて。もごもご口の中で呟くくらいはしたかもしれないけれど。
触れられ、名前を呼ばれ。反射的に逸らしていた視線を彼に向ける。 抱き寄せられたままなので、その表情はよく見えなかったが、酷く穏やかに紡がれるその言葉に、ふと唇に笑みを乗せた。
――随分とまあ、執着されてしまっているらしい。 言っている事は全く反省の見えない言葉だけれど、いつも澄まし顔の彼が自分にこんな事を言ってるかと思えば、悪い気はしない。
自分を抱き寄せるその体に、そっと手を回して。このくらいしてやってもいいだろう、と。手繰り寄せる様に力を入れた]
(164) 製菓 2014/07/10(Thu) 07時半頃
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……恥ずかしい奴だな、本当。
[こんな時でも憎まれ口を叩いて、彼の胸元に頭を押し付けようとする。 顔の熱を誤魔化そうとそうしたのに、結局それは叶わず。耳元に送られる口付けにほんの少し息を詰めた。
真っ当な努力の証明の様に落とされる口付けには、どうにも照れが出る。口角の上がった口元は全くもって忌々しい。――そう思いつつ、拒む事はしなかったのだけれど]
……気が向いたら、な。 精々努力しろ。
[ふ、と。吐息めいた笑みを落として。彼にされたのを倣う様に、その鼻先に唇を落とす。 ……砂糖を吐きそうなくらい甘ったるい逢瀬だ。これ以上を望まれるのは、少々気が重い。 とはいえ、いつか見返りとやらを与えてやる事が出来れば良い。そう、思わなくもないけれど。
抱き締められた腕の中、今度こそ彼の胸元に頭を寄せて。そうしてその心音を聞けば、やがて静かに寝息をたて始めた]
(165) 製菓 2014/07/10(Thu) 07時半頃
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